仕事を辞めたいと思っても、辞め方がわからず行動に移せない人もいるのではないでしょうか。特に20代前半はまだ一社目という場合もあり、会社を辞めた経験が少ない人も多いです。

辞めたいのに辞めさせてもらえないという話を聞けば、不安になる人もいるかもしれませんが、退職したいときはきちんと手順を踏めば問題なく退職が可能です。

この記事では、仕事の辞め方をキャリアコンサルタントの加藤さん、小関さん、永田さんと一緒に解説します。企業との間にわだかまりを残さないよう、確実に退職手続きを進めましょう。

仕事の辞め方がわからないときは辞めるための手順を明確にしよう！ 

仕事の辞め方がわからず悩むのは、退職するには何をしたら良いのかわからず、行動できない人が多いです。上司や同僚にも相談しにくい話題のため、自分一人で抱えてしまう人もいるのではないでしょうか。

しかし、仕事を辞めるときの手順は決まっており、順番通り進めていけば会社は拒否できません。仕事を退職できない心配は不要なので、安心して手続きを進めましょう。

この記事では、仕事を辞めるための準備や仕事の辞め方を5つのステップに分けて解説します。退職手続きが滞りなく進むよう、やるべきことを理解しましょう。

そして記事の後半では上司に仕事を辞めるときの言い方や仕事を辞めるときの注意点を解説します。記事を最後まで読めば、仕事を今すぐ辞めたい人が円満に退職する方法が理解できます。

仕事は最短2週間で辞められる！ しかし就業規則に則る方が安全

そもそも、仕事を辞めたいと思ったらいつ企業に言えば良いのか、悩む人もいるのではないでしょうか。法律上は、2週間前に退職の意思を伝えれば退職できるとなっています。

しかし、多くの企業では就業規則に退職を申し出る期間を記載している場合がほとんどです。円満に退職したいと考えているのであれば、就業規則に定められた期日までに退職の意思を伝えましょう。

辞めたらもう戻れない！ 仕事を辞めるための準備

仕事を辞めたいという気持ちが出てきたら、自分の気持ちを確認したうえで円満に退職できるよう準備を始めましょう。退職は非常に重要な意思決定なので、後悔しないかしっかり考えてから行動するのがおすすめです。

この章では、仕事を辞めるための準備を3つ解説します。自分が本当に後悔しないかしっかり考えたうえで、行動に移しましょう。

自分の気持ちを整理する

仕事の辞め方を調べている人のなかには、退職の意思が固まっていない人もいるのではないでしょうか。仕事を辞めたい理由は、仕事がうまくいかなかったりほかにやりたいことが見つかったりと、人によってさまざまです。

退職の意思を上司に伝えて了承されてしまえば、退職の意思が決まっていなくても退職の手続きは進んでしまいます。そうなると、やっぱり仕事を続けたいと思っても発言は撤回できず引き返せないのです。

仕事を辞めてから後悔しないためには、退職意思を伝える前に自分の気持ちを整理しましょう。なぜ辞めたいと思ったのか、その原因は解決できないかなど、一時の感情で判断せず、冷静に考えられる環境を整えて考えることが大切です。そのうえで行動に移せば、後悔せずに仕事を辞められます。

仕事が向いていないと悩む場合は、辞める前までにやるべきことがあります。下記の記事では仕事が向いていないと悩む人へ向けた解説をしているため、目を通しておきましょう。

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就業規則を確認する

仕事を辞めることを決心できたら、いきなり退職したい意思を上司に伝えるのではなく、何日前に退職の意思を伝えれば良いのか確認するために、就業規則を確認しましょう。法律上は2週間前に退職の意思を申し出れば良いと決まっていても、企業によって1カ月前や2カ月前など、申告の時期が決まっています。

この期間は、退職の意思を確認してから企業が次の人員を手配したり、引き継ぎにかかったりする期間になります。就業規則に記載された申告日を守ることで、退職までの準備期間ができるため、円満に退職しやすくなるのです。

