この記事のまとめ
- やめておいた方が良い仕事の基準は価値観によって異なる
- 「苦手なこと」と「重視したいこと」別でやめておいた方が良い仕事を紹介
- 自分なりのやめておいた方が良い仕事を避けて適職を見つけよう
仕事選びをするうえで、「やめておいた方が仕事ってなんだろう?」と考える人も少なくないのではないでしょうか。できれば就職や転職では失敗したくないと考えるのは当然ですよね。
しかし、人によってやめておいた方が良い仕事の定義は異なるため、周りがやめておいた方が良いと言っていても、あなたにとってはそうでないかもしれないケースもあります。そのため、自分の基準を定めて仕事探しをすることが大切です。
記事ではキャリアアドバイザーの古田さん、瀧本さん、板谷さんとともに、やめておいた方が良い仕事とは何かについて詳しく解説します。仕事選びで失敗したくない人はぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります
4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
①自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
②志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
やめておいた方が良い仕事は苦手と重視したいことを明確にして見つけ出そう
人によって楽しいと感じること・苦手と感じることが違うように、仕事で大切にしたい軸やこれだけは避けたいと感じる要素も異なることがほとんどです。
そのため、このような仕事選びに重要となる要素から自分にとっての理想の仕事を絞り込んで見極めることで、次第にやめておいた方が良い仕事が見えてくることがあります。
記事ではまず「苦手」別でやめておいた方が良い仕事を紹介します。次に「仕事で重視したいこと」別で紹介するので、自分が苦手に感じることや仕事で譲れない項目などを考えながら、ミスマッチのないようにチェックしていきましょう。
記事後半では、理想の仕事を見つける方法についても解説します。ぴったりな仕事を見つけて納得のいく働き方ができるように、ぜひ参考にしてください。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
自分の基準を定めることが重要! やめておいた方が良い仕事の定義は人それぞれ
先でも述べた通り、人によって性格や価値観が異なることからやめておいた方が良い仕事も異なってきます。
しかし人によって定義が異なるとはいっても、一般的な基準は定まっているため、まずはそこを理解していくことが大切です。一般的な基準を理解してから自分の考えや価値観に当てはまるものをチェックしていくと、自分が本当にやめておいた方が良い仕事や合わない仕事を見つけられるでしょう。
ここではキャリアコンサルタントの古田さんに、キャリアの専門家の視点からやめておいた方が良い仕事の定義を教えてもらいます。客観的な視点からやめておいた方が良い仕事について理解するために、丁寧に見ていきましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る「職場」と「職種」に分けてやめておいた方が良い仕事を考えよう
まず、やめておいた方が良い職場は「離職率が高い」職場です。サービス残業が当然、不衛生な場所での労働、有給休暇を取得しにくい、ハラスメントが横行しているといった労働環境が悪い職場はやめておいた方が良いでしょう。
入社しないとわからない部分もあるため判断が難しいですが、可能な限り避けたいので、企業研究は徹底しておこなうようにしてください。
やめておいた方が良い職種は、「興味が持てない」職種です。自分の将来なりたい人物像に対して、目的が合わなければ興味も湧きません。そんな職種を選んでも、働く意味がわからなくなり、モチベーションも下がってしまうでしょう。
「苦手なこと」には2パターンある
苦手なことはやめた方が良いと言われますが、これには2パターンあり「経験したが苦手だった」ものと「未経験だが苦手だと思う」ものがあります。
前者ならやめた方が良いですが、後者の場合はただの思い込みで、経験したらおもしろかったということもあります。
もし食わず嫌いなのであれば、挑戦してみましょう。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
不得意を仕事にするとつらい! 「苦手」別にやめておいた方が良い仕事を紹介

不得意を仕事にするとつらい! 「苦手」別にやめておいた方が良い仕事を紹介
仕事を選ぶうえで、できれば苦手なことは避けたいという人も多いのではないでしょうか。もちろんどの仕事でも、業務を遂行するうえで苦手な作業を経験する場面は多少なりともありますが、それは一過性のものがほとんどです。
こういった一過性のものでなく、メインの仕事に苦手を感じてしまうと仕事を続けることが難しくなり、短期離職につながってしまうこともあります。
ここでは、苦手に感じる項目別でやめておいた方が良い仕事を紹介します。「自分は何に苦手を感じるか?」と考えながら、一つずつチェックしていきましょう。
苦手なことを仕事にすると、ストレスが増加して健康に悪影響を及ぼし、パフォーマンスが低下してしまい、キャリアの発展が妨げられてしまうこともあります。
また、楽しさや達成感を感じにくくモチベーションも低下しやすくなるため、得意分野や興味に沿った仕事を選ぶことが重要です。
体力を使うことが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
仕事のなかには、長時間勤務が多くあるものや力を要するものなど、さまざまな場面で体力を必要とされる仕事がいくつかあります。
これらは体力に自信がある人であれば活躍できる仕事ですが、疲れがたまりやすい人や運動が苦手だという人、回復までに時間がかかるという人は避けておいた方が良いでしょう。
それでは、体力を使うことが苦手な人がやめておいた方が良い仕事について紹介していきます。
土木・建築作業員
体力を使う仕事のイメージとして、土木・建築作業員を挙げる人は多いのではないでしょうか。そのイメージの通り建築現場で働く作業員は重労働がほとんどで、重い荷物を運んだり長時間の作業をしたりするため、体力と持久力が求められる仕事です。
さらに屋外での作業が多く、夏場などは特に体力が必要とされるため、体力に自信がない人は体調を崩してしまう可能性も高くなります。危険と隣り合わせな現場であることから、小さなミスが大きなけがにつながることもあるため、体力がない人は最悪の場合命にかかわる事故を招いてしまう可能性もあるでしょう。
そのため、厳しい天候のなかでも体力仕事ができる人や身体的な疲れからくるストレスに強い人でなければ、あまり向いていない仕事だと言えます。
土木・建築作業員を含む建設業界が自分に向いているのか、それとも向いていないのかよくわからないという人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。建設業界について詳しく解説しています。
関連記事
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
建設業界は安定した業界ですが、課題が多く働き方を変化させている業界です。そのため、建設業界を目指すなら業界のトレンド理解が重要です。この記事では、建設業界の特徴や業種・職種、内定までのステップを、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む

看護師
看護師の仕事は、長時間の立ち仕事をともないます。また、夜間勤務やシフト制があることがほとんどで、立ち仕事が多いだけでなく24時間体制で患者のケアをする必要があったり不規則な勤務であったりするため、体力を消耗しやすい仕事です。
また、医療の現場は時間に追われることが多く緊急対応が求められる場面もあるため、常に多忙な環境でもあります。そういった多忙のなかでも同じ職場で働く人や患者と密にコミュニケーションを取る必要があるため、耐性がない場合は心身ともに疲弊しやすいとも言われれています。
患者の移動や機材の運搬など、重い荷物を運ぶこともあるため、体力に自信がないという人は、ほかの仕事を検討することをおすすめします。
- 小さい頃からずっと看護師に憧れていました。体力が全然ないので諦めたほうが良いのでしょうか?
体力をそれほど必要としない看護師の仕事を調べてみよう
小さい頃からずっと看護師に憧れていたにもかかわらず、体力を理由に諦めてしまうのはもったいないです。
病院でもクリニックや診療所などは入院対応がなく、24時間体制で患者のケアをするわけではありません。病院以外の場所でも看護師の資格を持ち、活躍できる場面はたくさんあります。
たとえば、在宅介護の現場や保育園で看護師として働くこともできます。ぜひ看護師として活躍できる職場を探してみてくださいね。
こちらの記事では看護師の仕事について詳しく解説しています。実態を知って正しく判断するために、ぜひチェックしてみてください。
関連記事
新卒で看護師になるための志望動機の極意|避けたいNGワードも解説
看護師を目指す新卒学生が、よく頭を抱えるのが志望動機です。「看護師になりたい」という想いをうまく言語化できない学生は多いものです。この記事では、就活のプロが効果的な志望動機の作成方法をわかりやすく解説し、看護学生が自信を持って志望動機を作成できるようにサポートします。
記事を読む

