この記事のまとめ
- Webデザイナーの志望動機は5つの要素を押さえよう
- 4ステップでWebデザイナーへの適性が伝わるような志望動機を書こう
- Webデザイン経験あり/なしに分けて6つの志望動機例文を紹介
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
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Webデザイナーに憧れて志望動機を書こうとしても、「そもそもどんなエピソードを書いたら良いのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。
Webデザイナーを志望するなら、仕事に対する適性があるかどうかも重要な要素です。適性の有無は向いている人や必須スキルをチェックすることでわかります。
そしてそのうえで、自分と企業を徹底的に分析し、志望動機で盛り込むべき内容を明確にして効果的にアピールすることが大切です。
この記事では、キャリアコンサルタントの杉原さん、野村さん、田邉さんのアドバイスを交えつつ、Webデザイナーについて理解を深めながら、志望動機の書き方の4ステップを紹介します。Webデザイナーとして活躍するためにも、あなたの適性が伝わる魅力的な志望動機を作成しましょう。
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Webデザイナーの志望動機は仕事への理解度と適性をアピールしよう
志望動機は「自分がいかに優れているか」を見せるものではなく、企業に必要な人材として判断してもらうためのものなので、Webデザイナーの志望動機をアピールするなら、仕事への理解度と適性を知ることが重要です。
適性をアピールするためには、そもそもWebデザイナーがどのような仕事をしているのか知らなければ、相手を納得させる志望動機は書けません。
そこでこの記事では、Webデザイナーの仕事の概要、現状と将来、5つの適性、志望動機の書き方4ステップ、経験ありなし別の志望動機の例文を紹介します。
効果的にアピールするための材料を集めて丁寧に整理し、伝わる志望動機を作成しましょう。
WEBデザイナーに限らずデザイナーに憧れている人は多いと思います。以下の記事ではデザイナーの選考を突破する志望動機についてまとめているので参考にしてみてください。
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そもそもWebデザイナーとは? まずは仕事の概要を理解しよう
そもそもWebデザイナーとは? まずは仕事の概要を理解しよう
- 仕事内容:Web上のサイトやコンテンツのデザインをする
- ほかのデザイナーとの違い:デザインする媒体が異なる
- 仕事の特徴:仕事の成果が数値で測れるのでわかりやすい
Webデザイナーを志望するなら、まずはWebデザイナーの仕事を具体的に理解しておく必要があります。
ここではまず「Webデザイナー」という仕事がどのような業務を担当するのか、ほかのデザイナーと何が違うのかなど、基本的な情報を説明します。概要を押さえて、仕事のイメージを具体化させましょう。
仕事内容:Web上のサイトやコンテンツのデザインをする
Webデザイナーとは、簡単に言うとWeb上のサイトやデザインを作成する人のことです。しかし、ただ依頼されたWebサイトのデザインを作るだけではなく、顧客の希望や目的をヒアリングし、集客や売上などの成果につながるWebサイトを制作することが求められます。
具体的には、Web上のサイトやコンテンツのデザインが業務範囲ですが、大まかなサイトの構成やレイアウトはWebディレクターにより設計されていることが多く、Webサイト全体のイメージを考えてブラッシュアップすることが業務のメインとなります。
また、ユーザー視点で使いやすさや見やすさなどを意識して、Webサイトの使い勝手の良さや見た目を整えることもWebデザイナーの仕事の一つです。このようにWebデザインの品質が、顧客の訪問数や満足度、商品の販売数などに大きく影響するため、Webデザイナーの仕事は重要なポジションなのです。
Webデザイナー未経験の場合は、一般的にデザイナーのアシスタントとして、ロゴやバナーなどのパーツの作成やコーディングの一部を任されることが多いです。
フリーランスのWebデザイナーのなかには、ディレクションやコーディングもすべて一人で請け負う人もいるので、自分のキャリアビジョンに合わせて業務範囲を広げることも可能な仕事といえます。
ほかのデザイナーとの違い:デザインする媒体が異なる
Webデザイナーとほかのデザイナーとの大きな違いは、デザインする媒体が異なることです。Webサイトのデザインに特化したデザイナーのことをWebデザイナーと呼びます。
Webデザイナーと似た職種としては、グラフィックデザイナーが挙げられますが、おもに平面のビジュアルデザインをおこない、広告やポスターなどの印刷物を制作することが多い仕事です。具体的にはロゴやイラスト、図、文字など、さまざまなデザインのイメージや魅力的に見える色や形、構図などから考え、視覚的な表現で創作します。
ほかにもWebデザイナーと混同されがちなのが、Webクリエイターです。WebクリエイターはWeb制作に関する職種の総称で、Webデザイナーの仕事内容も含んだより幅広い知識が求められる仕事だと覚えておきましょう。
Webデザイナーは、ユーザーにとってそのWebページの使用感がよりスムーズで扱いやすいものになることが大切です。
さらに、情報のわかりやすさやアクセシビリティを高め、企業や組織のメッセージを効果的に伝えなければいけません。デザインを通じて、社会的意識を高め、ポジティブな影響を与えることがゴールとなる仕事です。
仕事の特徴:仕事の成果が数値で測れるのでわかりやすい
Webデザインは、作品が半永久的にWebサイトに残り、世界中のたくさんの人の目に留まります。そしてその成果はサイトのアクセス数や商品の購入数など、具体的な数値で測ることが可能です。
このように数値で明確に結果が出るため、自分の仕事の評価がわかりやすいという特徴があります。そのうえ、Webデザインは作って終わりではなく、数値を分析して修正を加えることで、より品質の高いものやニーズに合ったものに変えて成果を改善しつづけられるのです。
自分のスキルやアイデアがデザインとして形になるだけでなく、自分が手掛けたデザインへの反響を肌で感じられるので、数字として成果が出ることに楽しさや喜びを見いだせる人に適した仕事といえます。
選考に強い志望動機はAI作成ツールがおすすめ!