希望退職日に合わせて行動する

希望退職日を定めたうえで、問題なく退職できるよう引き継ぎや挨拶など事前準備を始めましょう。

退職の意思を上司に伝えてからは、退職届の記載や仕事の引き継ぎが必要になるので忙しくなる可能性があります。迷惑をかけないよう引き継ぎや仕事に集中していると、お世話になった人へ挨拶するタイミングを失ってしまう場合もあるのです。

退職日までにやるべきことを明確にしておくと、後から思い出して後悔する可能性を減らせます。退職日までにやるべきことは次の章で解説しているため、上司に退職の意思を伝えるよりも先に確認しておくと、漏れなく行動できます。

流れを理解して行動しよう！ 仕事の辞め方5つのステップ

仕事を辞めたいと気持ちを固めたら、辞めるまでの流れを理解しておくことで、抜け漏れなく行動することができます。円満に退職するためには、残る社員に負担がかからないよう、辞める人側も配慮することが大切です。

ここでは、仕事の辞め方を5つのステップに分けて解説します。残りの在職期間を平和に過ごすためにも、一つずつ行動を確認しましょう。

ステップ①退職日の決定

仕事を辞めると決めたら、就業規則を確認したうえで希望の退職時期を決めましょう。就業規則には「退職時は何カ月前に申告」と記載されているため、何か理由がない限りは指定された期間に則って退職日を設定するほうが辞めやすくおすすめです。

ただ、退職日によっては本来もらえるはずだったボーナスが支払われない可能性があるため注意しましょう。ボーナスをもらいたい場合は、ボーナス月を過ぎたタイミングで退職できるようにしておくと、いくらか支払われる可能性があります。

また、繁忙期に退職しようとすると、なかなか取り合ってもらえず退職の手続きがうまくいかないこともあるので、なるべく避けるようにすると安心です。

仕事を辞めた後に転職活動をする場合は、時期によって求人の数が異なるため、下記の記事で転職のタイミングを確認しておきましょう。

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ステップ②上司に相談

退職時期が定まり「もう後悔しない」と自信が持てたら、上司に退職の意思を伝えましょう。上司に退職を伝える方法は、以下の3つがあります。

上司に退職したいと伝えても、場合によっては残ってもらえないかと引き留められる可能性があります。引き留められることを前提として考えておけば、決意を意図せず揺らぐこともなくなります。

また、退職理由を伝えるときは未来に対して前向きな理由を考えておくと、上司も応援しやすくなります。企業や上司に問題があると感じられる理由にしてしまうと、今まで築いた信頼関係を崩してしまい円満退社が遠のいてしまいます。

ステップ③退職の届出

無事に退職の意思を伝えることができたら、企業と退職日を決定することになります。退職日の設定が終わったら退職届を提出する必要がありますが、そこには退職後の規定が記載されているため、問題ないか確認してからサインしましょう。

退職届に記載されている内容は企業によって異なるものの、仕事で得た情報の破棄や情報漏洩があった際の対応などです。退職届は一度記載すると撤回できないため、内容に納得いかない場合はサインする前に伝えましょう。

退職届の提出はサインだけであることが多いので、内容に問題がなければ一日で対応は終わります。

ステップ④業務の引き継ぎ

退職日が決まったら、先輩や同僚に挨拶したうえで業務を引き継ぐ用意をしましょう。業務内容によっては引き継ぎに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って対応すると直前に焦らずに済みます。

業務の引き継ぎは退職日から逆算して、三日前には終了できるようにしましょう。余裕を持っておけば、直前で遅れが出たり引き継ぎ漏れに気付いたりした場合でも対応が可能です。

後任者を現在探しており直接引き継ぎできない場合は、マニュアルをまとめておくのもおすすめです。文章でマニュアルを残しておけば、自分が辞めた後も業務に困る可能性が減らせ、最後まで丁寧な印象を与えられます。

