GPSテストの練習問題14問と解き方! 就活の専門家がポイントを解説

Webテスト対策の支援実績がある専門家がこの記事を監修しました
田中直香
田中直香
ジョブカード作成アドバイザー
Naoka Tanaka〇情報と経理の専門学校に18年間勤務。少人数クラスの担任として就職支援やSPI指導を担当。個別相談を通じて学生の就職活動をサポート

GPSテストは、批判的思考・創造的思考・協働的思考という3つの思考力と、言語問題・数理処理問題という基礎学力を測定するテストです。

この記事では、Webテストの指導経験を持つ田中さんとともにGPSテストの解き方を解説します。問題ごとに求められる思考プロセスと解答のポイントを理解して、本番に臨みましょう。

記事の後半では、合計14問の練習問題を用意しています。思考力問題と基礎学力問題の両方に取り組むことで、GPSテストで求められる総合的な能力を養っていきましょう。

問題を解く前に確認! GPSテストのコツ

GPSテストの概要

  • 問題パターン:批判的思考、創造的思考、協働的思考、言語問題(語彙)、言語問題(長文読解)、数理処理問題(推論・計算)、数理処理問題(表の読み取り)
  • 1問あたりの時間:思考力90秒、言語・数理処理40秒
  • 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(なし)Webテスティング(高)
【コンテンツの制作・チェック・監修体制について】
Webテストコンテンツは、生成AI(人工知能)も活用しながら社内の編集部メンバーが作成したオリジナルの問題となります。チェック・監修体制としては、1問につき、Webテストに精通した外部パートナー最低1人のチェック、Webテストを得意領域とするキャリアコンサルタントによる最終チェックと監修をおこなっています。
GPSテストを解くときのコツをわかりやすく教えてください!

ジョブカード作成アドバイザー

田中 直香

プロフィールを見る

図表の可視化や概算を駆使して解答スピードを上げよう

「中学・高校レベル」の知識で十分対応できますが、特有の思考力問題が含まれるため、導入企業を受ける就活生にとっては最優先で対策すべきテストです。

基本の解き方は、文章から「目的」と「手段」などの骨組みを正確に読み取ること

さらに応用編として、複雑な条件は図や表に書き出して可視化したり、数理問題では概算を使って素早く選択肢を絞り込むテクニックが求められます。

知識の丸暗記ではなく、情報を見極めるスピードと見切りの付け方が勝負を分けます。リラックスして一つひとつの問題に挑んでみましょう。

GPSテストの練習問題14問|Webテストのプロによる解説付き!

ここからは、GPSテストの練習問題をWebテストのプロによる解説付きで14問紹介します。7パターンを各2問ずつ出題するので、問題ごとに解き方のコツをつかんでいきましょう。

GPSテストに初めて取り組む人や、思考力問題の解き方がわからない人は、「問題を解く前に確認! GPSテストのコツ」で各パターンの基本的な考え方を理解してから練習問題に進むのがおすすめです。

問題1(難易度:★★★☆☆)

問題

次の主張の背景にある考え(表には出ていないが主張を支えている考え)として最も適当なものを、A~Eのうちから選び、記号で答えよ。

主張)顧客満足度を向上させるためには、問い合わせに対する回答のスピードを上げることが不可欠である。

選択肢


正解:C
まず、主張の内容を「目的」と「手段」に分けて整理する。
目的:顧客満足度を向上させること
手段:問い合わせに対する回答のスピードを上げること
この主張は、「回答のスピードが上がることが、顧客の満足につながる」という論理で構成されている。
主張が成り立つためには、顧客が「回答の早さ」に価値を見いだしているという前提が必要である。
もし顧客が早さをまったく気にしないのであれば、回答のスピードを上げることは満足度の向上につながらない。
したがって、Cが最も適当な背景となる。

田中 直香

プロフィール

文章の「目的」と「手段」を明確に分けることが正解への素早いアプローチになります。

「何のために(目的)」「何をするか(手段)」を余白にメモして構造を可視化しましょう。これにより、両者をつなぐ「隠れた前提」がはっきりと見えてきます。

ダミーの選択肢は本文の単語を使い回していることが多いため、構造からズレたものは即座に見切って時間を節約してください。

問題2(難易度:★★★☆☆)