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Web業界でデザイナーの需要は今後もある? 現状と将来性
Webデザイナーを目指すなら、業界の現状や今後の課題も押さえることが大切です。業界知識を知っておくことで志望動機にも深みが出て、的外れな内容になるのを避けられます。
ここでは、Webデザイナーが置かれている現状や課題、将来性を解説するのでしっかり理解しておきましょう。
Webデザイナーの現状
現在IT技術の急速な発展にともない、IT人材は速いペースで増加傾向にあります。それにともない、Webデザイナーの数も増えていて、競争はより激しくなっている状況です。
昨今、Web業界ではAI(人工知能)による自動化が進んでいて、単純な作業であればAIに取って変わられる時代になっています。そのため、AIに取って代わられないようなWebデザインを身に付けるためにも、インターネット講座などで学びを得ることも大切です。
さらに、子ども向けのプログラミング講座も開講されていることで、ITに強い若者が増えていて、学生のうちからフリーランスとして働き始める人やWebデザイナーを志す人も少なくありません。
初心者にとってもハードルが低くなりつつあり、スキルを習得しやすい環境が整っていることもIT人材が増加している要因の一つでしょう。
しかし、これからのWebデザイナーに求められるのは、量ではなく質です。顧客のニーズにいかに応えられるかが重視され、強みを持つWebデザイナーが求められるようになるので、時代にマッチした強みを身に付けることが大切です。
Webデザイナーの将来性
Webデザイン業界は、今後も伸びていくと考えられます。電通の2023年(令和5年)日本の広告費によると、インターネット広告費は3兆3,330億円となり、総広告費に占める構成比は45.5%となっています。
インターネット広告では、ランディングページのデザインやWebサイトのデザインは欠かせません。そのため、今後もWebデザイナーに対する仕事のニーズは高まるでしょう。
ただし仕事のニーズが高まるということは、同時にそれだけライバルも増えるということです。多くのライバルがいるなかで差をつけるためには制作目的を理解し、制作やデザインに反映していく能力が求められます。
そのため今後Webデザイナーとして活躍していくためには、広告市場におけるマーケティング視点や、目的やテーマに合ったWebサイトを制作するデザイン力として、レイアウトや色彩、心理的な効果などのデザインの知識もより求められるでしょう。
- Webデザイナーの仕事は飽和しているとも聞いたのですが、実際の将来性はどうなのでしょうか?
Webデザイナーの人口は増えているが将来性はある
たしかに、自宅で働けることなどからWebデザイナーの注目度が高まり、活躍している人が増加しています。しかし、実績や専門性があれば、後発のデザイナーでも活躍することができるでしょう。
たとえば、人材業界の広告デザインの実績をつくれば、ほかの業界に強い実績あるデザイナーが競合になることはありません。このように、専門性を身に付けると将来的にもニーズがあるデザイナーになれますよ。
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適性をチェック! 志望動機を書く前に明確にすべき5つの要素
適性をチェック! 志望動機を書く前に明確にすべき5つの要素
ここまで基本情報や将来性などのWebデザイナーという仕事の概要を説明してきましたが、志望動機を書く前に、Webデザイナーの仕事が自分に合っているのかチェックしておくことも大切です。
自分の持っている素質や性格と、Webデザイナーの仕事内容がマッチしているかどうか、しっかり照らし合わせて、ミスマッチが起こらないようにしましょう。ここでは、明確にすべき5つの要素について、一つずつ詳しく見ていきます。
①ものづくりにやりがいを感じるか
Webデザイナーとして最も重要な適性のひとつが、ものづくりによるやりがいを感じるかです。
Webデザイナーが担当するのは、一般的にWebサイトのレイアウトの考案やページ内で使用する画像のデザインなどが挙げられます。そのため、自分のアイデアを形にしていく「ものづくり」がWebデザイナーの仕事の中心です。
特にWebサイトは一朝一夕で作り上げられるものではないため、ものづくりが好きであることは、前提条件となります。仕事への意欲やより質の高い成果物にもつながっていくため、ものづくりへの探求心は欠かせません。
ものづくりに魅力ややりがいを感じられなければ、Webデザイナーの仕事そのものがつらくなってしまいます。Webデザイナーとして継続して仕事をするうえで重要な要素となるため、自分の価値観と合っているのかは事前に確認しておきましょう。
②新しいことを取り入れるのが好きか
Webデザイナーとして仕事をするなら、新しいものへの好奇心があることもポイントです。
Webデザイナーは定められたルールに従うだけではありません。多くのWebデザイナーは日常で国内外のさまざまなWebサイトを閲覧し、自主的に最新のテクニックやデザインを学んでいます。このような世の中の動向に目を向けて、多方面から新しい情報をキャッチし、トレンドを追う姿勢が重要なのです。
最新技術や表現方法、新しいツールのリリース情報やデザインのトレンドなどは、日々移り変わっていきます。そのため、一般ユーザーの視点で「どのようなことに興味関心があるのか」、常に顧客のニーズを探ることは欠かせません。新しいことを取り入れていける柔軟さと積極性もWebデザイナーとして必要な資質です。
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③パソコンを使った操作に抵抗がないか
Webデザイナーの業務は、Webサイトをデザインすることです。それゆえ、キーボードやマウス、パソコンや各種ソフトを使用した作業など、パソコン操作に抵抗がないことは、Webデザイナーの必須要素になります。
特にWebデザイナーは、通常の社会人とは異なり、一般的なパソコンツールに加えて、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)といったデザイン専門ソフトの操作を身に付けることが必要となります。これらのソフトの操作は基本的にパソコンでおこなうため、パソコンを使用した作業に抵抗がある人には不向きといえます。
また、ツールやソフトを使いこなせる能力は業務だけでなく、デザインスキルの習得スピードや習熟度にも影響します。効率よく仕事を進めていくためにも、パソコン作業が苦にならないことはWebデザイナーの適性の一つです。
- パソコン操作に苦手意識があっても、Webデザイナーとして活躍することはできますか?
