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転職の適齢期って何歳ですか?
転職する際の年代について、20代での転職は「忍耐力がないと思われる、スキルが身に付いていないため不利」と言われ、30代以降になると「もう手遅れ」と言われる傾向にあると感じています。
結局、転職の適齢期は何歳なのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「転職の適齢期」として絶対的な年齢はない
政府が発表している労働力調査によると、労働力人口のうち2023年の転職者数は約328万人。そのうち年齢階級別に転職者の割合を比較すると20〜24歳は約13.4%、25〜29歳は13.7%、30〜34歳は11.2%、35〜39歳は8.8%、40〜44歳は9.4%、45〜49歳は8.5%と続きます。
この調査結果からは20代の転職者の割合が比較的多いですが、年齢が上がっても一定の転職者数がいることがわかります。
一方、民間企業の調査結果も見てみると、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソンについての調査結果があります。
こちらでは2023年に転職を成功させた人の年齢平均は32.4歳となっていますが、20代、30代、40代、50代それぞれでも転職を成功させた人は一定数おり、また職種によって転職を成功させた年齢構成が変わっています。
ここから見えてくることは、「転職の適齢期」として絶対的な年齢はないということです。
年齢と転職成功率の関係は職種によって異なるといえる
あるとすれば、それぞれの年齢で転職しやすい「職種の傾向」はあるといえます。営業やサービス業などは年齢が若い方が転職成功率が高い傾向があり、管理系、金融系、コンサル系など経験とスキルがより求められる分野では年齢が高くても転職成功率が高いといえます。
転職は年齢だけで決まるものではなく、そのときの自分自身のスキルや経験、労働市場の状況などが絡んで決まるものなので、「適齢期」なる絶対基準に縛られなくても良いかと思います。
「転職の適齢期」は年齢よりも「即戦力性に自信がついたとき」
転職のキーワードはいつでも「即戦力性」。若手転職であっても、前職で培ったことがどう即戦力として転職先で活かせるかが評価されます。
20代はそれにプラスして「ポテンシャル・伸びしろ」も見られます。30代はよりいっそう「即戦力」での評価になります。いずれでも「1から育ててほしい」「ゼロリセットで職業人生を始めたい」という願いでの転職は困難になります。
一方、「即戦力性を活かす」は定年退職後のシニア再就職になっても強いです。そう考えると、「転職の適齢期」は年齢よりも「即戦力性に自信がついたとき」といえるでしょう。
即戦力性に加えて柔軟性もあれば30代以降の転職も成功しやすい
年齢を経ての転職は、即戦力性とは別に、「カルチャーフィット(会社に溶け込めるか)」が課題になるといわれます。仕事の進め方やチームワークの雰囲気は、会社によって違いがあります。30代以降の努力ポイントは柔軟性になるでしょう。
「手遅れ」といわれるのは、即戦力として使えるスキルがない人の転職の難しさを指しているのだと考えられます。その場合は、人手不足分野は門戸が広くなるので、今ニーズの高い職業は何かを調べ、そこを狙うと良いでしょう。
転職がうまくいかない20代に向けた状況別の対処法は、こちらの記事で解説しています。併せてチェックしてみましょう。
転職理由の考え方や伝え方はこちらの記事で解説しています。面接官を納得させる転職理由を考えるときには参考にしてくださいね。
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