ステップ⑤挨拶回り・デスク管理

退職する一週間ほど前になったら、借りていたデスクを片付けましょう。デスクには私物を置いている人も多く、最終日にすべて持ち帰ろうとすると、荷物が溢れてしまう可能性があります。

また、最終日は先輩や同僚から送別品をもらう場合も多く、荷物は多くなりがちです。計画的に片付けを進めないと、直前で焦ってしまう可能性があるため注意しましょう。

さらに退職日が近付いたら、お世話になった先輩や同僚への挨拶もしていきましょう。退職日前後はバタバタすることが多く、直前に行動を開始すると退職に間に合わない可能性があります。また、挨拶のし忘れは心残りとなるのでリスト化しておくのもおすすめです。

伝え方は決まっているの？ 仕事を辞めるときの連絡方法

上司へ退職を申し出るときに、どの方法を選ぶか悩む人は多いです。直接伝えたほうが良いと思っていても、タイミングが合わなかったり伝えにくいと悩む人もいるのです。

ここでは、上司に仕事を辞めると伝えるときの連絡方法を解説します。直接的な方法と間接的な方法を理解して、自分にぴったりな方法を選びましょう。

直接：対面で伝える

基本的に仕事を辞める意思を伝えるときは、直接対面で伝えると誠意が伝わりおすすめです。辞める話は言いにくい事柄ですが、一方で間接的な方法で伝えるよりも相手に申し訳ないという気持ちが伝わります。

また、上司の世代のなかには大切な話だからこそ、直接伝えることがマナーだと感じる人もいます。直接話せるのに間接的な方法を選べば、それだけでマイナスな印象になる人もいるのです。

退職までの期間が短くても、なるべくトラブルのきっかけになることは避けたい人が多いのではないでしょうか。だからこそ、直接的に退職の意思を伝えることで、相手に誠意を見せておきましょう。

間接：電話・メールで伝える

直接上司と話す機会がない人は、電話やメールで退職の意思を伝える方法もあります。対面で伝えられないときは、なるべく電話で伝えるようにしましょう。その際、なぜ直接伝えられなかったのかを併せて説明すれば、理解してもらえる確率が高まります。

ただ、どうしても時間が合わないときや電話でも伝えることに抵抗がある場合は、メールで退職の意思を伝えても問題ありません。電話と同じようにメールになってしまった理由を併せて伝えましょう。

どちらの方法を選んでも、対面で伝えるほうが印象は良くなります。そのため、可能であれば相手に誠意が伝わるよう対面を選びましょう。

円満退職に向けて！ 仕事を辞めるときの上司への言い方

上司に仕事を辞めると伝えるときは、相手を不快にさせないようタイミングや言い方に注意する必要があります。

仕事を辞めると伝えても、すぐに出勤がなくなるわけではありません。そのため、退職の意思を伝えるときに相手を不快にさせてしまえば、残りの期間を気まずく過ごすことになります。

ここからは、上司に仕事を辞めるときの言い方を解説します。角の立たない伝え方を理解して、円満な退職を目指しましょう。

退職理由は答えにくいと感じる人も多いと思います。以下の記事では退職理由で嘘を言うときの注意点やスムーズに退職できる理由をまとめているので参考にしてみてください。

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退職理由はポジティブな内容にする

仕事を辞めたいという意思を伝えた際は、ほとんどの場合で退職理由を尋ねられます。そのときに、残業が多い・人間関係が悪いといったネガティブな理由を伝えてしまうと、会社に問題があるという印象になり、上司を不快にさせてしまう可能性があります。

さらには、状況を改善すれば仕事を継続できるのかと相手に期待を持たせてしまう可能性もあるのです。

そのため、退職理由は「やりたいことが見つかった」「取得した資格を活かしたい」など、ポジティブな理由を選びましょう。ポジティブな理由であれば相手を不快にさせにくいうえ、引き留められる心配も少なくなります。

相手を不快にさせない言葉選びをする

上司のなかには、部下が退職すること自体をマイナスに考える人もいます。伝え方を間違えてしまえば「自分に悪い点があるから部下が退職することになった」と思ってしまう可能性もあるのです。

