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情報系の高専を卒業したら、どこに就職できますか?

高専の情報系学科に所属しているのですが、就職活動を控えています。実際に、企業で通用するのか不安になってきました。

大学卒や大学院卒の人たちと比較して、知識やスキル面で劣ってしまうのではないかという焦りがあります。高専卒で活躍されている方は、具体的にどのような強みやスキルを活かしているのでしょうか?

今のうちに専門的な知識を深めるために、具体的にどんな勉強や資格取得に力を入れるべきか悩んでいます。

また、就職後に活躍するために、在学中にできること、意識すべきことについて、アドバイスをお願いいたします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

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高専卒は即戦力として技術職で活躍できる

情報系の高専卒は、就職に非常に強いのが特徴です。

若いうちから専門的に学び、実践的なプログラミングスキルなどを身に付けているため、「実務力が高い若手エンジニア」として企業から高く評価されることは確かです。

多くの選択肢がある! 企業によっては専用の採用ルートも存在

具体的な就職先としては、まずIT・ソフトウェア業界が挙げられます。システムエンジニア(SE)やプログラマーとして、学んだプログラミング言語を即戦力として活かしましょう。

次に、通信・ネットワーク業界では、ネットワークエンジニアやインフラの運用・保守などの仕事があります。

電気・自動車などのメーカーに進む選択肢も検討しましょう。製品の制御・組み込み系のエンジニアとして活躍できます。

そのほかの就職先でも、高専卒は引く手あまたです。情報システム子会社、いわゆる社内SEとして自社システムの開発・運用にたずさわることや、官公庁・自治体・独立行政法人で技術職として採用されるケースもあります。

大手メーカーやIT企業のなかには、「高専卒技術職」として専用の採用ルートを設けているところもありますので探してみてください。

言語習得や、ポートフォリオ、資格などで強みを補強しよう

在学中にやっておくと良いこととして、第一にプログラミング言語の習熟が挙げられます。授業で学んだ言語を徹底的に使いこなせるようにしておきましょう。

第二に、ポートフォリオの作成です。自分のスキルや成果を可視化できる作品集(ポートフォリオ)を作っておくと、実務力を具体的にアピールできます。

第三に、資格の取得も有効です。資格は、どのレベルまで理解しているかの客観的な証明になります。

第四に、インターンシップ・企業見学には積極的に参加し、実際の仕事内容や社風を体験しておくのがおすすめです。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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心配はいらない! 情報系の高専卒は文理問わず就職できる

高専卒は十分企業で通用します。

実際、2025年3月に卒業した高専生のうち、就職希望者の就職率は4月1日現在で99.6%となっており、大学卒業者の98.0%、短期大学卒業者の97.0%と比較しても、高専卒業者が就職に強いことがわかります(文部科学省「令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(令和7年4月1日現在)」より)。

情報系の高専を卒業した後の就職先は幅広く存在します。

たとえば、組み込み・制御(家電・車載・医療)、産業機器・FA、インフラ運用・ネットワーク、Slerの開発・運用、社内SE、Web系開発、製造×IT(MES、PLM、IoTなど)、計測・検査 ・通信、自治体・独法の情報部門などが挙げられます。

実習や実験で裏付けられた即戦力を企業は評価する

情報系の高専を卒業したからこそ評価される強みには「①即戦力となる実践的なスキル」「②論理的思考力と問題解決能力」「③専門性の高い知識と基礎力」などがあります。

それぞれの評価の理由も知っておきましょう。

①企業が求める専門的なスキルを実習や実験で習得しているため

②プログラミングのエラー修正などを通して、原因を特定し、適切な修正をおこなうプロセスを実践しているため

③情報技術の基礎知識がしっかりと身に付いていると判断できるため

また、活躍の場は理系職だけではありません。

プログラミングやデータ分析のスキルは、IT業界以外でもマーケティングや業務効率化など、さまざまな分野で役立ちます。

資格取得やアルバイト、学士編入をして自分のスキルを伸ばそう

在学中にすべきこととしては、「資格取得」「アルバイトやインターンの実務経験」「学士編入の検討」が挙げられます。

たとえば、基本情報と応用情報、CCNAまたはLPIC、データベース系などの資格を志望と合わせて選択選択的に受験しましょう。

アルバイトやインターンの実経験では、実際にユーザー接点を持ち、要件定義から運用までの一連の流れを経験できます。

「知識やスキルを伸ばしたい」「進学志向がある」などの場合、学士編入の検討もしておくべきです。

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