この記事のまとめ
- 既卒が大手を狙うなら新卒以上に抜きん出る必要がある
- 既卒がエントリーできる大手企業359選を紹介
- 大手に入るために今からできる対策はビジネススキルを身に付けること
既卒になってしまったものの、大手企業に入りたいと考える人はたくさんいると思います。「既卒が大手に入れる可能性はあるの?」「大手に入るにはどうしたら良いのだろう」と悩みますよね。
大手企業は、新卒でも入ることが難しいです。一般的に既卒よりも新卒が優遇されやすく、そのため既卒で大手を目指すのはかなり大変な道のりです。ただ一方で、特定の条件を満たしていたり、ある対策をすることで、大手に入社する可能性を高めることができます。
記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、隈本さん、横山さんと、既卒から大手に入るコツや注意点などを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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既卒が大手企業に就職するなら新卒以上に抜きん出ることが不可欠
日本は「新卒一括採用」といい、新卒が優遇される傾向にありますが、新卒であっても大手企業への入社は難しくなっています。そのように聞くと「既卒が大手に入るのは不可能なのか……」と感じる人もいるかもしれませんが、しっかりと時間をかけて準備することで、既卒でも大手に入社することが可能です。
記事では、まず既卒が大手に入社できる可能性を、データを用いて解説します。想像よりも多くの大手企業が既卒に門戸を広げていることに驚くかもしれません。そのうえで、既卒を受け入れる大手企業一覧を業界別に紹介します。関心のある企業がないか見てみましょう。
そのうえで、既卒が大手に入るための対策を解説します。5ステップに分けて説明するので、順を追って一つひとつ取り組んでみてくださいね。
既卒の就活を成功させる進め方はこちらの記事で解説しています。この記事で流れをつかむとより理解しやすくなりますよ。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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既卒とは
そもそも「自分が既卒なのかわからない……」という人もいると思います。そこで、まずは既卒の特徴を確認しましょう。
既卒を明確に定義するものはありませんが、厚生労働省の労働経済動向調査(平成 30 年8月)の概況では、「学校卒業後すぐに就職する人以外(35歳未満)で、勤務経験の有無は問わない」とされています。
ただし、多くの場合は勤務経験がない人のことをいいます。
既卒の定義はこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、理解が曖昧な人は確認しておきましょう。
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専門学校や大学を卒業後の社会人経験がない人たちを指す「既卒」。現在、既卒として活動している人もいれば、卒業後の選択肢の1つとして、既卒になることを検討している人もいるかと思います。 これまで新卒一括採用が当たり前でしたが […]
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大手企業とは
「大手企業」にも、明確な定義はありません。しかし一般的に、業界の中で、規模や知名度において上位にある企業を指します。
類似の言葉に「大企業」がありますが、厳密には大手企業と意味合いが異なり、中小企業よりも大規模な会社のことを指します。中小企業庁の中小企業基本法の定義によると、中小企業は以下の特徴を持つため、それ以上の規模の企業が大企業となります。
中小企業の定義
- 製造業その他
資本金の額または出資の総額が3億円以下、または常に使用する従業員の数が300人以下 - 卸売業
資本金の額または出資の総額が1億円以下、または常に使用する従業員の数が100人以下 - 小売業
資本金の額または出資の総額が5千万円以下、または常に使用する従業員の数が50人以下 - サービス業
資本金の額または出資の総額が5千万円以下、または常に使用する従業員の数が100人以下
大企業かつ、知名度もあれば大手企業だと考えられます。大手企業は、そのネームバリューや、充実した福利厚生や研修制度、給与の高さなどから、多くの学生から人気を得ています。
「大手企業」かどうかは、一般的には事業規模で見ます。しかし就職する対象として大手企業を見る時は、事業規模というよりは、企業文化や歴史といった視点から検討すると良いです。
歴史がある企業は独自の企業風土・文化を持ち、保守的な傾向もみられます。成功だけではなく苦難の道を乗り越え成長してきた自負を持ち、その看板に誇りを持っています。
既卒でも大手企業を狙える? 就活状況
既卒でも大手企業を狙える? 就活状況
- 大手企業ほど既卒を受け入れている
- 新卒よりは不利になる
人気の大手企業に入りたいと考える人は多いのではないでしょうか。しかし、「既卒で大手は無理だろう」と諦めている人もいるかもしれません。
ここからは、既卒が大手に入社できる可能性があるのか、就活状況を解説します。データを用いて解説するので、客観的に現状を捉えていきましょう。
大手企業ほど既卒を受け入れている
新卒のみ | 2年程度 | 3年程度 | 5年程度 | 5年程度 超前卒ま で | 既卒者は 対象として いない | 無回答・ 非該当 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
30人未満 | 10.5 | 1.8 | 5.3 | 1.8 | 0.0 | 3.5 | 77.2 |
30~99人 | 9.0 | 6.0 | 11.6 | 1.6 | 1.9 | 13.5 | 56.2 |
100~299人 | 14.4 | 9.2 | 14.9 | 0.6 | 1.7 | 20.1 | 39.1 |
300~499人 | 17.7 | 9.4 | 17.3 | 2.2 | 3.6 | 27.1 | 22.7 |
500~999人 | 16.8 | 9.7 | 26.2 | 2.5 | 5.0 | 26.8 | 13.1 |
1000人以上 | 12.3 | 9.1 | 32.9 | 1.5 | 7.2 | 29.0 | 8.0 |
無回答 | 10.6 | 6.6 | 17.2 | 2.4 | 2.4 | 16.2 | 44.7 |
「既卒なら大手は諦めた方が良いか……」と感じている人もいるかもしれませんが、実は大手ほど既卒を受け入れています。
労働政策研究 ・ 研修機構の企業の多様な採用に関する調査によると、1000人以上の企業が最も多くの既卒を受け入れていて、特に卒業後3年以内であれば約3割の企業が門戸を広げています。
大手企業は、その企業規模からさまざまな人材を採用しており、その一環として多くの既卒も採用しているといえます。
近年では優秀な人材を確保するためや、学生の状況に臨機応変に対応するために通年採用を実施する企業も多くあります。以下の記事では通年採用を行っている企業の探し方や内定獲得のコツをまとめているので参考にしてみてください。
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新卒よりは不利になる
しかし、新卒一括採用といわれ、基本的には新卒が優遇されます。そのため、大手ほど既卒に門戸を広げていますが、それでも新卒よりは不利になってしまうのです。
上と同じ労働政策研究 ・ 研修機構の企業の多様な採用に関する調査によると、全国や海外に展開している大手企業ほど「新規学卒採用に重点を置いている」と回答しています。
大手は、既卒を受け入れる割合はほかの企業に比べ大きいものの、採用方針としては新卒を優先しており、たとえば同じ能力を持つ新卒、既卒がいる場合、新卒の方が優遇されやすいといえます。
既卒が新卒採用を受けるメリットやデメリット、中途採用との違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
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- 既卒を受け入れているとはいっても、やはり新卒でないと大手に入るのは諦めた方が良いのでしょうか?