パソコン操作は慣れればWebデザイナーの仕事を問題なく進められる
パソコンの操作自体は、慣れの問題なのでトレーニングすれば早く操作できるようになるため心配はいりません。
問題なのは、パソコン仕事が苦手であることです。1日中パソコンの前に座っているのが苦痛で体を動かしたくなる、IT自体がよくわからないから操作だけでなくパソコンでおこなう作業そのものが苦手、といった意識を持っている人もいるでしょう。
前者の場合は、Webデザイナーの仕事から別の仕事にチェンジした方が良いと思います。
後者の場合も、ITの勉強をすれば良いのですが、それができる熱量がなければ難しいでしょう。Webデザイナーはデザインの勉強だけでなくITの知識も必要だからです。
Webというプラットフォームの仕組みを理解していないと、Webのコンテンツは制作できません。これからIOTは加速するので、ITの知識は必須で求められるでしょう。
④物事を論理的に考えられるか
Webデザイナーの適性として、論理的な思考(ロジカルシンキング)ができることも挙げられます。論理的思考とは、情報を整理し、物事の論旨を明確にする思考法のことです。
なぜWebデザイナーに必要かというと、感覚だけでは顧客の求めるWebデザインを作ることはできないからです。
顧客の求めるデザインコンセプトを理解するためには、まずは情報を整理することが大切です。常に「なぜ」の視点で考え続け、その制作物に行きついた経緯を言語化し、説明する必要があります。このように案件への理解度や解像度を上げるためにも、論理的な思考力が求められるのです。
また、顧客の意向や顧客ニーズといったデータ分析もWebデザイナーがおこないます。顧客が必要としているデザインを構築するためにも、論理的思考力により、案件の概要を再認識し、ターゲット解析をすることが重要なのです。
⑤地道な作業が得意できるか
Webデザインはクリエイティブで華やかな印象を持つ人もいるかもしれませんが、実際の仕事は表舞台に立つことはほとんどなく、大半が地味で根気のいる裏方作業です。
制作したバナーのデザインをWebサイト上に反映させるために、ひたすらパソコンに向かってコーディング作業をしたり、ユーザーの反応を見ながらデザイン調整したりするなど、細かな作業をコツコツと続けなくてはなりません。そのため地道な作業が苦にならない人でないと、長期的な活躍は難しいでしょう。
加えて、Webデザインは使いやすさやシステムの知識も必要です。目的通りの制作物を作り上げるためには、黙々と作業ができる忍耐力や継続力が問われる仕事だといえます。
Webデザインと聞くと、クリエイティブで華やかなイメージがありますよね。しかし、あくまでもデザインは売り上げ貢献のための手段の一つです。
自分が好きなデザインをするのではありません。ライバル分析やデータ分析などの地道な作業も仕事の一環であることを忘れないでください。
就職支援のプロに聞いた! Webデザイナーに適性がない人ってどんなタイプ?
どんな職種においても仕事において向き不向きはあるので、当然Webデザイナーの仕事にも適性はあります。
しかし、Webデザイナーに憧れていても適性がないという場合は、諦めなくてはならないのでしょうか。
そこで就活支援のプロである野村さんに、「実際にWebデザイナーとして適性がない人とはどのようなタイプなのか」について伺ってみました。「自分には適性がないかも」と感じている人は、参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見るWebデザイナーに向いていない人にはおもに4つの特徴がある
Webデザイナーに向いていない人は、以下のような特徴があります。
① 抽象的な考え方やクリエイティブな発想が苦手な人:Webデザインでは創造性や柔軟な発想が求められます。
② 技術的な側面に興味がない、またはそれに取り組む意欲がない人:Webデザインは技術と密接に関連しているため、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語やツールの理解し活用できる力が必要です。
③ユーザーの視点やニーズを理解することが難しい人:Webデザインはユーザー中心のアプローチが重要であり、ユーザーのニーズや行動を理解し、それに合わせたデザインをおこなう能力が求められます。
④細かなディテールや規則に気を配ることが苦手な人:Webデザインは細部にわたって正確性や一貫性に注意することが必要です。
現時点で適性が足りなくても成長意欲や仕事への熱意があれば就職は狙える
今の自分に適性がないと感じる人は、志望動機で補うことができます。たとえば、Webデザインの重要性や影響力を理解し、自分の興味やスキルを活かして、ビジネスや社会に貢献したいという意欲をアピールする、といった感じです。
また、成長や学びの機会を求める姿勢や、チームとの協力やコミュニケーション能力を強調することも効果的です。経験豊富な専門家や仕事仲間との関係構築や、業界イベントへの積極的な参加などでこの先の伸びしろをアピールしましょう。
Webデザイナーになるための志望動機の書き方4ステップ
Webデザイナーになるための志望動機の書き方4ステップ
- 志望企業のWebデザイナーになりたい理由を書き出す
- 志望先で活かせる経歴やスキルを棚卸してまとめる
- 志望企業とマッチするポイントを伝える
- Webデザイナーとして貢献できるビジョンで締める
Webデザイナーに限らず、志望動機は企業に納得感を与えられる内容にすることが重要です。そのためあなたの魅力を伝えるためには、志望動機の構成もポイントになります。
志望動機の構成を間違えると、伝えたいことが十分に伝わらないこともあります。構成がしっかりしていれば、あなたの意図や熱意も伝わり、わかりやすくて説得力のある志望動機になりますよ。
ここからは、Webデザイナーの志望動機の構成を作成する流れを解説します。志望動機を作成する際は、次の4つのステップで進めましょう。
①志望企業のWebデザイナーになりたい理由を書き出す
志望動機を書く際は、企業が志望動機を通じて何を知りたいと思っているのかを考えてみましょう。志望動機という言葉のとおり、企業は応募者の志望度を探ろうとしていると考えられます。
そのため、多種多様な職業があるなかで「なぜWebデザイナーになりたいと思ったのか」は企業にとって重要なポイントになります。Webデザイナーの仕事は憧れだけで務まる仕事ではないため、曖昧な理由では続けることが難しいと判断されてしまう可能性もあるのです。
Webデザイナーに対する熱意や思いにつながる理由や、スキルや経験に裏付けられた理由、業務との相性を示す理由、目指したきっかけなどの目的意識を確認し、言語化して伝えましょう。この最初の結論で説得力のある志望動機にしていくことが大切です。
志望動機の書き出しで、他の就活生と差を付けて高評価を得たいと考えている人は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
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例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
志望動機の書き出しは、志望動機全体を印象付ける大事な部分です。書き出しのコツは「本気度」を伝えること。書き出しの基本的な考え方や高評価を得るコツ、やりがちな失敗についてキャリアコンサルタントとともに解説します。そのまま使える便利なフォーマットも紹介しているので、参考にしてください。
