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体育会系の会社を辞めたいのですが、どの業界に行くべきでしょうか?

現在、いわゆる「体育会系」の企業で営業職として働いている者です。入社前は活気ある社風が良いと思いましたが、実際には長時間労働や飲み会の強制参加、上下関係の厳しさに疲れてしまいました。

仕事後も先輩や上司との付き合いが続き、プライベートの時間がほとんどなく、精神的に限界を感じています。

体育会系の文化が合わない人にとって、どのような業界や企業が働きやすいのでしょうか? また、転職を成功させるためにどんな準備をすれば良いか、アドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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IT業界は体育会系と真逆の傾向! 企業研究をすることが大切

今の社風が合わないのであれば、その逆の、残業が少なく、飲み会などもなく、社員同士がドライな関係で、上下関係も比較的緩やかな環境を探しましょう。

業界でいえばIT業界などにそうした傾向が見られます。「自分の業務のみに集中する」「ほかの人とのかかわりは少なくて良い」という人が多いです。

ただし、最終的には企業ごとの文化によります。そのため、面接の際に、社内の雰囲気をよく観察することが大切です。

営業職はニーズが高いので、業界にこだわりがなければ転職はしやすいといえます。

成功率を上げるには、自分がおこなってきたことを話せるようにしておくことが大切です。業務内容や業務範囲だけではなく定量的な成果を述べられるように準備してください。

嫌なことだけで決めないで! 維持したい条件も明確にしよう

ただし、転職の際は、今の職場の嫌だと感じることだけでなく、良いと感じることも整理しておくことが重要です。

たとえば、「上下関係はきついけれど、給料は悪くない」のであれば、それは維持したい条件になります。嫌なことの解消だけを目的に転職すると、給与が大幅に下がるなど、総合的な満足度が低下するリスクがあるので注意しましょう。

解消したい点と維持したい点の両方を書きだしてみてください。両者を明確にすることが、成功の鍵です。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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体育会系が嫌ならSaaSやコンサル業界へ!

体育会系の会社を辞めたいとのこと、入社してみないとわからないこともあるので、ぜひ次の歩みを前向きに考えてみましょう。

営業職の仕事自体ではなく、体育会系というカルチャーによる疲弊を解決するには、「評価の透明性」「カルチャー合致」「可処分時間の有無」が鍵となります。

これまでの営業職のスキルを活かして転職をする場合、上下関係や根性論を重視せず、個人の裁量や専門性を尊重する企業文化の営業職を目指すのがおすすめです。

・自社開発ITやSaaSの、カスタマーサクセス・インサイドセールス・フィールドセールス

・コンサルティング業界や、専門知識が求められる業界の営業職

上記のような業界は、チームで協力しながらも、顧客の課題解決に焦点を当て、個々のスキルや多様な視点を活かして成果を追求する傾向にあります。

評価制度や飲み会を要確認! 価値を発揮できる環境を言語化しよう

見極めの際に見るべき項目としては、労働時間の平均と中央値、会食・飲み会の頻度と任意性、OKRとMBOの連動や給与への連動などを含む評価制度などです。現場1on1面談や現地見学などの一次情報も用いながら判断しましょう。

面接では前職批判はなるべく避け、今後価値を発揮できる環境に身を置きたい旨を伝えてください。

たとえば、「これまで規律・体力・逆算思考などを活かし成果を創出しています。ただし属人的文化と相性が悪く、今後はデータとプロセスで勝つ環境で価値を発揮したいです」などと伝えることができます。

退職前には、定量的なKPIの実績、定性的な顧客からの称賛の声、改善提案の議事録などを回収し、職務経歴書へ可視化しておきましょう。

「自分には転職の軸がない」と悩みを抱えている人もいるかもしれません。以下の記事では転職の軸を一覧で紹介しています。また、自身の転職の軸の見つけ方も解説しているため、自分に合う軸を見つけて転職に活かしましょう。

あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう

就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。

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自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

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