この記事のまとめ
- 理系の文系就職は理系だからと安心せず早めに対策しよう
- 理系学生が文系就職を目指す際のおすすめ就活スケジュールを公開!
- 理系で文系職を目指すときは4つのコツを押さえることが鍵
理系を専攻している人のなかには将来的な就職は文系職でしたいと考えている人もいるかもしれません。
ただし理系学生が文系就職を目指す場合、就活スケジュールや対策のポイントなどが文系学生と異なるため、違いを理解したうえでしっかり対策をおこなうことが重要です。
この記事では、キャリアコンサルタントの隈本さん、杉原さん、野村さんの3人とともに理系で文系就職する際の就活スケジュールや押さえておきたいコツについて解説します。文系職への具体的な就活の進め方がよくわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
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理系の文系就職は大学3年生での早めの対策が結果を左右する
理系学生の就職先としては研究職や技術職など理系の専門分野に特化した職種が一般的ですが、文系職でも理系学生の需要は高い傾向にあります。
しかし理系で文系就職を目指す場合、理系職と文系職の就活スケジュールは異なるため、しっかり情報収集をおこない、大学3年生から早めに対策を進められなければ、うまくいかず、もったいない結果になる場合もあるかもしれません。
そこでこの記事の前半では、理系で文系就職する場合のメリット・デメリットや押さえておきたい就活スケジュールについて詳しく解説します。理系職より文系職のほうが就活が楽に進められそうと思う人もいるかもしれませんが、安易にとらえず、文系就職の就活の特徴をしっかり理解しておきましょう。
記事の後半では、理系で文系職を目指す際の就活をスムーズに進める4つのコツについて解説します。文系就職する理系学生におすすめの業界や職種についても紹介するため、参考にして着実に文系就職の成功をつかみ取ってくださいね。
理系学生の就職先には医療・食品・農業分野などがありますが、そうした理系分野の会社であっても、海外の拠点展開、取引、見本市の出展などの際には研究開発系以外の文系職はたくさんあります。
就活において理系学生の専門的な技術や知識は武器になり得ますが、文系職を目指す場合はそれ以外の力も求められるのです。
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大変な点も多い? 理系で文系就職を目指す際のメリット・デメリット
大変な点も多い? 理系で文系就職を目指す際のメリット・デメリット
- メリット①基礎能力の高さが評価されやすい
- メリット②理系の経験が幅広い業界で強みとなる
- デメリット①就活期間が長期化しやすい
- デメリット②職種によっては自分の専門分野が活かしきれない
理系で文系就職を目指そうとしている人のなかには、理系学生が文系就職を進めるうえでの具体的なやり方がわからず、文系就職に踏み切るべきなのか迷うという人もいるのではないでしょうか。
しかし就職は、その後の自分の社会人生活を決める重要なフェーズであるため、自分にとっての文系就職を目指す意味やメリットがぼんやりしたまま就活に踏み切っても、ミスマッチをおこすリスクを高めてしまうかもしれません。
そこでここではまず、理系で文系就職を目指す場合のメリットとデメリットについて解説していきます。理系学生の自分にとって、武器となり得る部分は何か、逆にどのような点には気を付けるべきなのかを理解しておきましょう。
メリット①基礎能力の高さが評価されやすい
理系学生は文系学生よりも実験や研究などの機会が多く、論理的思考力が培われている可能性が高いため、就活時の選考では理系学生であることで基礎能力の高さを評価されやすい可能性があります。
また理系学生の研究は、実験を繰り返しているだけでなく、文系と同じように過去の文献や研究データについて調べる機会も多いです。文系の文書とは異なり、理系文献は数値的なデータや複雑な数式などを読み解く必要があるため、数値分析のスキルも養うことができます。
このように理解学生は、論理的思考力のような社会人にとって必要な基礎能力の高さを企業から期待されていることで、文系学生よりも有利に就活を進められる可能性があり、その点は多くの理系学生にとってメリットとなり得るのです。
評価されやすい理系学生の基礎能力
- 複雑な内容を理解できる論理的思考力
- データを読み解く数値分析力
- 仮説を考え出す発想力
- ほかにも理系学生が文系就職をする際に文系学生と差別化できそうなポイントはありますか?