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②志望先で活かせる経歴やスキルを棚卸してまとめる
志望動機が明確になったら、自分自身の経験を振り返り、志望企業にマッチする経験やスキルがないか、改めてチェックしてみましょう。その際、「やってきたこと」や「できること」を連ねるのではなく、企業でどう活かせるのかを意識することが大切です。
Webデザイン経験者なら、デザイン以外にもHTMLやCSSなどの言語の知見、キャンペーンサイトなどの制作経験などは十分にアピールできます。
またWeb業界やデザインの知識がなかったとしても、たとえば営業職のインターンで培ったコミュニケーション能力やプレゼンテーションのスキルなどは、Webデザイナーとしても十分活かせます。具体的な強みやスキルを伝えることで、企業側もWebデザイナーとしてどんなポジションの仕事を任せられるかイメージしやすくなるでしょう。
③志望企業とマッチするポイントを伝える
志望企業で活かせる経験やスキルを棚卸できたら、そのなかで志望企業と自分とのマッチンングポイントを見つけて志望動機に盛り込みましょう。
そのためには、志望する企業の事業内容や理念、注力している分野などの研究を進めていくなかで、自分の興味や動機を志望企業に合わせていく必要があります。
自分が持つスキルや強みと、志望先が求める人物像がマッチしていることを主張すれば、企業側が求める人材に合っていると認識してもらいやすいでしょう。
以下のような例を参考にして見つけてみてください。
企業とマッチするポイントを見つける例
・新卒や未経験のWebデザイナーでも安心して働きたい
→入社後4年間しっかり研修が受けられる
・プライベートの時間を使って、長期的にに学びたい
→学びのための手当てや費用の補助が出る
・さまざまなノウハウを学びたい
→老舗会社なら蓄積された事例が参考になる
ただし、どの企業にも通用する志望動機の内容では、説得力に欠け、熱意がないと判断されてしまう可能性があります。志望企業ならではの特徴や魅力から共通点を探り、自社にフィットした人物であることをアピールしていきましょう。
④Webデザイナーとして貢献できるビジョンで締める
Webデザイナーとして一人前に働くためには、長期的なスパンでスキルアップを図る必要があります。そのため、企業側は即戦力として売上に貢献できるかということよりも、長期的な視点で自社に貢献できるか、将来性のある人材であるかどうかを見極めています。
そのため、志望動機の最後にはWebデザイナーとして貢献できるビジョンを伝えましょう。将来を見すえて長期的に働く意思や、自社に貢献できることをアピールするためには、企業に採用されたあとのキャリアパスを具体的に描いておくことが大切です。自社に貢献するビジョンが明確であるほど、その意思や思いは企業に伝わります。
今後どんなスキルを身に付けたいか、どんなキャリアを積んでいきたいかなど、将来なりたい姿や自社で活躍しているビジョンを伝えて締めくくってまとめましょう。
志望動機の締めくくりに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
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志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
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- Webデザイナーのキャリアはどんな感じですか? ビジョンがうまく思い浮かびません……。
Webディレクターとしてのキャリアアップや独立などの選択肢がある
ざっくりとですが、入社したらまずは先輩や上司の指示に従ってコンテンツを制作します。発注先との打ち合わせに同席するなどもして一人でコンテンツ制作ができるようになりましょう。
そのまま会社に残るのであれば、後輩指導や、ディレクターとしてWeb制作のディレクションを指揮するようになります。これが王道のキャリアでしょうか。
またある程度の実力と実績があれば、独立してフリーランスや、開業も考えられます。しかしそうなると、営業力や経理・会計についても理解しておかなければいけません。
簡単に独立開業できるイメージがありますが、毎月確実に収入を得るためには、多くの競争相手とは違った提案、デザインを打ち出す必要があるでしょう。
志望動機でアピールしよう! Webデザイナーに求められる4つの専門スキル
Webデザイン関連の経験がある場合、志望動機で積極的にアピールしたいのが専門スキルです。Webデザイナーに求められる専門スキルを持っていれば、即戦力になり得る人材として、高い能力を発揮できることをアピールできます。
ここでは、Webデザイナーとして活躍するのに必要なスキルを4つ紹介します。それぞれのスキルがどのように関連しているのかも考えつつ、アピールしていきましょう。
①Webデザインスキル
Webデザインの仕事をするうえで大切になるのは、当然ですがWebデザインの基本的な知識です。紙面のデザインとは異なる、Webページ上の決められた形や使用目的といった構成要素は、必須で押さえておく必要があります。
また、Webデザインの流行は変化していくものです。たとえば、フォントの選び方や動画の使い方、見出しや写真の並べ方、チェックボックスやボタンの装飾などにははやりがあります。
そのため日頃からWebサイトを多角的な視点でチェックし、専門知識や技術を身に付けることが大切です。実力のあるWebデザイナーとして求められるためには、業界の変化に応じて、柔軟な学びの姿勢は欠かせません。
加えて、多くの人がスマートフォンやタブレットを利用している現在では、あらゆる端末で閲覧しやすいよう「レスポンシブWebデザイン」について理解を深めることも大切です。
用語解説:レスポンシブWebデザインとは
デバイスの画面サイズに合わせて、見やすい表示に自動で切り替える仕組みを持ったデザインのこと
時代に合わせたWebデザインに対応できるように、積極的にアピールしましょう。
②UI/UXのデザインスキル
UIとは
ユーザーインターフェース(User Interface)の略。サービスのデザイン性や操作性をのこと
UIは、ユーザーがストレスなくサイトを使えることに主眼を置いています。たとえば、快適な操作性や見やすいレイアウト、知りたい情報に素早くアクセスできる利便性などです。
UXとは
ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略。サービスの利用によって得られる有意義なユーザー体験の設計が役割で、楽しさや満足感を与える技術のこと
一方でUXは、あらゆる製品やサービスを通して得られる体験のことです。ユーザーが感じる使いやすさや印象、感動といった体験すべてを指します。
いずれもペルソナ設定をはじめ、ユーザーアクションを分析することがポイントです。UI/UXのデザインは、製品やサービスの使いやすさや機能性の向上につながるため、ユーザーの満足度に大きくかかわり、利用率アップにも影響します。
企業の評価や売上アップに貢献するためにも、マーケティングやブランディング、データ分析や行動心理学を踏まえたUI/UXデザインを取り入れることが重要です。
- WebデザインやUI/UXのデザインの経験がまったくないと、やはりWebデザイナーになるのは難しいでしょうか?