既卒だからといって大手を諦める必要は決してない
既卒だからという理由だけで大手への就職を諦める必要はありません。選考自体は新卒よりも厳しい目で見られる可能性もありますが、基本的には既卒だからといって選考内容が変わるわけではないですよね。
しっかりと自己分析をして志望動機を練り込み、特に既卒になった理由や空白期間でどういったことをおこなっていたかは言葉で説明できるようにしましょう。
入りたい大手企業1本に絞って活動するなどはリスクがあり就活が長引く可能性があるので、大手にこだわりすぎないのも重要なポイントです。
3分でできる適職診断! あなたはどのタイプ?
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
業界別! 既卒を受け入れる大手企業一覧
「既卒を受け入れる大手があるといっても、そんなに数は多くないのでは……」と考える人もいるかもしれません。ですが、かなり多くの大手企業が既卒に対する門戸を広げているのです。
ここからは、業界別に既卒を受け入れる大手企業を説明します。求人情報を調べられる就活サイトのリクナビ2024を参考に、既卒の採用を受け入れている、従業員数500名以上の企業を紹介します。
企業検索の区分の都合上、従業員500名以上の企業を紹介していますが、以下の企業より規模が大きければ大企業といえるため、自身でも検索条件を変更して調べてみてくださいね。
中小企業の定義
- 製造業その他
資本金の額または出資の総額が3億円以下、または常に使用する従業員の数が300人以下 - 卸売業
資本金の額または出資の総額が1億円以下、または常に使用する従業員の数が100人以下 - 小売業
資本金の額または出資の総額が5千万円以下、または常に使用する従業員の数が50人以下 - サービス業
資本金の額または出資の総額が5千万円以下、または常に使用する従業員の数が100人以下
メーカー
メーカー業界
食品、自動車、電化製品などのモノ(製品)を販売する企業。製造業とも呼ばれる
まずは、メーカー業界の大手企業を紹介します。メーカー業界はそのなじみ深さから志望者も多いです。
既卒を受け入れている企業は多くあるため、気になっている場合はぜひ挑戦してみましょう。
既卒でも受け入れる企業は、受け入れる理由や根拠を必ず持っています。そこを見極めて自分の志望と合致すれば、採用される可能性が一挙に高まります。ぜひ自己分析と企業分析を掘り下げてみてくださいね。
食品・農林・水産
食品・農林・水産メーカーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
建設・住宅・インテリア
建設・住宅・インテリアメーカーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
繊維・化学・薬品・化粧品
鉄鋼・金属・鉱業
機械・プラント
電子・電気機器
電子・電気機器メーカーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
自動車・輸送用機器
自動車・輸送用機器メーカーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
精密・医療機器
精密・医療機器業界メーカーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
玩具・文具
商社
商社業界
国内外の企業を対象に、自社の商品やサービスを販売したい企業と、それを購入したい企業を結び付ける仲介業務をおこなう
商社業界は、総合商社、専門商社と分かれており、総合商社は広く商材を取り扱い、専門商社は特定の分野のみの卸売業務をおこないます。
商社業界も人気が高い業界です。大学時代は留学に励んでいた人など、英語力に自信がある人は、トライしてみることをおすすめします。
既卒が狙うなら、専門商社であれば入社できる可能性が高くなります。ですが、携わりたい特定の分野はなかったり、多くの分野に携わりたいという場合は総合商社に挑戦してみましょう。
商社の大手企業は、新卒採用においても非常に人気が高い業界です。
既卒採用自体がなかったり、あったとしても倍率が高く、既卒にとっては非常に狭き門なので注意してください。
英語力に自信がある人は商社がおすすめと解説しましたが、英語力を就活でアピールする方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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総合商社
総合商社で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
専門商社
小売
小売業界
メーカー業界の商品を仕入れ、管理した後に、消費者に届ける。スーパーや百貨店、コンビニエンスストアなどがある
全国展開をしている小売業界の大手企業は、なじみが深い人も多いのではないでしょうか。既卒の人は、現時点でその店舗でアルバイトをしており、企業研究がスムーズに進む、といったこともあるかもしれません。
小売業界と一口に言ってもスーパーや百貨店など、さまざまな種類があり、多くの企業で既卒を受け入れています。
小売業は比較的離職率も高く、若手人材が不足している店などもあるため、既卒でも就職しやすい業界です。小売の中でもアパレル系など業界自体の市場が縮小している企業は、将来性も考慮したうえで応募先を選んでくださいね。
百貨店・スーパー
百貨店・スーパーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
百貨店などのアパレルを志望する人は、こちらの記事で志望動機の書き方を解説しているので、参考にしてくださいね。
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コンビニエンスストア
コンビニエンスストアで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
専門店
専門店で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
金融
金融業界
お金にかかわるさまざまな商品やサービスを提供する。銀行、証券会社、保険などがあり、融資や投資、損害時のリスク補填などをおこなう
金融業界は、お金にかかわる商品やサービスを提供する業界であり、市場規模の大きさや給与面などから人気の業界です。特に金融業界の大手は募集人数も多く、既卒にも門戸が広いといえます。
金融業界全体でみると、採用率など大きな変化がないように見えますが、たとえば、都銀と地銀、生命保険と損害保険などテリトリーごとに状況がまったく異なります。
また地方銀行は最近の傾向として人材紹介なども手がけるようになっており、大きく変化する兆しが見えるので、今までの考え方を変え、新しいニーズに応えることが期待されているかもしれません。
既卒採用は多くはありませんが、しっかりと情報収集して企業が求める方向性を見極めましょう。
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銀行・証券
信販・リース
信販・リースで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
その他金融
その他金融で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
生保・損保
生保・損保で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
サービス・インフラ
サービス業界
顧客に対してサービスを提供する業界のことであり、ホテル、旅行、アミューズメント施設、コンサルティングなどがある
インフラ業界
生活や社会の基盤となるサービスを提供する業界で、水道、ガス、エネルギー、鉄道などがある
サービス業界は、その名の通り顧客にサービスを施す業界です。サービス業界は人手不足の傾向にあり、多くの大手企業が既卒を募集しています。
インフラ業界は、たとえ大手企業に入らなくとも、その子会社なども、親会社と同等の福利厚生を施すこともありおすすめです。
サービス・インフラ業界の大手企業は、新卒からも人気があり、既卒ではなかなか難しい傾向にあります。入念な対策が欠かせません。
不動産
不動産で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
鉄道・航空・運輸・物流
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既卒の就活では、限られた選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが重要です。しかし、本当に自分に合った仕事とは何か、見つけるのは簡単ではありませんよね?
