この記事のまとめ
- ゲーム制作にかかわる仕事を10種類紹介
- 制作だけでなくゲームをプレイしてお金を稼ぐ仕事も視野に入れよう
- 今からできる準備をして自分の理想のゲームにかかわる仕事に就こう
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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アクションやシューティング、ロールプレイングなど、多種多様な種類があるゲーム。日本で開発されたゲームには世界中で人気を集めるものもあるので、「趣味のゲームにかかわる仕事に就きたい」「大好きなゲームだったら長く働ける気がする」と一度は考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、ゲームが完成するまでには企画から制作までさまざまな職種の人が携わっているため、それぞれの職種が具体的にどんな仕事をしているのかイメージしづらい人もいるかもしれません。
この記事では、キャリアアドバイザーの板谷さん、野村さん、永田さんのアドバイスを交えつつ、ゲームにかかわる仕事の一覧や魅力を解説します。ゲームにかかわる仕事に興味がある人は、自分の理想をかなえられる仕事を見つけるためにもぜひ参考にしてください。
ゲームにかかわる仕事は全体像から幅広くチェックしよう!
さまざまな職種があるゲームの仕事は、かかわり方で分類して全体像を把握することで、特徴を理解しやすくなります。やみくもに調べるのではなく、ゲームとのかかわり方による違いを理解することで、効率的に自分が向いているかを確認できるのです。
そのため記事では、最初にゲームの仕事の全体像を説明します。それぞれの職種の関係性を理解して、どのようにゲームとかかわっている仕事なのかをイメージするのに役立ててください。
そしてその後、ゲーム関連の仕事に向いている人の特徴を解説します。自分の性格や強みと比較しながら、相性が良いかチェックしてくださいね。また、「未経験からゲーム関連の仕事に就きたい」という人のために、今からできる準備を紹介します。
ゲーム業界について幅広く理解し、自分にぴったりの仕事で内定を勝ち取れるように行動していきましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
ゲームにかかわる仕事とは? 最初に全体像を把握しよう
ゲーム関連の仕事に興味があるなら、まずはゲーム業界の全体像を押さえましょう。ゲームが発売されるまでは、さまざまな企業が携わっています。
ゲームに携わる企業
- パブリッシャー:ゲームの企画や販売をおこなう
- ディベロッパー:指示書をもとにゲームを開発する
- ゲームハードメーカー:ゲーム機器本体を開発して販売する
- ゲームソフトメーカー:ゲームソフトを販売する
- アプリゲームメーカー:アプリゲームを企画する
パブリッシャーはゲームの販売元を指し、ゲームを企画してディベロッパーに開発を依頼します。開発を担うディベロッパーにはプログラマーやデザイナーなどが在籍しており、チームを組んでゲームを制作するのです。
また、ディベロッパーはゲーム制作が完了するとゲームソフトメーカーに納品します。そしてゲームソフトメーカーやパブリッシャーは、製品を置いてもらうためにゲームメーカーや販売店に営業をかけます。発売に向けてプロモーション戦略を立案し、多くの人に購入してもらえるようにゲームの魅力を伝えるのです。
また、ゲーム作品はキャラクターグッズやコラボイベントなど、ほかのコンテンツにも派生します。そのため派生したコンテンツを顧客に届ける職種も存在しています。
このように単にゲームにかかわる仕事といっても媒体ごとに制作にかかわる仕事も異なり、ゲーム作品から派生してできた仕事もあります。そのため、自分がゲーム業界でもどの役割で携わりたいのかを明確にすることが重要なのです。
ゲーム業界の全体像については以下の記事でも解説しているので、併せて確認してみてください。
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ゲームの業界で働く人はゲームが大好きで子どもの頃からさまざまなゲームに触れてきた人が多いです。ゲームにかかわる仕事はさまざまあるので、仕事内容を深く理解し自分に合った仕事を見つけましょう。
ゲーム制作にかかわる仕事10選! 仕事内容&活用できる資格を紹介
ゲーム制作にはストーリーやキャラクターの考案、グラフィックの作成、試作品のテストプレイなど、役割を分担して多くの人がかかわっています。そのため、ゲームにかかわる仕事を理解するためには「各職種がどんな業務をおこなっているのか」を把握しておく必要があります。
ここではゲーム制作にかかわる仕事の内容と活用できる資格を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
①ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーとは、ゲーム制作全体を統括管理する総責任者です。予算やスケジュール、スタッフの配置など、全体の指揮を執っています。もし開発に遅れが生じた場合は、発売日を変更したうえで追加の資金調達に奔走するのもゲームプロデューサーの仕事の一つです。
