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商社の一般職は勝ち組ですか?

「商社の一般職は勝ち組」という意見を聞くことがあります。給与が高いことや安定しているなどが理由として挙げられていると思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

もし商社の一般職が本当に勝ち組と言えるのであれば、どのような点がそう言えるのか、具体的な理由を教えていただきたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

降幡 美冬

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商社の一般職=勝ち組? あなたにとっての勝ち組は何か考えてみよう

給与水準が高い、福利厚生が整っている、転勤がない、定時に帰れる。こうした点に価値を感じるなら、商社の一般職は勝ち組と言えるかもしれません。

ただし、「自分の裁量で仕事を進めたい」「スキルを磨いてキャリアアップしたい」「長期的に自分らしい働き方を実現したい」と考える人にとっては、一般職の働き方では物足りなさや不安を感じることが考えられます。

実際、私が大手企業でのキャリア相談を受けるなかでも、一般職として働く方から「突然営業職への異動を命じられた」「総合職への転換か、給与を下げて一般職を続けるかの選択を迫られた」といった相談が寄せられます。

また、近年では一般職の業務がAI(人工知能)や外部委託に置き換えられるケースも増えており、安定と思われていた働き方も、決して安心とは言い切れない時代になっています。

「何に価値を置くか」で勝ち組の定義は変わる

勝ち組かどうかは他人が決めるものではなく、自分がどんな人生を望み、何に価値を置くかで変わってきます。

自分の人生をコントロールするためにも、いま一度将来のキャリアを中長期的な視点で考えてみることをおすすめします。

キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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商社の一般職が勝ち組かどうかは個人の感覚である

わざわざ一般職と言っている点がポイントかと思うのですが、年収や安定感は総合職も同じですが、総合職はハードワークだからという意味も含まれているのでしょう。

総合職ほどハードではないが、商社の高い年収相場の恩恵を受けて、良い環境で比較的に楽に稼げるというニュアンスが感じられます。

質問としてはそれが「実際にどうなのか?」とのことですが、それは個人の感覚でしかないので、本当に勝ち組かと言えばよくわかりません。

総合職とは別な面で一般職の人もそれなりにハードですし、すべての人がそれを勝ち組と考えるかは疑問です。

本当の勝ちは、自分の価値観と将来像で決まる

ここからは私個人の考えですが、問題は勝ち組って何なのか? ということです。

若くてまだ学習能力がある時期に楽して稼げるというのは私は勝ち組ではなくむしろ負け組だと思っています。何故ならスキルが身につかないからです。

人口が減って国力が下がり、経済も縮小していくわが国では、社会保障や公的支援に過度に頼ることができなくなりつつあります。

こうした時代では、目先の給与や好待遇よりも、自分で考える力や、苦境を乗り切って生きていけるスキルを身につける方が長期的な財産ではないかと思います。

楽に稼げるような職場ではそれは身につかない可能性が高いでしょう。世間の勝ち組という風評などは何の判断材料にもなりません。

体力も気力も充実しているうちに何をすべきかは自分自身でよく考えるべきではないでしょうか。

以下の記事では商社の具体的な仕事内容や就職に向けた対策方法などを解説しています。特に5大商社への就職・転職を検討している人は、一度目を通しておきましょう。

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