そのため、仕事を辞めたい理由を伝えるときは、「自分の希望する未来をかなえるため」という気持ちが伝わる内容を選びましょう。自分が辞める理由は企業側に問題があるわけではなく、あくまで自分のキャリアプランと企業の方向性が合わないことを伝え、理解してもらうことがおすすめです。

キャリアプランが合わないことを伝える場合、どのようなキャリアを築きたいのか確認される場合があります。下記の記事ではキャリアプランの立て方を解説しているため、併せてチェックしておくと、話を深掘りされても答えやすくなります。

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忙しいタイミングを避けて伝える

仕事を辞める意思を伝えるときは、始業直後や終業直前など上司の忙しいタイミングを避けて伝えましょう。部下の退職は上司にとっても大切な話であり、忙しいタイミングではお互い落ち着いて話ができない可能性があるからです。

また、終業直前に退職の相談をすると、定時前に忙しい上司の仕事を増やすことにつながります。さらに上の上司へ報告が必要となれば、残業が増えてしまう可能性もあります。

退職の話は伝えれば終わりというわけではなく、理由や今後の考えなどを聞かれる時間です。だからこそ、お互いが時間を取りやすいタイミングを選びましょう。

事前にチェックしておくと安心！ 仕事を辞めるときの注意点

仕事を辞めると決めたとしても、すぐに退職の相談をしたり、ほかの人に退職する旨を話したりすると、状況によっては後悔する可能性があります。円満に退職するには、注意するべきポイントがいくつかあるのです。

この章では、仕事を辞めるときの注意点を5つ解説します。後から後悔しないよう、どのような注意点があるのか理解しておきましょう。

仕事を辞めると決めたら上司以外にはなるべく伝えない

仕事を辞めると決めたら、退職の相談を上司にするまでは、仲の良い同僚や後輩でも退職の旨は伝えないでおきましょう。信頼している人であっても、口がすべってしまえばほかの人に先に話が広まってしまう可能性があるのです。

万が一ほかの人へ話が伝われば、人づてに上司へ仕事を辞める話が伝わってしまうかもしれません。そうなれば、事前に退職を阻止するために対策されてしまい難しくなる可能性もあります。

また関係値がどうであろうと、上司は自分を指導したり管理する立場である人です。直接伝えられる前に、誰かから聞いてしまえば不快に思うのも当然です。

もちろん、仕事を辞めると決める前に家族や友人に相談したいと思う場合もあります。同じ会社に勤める人に相談する場合は、相手を選んだうえで口外しないようお願いしましょう。

仕事を辞めるか悩んでいると、自分の意見だけでは不安に思う人も多いです。下記の記事では就職の相談相手を選ぶときの方法を解説しているため、併せて目を通しておきましょう。

引き留められる可能性を想定しておく

会社に仕事を辞めると伝えたら、上司から考え直すよう引き留められる可能性を想定しておきましょう。なぜなら、会社は一人の社員を一人前にするためにも、多くのお金や時間をかけています。せっかく育った人材が退職してしまえば、会社にとっても大きな損害になるのです。

ほかにも、会社は辞めた社員の代わりに新しい人材を見つけなければいけません。採用にも時間がかかるため、社員が退職を考え直してくれるなら、そのほうが良いのです。

万が一退職を引き留められた場合は、転職しなければ今後希望する仕事を担当するのが難しい旨を伝えましょう。自社でかなえられない目標であれば、応援してもらえる可能性が高まります。

ただし、仕事を辞めたいと伝えたときに引き留めるのではなく退職を認めてもらえない場合は注意が必要です。下記の記事では退職を認めてくれない企業から退職するための方法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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次の仕事を見つけてから辞めるようにする

仕事を辞めたいという気持ちが出てくると、次の仕事を探す前に退職の意思を伝えたい人もいるのではないでしょうか。しかし、次の仕事が見つかる前に退職の意思を伝えてしまうと、万が一すぐに新しい仕事が見つからなかったときに、焦る原因になりえます。