UI/UXデザインは基礎学習と実践を積み重ねることで習得できる
WebデザインやUI/UXデザインの経験がなくても、学習と実践を通じてWebデザイナーになることは可能です。オンライン学習などを活用し、基礎から学び、個人プロジェクトやコミュニティ参加を通じて実践を重ねましょう。
インターンシップや実務経験も積極的に取得し、常に成長と学びを意識してください。自己学習と実践を通じて、Webデザイナーとしてのスキルと経験を築いていきましょう。
③Webマーケティングスキル
Webデザインは、ただ自分の得意なスタイルでクオリティの高いものを提供したとしても、顧客の希望に沿っていなければ価値あるものにはなりません。そのため、顧客のマーケティング戦略の知識を深めることもWebデザイナーには必要です。
企業のマーケティング戦略にかなったものでなければ、本来の目的と違ったものになってしまいます。 だからこそ、「集客力のあるWebサイトの企画に有効なデザイン」をマーケティング理論などに則り、説得できるようなデザイナーが求められているのです。
マーケティングの知識があれば、Webサイトのアクセス解析や市場データなどから市場についての理解が深められます。SEOやSEMといったWeb広告などのアクセスアップを狙う手法は、収益アップを求められるWebデザイナーには欠かせません。
Webマーケティングにかかわる用語
- SEO:「Search Engine Optimization」の略で、Googleなどの検索エンジンに理解しやすいように最適化し、伝えたい情報をユーザーにきちんと届けられるようにすること
- SEM:「Search Engine Marketing」の略で、検索エンジン上のマーケティングのこと。ユーザーを集客し、ツールを利用して効果検証をおこなう一連の流れを意味する
④プログラミングスキル
Webデザイナーがデザインしたサイトは、「HTML」や「CSS」といったマークアップ言語を使い、ネット上で見えるようにコーディングという作業をします。
コーディングなどのプログラミングスキルを習得していると、実装した場合に、Web上でどのような動きをさせるか、どういった表情を見せることが可能か、といったイメージがしやすくなり、デザインに活かせるというメリットがあります。それゆえ、プログラミングスキルは、Webデザイナーとしての強みとなるのです。
また、コーディングしやすいサイトの作成や、スムーズなコーダーとのやり取りなど、仕事の進めやすさも格段にアップします。プログラミングスキルは、Webデザイナーとしてステップアップするために、知っておいて損のないスキルです。
プログラミングスキルは必須です。JAVA、Python、PHPまでいかなくてもJavaScriptは自分で書けた方が良いでしょう。
デザインだけで後はプログラマーに任せてしまうのでは、コンテンツの作業効率が悪いです。なお、HTMLやCSSはプログラミングスキルには含まれないため注意しましょう。
Webデザイン未経験なら意欲と適性で勝負! おすすめな3つのアピールポイント
デザイン未経験でもアピールできる3つのポイント
- ①Webサイトに関する知識
- ②コミュニケーション能力
- ③意欲的に学ぶ姿勢
Webデザインの経験がある場合は、先ほどの4つのスキルをアピールすれば良いですが、未経験の場合は企業の現場での実績がないため、アピールできることがないと感じる人もいるかもしれません。ですが、未経験であっても、Webデザインへの学習意欲といった熱意や、仕事への適性は立派なアピールポイントになります。
ここでは未経験者でもアピールしやすいおすすめのポイントを3つ解説するので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①Webデザインに関する知識
Webデザインに関する知識は独学でも学べます。もしまだ勉強する前段階の人は、以下の流れで身に付けていくと良いでしょう。
身に付けておきたいWebデザインに関する知識
- デザインの理論を学ぶ:理論的に配置や配色を学んでセンスを養う
- IllustratorとPhotoshopを学ぶ:Webデザインで最も利用されているソフト
- HTMLとCSSを学ぶ:Webサイト制作の基本となる言語を学ぶ
また、Webデザインを独学で学ぶためには、以下の方法がおすすめです。
おすすめの独学法
- 本で勉強:デザインの基礎が学べる本でフローチャートに沿って学習
- Webサイトや動画で学習:無料で学習で学べるが内容の精査は必要
- スクールの無料体験を利用:Webデザイン学習のポイントを学べる
- 実際にWebサイトを制作してみる:学びを実践に変える
このように学びと実践を繰り返すことで、技術が身に付きます。
また、企業案件ではなくても、実際の制作経験があれば伝えましょう。IllustratorやPhotoshopを活用したチラシづくりや、知人のお店のホームページ作成などは実績になります。
作成した実績をポートフォリオとして、選考でアピールすることも可能ですよ。
②コミュニケーション能力
Webサイトやクリエイティブには多くの人たちがかかわっていて、さまざまな人たちとコミュニケーションを取りながら仕事を進めるため、Webデザイナーはコミュニケーション能力が重視されます。
具体的にどのようなやり取りが発生するかというと、プロデューサーやWebディレクターからデザインの指示を受けた際、デザインに落とし込んだ意図の説明、共同して制作フローを進めるために、チームメンバーと計画や進捗状況を共有するなどが挙げられます。
Webデザイナーは求めている商品やサービスを提供するために、顧客の要望を汲み取りながら、一緒にデザインを生み出していきます。
コミュニケーション能力に自信がある人は、志望動機でもそれを発揮できることを積極的にアピールしましょう。
③意欲的に学ぶ姿勢
未経験者はWebデザインの実績がないため、学習意欲を伝えて、Webデザイナーへの熱意をアピールしましょう。
未経験からWebデザイナーとして活躍するためには、人一倍努力しなければなりません。意欲的に学ぶ姿勢を示すことで、現状のスキルに関係なく、将来性を期待されて採用に至る可能性もあるでしょう。
またさまざまなことに興味関心を向けて、柔軟に取り入れられることもアピールポイントです。Webデザインではトレンドを反映させていくことが求められるので、最新情報を常にキャッチしてトレンドを追う姿勢を持つことは、Webデザインの仕事に活かせるでしょう。
独学でも勉強中のスキルがあることや、入社後も変わらず、貪欲に学び続ける姿勢であることを志望動機で明確に示すことが大切です。
- 未経験で上記のような強みもありません……。ほかにアピールできる方法はありますか?
