この記事のまとめ
- 営業事務には普通の事務にはない魅力がある
- 営業事務に向いている人の5つの特徴をプロが解説
- 適性がわかったら3つの行動で営業事務を目指そう
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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就活で事務職に興味を持つ人は多いものです。そのなかで営業事務という職種を聞いて、「営業なの? 事務なの?」「向いてる人はどんな人だろう」と疑問を持つ人も多いかもしれません。「営業」と一言で言っても企業によって営業の役割は異なるため、営業事務となるとイメージしにくいですよね。
そこで、本記事ではキャリアアドバイザーの谷所さん、吉野さん、平井さんのアドバイスも交えながら、営業事務に向いている人・向いていない人の特徴について深掘りしていきます。仕事内容や魅力についても解説するので、ぜひ就活の参考にしてみてくださいね。
営業事務に向いているか判断するには仕事の特徴を押さえることが鍵!
自分が営業事務に向いているか見極めたいなら、営業事務の仕事内容について理解することが鍵となります。仕事内容について深く理解していれば、自分の適性と照らし合わせて客観的な視点から向き・不向きを判断できるでしょう。
また、同時に自己分析を深めて自分の適性について正しく理解しておく必要もあります。職業研究と自己分析のどちらが欠けてもミスマッチにつながってしまう可能性があるので、入念におこなってくださいね。
本記事ではまず、営業事務の仕事内容やメリット・デメリットについて解説します。営業事務ならではの特徴について把握しておくことで、適切な判断や選択ができるでしょう。
後半では、向いている人・向いていない人の特徴についても紹介するので、自分に適性があるのか見極められますよ。最後に営業事務を目指すためにできるアクションも解説するので、この記事で自分が営業事務に向いているのかたしかめて、自信を持って挑戦できるようになりましょう。
そもそも営業事務とは? まずは基礎知識を把握しよう
そもそも営業事務とは? まずは基礎知識を把握しよう
そもそも「営業事務って何?」という疑問を抱いている人もいるでしょう。営業事務について正しく理解しておかないと、就職してからミスマッチが発覚したり、適性があってもチャンスを逃してしまったりということになりかねません。
営業事務に興味を持ったら、まずは基礎知識を身に付けましょう。ここからは、営業事務の概要について解説していきます。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
営業事務の役割
営業事務は営業部に所属し、営業部の業務を円滑に回すための事務作業を担います。営業職がクライアントと会社をつなぐ役割をし、営業事務がそのサポートをおこなうといったイメージです。
営業事務がおこなうのは営業職が営業活動に必要な見積書や受発注などの書類作成を代行する仕事や、顧客の電話対応、プレゼン資料の作成など多岐にわたります。
営業職は社外に出て顧客との打ち合わせをすることが多い一方、営業事務は社外に出ることはあまりありません。また、営業事務は社外の人だけでなく、社内の他部署と連携するパイプ役を担うことも多い職種です。
事務職といっても、ほかの事務職と比べて人とかかわる機会は非常に多いでしょう。
営業事務は、営業部門の電話応対・書類作成・売上管理・受発注管理などのサポートをおこない、営業担当者が効率的に活動できるように支援します。
営業事務の仕事は、企業の業績に直結する仕事であり、組織において重要な役割を担っています。
営業事務と一般事務との違い
営業事務と一般事務の違いについての理解は重要です。書類の処理やデータ入力、電話・メール対応といった基本的な事務作業はどちらもおこないますが、異なるのは担当業務の範囲です。
一般事務はさまざまな部署の業務を請け負う一方で、営業事務は営業部の業務に特化していて、営業のサポートをおこないます。
そのため営業事務は一般事務に比べて、自社サービスやクライアントの知識といった幅広い知見やスキル、柔軟性が求められるでしょう。
担当する部署から仕事内容まで異なる点もあるため、誤った認識のまま入社すると後悔することになりかねないので、しっかりと確認するように注意してくださいね。
一般事務の仕事内容がわからない人や比較したい人は、以下の記事で事務職の仕事内容や適性について解説しているので参考にしてみてくださいね。
- 一般事務に比べてどんな人が営業事務を選ぶのでしょうか?
