Q
その他
回答しない
退職を引き止められたのですが、やはり辞めたいです。どのように断るべきですか?
先日、退職の意思を会社に伝えたところ、上司から強く引き止められました。待遇の見直しなどの提案も受け、一度は残留を検討したのですが、それでも「やはり退職したい」という気持ちが消えません。
引き止めていただいたことには感謝していますが、不満を抱えたまま働き続けることは、自分にとっても会社にとってもプラスではないと感じています。
ただ、一度気持ちを揺らがせた手前、もう一度退職の意思を伝えるのが気まずく、どう切り出すべきか悩んでいます。また、一度翻意した後に再度退職を申し出ることが、今後のキャリアに悪影響を与えるのではないかという不安もあります。
こうした状況で退職を再度申し出る際の注意点やアドバイスをいただけると嬉しいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
退職の決意が固いなら正直に理由を伝えよう
退職を引き止められても、やはり辞めるつもりであれば、上司の気持ちはちゃんと伝えながらも「自分は変えるつもりはありません」ということをはっきり伝えないとまずいのかなと思います。
一度残留を検討したとしても、よく考えた結果、「こういう理由で辞めます」という話なのであれば仕方ないでしょう。
どう切り出すべきか悩むのはわかりますが、上司がいるのであれば、また一対一で面談する機会をつくってもらい、意思が固いことを正直に伝えてください。
上司のタイミングに配慮して誠意ある態度で伝えよう
ただ、退職の旨を伝えるタイミングは、上司が落ち着いている状態や、時間的に余裕がある状態などを考慮してください。
「やはり続けます」と言ってしまうと状況は変わりますが、「少し待ってください」という状況であれば、今後のキャリアに悪影響というのは考えにくいと思います。
タイミングを考えて、改めて上司に退職の意向を伝えるようにしましょう。
誠実な態度で退職の理由を事細かく伝えよう
一度は退職の引き止めについて考える時間を持ったものの、やはり退職の意思が変わらないという状況は十分にありえることです。
まず大切なのは、引き止めの提案をしてくれたこと、そして再考の時間を与えてくれたことに対して感謝の気持ちを伝えることです。相手の時間と配慮を無にしないためにも、真摯な感謝の言葉から始めましょう。
次に、改めて考えた結果、「やはり退職したい」という結論に至った理由を明確に、そして正直に伝えることが重要です。自身の将来のキャリアプランや目標、あるいは退職を決意した根本的な理由などを具体的に説明することで、相手もあなたの決断を理解しやすくなります。
ただし、会社や特定の個人に対する不満を述べるのではなく、あくまで前向きな理由や、自分の成長のための選択であることを強調するとよいでしょう。
そして、話し合いの際は感情的にならず、冷静で誠実な態度を保つことを心掛けてください。引き止められている状況では心苦しいかもしれませんが、落ち着いて、一貫した態度で考えを伝えることが、円満な退職につながります。
感謝と明確な意思を示して円満な退職につなげよう
具体的な伝え方としては、以下のような例が考えられます。
「先日は、私のために貴重なお時間をいただき、また、さまざまなご提案をいただき誠にありがとうございました。いただいた条件なども含め、改めて慎重に検討しました。
その結果、大変申し上げにくいのですが、やはり、自身の今後のキャリアや目標を熟考しますと、退職という選択が現時点での私にとって最善であるという結論に至りました。
ご期待に沿えず大変申し訳ございませんが、ご理解いただくと幸いです。」
このように、感謝の言葉とともに、再考したうえでの明確な意思と理由を伝えることで、相手にも誠意が伝わりやすくなります。最後まで丁寧なコミュニケーションを心掛け、円満な退職を目指しましょう。
こちらの記事では、退職を引き止める会社側の本音についてキャリアのプロが解説しています。会社から退職を引き止められている人は、ぜひ参考にしてみてください。
退職について相談する相手やタイミングを迷っている人は、次の記事もチェックしてみてください。相談するときに意識したいポイントやベストなタイミングを解説しています。
以下のQ&Aでも退職を引き止められた相談者に向けて、キャリアコンサルタントがアドバイスをしています。併せて参考にしてみてください。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
既卒就活で後悔しないためにも、今すぐ診断してみましょう。