この記事のまとめ
- フルコミッションとは完全出来高制の給与体系
- フルコミッションが多いのは保険業界や不動産業界
- フルコミッションはリスクもあるが自由な生活と高収入を両立可能
給与体系は、仕事を選ぶうえで多くの人が強い関心を持つポイントです。そのため仕事を選ぶ際は、職場の雰囲気や仕事内容だけでなく、どのように給与体系の綿密なリサーチも欠かせません。
「基本給+残業代」が一般的ですが、なかにはまったく異なる給与体系も存在します。その一つがフルコミッションです。
今回は誤解している人が多いフルコミッションの特徴やメリット・デメリット、似た制度との違いを中心に解説します。アドバイザーの瀧本さん、桑田さんのコメントと社労士の涌井さんのコメントを交えながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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フルコミッションとは基本給のない完全歩合制の給与体系のこと
フルコミッションは、成果に応じて報酬の支払額が決まる完全歩合制の給与体系です。成果をあげた分だけ給与が増える一方、成果があがらなければ給与は低くなります。
自分の努力次第で給与を高められるため、効率よく成果をあげられる人には向いているでしょう。
またフルコミッションで企業に勤める場合、雇用契約ではなく業務委託が一般的です。業務委託のため、社員ではなく外部の人間として企業の仕事を請け負う形式で仕事をします。
企業とは雇用関係にないため、労働基準法に保護されない点も知っておきましょう。
フルコミッションの働き方を続けるためには、継続的に結果を出せる営業手法や自己管理能力を身に付けておく必要があります。
現状に満足できないからといって安直にフルコミッションを選ぶのではなく、事前に自分の実力を見極めておくことが重要です。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。
具体例とともに解説! フルコミッション・インセンティブ・歩合の違いとは

フルコミッションと似た言葉に、インセンティブや歩合があります。これらの違いはわかりづらく、混同する人が多いのが現状です。
この項ではこの3つの違いとその特徴を、一つずつチェックしていきます。アドバイザーのコメントも交えながらわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
フルコミッションとインセンティブの違い
前述のとおり、フルコミッションとは成果に応じて報酬の支払額が決まる制度です。基本給は支払われず成果だけで給与が決定するため、完全出来高制とも呼ばれています。
一方、インセンティブとは社員が高い成果をあげた際に支払われる「報奨金」です。インセンティブは基本給への上乗せとして支払われる点で、フルコミッションとは異なります。
フルコミッション | インセンティブ | |
---|---|---|
基本給の有無 | なし | あり |
支払い体系 | 成果に応じた給与が、そのまま「給与」として支払われる | 成果に応じた追加報酬が、「基本給に上乗せする形」で支払われる |
契約形態 | 業務委託 | 正社員or契約社員or業務委託 |
フルコミッションと歩合の違い
フルコミッションと歩合はどちらも成果に応じて給与が変動する点では同じです。しかし2つでは、成果報酬の適用範囲が異なります。
歩合が支払われる契約の場合、基本給が歩合とは別に支払われます。つまり成果ゼロでも基本給はもらえるのです。この契約形態は歩合制と呼ばれます。
一方、フルコミッションとは完全出来高制と呼ばれるとおり、その給与は完全に成果と連動します。基本給の有無が、フルコミッションと歩合制の主な違いです。
フルコミッション | 歩合制 | |
---|---|---|
基本給の有無 | なし | あり |
支払い体系 | 成果に応じた給与が、そのまま「給与」として支払われる | 成果に応じた追加報酬が、「基本給に上乗せする形」で支払われる |
契約形態 | 業務委託 | 正社員or契約社員or業務委託 |
- 歩合制と比較すると、フルコミッションはリスクが高いだけのように感じられます。フルコミッションが歩合制に比べて優れている点は、どこですか?