また、ゲームの完成が近付いてきたら、より多く販売するためにプロモーション戦略も考えます。そのため、マーケティングに関する知識や資格を保有していれば、非常に役立つでしょう。
ゲーム制作に携わるキャリアの最上位とも言えるポジションのため、ゲーム関連職種で豊富な経験を積んでから抜擢される職種です。
②ゲームディレクター
ゲームプロデューサーのもとで、さまざまな職種の人が協力するゲーム制作を取りまとめている「現場監督」のポジションを担うのがゲームディレクターです。ゲームプランナーと企画を考えたり、各作業のスケジュールを管理したり、トラブルが発生した際に指示を出したりと幅広い業務をおこなっています。
ゲームディレクターは制作がスムーズに進むように管理する仕事なので、個人で作業する機会はあまりありません。制作全体に携わっているので、ゲームプロデューサーと同様にゲームに関する多種多様な知識やスキルが求められます。
③ゲームプランナー
ゲームプランナーとは、コンセプトやストーリー、キャラクターなどを設計する仕事です。ゲームプランナーが設計した企画がクオリティを大きく左右するため、ゲーム業界でも花形の仕事といえるでしょう。自身のアイデアがゲームという形になる点が、ゲームプランナーのやりがいの一つです。
ゲームプランナーのなかには、ゲームディレクターやシナリオライターと兼任して制作に携わっている人もいます。
企画内容をプログラマーやデザイナーに依頼して制作してもらうため、幅広い知識や経験だけでなくイメージを的確に伝えるコミュニケーションスキルも必要です。
- ゲームプランナーはどの程度経験を積んだらなれるのでしょうか?
さまざまなスキルが必要になるため3年程度の下積み期間が理想
具体的な年数に関してはその会社によって差があると思います。ですが、一つの物差しとして「マルチタスクをこなせる知識・経験」「社会人としてのコミュニケーション力」が高いレベルで備わっているということが条件として挙げられます。
ゲームプランナーは同時進行であらゆる担当者とかかわる必要がでてきます。その際に、いま自分がどの作業をしているのかパニックにならずに冷静に物事を整理できる力と、それらを適切に他者へ伝え連携する能力が必要となるのです。
そのため、最低でも3年は下積みとして経験を積んだほうが良さそうですね。
④シナリオライター
シナリオライターとは、ストーリーや登場人物のセリフ、アイテムの説明文などゲームに関するさまざまな文章を考える仕事です。ゲームの種類によってはストーリーパートが長いと飽きてしまうユーザーもいるため、コンパクトにまとめながらも内容を理解できる文章に仕上げる能力が求められます。
シナリオ作成に関するスキルのほかにも、パソコンに関する知識を身に付けておくと働き始めてからは文章を考えることに集中できるでしょう。また、資格を取得してプログラミングもできるシナリオライターになれば、選考で有利に働く可能性があります。
シナリオライターのような文章を書く仕事に憧れている人は、以下の記事で今から実践できる対策も確認してみましょう。
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かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
⑤サウンドクリエイター
サウンドクリエイターとは、ゲームのテーマ曲やBGM、効果音などを作成する仕事です。企画会議や指示書の内容から、パソコンでコンセプトに合った曲やBGMを作成します。
生オーケストラや著名な作曲家・音楽家を起用して、ゲームで流れる音楽や効果音を制作するのが一般的ですが、さまざまな音を作るために、身近な物音や生楽器の音を録音することもあります。
サウンドクリエイターに役立つ資格
- サウンドレコーディング技術認定:スタジオやホールで録音するレコーディングエンジニアとしてのスキルを証明する民間資格
- Pro Tools技術認定:レコーディング時の標準機として定着しているPro Toolsの操作能力を証明する民間資格
- 映像音響処理技術者資格認定:映像作品の制作に必要なスキルと知識が身に付いていることを認定する民間資格
音響はゲームへの没入感を高める役割があり、場面に応じたサウンドを選択してユーザーを引き込むセンスとスキルが求められます。そのため、吹奏楽やバンド、作曲の経験がある人は、活かせる可能性があります。
もし作曲経験がなくても、今後制作をしてみたときに自分の制作スキルが高い可能性があるため、その経験がないと就職できないとは言い切れません。
しかし、基本的に音楽を創り上げる仕事なので、第三者に評価してもらうためにも作曲の経験値は積んでおいたほうが良いでしょう。
⑥ゲームグラフィックデザイナー
ゲームグラフィックデザイナーとは、キャラクターや建物、アイテムなどを制作する仕事です。物や人物だけではなく、アイテム使用時の視覚効果やメニュー画面、商品のパッケージなどもゲームグラフィックデザイナーが作っています。
またCG技術を用いてキャラクターや建物、アイテムを表現することもあり、その場合「ゲームCGデザイナー」と呼ばれることもあります。
ゲームグラフィックデザイナーに役立つ資格