なぜなら、仕事を退職して無職の期間ができれば、その期間は給与が発生しません。就職活動が長引いてしまえば無給の期間が長くなり、生活の不安につながる可能性があるのです。

次の仕事を見つけることに焦ってしまうと、条件や仕事内容に妥協して、納得いく就職先が見つかる前に仕事を決めてしまう場合もあります。後悔しない転職活動にするためにも、新しい仕事を決めてから辞めることを伝えましょう。

繁忙期を避けて退職日を設定する

退職日は就業規則に合わせる以外にも、繁忙期を避けると希望の時期が通りやすくなります。繁忙期はどの企業も人が必要なため、退職の意思を伝えても時期をずらせないかと退職が先延ばしになる可能性があります。

さらに、繁忙期付近で仕事を辞めたいと相談したくても、時間が取れずタイミングを逃してしまう場合もあるのです。そうなれば、新しい仕事が見つかっていても勤務開始日が決定できず、内定が取り消される可能性が出てきます。

企業によって繁忙期は異なりますが、決算の前は忙しい企業が多いです。退職時期に悩んだときは決算の前を避け、落ち着いた時期に退職希望日を設定すると希望が通る可能性が高まります。

ボーナスが欲しい場合は仕事を辞めるタイミングに注意する

ボーナスの前に退職日を設定してしまうと、本来もらえるはずだったボーナスが支給されない可能性があるため注意しましょう。たとえば、ボーナスの支給が12月にもかかわらず、11月の末日に退職してしまえば、ボーナスが支給されない場合がほとんどです。

そもそも、企業はボーナスを支給する義務がありません。そのため、ボーナス支給日まで在籍がない社員にボーナスを支払う必要はないのです。「仕事は辞めるけどボーナスは欲しい」という人は、ボーナス支給日を過ぎてから退職すると安心です。

ただし、ボーナスが支給される前に仕事を辞める相談を上司にすれば、ボーナスが満額もらえない可能性があるため注意しましょう。

就活のプロが解説！ 今すぐ仕事を辞めたい人が円満に退職する方法

仕事を辞めたい気持ちが出てきてしまうと、就業規則に合わせた退職日では耐えられないから早く辞めたいと思う人もいるのではないでしょうか。しかし、就業規則が定める日数より早く仕事を辞めるのは、トラブルになる可能性もあります。

そこでこの章では、キャリアコンサルタントの小関さんに今すぐ仕事を辞めたい人が円満に退職する方法を解説してもらいます。「一分一秒でも早く仕事を辞めたい」という気持ちがある場合は、解説をもとに対応を開始しましょう。

仕事の辞め方に悩む人におすすめのQ&Aも併せてチェック！ 

仕事の辞め方が理解できても、転職までにかかる期間や適切なタイミングがわからず行動を開始するか悩む人はいるのではないでしょうか。退職の意思は一度伝えると撤回が難しいため、自分の気持ちを整理しないまま行動を始めては、本当に転職するべきか悩んでしまう場合もあるのです。

そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&Aから仕事の辞め方を調べている人におすすめの質問を4つ紹介します。キャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、転職したい気持ちを固めましょう。

仕事を辞めたいと思ったら自分の気持ちを再確認しよう！ 

仕事を辞めたい気持ちが出てきたら、後悔がないように「なぜ辞めたいのか」を明確にしましょう。自分の気持ちと向き合うことで、実は辞めたいわけではなかったと気付く可能性があります。

考え直した結果、仕事を辞めたい気持ちに変化がなければ退職に向けて手続きを始めましょう。具体的には、新しい転職先を探したり上司に仕事を辞めたいと伝えたりすることがおすすめです。

上司を不快にさせず仕事を辞める旨を伝え、円満に退職しましょう。

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO（非営利団体）での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan（キャリアカウンセラートレーニングプログラム）を修了

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