理系ならではの問題解決能力や提案力は差別化要素になり得る
理系学生が文系就職で差別化できるポイントとして、まず「データ分析力」や「数値を扱うスキル」などの理系ならではの「基礎能力」が挙げられます。
多くの文系職種でも、データに基づいた判断が求められる場面が増えているため、これらのスキルは多くの場面で強みになるのです。
またそれに加えて、理系特有の筋道を立てて考える「実験や研究に基づいた問題解決能力」や「根拠を明確にした提案力」も理系学生ならではの強みとして評価されやすいポイントです。
これらのスキルを持つ人材を求める文系職で、どのように活かすか具体的なケースを想定して自分の言葉として伝えることで、差別化を図ることができると思います。
メリット②理系の経験が幅広い業界で強みとなる
企業では、顧客ニーズや市場のトレンドなど、さまざまな情報をもとに仮説を立てて施策をおこなったり、施策の結果から改善策や新たな施策を考えたりすることで売り上げを伸ばします。
またほかにも、自分たちの仕事の成果や反省点をもとに、さらに業務を効率化できないか考えることも企業のなかで必要なプロセスの一つです。
これらの業務には、分析力や数値を読み取る力が必要不可欠であり、こうした力を持つ人材は幅広い業界で重宝されやすく、特に数値を扱う機会の多いコンサル業界や金融業界などでは高く評価される可能性があります。
上記のようなスキルにおいて理系学生は、研究で分析をおこなったり必要な数値を求めたりする機会が多いため、企業に入社してもこれまでの経験を強みとして発揮できる可能性が高いです。
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デメリット①就活期間が長期化しやすい
理系職種の就職の場合、学校の推薦枠か一般応募を利用して専門職を目指す形が一般的で、採用スケジュールも4年生から研究で忙しくなる理系学生に合わせて、3年生のうちに選考から内々定までが完了するケースが多いです。
対して一般企業の文系応募では、政府が出している就職・採用活動に関する要請事項をもとに、大学3年生の3月から採用情報が公開され、そこから説明会や本選考などがスタートする企業が多い傾向があるため、4年生の前半が就活最盛期といえます。
もちろん文系応募の求人であっても前倒しで選考が進むものもありますが、文系の採用スケジュールは理系よりもスタートの時期が遅くなる場合があるため、理系学生が文系就職を目指す場合、就活期間が長期化してしまうかもしれません。
理系就職であれば3年生のうちにほとんど就活を終えた状態で卒業研究に移れたかもしれませんが、文系就職の場合は研究で多忙な時期と就活期間が重なり、両立が大変になりやすい点はデメリットといえます。
- 4年生で就職のために1年休学をする人もいたと聞いたことがありますが、文系就職のために休学してしまうのは良くないですか?
休学して就職自体を先送りにしてしまう人は評価されにくい
あまり良い印象は持たれないはずです。就職のために1年休学することは本末転倒のような気がします。
そもそも就職の目的は何でしょうか。自分の力でお金を稼いで自立することです。その仕事で働くうえで必要なスキルや資格があり、その習得のためにスクールに通っているなどであれば問題ないのですが、1年の休学は就職という問題を先送りしているだけに過ぎません。
そうした姿勢の人が入社後、活躍してくれるとは企業側は考えないでしょう。私もうまくいった例を見たことがありません。不安や焦りで就職に対して視野が狭くなっているのではないでしょうか。
大切なのは入社後です。就職を「点」として考えるのではなく、その後の人生を含めて「線」として考えましょう。
デメリット②業界や職種によっては自分の専門分野が活かしきれない
理系就職の場合、たとえば物理を専攻している人なら建築業界の研究職に進むなど、自分が学んだ化学の知識や研究内容を活かせるような職種で働くことができます。
しかし文系就職の場合、目指す業界自体が必ずしも化学や薬学、物理学といった理系分野の職種があるわけではないため、選ぶ企業によっては自分の専門性が活かせない可能性があるのです。
皆さんは、理系の専門性を活かせる業界ではなく、文系の職種や業界に興味を持ったことで文系職種を目指している人が多いかもしれませんが、大学4年間で学んできた知識や専門的な技術が全く活かせない可能性があることを考慮したうえで、文系就職を目指す決意を固めましょう。
理系の文系就職はもったいない? 就活のプロが実態を解説!