問題

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

<事例1>
2つの企業、X社とY社がシステムを統合するにあたり、どちらの仕様に合わせるかで激しく対立していた。互いに自社の仕様をゆずらないためである。そこへ、Z社が提供する両方の仕様を吸収できる中間システムを無償で導入することが提案された。これにより、双方が自社の仕様を大きく変えることなく統合が実現し、プロジェクトは前に進んだ。

<事例2>
商店街の夏祭りで、飲食店と物販店が出店場所を巡って対立していた。メインストリートの場所が限られていたためである。そこへ、隣接する神社の宮司がうちの境内をサブ会場として開放しても良いと申し出た。境内という新たなスペースが加わったことで、店舗をゆったりと配置でき、両者の希望する出店数が確保され、対立は解消した。

問い:「事例1」と「事例2」に見られる共通する問題解決の方法と似た事例はどれか。最も適当なものを、次A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:A
2つの事例には、当事者同士の交渉が行き詰まった際、第三者が外部から新たなリソースを提供することで、全体の枠組みを広げて解決するという共通のパターンがある。
事例1ではZ社がシステムを、事例2では宮司が境内を提供している。選択肢の中で、この外部からのリソース提供による解決パターンに合致するのはAである。先輩という第三者が別荘という新たな場所を提供したことで、双方が納得する解決に至っている。

田中 直香

プロフィール

具体例から共通の「構造」を見つけ出す問題は、GPSの大きな特徴です。

文章をただ読むのではなく、各事例を「誰が(主体)」「何を使って(手段)」「どう解決したか(結果)」というシンプルなフレームワークに当てはめてメモを取りましょう。

「第三者が」「新たなリソースを提供して」「両者の希望を叶えた」という骨組みを抽象化してとらえれば、妥協や強制といったダミー選択肢を瞬時に見切ることができます。

問題3(難易度:★★★☆☆)

問題

次の会話文を読み、次の問いに答えよ。

サトウ「今度のフェス、メインゲストに俳優のタカハシ氏を呼びたいです」
ヤマモト「出演料が高すぎます。予算を50万円もオーバーしていますよ」
サトウ「しかし、タカハシ氏を呼べば話題性は抜群です。目先の予算にとらわれないでください」
ヤマモト「予算管理は私の責任です。赤字になったら誰が責任をとるんですか」
イトウ「お2人とも落ち着いてください。タカハシ氏と同じ事務所で、最近SNSで人気の若手、ナカムラ氏なら予算内で呼べるはずです。話題性も十分見込めますよ」
ヤマモト「ナカムラ氏? そういう問題じゃありません。サトウさんのように計画性のない提案は困るんです」
サトウ「計画性がないとは失礼ですね! 私はフェスの成功を誰よりも考えているんです」
ヤマモト「感情論で仕事を進めないでください。とにかく今回の提案は却下です」

問い:この問題がなかなか解決しないのは、なぜか。その理由として最も適当なものを、次のA~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:B
サトウは集客を、ヤマモトは予算厳守を主張している。
イトウは予算内で集客も見込めるナカムラ氏を呼ぶという建設的な代替案を提示している。しかし、サトウとヤマモトは計画性がない、失礼だといった個人攻撃や感情的な非難の応酬に終始している。
そのため、目の前にあるイトウの妥協案をまったく検討せず、対立が解消しない状態に陥っている。したがって、当事者の感情的な対立が原因であると指摘しているBが最も適当である。

問題4(難易度:★★★☆☆)

問題

次の文章の空欄に入る語句として最も適切なものを、A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

「企業が持続的な成長を遂げるためには、目先の利益だけでなく、将来を見据えた長期的な(  )にもとづく戦略が不可欠である」

選択肢


正解:A
この問題では文脈に最も適した語句を選ぶことが求められる。
「展望」は広く見渡すことや将来の動向を見通すことを意味し、「長期的な展望」という組み合わせでよく用いられる。
「観測」は観察・測定する行為を指す語であり、『長期的な観測にもとづく戦略』という表現は一般的ではない。
「眺望」は景色を見渡すこと、「願望」は願い望むこと、「待望」は待ち望むことである。
したがって、企業の戦略の根拠となる語句としては「展望」が最も適切である。