努力や成果に応じて収入を一気に高めやすい点でやりがいを感じやすい
フルコミッション制は、歩合制と比べて基本給がないためリスクが高く見える一方で、以下のような優位点があります。
・成果に応じて収入が大きく増える可能性がある
・努力次第で収入が変動するため、やりがいを感じやすい
成果に応じて収入が大きく増える可能性があるため、高い成果を挙げられる人には非常に有利です。
また、自らの努力次第で収入が変わる分、目標に向かってモチベーション高く仕事に取り組める人はやりがいを感じやすいでしょう。
営業や契約数などの実績に報酬が直結するため、能力を試し成果を出すことに楽しさを見出すタイプに適しています。
こうした自由度と収入の上限がない点が、歩合制に対するフルコミッションのメリットといえるでしょう。
インセンティブと歩合の違い
インセンティブと歩合はどちらも基本給に上乗せして報酬が支払われる制度ですが、若干意味合いが異なります。
歩合とは「契約1件あたり〇〇円」のように、一定の割合で定められた明確な追加報酬です。
一方インセンティブは、目標成果の可否に応じて支払われる追加報酬を指します。一定の割合で報酬が増え続ける歩合とは異なり、「目標を達成できたか?」がより重要視されます。
インセンティブ | 歩合 | |
---|---|---|
基本給の有無 | あり | あり |
支払い体系 | 成果目標はなく、成果に連動して追加報酬が支払われる | 目標が達成できれば、報奨金として追加報酬が支払われる |
契約形態 | 正社員or契約社員or業務委託 | 正社員or契約社員or業務委託 |
フルコミッションを導入している業界は? 代表的な4つの業界を紹介
フルコミッションはその特性上、導入率の高い業界と低い業界が存在します。この項ではフルコミッションが導入されている代表的な4つの業界を紹介します。
後述するように、フルコミッションで契約する場合は自分が成果を挙げられる業界選びが非常に重要です。
まずはフルコミッションが導入されている業界を知り、自分が活躍できそうかをチェックしましょう。
①保険業界
保険業界は、数ある業界のなかでも特にフルコミッションの導入例が多い業界です。たとえば以下の企業でフルコミッションが採用されています。
フルコミッションを導入する企業
- 楽天生命保険
- 東京海上日動あんしん生命保険
- アクサ生命保険
- SOMPOひまわり生命保険
- ルアネクトインシュアランス
保険業界のフルコミッションでは、新規顧客に営業をかけ、契約が成立した数に応じた報酬を得るのが一般的です。
たとえば報酬が「一契約あたり10万円」に設定されていれば、月に5件成約すれば給与は50万円となります。
ここからは保険業界のなかでも特にフルコミッションの導入事例が多い「生命保険関連」と「損害保険関連」に分けて、その特徴を詳しくチェックしましょう。
生命保険関連
生命保険関連の営業は、生命保険会社が提供する商品を顧客に勧めて、契約の手続きや手伝いをする仕事です。生命保険は顧客の人生設計に大きくかかわる商材であるため、専門的な知識や責任が問われます。
生命保険は顧客にとって人生を左右するほど大切であるがゆえに、成約のハードルが高いのが特徴です。一方でしっかりと顧客に寄り添い、一緒に不安を解消したうえで制約に至った際には、報酬以上の大きな喜びも感じられるでしょう。
生命保険会社のなかには最初からフルコミッションで契約する企業もあれば、「基本給+歩合」の形式での数年の研修を経て、数年後にフルコミッションでの契約を結ぶ企業もあります。
なかには副業のような形で生命保険のフルコミッション営業を始められる企業もあります。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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損害保険関連
損害保険とは、偶然の事故による自身への損害や、不意の事故による他人や他人のモノへの損害を補償するための保険です。上記のリスクに備える保険の販売を仲介する営業部門で、よくフルコミッション契約が結ばれます。
昨今は南海トラフ地震や首都直下地震への懸念から、損害保険に契約する人が増えています。実際、損害保険料率算出機構の2023年度末の調査によると、2023年度末での地震保険の保有契約件数は過去最高値を記録しました。
損害保険には地震保険のほかに、火災保険や自賠責保険、損害保険や医療・介護保険などがあります。
さまざまな商品があるため、幅広い知識が必要とされるのが特徴です。
保険会社によって割合は異なりますが、新規契約はハードルが高いので高い割合のコミッション(報酬)が得られます。保険契約が年度更新の場合、契約の継続を確保することでもコミッションを得られます。
ただし、コミッションの割合が相対的に低い点には留意しましょう。
保険業界に興味がある人は、以下の記事もチェックしてみてください。保険業界の現状や就活の際のポイントを理解できます。