- CGクリエイター検定:CG制作や映像制作のスキルを証明する民間資格
- Illustrator®クリエイター能力認定試験:グラフィックツール「Illustrator」の操作スキルを証明する民間資格
- Photoshop®クリエイター能力認定試験:Photoshopを使ってグラフィックコンテンツを作成可能なことを証明する民間資格
また、ゲームグラフィックデザイナーはデザインのスキルだけではなく、自分が思い描くデザインをゲームプログラマーやゲームエンジニアに正しく伝えるコミュニケーション能力も必要です。デザイン技術だけでなく、チームで働く意識も必須ということは覚えておきましょう。
⑦ゲームプログラマー
ゲームプランナーが作成した指示書通りにゲームが動くようにプログラミングするのが、ゲームプログラマーです。操作性は快適にプレイできるかどうかの鍵を握っているので、ゲームプログラマーはゲーム制作に欠かせません。
ゲームプログラマーに役立つ資格
- C言語プログラミング能力認定試験:プログラミング言語であるC言語の知識とスキルを証明する民間資格
- PHP技術者認定試験:プログラミング言語であるPHPのスキルを証明する民間資格
ゲームプログラマーは企画に参加し、プログラミングの観点からアイディアや意見を提案することもあります。無理な要求を受け入れたものの実現が難しいことを納期間近に伝えると発売開始が大幅に遅れるため、企画会議の段階からできないと判断することも大切です。
ゲームプログラマーは、プログラミング未経験でも採用される可能性はあります。しかし関連する技術や知識の予備学習と積み重ねは必要です。
専門の教育プログラムを利用しても独学でも良いですが、基礎的な技術と業界の概要理解、ゲーム業界への熱意という3点は特に重要ですよ。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
⑧ゲームデバッガー
ゲームデバッガーとは、開発段階のゲームをテストプレイしてバグが発生しないかを確認する仕事です。バグとは、特定の条件下でキャラクターを動かせなくなったり、敵に攻撃が当たらなくなったりする不具合です。
バグが発生すると、ユーザーは快適にゲームをプレイできなくなってしまいます。そのため、発売前に修正できるようにバグを見つけ次第開発者に報告する必要があるのです。
またゲームデバッガーは、ゲーム難易度が適切かどうか、ゲーム全体のバランスが取れているかどうかも確認しています。
ゲームデバッガーに役立つ資格
- C言語プログラミング能力認定試験:プログラミング言語であるC言語の知識とスキルを証明する民間資格
- Javaプログラミング能力認定試験:プログラミング言語であるJavaを扱えることを証明する民間資格
プログラミングスキルがあれば、バグを発見した際にソースコードの不具合がありそうな場所を予想できます。また、バグを見つけた段階でほかにも生じそうな場所を推測することも可能です。そのため、プログラミングに関する資格を保有するゲームデバッガーは、ゲーム制作において重宝されます。
⑨サーバーエンジニア
マルチプレイやリアルタイム対戦ができるゲームは、サーバーを活用してプレイデータを管理しています。ゲームの基盤であるサーバーの構築から保守までをトータルでおこなっているのが、サーバーエンジニアです。
もし大きな負荷がかかってサーバーがダウンすればゲームをプレイできなくなるため、ゲーム業界にはサーバーをメンテナンスをするサーバーエンジニアが欠かせません。
具体的には使用するプログラミング言語やソフトウェアの決定、システムの構築・強化・デバッグなど、ユーザーが快適にゲームをプレイできる環境づくりに貢献しています。
サーバーエンジニアについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ確認してみてください。
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この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容から、キャリアパス、向いている人の特徴を紹介しています。未経験からサーバーエンジニアになる方法も解説。キャリアコンサルタントのコメントから、どこよりも詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
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⑩インフラエンジニア
ゲーム業界におけるインフラとは、データベースやネットワークなどの通信システムのことです。インフラエンジニアは、ゲーム運営に不可欠なインフラの設計や構築、保守をおこなっています。
ゲームタイトルに特化して携わる機会が多いサーバーエンジニアに対して、インフラエンジニアはさまざまなゲームの土台としてプレイ環境を整備しています。インフラの設計・保守のほか、アクセスログの収集やデータベースの監査など、セキュリティ対策もおこなっているのです。
未経験からインフラエンジニアを目指す方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ確認してみてください。