営業職と二人三脚で働きたい人が営業事務を選ぶ傾向にある
営業事務は営業職とペア、もしくは複数の営業職と同じチームで営業職のパートナーとして仕事をすることが多いです。営業職が顧客とのやりとりに集中できるように書類を作ったり、営業職が不在時に顧客対応を代行したりします。
営業事務は営業職の担当する顧客に直接対応することも多いため、「営業職のパートナーとして共通の顧客に対応する」というイメージを持って働くことに手ごたえを感じる人が、営業事務を選ぶと思います。
営業事務が多い業界とその特徴
営業職が多い業界は、サポート体制を充実させる必要があるため、営業事務の人数も多くなる傾向にあります。営業職の多い業界は、以下のような業界です。
営業職の多い業界
- メーカー
- IT
- インフラ
- 金融
- 証券
- 保険
- 不動産
- 商社
- 代理店
- 人材
営業事務は、単に事務作業をするだけでなく業界の知識も必要になります。自分の興味のある業界に営業事務が多ければ、それだけ選択肢が広くなると考えられます。
また、営業の形態が個人なのか企業なのか、ルート営業なのか新規開拓なのかによって、営業事務がおこなうサポートも変わるでしょう。
営業事務を目指すなら、単に営業事務という括りで探すのではなく、自分の適性・興味がある業界から絞りましょう。
以下の記事ではそれぞれの業界や仕事内容について詳しく解説しているので、業界選びの参考にしてくださいね。
IT業界
IT業界を徹底解剖! 押さえておきたい将来性やトレンドまで解説
金融業界
金融業界を徹底調査! 押さえておくべきトレンドや対策まで大解剖
不動産業界
例文5選|不動産業界の志望動機を書く3つのコツと注意点を解説
商社業界
総合商社・専門商社別の志望動機例文10選|必須の対策4選も解説
代理店営業
代理店営業が丸わかり! 隠れた3つの魅力や適性の見極め方も紹介
人材業界
人材業界に向いてる人の特徴8選! 仕事内容別に徹底解説
商材や取引形態が多岐にわたり、変則的なことが多く、臨機応変さが必要な分野だと、人間の手できちんと管理していく必要があります。このような、機械にはできないイレギュラーな対応が必要とされる業界で、営業職・営業サポート職が重視されます。
営業事務の一般的なキャリアパス
営業事務の一般的なキャリアパスは、おもにリーダーや管理職を目指すルートと、営業職にキャリアチェンジするルートの2つがあります。
管理職を目指す場合は、営業事務でのサポート経験を活かしつつ、営業職への理解を深めて部内が円滑に回るようにするマネジメント力が求められます。
営業職にキャリアチェンジするルートでは、営業事務の知識や経験を仕事に活かす機会が多いので、キャリアチェンジとはいえ負担は少ないかもしれません。
営業職でも経験を積めば、営業職と営業事務職の両方のことがわかる営業部のスペシャリストになれる可能性があります。スキルを活かしてキャリアアップもしやすくなるでしょう。
以下の記事では営業職のキャリアプランについて解説しているので、将来の自分を想像する際に役立ててください。
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仕事を選ぶ際は、数年後の将来像までイメージしておくことが重要です。こちらの記事でキャリアビジョンの描き方を解説しているので、併せて参考にしてみましょう。
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記事にあるようなキャリアパスのほかに、営業事務を続ける方法もあります。その場合は自分の仕事上の競合が何かを把握して、対策することが必要になります。
ITの進歩や生成AI、RPA(パソコンでおこなう事務作業を自動化できるソフトウェアロボット技術)など、事務を効率化する技術をよく調べて自分をレベルアップさせてくださいね。
営業事務の平均年収
求人ボックスの営業事務の仕事の年収・時給・給料によると、2024年4月時点の営業事務の平均年収は約350万円でした。国税庁の令和4年分 民間給与実態統計調査によれば、労働者の平均年収は458万円であるため、比較すると低い金額です。
ただし同サイトの調査によると、一般事務の平均年収は約316万円であり、事務職としては低いというわけではありません。
営業事務に限らず事務職の年収が低いのは、営業や販売職と違って直接利益を生み出すわけではないからです。そのため、企業への直接的な貢献度が評価されにくく、年収が上がらない傾向にあります。
また専門性が低いため、スキルや資格による手当も期待しにくいです。営業事務で年収を上げるには、昇進を目指すか条件の良い企業に転職する必要があることを認識しておきましょう。
IT業界・エンタメ業界・半導体業界・建設業界など、今後も成長が期待できる業界の営業事務職は、企業の業績が伸びることで高い年収が期待できます。また、外資系企業の営業事務職も語学力を活かせば稼ぎやすいでしょう。
目指す前に理解が必須! 営業事務の仕事内容
目指す前に理解が必須! 営業事務の仕事内容
- 書類の作成・管理
- 受発注・在庫管理
- 顧客の電話対応
営業事務を目指すなら、仕事内容について理解しておくのは絶対条件と言っても過言ではありません。仕事への理解が浅いと、就職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高いです。
営業事務の仕事について正しく理解すれば、自分がどんな仕事をするのか想像しやすくなります。ここからは、営業事務のおもな3つの仕事内容を解説するので、実際にどんなことをするのかイメージを明確にしましょう。
書類の作成・管理
営業事務の最も一般的な業務として挙げられるのが、書類の作成・管理です。営業事務が作成する書類の見積書や請求書、受発注に関する契約書・納品書・受領書など、営業に関するあらゆる書類です。
場合によっては、顧客向けに追加の説明資料や提案資料を作成することもあります。これらの書類の作成は、営業と連携しておこないます。
また、社内向けにプレゼン資料の作成や、営業の実績、商品・サービスの効果データなどをまとめることもあります。
あらゆる資料をPCでまとめることになるので、基本的なPCスキルは必須と言って良いでしょう。
- PC操作に慣れていないのですが、営業事務ではどの程度のスキルが求められますか?