介護士
介護士の仕事は、看護師と同様に長時間の立ち仕事に加えて長い時間での勤務があることがほとんどです。また、利用者の移動や体位変換、介助、食事の配膳、掃除や洗濯など多くの重労働も求められるため、体力がないという人は長く勤務するにはあまり現実的ではない仕事です。
また、昨今の介護業界は慢性的な人手不足に見舞われているため、常に多忙な現場となっています。家族や利用者とのやり取りから発生するコミュニケーションも避けられないため、疲労からくるストレスがたまってしまうという人もいます。
このように、介護士の仕事は身体的にも精神的にも疲れやすい仕事だと言えます。体力に自信がなく長時間の労働ができないという人は、やめておいた方が良いでしょう。
介護士の実態の詳細について、こちらの記事で解説しています。「介護士の仕事ってどれくらい大変なの?」「介護士の仕事についてもっと知りたい」という人はぜひ参考にしてくださいね。
関連記事
例文7選|介護職の志望動機の書き方4ステップ! ポイントも解説
介護職の選考で、志望動機の書き方に悩む人は多いものです。介護職を志望する場合は、企業分析や自己分析により、企業や自分自身の正しい理解が必要です。この記事では、キャリアコンサルタントとともに介護業界の志望動機の書き方や例文を紹介します。
記事を読む

配達員・宅配業者
配達員や宅配業者は、暑い日や寒い日などどんな天候でも決められた時間・場所に時間通りに配達する必要があります。車で移動する場合もありますが、配達地域や会社によってはバイクで配達することがあるため、体力を奪われやすいでしょう。
また、配達する荷物は小さいものから大きいものまであります。足や腰に負担がかかる作業なため、足腰が弱く重い荷物が運べないという人は避けておいた方が良い仕事です。
また、配達員や宅配業者は一日中配達したり運転したりします。こういった点から、体力がなく疲れやすいという人には配達員・宅配業者の仕事はあまりおすすめできません。
- 配達員は車やバイクで配達しているイメージなので疲れなさそうですが、本当に体力が必要なのでしょうか?
配達員の仕事は心身ともにパワーが必要
車やバイクの運転も、一日中となればそれだけで体力を消耗します。立ったり座ったりを繰り返すだけでも足腰にきますし、バイクのシートは決して座り心地が良いわけではないので、そのうちお尻も痛くなります。
それだけでなく、天気の悪い日や坂道が多い区域、大きな荷物ばかりが集中したり、荷物の数が多くて配達しきるために走ったり、不在伝票の問い合わせ対応をしたりなど、さまざまな要因が重なることがあるため、体力だけでなく精神的にも疲れます。
大手の配達業者は、女性配達員の増員や腰痛予防などの観点から、配達できる荷物の上限サイズを2017年に30kg、200cmまでとしました。それでもウォーターサーバーのボトルの配達などは重労働です。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
ノルマを課せられることが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
数字を扱う仕事や顧客とやり取りする仕事などでは、ノルマを課して仕事の実績を測ることがあります。そういった実績から仕事の評価をすることが多いのです。
しかし、ノルマなどのような明確な基準に向かって仕事をすることに焦りを感じたり、急かされているように感じたりして苦手だと思う人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ノルマを課せられることが苦手な人がやめておいた方が良い仕事を紹介します。具体的にどんなノルマを設定されるのが苦手なのかを考えながらチェックしてみてくださいね。
ノルマが課せられることに苦手やストレスを感じやすい人として真っ先に挙げられるのは、完璧主義の人です。
「企業側から与えられたノルマを達成しなければならない」という思いが強く、達成できないことで自分自身を責めてしまいがちなので、結果としてストレスを感じやすいと言えます。
営業職
営業職は、契約数や売り上げ目標などの数字のノルマが課せられることが一般的です。成果重視で、その成果がインセンティブとなるからです。こういった目標は、ノルマがあることが苦手な人にとっては大きなストレス源となるでしょう。
また営業職では、目標が頻繁に設定・更新されることが多く、達成度を適宜報告する必要があります。定期的な報告や細かい進捗確認が必要な作業に苦しさを覚える人もいるでしょう。
さらにノルマが達成できない場合、評価が低くなることもあります。仕事へのモチベーションの低下にもつながりかねないので、ノルマがあることが苦手な人は営業職を避けた方が良いでしょう。
こちらの記事では営業に向いていない人の特徴について詳しく解説しています。営業に少し興味があるけど向いているかわからないという人は、チェックしておきましょう。
関連記事
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