ここまでで、理系で文系就職を目指す際のメリット・デメリットを解説してきましたが、物事のとらえ方は人それぞれであるため、なかには解説を読んで「理系で文系就職するのはもったいない?」と迷ってしまった人もいるかもしれません。
しかし、そうした迷いが残った状態で就活をスタートしても、自分の決断に自信が持てず、納得して就活を終えることができなくなってしまいます。
そこでここでは、日々多くの学生の就活の悩みに寄り添っているキャリアコンサルタントの隈本さんに、理系学生の文系就職の実態について聞いてみました。自身も理系出身である隈本さんのアドバイスを参考に、自分の文系就職に対する思いと向き合って迷いを払拭していきましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る文系職でやりたいことが明確ならもったいないと思う必要はない
理系の学生が文系職に就職することに「もったいない」と感じる理由として、「せっかくの専門知識を活かせない」などと思っていることが挙げられます。しかし、理系から文系職への就職が必ずしも不利になるとは限らず、メリットもあるのです。
まず、多くの理系人材の強みであるロジカルな思考力やデータ分析能力は、文系職でも高く評価されます。
特に、営業やマーケティング、企画職などでは、数値データを使った説明が求められますが、理系出身者はその点で強みを発揮できるのです。また文系職の企業では、理系人材自体が希少なため、ほかの学生と差別化できる点も有利です。
文系職への理解を深めたうえで強みが活かせる仕事を見つけよう
一方で、専門知識を活かせる職種が限られる、理系の学生は研究などで就職活動に使える時間が少なく、準備不足になりやすいなどのデメリットがあります。
理系の文系就職は、自分のやりたいことが明確であれば後悔することは少なく、むしろ理系出身者ならではの強みを活かして有利にキャリアを築ける可能性が高いです。
自己理解だけでなく、文系職に対する理解を深める時間を確保して、自分の強みを発揮できそうな職業をいくつかピックアップしてみましょう。
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就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
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大学3年生の動き方が鍵! 理系の文系就職のおすすめ就活スケジュール

先でも解説したように、政府が就職・採用活動に関する要請事項で示している一般企業のおもな就活スケジュールは上記の通りとなっていて、大学生4年生になる直前の3年生の3月から本格的にスタートします。
しかし、理系学生は4年生になると研究で忙しくなってくるため、3年生の3月の情報公開からすべての就活準備を始めようとしてしまうと、研究と就活準備・選考などが一気に重なり、全部が中途半端になってしまいかねません。
だからこそ、就活で必須でやるべき自己分析や業界研究などの準備は、3年生の間に完了させ、インターンなども積極的に活用して文系職への視野を広げておくのがおすすめです。そうすることで、3年生の3月に情報が公開され就活解禁となった後、選考の準備と研究に集中できます。
選考がスタートする頃からは、大学の卒業研究を含めたスケジュール管理が重要になってきます。
選考では受ける企業ごとに志望動機や自己PRなどの対策が必要になるため、一朝一夕で準備を終わらせるのは難しいのです。そのため、勉学や研究に費やす日と就活をする日を分けるなど、それぞれにしっかり時間を確保できるように意識してくださいね。
- できれば研究時間が増える4年生であまり就活を入れたくないのですが、上記よりも文系就職の就活スケジュールを早められる方法はありますか?