問題5(難易度:★★★☆☆)

問題

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

近年、環境への配慮や業務効率化の観点から、多くの企業がペーパーレス化を推進している。資料を電子化することのメリットとして、印刷にかかるコストの削減や、必要な情報をすぐに検索できる利便性の向上が挙げられる。
一方で、新しいシステムを導入するための初期費用や、従業員間における情報機器の操作スキルの格差といった課題も指摘されている。こうした課題に対処するため、段階的なシステムの導入や、従業員向けの操作研修を積極的におこなう企業が増えている。

この文章の趣旨として最も適切なものはどれか。次A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:B
長文読解では、文章全体の趣旨を正確に把握することが求められる。
本文は、ペーパーレス化のメリットと課題の両方に触れたうえで、企業がその課題に対処する取り組みをおこなっている現状を述べている。
選択肢Aはメリットの一部しかとらえておらず不適切である。
選択肢CやEは極端な主張であり、本文の内容と合致しない。選択肢Dは一部の情報を拡大解釈している。
したがって、文章全体のバランスを反映したBが最も適切である。

田中 直香

プロフィール

長文読解で素早く正解を導くコツは、選択肢の「極端な表現」に敏感になることです。

GPSでは、本文にない「のみ」「すべて」「完全に」といった断定的な言葉を含む選択肢はダミーの確率が非常に高いです。

不自然な表現を瞬時に見切り、本文と一言一句照らし合わせずに消去法で逆算する視点を持てば、大幅なタイム短縮につながります。

問題6(難易度:★★★☆☆)

問題

次の問いに答えよ。

あるIT企業でプログラミング言語のスキルに関するアンケートを社員400人に実施した結果、Pythonが使える社員は全体の45%、Javaが使える社員は全体の35%、両方使える社員は全体の15%であった。PythonもJavaも使えない社員は何人か。

選択肢


正解:C
この問題は集合の考え方を使って解く。
Pythonが使える社員は400人×45%=180人、Javaが使える社員は400人×35%=140人、両方使える社員は400人×15%=60人である。
PythonまたはJavaの少なくとも一方が使える社員は、180+140-60=260人となる。
したがって、どちらの言語も使えない社員は400-260=140人となり、正解はCである。集合の問題は図を描いて整理すると、重複部分を正しく処理できる。

田中 直香

プロフィール

集合の問題はベン図が基本ですが、素早く解くコツは「人数を出す前に割合のまま計算する」ことです。

1つずつ人数を出さず「45%+35%−15%=65%」と%のまま全体像をつかみましょう。「どちらも使えない」のが35%とわかれば、最後に「400人の35%」を一度かけるだけで正解が導けます。

無駄な計算を省きタイムロスとミスを劇的に防ぐこの解き方を、ぜひマスターしてください。

問題7(難易度:★★★☆☆)

問題

次のデータをもとに、下の問いに答えよ。

以下は、ある飲食チェーンの店舗別年間来店者数(単位:千人)である。

【A店】2022年:840 2023年:966
【B店】2022年:650 2023年:728
【C店】2022年:450 2023年:531

2022年から2023年にかけて、来店者数の増加率が最も高い店舗はどれか。

選択肢


正解:C
各店舗の増加率を計算して比較する。
A店:(966−840)÷840×100=15.0%の増加である。
B店:(728−650)÷650×100=12.0%の増加である。
C店:(531−450)÷450×100=18.0%の増加である。
したがって、増加率が最も高いのはC店(18.0%)であり、正解はCである。
表の読み取り問題では、増加「額」と増加「率」を混同しないように注意する。A店は増加額(126千人)が最大であるが、増加率で見るとC店が最も高くなる。

田中 直香

プロフィール

増加額と増加率を混同しやすく、真面目に計算すると時間を奪われてしまいます。緻密な計算を避け概算でアタリをつけるのが見切りのコツです。

たとえば、C店は450に対し81なので約2割と直感できますが、A店は840に対し126で2割に及びません。このようにザックリと割合の大きさを比較して見切りをつければ、計算の手間を大幅に省けます。