- コミュニケーションを取ることは好きなので、ノルマがない営業職に就きたいのですが可能でしょうか?
ノルマがない営業職もあるがその分のデメリットも把握しておこう
ノルマがない営業職は確かに存在しますが、企業によってはチームや部署ごとに目標が設定されている場合があり、実際にはプレッシャーがかかることもあります。
ノルマがない代わりに基本給が低く、歩合制が導入されている企業もあるので理解しておきましょう。
ノルマがない営業職に就きたい人におすすめの職種としては、既存の顧客との関係を維持・強化する「ルート営業」や既存顧客に対して継続的なフォローをおこなう「深耕営業」があります。
これらは新規開拓に比べてノルマが厳しくないことが多いです。
ルート営業の実態について、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが回答しています。ノルマが厳しくないといわれるルート営業の仕事に興味がある人はチェックしておきましょう。
コールセンター
特定の通話数や処理件数、売り上げ目標などの目に見える目標を設定されることが多いコールセンターの仕事も、ノルマが課せられることが苦手だという人は避けた方が良いでしょう。
コールセンターは数字的なノルマがあるだけでなく、それぞれの問い合わせに迅速に対応して素早く解決に導く必要がある仕事です。つまり時間に追われながらノルマ達成に向けて働かなければいけないのです。
さらに電話を受けて回答するという同じような作業を繰り返すことが多く、こういった単調な作業をノルマ達成に向けて画一的に進めていく作業は疲弊しやすいという人も多くいます。
ノルマ達成のためにひたすら単純な作業を繰り返すことに苦痛を覚えるという人にも、コールセンターの仕事は向いていないでしょう。
保険外交員
保険外交員とは、会社や家庭などを訪問して病気や事故に備えとなるような保険商品を販売する仕事です。既存顧客への売り上げ・契約目標の達成だけでなく、新規顧客の獲得数を課せられることも多くあり、これらの総合的な実績が評価のおもな指標となるため、保険業界は成果主義が強いと言えます。
また、短期的なノルマに加えて長期的なノルマや目標も設定されることがほとんどです。達成度を継続的に保てるかも評価の対象になるため、常に目標を意識しながら仕事をすることが苦手な人にはあまり向いていない仕事です。
たくさんの顧客との面談と並行して目標・ノルマ達成に向けて業務をする必要があるため、多忙な環境で目標に向かって仕事し続けることがつらいという人は、やめておいた方が良いでしょう。
販売職
販売職では月次や四半期ごとに売上目標を設定されることが多く、この達成度合いが評価に直結するため達成に向けて業務をする必要があります。金額の高い商品や定期的な購入を促進するような販売をする場合は、売上目標がさらに高く設定されることがあります。
こういったノルマや目標達成に向けて、購入を検討する顧客のニーズに応えながら売上を伸ばしていく必要があります。ノルマや目標だけに注力することはできないため、二重のプレッシャーがかかっていると感じる人もいるでしょう。
また、販売職はシフト制を取り入れていることが多く、夜間や週末、祝日の勤務をしなければならない場合があります。不規則な勤務時間や高いノルマにストレスを感じる人は、販売職は避けた方が良いでしょう。
ノルマが課せられることが多い仕事は、売上や目標などが数値で管理できる職種が多い印象です。ノルマが課せられることが多い業界としては、不動産業界や金融業界などが代表的な例として挙げられます。
こちらのQ&Aでは、販売職の中でも美容部員のノルマの有無についてキャリアコンサルタントが回答しています。美容部員の仕事に興味がある人はチェックしておきましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
人と会話することが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
どんな職業でもコミュニケーションを一切せずに仕事をすることは難しいですが、会話の頻度によっては苦手を感じやすい、あるいは感じにくいなどの違いが出てきます。
ここからは、人と会話することが苦手な人がやめておいた方が良い仕事を紹介していきます。「自分はどんな相手だと苦手を感じやすいのか」、そして「どんな相手であれば苦手を感じづらいか」を考えながらチェックしてみてください。
どんな仕事でも、コミュニケーションを完全にゼロにして過ごすことは難しいです。コミュニケーションが不足すると業務の進行が遅れたり、ミスが増えたり、職場の雰囲気が悪化したりして生産性が低下するリスクがあるためです。
どんな仕事でも、働くうえで最低限のコミュニケーションは必要だということを理解しておきましょう。
カスタマーサポート
顧客からの問い合わせや要望・クレームに対応することがおもな業務であるカスタマーサポートの仕事ですが、簡単に回答できる内容ばかりではなく、対応する顧客のなかには感情的になってしまっている人もいます。
そのため人からのマイナスな感情を客観的に対処できず、真に受けてしまうという人にとってはストレスがたまりやすい仕事でしょう。
さらに、顧客の要望に適切に回答して解決へ導く仕事であるため、明確でわかりやすいコミュニケーションを取る必要もあります。
冷静に対応する必要があるだけでなく、このような論理的な説明など高度なコミュニケーションが頻繁に発生するため、人と会話をすることが苦手な人はなるべく避けた方が良い仕事です。
教員
学校で働く教員は、生徒や保護者と円滑なコミュニケーションを取る必要がある仕事です。授業内での指導だけでなく、個別指導や家庭への連絡などさまざまな場面でかかわることがあるからです。
また生徒がスムーズに学校生活を送れるようにするために、教員同士の密な連携が必要になります。集会や会議など、集団でのコミュニケーションをする場面も多くあるので、場面に応じた適切な対人スキルが求められるのです。
このように、日常的に多くのコミュニケーションが求められる仕事なため、人とのコミュニケーションが苦手だという人にとってはストレスを感じやすく疲れやすい仕事でしょう。
文科省が必須スキルと言っているように、教員には、子どもに対する愛情や責任感、理解力、指導力のような教育の専門家としての力量だけでなく、いかに子どもの目線で物事を考えられるかといった能力も必要だと思います。
人事担当者
企業の人事担当者のおもな仕事として、応募者との面接や書類選考の対応などが挙げられます。応募者の人柄を適切に判断して企業の勢力拡大に向けて働く、重要な仕事です。
また、人事担当者は社内の人事業務全般を担うため、採用業務に限らず、労務管理や教育・研修、評価制度の設定・管理など幅広く業務をおこないます。社員から労働問題の相談を受けることもあるため、それぞれの業務内容に応じた適切なコミュニケーションが求められます。
このように、場面に応じてコミュニケーションの方法を工夫する必要があるため、人と会話することが苦手でコミュニケーション能力にあまり自信がないという人は避けた方が良い仕事だと言えます。
カウンセラー・セラピスト
カウンセラーやセラピストは、顧客と信頼関係を築きながら相談に応じて課題解決のサポートをする仕事です。顧客の視点に立ちながらさまざまな心の状態や感情に寄り添い、共感していることを態度で示すことが求められます。
そのため、仕事をする際は人の意見に耳を傾けることを主としたコミュニケーション能力が重要となります。さらに、自分のこれまでの経験や感情を前面に出すことなく適度に抑えながら対話をするため、高度な対人スキルが必須となるでしょう。
さまざまな顧客に寄り添い傾聴しながら適切な道を示すことが求められるカウンセラーやセラピストの仕事は、人と会話することが業務のメインとなるので、コミュニケーションが苦手な人には向いていないでしょう。
- コミュニケーションが苦手なのですが、カウンセラーに助けられた経験があるので仕事にしたいです。
傾聴力を高めることに併せて自己理解も深めることから始めよう
カウンセラーを目指すためには、傾聴力を高めることが重要です。
相手の話をしっかりと聞くことで信頼関係を築きやすくなるので、練習する際は相手の言葉やテンポ、表情に合わせる「ペーシング」という技術を使って、自然な会話の流れを作ることを意識してみましょう。
また、自信を持つためには自己理解を深めることも大切です。自分の性格や過去の経験を振り返り、どのようにして自分がコミュニケーションを苦手と感じるようになったのかを探ることが苦手意識の克服につながるでしょう。
カウンセラーとしてのスキルを学ぶためには、心理カウンセラーの資格取得を目指すことも一つの方法です。通信講座を利用すれば自宅で無理なく学ぶことができ、実践的な知識を身に付けられます。
これらの方法を活用し、カウンセラーやセラピストとしての道を目指してみてください。
自己理解を深めるためには自己分析が欠かせません。こちらの記事で自己分析のやり方や活用方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む

広報
メディアや大衆とのコミュニケーションが仕事の中心となる広報の仕事では、社内外に問わずたくさんの関係者とかかわって業務を進めていくため、多くの人とかかわりながら仕事をしたり人と会話をすることが苦手だったりする人は避けておいた方が良い仕事です。
社内外のコミュニケーションが発生することが多くあるのは、広報活動の効果や結果を測定し、改善につなげるために戦略を練ったりフィードバックを収集したりしてその都度関係者とミーティングを開催することが理由に挙げられます。
また、外部でのイベントやプレゼンテーション、インタビューなどの場面で発生する会話が求められることも多くあります。そのため、社内の人や知り合いとの会話は問題なくても初対面とのコミュニケーションが苦手という人にとっては、苦しく感じる場面が多々あるでしょう。
接客
接客の仕事は、商品・サービスの案内や問い合わせ・クレーム対応など、顧客との直接的なコミュニケーションが求められます。さまざまな年代やバックグラウンドを持った顧客の対応をするため、その場面や顧客に応じて適切なコミュニケーションをおこなうスキルが求められるでしょう。
また、夏休みや年末年始など世間のオフシーズンが繁忙期になることがほとんどです。そういったピーク時やイベント時には多忙な状況下で、普段発生しないようなイレギュラーにも対応する必要があるため、大きなストレスを感じる人もいます。
忙しい現場でもさまざまな特性を持った顧客に対して冷静に対応しなければならないため、たくさんの人との会話にストレスを感じやすいという人は、接客業以外の仕事に就くことを検討してみてください。
「なるべく人とかかわらずに仕事がしたい」という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。人とかかわらない仕事や一人でできる仕事を紹介しています。
人とかかわらない仕事
人とかかわらない仕事35選! 求める条件別におすすめの職種を紹介
一人でできる仕事
一人でできる仕事50選|失敗しない仕事選びの3ステップも解説!
即座に判断することが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
即座に判断することが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
仕事をするうえで、柔軟性を求められたりその場に応じて判断を変えたりする必要があるものがあります。このような仕事では、状況に応じて臨機応変に対応できるような、即座の判断力が求められます。
すぐに判断を下すことが苦手な人は、即座の判断力が求められる仕事は避けておいた方が良いでしょう。それぞれ詳しく解説していくので、どんな場面に苦手を感じやすいのか思い浮かべながら見てみてください。
- 即座に判断する力は今からでも身に付けられますか?
即座の判断力は今からでも身に付けられる
洋服やランチのメニューの選択など、日常生活の中でも即座に判断する習慣を意識して付けてみてください。
即座に判断する習慣を積み重ねていく中で、たとえばその日の天気予報を元に洋服を選択することができるようになるなど、判断するための材料となる背景知識を情報収集することができるようになっていきますよ。
警察官
警察官は市民が暮らす社会を守るために、犯罪防止・防犯指導・パトロールなどのさまざまな業務を執行しています。
安全な暮らしを維持するためにも、警察官は緊急事態の際には即座に的確な判断のもとに行動する必要があります。また、法の執行者として法律に基づいた行動を取らなければならないため、複雑な問題に対して柔軟に対応することが求められます。
さらに、その場での即座の判断が不十分であれば、自分自身や周囲にいるほかの人の安全が確保できず、危険に晒してしまうリスクが高まるため、瞬時に判断して行動に移せる能力は必須です。
このように、安全を確保するだけでなく起こりうるリスクを最小限にするためにも、警察官は即座の判断力が欠かせないため、状況に応じて素早く適切な判断を下すことが苦手だという人は避けておいた方が良い仕事だと言えます。
警察官の仕事に興味があるという人は、こちらの記事をチェックしてみてください。志望動機の作成方法の記事ではありますが、警察官の仕事について詳しく解説しているため具体的な仕事内容への理解を深められます。
関連記事
警察官の志望動機を魅力的にするには? 就活のプロがコツを伝授
警察官の志望動機を魅力的にするためのコツや注意点を、キャリアコンサルタントの視点から解説しています。例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。要点を押さえて警察官の志望動機を魅力的に仕上げましょう。
記事を読む