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インフラエンジニアは未経験からでも目指せる職種です。ITインフラと一言で言っても幅広いので、興味のある分野から勉強するのがおすすめ。インフラエンジニアの仕事内容から目指すためのロードマップまで徹底解説します。
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ゲーム好きなら要チェック! ゲームをプレイしてお金を稼ぐ仕事
ゲームをプレイしてお金を稼ぐ仕事
ゲーム関連の仕事は制作だけではなく、プレイヤーとして携わることもできます。YouTubeやTwitchといった動画配信サービスの普及やeスポーツ(e-sports)としてゲームが競技化されたことにより、新たに職業として考えられるようになりました。
しかし、「ゲームをしてお金を稼ぐイメージがわかない」という人も多いでしょう。そこでここでは、ゲームをプレイしてお金を稼ぐ仕事の内容を説明します。
①ゲーム実況者
ゲーム実況者とは、プレイ動画をYouTubeなどの動画配信サービスに投稿している人々のことです。ユーザーが動画を再生すると広告が流れる仕組みになっていて、ゲーム実況者のおもな収入源は広告収入です。
また、ゲームをライブで配信しながら実況している人もいます。ライブ配信には視聴者が配信者にお金を送る機能があり、広告収入と合わせて投げ銭でも稼ぐことができます。
ゲーム実況におすすめのサービス
- YouTube
- ニコニコ動画
- Twitch
- ツイキャス
ゲームを楽しみながら稼げるなんて夢のような仕事だと思う人もいるかもしれませんが、収入を安定させるためにはかなりの努力が必要です。多くの人に見てもらえるまで地道に動画を上げ続ける忍耐力や、注目のゲームをいち早く実況するための情報収集力が求められるでしょう。
②プロゲーマー
プロゲーマーとは、ゲームをプレイするeスポーツ大会に出場してお金を稼ぐ仕事で、大会の賞金やスポンサーとの契約金がおもな収入源です。eスポーツ大会のジャンルは豊富で、ゲームタイトルごとに大会が開催されています。
eスポーツ大会の代表的なジャンル
- スポーツゲーム
- シューティングゲーム
- 格闘ゲーム
- パズルゲーム
プロゲーマーは、現時点ではあまりメジャーな職業ではありません。しかし、eスポーツの規模は世界的に拡大しており、国際舞台で活躍する日本人も出てきています。そのため、eスポーツの発展とともに、活躍の場が広がっていく可能性があります。
③ゲームの攻略法やレビューを発信するライター
ゲームが好きなのであれば、ゲームに特化したライターとして働く道もあります。たとえば、ゲームに関する記事を掲載しているメディアと契約し、攻略法やレビューを書いた記事を納品することで収入を得るというパターンがあります。
また、自分でブログを開設してゲームに関する記事を書くブロガーも選択肢の一つです。ブロガーの場合は、クリック型の広告収入やアフィリエイトがおもな収入源となります。
しかしライターは納品した時点で報酬が発生するのに対して、ブロガーは記事を書いても稼げるとは限りません。ブロガーは記事を見たユーザーが広告をクリックしたり、紹介している商品を購入したりすることで報酬を受け取れるので、きちんとビジネスとして成り立つまで少し時間がかかるということは覚えておきましょう。
未経験からライターになるための方法を詳しく知りたいという人は、以下の記事がおすすめです。
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近年人気の職業でもあるライター。学生の中には「ライターになりたい」という人もいるかもしれませんが、新卒でライターに特化した採用をしている企業はなかなか見つからないことも。この記事では経験豊富なキャリアコンサルタントが、新卒からライターになる方法や、ライターを目指す学生が事前におこなうべき準備を解説します。
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裏方として業界を支える! ゲームと間接的にかかわる仕事も併せて確認しよう
ゲームと間接的にかかわる仕事
- 営業
- 広報
ゲームにかかわる仕事というと、どうしてもクリエイターのイメージが強いですが、裏方として業界を支える営業や広報の仕事もあります。
簡単に言うと、ゲームの知名度を上げるために宣伝をするのが広報で、ゲームショップや販売店にゲームを置いてもらえるように契約を取り付けることが営業の仕事です。そのため、どちらの仕事もゲームのアピールポイントを把握して、魅力を上手に伝えなければなりません。
また、最近はダウンロード販売が一般的になってきており、営業対象が販売店から個人に移りつつあります。営業や広報は「どのように認知してもらうか」「どのようなプロモーションなら買いたくなるか」など、一般ユーザーに向けた販売戦略を考える力が必要な仕事といえます。
以下の記事では営業職のキャリアプランについてまとめています。ゲーム業界の営業職を希望している人は参考にしてみてください。
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モチベーションにつながる! ゲーム関連の仕事に携わる3つの魅力