保険業界はやめとけと言われる理由
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保険会社の志望動機
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②不動産業界
不動産関係もフルコミッションの給与体系が多い業界です。保険やIT商品などよりも金額の大きい商材を扱うため、成約数あたりの収入が高めです。その意味で、不動産のフルコミッションは特にハイリスクハイリターンといえます。
不動産業界では、企業が得る利益の数%を報酬として支給されるのが一般的です。得られる報酬の相場は利益の40〜50%といわれています。
たとえば5,000万円の不動産を仲介した場合、仲介会社が受け取る利益は3%程度(150万円)です。そのうち40〜50%(60〜75万円)が個人の報酬となります。
このように一契約あたりの報酬も多いですが、売却する商品の額も大きいのが特徴です。営業のスキルによって大きく給与が変動する点には留意しておきましょう。
不動産のなかでも特にフルコミッションが多いのは、おもに「商業用不動産(オフィス、店舗物件)」や「住宅販売の新築マンション・一戸建て」などの領域です。
特に、商業用物件の取引は単価が高く、成功報酬型のインセンティブが重視されることが多いため、フルコミッションが導入されやすい傾向にあります。
不動産業界に興味がある人は、以下の記事もチェックしてみてください。自分が不動産営業に向いているのか、不動産業界の就活のポイントなどを理解できます。
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不動産営業に向いている人
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③IT業界
近年はIT業界でもフルコミッションの給与形態が増えています。フルコミッション営業の内容は、主に以下の2つです。
- 特定の機能を持つソフトウェアやハードウェアを提供する企業と提携し、導入から業務支援までのサポートをおこなう
- 自身で開発・カスタマイズしたシステムやアプリケーションなどを販売する
どちらも専門的な知識や広範な領域にわたるスキルが必須です。特に後者は自身でシステム開発やカスタマイズにかかわる以上、高い技術が求められます。
一方、技術や経験、知見が十分であれば大きく給与を伸ばせるのも特徴です。フルコミッション営業を経て起業する人もいます。企業の代表やフリーランスとして自社商品を開発すれば、販売利益を100%受け取れます。
IT業界に興味がある人は、以下の記事もチェックしてみてください。IT業界の現状や詳しい仕事内容、IT営業のリアルなどがわかります。
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④自動車関連業界
自動車関連業界も、販売台数に応じたフルコミッションの給与体系を取り入れている企業があります。特にカーディーラーや中古車販売業者としてフルコミッションで働く人が多いです。
自動車の販売だけでなく、自動車の買取や自動車の整備など幅広い業務のフルコミッション契約がある点が自動車業界の特徴です。
自動車の販売・買取では、顧客とのやりとりに加え、以下の業務も発生します。
自動車の販売・買取で発生する業務
- 買取時の価格査定
- 自動車の輸送手配
- 整備士との連携
慣れないうちは業務が多く収入を伸ばしにくい一方、業務を効率化できれば収入を高めやすいでしょう。営業力だけでなく、仕組み化する力やコミュニケーション能力が成果につながりやすいのも自動車関連業界の特徴です。
フルコミッション営業の3つのメリット
ここまでフルコミッション営業の特徴や導入率の高い業界を見てきました。フルコミッションがどんな仕組みでどのように取り入れられているかについて、理解できたでしょう。
この項では、フルコミッション営業のメリットについてより詳しく見ていきます。後述するデメリットや向いている人の特徴と併せてチェックし、フルコミッション企業に転職すべきかをじっくり検討しましょう。
①実績次第で高い給与を得られる
フルコミッション営業は完全に成果と給与が連動しているため、自身の努力や実績次第で給与を高められます。
日本的な年功序列型の給与形態とは異なり、給与が勤続年数に左右されないため、契約してすぐ高い給与を受け取れる可能性があります。
またスキルや経験がなくても、成果さえあげられれば高い給与を得られるのも特徴です。そのため長年勤めてきた人よりも、経験の浅い人のほうが高い給与をもらう事例もあります。
若いうちから収入を効率よく増やしたい人や、労働時間や収入の安定よりも収入の高さを重視する人にはフルコミッションが特におすすめです。
- 実際、フルコミッションの給与体系で働く人はどれくらいの給与をもらっているのですか?