傾聴力やサポートが得意なこともWebデザイナーのアピール要素になる
意欲的に学ぶ姿勢があってもデザインの知識がなかったり、コミュニケーションが苦手であったりすると、Webデザイナーは向いていないのではと不安になりますよね。
しかし、本文で紹介されている強みがなくても、Webデザイナーになることはできますよ。
たとえば、話すことが苦手で聞き手に回ることが多い人は、顧客へデザインの要望をヒアリングするときに強みが活かせます。
また、デザイナーの仕事は「企業の売上アップのサポート」ともとらえられるため、サポートが得意な人は今までの経験が強みになります。
Webデザイナーの仕事内容や役割を考えて、仕事に貢献できる強みがないか改めて考えてみましょう。
書いたら見直してみよう! Webデザイナーの志望動機のチェックポイント
Webデザイナーの志望動機の再チェックリスト
- Web業界を選んだ理由が明確であるか
- Webデザイナーになりたい理由が伝わるか
- 業務内容と志望動機が関連しているか
- 自分を採用するメリットをアピールできているか
ここまでの説明で大まかに志望動機が書けた人もいるかもしれませんが、志望動機を書き終えたら、内容を見直してみましょう。入社したいという意気込みや熱意も大切ですが、それだけでは独りよがりな印象を与えてしまう可能性もあります。
志望動機は、志望した理由やアピールだけでなく、どのように企業に貢献できるのか、具体的な内容を伝えることが大切です。入社意欲の高さや企業理解、仕事理解の深さが伝わるよう再度チェックして、企業に響く志望動機にしましょう。
Web業界を選んだ理由が明確であるか
数ある業界の中でWeb業界を選んだ明確な理由は、志望動機に欠かせない要素です。
たとえば、「社風に魅力を感じた」などのありきたりな内容では、採用担当者も自社で活躍するイメージが湧きにくいでしょう。どの企業でも通用する志望動機を伝えても、ほかの企業でも使い回しているのではないかととらえられてしまいます。
Web業界のどんなところに魅力を感じたのか、将来どのような働き方をしたいのかをイメージし、より具体的な言葉でわかりやすく伝える必要があります。
そして志望するに至った理由として、ほかの業界にはない特色や魅力に焦点を当てると伝わりやすくなります。なぜWeb業界なのかという観点を忘れないことが大切です。
業界の選択のコツは、まず、自分の興味や関心の理解として、過去の経験や趣味、関心を通じて、どの業界に興味があるかを洗い出します。
次に、その業界が持つ魅力や将来性を調査し、その業界関連のニュースやイベントに参加して、業界内のトレンドや動向を把握しましょう。
最後に、自身の価値観や目標と業界の価値観や文化が一致しているかを確認しましょう。
Webデザイナーになりたい理由が伝わるか
Web業界のなかにはたくさんの職種がありますが、なぜWebデザイナーを選んだのかという理由も重要です。曖昧な理由ではなく、きちんと伝わる内容になっているかをチェックしましょう。
もし「デザインが好きだから」というよくある理由であったとしても、「なぜ好きになったのか」を掘り下げ、自分だけのエピソードを語れれば問題ありません。
また、Webデザイナーは新しいものを取り入れ、商品や企業の魅力を汲み取る力や表現力が必要になります。そのため、好奇心旺盛で常にトレンドを追い求めているなど、時代の変化をキャッチしていることを伝えるのも有効です。
加えてWebデザイナーになるためにどんな勉強をしているのかを伝えれば、学ぶ姿勢もアピールできます。将来的に貢献してくれそうな人材として評価してもらえるよう、熱意を十分にアピールしましょう。
業務内容と志望動機が関連しているか
Webデザイナーへの熱意が強すぎるあまり、非現実的なキャリアビジョンを掲げていれば、企業側から採用を見送られてしまう可能性があります。
企業は応募者とのミスマッチを避け、自社の業務内容に即した人材を採用したいと考えています。そのため自分の実力に見合わないことを伝えてしまえば、現実的な考えができない人だと判断されてしまいます。
正しくアピールするためには、企業や業務内容への深い理解、関連した志望動機を伝えることが大切です。志望企業におけるWebデザイナーの立場や仕事内容をしっかり把握して、自分がどのように貢献できるのか、など業務内容と関連した志望動機を伝えましょう。
業務内容と志望動機が一致している具体例は、「◯◯業界の成長をデザインでサポートする一助になりたいです」などが挙げられます。
業界特化ではなく地域や企業規模など、応募した企業の強みを志望動機にすると一貫性が生まれますよ。
さらに、あなたの強みを活かして「どのように仕事に貢献するか」を伝えると、より説得力が生まれる志望動機になります。
自分を採用するメリットをアピールできているか
志望動機では、企業が自分を採用するメリットをアピールすることも重要になります。自社に貢献できる人材、企業に必要な人材だと認識してもらう必要があるからです。
そのため、自分のスキルや経験をどのように企業に活かすことができるのか、具体的に貢献できることが盛り込まれているかチェックしましょう。
よくありがちなのが、「学びたい」「成長したい」などのアピールですが、就活ではおすすめしません。就職後は、成果を出すために学ぶことや成長することはむしろ当たり前だからです。
学びたい、成長したいというアピール自体は問題ないのですが、それだけでは企業側に採用するメリットが伝わりません。「仕事での学びを通じて自己成長することで、企業の発展や売上に貢献したい」など、受け身の姿勢ではなく、積極的に貢献する意志をアピールしましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る志望動機にはビジネス展開の視点をプラスしよう
Webデザイナーは、自分の好きな作品を作るのではなく、取引先の要望に応じてデザインを起こします。したがって、商業デザイナーとしての力が必要です。自分のデザインポリシー、作風はどのようなものでしょうか。言葉で説明するだけでなく、ポートフォリオが必要です。
また、どんな業界のWebデザインであってもビジネス展開していることがほとんどなので、マーケティングの知識も求められます。
作成したコンテンツを理論的に説明できるでしょうか。そのデザインだとどのくらいアクセス数を稼げそうか、売上にどのくらい貢献できるのか、などマーケティングの知識を持ってWebデザインについて伝えられることが重要です。
ほかにも、物販系ならWebに掲載しないといけない法律を理解しておく必要があったり、セキュリティの配慮やISOで規定されているユーザビリティを満たしているかを確認したりなど、デザインが好きだけでは仕事は務まらないでしょう。
Webデザイナーは専門性が高い仕事だからこそ貢献意欲の伝え方が大切
志望動機には、こうしたビジネス展開の視点が欲しいですね。誰しもが簡単になれそうな気がしますが、Webデザイナーは高度な専門性を要する仕事です。そこを間違えないようにしてくださいね。