ゲーム関連の仕事に携わる魅力
- 完成時に達成感を感じられる
- ユーザーの反応を直接聞ける
- 日々進化し続けている業界で働ける
ゲームが好きだからという理由で、ゲーム業界に興味を持った人も多いかもしれませんが、好きなものに携われる以外にもゲーム関連の仕事にはさまざまな魅力があります。
就職・転職のモチベーションアップにつなげるためにも、ゲーム関連の仕事の魅力を知って、働くイメージを具体化させましょう。
ここではゲームにかかわる仕事に携わるメリットを3つ紹介します。好きなものに携われる以外の仕事の魅力について理解を深めることで、就職先として選択肢に入れるべきか考えてみてください。
①完成時に達成感を感じられる
ゲームはさまざまな人が携わり、多くの工程を経てでき上がるため、完成までに長い期間を要します。たとえば順調に進んでいても、突然のトラブルやバグで制作が進まないこともあるのです。
そんな状況を経るからこそ、自分が制作にかかわり試行錯誤を重ねた作品が完成した際の喜びはひとしおです。
さらに、自分が制作に携わったゲームが店頭に並んでいたり、実際にプレーしてキャラクターがゲーム内で動いているのを見れたりすることで、やりがいや達成感を実感しやすい点も魅力の一つです。
②ユーザーの反応を直接聞ける
ゲームが発売されると、SNSやレビュー動画・記事、テレビなどでユーザーの反応を確認できます。評価が高ければ、制作にかけた努力が報われて大きなやりがいになります。
また、発売前から期待の声を聞くこともあり、「自分が携わったゲームを楽しみにしている人がいる」という事実が働く活力にもつながるのです。
ゲームの良い評判が広がって売上が伸びれば、ボーナスとして給与に反映されたり大きく評価されて昇進できたりする可能性もあるので、影響力が自分の給与として反映される喜びもありますよ。
売上の多いゲームはファンも多く、さまざまな口コミを得ることになるため、ユーザーからの評価を目にできる機会は増えます。
しかし、一つのゲームを制作するには複数の企業やさまざまな役割の人が携わっているため、ゲームの売上が個人の評価に直結するということはそれほど多くないかもしれないので期待しすぎないようにしましょう。
③日々進化し続けている業界で働ける
eスポーツが話題になったこともあり、ゲーム業界は日々進化しています。経済産業省の発表によると、2022年の国内のゲーム市場規模は2兆316億円です。2012年は約9800億円だったため、10年間で約2倍成長していることがわかります。
また、CGやメタバース(仮想現実)といった新技術が積極的に取り入れられているので、ゲームにかかわる仕事に就いていれば、成長を続ける業界で働きながら知識やスキルを磨き続けられるのです。
ゲーム産業は今後も発展することが見込まれており、経験を積むことでより市場価値の高い人材を目指せます。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る「好き」を仕事にできるだけではないゲーム関連の仕事の魅力を知ろう
ゲーム関連の仕事には多様な魅力があります。たとえば、プログラミング、デザイン、プランニング、プロデュースなど多彩な職種が存在し、自分の興味や能力に合わせて選択できるという点がまず挙げられます。
そして、ゲーム業界では縦方向への成長だけでなく、数年後に異なる役割へとシフトしてスキルの幅を広げることも可能です。また、プロジェクトというチームでおこなうことも魅力の一つで、アイデアを出し合い、協力してゲームを制作することで、クリエイティブな活動が展開されます。
仕事を通じて多くの人に喜びや感動を提供できることも魅力
ゲーム業界は常に新しい技術やトレンドに敏感であり、常に学び続けることができます。自分の興味関心や性格、価値観が活かされる仕事環境であり、自己成長や満足感を得やすいです。挑戦的なプロジェクトに携わることで、自己実現や達成感を得られることもあるでしょう。
そして、ゲームの制作過程や完成作品を通じて、多くの人々に喜びや感動を提供することができる喜びもあります。
結果的に、ゲーム関連の仕事は、自己成長やチームワーク、創造性の発揮など、多岐にわたる魅力があり、やりがいを感じられる仕事です。
キャリアコンサルタントに聞く! ゲーム関連の仕事のこれからとは
大ヒットしたタイトルも多く、世界的に注目されている日本のゲーム業界。しかし、「ゲームにかかわる仕事は今後も残り続けるのか」「今後のゲーム業界で活躍するにはどのような能力が必要か」と考えている人もいるのではないでしょうか。
就職・転職のプロとして多くの人をサポートしてきたキャリアコンサルタントの永田さんに、ゲームにかかわる仕事の将来性を聞いてみましょう。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る伸び代はまだまだあるためゲーム業界を引っ張っていく存在を目指そう
就活や転職活動をしている人の話を聞くと、ゲーム業界に興味を持つ人は少なくないという印象です。eスポーツ業界もまだまだ伸び代があるうえに、これからも需要は拡大していく業界だと思うので、興味がある人にとっては将来性は十分あるといえるでしょう。
国内のいわゆるハードベンダーも海外では評価が高く、日本のアニメ業界と並んでゲームもファンが多いため今後も人気が衰えることはなさそうです。