インターンからの選考や早期選考を活用するのがおすすめ
文系就職のスケジュールを早めるためには、インターンシップや早期選考に積極的に参加することが効果的です。
3年生の夏頃からインターンに参加し、企業との接点を増やすことで、選考が早く進むケースもあります。
企業によっては、インターンからそのまま早期選考へと進めることがあり、その場合は早ければ3年生の冬頃、12月から1月にかけて内定を獲得できる可能性があるのです。
4年生で就活を最小限にしたい場合は、このような早期の機会を大いに活用しましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
計画的に進めよう! 理系の文系就職をスムーズに進める4つのコツ
計画的に進めよう! 理系の文系就職をスムーズに進める4つのコツ
- 大学3年生になった時点で情報収集や基本の就活対策を始める
- インターンやOB・OG訪問で文系職で働くイメージを明確にする
- 理系で文系就職を目指す理由を言語化しておく
- 文系の就活仲間を見つける
文理を問わず、就活をおこなううえで自己分析や業界研究などの基本的な対策は必要ですが、理系で文系就職を目指す場合ならではの対策が気になる人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、理系の文系就職をスムーズに進めるために押さえておきたい4つの就活のコツについて解説します。事前の準備不足で文系学生に遅れをとったり、選考でつまずいてしまったりしないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①大学3年生になった時点で情報収集や基本の就活対策を始める
前述の通り、一般企業が新卒学生に対して採用情報を公開し、広報活動を開始するのは大学3年生の3月からです。
ただしこれはあくまで企業側が採用活動を開始するスケジュールであるため、このスケジュールに沿って準備をスタートしてしまうと、ほかの学生に遅れをとってしまいます。特に理系学生の場合、4年生になると卒業研究が始まって忙しくなるため、大学4年生になる直前の3月から就活を始めると、学業と就活の両立が難しくなりかねません。
そのため文系就職を目指す場合は、3年生の3月からではなく、3年生になった時点から早めに対策をスタートさせましょう。
具体的に、大学3年生の3月までにやっておきたい項目は以下に記載しているため、参考にして大学3年生の間に余裕を持って進めていってくださいね。
自己分析 | 就活・企業選びの軸を決めておく |
自分の強み・長所・短所などを明確にする | |
業界・企業研究 | 気になる文系業界や企業について調べる |
書類の準備 | エントリーシート(ES)や履歴書で記載できる部分から作成を始める |
就活アイテムの準備 | リクルートスーツや筆記用具などに加え、証明写真や身分証明書、印鑑なども応募の際にすぐに使用できるように用意する |
理系学生が文系就職を目指す際、業界研究は必須です。特に、理系のスキルが活かせるIT業界やマーケティング職など、データ活用が進む分野を重点的に調べると自身の強みを明確にできます。
また、最新動向をキャッチするため、業界レポートやニュースの活用が効果的です。
②インターンやOB・OG訪問で文系職で働くイメージを明確にする
理系学生は、大学や教授から推薦枠の案内などをもらうことができるため、理系職種や理系業界に関する情報は入手しやすいかもしれません。しかし文系就職に関する情報は、理系の大学では得られる機会が少なく、思うように業界や企業のリサーチが進まない可能性があります。
そのため、事前の自己分析などで興味のある文系職種や業界が見つかった場合は、インターンやOB・OG訪問などの就活イベントなどに積極的に参加してみましょう。
就活イベントを通してその企業で実際に働く従業員とかかわる機会を持つことで、一人でやみくもに情報収集をするよりも有益な情報を確かな筋から集めることができるため、効率的に文系職種で働くイメージを膨らませることができます。
- そもそも理系の文系就職者が少ないことで文系職種にOB・OGがいない場合はどうすれば良いですか?