消防士
消防士も警察官と同様に、緊急事態において素早く的確な判断をして行動を取る必要がある仕事です。火災や救助活動において迅速に判断を下すことは、命を救うことに直結するからです。
消防士は普段の訓練からさまざまな技術を身に付けていますが、これらを現場で実践する際には適切な対応を即座に考えることが求められます。すぐに実践できなければ、本来であれば救えた命が救えなくなってしまう可能性があるからです。
こういった点から、人々の命を守る消防士の仕事は高い集中力と即座の判断能力が必須となることがわかるでしょう。そのため、迅速に反応したり、柔軟かつ即座に判断・行動したりすることが苦手だという人にはおすすめできない仕事です。
人の命にかかわる仕事は、一人の判断で命を落とすことがないように必ず複数人で現場に行きます。一人ではなく複数の判断を仰ぐことで、判断ミスが起こらないようにしています。それだけ責任重大だということです。
報道記者・ジャーナリスト
報道記者やジャーナリストは、事件やニュース現場において自らインタビューや報道をおこなう仕事です。こういった現場では、その場で即時の報道が求められることがあります。
世間に大きな影響を与えることが多い報道記者やジャーナリストのような仕事は、その場の情報を正しく伝えなければなりません。事件に関して間違った情報を伝えることで冤罪を招いてしまったり、事件や自然災害が起こって判断が遅れた際に人々の命が奪われてしまったりと、その後に大きな問題となる可能性があるからです。
その場の感情に左右されることなく、客観的な視点で公平に正しく、そして即座に情報を伝える必要があるため、その場で素早く判断を下すことが苦手な人にとっては苦手を感じやすい仕事でしょう。
細かい作業をすることが苦手な人がやめておいた方が良い仕事
細かいチェックをする必要がある仕事や、ミスが許されない仕事に苦手意識を持つ人は少なくありません。ケアレスミスをしやすいという人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、細かい作業をともなう仕事はあまりおすすめできません。ミスが許されない場面や、小さなミスを探し出す場面が多く、業務自体が苦しく感じてしまう可能性があります。それぞれ詳しく解説していくので、チェックしていきましょう。
薬剤師
薬の調剤や管理、服薬指導・薬歴管理、医薬品の販売・管理など幅広く医薬品にかかわる仕事をする薬剤師ですが、患者の処方に基づいて薬の調剤をおこなうような業務では特に細かい作業が求められます。こういった作業では正確に量を計測する必要があるため、細かい作業が苦手な人はやめておいた方が良い職業です。
また、薬局で勤務する場合は複数の処方箋を同時に扱うことがあるため、それぞれの処方に適切に対応して、細かい指示に従って作業をしなければなりません。
医薬品を取り扱う薬剤師は法的な規制やガイドラインに従って責任を持って作業をすることが求められるため、細かい作業や正確性が求められるという作業が苦手だという人は避けておいた方が良いでしょう。
研究職
研究職の仕事は、さまざまな分野で実験の設計や実施、データの解析をおこなうことがメインとなります。こういった過程では細かい作業や精密さが求められるため、細かな作業が得意ではない人は、苦手意識を感じやすい仕事でしょう。
さらに、研究職は直接的な研究だけでなく、新たな知見を得るために文献を読み込んだり、理論を検討したりすることがあります。文献には情報が散りばめられていることが多いため、細部まで集中して読み解く力も求められます。
このように、研究職は細かいデータの分析に加えて難しい文献も隈なく目を通すこともあるため、精密な作業が苦手な人はやめておいた方が良い仕事だと言えます。
こちらの記事では研究職について詳しく解説しています。研究職の仕事に興味があるという人は、記事を参考に仕事理解を深めましょう。
関連記事
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
研究職を志望する場合は、仕事内容や適性の理解が必須です。また研究職のメリットデメリットも押さえておきましょう。この記事では研究職に向いている人の特徴や研究職に就くコツをキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介するので参考にしてください。
記事を読む

デザイナー
細かい作業が苦手な人は、細やかな注意や視点が必要なデザイナーの仕事はあまり向いていないでしょう。デザイナーは、色やフォント、レイアウトなどさまざまな要素において細かい視点を持って商品や作品を完成に導く必要があるからです。
また、デザイナー自身の視点だけでなく、顧客の要望に応じてデザインを調整したり構築したりすることも多くあります。顧客のニーズに答えながら完成度の高いものへ仕上げていくことが求められるのです。
仕事をする際はグラフィックツールやCADソフトウェアを用いて作業をすることがほとんどで、これらを使用する際も小さな調整をしつつ作業を進めていきます。細かい操作や精密な作業が苦手だという人は、苦しく感じる仕事かもしれません。
一口にデザイナーと言っても、さまざまな職種が存在しています。こちらはデザイナーの志望動機作成方法の記事ですが職種についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にして業務への理解を深めてみてください。
関連記事
職種別例文5選!|デザイナーの選考を突破する志望動機の書き方
デザイナーの選考では応募企業とのマッチ度が重要とされているため、志望動機がとても大切です。夢や憧れを語るだけでは不十分。この記事では、多種多様なデザイナー業界の採用担当者に響く志望動機の作成方法を、キャリアコンサルタントとともに例文付きで紹介します。
記事を読む

プログラマー
プログラマーは、コードを精密に記述するようなプログラミングだけでなく、動作確認やバグ修正など、システム開発全般にかかわる業務をする仕事です。
コードを記述する際に小さなミスがあればシステムは想定通り動作しなくなり、動作確認やバグ修正でミスを見逃してしまえば未完成なままシステムをリリースする状態になるため、完成度の低いものを提供することになってしまいます。
また、プログラマーは一般的に複数のタスクを同時に管理し、並行して業務を進めていかなければなりません。ミスなく着実にシステム開発を進めるためには、細かなスケジュール設定と計画を立てる必要があるのです。
このように、細かな作業だけでなく綿密なスケジュールを立てることが苦手だという人には、プログラマーの仕事はあまり向いていないと言えます。
プログラマーに向いているスキルとして、問題解決能力と論理的思考力が挙げられます。プログラムのバグやエラーを特定し、効率的に修正できるスキルが求められるからです。
論理的かつ体系的に考える能力はコードを書く際に役立ちます。細かい作業が苦手でも、これらのスキルがあればプログラマーとして成功する可能性があるでしょう。
そもそもプログラマーの仕事内容がよくわからないという人は、こちらの記事を参考にして理解を深めていきましょう。プログラマーの仕事内容や適性について詳しく解説しています。
校正・校閲
文章の誤字脱字や文法の間違いを見つけ出したり、文章の表現の適切さなどを細かくチェックする校正や校閲の仕事も、細かい作業に苦手意識を持っている人はやめておいた方が良い仕事です。
校正・校閲の仕事は特定のレギュレーションや出版ルールに沿って修正・指摘をおこなうため、細かい規定やルールを厳守することが求められます。長時間に及んで仕事をすることもあるため、集中力を保ちながらミスを見つけ出す必要があるでしょう。
一つの業務に対して丹念にチェックしてミスを洗い出すための精密な作業が必要なため、集中力を保ちながら細かい作業をすることが苦手な人は、避けておいた方が良い仕事でしょう。
ミスマッチ防止! 「仕事で重視したいこと」別でやめておいた方が良い仕事