キーボード操作とシステムの理解は必須と言える
営業事務で作成する見積書や請求書などは、その都度Excelで作成するのではなく、フォーマットに入力したり、営業管理システムを使ったりします。
ExcelやWordのスキルよりも、キーボード入力を早く正確におこなえることが必要です。
システムの理解というのは、システムがどんなデータをどのように処理して書類に表現しているのかがわかっているかを指します。
入力ミスで間違った数値をいれて間違った書類ができても、その数字がおかしいと気づける能力が必要です。
受発注・在庫管理
受発注や在庫管理も営業事務の重要な仕事です。受発注とは受注と発注を合わせた言葉で、受注は顧客から注文を受けること、発注は自社の生産部門やメーカーに注文することを指します。
受発注や在庫管理を怠ると、営業担当者や取引先に迷惑をかけることになってしまい、最悪の場合は企業の信用問題にも発展しかねません。
そのため、作業の正確性やスピードが求められます。作業の正確性やスピードはどのような事務職でも求められる要素ですが、営業事務だからといって高い水準が求められる可能性は低いでしょう。
丁寧に仕事を進められる人であれば、問題なくこなせる仕事内容です。
顧客の電話対応
営業は社外にいることが多いので、会社にかかってきた電話には営業事務が対応しなければなりません。メールも同様に営業事務が対応します。また、顧客対応の延長線上として、実際に営業に同行して客先に足を運ぶこともあります。
顧客対応は問い合わせや注文内容の変更・納期の確認から至急案件、クレームなどさまざまです。すべてを営業を振るのではなく、営業事務が対応できることはその場で対応するなど、臨機応変さも求められます。
顧客の問い合わせに適切に対応できるよう、普段から営業とのコミュニケーションを密にしておくことも忘れてはいけません。
電話対応は、営業窓口として会社同士の信頼をつなぐ役割です。円滑に部署・社内の連携を図れるよう、社内コミュニケーション力も大切です。
意思疎通が間違いなく図れるよう、報告・連絡・相談が積極的にできることが欠かせないため、コミュニケーション能力も求められます。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選びましょう!適性が低い仕事だと、就職前に思い描いていたイメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクも。
そこで活用したいのが「適職診断」です。カンタンな質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
営業事務に将来性はある? キャリアコンサルタントが解説
近年ではAI(人工知能)の発達により、事務職の将来性が危惧されています。
せっかく営業事務になれたのに、自分のキャリアに影響が出るのは嫌ですよね。営業事務に将来性はあるのでしょうか。
ここでは営業事務の将来性について、就職支援のプロであるキャリアコンサルタントの谷所さんに質問しました。営業事務としてのキャリアプランを練る前に、しっかりチェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るAIに一部の仕事が遷移することで営業事務の業務内容が広がる可能性がある
営業事務の仕事は、今後IT技術により業務の効率化が進んでいき、資料作成・顧客管理・売上管理などの仕事がAIにより代替されていくでしょう。
これまでの訪問営業が中心であった営業の仕事は、オンラインやSNSを活用した営業手法に変わっていきそうです。営業事務の仕事も、オンラインによる顧客対応やSNSによる販促などが中心となり、営業担当者のサポートからインターネットを活用した営業としての業務内容に変わっていくことが予想できます。
また業務の効率化により、営業事務だけでなく経理事務や総務事務など事務職全般の業務内容に変わっていく可能性もあります。
「営業事務の力+ITスキル」を身に付けることを意識してみよう
AIではできない顧客の感情を読み取るコミュニケーション力や、予想できない状況への対応力などは、今後も営業事務に求められていきます。
そのため、こういった力と併せてITを活用できる知識や技術力があれば、営業事務として活躍していくことができるでしょう。
営業事務の業務内容が変わっても、会社の業績にかかわる重要な役割を担っていることは間違いありません。
営業事務の将来性について不安を払拭するためには、営業事務の仕事がIT化していくことを認識したうえで、ITスキルを活用できる営業事務を目指しましょう。
以下の記事ではAIによってなくなる仕事、なくならない仕事を紹介しています。仕事選びに不安を持っている人はしっかりチェックして不安を解消しましょう。
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AIによってなくなる仕事があると話題ですが、実際はほとんどの仕事でAIによってなくなる部分となくならない部分があり、切り分けを正しく認識することが重要です。この記事ではキャリアコンサルタントがAIによってなくなる仕事・残る仕事とキャリア選択のコツを解説します。
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ほかの事務にはない魅力も! 営業事務のメリット