日本だけにとどまらずグローバルな視点を持とう
そんななかで活躍が期待される人物像としては、やはり「グローバルな視点を持っている人」ではないでしょうか。すでにゲームの世界はオンラインでのプレイが当たり前になっていて、あらゆるソフトで世界中のプレイヤーとつながることが可能になっています。
特に海外のゲームの人気が強く「マインクラフト」をはじめ「グランドセフトオート」「PUBG」など、リアルで没入感が得られる体験ができるゲームが人気を博しています。
今の日本のゲーム界を引っ張っていきつつ、さらに海外とも競争していけるタフネスを備えた人材が期待されているでしょう。
自分に当てはまるか確認しよう! ゲーム業界の仕事に向いている人の5つの特徴
ゲーム業界の仕事に向いている人の5つの特徴
「ゲームにかかわる仕事に携わりたいが、自分に合っているかわからない」「自分の特徴が仕事に役立つか知りたい」など、ゲーム関連の仕事に携わることに不安を抱えている人もいるでしょう。
ここからはゲーム業界の仕事に向いている人の特徴を説明します。ゲームの仕事に向いている人の特徴を把握することで、仕事を選ぶ際に役立つうえに、向いている人の特徴とマッチしていれば選考でアピールも可能です。
ゲーム業界の仕事に興味がある人は、ぜひ確認しておきましょう。
- ゲーム関連の仕事に就くと、大好きだったゲームが嫌いになりそうで不安です……。
大変さを理解したうえで好きなことを突き詰める選択肢もある
私自身、過去にメタバースゲームの制作に携わる機会がありました。その際に出会うクリエイターの人たちから、本当にゲームが好きだということが伝わってきたのが印象的でした。
新しい技術を学ぶ好奇心や熱量があり、参考になりそうな海外のゲームがチームに共有されると実際にプレイしたり、どうしたらユーザーや顧客の満足度を高めることができるのかということを真剣に考えている人ばかりでした。
ゲーム関連の仕事もさまざまな分野があるので一概には言えないですが、「好き」なものを共有できる人と働ける環境というのは稀有だと思います。
プライベートの時間もどこまでも探究したり深めていくことができてしまうので、仕事以外の人生が疎かになってしまう可能性もありますが、自分がやりたいと思うのであればぜひ挑戦してみてください。
①チームで何かすることが好き
ゲーム制作というと、コンピュータと向かい合って孤独に作業するイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際はディレクターを中心にチームを組んでおこないます。チームにアサインされるのは、ゲームプランナーやゲームプログラマー、ゲームデザイナーなどの制作に必要なメンバーです。
それぞれの職種が一丸となってゲームの発売に向けて動いていくため、チームで何かをすることが好きな人に向いています。会話をする機会も多く、コミュニケーション能力や協調性に自信がある人にもゲーム関連の仕事は向いているでしょう。
ゲーム業界でのチームワークは、個々のアイデアが集約され、共同で創造力を発揮します。仲間とのコラボレーションにより、自分のアイデアがゲームという形となり達成感を味わうことができるでしょう。
さらに、仲間と切磋琢磨することにより、自己のアイデンティティを高め、企業や業界への貢献にもつながります。
チームワークがあることをアピールする際のコツは、以下の記事で詳しく解説しています。
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②ものづくりが好き
ゲーム関連の仕事の多くは制作にかかわる職種なので、ものづくりが好きな人はゲーム関連の仕事に向いています。特にゲームプログラマーやゲームデザイナー、サウンドクリエイターなどは、仕事内容が形になって作品に反映されます。
「長い時間をかけて考えた自分のイメージを作品に取り入れたい」と考えるものづくりが好きな人は、ゲームにかかわる仕事に適しているでしょう。また、自分のアイデアを通して誰かに喜んでもらいたい、感動してもらいたいなどの情熱がある人にも向いています。
③ゲームを含めた娯楽全般に興味がある
ヒットするようなゲーム作品を作るためには、ゲームに精通しているだけでは足りない場合もあります。そのためエンターテインメント全般への理解が深く、多角的なアプローチができる人は重宝されるので、ゲーム以外の娯楽にも興味がある人はゲームにかかわる仕事で活躍できる可能性が高いでしょう。
ゲームだけではなくアニメや映画、文学などに精通していれば、インスピレーションを得られる場面も多くなります。また、ユーザー視点も持ち合わせているため、プレイヤーがどのように感じるかをイメージしながら制作に携われます。
ゲームだけでなくアニメも好きという方は、アニメ業界の全体像も理解を深めておきましょう。こちらの記事ではアニメにかかわる仕事26選を詳しく解説しています。
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④ゲームの流行や最新情報に敏感
動向を把握しチームの意思決定に活かせるため、ゲームの流行や最新情報に敏感な人にも向いているといえます。たとえばゲームデザイナーであれば、トレンドを押さえたデザインを作成可能です。