人によって月収数万円〜数百万と幅広いが平均はサラリーマン程度
人によって大きく差があります。自分の営業スタイルを確立し、担当顧客を多く確保できる人であれば、年収数千万円の人ももちろん存在します。
一方、成果が挙げられなければ収入はゼロであるため、月収数万円でWワークを余儀なくされる人もいます。
しかし多くの人は、普通のサラリーマン程度ではないでしょうか。それでもフルコミッションを選択する理由は、その働き方における自由度の高さに魅力を感じているからだと思います。
もちろん非常に調子の良い時もあるでしょう。しかし常に好調が続くわけではありません。それほどに、成果を出し続けることは難しいものです。
また税金や社会保険を自分で払う必要があるため、稼いだお金すべてが所得になるわけではないことも覚えておきましょう。
給与の高い仕事を見つけたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。高い給与を手にしやすい仕事や、女性におすすめの給与が高い仕事をランキング形式で紹介しています。
給料が高い仕事
給料が高い仕事TOP100|特徴から就活のコツまで徹底解説
女性の給料が高い仕事
女性の給料が高い仕事おすすめ15選|最新版平均年収ランキングも
②決まった勤務時間に縛られない
フルコミッションは完全出来高制のため、働き方の制限が少ないのも特徴です。自分の好きな時間に出社して商談できるため、外部要因に縛られず業務にあたれます。
具体的な仕事環境の例は、以下のとおりです。
仕事環境の例
- 出社義務がない
- 定時が設定されていない
- ノルマがない
- テレワークで自由に働ける
- 休日を自由に設定できる
自分のパフォーマンスが最大化する時間帯を選んで働けるのも、フルコミッションのメリットです。自身の裁量で働き方を決めたい人にとって、フルコミッションは非常に魅力的な働き方といえるでしょう。
ただし、商談や営業の際は顧客のスケジュールに合わせる必要がある点には留意しておきましょう。
自由な仕事を探している人は、以下の記事もチェックしてみてください。自由な生活をしながら、やりがいも感じられる仕事33個と、適職の探し方を紹介しています。
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「自由な仕事に就きたい!」と思っても、理想の仕事を明確にイメージできる人はあまりいません。記事では、人によって感じ方が異なる「自由な仕事」をシーン別にキャリアコンサルタントとともに紹介します。自由な仕事を探すときの注意点も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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③自分にあった方法で自由に営業できる
フルコミッションは、自分に合った方法で営業できるのも大きなメリットです。契約までの進め方や面談の方法に縛りがないため、自分のやり方で商談・営業を進められます。
一方、研修制度が整っている企業も多く、仕事開始直後の活動に不安がある人でも安心して働けます。対面での研修に加え、Webでの研修を実施している企業もあるため、努力次第で効率よくスキルを身に付けられるでしょう。
また、営業の方法も自由です。直接営業をおこなうだけではなく、オンラインサービスを用いたWeb営業を認めている企業もあります。
企業のやり方にとらわれず、自分に合った営業方法で成果を出したい人にも、フルコミッションはおすすめです。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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フルコミッション営業の3つのデメリット・注意点
フルコミッションは自由な働き方や自分に合った方法での営業、高収入を同時に実現可能な魅力的な制度です。しかし、フルコミッションにはデメリットや注意点も存在します。
デメリットを知らないままフルコミッション契約を結ぶと、思うように成果をあげられずに挫折するリスクもあります。
この項では、フルコミッションのデメリットを3つ紹介します。キャリアアドバイザーによる注意点も交えながら解説するのでぜひ参考にしてみてください。
①月ごとの収入が不安定になりやすい
フルコミッションの最大のデメリットは、月ごとの収入が安定しない点です。完全出来高制であるため、契約件数が安定しなければ収入も不安定になります。
成果があがらなければ、月の収入が0になる可能性もある点も、大きなリスクです。成果に対するプレッシャーや不安定な収入によるストレスに耐えられなければ、フルコミッションを継続するのは難しいでしょう。
フルコミッション営業で継続的に成果を出すには、再現性のある営業方法が不可欠です。
「こんな人にこんな方法で営業すれば売れやすい」といった自分に合う方法を見つけられるかで、フルコミッションで成果があげられるかが決まります。
②高い自己管理能力が求められる
フルコミッションで成果を出し続けるには、高い自己管理能力が求められます。フルコミッションは働き方もその方法も自由である分、業務量や働き方を自分で管理する必要があるためです。
具体的には、以下の能力が求められます。
求められる能力
- 業務スケジュールの管理
- 営業進捗の管理
- 会議や取引先との面談の調整
- ストレスやモチベーションの管理
- スキルアップのための勉強の継続
特にストレスやモチベーション管理ができなければ、フルコミッションによる継続的なプレッシャーには耐えられないでしょう。
また、継続的に収入を伸ばすには、スキルアップのための継続的な勉強も必須です。業務内だけでなくプライベートの時間までしっかり管理できなければ、フルコミッションで成果を出すのは難しいでしょう。
- 自己管理能力とは具体的にどのような能力でしょうか? 自己管理力の高い学生の実例をあげて、わかりやすく説明していただきたいです。
自己管理能力とは目標を見据えて行動や気持ちを自身で管理する能力
自己管理能力とは、自分の目標を達成するために自らを律し、効率的に行動する力を指します。ここには「計画性」「時間管理」「自己モチベーション」「ストレス管理」などの要素が含まれます。
自己管理能力の高い学生としてAさんの例を挙げてみましょう。Aさんは大学で課される膨大な量の課題とアルバイトを両立するため、毎週末に翌週の予定を立て、優先順位に基づいて課題や仕事をスケジュール化しています。
また目標がブレないよう定期的に自身の目標を見直し、疲労が溜まった際は趣味や運動でストレスを解消する方法も取り入れているのです。
このように自己管理がしっかりできていると、自己成長や周囲からの信頼も高まり、社会人としても即戦力と見なされやすくなります。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?
そこでおすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの個性や強みに最適な仕事、そして、あなたが就活でアピールできるポイントが分かります。
自分に合った仕事を見つけ、自信を持って就活を進めるためにも、 ぜひ就活を始める前に「適職診断」を試してみてください。
③業務委託契約となるため社会保険の対象外となる
日本でフルコミッション契約を結ぶ場合、必ず「業務委託」での契約となります。この場合、正社員ではなく事業主としての契約を結ぶため、社会保険や労働基準法の適用外となる点には留意しておきましょう。
業務委託とは、企業外部の人材として契約し、企業の業務を受託する契約形態です。「雇い主と従業員」ではなく、「委託側と受託側」という対等な関係で業務にあたるため、社員のように企業から守ってもらえません。
社会保険の対象外であるため、自身で国民健康保険に加入する必要もあります。また、労働基準法も適用されないため、業務によって心身に支障をきたした場合も企業を訴えられません。
このように、自身での追加対応が必要で、働くうえでのリスクが大きい点がフルコミッションのデメリットです。
業務委託について知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。メリット・デメリットや自分に合っている雇用形態を見つけるポイントについても、詳しく紹介していますよ。
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派遣と業務委託の違い! 就活のプロがメリット・デメリットとともに解説
業務委託と派遣との主な違いは契約形態・業務形態・指示者などにあります。2つの違いをしっかり理解することで、自分に合った働き方ができる就職先を見つけられます。この記事ではキャリアコンサルタントの見解を交えて、それぞれの特徴や選び方のポイントを詳しく解説するため、参考にしてみてください。
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- 労働基準法が適用されない場合、法定労働時間のように労働時間を縛る制度は適用されませんか?
フルコミッションは自由な分法定労働時間や最低賃金などは保証されない
フルコミッションは、雇用契約においては認められない報酬形態です。請負や委託など、業務委託形式で働く場合にしか適用は認められません。
業務委託で働く場合には、労働基準法は適用されません。1日8時間、週40時間といった法定労働時間の縛りもなく、残業という概念も適用されないのです。
サラリーマンであれば、月々最低限の給与は保障されます。また業務中の怪我や病気に対する保障も存在します。
しかしフルコミッションで働く場合には、サラリーマンのような保障はなく、労働時間の管理や、報酬などについてもすべて自己責任となります。
雇用契約と違って働き方自体にもリスクがある点には、十分注意してください。
フルコミッションはリスクが高い? キャリアアドバイザーの意見を紹介
ここまで、フルコミッションの概要やメリット・デメリットを見てきました。フルコミッションには自由や高収入などの魅力がある反面、収入が不安定で、働けなくなった時のリスクが高い点も理解できたでしょう。
では、実際フルコミッションはおすすめなのでしょうか。前半を総括する意味も込めて、キャリアアドバイザーの意見をチェックしておきましょう。
アドバイザーコメント
桒田 里絵
プロフィールを見る独立志向が強く周囲に左右されず成果を追求したい人にはフルコミッションがおすすめ
フルコミッションをおすすめできるかどうかは、自分自身の適性と働き方へのこだわりによります。
組織に縛られず、自分の腕次第でいくらでも稼げる点は非常に魅力的です。また、起業に比べて自己資金や商材開発の負担がないため独立指向の高い方にはおすすめです。
しかし、24時間仕事から完全に解放されることがない点には留意しておきましょう。その意味で、フルコミッションは自営業と似ています。自営業で成功する確率が低いことを考えれば、安易におすすめすることはできません。
ほとんどの人は会社組織に入るほうが安心して生活できるでしょう。しかし組織のなかで過ごす年月をまどろっこしく感じる人にとっては、挑戦してみる価値はあります。
やった分だけの評価と収入が得られるシンプルな仕組みであり、誰からも指図されたり管理されることもありません。
すべてが自己責任になるリスクを理解したうえで覚悟を持って挑戦すべし
どちらが良いというものではなく、あくまでもどちらが自分らしく自分の能力を最大限に活かせるかが重要です。「他人が良いといった」「おすすめされたから」と、流されて選ぶべきではありません。
「フルコミッション=すべてを自己責任で生きていくこと」という特徴を理解し、その魅力と難しさを充分理解できる人だけが選ぶべきといえるでしょう。
フルコミッションに向いている人とは? 5つの特徴を解説