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電力・ガス・エネルギー
フードサービス
フードサービスで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
ホテル・旅行
医療・福祉
医療・福祉で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
アミューズメント・レジャー
アミューズメント・レジャーで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
その他サービス
その他サービスで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
コンサルティング・調査
コンサルティング・調査で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
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人材サービス
人材サービスで既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
教育
教育で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
ソフトウェア
ソフトウェア業界
文字入力ソフト、表計算ソフト、法人向けなど、経営管理ソフトなど、ITを駆使して利便性を測る機能を持つツールの開発や管理をおこなうソフトウェア業界や、インターネットや通信などを整備したり開発する業界をいう
ソフトウェア業界はITサービスの開発・管理や、通信インフラの整備などをおこなう業界です。通信業界は比較的柔軟性が高く、採用人材も多様性がある傾向にあります。そのため、大手でも既卒が入社しやすい企業が多くあります。
ソフトウェア業界など、IT系企業は人材不足が顕著です。そのため、既卒でも入りやすい業界ではあります。ただ、エンジニアを目指すなら完全未経験では厳しい面もあるので、入社後も学び続けるだけのやる気があることを伝えることが必須です。
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ソフトウェア
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通信
通信で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
広告・出版・マスコミ
広告・出版・マスコミ業界
広告業界は広告を出したい企業と媒体の仲介をおこなう。出版業界は書籍やWEBコンテンツの制作、販売をする。マスコミ業界はインターネットやテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などを通して人々に情報を伝える
広告・出版・マスコミ業界は、華やかなイメージや裁量権の大きさ、やりがい、給与面やブランドイメージなどから、学生に人気の業界であり、大手でなくても入社が難しい傾向にあります。
マスコミ業界は、取り扱う額が大きかったり、世間への影響が大きい仕事を取り扱うため、優秀な人を採用する傾向にあり、既卒の人は、特にしっかりと新卒と差別化する必要があります。
広告・出版・マスコミ業界の大手企業は新卒でも難関といわれていますね。
一般的にこの業界の仕事は柔軟性と応用力が必要とされるため、高いレベルが要求されます。その意味では既卒、新卒の区別なく、優秀な人材を求めて選考がおこなわれているようです。
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新聞
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広告
広告業界で既卒可の大手企業の例
(2023年9月時点)
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官公庁・公社・団体
官公庁とは、内閣府、国会、最高裁判所、日本銀行と、国と地方自治体の役所をいう。公社・団体とは、地方公共団体や、公立の学校、病院などをいう
大手企業を探している人の中には民間企業を見ている人が多いかもしれませんが、公務員を目指すのもおすすめです。民間よりも公務員の方が既卒への門戸が広い傾向にあり、大手を含め多くが受検の年齢制限を30歳前後としています。
そのため、どの官庁も受けられる可能性が高いため、こちらで紹介する内容と合わせて、気になる官庁があれば直接官公庁のHPで受検年齢を調べてみてください。
官公庁においては、既卒の採用について募集を公に出しているため、自分の希望する官公庁の募集状況をチェックしておくと良いです。また、以前の募集状況などの実績を確認することで採用の傾向をつかんでおくこともおすすめです。
一般企業と公務員を併願するのは大変ですが、こちらの記事では、両立して就活を進める方法を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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大手企業を狙いやすい既卒の特徴
大手企業を狙いやすい既卒の特徴
- やむを得ない理由・ポジティブな理由で既卒になった
- 高学歴・良い功績を残している
- 仕事に使えるスキルがある
- 既卒の期間が短い
既卒が狙える大手企業は、案外多いことがわかったのではないでしょうか。しかし、新卒でも大手企業に入るのは難しいうえに、新卒が優遇されやすいことから、大手に入る既卒はかなり限られてしまうのも現実です。
ここからは、大手企業を狙いやすい既卒の特徴を解説します。ここで解説する特徴に該当するかチェックしたうえで、就活を進めていきましょう。
①やむを得ない理由・ポジティブな理由で既卒になった
「家族の介護をする必要があった」「留学をしていた」「研究に注力した」「何かのプロを目指して活動していた」など、やむを得ない事情や、前向きな理由で既卒になった人もいるかもしれませんが、その場合は大手企業に就職できる可能性があります。
反対に、「新卒の就活がうまくいかなかった」「就業意欲が低く就活していなかった」などのネガティブな理由で既卒になってしまった人は、大手に入るのは難しい傾向にあります。
その場合、「新卒のときは至らない点があったが、今はそれを反省して行動に移している」という前向きな姿勢を説得力を持って伝えればマイナスイメージを払拭できる可能性がありますが、それでも難しい傾向にあることは理解しておきましょう。
②高学歴・良い功績を残している
特に書類選考の段階では、大手企業では経歴が重視されることが多くあります。卒業年度でハンデを背負っている既卒は、高学歴であったり、もしくは部活動などで全国レベル程度の良い功績を残している人であれば通過できる可能性が高まります。
面接からは人柄や熱意などを見られ、経歴はほとんど関係なくなりますが、そもそも書類選考が通らなければ面接には進めません。学歴や功績がないと、既卒が大手を目指す場合就活が思うように進みづらい傾向にあります。
③仕事に使えるスキルがある
日本の就活では、ポテンシャル採用と呼ばれ、仕事に活かせるスキルなどがなくとも、今後活躍できる見込みがあれば採用される傾向にあります。
しかし、既卒は新卒よりは不利な傾向にあり、少しでも新卒と差別化する必要があります。そこで有効なのは、新卒にはない、即戦力となるような仕事に使えるスキルを付けることです。
ポテンシャル採用をおこなっている理由として「入社後スキルをつけてもらえば問題ない」と考えている企業は多く、スキルがあるからといって確実に採用されるとは言い切れませんが、「仕事に前向きだ」などと良い印象を残すことはできます。
④既卒の期間が短い
既卒としての期間が長いと、「その期間に何をしていたのだろう」「なまけ癖があるのでは?」と思われてしまうことがあります。特に大手企業では、「決まった期間に成果を出せる」優秀な人材を求める傾向にあり、既卒の期間が長いほど懸念を持たれてしまう傾向にあるのです。
また、未経験の人材は、若ければ若いほど重宝されます。そのため、既卒の期間が長いとそれだけ不利になってしまいます。
既卒でも大手企業に入れる人の特徴として、業界によって異なりますが、やはり専門知識を習得しているか否かがポイントです。
理学・工学系学科での研究経験などは、メーカー系を受ける際には欠かせません。
もちろん、学歴は高いほど優遇されます。また、外国への留学経験や語学力なども、グローバル化が進む現代では評価ポイントの一つです。
- 長くてもどれくらいのブランクがある人が大手に採用されますか?