ミスマッチ防止! 「仕事で重視したいこと」別でやめておいた方が良い仕事
どんな人にも、生活をするうえで、「趣味にはお金をはこれぐらいかけたい」「朝はご飯ではなくで絶対にパン」などのようにどうしても譲れない項目があるのではないでしょうか。
やめておいた方が良い仕事を探す際も、普段の生活と同様に譲れない項目である「重視したいこと」に着目することで、避けておいた方が良い仕事を見つけるヒントになります。
ここでは、「仕事で重視したいこと」別でやめておいた方が良い仕事について詳しく解説するので、どんな項目は絶対に譲れないかを考えながら仕事をチェックしていきましょう。
「仕事で重視したいこと」に着目してやめておいた方が良い仕事を先に見つけることで、早い段階で企業とのミスマッチを防ぐことができる可能性が高まります。
その結果、自分自身のキャリアへの納得度を高めることができるでしょう。
給料の高さを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
給料の高さを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
仕事選びをする際、高い給料を得られるかどうかを重要視する人は少なくありません。充実した生活を送るためには、自分が納得できる給料を得られることも必要でしょう。
やりがいがある仕事であっても、自分が理想とする給料が得られず不満が積もってしまうと仕事にも身が入らず、モヤモヤした毎日を過ごすことになり、納得できないことから短期離職につながってしまうこともあります。
では早速、ほかの仕事と比較して給料が低めの仕事について解説します。この仕事でやりがいを感じて満足できるか、不満を感じてしまうかを考えながら見てみてくださいね。
給与の高さを重視するのは問題ないですが、選考の際に直接伝えることはリスクになり得ます。
給与を志望動機として伝えてしまうと仕事内容に対する意欲が本物だと伝わりにくくなってしまうばかりか、給与の良さだけで仕事が続くのか不安に感じる担当者もいるため、あまり前面に出さないように注意してくださいね。
クリエイティブ業界のフリーランス
クリエイティブ業界で働くフリーランスの仕事は、プロジェクトのスケジュールや顧客からの依頼が安定しないことがあります。毎月の収入が不安定になる可能性があるため、仕事に給料の高さを求める人はやめておいた方が良い仕事でしょう。
また、クリエイティブ業界では顧客との価格交渉の頻度が高く、頻繁に発生することがあります。競争が激しいクリエイティブ業界のなかで打ち勝つために価格を下げることで自身の市場価値に納得できなくなり、不満の種になったりモチベーションの低下につながったりする可能性もあるでしょう。
さらに、フリーランスとして働く場合は健康保険や年金などを自己負担で費用を補う必要があります。こういった面の出費も多くあるため、給料の高さを重視したい人は避けておいた方が良いでしょう。
とは言っても、根気強く頑張って結果を出していけば給料を上げることも可能です。クリエイティブ業界のフリーランスとして働く際は、「自分は根気強く頑張れるか?」と問いかけたうえで仕事選びをすることが大切です。
非営利団体・NGOのスタッフ
より良い社会をつくるために課題を解決したり活動したりする非営利団体やNGOのスタッフは、営利を目的としていないため給与水準がほかの職種と比較して低い傾向にあります。そのため、給料の高さを重視する人にとっては生活水準を維持することが難しくなる可能性があります。
また、企業に比べて非営利団体やNGOでは社会保障や福利厚生が充実していない場合があり、退職金などが不十分なことが考えられます。健康保険や年金などを自己負担で払う場合もあるため、高い給料を得ながら生活水準を保ちたいという人にはあまりおすすめできない仕事です。
非営利団体で働くことには多くの課題があります。資金調達が不安定であり、予算管理が困難であるだけでなく、ミッション達成のための結果を示すプレッシャーも大きいでしょう。
これらの要素が重なることで、非営利団体での業務は非常に挑戦的なものと感じる人は少なくないはずです。
カウンセラー
カウンセラーは、カウンセリングを中心として、相談者が抱えている悩みを引き出し一緒に考えながら解決策を探す仕事です。
精神分析や行動療法など専門的な知識を使いながらするカウンセラーの仕事ですが、一般的に高収入の職業と比較すると給料は低めです。特に、カウンセラーになりたての初期段階では収入が限定されることが多いです。
また、カウンセリング業界は競争が激しく求人数に限りがあることがあります。地域や職場によって給与が大きく異なり、都市部では高収入が期待できる場合もありますが、地方では水準が低くなることが一般的です。
仕事に必要な専門的なスキルを得るためにも時間とコストがかかるため、こういった投資に対してその後に得られる給与が見合うかどうかもしっかりと考える必要があります。このように難しいスキルを身に付けていても高収入を得られるとは限らないため、仕事に高い給料を求める人とはあまりマッチしない仕事でしょう。
こちらの記事では給料が高い仕事について紹介しています。仕事で給料の高さを重視する人はぜひチェックしてみてください。
関連記事
給料が高い仕事TOP100|特徴から就活のコツまで徹底解説
就職先を選ぶにあたって、給与が高い仕事とは何か気になりますよね。この記事では、キャリアコンサルタントの解説を交えつつ、給料が高い仕事TOP100を紹介します。また給料が高いことのリスクも解説するので、自分に合っているかどうかの参考にしてください。
記事を読む

残業時間の少なさを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
残業時間の少なさを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
繁忙期や納期直前など、どんな会社でも忙しいときには残業は避けられませんが、特に残業時間の少なさを重視する人は、残業が多い仕事をするとストレスがたまりやすくなったり、私生活に負担がかかることで不満がたまってしまったりすることがあります。
業界によっては残業が常態化しているものがあるため、実態を知らずに入社するとつらい思いをしてしまうことも考えられます。
ここでは比較的残業が多いとされる仕事について解説するので、「残業時間が多いのは絶対に嫌だ!」という人はチェックしていきましょう。
小売業ではクリスマス商戦、税理士・会計士事務所にまつわる仕事では年度末や確定申告の時期に繁忙期が生じます。
このように、どんな業界でも通常業務よりも業務量が増えて繁忙期が発生する場合があるため、理解しておきましょう。
介護士
高齢者や障がい者などそれぞれの相手に応じて、日常生活を営むために必要な介護サービスを提供する介護士の仕事は、体力が必要とされる重労働を含む仕事です。さまざまな背景や健康状態を抱えた人を相手とするため、緊急事態に迅速に対応する必要があります。
緊急事態に残業が発生する可能性があるだけでなく、利用者の安全を確保するために長時間の労働や急なシフト変更が生じることがあるため、残業が必要となる場面が多く出てきます。
さらに、介護施設や在宅ケアでは人員不足が課題となっているため、介護士として働く労働者の負担が重なり、残業時間も増加してきています。仕事に少ない残業時間を求めるという人にとっては苦しく感じる可能性のある仕事でしょう。
教員
教員は、授業の準備や教材の作成、成績評価など幅広く活動する仕事であるため、時間と労力がかかる仕事です。
通常の授業に加えて学校行事の準備や参加、生徒の補習指導、部活動の管理などの授業以外の活動も教員の仕事に含まれるため、予想外の残業が生じることがあります。
さらに教員は生徒や保護者ともコミュニケーションを取る必要があり、保護者の都合に応じて面談をおこなったりすることがあるため、定時外での勤務になる場合もあるでしょう。
特に定期試験のような時期は、多くの生徒の試験・成績を時間を確保しながら集中力を保って正確に評価する必要があるので、残業につながりやすいといわれています。
教員の仕事は一つの業務に限定されることなく幅広い対応が必要とされて長時間労働となる場合が多いため、残業時間が少ない仕事を希望する人にはあまりおすすめできません。
コンサルタント
課題を抱えている企業や機関に対して課題解決に向けた支援をおこなうことを仕事とするコンサルタントは、プロジェクトの期限を守りながら顧客の要望・要求に応じる必要があります。プロジェクトのスケジュールが詰まっている場合は残業が発生しやすいでしょう。
また、コンサルタントは課題解決に向けて顧客と定例会議をしたり報告書を作成したりします。競争が激しいコンサルティング業界で高い成果を出すためには、顧客に満足してもらえるように定例会議や報告書の作成といった対応に多くの時間を割く必要があります。このような対応も長時間労働を引き起こす原因となっているのです。
残業の少なさを重視する人は、コンサルタントの仕事ではワークライフバランスを保つことは難しくなるでしょう。
エンジニア・プログラマー
エンジニアやプログラマーは、プロジェクトの締め切りや開発に合わせて作業をおこなっていく仕事です。特に新規プロジェクトが発足した際や緊急のプログラムの修正が発生した際、トラブルシューティングに対応する際は、長時間労働や残業につながることがあります。
また、システム開発をおこなう多くのプロジェクトでは、顧客やほかのチームメンバーとのスケジュールや納期の調整が必要となります。
開発要件のチェックや進捗報告、テストの実施などを通じて全体で連帯を図らなければならないため、業務に時間を要することもあるでしょう。
エンジニアやプログラマーとして働いていると、複数のプロジェクトを同時に管理しながら開発をおこなうこともあります。
多数の業務が発生するため負荷がかかり、こういった点からも残業につながることがあるため、少ない残業時間を仕事で重視するという人にはあまり向いていない仕事でしょう。
コンサルタントやエンジニア・プログラマーの仕事はスケジュール通りに進めることが難しく、トラブルも発生することがあるため、休日らしい休日を取るのは難しくなると予想されます。
また、納期が短い依頼もあるため、信用を保つためには残業も仕方ない仕事です。
こちらのQ&Aではシステムエンジニアの残業時間についてキャリアコンサルタントが回答しています。さらに実情を詳しく知りたいという人はぜひチェックしてみてください。
安定した将来性を重視したい人がやめておいた方が良い仕事
昨今ではAI(人工知能)の普及によってAIが代替できる仕事が増えてきていることから、人手を必要としない仕事も増えてきています。これからもAI技術の発展に拍車がかかることが見込まれるため、仕事の将来性を重視する人は注意が必要です。
では、安定した将来性を重視したい人がやめておいた方が良い仕事を紹介します。将来的になくなる可能性がある仕事や、AIに代替する可能性がある仕事を紹介するので見ていきましょう。
安定した将来性は時代の変化によって変わることがあります。特に現代では、技術の進歩や社会情勢の変化が急速に進んでいるため、安定とされる職業も変動します。社会のニーズに適応できる柔軟なスキルや、成長産業への対応が重要です。
こちらの記事ではAIによってなくなる可能性のある仕事を紹介しています。仕事探しをする際に少しでもリスクをなくしたいという人はチェックしておきましょう。
関連記事
AIによってなくなる15の仕事|残る仕事の特徴と今できる安全策も
AIによってなくなる仕事があると話題ですが、実際はほとんどの仕事でAIによってなくなる部分となくならない部分があり、切り分けを正しく認識することが重要です。この記事ではキャリアコンサルタントがAIによってなくなる仕事・残る仕事とキャリア選択のコツを解説します。
記事を読む