Web4.0の時代を迎えるにあたり、Webデザインを通じてデジタル世界をどう表現したいのかを志望動機で明確にできると良いでしょう。
要素を絞ってアピール! Webデザイン経験あり/なしの志望動機例文を紹介
要素を絞ってアピール! Webデザイン経験あり/なしの志望動機例文を紹介
- スキルや経験を活かす! 経験者向けの志望動機3選
- 経験がなくてもアピールできる! 未経験者向けの志望動機3選
ここまでWebデザイナーの志望動機に必要なポイントについて解説してきて、志望動機に書くべき内容が見えてきたはずです。では、ここまでで得た志望動機におけるポイントをどのように志望動機に活かしていけば良いのでしょうか。
ここからは、Webデザイナーの経験ありと未経験の場合のそれぞれの志望動機における例文を紹介します。Webデザイナーで活かせる自分の持ち味やスキルを最大限に伝えるためにも、参考にしてみてください。
①スキルや経験を活かす! 経験者向けの志望動機3選
Web制作の経験がある場合は、これまでの実績や自身の経験が強みになります。それらを志望先でどのように活かせるのか、その企業を志望した理由を経験やスキルと絡めて伝えましょう。
また、今までの経験やスキルを踏まえて、将来的にキャリアアップを目指していることをアピールすることも大切です。
企業分析で得られた情報をもとに、求められる人材を想定し「戦力として貢献したい」「自分の能力を発揮したい」と志望した理由を示しましょう。アピールする際は、志望企業の事業内容や将来の目標に結びつけて伝えると効果的ですよ。
例文①即戦力となることをアピール
Web制作関連の実務経験があれば、即戦力になれることをアピールできます。これまでのスキルや経験、実績などを具体的に示したうえで、今後の目指すデザイナー像も伝えましょう。
即戦力となることをアピールする例文
御社はWebサイトにおけるマーケティングに特化し、印象的なキャンペーンを手がけていることから、私が目標とする仕事に挑戦できる環境が整っていると感じ、志望しました。
私はこれまで3年間、メディア学部でWebサイトの広告やLPなどを学んできました。特にPhotoshopとIllustratorなどのデザインツールを活用した、バナー広告制作の実績が豊富です。
その経験から、HTMLやCSS、JavaScriptなどの知見をより活かしたWebデザイナーとして活躍したいと考えています。御社は特にフロントエンドの設計や実装を見越した印象に残るデザインを形にしていて、専門性が高い点に魅力を感じました。
私自身も、ユーザーの視点を重視したデザイン制作を心掛け、実践を積んできました。これまでの知識や経験を活かし、ユーザーニーズを読み解き、的確にデザインに反映していけるWebデザイナーを目指してまいります。
この例文のように、具体的なツールの使用経験やプログラミング言語の使用経験をアピールすると、熱意だけでなく実績があることが伝わりますよ。
さらに良くするためには、「実績が豊富」などの表現を「50件以上の制作実績がある」などと数字に落とし込みましょう。
例文②企業との親和性をアピール
自身のスキルや経験を踏まえて、企業の理念や社風との親和性をアピールする方法もあります。自分の価値観とマッチした点があれば、以下の例文のようにアピールしてみましょう。
企業との親和性をアピールする例文
私は御社の、デザインの価値を重視した考え方に魅力を感じ、Webデザイナーを志望しました。
学生時代は、大手企業のキャンペーンサイト制作にゼミで取り組み、企業や製品の魅力を伝えるデザインに触れてきました。
Webデザインのスクールにも通い、新規作成からリニューアル、ランディングページの作成など一通りの業務を学んだことで、UIデザイナーとしての基礎的な知見が養われたと自負しています。
御社はデザイン経営をいち早く打ち出し、デザインに特化した部署を設けるなどデザインを通した社会貢献を実現されていて、自身の「Webデザインの力で企業に貢献する」という経験を活かせると考えています。
将来的には、企業のデザイン戦略などの知見を身に付け、顧客の強みをデザイン力で伸ばし、御社と顧客の両方に貢献するWebデザイナーになることを目指しています。
業界経験者が志望動機でアピールする際には、業界への理解と情熱、業界特有のスキルや知識の活用、業界内の人脈やネットワークの活用、そして業界の課題への理解と解決力が注目されます。
これらの要素を含んだ志望動機を述べることで、企業との親和性や自身の価値をより明確にアピールできます。
例文③キャリアプランとマッチしていることをアピール
キャリアプランとマッチしていることをアピールすれば、成長意欲を伝えることができます。学びを深めたいことやどう業務にかかわっていきたいのか盛り込みましょう。
キャリアプランとマッチしていることをアピールする例文
私は顧客の課題を根本から解決できるWebデザイナーになりたいと思い、御社を志望しました。
これまで3年間、アパレル系のPR会社でアルバイトを経験し、2年目からはSNSやインタビュー記事などのコンテンツ制作も任せていただきました。その経験から、デザインとビジネスをかけ合わせる楽しさを感じ、経営視点も持ったWebデザイナーになりたいと考えるようになりました。
御社はWebデザインだけでなくビジネス戦略から顧客に介入し、コンテンツマーケティングで顧客の売り上げに貢献していると説明会でお聞きしました。Webデザイナーとして柔軟に挑戦することができ、幅広いスキルを身に付けたい自分とマッチすると感じました。
入社後はWebデザイナーのスキルを磨きながら、マーケティングや経営などの知識も得て、貪欲に成長していきたいと考えています。
志望動機でキャリアプランを打ち出すときは、「強みを活かして企業に貢献できること」を伝えなければマイナス印象になる可能性があるため注意してください。
企業は、あなたを採用することで会社にプラスをもたらすかどうかを判断しています。自分のキャリアプランの話が中心になると、採用メリットが感じられなくなるため注意しましょう。
②経験がなくてもアピールできる! 未経験者向けの志望動機3選
Webデザイナー未経験者の場合は実績がないため、現状持っているWebデザインの知識やコミュニケーション能力、学習意欲があることなどをアピールしましょう。
また、未経験者の場合、なぜWebデザイナーを選んだのかという点は気になるポイントになります。計画や目的を持って目指していることを企業側に印象付けることが重要なので、Webデザイナーになろうと決めたきっかけを、学生時代の経験に結び付けて伝えられると良いでしょう。
ここではWebデザイン未経験の人に向けた、志望動機の例文を紹介します。表現やまとめ方などを参考にしてみてください。
例文①真摯に学ぶ姿勢をアピール
Webデザイナーが未経験であったとしても、真摯に学ぶ姿勢を示すことで熱意を伝えられます。具体的にどんな行動をしているのか、初めて聞く人でも想像できるようにエピソードに盛り込むことが大切です。