この項では、フルコミッションの特徴やメリット・デメリット、キャリアアドバイザーのコメントをもとに、フルコミッションに向いている人の特徴を5つ紹介します。
フルコミッションに興味がある人は、ぜひ5つの項目と自分の特徴を見比べてみてください。
ただし、当てはまらないからといってフルコミッション企業への転職を諦める必要はありません。あくまで参考の一つとして、自身の適性をチェックしてみてください。
①分析能力の高い人
業務のなかで自身の強みや弱みを分析し、試行錯誤しながら業務改善に取り組める人は、フルコミッションに向いています。フルコミッションは完全出来高制で、自らの努力量が成果に直結するためです。
具体的には、フルコミッションでは以下のような工夫が求められます。
フルコミッションで必要な分析の例
- 自分に向いている営業方法の分析
- 営業で失敗した際の分析営業で成功した際の分析・再現性の確立
常に失敗から学び、成功の要因を特定して自分に合った再現性のある営業法を確立する努力がフルコミッション営業には必須です。
この努力を主体的におこなえる人は、フルコミッションに向いています。
②問題意識を持って自ら行動できる人
顧客の悩みや疑問に寄り添い、それらを解決するために行動できる人はフルコミッションに向いているでしょう。なぜならフルコミッションのほとんどは営業であり、商材の販売を通じて相手の抱える悩みを解決してお金をもらう職業であるためです。
営業では相手の言葉に耳を傾け、自分ごとととらえて課題解決に向かう姿勢が鍵となります。問題意識を持って顧客の課題解決に向けて動ける人は、フルコミッションを含む営業に向いているでしょう。
逆に商品を売りつけることだけを考え、相手の悩みに寄り添ったり一緒になって課題解決に取り組んだりできない人は、フルコミッションには向いていません。
③負けず嫌いな人
負けず嫌いで成果を貪欲に追い求められる人は、フルコミッションに向いています。
フルコミッションは完全出来高制のため、努力によって成果に差がでやすいのが特徴です。負けず嫌いな人は競争心が強く、「人よりも成果をあげたい」を原動力に努力できる人が多いため、成果がでやすい傾向があります。
フルコミッションの営業に従事する人のなかには、月に数百万円稼ぐ人や年に数千万円の収入を得ている人もいます。常に自分より高い収入の人がいる環境で仕事ができるため、向上心が続く限り成長し続けられるのもフルコミッションの世界の魅力です。
負けず嫌いで向上心がある人は、フルコミッションで成長しながら収入を高められるでしょう。
④コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーションに長けており、他人との会話でスムーズに情報交換をおこなえる人は、フルコミッションに向いています。フルコミッションでは営業のなかでニーズを察知し、適切な商材を提供して相手を満足させる必要があるためです。
フルコミッション営業で成果をあげ続けるには、毎月一定以上の成約を確保しなければなりません。つまり、さまざまな顧客に商材を買ってもらう必要があるのです。
そのためには、幅広いタイプの顧客とスムーズなコミュニケーションをとり、良好な人間関係を構築する能力が必須といえます。
フルコミッションは通常の営業以上にコミュニケーション能力の有無が成果に直結する職業なのです。
フルコミッションに求められるコミュニケーション能力は、相手のニーズを正確に聞き取り、迅速に提案や説明をおこなうスキルです。
特に「人と話すのが好きで相手に共感できる人」や「物事をわかりやすく伝え、相手の信頼を築ける人」がこの仕事に向いているでしょう。
⑤自己管理能力が高い人
自己管理能力が高く、私生活と仕事のバランスを調整しながら働き続けられる人はフルコミッションに向いています。
フルコミッションでの契約は働き方の自由度が高い分、自分で業務量やスケジュールを管理できなければ、継続的な成果はあげられません。
また、私生活と仕事の境界が曖昧になりがちなため、自身で休息の時間を確保したり、生活リズムを一定に保ったりする必要もあります。一方で、商談相手に合わせて柔軟にスケジュールを変更する柔軟性も求められます。
自己管理能力が高い人は、仕事と私生活のバランスを柔軟かつ自分に最適な形で保てるため、フルコミッションでも成果をあげやすいでしょう。
逆に、自身のモチベーションやストレスをコントロールできない人や、自身の身の回りの環境を適切に管理できない人は、フルコミッションには向かないといえます。
フルコミッションの企業に転職する前にチェックすべき3つのポイント
フルコミッションのメリットや、向いている人の特徴をチェックしてきました。高収入かつ自由な生活を送れるフルコミッションの企業に転職しようと考えている人もいるでしょう。
フルコミッションの企業に転職する際は、業界・企業選びが非常に重要です。自分に合わない業界・企業を選択すると成果が出ず、挫折するリスクが高まります。
この項で紹介する3つのポイントを事前にチェックし、自分に合った業界・企業を選びましょう。
①商材や業界は自分にあっているか?
