Q

大学3年生
男性

作業環境測定士の登録講習は、どれくらいの難易度ですか?

作業環境測定士の資格取得を目指しており、これから登録講習を受けようと思っています。

講習自体は受講すれば修了できるものなのでしょうか? それとも、最後に試験などがあり、しっかり勉強しないと落ちてしまうくらいの難易度なのか知りたいです。

仕事をしながらの受講になるため、どれくらいの時間と労力を勉強に割く必要があるのかを教えてください。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

山田 圭佑

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合格率は5~6割! 授業だけで受かるレベルではない

司法書士や社労士などの難関資格に比べれば、難易度はそこまで高くはありません。 しかし、決して「授業を適当に聞いていれば、そのまま合格できる」というレベルではないことも肝に銘じておく必要があります。

具体的な難易度の目安としては、合格率5割~6割程度と考えてください。ただしより難しい区分の場合はもう少し低くなります。

半数近くが不合格になる可能性があるため、しっかりとした対策が必要です。

授業と同じくらい自学習の時間を確保しよう

講習の授業を真面目に聞くのは大前提ですが、それだけでなく「受講している時間と同じだけの勉強時間を確保」しましょう。また、授業を聞くだけでなく問題集を使ってプラスアルファの対策をすることも重要です。

働きながらの受講となるとこの時間を確保するのは厳しいかもしれませんが、予習・復習を含めて授業と同じくらいの自習をこなすことが、合格への最短ルートになります。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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第一種は50~60%台で第二種は10~40%台が合格率の目安

作業環境測定士の資格取得のプロセスは「国家試験」+「修了考査付き登録講習」という二段構えになっています。

厚生労働省の制度概要では、作業環境測定士試験に合格し、さらに厚生労働大臣等の登録を受けた講習機関による登録講習を修了した者が、作業環境測定士として登録できるとされています。

国家試験ほどではないが一定の学習量は必要

難易度の目安としては、まず国家試験自体の合格率が参考になります。安全衛生技術試験協会のデータでは、直近数年の合格率は

・第一種:おおむね50〜60%台
・第二種:10〜40%台 ※年度により変動

とされており、特に第二種は受験資格が絞られていることもあって、決して「誰でも簡単に受かる試験」ではありません。

そのうえで、登録講習は「受講すれば自動的に修了」ではなく、ほとんどの機関で修了考査が課されます。

合格率は公式には公表されていませんが、講習機関や受講者の体験談ベースでは「8割前後は通るが、準備不足だと落ちることもある」という位置づけで、一度不合格になり再受講している例も見られます。

修了考査はマークシート形式の筆記試験+コースによっては実技試験を組み合わせ、各科目60〜70%以上の得点を合格ラインとするケースが多く、国家試験ほどではないにせよ一定の学習量は必要です。内容は労安法令、測定原理、評価基準、報告書作成などです。

章末問題の反復と用語暗記で効率よく学習しよう!

仕事と両立するなら、

①テキストの章末問題を反復し、完璧に近づけていく
②用語カードを作り、暗記する
③実務書式に触れて間違いやすい手順を先に潰す

などの方法を通じて、効率的に学習を進めることができます。

講習受講前に対象業種のリスクをあらかじめ学び、具体的な事例と紐付けるとより定着しやすくなります。

これから資格取得を検討している人は、次の記事も参考にしてみてください。これからの時代に役立つ資格について解説しています。

大学生のうちに取っておきたい資格については、こちらの記事で確認しておきましょう。記事を参考にして大学生のうちに取得したいと思える資格を見つけてみてください。

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