ニッセイ情報テクノロジーはやばい? 残業時間が長い? 年功序列? 就活のプロが解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • 国家資格キャリアコンサルタント

    Takuya Takahashi〇人材系スタートアップ企業で採用支援・D&I推進に従事。その後、SIer企業でエンジニア兼研修講師として新人育成に参画。現在はNPOで若者の居場所支援やケアに取り組む

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  • 国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Hiroshi Sakai〇大手ICT企業で人事部長・人材開発部長として採用・育成・制度・労務を統括。面接は5,000人超。国家資格キャリアコンサルタントとして就労支援・研修講師も担当。

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

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本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「ニッセイ情報テクノロジーはやばい?」

自分が気になっている企業について調べたときに、「激務で残業が多い」「社風が古くて堅実すぎる」などの噂があると気になってしまうものです。

ニッセイ情報テクノロジーにもそのような評判が立っているため、この記事では実態を解説していきます。就活のプロであるキャリアコンサルタントからも、専門家としての視点から情報の読み解き方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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1分でわかるニッセイ情報テクノロジー

ニッセイ情報テクノロジーとは

日本生命グループのIT戦略会社として、同グループの事業を技術で支える中核的存在。「社会やお客様への貢献」「新たな価値の創造」「人の成長と尊重」という企業理念に基づき、顧客のビジネスの発展や健康人材の育成を支援。

おもに日本生命向けの超大規模システム開発と、一般市場(保険・金融・医療・介護・自治体など)向けの幅広いITソリューションを軸に、高度な業務ノウハウと最新技術を連携させて幅広い課題解決に貢献する企業。

会社名ニッセイ情報テクノロジー株式会社
(Nissay Information Technology Co., Ltd.)
従業員数(単体)2,735名(2026年4月1日現在)
本社所在地東京都大田区
主な事業保険システムビジネス:日本生命グループをはじめとする保険・共済業界の顧客に対し、最上流のコンサルティングから大規模システムの開発・保守運用までを一気通貫で提供。業界最高水準の専門性で、日本の安心を支える強固なビジネス基盤の構築を支援。

ヘルスケアシステムビジネス:医療機関や介護事業者、健康保険組合などの顧客が抱える課題に対し、最先端のIT技術を掛け合わせた自社パッケージやソリューションを提供。医療・介護現場のデジタル化(DX)や業務効率化を強力に推進。

ソリューション・プラットフォームビジネス:最新のクラウド技術(AWS等)やセキュリティ技術を活用し、大規模かつ高い信頼性が求められるITインフラの設計・構築・運用を提案。24時間365日の安定稼働を支え、高度な情報セキュリティ環境を実現。

アウトソーシングビジネス:システムの運用管理にとどまらず、顧客のバックオフィス業務(契約管理や給付金支払など)そのものを高度なITスキルとともに一括して受託。業務の最適化とコスト削減を両立させるパートナーとして貢献。
売上高(単体)892億1,000万円(前年同期比12.8%増)(2025年3月期)
営業利益(同)45億7,000万円(同211.4%増)(同期間)
企業HPhttps://www.nissay-it.co.jp/ 
新卒採用HPhttps://www.nissay-it.co.jp/recruit/new/
企業情報

「ニッセイ情報テクノロジーがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く

ニッセイ情報テクノロジーが「やばい」と言われるおもな理由を3つ紹介していきます。それぞれの実態について、キャリアコンサルタントがプロの視点で解説をしているので、参考にしながら読んでみてください。

①部署による残業の格差が激しいから

ニッセイ情報テクノロジーの採用ページでは、残業時間は2024年度で平均28.0時間程度と述べられています(※1)。情報通信業界の平均が16.5時間(※2)であるため、同社の労働時間は比較的長い傾向にあります。

特にニッセイ情報テクノロジーでは、社会インフラを支える大規模かつ難易度の高い案件を多く扱っているため、日本生命の基幹システム等を担当する部署では、納期前やトラブル発生時に激務になりやすく、休日出勤が生じる可能性があるかもしれません

ただし、社員のメリハリある働き方をサポートすることを目的に「ノー残業デー」の設定や有給休暇の取得目標の設定、テレワークや時差出勤の推進といった、働き方変革に向けた前向きな取り組みが記載されている(※3)ため、残業時間と興味のある仕事内容を天秤にかけて考えたり、実際に説明会等で案件による繫閑の実態を聞いてみるのが良いでしょう。

※1 ニッセイ情報テクノロジー 数字でみるNISSAY IT
※2 厚労省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
※3 ニッセイ情報テクノロジー 各種制度

アドバイザーのリアル・アドバイス!残業時間は業界内では標準的だが事業や顧客によって差が出る

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

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平均残業時間28.0時間という数字は、情報通信業界の内、SIer業界では比較的標準的ですが、事業によって忙しさの質は大きく変わります。

私は同社の内部事情を把握しているわけではないので、配属先ごとの正確な格差まではわかりませんが、私の前職を含むSIer業界の構造から言えば、扱うシステムと顧客の業界によって部署間で大きく異なるのは間違いありません。

希望部署の実態をOB・OG訪問で確認しよう

同社の中では、納期前やトラブル発生時に最も残業があると推測されるのは「保険システムビジネス」でしょうか。

巨大な社会インフラを支える基幹システムは、絶対に止めることが許されません。顧客の先には顧客の顧客がおり、納期厳守はもちろんですし、障害発生時は一刻を争う事態となるので、精神的にも負荷がかかります。

同社を検討する際は、会社全体の平均値で安心せず、説明会やOB・OG訪問で「希望する事業部や案件によって、具体的に働き方や現場のプレッシャーにどれほどの差があるのか」を確認しておいたほうが良いと思います。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