ほかの事務にはない魅力も! 営業事務のメリット
- 幅広いスキルが身に付く
- キャリアアップや転職がしやすい
- チームでの達成感が得られる
ここからは、営業事務のメリットを3つ紹介します。営業事務に対して「やることが多くて普通の事務よりも大変そう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かに営業事務に求められることは多いですが、その分ほかの事務では享受できないメリットもあります。魅力に感じたら、ぜひ営業事務を目指してみてはいかがでしょうか。
幅広いスキルが身に付く
営業事務とほかの事務職を比べると、幅広いスキルが身に付くというメリットが目立ちます。営業事務の業務は書類作成や電話対応など基本的な事務処理だけでなく、営業面のあらゆるサポートもおこないます。
サポート業務では自社の営業職だけでなく他部署の人やクライアントなどさまざまな人とかかわることになるので、コミュニケーション能力は付きやすいといえます。また、忙しい営業職をサポートすることで、スケジュール管理能力も付くでしょう。
さらに、営業やクライアントとやり取りする中で、自社商品や取引先の企業・業界に関する知見も得られます。身に付いたスキルは昇進や転職など、あらゆる場面で活かせるものばかりです。
事務職として将来の選択肢を広げたい人は、営業事務として経験を積むと役に立つかもしれませんね。
キャリアアップや転職がしやすい
営業事務は幅広いスキルが身に付くため、キャリアアップや転職がしやすいのもメリットです。
一般事務は身に付く専門知識が経理やPCスキルなどの事務系スキルに限られますが、営業事務はそれらのスキルに加えて高いコミュニケーション能力や営業知識が身に付きます。
自社の製品についてはもちろんのこと、取引相手の業界の知識も身に付くかもしれません。転職市場においては、営業事務で培ったスキルやさまざまな業界への知見を評価してくれる企業は多いでしょう。
未経験職種にチャレンジしたり、営業事務のスキルを活かしてより条件の良い企業に転職したりと選択肢は豊富です。
キャリアプランはそのときの価値観やトレンドによって変わっていくものです。自分の目指す方向が変わったときに選択肢が多いと、役立つ可能性がありますよ。
営業事務から転職しやすい職種として考えやすいのは、隣接分野である営業やマーケティング、カスタマーサービスなどでしょう。
営業事務の仕事をしながら「顧客視点」を想像する習慣と力を付けておくと、ほかの職種に転職する際に役立ちます。
顧客の要望をすべて受け入れることはできなくても、なぜ顧客がこのようなことを望むのかは理解が必要です。
チームでの達成感が得られる
営業事務は営業チームとして動くことになるため、サポートしている営業担当が実績を出すことで、企業に貢献している達成感が得られます。
一般的な事務職は個人で行動することが多く、企業に貢献している達成感も得にくいという側面があるので、事務職で達成感を得たい人には営業事務がおすすめです。
また、営業事務が扱うデータは営業担当者の売り上げに関するものであり、その成果がはっきりと数字で出ます。
ペアである営業の活躍を通じて、頑張った結果を実感しやすいため、向上心を持って仕事に取り組めるでしょう。
「矢面に立つのは苦手だけど、やりがいのある仕事がしたい」という人は、営業事務に向いているかもしれません。
営業事務は営業担当者をサポートする仕事であるため、営業部門の成績が伸びれば営業担当者とともに達成感を味わうことができます。
また、営業担当者から資料が役立ったなど、直接感謝の言葉をもらうことが多く、仕事のやりがいになることもあるでしょう。
大変な面も把握しよう! 営業事務のデメリット
大変な面も把握しよう! 営業事務のデメリット
- クレーム対応をしなければならない
- 成果がわかりにくい
- 営業との相性次第で働きやすさが変わる
営業事務にはデメリットもあります。デメリットについて理解しないまま営業事務として就職すると、理想と現実のギャップに苦しみ、早期離職につながりかねません。
デメリットについてしっかり理解したうえで、それでも営業事務の仕事がしたいという人は、就職しても長く働けるでしょう。
以下で詳しく解説するので、事前にしっかりチェックしてください。
クレーム対応をしなければならない
営業事務は電話対応が多く、特にクレーム対応は避けられない業務です。時には理不尽に怒られたり、無理な要求をされたりすることもあるでしょう。
クレーム対応のやり方は教わりますが、どうしても苦手という人は気が滅入ってしまう可能性があります。クレームを受けるのは、誰だって嫌なことですよね。
しかし、クレーム対応について正しい知識を身に付け、慣れることができれば怖がり過ぎる必要はありません。むしろ、適切に対処すれば顧客がリピーターになってくれたり、品質向上のきっかけになったりといったメリットもあります。
冷静にトラブルに対処できたことは、自分の中でも自信につながるでしょう。
成果がわかりにくい
営業事務はサポートがおもな裏方仕事のため、直接契約を取り付けたり商品を売ったりすることがありません。そのため、営業職や販売職などに比べて個人の成果は感じにくいでしょう。
しかし、まったく成果を感じないというわけではなく、自分の仕事は営業担当者の業務効率化や業績につながるので、チームによる間接的な達成感は得ることができます。