電話オペレーター
顧客から注文やサービスへの加入に関する問い合わせに対応することがおもな仕事である電話オペレーターは、技術の進化や自動化の影響を強く受けている仕事の一つです。最近ではAIや自動音声システムが普及していることから人間の電話対応が減っていて、今後は仕事の需要が減少する可能性があるからです。
また、電話オペレーターの仕事は給与や労働条件が安定していない場合が多く、非正規雇用など低賃金での雇用が一般的とされています。そのため、将来的な経済の安定性が不確実だとも言えます。
電話オペレーターの需要や特定の企業や業種に依存していることがあるため、業界の需要変化などにより、仕事の安定性が低下することも考えられます。そのため、安定した将来性を重視したい人にはあまりおすすめできない仕事でしょう。
印刷技術者
印刷業界も電話オペレーターの仕事と同様に、デジタル化や自動化の発展の影響を多く受けています。デジタル印刷や自動化されたフロー・プロセスなどが増加しているため、印刷業界で働く印刷技術者の需要が減少していくことが見込まれます。
デジタル化や自動化の影響から、印刷業界は競争の激化や市場の縮小にも直面しています。
古い技術に依存するような仕事は減少していくと考えられ、現状デジタルメディアやオンライン広告がどんどん普及・増加しているため、将来の安定性は不確実だと言える仕事です。将来性を重視する人は避けておいた方が良い仕事でしょう。
ペーパーレス化やデジタル化の波により印刷業界の仕事内容は変化していますが、必ずしも衰退していくとは言い切れません。
オンデマンド印刷などの新しいサービスが生まれていますし、パッケージの印刷に力を入れるなど、企業ごとに強みを活かそうとしています。
印刷業界に興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。志望動機の書き方や印刷業化について詳しくまとめています。
関連記事
印刷業界の志望動機は3つのステップで書ける|職種別例文つき
印刷業界の志望動機の書き方を3つのステップで解説。印刷業界の動向や仕事内容などの基本情報から、志望動機の構成、差別化のコツまでキャリアコンサルタントとともに解説します。職種別の例文付きなので、志望動機で悩んでいる人は参考にしてみてください。
記事を読む

