Q
大学4年生
女性
吃音が原因で面接に落ちるのではないかと不安です。
私は吃音があり、特に緊張する面接の場面では、言葉が詰まったり、出なくなってしまったりすることが多々あります。一度言葉に詰まったりすると、頭が真っ白になり、次の言葉がなかなか出てこなくなってしまいます。
吃音があることで、面接官に「コミュニケーション能力がない」「話がわかりにくい」と判断され、不採用になってしまうのではないかと、いつも大きな不安を感じています。
吃音が原因で面接に落とされることはありますか? 吃音を隠して臨むべきか、それとも面接の冒頭で正直に伝えるべきか教えてください。また、言葉に詰まってしまったときのおすすめのリカバリー方法も知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
吃音は不利ではない! 「会話」の意識を持とう
吃音が原因で面接に落ちることはないと考えています。 緊張で言葉が出にくくなる人は実際にいます。
緊張しやすい学生に多いのが、志望動機などを文章で丸暗記してアウトプットしようとして、「間違えた」とパニックになってしまうケースです。これは逆効果です。
そのため、伝えたいことは「キーワード」や「ポイント」で覚え、目の前の相手と「会話」する気持ちで臨むよう、練習をたくさん積んでください。
先に吃音であることを伝えるのも一つの手
もしご自身が嫌でなければ、面接の冒頭で「緊張すると、吃音が出ることがあります」と先に伝えてしまうのも一つの手です。そうすれば相手も配慮してくれますし、ご自身も「伝えた」という安心感から落ち着いて話せるかもしれません。
面接官側も、学生が緊張していることを重々承知のうえで面接をしています。そのため、学生がリラックスしてくれるような投げかけや緊張をほぐすことを言ってくれるはずですよ。
自分をアピールする方法を工夫してみよう
また、自分自身をアピールする方法はいろいろあると思います。
たとえば、事前に伝えておきたいことを紙に書いて持っていくなどですね。そのようなことがNGというわけではないので、自分なりに「自分をアピールするには、どんな方法があるのかな?」という点を考えて挑戦してみてほしいです。
なお、吃音だからといって仕事ができないわけでは決してないと考えています。
営業職などだとちょっとした配慮が必要になる場合もあるかと思いますが、「これから一緒に働く」うえでは事前に伝えてもらうほうが、本人としても安心して選考に臨めると思いますよ。
吃音があっても大丈夫!伝え方と自分に合う職場探しが大切
吃音があると、面接という緊張して話す場がプレッシャーになりますよね。「うまく話せなかったらどうしよう」と思えば思うほど、緊張で言葉が出づらくなるという不安、すごくわかります。
実はこのテーマ、キャリアコンサルタントの間でも意見が分かれるところです。
「何度も練習して、吃音が出ないようにトレーニングを重ねよう」という考え方の先生もいますが、私は「正直に話しておくほうが、就職後のストレスが少ない」と考えるタイプです。
理解してくれる会社と出会えるほうが、結果的にお互いにとって幸せだと思うからです。
吃音であることを企業に伝えるかどうかは自分で決めてOK
実際に私が発達障害のある学生さんをサポートした際も、「伝える」「伝えない」は人それぞれでした。
エントリーシート(ES)に書く人もいれば、面接の冒頭で簡潔に伝える人もいます。どちらが正しいというより、自分がどのタイミングで伝えたいかで選んで大丈夫ですよ。
そしてもし「吃音があるからコミュニケーション能力がない」と判断する会社があれば、それはその会社の価値観の問題。あなたのせいではありません。
むしろ、「そういう企業に入らなくてよかったね」と私ならアドバイスすると思います。
面接は「完璧に話す場」ではなく「自分の思いを伝える場」
言葉が詰まってしまったときは、焦らず「すみません、少し緊張してしまいました」と笑顔で一呼吸置くのもおすすめです。
深呼吸をしたり、落ち着けるイメージを思い浮かべたり、自分なりのリセット方法を事前に決めておくと安心ですよ。
吃音があるからといって、あなたの魅力や可能性が狭まるわけではありません。
面接は「完璧に話す場」ではなく、「あなたという人を伝える場」です。ゆっくりでも、あなたの言葉でしっかり思いを伝えられれば、それが一番大切だと私は思います。
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