OB・OG訪問以外の方法で文系職で働く社員と接点を持とう
理系の文系就職者が少なく、文系職種にOB・OGがいない場合は、ほかの方法で情報収集を進めましょう。
たとえば、大学のキャリアセンターや企業の採用ページ、就活イベントを利用して、同じ文系職種を目指す他大学のOB・OGを紹介してもらうのがおすすめです。
また、業界研究セミナーや企業の採用イベントにも積極的に参加することで、現場の社員や担当者から直接話を聞くチャンスが広がります。これにより、文系職種で働くイメージをより具体的に掴むことができるでしょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
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③理系で文系就職を目指す理由を言語化しておく
理系で文系就職を目指す場合、選考で採用担当者から「なぜ理系ながら文系職を目指しているのか」という質問を投げかけられる場合があります。
ここにしっかり答えることができなければ、「文系なら楽そうという安易な考えで応募しているのでは?」「理系の仕事が嫌だからという逃げの選択をしているのでは?」といった懸念を抱かれてしまうかもしれません。
そのため文系就職を目指す際には、基本の自己分析と並行して、文系就職を決断したきっかけを振り返り、自分の文系就職への気持ちを言語化しておきましょう。
たとえば、文系就職に興味を持ったきっかけが、とある企業の営業職の様子をテレビで知ったことだったとして、その仕事のどんな部分に興味を持ったのか、自分がその仕事に就いてどんな仕事がしたいと思ったのかなど、仕事への自分の興味ややりたいことを振り返っていきます。
そうすることで、「数値をもとにコツコツ研究を重ねるような仕事よりも、自らが最先端で実績を生み出す存在になれる仕事に惹かれた」というような文系職に対する明確な志望理由を見つけることができるのです。
- 「なぜ文系職種を目指すのか」の回答としてどういった理由であれば納得してもらえるのでしょうか?
文系職種への適性・興味・やってみたいという意欲があればOK
自分の適性があって、その仕事に興味があって、やってみたいからという理由で十分だと思います。
たとえば、日本のベアリング技術は高く、日本精工という企業が世界シェア第2位、日本企業全体でも世界市場の3割を占めているのですが、そうした業界に工学部機械科などの理系出身の人が、開発職ではなく営業の仕事をしたいと応募してきたとしても、企業はとても喜ぶはずです。
専門知識がありつつ、営業の仕事にやりがいや興味を持って取り組んでくれる人材は、大いに評価されるといえます。
どんな分野の企業も、専門技術だけでは成り立ちません。技術を元に開発した商品やサービスが売れることで初めて利益が出るのです。
④文系の就活仲間を見つける
先でも解説しましたが、理系で文系就職をしようとする場合、身近な環境や人からは文系企業や職種に関する情報を入手しづらいため、就活イベントやSNSなどを通じて一緒に文系就職を進められる文系の就活仲間を見つけておくことがおすすめです。
具体的には就活イベントでかかわった文系学生と積極的に親睦を深めたり、SNSで就活アカウントを作成して同じく文系就職をおこなう理系学生や先輩たちを探してみましょう。
そうすることで、就活仲間の身近にいるほかの文系学生の就活状況などを共有してもらえたり、就活対策で参考にできる部分をマネしたりすることができます。
さらには、理系学生が少なく不安ななかで一人で就活するよりも、一般企業への就職という同じ目標に向かって頑張る仲間がいることで、就活のモチベーションを高めることにもつながるかもしれません。
就活のプロが直伝! 理系で文系就職を成功させるために重要な対策とは
理系の文系就職にかぎらず、就活ではさまざまな対策が必要になりますが、理系の文系就職で特に重要な対策は何なのかもぜひ押さえておきましょう。
ここでは、キャリアコンサルタントの野村さんに、理系の文系就職を成功させるために重要な就活対策とそのポイントについて聞いてみました。野村さんの解説を参考に、マストとなる対策は入念におこなって、文系就職の成功率の大幅アップを狙ってくださいね。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る理系の文系就職は3つの対策に特に力を入れて取り組もう
理系で文系就職を目指す際に特に重要な就活対策は、「自己分析」「業界研究」「実践経験」の3つがあります。まず、自己分析では、なぜ理系から文系職を目指すのか、その動機をしっかりと言語化することが必要です。理系の知識やスキルを文系職種でどのように活かすか、具体的に考えておきましょう。たとえば、分析力や論理的思考をどの業務に応用できるのかを明確に示すことで、採用担当者に納得感を与えられます。
インターンなどで文系職の実務経験を積んでおくとさらに効果的
次に業界研究が欠かせません。文系職は業種や職種が多岐にわたるため、幅広い選択肢のなかで自分が目指す方向性を決めるために、早い段階から情報を集めることが重要です。