実戦ではこの「ざっくり計算」を活用してタイムロスを防ぎましょう。

問題8(難易度:★★★★☆)

問題

次の主張の背景にある考え(表には出ていないが主張を支えている考え)として最も適当なものを、A~Eのうちから選び、記号で答えよ。

主張)新しい知識を身に付けるためには、失敗を恐れずに自ら課題に取り組むことが重要である。

選択肢


正解:B
まず、主張の内容を「目的」と「手段」に分けて整理する。
目的:新しい知識を身に付けること
手段:失敗を恐れずに自ら課題に取り組むこと
この主張は、「自ら課題に取り組む過程が、新しい知識の習得につながる」という論理で構成されている。
主張が成り立つためには、座学などで受動的に学ぶのではなく、実践のなかで試行錯誤することが知識を得る有効な方法であるという前提が必要である。
したがって、実践的な経験と知識の習得を結び付けているBが最も適当な背景となる。

田中 直香

プロフィール

この問題では「隠れた前提」を見抜く論理的思考力が問われます。

解くコツは、主張のなかの「目的(知識の習得)」と「手段(課題への取り組み)」をつなぐ架け橋となる選択肢を探すことです。

選択肢を読む際は、本文のスコープから外れた極端な表現を含むものを即座に除外しましょう。正解は目的と手段の両要素を過不足なく結びつけています。

問題9(難易度:★★★★☆)

問題

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

<事例1>
2つの運送会社P社とQ社が、ある地域の配送ルートを巡って競合し、値下げ合戦で両社とも疲弊していた。そこへ、大手荷主であるR社が両社で共同配送網を構築するなら、全国配送の案件も優先的に発注すると提案した。これによりP社とQ社は争うのをやめ、協力して新たな大きな利益を得ることになった。

<事例2>
あるマンションの住民会議で、限られた駐車場スペースを巡り、車を通勤で使う住民と週末だけ使う住民で激しく対立していた。そこへ、近隣の商業施設のオーナーが平日の日中だけなら、うちの駐車場を住民に安く貸し出してもかまわないと申し出た。これにより、通勤用と週末用の利用枠をうまく組み合わせることができ、全員が駐車場を確保できた。

問い:「事例1」と「事例2」に見られる共通する問題解決の方法と似た事例はどれか。最も適当なものを、次A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:B
2つの事例に共通するのは、当事者間で限られた利益や場所の奪い合いが起きている状況に対し、第三者が外部から新たな条件やリソースを提供することで、全体の利益を拡大し対立を解消するという手法である。
選択肢の中でこの構造に合致するのはBである。
限られた予算を巡る対立に対し、提携企業という第三者が自社の予算を提供したことで、双方が希望する広告を出すことができ、問題が解決している。

田中 直香

プロフィール

問題文を読んだら、対立の構図を「当事者間での限られた利益や場所の奪い合い」から「第三者による新たなリソースの提供」というように、簡単なフローや図式にして可視化してみましょう

選択肢を読む際は、このフローの構成要素がすべて揃っているかを確認します。

「第三者」がいなかったり、「妥協」や「我慢」で終わっている選択肢はダミーとして一目で消去できるはずです。複雑な文章でも骨組みだけを抜き出せば必ず正解できます。

問題10(難易度:★★★★☆)

問題

次の会話文を読み、次の問いに答えよ。

ワタナベ「現在開発中の新システムですが、セキュリティ機能をより強固にするため、リリースを1カ月延期させてください」
キムラ「冗談じゃないですよ。来月リリースするとすでに顧客へ案内済みです。今さら延期なんて認められません」
ワタナベ「しかし、万が一情報漏洩でも起きたら、顧客の信用を完全に失います。営業は売ることしか考えていないんですか?」
キムラ「なんですって? 私たちが売上を作っているからこそ、開発部門が成り立っているんでしょう!」
タカハシ「まあまあ。ワタナベさん、セキュリティ機能のなかでも、特に重要な部分だけを優先して実装し、来月リリースすることはできないですか? 残りの機能は後のアップデートで対応するという形なら……」
キムラ「アップデート? そんな不完全なものを顧客に提供できるわけがないでしょう。ワタナベさんが最初から正確な工数を見積もっていれば済んだ話です」
ワタナベ「見積もり段階では予見できなかった課題が発生したんです! それを私の責任にするとは、キムラさんは現場の苦労をまったく理解していない!」
キムラ「結果を出せない言い訳は聞きたくありませんね。とにかく予定通りのリリースは絶対です」