卒業後2年以上経過していると大手は厳しくなる傾向がある
既卒の定義はかなり曖昧です。また、最近では卒業後の社会人経験の有無もあまり問わなくなっています。ですが、ブランクがあるほど不利になり、その根拠を明確に説明しなければならなくなります。
大ざっぱな考え方ですが、卒業後1年(1年の就職浪人)はほぼ新卒と同じ扱いになりますが、それ以上の場合は、その間何をやってきたのか、事情や卒業後の経験がどのように活きるかを特に聞かれると考えましょう。
卒業後3年以上ブランクがある場合、大手企業では、同期入社と3歳以上の年齢差になり、入社後の処遇に対する配慮も必要となってくるため、消極的にならざるを得ません。
既卒で大手企業を狙うならスキルを身に付けることが重要
大手企業を狙いやすい既卒の特徴として「やむを得ない理由・ポジティブな理由で既卒になった」「高学歴・良い功績を残している」「仕事に使えるスキルがある」「既卒の期間が短い」と解説しました。
この中には、今からではもうどうしようもないものもありますが、このうちの「仕事に使えるスキルがある」人材になることは、現段階からでも可能です。
ここからは、大手企業を狙うために、企業で活躍できるスキルを身に付ける方法を解説します。長期間かかるものがほとんどですが、確実にスキルを身に付け選考を突破できるようにしていきましょう。
留学
近年ではグローバル化が着々と進み、特に大手企業は海外子会社とのM&Aをしたり、海外マーケットに販路を拡大したりと、海外進出を積極的におこなっています。
その中で、グローバルに活躍できる人材が求められる傾向にあるため、語学力があったり、グローバル感覚を身に付けている人材は重宝されます。そこで、それらの力をつけるために留学することがおすすめです。
また、留学を通して、価値観が変わったり、新たな強みを見つけたりと、視野が広がるかもしれません。そうなることで、結果的に就活が上手く進みやすくなることも考えられます。
語学力を証明するためには、ただ留学に行くだけではなく、留学後にTOEICなどを受けておくと良いです。単に「留学におこなっていたため英語が得意です」というよりも、「留学経験があり、英語は得意で、TOEICのスコアは800点あります」と伝えた方が説得力がありますよね。
TOEICを就活でアピールする方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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- 既卒が留学に行くならどれくらいの期間がおすすめですか? 留学期間が長すぎてブランクがさらに空き、どんどん不利になるのも怖いです。
半年間であれば語学力を向上でき空白期間も空きすぎない
最長で半年くらいの期間がおすすめです。長過ぎると空白期間が空くのでよくありませんが、外国の文化に触れて言葉を使ったコミュニケーションをある程度習得するならば、半年は留学しているとアピールになります。
もちろん、ただ留学してTOEICを受けるだけでは旅行と変わりません。
漠然と「視野を広げるため」ではなく、留学先で成し遂げたい目標やスケジュールをしっかりと練ったうえで、留学したことでどういった成長があったか説明できるようにしましょう。
留学先によりますが、既卒で留学中でも企業へのエントリーはできます。留学中にも自己分析や企業分析をおこなって、日本に戻ったらすぐに就職活動できるように準備しておきましょう。
インターン
「インターンは新卒がおこなうもの」と考えている人もいるかもしれませんが、既卒の人もインターンに参加することができます。
特に、3か月以上の長期インターンでは、社会人とほぼ同じ仕事をすることとなり、ビジネスで必要なスキルが身につきやすいためおすすめです。目指す大手企業と同業界や同職種のインターンに応募してみましょう。
「参加できるインターンをなかなか見つけられない……」という人もいるかもしれませんが、ゼロワンインターンや、キャリアバイトでは、検索条件に「既卒」を入れることで既卒が参加できるインターンを探すことができるので、ぜひチェックしてくださいね。
インターンに参加すると、社会経験を積める、働くということを理解できるなど、メリットがたくさんあります。ただデメリットとして、インターン先で労働力として良いように使われる可能性があります。
既卒向けのインターンの参加方法や注意点は、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、併せて参考にしましょう。
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正社員同様の仕事をおこなうアルバイト
正社員同様の仕事をおこなうアルバイトであっても、仕事に必要なスキルや責任感が身につくため、就活でアピールできます。
たとえば飲食店や塾講師のアルバイトであれば、正社員スタッフと同じ仕事を任せてもらえることが多いです。
インターンは受け付けていない大手企業も、アルバイトなら受け入れていることも多くあります。卒業後の空白期間でアルバイトをしっかりおこない、そこで仕事に必要な考え方やスキルを学んでアピールすれば、大手の選考にも通過できる可能性が高まります。
ただ、アルバイトをする場合、志望する企業の仕事内容にマッチしていることが大切です。たとえば、飲食業界に就職したい人が飲食のアルバイトをするのは問題ありませんが、まったく異なる業界でアルバイトをしても、当然ですが企業でアピールしにくいです。
資格
高度な資格を取得することで、高い専門性があることや、勤勉な人柄をアピールすることができるため、新卒との差別化が可能です。
また、新卒は総合職として働くことが多いですが、中には職種別採用をおこなっているところもあります。
たとえば難関資格として、保険業界の数理業務に活かせるアクチュアリーがあります。アクチュアリーを募集するコースでも、エントリー時点ではアクチュアリー資格を持っていなくても応募できるようになっているため、多くの学生は資格を取得せず応募します。そこで、アクチュアリー資格を1、2個取得してからエントリーすると、大手企業でもかなりリードできるのです。
ただ、数週間で取得できる難易度の低い資格は、既卒が大手の就活を進めるためのアピールにはなりにくいため、注意してください。
既卒におすすめの資格
- 行政書士
官公庁に申請する会計記帳や、財務諸表などを作成できる資格。難関資格であるものの、法律系の資格の中では取得しやすい - 社会保険労務士
労働保険・社会保険諸法令に基づき行政機関に提出書類を作成できる資格。雇用や社会保険、労働問題、公的年金分野の唯一の国家資格であり、多くの企業から重宝される - 弁理士
特許の申請をおこなうことができる資格で、海外でも仕事ができるため将来の働き方の幅を広げることができる - 公認会計士
医者、弁護士と並ぶ3大国家資格の1つで、会計のスペシャリストとして企業の監査として働いたり、事務所を立ち上げて独立することもできる - アクチュアリー