また、営業事務は顧客と接する機会も多いため、直接感謝の言葉を言ってもらえることもあるのです。顧客に感謝されると自分の成果を実感でき、「また感謝されるように頑張ろう」とモチベーション維持にもつながります。
事務仕事は「ミスがなくて当然」と、評価が減点方式になりがちです。
「縁の下の力持ち」であるため、スペシャリスト(専門家)であるよりジェネラリスト(何でも屋)性を活かせることが、「成果がわかりづらい」と言われる要因なのかもしれません。
営業との相性次第で働きやすさが変わる
営業事務は営業と組んで仕事をするため、営業との相性次第で働きやすさが左右されます。営業事務が担当する営業の人数は、10数人と企業によって異なります。
担当する人数が多いほど多くの人とコミュニケーションを取らなければならず、中には仕事のやり方や性格の合わない人もいるでしょう。合わない人がいるとうまく連携が図れず、なかなか成果を挙げにくくなってしまいます。
そのため、他人とのコミュニケ―ションが苦にならない人や、精神的にタフな人が向いていると言えるでしょう。また、仕事を円滑に回すためには、営業に合わせて柔軟に対応する能力が求められます。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
当てはまったら適性アリ! 営業事務に向いている人の5つの特徴
当てはまったら適性アリ! 営業事務に向いている人の5つの特徴
ここまでメリット・デメリットを読んで、営業事務を目指すか迷っている人もいるかもしれません。
就活を始める前に適性を見極めておかないと、活躍できるチャンスを逃してしまったり、逆にミスマッチにつながったりする恐れがあります。
ここからは、営業事務に向いている人の特徴を5つ紹介します。当てはまったら営業事務の適性があると考えられるので、ぜひ検討してみてくださいね。
①サポートが得意
営業事務はサポート色が強い職種なので、人のサポートが得意な人に向いています。
営業事務は営業が円滑に進むように、営業担当者のスケジュール管理や書類の作成など、縁の下の力持ちとして働きます。また顧客に満足してもらえるように、気を配ることも多いポジションです。
営業と違ってクライアントと直接交渉するわけではないため、直に貢献しにくいという点はあるものの、自分のサポートする営業が実績を挙げると達成感は得られるでしょう。
また、営業から頼まれた仕事だけでなく、自分ができる仕事を率先してやるような気遣いのできる人は、より重宝されます。
選考でサポートが得意であることをアピールしたい人は、下記記事で具体的な例文を紹介しているので、ぜひチェックして役立ててくださいね。
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縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
自己PRで「縁の下の力持ち」をアピールしたい就活生向けの記事です。キャリアコンサルタント監修による、アピール方法やプラスの印象を残すコツを解説します。縁の下の力持ちの自己PR例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 選考でアピールしたいのですが、どんな経験があればサポートが得意といえますか?
接客や販売経験はサポート力としてアピールできる
アルバイトなどで接客や販売経験をした学生も多いのではないでしょうか。
顧客の期待に応える対応力や気遣いは、営業担当者が求めることへのサポート力として営業事務でも活かせる経験です。
また、サークルなどのマネジャー経験もアピールできます。マネジャーは、縁の下の力持ちとしてメンバーが活躍できるようにサポートしますが、営業事務のサポートと共通する部分があります。
アピールする際は、メンバーのために具体的におこなったことを整理してみると良いでしょう。
②臨機応変に対応できる
営業事務は一般事務と違って自分の仕事量が調整しにくい職種のため、さまざまな出来事に臨機応変に対応できる人が向いています。
日々の業務をこなすのはもちろんのこと、営業やクライアントから急な依頼を受けることも多いでしょう。急な依頼が入ったら、優先順位を考えて行動しなければいけません。
そのため、マニュアルに沿った仕事しかできない人は、イレギュラーな出来事に対応できず、しんどい思いをするでしょう。
逆に、瞬時に適切な判断を下せると、頼れる営業事務として評価されます。学生時代に臨機応変に対応できたエピソードがあれば、アピールすると有効かもしれませんね。
以下の記事では臨機応変に対応する能力を効果的に伝える方法について解説しているので、併せて確認しておきましょう。
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例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
臨機応変に対応する力は、仕事において大変評価される強みです。そのため、自己PRでその良さをしっかり伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントが臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説します。
