Q

大学3年生
男性

技術職はやめとけといわれるのはなぜですか?

現在就職活動中で、ものづくりが好きなので技術職に興味を持っています。メーカーの開発職などを志望しているのですが、ネットで検索すると「技術職はやめとけ」という意見をよく見かけ、不安になっています。

なぜそういわれるのか、具体的な理由を知りたいです。やっぱり、肉体労働の側面が強くてきついのでしょうか......? リアルなつらさを知っておきたいです。

技術職に向いている人、逆にやめておいた方が良い人の特徴についても、アドバイスをお願いいたします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

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地道な努力が必須! 成果を待つ姿勢や心身の力が必要

技術職が「やめとけ」といわれる理由には、以下のような側面が考えられます。

1つ目の理由は、成果がすぐに出ないことです。地道な作業が多く、成果が目にみえるまでに時間がかかります。

技術職は思考錯誤やトラブル修正を繰り返す仕事です。1つの製品開発に年単位でかかわることもあります。努力がすぐに報われると感じにくいかもしれません。

精神の強さと同時に、肉体的な忍耐力も求められる

2つ目は、トラブル対応のプレッシャーです。ものづくりに不具合はつきものといえます。トラブルが発生すると、原因の追及や再設計に追われ、精神的な負担が大きくなる可能性が高いです。

特にメーカーでは、納期・コスト・品質に対するプレッシャーも常にともないます。

3つ目は、体力的なハードさです。業務内容によっては、現場の立ち合いや夜間対応など、肉体労働の側面も持ち合わせています。

環境や給与が「やめとけ」といわれる理由なこともある

4つ目は、保守的な体質です。職場によっては、年功序列や保守的な文化が色濃く残っている場合があります。自由な発想やスピード感を求める人には、窮屈に感じられるかもしれません。

5つ目として、給与面が挙げられます。営業職や企画職と比較すると、昇給のスピードが遅いと感じることがあるかもしれません。

業界の実態と、向き不向きを理解して選択しよう

向いている人の特徴は、コツコツとした作業が苦にならない、論理的思考(ロジカルシンキング)が好き、ミスを減らす工夫に楽しみを見いだせる、チームで協力して改善していくことが得意な人です。

成果がすぐに出ないことが多い技術職では、ミスに対し考え抜き、待つことのできる姿勢が大切にしましょう。

逆に、感覚や直感で動きたい人、細かい作業が苦手な人、自由な環境を好む人には向いていない可能性があります。地道な作業に対して耐性がない場合は、技術職への就業に対して検討が必要です。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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「安全と品質への厳格さ」「継続学習」などがつらさの理由

メーカーの開発職をはじめとした技術職は「学習負荷と責任は重いが、再現性ある専門性が資産になる職種」です。

いくつかの厳しさを理解しておきましょう。

まず、安全・品質への厳格さです。厳密な安全基準など高い期待に応える必要があります。

次に、不具合時の原因究明と是正の泥臭さです。原因究明のために長時間労働になるタイミングもあります。

さらに、継続学習が必須です。技術進歩の速い領域であればあるほど、勉強を続ける必要があります。

そして、多部署調整です。現場・設計・購買などとかかわる必要があります。

スキルと実績が得られるメリットは大きい

一方、得られる価値も大きいです。メリットとして以下のようなものが挙げられます。

①市場で通用する技術履歴を獲得できる

②課題分解力が身に付く

③プロセス改善の実績ができる

④特許など自分の実績として名前が残る

粘り強い人が向く一方、そうでない人には難しい

向いているのはものづくりが好きかつ得意で、粘り強く問題解決に取り組める、新しいことを学ぶ意欲が高い、手順と安全を守れる、集中力、そして記録・伝達に丁寧さがある人です。

一方、向いていないのは挑戦できない、コツコツ取り組めない、考えることが苦手、記録が苦手、再現性が担保できないなどの特性のある人です。

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