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②年功序列のカルチャーがあるから

ニッセイ情報テクノロジーは、親会社が130年の歴史を持つ老舗企業なため、昔ながらの年功序列のカルチャーがあるという評判がされていることが考えられます。

同社の採用ページでは、新規事業や重点課題のプロジェクトに対して上司を経由せずに直接応募できる「職務公募制度」や、全事業部から自身のキャリアに合わせて異動を希望できる「社内FA制度」(※1)が設けられています。

また、入社からの5年間は、一人前のシステムエンジニアになるまでの大事な「基礎固め期間」(※2)としており、より高度なIT人材を育てるべく、研修や基礎固めが非常に手厚くおこなわれる環境であることがうかがえます

目安研修内容
内定者内定者研修(IT入門・ビジネス基礎)
新入社員新入社員(ITスキル・ビジネススキル)
2年目~テクニカルスキル研修ヒューマンスキル系研修階層別研修

※1 ニッセイ情報テクノロジー 多様なキャリアコース
※2 ニッセイ情報テクノロジー 育成プログラム

プロのアドバイザーはこう分析!社会を下支えするノウハウの詰まった企業と言える

キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

杉原 美佐子

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ニッセイ情報テクノロジーは単なるITベンダーではなく、医療・保険・介護という社会的インフラの業務知識と、膨大なデータ管理のノウハウを持つ企業です。

また、株主構成(日本生命、日立、IBM、インテック等)を見れば、同社が堅牢な体質であることが推測できます。

設立当時、全国に何万とある端末の更新は、FDやCD-ROMを郵送し1台ずつ手作業でおこなう非効率なものでした。

この状況を変えるため、プログラム自動配信技術を持つ日立などの資本・技術を迎え入れ、強力なJV(合弁)体制を築いた経緯を考えれば、社内に超一流ベンダーの厳格な開発標準や管理ルールが深く根づいているのは当然です。

大手の堅実な環境で縁の下の力持ちが求められる

だからこそ、仕事の進め方はベンチャー系の「とりあえず作る」とは対極にあり、「仕様書を完璧に書き、何重ものチェックを通す」堅実な大手のスタイルになります。

入社5年の手厚い基礎固めを年功序列ととらえてしまう受動的な人には向きません。ITの華やかさより、社会の裏方を支える使命感を持って武骨に仕事に取り組める人にとっては、最高の環境になるでしょう。

③親会社(日本生命)との主従関係が強いから

日本生命とニッセイ情報テクノロジーの間には、発注元(親会社)と受注元(子会社)という関係上、どうしても「主従関係」が生じやすい構造があるのは事実です。

しかし、日本生命が生命保険の提供を主軸としている事業会社であるのに対し、ニッセイ情報テクノロジーはシステムの開発や運用、ITコンサルティングを行う「ITの専門企業」です。そのため、求められる専門性も、ITスキルやプロジェクトマネジメント、データ分析といったようなテクノロジーに特化(※)したものになります。

「親会社との壁」という表面的な噂に惑わされるのではなく、「自分はITのプロとしてどのようなキャリアを築いていきたいか」という観点で、この企業を選ぶべきかを判断するのが良いでしょう

ニッセイ情報テクノロジー 多様なキャリアコース

プロのアドバイザーならこうアドバイス!長期的に社会を支えることにかかわれる魅力がある

国家資格キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

酒井 宏

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ニッセイ情報テクノロジーは、日本生命グループのシステム開発・運用を担う立場にあり、金融ITならではの正確性、堅牢性、長期運用の考え方を学びやすい会社です。

生命保険は契約期間が長く、顧客情報も機微性が高いため、単にシステムを作るだけでなく、止めない・間違えない・説明できることが強く求められます。

この点にやりがいを感じられる人には、社会的責任の大きい仕事として成長機会があります。

自分がどのような環境を求めているかで考えよう

一方で、流行の技術を短いサイクルで試したい人や、個人の裁量で素早く開発を進めたい人には、調整や確認の多さがもどかしく感じられる可能性があります。

「やばい」という評判を見る際は、残業時間や給与だけでなく、自分が堅実な大規模開発に向いているのか、変化の速い環境を求めているのかを切り分けて考えることが大切です。

面接では配属領域、開発工程、運用とのかかわり方まで確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。

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「やばい」と言われる理由と実態は異なっている

ニッセイ情報テクノロジーの残業時間やカルチャーは「やばい」というほどではなく、社風や残業の格差も実態は異なるものでした。そのため、ネガティブな評判と正確な情報を照らし合わせることで、どのような企業なのかを見極めることができます。

プロのアドバイザーはこう分析!安定基盤の上で一般市場への挑戦ができる二面性が魅力である

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

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同社を理解するうえで重要なのは、ユーザー系SIerらしい「安定感」と、そこに留まらない「挑戦」の両方を持っている点です。

日本生命グループの大規模システムを支える立場にあるため、高いセキュリティや堅牢性が求められる環境で経験を積めるのは大きな強みだと思います。

一方で、一般市場の開拓にも取り組んでおり、安定志向だけではない姿勢も感じました。日本生命グループという安定基盤がありながら、一般市場にもチャレンジできる点は魅力ではないでしょうか。

現場のリアルをイメージしながら面接でアピールしよう

ただ、実際の業務ではプログラミングよりも、ベンダー調整や上流工程のマネジメントが中心になる場面も多そうです。そのため、「技術を極めたい」というイメージだけで入るとギャップを感じる人もいるかもしれません。

だからこそ、採用ページで人事部長が述べているように人間力や知的好奇心を重視しているのだと思います。選考では、学び続ける姿勢や、周囲を巻き込みながら物事を進めた経験を、自分の言葉で伝えられると良さそうです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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