保険業界で数理業務をおこなうための難関資格で、勉強時間は1科目2年かかるともいわれており、取得しておくとかなり差別化できる
大手の場合、必要な多くの資格は入社後に取得できるので、取っておいても大きなメリットはあまりなく、既卒も同様だと思います。
ただし、非常に難しい資格や取得に時間がかかるものは、ブランク期間を利用して取得することはデメリットにはならないので、ぜひ挑戦してみてください。
就活でアピールになる資格はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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既卒が大手企業に就職するための5ステップ
既卒が大手企業に就職するための5ステップ
- 転職エージェントに登録する
- 就活・転職サイトで条件を設定し企業を見る
- 自身のアピールポイントを整理する
- 幅広くエントリーする
- よくある既卒向けの質問に対する回答を準備する
ここまで解説したようにスキルをつけ、新卒と差別化する準備ができたら、早速対策を進めていきましょう。
大手企業に就職するための方法は5ステップに分けられます。面倒だと思うかもしれませんが、一つひとつ取り組むことで選考通過率を確実に上げられるので、しっかりチェックしてくださいね。
①転職エージェントに登録する
既卒の就活で特に重要なのが、1人で進めないことです。新卒のときと比べ、一緒に就活を進める仲間が少ないことから、既卒はつい1人になってしまいがちです。しかし、1人になると就活の進捗がわからなかったり、情報が入ってきづらかったり、精神的につらくなりやすかったりするため、1人にならないようにしましょう。
おすすめは、就職・転職エージェントに登録し、就活のプロであるキャリアアドバイザーのサポートを受けることです。キャリアアドバイザーからは、書類の添削や面接練習をしてもらえたり、就活に悩んだ時のアドバイスをもらうことができます。
特に大手企業を狙うなら、ハイレベルな戦いになることが多いため、1人で進めるのは難しいです。以下のエージェントに登録して、就活を進めていきましょう。
おすすめの就職エージェント
- 新卒向け:キャリアパーク! 就職エージェント
年間1,000名以上に面談をおこなうアドバイザーが、通過率を上げるための選考対策を伝授する。優良企業のみを中心に紹介する。新卒向けだが、既卒OKの企業も紹介している - 既卒向け:キャリアパーク! For20’s
専任のアドバイザーが1対1と対話しつつ就活を進めることができる。最短1週間のスピード内定が可能。就活がまったくわからない人でも基本から教わることができる
- キャリアアドバイザーに既卒であることを伝えると厳しいことを言われそうで怖いです……。
担当変更をすることもできるので安心して相談しよう
キャリアアドバイザーに既卒であることを伝えたときに、きちんと話を聞いてくれる担当者でない場合は、その担当キャリアアドバイザーの能力が足りないのだと考えれば良いですよ。
実際に既卒者の就職活動は厳しいものであることは事実です。その事実を一緒にとらえて就職活動のサポートをおこなうことがキャリアアドバイザーの仕事になります。
嫌な思いをした場合などは担当者の変更を申し入れても問題ないです。求職者の状況を把握し、その人に合った提案やサポートをするキャリアアドバイザーがいるので安心してください。
②就活・転職サイトで条件を設定し企業を見る
次に、受ける企業を探すために就活・転職サイトを見てみましょう。キャリアアドバイザーから企業を紹介してもらうこともできますが、そのエージェントとの提携企業のみを紹介するところが多いため、併せて自分で確認することも大切です。
就活・転職サイトで大手企業を探す場合は、「既卒OK」「従業員数1000人以上」などと条件を設定して検索すると良いですよ。
おすすめの新卒向け就活サイト
おすすめの既卒向け就活サイト
- マイナビジョブ20’s
会社や求人の特徴を細かく設定して調べることができる。既卒を求めている企業のみをピックアップしており企業を探しやすい - リクナビNEXT
「既卒」「未経験可」などと条件を設定して企業を見つけることができる。人気の企業ランキングからも大手企業を探しやすい
③自身のアピールポイントを整理する
就活は自分を売り込む場であるため、自己分析をして自身のアピールポイントを整理することが大切です。幼少期から振り返り、以下の手順でアピールポイントを考えてみましょう。
アピールポイントの整理の仕方
- 功績を残した経験、成果を出した経験、他者から褒められることなどを複数ピックアップする
- 企業の求める人物像を企業ホームページ(HP)で確認する
- 企業の求める人物像とピックアップした自身の経験にマッチするものを見つけ出す
既卒が大手に入社するためには、新卒と差別化できるビジネススキルをつけることが大切だと解説しましたが、つけたスキルをアピールポイントとして伝えることもできます。
たとえば「留学を通して語学力をつけ、TOEICのスコアは800点を取得しています。海外進出に力を入れられている御社で、この語学力やグローバル感覚を活かせるのではないかと思います」などと自己PRできますね。
自己分析をそもそもやったことがない、という人は、こちらの記事でやり方を説明しているので、チェックしてください。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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自己PRの考え方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る空白期間で何を考えたか、どう成長したかをアピールすることが大切
既卒の場合は、新卒時代におこなった自己分析内容をブラッシュアップすることも大事ですが、それに加えて既卒期間の活動なども整理する必要があります。
新卒での就活時に抽出した強みや弱みなどの自分の特徴を整理したうえで、既卒期間にその改善や強化のために行動したことをアピールする意識を持つといいでしょう。
既卒の限られた期間の中で、新卒時代よりも内省を深めて成長した自分をアピールすることが重要です。
企業とのマッチ度は念入りにチェックしておこう
また、既卒であっても応募する企業とのマッチ度は最優先の評価事項です。まずは、自分の所属学科での経験はもちろん、学校以外で自発的に学んできたことを網羅的に抽出しましょう。
それと同時に、VPI職業興味検査などのアセスメントを受けて、業界・業種をある程度絞り込んでおきましょう。興味度が高い企業を中心に、求人要項と自分の経験とのマッチ度(共通点の多さなど)を整理していくといいでしょう。マッチ度が高い項目は、そのまま選考試験でのアピールポイントになります。