ビデオレンタル店員
最近では、インターネットやストリーミングサービスが普及・拡大していて、多くの消費者がオンラインで映画を観たり音楽を聴いたりするようになってきています。その影響によってビデオレンタル業界は衰退しつつあり、従来のビデオレンタル店の需要が大きく減少しています。
また、ビデオレンタル店員は比較的単純な業務がおもな仕事であるため、成長の機会があまりなく、将来的なキャリアパスの拡大が難しい可能性があります。
このように、顧客の減少や業界自体の需要の低下が業績に影響を与えているため、ビデオレンタル業界の将来性は不透明となっています。仕事に安定性を求める人はなるべく避けておいた方が良い仕事でしょう。
郵便配達員
インターネットやメール、SNSなどの通信手段の普及により、紙の郵便物の需要は減少しつつあります。そのため、郵便配達員の今後の仕事量や安定性に影響が出る可能性があるでしょう。
また、ほかの業界と同様に郵便業界でも自動化が進んでいるため、配達業務の一部が機械化されています。技術の進歩や自動化のさらなる発展によって機械での配達になる未来が予想されるため、人間の配達員の需要が減少していく可能性があります。
体力を要する郵便配達の仕事ですが、上記で述べたようにテクノロジーの進歩による大きな影響を受けることが考えられるため、将来の安定性を確保したいという人にはあまりおすすめできない仕事です。
仕事に将来性を求める人は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。これから需要が高くなる仕事や、10年後もなくならない仕事を紹介しています。
将来性のある仕事
将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?
10年後もなくならない仕事
10年後もなくならない仕事8選! 就活のプロがその理由も徹底解説
休みの多さを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
休みの多さを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
業界や職種によって、土日の休みが取りにくかったり、世間のオフシーズンに休めなかったりするものがあります。そもそもの休み自体が少ないという仕事も存在しています。
こういった仕事は、休みの多さを重視したい人にとっては不向きでしょう。休みがなかなか取れないことからプライベートを充実させられないため、うまくリフレッシュできなくなってしまう可能性があります。
比較的休みが少ない仕事、休みが取りづらい仕事を紹介するので、なるべく多くの休日を確保したいという人は一つずつチェックしていきましょう。
仕事探しをする際に休みばかりを重視しすぎると、応募できる企業や職種が少なくなってしまうため注意が必要です。
週休二日制がスタンダードになったのは平成に入ってからです。そのため、企業や職種によっては年間休日数が少ないところはまだまだあるのです。
イベントプランナー
イベントプランナーは、イベントの企画・立案、現地視察、会場づくり、パンフレットの製作、音響や照明の調整、宣伝、イベント開催など、イベントにかかわる幅広い業務を担います。
このように企画から実行までを管理する仕事ですが、イベントによっては納期や締め切りが厳しいことがあり、週末や夜間にも働くことが多くなる現場です。
特に大型のイベントを開催する際や特定の時期にたくさんのイベントが集中するピークの時期には、連日の業務が予定されることもあるため、休みが取りにくくなります。世間の休みの時期にも休みを取りたいという人は避けた方が良い仕事でしょう。
ウエディングプランナー
結婚式に携わるさまざまな場面でサポートをするウエディングプランナーの仕事ですが、結婚式は週末や祝日におこなわれることが多いので、週末や祝日が勤務日となり、休みを取ることが難しくなる場合があるでしょう。
また、結婚式の開催が集中するような特に忙しいシーズン中は連日の勤務が必要となることもあります。複数の依頼に対して結婚式の準備や当日の管理を担当することとなるため、休みの取得が難しくなることが考えられるのです。
また、依頼によっては急な変更が発生する場合もあるため、柔軟に対応することが求められます。顧客の要望に応じながら休みをセーブしなければならない場面もあるため、仕事に休みの多さを求める人はやめておいた方が良い仕事でしょう。
ツアーガイド
観光地の案内をするツアーガイドの仕事は、観光シーズンに非常に忙しくなります。観光シーズンや休暇シーズンなどの繁忙期には仕事が集中し、連続した勤務や長時間の勤務が求められることがあるのです。
また、ツアーガイドの仕事は観光客のスケジュールに合わせて仕事をするため、週末や祝日に仕事をすることが一般的です。ツアーの追加やキャンセルなど、計画が変更される場合もあるので、安定した日程で休暇を取得することは難しいかもしれません。
ツアーの種類にもよりますが、ツアーガイドは基本的にシフト制を設けているため不規則な勤務時間となっています。早朝や深夜なども働くこともあるため、自由な時間を確保して休みたいという人はあまり向いていない仕事でしょう。
ツアーガイドは春・夏・秋など繁忙期である観光シーズンは特に忙しくなりますが、オフシーズンである冬には比較的休みが取りやすいとされています。
また、勤務先によってはシフト制を採用しているところも多く、あらかじめ休みを計画しやすい環境もあります。
農業従事者
農業での仕事は、季節によって働き方に違いが出てきます。農作物の生育や収穫のタイミングに合わせて作業がおこなわれ、忙しい時期には早朝から夕方まで長時間働く必要があるため、休みを取りにくい傾向にあります。
農業は天候に大きく左右される仕事です。自然光を利用して農作物を育てる仕事なため、天候の良い日には長時間作業をする必要があります。
逆に天候が悪かったり自然災害による影響が出たりすることで作業ができない日が続いた際は、そのあとの晴れている日に集中して作業をしなければなりません。
また、多くの農業従事者は自営業であるため、農作物の管理から販売、経営計画など多岐にわたる業務を自分でこなす必要があります。こういった点から休みが取りづらい傾向にあるため、休みの多さを仕事に求める人は農業の仕事は避けておいた方が良いでしょう。
身に付けられるスキルを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
身に付けられるスキルを重視したい人がやめておいた方が良い仕事
せっかく仕事をするのであれば、将来役に立つスキルが身に付くような仕事がしたいと考える人もいるのではないでしょうか。キャリアアップにつながるスキルやほかの仕事にも活用できるスキルは転職の際にも有利に働くため、こういった点を重視する人は多くいます。
ここでは、多くのスキルを必要とせずに働ける仕事を紹介します。単純なスキルだけでなく汎用性のあるスキルを身に付けて仕事がしたいという人は、やめておいた方が良いかもしれません。では一つずつチェックしていきましょう。
どんな仕事であっても、業界知識やコミュニケーションスキルなどを身に付けることはできます。
仕事の中で工夫と経験を積み重ねていくことでチームワークなど、さまざまなスキルを培っていくことができるので、身に付けられるスキルは何もないという考えになってしまわないように注意しましょう。
仕事を通して専門的なスキルや汎用的なスキルを身に付けたいという人は、こちらの記事をチェックしてみましょう。
マーケティング職
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
エンジニア
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
テレマーケティングのオペレーター
テレマーケティングのオペレーターはおもに電話で顧客とやり取りをするため、コミュニケーション力が身に付くイメージがあるかもしれません。
もちろん電話越しでのコミュニケーション力は身に付きますが、対面での顧客対応や対人スキルなどのようなほかのコミュニケーションスキルなど、幅広い場面で活用できるスキルの取得は限られてきます。
また、テレマーケティングの仕事は単調な業務を長時間にわたりおこなう傾向にあります。このような単調な業務はほかの仕事で活かせる場面が少なく、専門的なスキルや高度な知識を習得するような機会もあまりありません。
ほかの職種で必要とされる汎用的なスキルを身に付けづらい仕事なため、身に付けられるスキルを重視するという人はやめておいた方が良い仕事でしょう。
清掃員
清掃員は、ビルや施設などの清掃作業をメインとした仕事です。清掃作業に特化した仕事であるため、仕事を通じてほかの仕事に活かせるような専門的なスキルや知識を取得することは難しいと考えられます。
清掃業務はマニュアル化されたルーティン業務であるため、新しい挑戦をする機会もなかなかないでしょう。単独での作業が多くコミュニケーション力など汎用的なスキルを鍛える機会も少ないため、キャリアチェンジやキャリアアップをする際に壁にぶつかってしまう可能性があります。
一般的に市場価値が低い傾向にあり転職においてスキルを認識されにくい傾向にあるので、仕事で取得できるスキルを重視する人にはあまりおすすめしない仕事です。
データ入力アシスタント
データ入力をするデータ入力アシスタントの仕事はPCスキルを身に付けられるというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。しかし、おもに大量のデータを正確に入力することが中心の仕事であるため、専門スキルや知識はあまり身に付けられないとされています。
データ入力の仕事は、基本的なタイピングスキルやパソコン操作ができればこなせることがほとんどのため、高度なITスキルや技術を身に付ける機会は少ないです。また、定型的な作業が多いため、問題解決力のような力を身に付けたり発揮したりする機会もあまりありません。
基本的なスキルを用いて単調な作業をすることがほとんどなため、仕事でスキルを身に付けたいという人はほかの仕事を検討したほうが良いでしょう。
データ入力アシスタントの仕事で身に付けたスキルは事務仕事以外であまり活かす機会がないと思うかもしれませんが、活かせる仕事は意外とたくさんあります。
たとえば、企業の人事や経理などの事務で従業員の個人データや給与の金額を入力する際や、不動産業界の事務で顧客データの入力をする際などです。
即戦力と判断されるので、経験をアピールすると良いでしょう。
工場作業員
工場作業員の仕事は、製品を組み立てたり倉庫から取り出すものをピッキングしたり製品の生産を管理したりと、ルーティン化された作業が中心です。作業に関連したスキルは身に付きますが、特定の機械や工程に特化したものであるため、活用できる場面は限定されます。
また、ルーティン化された作業が多いことから、新しいスキルや技術を身に付けたり、新しい挑戦から成長したりするような機会はあまりないと言えます。
工場に特化した技術やスキルを身に付けられても、ほかの仕事に活かせるスキルはあまり身に付けられない仕事であるため、スキルを重視する人にはあまりおすすめしない仕事です。
宅配ドライバー
小さな荷物の受け取りから集荷・配達・配達料の調達など、宅配に関連するすべての業務を担当する宅配ドライバーですが、おもに運転技術に直結する業務が中心となります。ほかの専門スキルや知識の獲得が限られるため、身に付けられるスキルを重視する人にはあまりおすすめしない仕事です。
運転技術は転職をする際に役立ちますが、その技術だけでは評価されない可能性があります。キャリアの成長を築くためにはプラスアルファのスキルや知識が必要とされるため、別で取得する必要があるでしょう。
将来的に安定したキャリアを築いたりほかの仕事へのキャリアチェンジを検討したりする際に困難になる可能性があるため、身に付けられるスキルを重視する人は避けておいた方が良い仕事でしょう。
倉庫作業員
倉庫において、荷物の搬出入・積み下ろし・開梱などをする倉庫作業員は、工場作業員の仕事と同様に、定型化された作業がメインとなります。単純・単調な作業が多いため、仕事を通じた高度なスキルや知識の獲得は難しいでしょう。
もちろん倉庫作業員を通じた、業務に関連したスキルは身に付けられますが、そういったスキルはほかの仕事で活用できる場面が少ないです。キャリアチェンジを考えた際にも、転職市場において評価されづらいスキルだとも言えます。
そのため、仕事を通してスキルを取得し長期的なキャリアを築きたいという人は、ほかの仕事を探してみることをおすすめします。
3ステップ! やめておいた方が良い仕事を避けて理想の仕事を見つける方法
3ステップ! やめておいた方が良い仕事を避けて理想の仕事を見つける方法
記事で紹介したやめておいた方が良い仕事を見てみても、自分にとってのやめておいた方が良い仕事がよくわからないという人もいるかもしれません。そういった人は、自分の苦手なことや仕事で重視したいことなど、やめておいた方が良い仕事の定義が定まっていない可能性があります。
ここでは、自分にとってのやめておいた方が良い仕事を避けて、理想の仕事を見つけ出す方法を3ステップで解説します。納得のいく仕事を見つけて自分らしく過ごすために、一つずつ手順を踏んで見ていきましょう。
ステップ①「苦手なこと」と「重視したいこと」を書き出す
やめておいた方が良い仕事の定義が定まっていないという場合は、「苦手なこと」と「仕事で重視したいこと」の2つの要素を書き出してみましょう。箇条書きでかまわないので、できるだけたくさん紙に書いてみてください。
2つの要素を書き出す際は、それぞれ別の紙に書き出し、中身が混同してしまわないように注意してください。
「苦手なこと」と「重視したいこと」は観点が異なるため、書き出した内容を混同してしまうと、やめておいた方が良い仕事を正しく見極められない可能性があります。2枚の紙に書き出して、それぞれの量や内容を比較しやすくしておきましょう。
自己分析として「苦手なこと」を書き出す際は、具体的な内容を書き出して、その理由を明確にすることで自己理解が深まります。「仕事で重視したいこと」は自分の価値観や目標に基づいて優先順位を付けることで明確になるでしょう。
ステップ②より多く書き出せた方をさらに深掘りする
2つの要素を思い付く限り書き出したら、それぞれ書き出した量を比較してみてください。「苦手なこと」と「重視したいこと」のうち、より多く書き出せた方をさらに深掘りしていきましょう。
よりたくさん書き出せたということは、書き出せた項目に重きをおいて仕事選びをした方が理想の仕事に近付けるということになります。それらを深掘りしていくことで、さらに自分の理想に沿った仕事探しへの近道へとなるでしょう。
「苦手なこと」と「重視したいこと」それぞれで深掘りする方法を解説するので、より多く書き出せた方をチェックしてみてください。
苦手なことの深掘り:自分史を作成する
やめておいた方が良い仕事を見つけるために苦手なことに重きをおいて探す際は、自分史を作成して項目を深掘りしてみましょう。自分史では、自分の過去の経験について表を作成して年代別に振り返っていくため、自分の特徴をわかりやすく可視化することができます。
苦手なことを深掘りする際は、小学生・中学生・高校生・大学生と年代を区切り、当時苦手に感じたことを書き出してみてください。それぞれ書き出した項目を最後に見比べてみると、いくつか共通する価値観や項目が見つかるはずですよ。
こちらの記事では、自分史のフォーマットを交えて作成方法を解説しています。作成方法がよくわからないという人は、ぜひこちらの記事を参考に作成してみてください。
関連記事
自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
自分史を作成することで自己理解が深まり、自分に合った企業の見分け方が明らかになったり、選考での質問にも備えられます。キャリアコンサルタントとともに自分史の作り方や活かし方を徹底解説します。
記事を読む