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③チームで働くのが好き
企業によって営業事務は、営業とのペア、もしくは複数人のチームで動くため、チームで働くのが好きな人に向いています。逆に、個人の作業が好きな人は一般事務の方が向いているかもしれません。
売り上げ目標に向かってチームとして仕事を進めていき、達成できないときは改善案を話し合ったり、達成したときには一緒にお祝いしたりと、一体感があるでしょう。
特に、目標を達成したときには一緒に分かち合える仲間がいるので、個人で活動するよりも大きな達成感を得られるはずです。
チームで活動した経験や、協調性をアピールできるエピソードを準備すると、営業事務としての適性があることを示せるでしょう。
以下の記事ではチームワークや協調性をアピールして選考を突破するコツについて解説しているので、参考にしてみてくださいね。
チームワーク力の自己PR
例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
強調性の自己PR
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
営業事務は、「リーダー・営業スタッフ・サポートスタッフ」といったチーム編成が考えられます。1人のサポートスタッフが複数人の営業スタッフを支える体制もあります。
どの会社もベストパフォーマンスが発揮できるよう、人員配置に工夫していますよ。
④誰とでもコミュニケーションが取れる
どんな業種でもコミュニケーション能力は求められますが、特に営業事務は多くの人とかかわるため、一般事務などに比べてコミュニケーション能力の高さが求められます。
営業はもちろんのこと、おもに電話・メール対応を通じてさまざまなクライアントとかかわることになります。顧客の意図を正確に読み取れないと、顧客の満足度を下げるだけでなく営業にも迷惑がかかるかもしれません。
また、営業部だけでなく、社内の他部署と連携することもあります。コミュニケーション能力が高いと、さまざまな人と連携が取りやすく、業務を効率良く進めることが可能です。
⑤スケジュール管理能力が高い
営業事務は自分のスケジュールだけでなく、営業の会議や商談などのスケジュールを管理することもあるため、スケジュール管理能力が求められます。特に、多くの営業を担当するような場合は、より高い能力が必要です。
スケジュール管理ができていないと営業がダブルブッキングを起こしてしまったり、正しい日に商品が受発注できなかったりと、大きな損失につながる恐れがあります。
また、業務を効率化するうえでもスケジュール管理能力は役立ちます。能力が高ければ仕事の優先順位を付けて業務ができ、残業も減らしてワークライフバランスが取れるでしょう。
選考でスケジュール管理能力をアピールしたい人は、以下の記事で企業に評価される書き方について解説しているので、しっかりチェックしておいてくださいね。
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例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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上記5つの中でも、特に「サポートが得意なこと」は営業事務として不可欠な適性です。
営業事務は営業担当者のためにサポートがしたいという姿勢が求められます。自分が中心になり活躍したい人ではなく、相手のためにサポートできる人が向いているでしょう。
こんな特徴があったら要注意! 営業事務に向かない可能性のある人とは
こんな特徴があったら要注意! 営業事務に向かない可能性のある人とは
- 裏方仕事にやりがいを感じない人
- 決まった仕事がしたい人
- コツコツと作業したい人
ここからは、営業事務に向かない可能性のある人の特徴について紹介します。「営業事務になりたい」と思っていても、適性のない人が就職すると、大きなミスやストレスにつながりかねません。
早期離職の理由の多くは企業や仕事とのミスマッチです。早期離職するとキャリアプランが大幅に崩れるため、事前に自分の適性とマッチするか確認してできるだけミスマッチを避けたいところです。
後悔しないためにも、営業事務に興味のある人は必ずチェックしておいてくださいね。
裏方仕事にやりがいを感じない人
営業事務は営業部に所属しますが、仕事内容は基本的に書類作成や電話対応など、裏方仕事がほとんどです。
直接商品を売るわけではないため、成果を感じにくく人によっては「地味」と感じることもあるかもしれません。そうした自分の成果を直接感じたい人は、営業事務よりも営業職の方が向いているでしょう。
また、人のサポートが苦手な人、相手を思いやったり先回りして物事を考えたりするのが苦手な人も営業事務には不向きです。営業事務のおもな役割は、業務が円滑に進むように営業担当をサポートすることだからです。
「常に自分が先頭に立って周りを引っ張ってきた」というタイプは、サポート色の強い営業事務には向かないと考えられます。
- 昔からリーダーをすることが多かったのですが、営業事務は向いてないのでしょうか?