④幅広くエントリーする
企業を選び、自己分析をしたらエントリーしましょう。大手に入社するために大切なのは、大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業も併せてエントリーすることです。
大手企業は倍率が高く、場合によっては数十倍~数百倍になることもあり、大手企業のみに絞って就活をすると「内定を1つも得られない……」という状況になりかねません。
中小企業やベンチャー企業を受けることで、面接練習にもなります。「どうしても大企業に行きたい」と思う人も多いかもしれませんが、大手企業に行くために実力をつけるという点からも、大手だけでなく幅広くエントリーしましょう。
既卒者の倍率は非常に高いので、幅広くエントリーすることが重要なポイントです。たくさんの業界や企業を知ることにもつながります。
就活の目安のエントリー数はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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就活のエントリー数は平均を気にするよりも自分に合っていることが重要です。エントリー数ごとのメリットデメリットを理解しましょう。この記事では自分に合ったエントリー数の決め方をキャリアコンサルタントが解説します。
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練習として選考が早い企業を受けておくと良い
新卒として受ける場合、基本的に3月の情報解禁から順次エントリーが開始され、選考を受けていくことになります。しかし、特にベンチャー企業や外資系企業などは、入社前々年の夏からなど、早くから選考を開始することがあります。
大手企業を受ける前に選考を開始する企業を受けることで、本番の緊迫感を体験できたり、面接で聞かれやすい質問を把握できたりと良い面接練習になります。
企業の選考スケジュールは企業HPで確認できるので、あらかじめチェックして予定を立てましょう。
ほかの企業を受ける以外の面接練習の方法はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
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⑤よくある既卒向けの質問に対する回答を準備する
面接では、既卒が必ずといっていいほど聞かれる質問が多くあります。特に大手企業は新卒を優遇しやすい傾向にあることから、既卒としてエントリーすると、「新卒以上に採用するメリットはどこだろう」と念入りにチェックされる傾向にあります。
中には答えづらい質問もありますが、それらに説得力を持たせて回答することで、場合によっては新卒以上のアピールになります。
ここからは、面接などでよく聞かれる質問と回答例を紹介するので、参考にして選考に臨んでください。
例①なぜ既卒になったのか
最も多い質問が、「なぜ既卒になったのか」という質問です。冒頭で記載の通り、「新卒の就活で失敗したから」「働きたいと思えず就活をしなかったから」といったネガティブな内容では、大手には受かりにくいです。
既卒になった理由を聞かれた際は、前向きな内容や、やむを得なかった事情を回答することが大切です。以下の例文を参考に回答しましょう。
「なぜ既卒になったのか」の質問に対する回答例
私が既卒になったのは、家族の介護のためです。山口大学に所属していますが、東京に住む父が病気で倒れてしまい、介護のため東京に約1年間帰省しました。そのため、新卒のときは就活に取り組むことができませんでした。
介護の甲斐あり、今は父は元気になっているため、安心して就活に取り組んでいます。父を安心させるためにも、希望する御社に入社できるよう企業研究をしっかりとおこなってきました。
- 「なぜ既卒になったのか」と聞かれた場合、本当は新卒の就活を頑張れなかったからなのですが、大手に入るために回答を盛っても良いのでしょうか。
事実に肉付けする程度なら回答を盛っても問題ない
回答を盛ること自体はまったく問題ありません。もちろん、完全な嘘回答をしていると必ずどこかで矛盾点が出てくるのでおすすめしません。
ゼロから話を盛るのではなく、小さな事実にある程度肉付けしていくようにしましょう。新卒時代に就活が頑張れなかったとはいえ、実際に就職のための行動をしてきたはずです。
「頑張れませんでした」というのではなく、「自己分析が深くできておらず、曖昧な気持ちで受けました」などと伝え、その頃よりも成長した自分について語るといいでしょう。
例②既卒の期間は何をしていたのか
既卒になった理由と同じくらい聞かれる質問が、「既卒の期間に何をしていたのか」というものです。既卒で大手に入るにはスキルをつけることが大切と解説しましたが、ここで「スキルアップに取り組んでいた」旨を伝えると良いです。
具体的には以下の例を参考に伝えてみましょう。
「既卒の期間は何をしていたのか」の質問に対する回答例
社会人になる前に、業務に活かせる知識をつけたいと考え、アクチュアリー試験の勉強をしていました。かなり高度な数理知識が必要で苦しい思いをしましたが、御社のアクチュアリー社員の先輩から話をお聞きしてアドバイスいただき、先月1科目合格することができました。
計画的に勉強する方法を身に付けたため、御社に入社後も業務に励みながら知識を蓄積して活躍できるのではないかと考えています。
既卒期間に何をしていたのかということは必ず聞かれます。この場合は計画的に既卒になってスキルや資格を磨いていたという回答をすると良いです。計画性があるかないかというポイントが重要になります。
例③なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか
新卒ではなく、「なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか」という質問を受けることも多いです。たとえばプロを目指して活動しており既卒になった場合など、就活をする代わりに続けていた活動を辞めている人はこの質問をされることが多くなります。
ここで大切なのは、就活の軸を明確にして回答することです。就職しなければできないことがあり、それを達成するためにこのタイミングで就活を始めた、と伝えましょう。
倍率が高い大手企業では、特に熱意が重視される傾向にあるため、この質問への回答を通して企業への熱い思いも伝えるとさらに良い印象になります。
「なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか」の質問に対する回答例
今までは生物の研究者として生きていこうと考えていたのですが、研究成果を発表する相手は学者や専門家であり、一般の方には生物の魅力を伝えられないことにもどかしさを感じました。
大学院を卒業後、博士を目指していましたが、一般の方に生物の魅力を伝えられるマスコミ業界に関心を持ち就活を始めたためこのタイミングとなりました。