問い:この問題がなかなか解決しないのは、なぜか。その理由として最も適当なものを、次のA~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:C
開発のワタナベは品質確保のためのリリース延期を、営業のキムラは期日通りのリリースを主張している。これに対し、タカハシは重要機能のみ先行リリースし、残りは後日アップデートするという現実的な折衷案を提示している。
しかし、ワタナベとキムラは売ることしか考えていない、見積もりが甘いと互いの責任や態度の非難に終始している。このように、両者が感情的な対立から抜け出せず、問題解決に向けた建設的な提案に耳を傾けていないことが膠着状態の原因である。ゆえに、Cが最も適当である。

田中 直香

プロフィール

誰と誰が対立し、誰が仲裁に入っているかという「役割」を簡単な相関図としてメモしながら読むとスムーズです。

ワタナベ(品質重視)とキムラ(期日重視)の対立に対し、タカハシが「折衷案」を出している構図ですね。

選択肢を選ぶ際は、本文に書かれていない推測(選択肢Eの「権限がない」など)が含まれているものを真っ先にダミーとして消去するのが見切りのコツです。事実と感情論を切り離して、スピーディーに正解を導き出してください。

問題11(難易度:★★★★☆)

問題

次の文章の空欄に入る語句として最も適切なものを、A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

「労働条件を巡る労使間の交渉は難航し、互いに妥協点を見いだせないまま、ついに(  )状態に陥った。」

選択肢


正解:C
この問題では、事態が進展しない状況を的確に表す語彙の知識が問われる。
「膠着」は、ある状態が固定して動かなくなることを意味し、交渉が進まなくなる状況を表す慣用表現としては『膠着状態』がより一般的。
「停滞」は物事がとどまって進まないことだが、「状態」と結びつく慣用的な表現としては「膠着」のほうが自然である。
「頓挫」は事業などが途中で行き詰まること、「破綻」は成り立たなくなることである。ゆえに、Cが最も適当である。

問題12(難易度:★★★★☆)

問題

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

近年、顧客が商品やサービスを所有するのではなく、利用期間に応じて料金を支払う「サブスクリプション型」のビジネスモデルが多様な業界で広がっている。
このモデルのメリットとして、企業側には継続的かつ安定した収益基盤の構築や、蓄積された顧客データにもとづく精度の高いマーケティングが可能になることが挙げられる。
一方で、顧客が価値を感じなくなればすぐに解約されてしまうリスクや、常に新しい価値を提供し続けなければならない開発コストの増加といった課題も指摘されている。これらの課題を乗り越えるため、顧客の成功体験を支援する専門部署を設けたり、サービスの内容を顧客一人ひとりに合わせて細分化したりする取り組みをおこなう企業が増加している。

この文章の趣旨として最も適切なものはどれか。次A~Eのうちから1つ選び、記号で答えよ。

選択肢


正解:C
文章全体の論理構造を把握する問題である。本文は、サブスクリプション型ビジネスモデルのメリットと課題を提示したうえで、企業が課題解決に向けた取り組みをおこなっている状況を説明している。
選択肢Aは課題の存在を否定しており誤り。選択肢Bはメリットと課題の大小を比較しているが、本文にそのような記述はない。選択肢Dは対策の内容を課題とすり替えており不適当。選択肢Eは本文にない極端な主張である。ゆえにCが最も適当である。

田中 直香

プロフィール

文章の構造が「メリット→課題→解決策」の王道パターンだと素早く気づくのが読解のコツです。

選択肢も「まったく存在しない」「すべての企業は」といった、本文にない極端な比較や断定を含むものは即座にダミーとして消去しましょう。

問題13(難易度:★★★★☆)

問題

次の問いに答えよ。

あるメーカーで資格の取得状況に関するアンケートを社員600人に実施した。その結果、資格Xを持つ社員は全体の8分の3、資格Yを持つ社員は全体の35%であった。また、両方の資格を持つ社員は、資格Xを持つ社員のうちの5分の1であった。資格Xも資格Yも持たない社員は何人か。