リーダーだからといって営業事務が向いてないとは限らない
自分のリーダーシップはどんなスタイルだったのかを思い出してみましょう。
「サーバント・リーダーシップ」という言葉があります。「奉仕するリーダー」と訳され、メンバーが働きやすいように、持ち味を引き出し、目標達成・組織の発展に寄与します。
スポーツの監督でもそういったスタイルの人が増えていますね。周りに良い影響を与え、全体を活性化できるスタイルの働き方は、営業事務としても貢献できるでしょう。
決まった仕事がしたい人
営業事務は顧客との接点が多いため、一般事務と違ってイレギュラーな仕事に多く直面します。急なスケジュール調整や、クライアントからの至急案件などが、その最たる例です。
状況次第でさまざまな業務が舞い込むので、自分の決まった仕事を後回しにして対応しなければならないこともあるでしょう。業務量が調整しにくく、残業が発生することがあるかもしれません。
そのため、「絶対に定時で帰りたい」という人や、イレギュラー対応に自信のない人は、営業事務の不規則な点に注意が必要です。
コツコツと作業したい人
事務と言えばコツコツ・黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、営業事務はコミュニケーションの多い仕事です。
自分の仕事をしていても電話がかかってきたり、話しかけられたりといったことは日常茶飯事です。そのため、人の動きに左右されるのが嫌という人には向かないでしょう。
また、職場は常に来客の会話や電話の着信でにぎやかなことが多く、静かな環境で作業したい人には向いていません。
その場の状況に合わせて社内外問わずコミュニケーションを取れる、臨機応変に対応可能な人材が重宝されるでしょう。
job tag(職業情報提供サイト)を見てみると、営業事務では下記がおもな作業のようです。
・メールチェックや問い合わせ返信
・顧客問い合わせ対応
・来客対応
これだけを見ても、営業事務は黙々とした仕事とは言い難いですね。
キャリア支援のプロに聞く! 営業事務で活躍する人の特徴
営業事務になるからには、良い成績を残して早くキャリアアップを目指したいですよね。営業事務に向いていても、努力の方向性や普段の立ち振る舞いがわからなければ、結果には結びつきません。
ここでは、営業事務で活躍する人の特徴について、キャリアコンサルタントとして普段から多くの人を支援している吉野さんに質問しました。営業事務で活躍できる人材になれるように、今から学んでおきましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るサービス業で活かせるスキルを持っている人は営業事務で活躍しやすい
これまで私が営業事務への転職をサポートした人には、サービス業からの転職者が多かったです。販売や接客業で培った周囲への気遣いやチームワーク意識は、営業事務として活かせます。また、目標への達成意識も営業チームの一員として役立ちます。
元気が良い、笑顔、良い雰囲気を作れる、ちゃきちゃきしている、フットワークが軽い、しっかりもの、頼もしい、面倒見が良いなど、こういった言葉が似合う人たちでした。
営業事務は会社の柱であるとも言える
総務・経理・人事といったバックオフィス部門と営業部門の一番の違いは、「営業部門は稼ぎ部門」であることです。民間企業で働くには、「稼ぐ」という視点から逃げることはできません。営業部門が稼ぎ続けなくては、社員に払う給料も捻出できません。
会社の柱であるため人員配置も手厚くする必要があり、事務職の中では求人ニーズも高めです。商取引にはルーチンワークにしきれない部分が残り、そこに人間力の出番があります。
周囲の人の役に立ちたい、という実直な気持ちが活かせる仕事でしょう。
営業事務に向いていると思ったら? 目指すためにできる3つのアクション
営業事務に向いていると思ったら? 目指すためにできる3つのアクション
- 自分に合う業界を選ぶ
- 営業事務に必要なスキルを磨く
- 実務で役立つ資格に挑戦する
この記事を読んで、営業事務に向いていると思ったら、ぜひ営業事務を目指してみましょう。とはいえ、納得のいく就活をして営業事務になるにはどうしたら良いかわからない人もいますよね。
そこで、以下では営業事務を目指すためにできる3つのことを紹介します。営業事務に興味を持っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①自分に合う業界を選ぶ
一口に営業事務と言っても、営業事務職はさまざまな業界・企業にあります。そのため、まずは自分に合う業界から絞りましょう。
続いて、自分に合う業界を選ぶなら、自己分析で自分の強みや価値観を徹底的に深掘りし、就活の軸を決めていきます。ここで手を抜くとミスマッチにつながるため、時間をかけて入念におこなってくださいね。
業界を選ぶ方法は、以下の4通りがあります。
業界を選ぶ方法
- 好きなことから選ぶ
- 得意なことから選ぶ
- 達成感を得た経験から考える
- 社会課題をベースに考える
自分の価値観を分析し、就活において自分が何を重視するのか考えましょう。
自分で自己分析ツールなどを使って診断したり、大学のキャリアセンターや就職エージェントのキャリアアドバイザーにアドバイスをもらったりするのも有効な手段です。
自己分析を深めると自分に合った業界がいくつか見つかるので、続けて業界研究をして、より自分の希望とマッチする業界・企業を探していきましょう。
以下では自己分析と業界研究のやり方を具体的に解説しているので、参考にしつつ進めてくださいね。
自己分析のやり方
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
業界分析のやり方
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
業界や会社を選ぶ際は、扱う商品サービスを自分が買っても良いと思える会社をぜひ選んでほしいです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、意外と自社が扱う商品サービスを自分は買いたくないと思っている人は多いです。
営業事務はさまざまな場面で商品サービスの販売にかかわるので、この点を納得しておかないと後々苦しい思いをすることになるでしょう。
インターンシップやOB・OG訪問を活用する
インターンシップやOB・OG訪問の活用は、自分に合う業界や企業を調べる手段の一つです。