重視したいことの言語化:マインドマップを活用する
仕事において重視したいことに重点をおいてやめておいた方が良い仕事を探す場合は、新しい気付きを得られるマインドマップを活用してみましょう。
マインドマップでの深掘りは、散乱した思考や情報を整理する際に適しています。また、仕事に対する自分の価値観や考えを整理できるだけでなく、優先順位をつけることも可能になります。
マインドマップを作成する際は、中心に「重視したいこと」を設定し、ステップ①で書き出した項目を周りに書き出していきましょう。
書き出した項目それぞれについて、「なぜ重視したいのか?」という理由をつなげてみてください。理由をどんどん深掘りすることで、「自分は仕事で特に何を重視したいのか」が明確になってきます。
「マインドマップの作成方法がよくわからない……」という人は、こちらの記事を参考に作成してみてください。作成例を用いながら、作成方法を詳しく解説しています。
関連記事
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
記事を読む

上記のほかには、MBTIなどのインターネット上で無料でおこなうことのできるパーソナリティテストでも自己分析を深めることができます。
また、友人にインタビュアーの役を依頼して仕事に関することなどを質問してもらい、答える動画を撮影することで、自分自身のことを客観的に知ることができますよ。
ステップ③職種の情報を集めて整理する
「苦手なこと」と「重視したいこと」を深掘りして自己分析ができたら、早速仕事探しに活用していきましょう。仕事探しをする際にどのように探せば良いのかわからず手当たり次第探して応募してしまうと、余計な工数がかかってしまい効率的に就職・転職活動が進められなくなってしまいます。
本当に就職したい仕事を見つけることで、本来時間をかけるべきところにしっかり時間をかけることができ、徹底的な選考対策をおこなうことができるでしょう。
仕事探しには下記のようなさまざまな手段があります。
仕事探しの手段の例
- 就職・転職アプリ
- 就職・転職エージェント
- 就職フェア・キャリアイベント
- ハローワーク
- 家族・友人・先輩からの紹介
- 企業のホームページ(HP)
就職・転職アプリの使用やハローワークで求人検索をする際は、自己分析の結果を絞り込み機能を活用して検索することで、求める求人のみを表示させることができます。また、エージェントサービスを活用する際も、意向を反映してもらえるため、自己分析の結果を伝えてみてください。
求人から企業を探すのではなく、知人からの紹介や知っている・気になる企業のHPから求人を探す際は、企業分析をしっかりとおこなうことが重要です。自分の自己分析の結果と企業分析の結果を照らし合わせて、本当に自分に合っている会社か、あるいはやめておいた方が良い会社なのかを判断しましょう。
どんな仕事でも自分が苦手に感じる場面を完全に避けることは難しいです。
苦手なことを避けられないなら、どうすれば解決できるか考えれば、選択肢が広がることもあるでしょう。
あなたが苦手なことが得意な人もいれば、あなたが得意なことが苦手な人もいるように、すべてに完璧な人など存在しません。持ちつ持たれつ頼ってみましょう。
「そもそも企業分析ってどうやれば良いの?」と疑問を抱いている人もいるかもしれません。そういった人は、企業分析のやり方について詳しく解説しているこちらの記事を参考にしながら企業分析を深めていきましょう。
関連記事
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
記事を読む

「やめておいた方が良い仕事だけでなく自分にぴったりな仕事も見つけたい!」という人は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。自分に合った仕事を見つける方法を詳しく解説しています。
関連記事
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
自分に合った仕事は、価値観を整理して多角的な視野を持つことで見つかります。この記事では自分に合った仕事を探すためのステップに加えて、やってはいけない選び方もキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

自分がやめておいた方が良い仕事を理解して納得のいく仕事選びをしよう!
人それぞれの性格や特徴が違うように、やめておいた方が良い仕事も人それぞれ異なります。そのため、周りの意見に流されずに自分がやめておいた方が良い仕事を見つけるためには、「苦手」と「重視したいこと」を深掘りして自分なりの定義を定めることが重要です。
自分にとってのやめておいた方が良い仕事を見つけられれば、理想的な仕事を見つけることに一歩近付くでしょう。記事で紹介した仕事や、やめておいた方が良い仕事を見つける方法を参考にして、納得のいく仕事選びができるようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るやめておいた方が良い仕事は成長機会があるかも考慮して見極めよう
やめておいた方が良い仕事を探す際、既卒や第二新卒の人は成長や学びの機会を重視することが大切だと思います。多くの企業は若い人材には入社後にスキルを身に付けてほしいと考えていて、チャレンジングな機会を設けているからです。
企業が即戦力としてのスキルや経験を過度に求める場合、その企業は成長の機会が少ない可能性があるので注意が必要かもしれません。
求人情報に具体的な給与や福利厚生の情報が記載されていない場合も、入社後の条件が期待外れになるリスクがあるため、面接時に詳細を確認することが重要です。
また、離職率が高い企業は職場環境や労働条件に問題がある可能性があるため、口コミサイトや転職サイトのレビューを参考にして慎重に判断することが求められます。
長時間の残業を前提とする企業は、ワークライフバランスが取れない可能性があります。自分の生活スタイルや健康を考慮して無理のない働き方を選ぶようにしましょう。
加えて、将来的な成長が見込めない業界や企業は、長期的なキャリア形成に不利だと考えられます。業界動向や企業の将来性を調査し、慎重に選択してくださいね。
自分の意見と客観的な意見を照らし合わせて最適な答えを導き出そう
最後に、焦らず自分に合った職場を見つけることが重要です。自身の人脈やハローワークを活用し、キャリアコンサルタントのアドバイスを受けることで、自分に最適なキャリアパスを見つける手助けになります。
自分の見解だけでなく客観的な意見も受け入れつつ、そこから成功するための一歩を踏み出しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細