選択肢


正解:C
この問題は集合の考え方を用いて解く。資格Xを持つ社員は600人×8分の3=225人、資格Yを持つ社員は600人×35%=210人である。
両方の資格を持つ社員は、資格Xを持つ225人の5分の1であるため、225÷5=45人となる。資格Xまたは資格Yの少なくとも一方を持つ社員は、225+210-45=390人である。
したがって、どちらの資格も持たない社員は600-390=210人となり、正解はCである。

田中 直香

プロフィール

分数とパーセンテージが混在する問題は、全体の人数(600人)を掛けて「実際の人数」に変換して解くのが確実でスピーディーです。

また「両方持つ社員」の基準が「全体」か「資格X保持者」かを見極める点に注意しましょう。

頭の中で処理せず、ベン図を描いて数字を書き込めば重複による計算ミスを防げます

問題14(難易度:★★★★☆)

問題

次のデータをもとに、下の問いに答えよ。

以下は、あるIT企業のサービス別会員数(単位:万人)である。

【サービスP】2023年:1,250 2024年:1,450
【サービスQ】2023年:840 2024年:1,008
【サービスR】2023年:680 2024年:833
【サービスS】2023年:450 2024年:567

2023年から2024年にかけて、会員数の増加率が最も高いサービスはどれか。

選択肢


正解:D
各サービスの増加率を計算して比較する。
サービスP:(1,450−1,250)÷1,250×100=16.0%の増加である。
サービスQ:(1,008−840)÷840×100=20.0%の増加である。
サービスR:(833−680)÷680×100=22.5%の増加である。
サービスS:(567−450)÷450×100=26.0%の増加である。
したがって、増加率が最も高いのはサービスS(26.0%)であり、正解はDである。
増加数が最も多いのはサービスP(200万人)であるが、増加率が最も高いのは元の数が最も小さいサービスSである。各項目の割合を求める計算手順を正確におこなうことが重要である。

田中 直香

プロフィール

増加率の引っかけ問題ですが、割り算を4回もおこなうと時間を浪費します。

そのため、概算を使いましょう。まず、増加数を算出します(P:200, Q:168, R:153, S:117)。次に「大体何割か」のアタリをつけます。Sは450に対し117増で25%超、Pは1,250に対し200増で20%に届かないということがわかります。

このように、20%や25%を基準にする実戦的な比較法で、ライバルに差をつけていきましょう。

GPSテストを対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!解くスピードが重要! 得点のコツは時間制限を設けること

ジョブカード作成アドバイザー

田中 直香

プロフィールを見る

GPSを攻略するための最大の壁は厳格な時間制限です。

そのため、事前対策としては、本番2週間前から毎日30分、タイマーを使い思考力90秒、語彙・計算40秒で解く感覚を体に覚えさせるのが有効でしょう。

特に長文の論理構造抽出や集合等の条件整理を重点的に練習し、時間を使いすぎないことがスコアに直結します。

切り捨てる勇気も合格率を上げる要素になる

苦手意識があるなら「すべて」「完全に」等の極端な表現を含むダミー選択肢を瞬時に弾く消去法を武器にしてください。

また、完璧な計算に固執して時間を溶かしたり、増加額と増加率を混同したりするミスには要注意です。会話文の問題で感情論に巻き込まれない冷静さも欠かせません。

最大のコツは、早めに見切りをつける「捨てる勇気」を持つことです。この視点を持って効率的に解き進めるだけで、本番の突破率は格段に上がりますよ。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

> コンテンツポリシー

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

> メッセージを読む
就活対策資料&ツール一覧 About Our Materials

関連Q&A

記事カテゴリー

Q&Aカテゴリーはこちら

関連Q&A

おすすめ対策ツール・資料

TOP

PORTキャリア
会社情報 プライバシーポリシー グループ会員利用規約 コンプライアンスポリシー 反社会的勢力排除ポリシー 外部サービスの利用について 情報セキュリティ基本方針 行動ターゲティング広告について カスタマーハラスメントポリシー