真摯に学ぶ姿勢をアピールする例文
貴社を志望した理由は、貴社が運営するWebサイトを拝見し、訴求力の高いデザインに魅了されたからです。
私は学生時代からデザインが好きで、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを活用し、学園祭のポスターやアルバイト先でのチラシなどのデザインを積極的に作成していました。
Webデザインは独学で勉強していましたが、作成のたびに実力不足を痛感し、企業で通用するWebデザイナーになりたいと思いました。
Webデザイナーを目指すことを決めてからは、半年ほどスクールに通っていて、現在はHTMLやCSS、SEOの知識についても独学で勉強中です。
御社に入社したら、Webデザインのスキルや知識の幅を広げるために、積極的に手を挙げて仕事に取り組みたいと考えています。顧客を惹きつけるデザインを手がけて、御社のサイトへの集客や売り上げアップに貢献してまいります。
ポスターやチラシはどのようなコンセプトで作ったのかとても気になります。
また、SEOの知識はどのレベルに達しているかも知りたいですね。この例文であればスクールに通ってどのくらいの実力がついたのか、何ができるのかを聞かれると思います。
例文②企業理念への共感をアピール
志望企業が掲げる理念への共感を志望動機で伝えることで、企業研究をしっかりおこなっていることをアピールできます。あらかじめ企業に関する情報を収集し、共感ポイントを押さえて志望動機で伝えるのも一つの手ですよ。
企業理念への共感をアピールする例文
私が御社を志望したのは、売れるECサイト制作に対する強い思いに共感したからです。私は営業インターンを経験し、大手量販店に対して、ECサイトを活用した販促計画などのオンラインキャンペーンの企画や提案をおこなってきました。
インターンでは、販促という側面から売り上げや閲覧数といった目標を追ってきましたが、WebサイトのUIや商品周りの画像なども重要な要素であることを感じ、内側から売れる仕組みを作りたいと考えるようになりました。
以前からデザインに興味を持っていたこともあり、「売れるデザイン」を作ることで、顧客の成長に貢献したいと思っています。御社は特にECサイト制作で豊富な実績があり、ここでなら自分が理想とする仕組み作りができると考えました。
営業として培ったストイックに数字を追う姿勢や、顧客の要望を引き出して提案に反映させる力を業務に活かし、貢献してまいります。
この例文は、志望企業の理念との共感を示し、具体的な経験や興味関心、企業に関する調査を交えながら、自身の志望動機を明確に伝えています。
経験から得た気づきやデザインへの興味、そして志望企業の業績や特徴に基づいた熱意を示し、志望企業への親和性を強調できるところが参考になりますね。
例文③汎用的なコミュニケーション能力をアピール
コミュニケーション能力などのどんな業界でも基盤となるスキルは、Webデザイナーを志望するうえでも強みになります。志望企業の事業内容と結び付け、今後の貢献への可能性をアピールしましょう。
汎用的なコミュニケーション能力をアピールする例文
貴社を志望した理由は、貴社の妥協しないものづくりへの取り組みに共感したからです。
大学3年生から参加している長期インターンで、営業事務の業務を経験したのですが、そのなかで自社サイトの更新作業を担当することがありました。そこでサイトのデザインがユーザーを思って考え抜かれて作られていることを知り、Webデザインに興味を持ち始めました。
そこから通信講座で得たスキルや知識をもとに、デザインにかかわる簡単なブログサイトも個人で立ち上げた経験があります。
貴社のサイトは競合と比較しても親しみやすく、利便性の高さで1番だと感じています。何度も訪れたいと思うサイトは、やはり使いやすさが重要だと思っているので、貴社のデザイン方針にも共感しています。
Webデザインの知識としてはほぼ未経験ですが、インターンで培った、営業が困っていることをヒアリングする能力や、適切にサポートするコミュニケーション能力を活かして、1日も早く成果を上げるWebデザイナーになりたいと考えています。そしてゆくゆくはディレクターやプロデュ―サーなどにキャリアアップし、ユーザーファーストを極めたサイトを構築したいです。
やはりなぜWebデザインに挑戦しようと思ったのかです。美術系の学校を出ていない場合は特にただの興味本位や憧れではないかと考えてしまいます。Webデザイナーの仕事を正しく理解をしているかが重要です。
Webデザイナーは明確なポイントを軸にした志望動機で選考を突破しよう
Webデザイナーを志望する際は、仕事内容を熟知し、適性の有無を確認することが大切です。そのうえで、徹底した企業研究と自己分析をおこない、志望動機で入社意欲やあなたの魅力を伝えていきましょう。
経験者ならこれまでの実績やデザインスキル・知識などが、未経験ならWebデザイナーに活かせるコミュニケーション能力や学習意欲などが強みになります。
選考を突破するためには、明確な将来のビジョンや企業に貢献する意欲を示すことが必須です。熱意だけで押し切ろうとせずに、企業での自分のポジショニングやキャリアアップなど、志望企業に貢献できる明確なポイントを伝えることを意識しましょう。企業から評価される志望動機で、Webデザイナーの内定を獲得してくださいね。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るWebデザイナーになって実現したいことをアピールして差をつけよう
Webデザイナーに対して「クリエイティブでキラキラしたイメージ」を持っている人も多いのではないでしょうか。たしかに、リモートワークで働きやすいですし、多くの人の目につく仕事に憧れますよね。
しかし、「デザインをすることが好き」という思いだけで就職・転職すると、採用されるハードルが非常に高くなってしまいます。
デザインのニーズがある顧客が求めていることは「デザイン」ではなく「デザインを施すことで売上が上がること」ですよね。つまり、デザインを提供した先をアピールすることが重要なのです。
たとえば、「女性から好かれるデザインをつくりたい」のような志望動機では、ほかのWebデザイナーと差をつけることができません。一方で、「人材業界の経験を活かして、Webデザインを通じて人材業界を成長させる一助になりたい」だと、強みだけでなく顧客への価値提供が考えられていますよね。
貢献意欲を示すことで憧れだけで志望しているわけではないことが伝わる
Webデザイナーへの憧れだけでなく、「就職することでどうなりたいか」を志望動機でアピールして、周囲と差をつけて内定獲得を目指しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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