最初にチェックすべきは、「業界や企業の取り扱う商材が自分に合っているか?」です。フルコミッションでは成果があがらなければ給与がもらえないため、自身が実際に顧客に商品を売れるかどうかは真っ先にチェックしましょう。
たとえば保険や金融の知識がまったくないにもかかわらず、保険営業のフルコミッション企業に転職するのは非常にリスクが高いです。まったく成果があがらず、十分な知識を身に付ける前に挫折する可能性があります。
フルコミッション企業に転職する際は、前職の知識・経験が活かせる業界・企業や、その分野について学ぶ熱意が持てる業界を選択しましょう。
事前に十分な知識を身に付けておき、初月から営業に集中できる状態で転職するのがベストです。
- 自分が好きな業界とスキル・経験がある業界が別の場合、どちらを優先すべきでしょうか?
好きや得意ではなく「その分野でエキスパートになるまで努力し続けられるか」で選ぶべし
まず好きな業界といってもただ好きなだけではなく、その業界について継続的に学び続ける意識を持てるかどうかを考えてみるべきでしょう。
またスキル・経験がある分野に関しては、その業界にこれからもかかわり続けたいかどうか冷静に考えてみるべきです。
従事する業界を選ぶ際は、単に好きだからとか経験があるからだけで決めるものではなく、その業界のエキスパートになることができるか、それだけコミットしてかかわれるかを考えるべきだからです。
それほどの覚悟がなければ、フルコミッションの立場で成果を出し続けるのは難しいでしょう。
②不安定な収入や精神的なプレッシャーに耐えられるか?
フルコミッションは高収入と自由な生活を両立できる点に注目が集まりがちですが、収入の不安定さによる大きな精神的なプレッシャーもかかります。
転職活動を始める際は、自分がそのプレッシャーや成果があがらないときのストレスに耐えられるかを事前にしっかり考えておきましょう。
フルコミッションで難しいのは、一定以上の成果をあげ続けることです。一度大きな売上を達成しても次の月に同じように稼げるとは限らず、収入が半分以下になることも十分ありえます。
このようなストレスに耐えられない場合、フルコミッションは諦めるのが無難です。インセンティブや歩合制の企業も視野に入れ、どの制度が自分に合っているのかを再度検討しましょう。
③経費は誰が支払うのか?
フルコミッション企業を比較する際は、企業が経費を支払ってくれるのかを必ずチェックしておきましょう。フルコミッションにおける契約は業務委託です。企業と個人の関係は「委託側」と「受託側」であるため、経費が自己負担になる可能性もあります。
経費を企業が支払わない場合、以下が自己負担になります。
自己負担になる費用の例
- 商談相手との待ち合わせ場所までの交通費
- 商談や打ち合わせなどの会議費
- 通勤の際の電車賃やガソリン代
会社員だと企業の経費で支払えるものも、業務委託の場合は自己負担になります。思わぬ出費で生活に支障をきたす可能性もあるため、経費関連の決まりを事前に企業にたずねておきましょう。
フルコミッションの企業はどうやって見つける? 3つの方法をそれぞれ解説
フルコミッションを導入する企業や業界の選び方を理解できたら、企業選びに進みましょう。
フルコミッション企業の見つけ方には複数あります。今回は代表的な3つの選び方を、特徴やメリット・デメリットとともに簡単に解説します。
キャリアアドバイザーの意見も交えながら解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
①エージェントサイトを利用して企業を紹介してもらう
エージェントサイトを利用すれば、自分の性格や強みを活かせるフルコミッション企業を紹介してもらえます。専任のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれるため、働きながら効率よく転職活動を進められるでしょう。
エージェントサイトは無料で利用できます。また、キャリアアドバイザーが一人ひとりと面談し、それぞれの転職希望者の性格やスキル、経験や強みを見極めたうえで企業を紹介するため、ミスマッチが起きづらいのも大きなメリットです。
ただし、各エージェントサイトやエージェントの質は異なるため、自身で見極める必要があります。信頼でき、かつ腕の立つエージェントを自身で見極める必要がある点には留意しておきましょう。
- 信頼できるエージェントサイトは、どのように見つければ良いのでしょうか? 具体的な探し方を教えてください。
比較サイト・掲示板・口コミサイトを活用して自分にあったエージェントを見つけよう
信頼できるエージェントを見つけるには、比較サイトやランキング記事を参考にするのが効果的です。
これらのサイトでは、各エージェントの評判やサポート内容、得意分野が詳しく解説されており、自分に合ったエージェントを見つけやすくなります。
また、実際に利用した人の口コミや評価を確認することも重要です。SNSや掲示板などで、サポートの質や利用者の満足度に関する情報を集めると、信頼性を見極めやすくなります。
さらに、エージェントの公式サイトでサービス内容を詳細に確認することもおすすめです。
特に、経験が浅い求職者向けのプログラムが充実しているかを確認することで、自分に適したエージェント選びができます。
②逆求人のサイトでスカウトしてもらう
転職を急がない人には、逆求人サイトの利用もおすすめです。逆求人サイトを利用すれば、自身のプロフィールに興味を持った企業からスカウトが届きます。自分から応募せずに企業とマッチングできるため、忙しい人でも利用しやすい点が大きなメリットです。
またスカウトを送る時点で、企業はすでに応募者に好感を抱いているため、選考もスムーズに進みやすいでしょう。
一方、逆求人のサイトは十分なスキルや経験がなければスカウトが集まりにくい点がデメリットです。
効率よく転職活動を進めたい人は、逆求人のサイトと転職サイト、エージェントサイトを併用するのがおすすめです。
- 実際、逆求人のサイトではどのくらいスカウトがくるものなのですか?