インターンでは、実際に会社の雰囲気を知ることができ、仕事も体験できるため自分に向いているかを判断する材料になります。
最近では選考に直結するタイプのインターンが増えているため、興味のある企業のインターンシップを受ければ内定につながる可能性もあるのです。
OB・OG訪問では、興味のある企業の社員に直接話を聞くことができます。会社の雰囲気や仕事内容、大変なことなどさまざまな質問ができるので、不安を払拭できるでしょう。
また、身に付けておいた方が良いスキルや就活中にやっておいた方が良いことなど、準備すべきことについても確認しておくのがおすすめです。
下記では、インターンの選び方やOB・OG訪問の重要性について解説しているので、ぜひ併せて参考にしてみてください。
インターンの選び方
インターンの選び方決定版! 5段階で絞り込むコツと学年別の探し方
OB・OGのメリット
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
②営業事務に必要なスキルを磨く
営業事務の内定を目指すなら、企業が欲しがる人材について理解し、必要なスキルを磨きましょう。
必須の資格などはありませんが、特に必要なスキルとされるのは、基本的なPCスキルや高いコミュニケーション能力です。営業事務は見積書や請求書などさまざまな書類作成が多いため、PCスキルはあって損はありません。
中でもWordやExcelのスキルは書類の作成に重宝します。また、営業資料の作成にはPowerPointのようなソフトを使う場面もあるでしょう。また次の段落で詳しく説明しますが、資格を取得して即戦力をアピールするという手もあります。
コミュニケーション能力を証明するのは難しいですが、面接での的確な受け答えや、学生時代にコミュニケーション能力を発揮したエピソードなどからアピール可能です。
③実務で役立つ資格に挑戦する
時間のある人は、営業事務の実務で役立つ資格に挑戦するのもおすすめです。資格は自分の能力の裏付けとして、就活のみならずさまざまな場面で役立ちます。
一例として、次のような資格は営業事務で役立つ可能性が高いといえます。
営業事務で役立つ可能性が高い資格
- MOS
- 日商簿記
- 秘書検定
- ビジネス実務法務検定
- ビジネス・キャリア検定
- ITパスポート
- 日商PC検定
営業事務であればPCスキルは必須となるため、MOSのようなPC関連の資格は能力の証明になるでしょう。
日商簿記は会計知識の資格ですが、営業事務職は請求書の作成や入金確認をおこなう場合もあるため、経理に関する基礎的な知識が役立ちます。
秘書検定は、秘書として勤務する人向けの資格ではありますが、ビジネスマナーの証明になります。営業事務は電話やメールなど顧客対応が多いため、ビジネスマナーは必須です。
同様の理由で、ビジネス実務法務検定やビジネス・キャリア検定も大いに役立つでしょう。
そのほかの就職に有利な資格については下記記事でも紹介しているので、ぜひチェックしておいてくださいね。
関連記事
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
就職に有利な資格の種類とアピール方法がわかれば武器になります。就職で有利な資格一覧や効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説します。履歴書やESに記載する際の注意点も併せて紹介するので参考にしてください。
記事を読む
就活でMOSが有利になるのか気になる人はこちらのQ&Aも参考にしてみてください。
- 営業事務に必要なスキルも資格も特にないのですが、何から取り組むべきですか?
PCに関連スキルから身に付けていこう
営業事務ではPCスキルが求められるので、Word・Excel・PowerPointなどは使えるようにしておくと良いでしょう。MOSの資格を取得することで、PCスキルをアピールできます。
また営業事務は、売上管理・請求書作成・交通費精算などで、経理に関連する仕事もおこないます。簿記の資格を持っていれば仕事の自信にもつながるでしょう。
資格を取得していなくても、取得に向けて勉強していることもアピール材料になりますよ。
営業事務の適性を見極めたら求められる力をさらに磨いて挑戦しよう!
営業事務の仕事や、向いている人の特徴について理解は深まったでしょうか。
営業事務は一般事務とは違い、高いコミュニケーション能力や柔軟性など、求められることの多い職種です。
「難しそう」とマイナスイメージを持った人もいるかもしれませんが、さまざまなスキルが身に付いたり、チームで実績を出したときの達成感があったりと、魅力もたくさんあります。
やりがいのある職種なので、適性があると思ったらこの記事で解説した3つのアクションを参考にして、ぜひ目指してみてくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る「課せられている仕事の目的は何か」を考えることがプロフェッショナルに近づく
2007年にNHKで放送された「グッジョブ~Good Job」というドラマがあります。建設会社の営業部を舞台に、営業職と営業事務の仕事を描くドラマです。NHKオンデマンドなので有料ですが、営業事務に興味があればぜひ見ていただきたいと思います。
私がこのドラマを勧めるのは、主人公たちが営業事務のプロフェッショナルとして描かれているからです。
この商談を獲得するためにはどんな処理をすれば良いのかを「自分で」考え、指示がなくとも営業職が使いやすいような資料を作る。これは「この仕事の目的は何か」を把握しているからこそできることです。
営業事務を補助職ではなく営業のパートナー職と定義してみよう
業務上のパートナーであれば、商談獲得の目的のために自分は何をするべきかを考える必要があります。手続きや書類作成だけでなく提案資料の作成にもかかわれます。
加えて、生成AIは事務職の敵のように思われていますが、どう使えば自分の頭脳の一部になるのかと、プロフェッショナルの事務職員は使いこなすことを考えるのです。
こんな仕事をイメージしてわくわくするなら、ぜひ営業事務を詳しく研究してみてください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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