就活を始めたタイミングは遅いですが、マスコミ業界への熱意は誰よりも負けないつもりでいます。加えて御社が作られる「あの生き物が来た」の番組のファンであり、御社に入社させていただき生物の魅力を伝えていきたいです
「なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか」の質問に対して、まずは合理的で明確な理由をポジティブに説明しましょう。
そしてブランク期間にどのような活動をおこない何を得たか、成長したことをアピールしてください。また、その企業を志望するこだわりなど想いも加えると良いと思います。
例④在学中に力を入れた活動は何か
新卒の就活では「学生時代力を入れたことは何ですか(ガクチカ)」と聞かれることが多いですが、既卒の就活でも聞かれることがあります。ガクチカで重要なのは、企業での再現性のあるエピソードを伝えることです。
たとえば、行動力が求められる営業職では、「バックパッカーとして世界一周をし、グローバルな価値観を学んだ」などの行動力を発揮したエピソードを伝えると良いです。
大手企業は、その企業規模から、多様な人材を求める傾向にあります。そこで、学生時代の活動で個性を伝えられ、かつ企業での再現性のあるエピソードをアピールすることがおすすめです。
「在学中に力を入れた活動は何か」の質問に対する回答例
私が在学中に力を入れた活動は、バックパッカーとして世界一周をしたことです。英語と、初対面の人とのコミュニケーションが苦手な私が、この両方を解決するためにできることは何かと考えたのがきっかけです。
言葉や文化の壁に苦しむこともありましたが、「自ら話しかけなければ相手も心を開いてくれないだろう」と考え、初対面の人に積極的に話すようにしました。現地の人は皆温かく話してくれ、次第に初対面の人とのコミュニケーションにも慣れていきました。
また、この経験を通して、英語が苦手な私がTOEICのスコアを400点から800点に伸ばすことができました。
これらの経験で培った、英語力と初対面の人とのコミュニケーション力を活かして将来は働きたいと考えています。
御社はすでに海外拠点を多数持っており、今後も海外進出に注力されるとお聞きしています。そこで、私の英語力や初対面の人とのコミュニケーション力を活かして海外拠点での営業職として活躍できるのではないかと考えています
ガクチカの作り方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカは企業での再現性があるエピソードを伝えることが重要です。ガクチカの作成ステップや高評価を得るポイント、NGパターンをキャリアコンサルタントと解説します。再現性が伝わるガクチカを作成し、内定を掴み取りましょう。
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アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る既卒が大手を狙うならまずは就職・転職サイトに登録することが不可欠
大手への就職を目指すなら、まずは既卒・第二新卒向けの就職サイトや転職サイトに登録してみましょう。
既卒での就職活動は、新卒時代以上に孤独な活動になりがちなので、情報収集が非常に重要です。学校の就職支援を受けようにも新卒が優先されることが多く、学校によっては既卒の就職支援をしていません。特に、既卒でも就職できる求人情報の入手には、就職・転職サイトが役に立ちます。
情報収集のために転職サイトに登録してスムーズに進めよう
既卒向けの転職支援サービスも増えてはいますが、必ずしもサポートを受けられるとは限りません。できるだけ複数のサービスを利用して、自己分析や企業選定のサポートを受けるようにしましょう。
サービスに登録して支援を受けたからといって、そのまま就職する義務はありません。進められるがまま応募する必要もないので、情報入手のためだけに利用しても良いのです。
また、新卒よりも採用されにくく、書類選考での落選が少なくありません。希望の業界・業種に関連する大手・中小企業には幅広くエントリーしましょう。企業によっては、新卒で応募してから1年くらいは再応募不可の場合もあるので、採用HPや人事への確認も欠かせません。
こちらのQ&Aでは大手から内定をもらう方法についてキャリアコンサルタントが回答しているので参考にしてみてください。
そもそも大手を目指すべき? 中小企業やベンチャーも視野に入れることが大切
中小企業やベンチャーも視野に入れることが大切な理由
- 大手企業は全体の0.3%しか存在しないから
- 大手企業よりも中小企業やベンチャーの方が合っている可能性があるから
- 中小企業やベンチャー企業から大手企業に転職することも可能だから
ここまで既卒が大手企業に入る方法を解説しましたが、そもそもあなたが本当に大手企業を目指すべきなのかはしっかりと考える必要があります。
ただ漠然と大手に入りたいと思っているのであれば、たとえ入社したとしても、その後ミスマッチを感じ後悔するかもしれません。そのため、なんとなく大手を目指すのではなく、中小企業やベンチャー企業も視野に入れることが大切です。
なんとなく大手を狙うのは、非常に危険です。既卒者の大手への就職は非常に狭き門です。結局どこからも内定を得られず、時間を無駄にしてしまうこともありますよ。
大手へのこだわりが強い人は「大手病」に陥る場合があります。以下の記事では「大手病」について詳しく解説してるので参考にしてみてください。
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大手病は危険? 未来を台なしにする前に知るべき3つのリスク
就職先を大手企業に固執する状態のことを大手病といい、放置するとあらゆるリスクにつながります。この記事では3人のキャリアコンサルタントとともに、大手病への対処法や回避のコツを解説していくため、参考にしてみてください。
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大手企業は全体の0.3%しか存在しないから
中小企業庁の最近の中小企業の景況についてによると、大企業は企業全体の0.3%しか存在しません。大企業と大手企業は厳密に言うと異なると解説しましたが、大企業の中でも知名度のある大手企業となると、さらに数が限られます。
そのため、大手に絞って就活していると、多くの選択肢を捨ててしまっていることになるのです。
また、そもそもの母数の少なさから、大手に絞って就活をすると、内定0のリスクが高まるということもわかります。
大手企業よりも中小企業やベンチャーの方が合っている可能性があるから
大手企業のネームバリューや憧れから、なんとなく大手企業に入りたいと思っている人も
多いかもしれません。しかし、よく考えてみると本当は中小企業やベンチャー企業の方が合っている可能性もあります。