営業経験や専門的なスキル・知識があれば数十社からのスカウトが届く可能性も!
以下のような人には、数社~数十社からのスカウトが届く可能性が高いでしょう。
・営業の経験があり、ある分野で数年間続けて成果を出している人
営・業経験はなくても、技術的な知識を持っていたり、その分野の企画開発に携わった経験がある人
ただし、採用されるかどうかは、その先の面接を数回経てから判断されます。スカウトが届いても、面接で合わないと判断されれば採用は難しいのが現実です。
良い営業人材が求められている反面、フルコミッションで仕事をしようとする人は、それなりに自分のスキルに自信があるという前提で判断されるからです。
スカウトは、あなたがそれだけの人物かどうか、厳しいジャッジを受けに来てくれというメッセージだと考えてください。
③第二新卒・中途の枠で就職活動をおこなう
企業の事業年度が変わるタイミングでの転職を検討している場合、第二新卒もしくは中途の枠で転職活動するのがおすすめです。求人の数が一気に増える時期に転職活動をおこなえば、転職成功の可能性を高められます。
卒業して3年以内の人は、第二新卒枠での転職活動が可能です。第二新卒は新卒よりもビジネスマナーが身についているうえ、新卒のように会社に適合する可能性も高いため、企業から高く評価される可能性もあります。
ただし、第二新卒や中途の採用は倍率が高い点はデメリットです。中途採用に臨む場合は、自身の強みや経験をアピールできるように万全の準備をしておきましょう。
フルコミッションの特徴を正しく理解して転職活動に踏み出そう!
この記事では、フルコミッションの特徴やメリット・デメリット、向いている人の特徴などを解説しました。フルコミッションを活用すれば、自由な生活と高収入を両立できます。
一方、収入と成果が完全に連動している分、収入が不安定でプレッシャーやストレスがかかりやすい点には留意しておきましょう。
フルコミッションの企業に転職する際は、まず自分に合う業界や企業の見極めから始めましょう。業界が定まったらその業界の知識を身に付けながら、転職活動をおこなうのがおすすめです。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るすべてが自己責任だからこそ味わえる成長感ややりがいがある
フルコミッションは「結果がすべて」といわれる厳しい世界ですが、その分、大きなやりがいと成長が得られる環境でもあります。この世界への挑戦を考えている人にとって、これからの経験は必ず、今後のキャリアの糧となるはずです。
まず、フルコミッション制の仕事に挑む際には「自己管理能力」が非常に重要です。目標設定から日々のタスク管理まで、すべてが自己責任で動くため、自分を律し、計画的に行動する力が求められます。
もし日々のスケジュールや進捗管理が苦手だと感じているなら、スマートフォンのアプリや手帳を使って目標や進捗を見える化し、少しずつスキルを高めていきましょう。
また、結果に直結する力として「営業スキル」と「人脈づくり」も大切です。営業は単に商品やサービスを売るだけでなく、相手のニーズや悩みに真摯に耳を傾ける姿勢が求められます。
最初は大変に感じるかもしれませんが、経験を重ねることで必ず成長し、信頼関係も築けるようになります。
加えて人脈を広げるために、同じ志を持つ仲間と情報交換を積極的におこないましょう。業界に詳しい人から学ぶことも多く、支え合える仲間の存在が、心強いサポートになるはずです。
継続的な努力を積み重ねられれば自分の限界を超えて成長できる
結果を出すためには努力が必要ですが、粘り強く挑戦し続ければ、自分の限界を超える達成感が得られるでしょう。
選んだ道は決して楽ではありませんが、きっと自分自身を磨き、豊かな経験を得られることだと思います。頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
プロフィール詳細社労士/涌井社会保険労務士事務所代表
Wakui Yoshifumi〇平成26年に神奈川県で社会保険労務士事務所を開業。企業の人事労務相談や給与計算などを請け負う。また、関与先企業の社員のキャリアプランなどに関してアドバイスをしている
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