また、流行りのゲームを素早く察知できれば、ゲーム実況者として人気を集められる可能性もあります。このように流行や最新情報に敏感な人は、ゲーム制作の仕事だけではなくコンテンツクリエイターとしても活躍できるのです。
最新情報を調べるコツが知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。面接での時事問題対策の記事ですが、情報収集のやり方についても解説しています。
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⑤細部までこだわりを持って対応できる
ゲームが精巧に作られているとリアリティが増して、利用者がゲームの世界に入り込みやすくなります。そのため、細部までこだわりを持って対応できる人もゲーム業界で活躍できるでしょう。
たとえばメインストーリーだけではなくサブストーリーも充実させていれば、ゲームをクリアした後も長く遊べる満足度の高いゲームになります。またキャラクターや建物のデザインにこだわることによって、現実とリンクしやすくなりユーザーはゲームに引き込まれやすくなるのです。
ディテールがゲームのクオリティを左右するため、細部までこだわれる人はゲーム制作において高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
- 丁寧な作業は得意なのですが、その分人よりも遅くなってしまいます。仕事が遅いとマイナス評価になりそうで不安です……。
会社や消費者の求めるレベルとバランスを取ることが大事
個々の性格によって得意不得意があるため、業務を進めるにあたって差が現れることは仕方がないといえます。その点は会社や上司も理解はしているでしょう。
しかし、あまりにも指示とかけ離れた作業をしていたり、会社が求めていないようなことまでこだわって遅くなってしまっているとしたら、それは消費者のためというより自分のためにやっているだけになってしまうため、マイナス評価になり得るでしょう。
細部までこだわるとしても上司としっかりコミュニケーションをしながらバランスを取ることが大事になってきますね。
2パターンで紹介! ゲームにかかわる仕事に就くために今からできる準備
ゲームにかかわる仕事に就くために今からできる準備
- ゲーム制作に関する職種の場合
- ゲーム制作以外の職種の場合
「未経験でもゲームにかかわる仕事に就けるのかな」「事前にできる準備があれば取り組んで採用確率を高めたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
ゲーム関連の仕事は専門的な知識やスキルが必要なので、未経験者には難しい職種が大半です。ただ、今から紹介する準備をして臨めば、選考を通過できる可能性もあります。ゲーム制作とそれ以外の2パターンに分けて解説しているので、希望職種に合わせてチェックしてくださいね。
ゲーム制作に関する職種の場合
ゲーム制作に関する職種の場合にできる準備
- 専門学校に通ってスキルを磨く
- 独学で自作ゲームを開発してみる
ゲーム関連の仕事でも、特に制作に携わりたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、専門的な知識やスキルが求められるため、ゲームが好きだからという理由だけでなれるものではありません。
ゲーム制作に関する職種に就きたい場合、事前準備が欠かせません。未経験者でも今からできる対策を見ていきましょう。
ゲーム業界に就職する方法は、以下のQ&Aコンテンツでも紹介しています。キャリアコンサルタントの意見も併せて参考にしてみてくださいね。
①専門学校に通ってスキルを磨く
準備に2〜4年程度かかりますが、ゲーム関連の知識やスキルを学ぶには専門学校に通うのが一般的です。プログラミングやデザインなどスキルによって学科やコースが分かれていて、特定の分野をとことん学べます。
また、夜間部を設置している専門学校もあり、仕事をしながらゲーム関連のスキルを習得することも可能です。就職実績を公開しているところが多いので、自身の就きたい職業に強い専門学校を選択しましょう。
②独学で自作ゲームを開発してみる
ゲームプログラマーになりたい場合は、プログラミングを習得して独学で自作ゲームを開発するという選択肢もあります。パソコンとインターネット環境、開発ツールがあれば自作可能です。
たとえば世界中にユーザーがいる「Pokémon GO」を開発した野村達雄さんは、独学でプログラミングを学んでこのゲームを開発しています。
また、ゲーム制作の選考ではポートフォリオの提出を求められる機会が多いため、クオリティの高いゲームを開発できれば高く評価してもらえる可能性もあります。
独学でゲーム開発に取り組む場合、自分の好きな時間に作業できる点や費用がかからない点などのメリットもありますが、知識やスキルが未熟でバグやトラブルが多発するなどして開発に時間がかかってしまうケースもあります。
難しいと感じたら、専門学校やスクールへの入学を検討したり、ゲーム開発会社が開催するセミナーに参加したりするのも一つの方法です。
- 独学でゲームを開発しましたが、クオリティに自信がありません。自信がないなら、ポートフォリオとして提出しない方が良いのでしょうか?