大手企業はもちろんメリットも多くありますが、反対にデメリットもあります。以下の特徴をチェックし、本当に大手が自分に合っているか改めて考えてみましょう。
大企業の主なメリット
・規模が大きい仕事に携わりやすい
・福利厚生が充実している
・給与が高い傾向にある
・ネームバリューがあり営業時に有利になることがある
大企業の主なデメリット
・全国展開しているため転勤する可能性が高い
・保守的なビジネスをおこなう傾向にある
・社員数が多いため出世しづらい
・若手のうちは特に個人の裁量権が小さい
OB・OG訪問をして、それぞれの社員の考え方に共感できるかなどを確かめてみるのも効果的です。
OB・OG訪問のやり方はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。質問例70選も紹介しています。
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OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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自分に合った仕事の見つけ方はこちらの記事で解説しているので、チェックして、本当に大手が自分に合っているのか考えてみましょう。
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中小企業やベンチャー企業から大手企業に転職することも可能だから
既卒から大手企業に入るよりも、一度中小企業やベンチャー企業に入社してスキルをつけ、そこから大手を狙う方が入社しやすいケースが多いです。
新卒採用はどうしても新卒が優遇されやすいため、そこで新卒と同じ土俵で戦うよりは、一度中小企業などに入社して、スキルを磨いて市場価値を高めることで、スムーズに就職できることがあります。
外資の有名大手企業などは、そもそも新卒よりも中途採用の方が入りやすいと言われているところもあり、新卒時点で大手にこだわる必要はないのです。
おすすめの職種①営業職
中小企業などで入社するなら特におすすめなのが、営業職です。営業職は中途採用の応募が多く、高い売上高を記録すれば大手企業への転職は十分可能です。
また、営業スキルはほかの職種にも活かすことができます。たとえばマーケティング職や人事職では、営業経験を必須としているところもあります。
特におすすめなのは法人営業です。法人営業とは、企業相手に営業をする職種ですが、巨額を動かすことになるため責任が大きく、またビジネスマナーを徹底することも必要とされ、かつ取引相手だけでなくその上司やさらなる取引先についても考慮しなければならないなど、ハイレベルな営業スキルが身につきます。
「営業に挑戦したいけど、向いてないのでは……」と不安に思う人は、こちらの記事で適性をチェックできるので、ぜひ確認してみてください。
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営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
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おすすめの職種②エンジニア
日本経済全体としてIT化が加速していますが、それに対応できるエンジニアが不足していると言われています。大手企業でもエンジニアを必要としているところは多いため、エンジニアのスキルを身に付けることもおすすめです。
大手企業に入社したいのであれば、大手企業のグループ子会社のエンジニアなども良いです。大元の大手企業とのコネクションを作りやすく、また、その大手企業同様の待遇を受けられることが多く、「充実した福利厚生を手に入れたい」という理由で大手企業を狙う人には合っています。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る大手企業に派遣出向させる中小企業も狙い目
人材紹介、技術系、医療検査など特定の技能を活かす職種では正規社員として採用し、大手企業に派遣出向させて業務を委託していることもあります。
そのような派遣会社では出向先で十年以上籍を置いて、出向先の社員とほぼ同じ仕事ができ、大手派遣会社には出向先に転職することを想定している会社もあります。
中小企業に就職して大企業を目指すなら伸ばしたいスキルを磨ける企業がおすすめ
このような会社は最近人材育成にも非常に力を入れており、日常業務をしながらスキルアップの教育を受けることができます。
自分の伸ばしたいスキルが明確であれば、しっかりと自分の専門性を磨きつつそのスキルを持って大企業へ移籍するキャリアも可能なほか、人脈や関係する多くの情報を得ることができます。
可能性を広げたい人にはおすすめの選択肢の1つです。
既卒が大手に入るなら経歴やスキル面を磨くべき! 一歩抜きんでて内定を勝ち取ろう
既卒が大手に入るなら、一筋縄の対策ではなかなかうまくいきません。経歴面で抜きん出ることに加え、スキルを磨き新卒と差別化する必要があります。
大変な道のりと思うかもしれませんが、今だけの辛抱と考えて丹念に取り組めば問題ありません。ビジネスに活かせるスキルを身に付け、一歩抜きん出て内定を勝ち取りましょう。
また、大手企業に捉われすぎず、中小企業やベンチャー企業にも視野を広げ、本当に自分に合う企業に出会う意識を持つことも忘れないでくださいね。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る既卒でも大手を諦める必要はない
既卒者で大手企業を狙いたい人は、狭き門であることを十分に理解してチャレンジしてください。新卒の就職でも大手企業は倍率が高く、なかなか就職が叶わないのが現実です。そこに既卒での就職となるとさらに倍率が高まります。
しかしながら、チャレンジする人のすべての道が閉ざされているわけではありません。自身のこれまでのスキルや資格、経験、企業や業界に対する研究の深さなどをアピールできるように入念な準備をして臨めば道が開けるかもしれません。
また、この記事にもあるように、中小企業を経験してから大手企業に就職をするという道もあります。
長期的な目線で気を楽にキャリアを考えていこう
現在から未来について、キャリアについての目標をたてることで、どのようにそのゴール(通過点)を目指すかを考えると、選択肢が多く持てるので、気持ちも楽になります。
仕事に就く、仕事をするということは、あなたの働くというキャリアについて目標を持ってその目標に向けて進んでいく、時には立ち止まって反省する、ということの振り返りを繰り返しおこなうことで精度が高まっていきます。自身の選択の幅を増やしながら目標をもって就職活動に取り組んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細