入社後に困らないためにもポートフォリオとして提出しよう
クオリティに自信が持てるまで突き詰めていくのは非常に難易度が高いですよね。だからこそ、もし自信がなくてもせっかく独学でゲームを開発したのであれば、ポートフォリオとして提出しましょう。
現時点での段階でどのくらいのレベルなのかということはきちんと企業側に知ってもらった方が今後、就職して現場に入る際にも双方に齟齬がなくスムーズですよ。
ゲーム制作以外の職種の場合
ゲーム制作以外の職種の場合にできる準備
- ゲームプレイヤー関連:大会に出場してみる
- そのほかの職種:ゲームの流行や最新情報を積極的に収集して理解を深める
制作以外に携わりたいと考えている場合、基本的にポートフォリオは不要です。ただし、ゲームをプレイしてお金を稼ぐ仕事は、企業に入社せずに活動するケースが多くなっています。
ゲームプレイヤー関連とそのほかの職種に分けて、今からでもできる準備を紹介します。
①ゲームプレイヤー関連:大会に出場してみる
プロゲーマーになるための道は確立されていないため、プレイスキルを磨いたらプロ・アマ問わず参加できる大会に出場してみましょう。結果を残してeスポーツのチームやスポンサーの目にとどまれば、オファーが届いてプロになれる可能性があります。
また、大会に向けた練習を実況者として配信することで、eスポーツのチームやスポンサーに見てもらえるかもしれません。人気が出ると広告収入や投げ銭によって報酬を受け取れる可能性もあり、相乗効果を期待できます。
プロゲーマーになりたいと考えているならば、大会への参加は大きな意義があると思います。初めてなので「失敗してあたりまえ」という気持ちで望めば少し気が楽になるはずです。
まずは参加ができただけで100点を自分にあげるつもりでチャレンジしてみましょう。
②そのほかの職種:ゲームの流行や最新情報を積極的に収集して理解を深める
ゲーム実況者やライターは、ゲームの流行や最新情報を押さえることが大切です。多くの人が興味を持っているジャンルやゲームタイトルのコンテンツを制作することで、閲覧数を増やしやすいためです。
流行りのゲームに関するコンテンツを投稿すれば、あなたを認知していない人が見てくれるかもしれません。おもしろい・役に立つと感じたら、あなたが制作したほかのコンテンツもチェックする可能性があります。
なるべく多くの人に見てもらいファンを獲得するためには、ゲームの流行や最新情報を積極的に収集してユーザー心理を理解し、戦略的にゲームタイトルを選んでコンテンツ制作を進めましょう。
仕事内容や向いている人の特徴を把握してゲーム業界への理解を深めよう
ゲームにかかわる職種は豊富で、それぞれ仕事内容や向いている人の特徴が異なります。そのため、ミスマッチを防ぐためには、それぞれの職種への理解を深めることが大切です。
ここまで解説した内容を繰り返し読んで、ゲーム業界で働くイメージをつかみましょう。また、ゲームへのかかわり方によって必要な対策が異なるため、希望職種に合わせた準備を進め、選考を突破してくださいね。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る今後も発展が見込まれるゲーム業界への理解を深めよう
ここまでゲームにかかわる仕事の内容や仕事に役立つ資格についての説明をしてきました。アニメ同様日本のゲームは海外でも非常に人気があります。CGやキャラクターの動き、メタバースゲームなど技術の進化によってゲーム関連の仕事は増え続けています。
また、今後さまざまな業界と融合し、ますます発展が見込まれる分野でもあります。ゲームが好きな人にとって、今までゲームに費やしてきた時間やエネルギー、知識をゲーム関連の仕事に就くことで活かすこともできるでしょう。
一度きりの人生だからこそ適性を考えたうえで後悔のない選択をしよう
大好きで思い入れが強い場合、就職してから思い描いた結果を出すことができないと苦しく感じてしまうことがあるかもしれません。とはいえ、どんな企業に入っても困難を感じることはあるうえに、人生は一度きりです。
「ゲーム業界に進んでみたい!」と思った人はその思いを大切にして、ぜひゲーム業界への就職を考えてみてください。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細