インターンやOB・OG訪問を活用し、業界や職種に関する具体的な知識を得ることが求められます。
最後に、インターンや就活イベントなどの実践経験を積むことが非常に効果的です。実際に企業での業務を体験することで、自分が理系としてどのように貢献できるのかを体感でき、それが具体的なエピソードとして選考でもアピール材料となります。
この3つの対策を入念におこなうことで、文系就職の成功率が大幅に上がるでしょう。
仕事選びに迷う人必見! 理系の文系就職におすすめの4業界と4つの職種
皆さんのなかには、文系就職といってもどんな業界や職種を目指すべきか決めかねているという人もいるでしょう。
そこでここでは、理系で文系就職を目指す場合におすすめの業界と職種をそれぞれ4つずつ紹介していきます。
理系学生が活躍できそうな業界や職種がまだピンときていない人は参考にして、自分に合った仕事を見つけてみましょう。またすでに志望業界が決まっているという人も、さらに視野を広げるために、それぞれの業界や職種への理解を深めてくださいね。
IT業界
理系学生が文系就職を目指す場合に向いている業界の一つがIT業界です。ITとは英語のInformation Technologyの略で、情報技術を用いたサービスを展開する分野のことを指し、IT業界の業種は大きく以下の5つがあります。
IT業界の業種
- ソフトウェア
- ハードウェア
- インターネット・Web
- 情報処理サービス
- 通信インフラ
具体的な業務はその業種によってさまざまですが、ITはありとあらゆる業界・職種において必要とされていて、スマートフォンや家電、インターネットなど、人々の生活においても欠かすことができません。
そのためIT業界の仕事は、業務を通じて文系・理系を問わず幅広い業界とかかわることができ、選ぶ職種や企業によっては理系で培った専門分野の知見を活かしながら文系就職をかなえることが可能です。
またITは近年急速に成長している分野であるがゆえに、ITの導入が追いつかない企業からのコンサルティングの需要も高くなっています。自社のIT技術を用いてさまざまなIT課題を解決することも求められるため、そうした場面で理系学生がこれまで培ってきた分析力や論理的思考力が発揮できれば、活躍につながります。
さらにIT業界は、常に多くの複雑な情報を精査しながら、新たな技術を使いこなせる情報処理能力も求められるため、学生時代の経験からこれらの能力が高いと評価されやすい理系学生にとっておすすめの業界といえるのです。
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コンサルティング業界
コンサルティング業界は、顧客の課題を見出し、それを解決する提案やサービスをおこなう業界のことです。
コンサル企業では、顧客の抱える課題をヒアリングする際には分析力が求められ、課題を改善できるような施策を考えて提案する際には論理的思考力や課題解決力も必要となります。
これらの業務などにおいて、日常的に情報を分析したり課題に対して適切な解を導き出したりしている理系学生は、論理的思考力や課題解決力が培われている傾向があるため、学生時代の経験を活かして活躍できる業界といえるのです。
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金融業界
金融業界では、顧客のお金を管理することがおもな業務となり、正確性がとても重要になります。また、お金の管理や運用は細かく法律が定められているため、専門的な知識も必要不可欠で、そうした複雑な法律の仕組みを顧客にもわかりやすく説明できなければいけません。
理系学生は、日々の学生生活のなかで数値を見る機会も多く、そうした経験のなかで論理的にわかりやすく説明する能力も培われている傾向があるため、文系就職を成功させることができれば、活躍のチャンスが多い業界といえます。
特に理系学生のなかでも経済数理学を選考している人は、学生時代から金融業界の仕組みや世の中のお金の動きなどに関することを学んでいるため、そうした人材は即戦力として評価されるかもしれません。
ほかにも、物理や数学分野などで高度な数理知識を養ってきた理系学生であれば、自社の金融商品の設計や分析などの業務で活躍できる可能性が高いです。
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- 上記のような文系業界に理系学生が応募する場合、文系学生よりも厳しい視点で審査される可能性はありますか?
審査が厳しいわけではないが文系にはない審査ポイントがある
理系学生が文系職に応募する場合、必ずしも文系学生より厳しい視点で審査されるわけではありませんが、審査の焦点が異なることがあります。
特に「なぜ理系職ではなく文系職を選んだのか」という点や、その選択がキャリアの一貫性を持っているかなどが重要視されているのです。
企業は、理系特有の論理的思考力やデータ分析能力などを評価することが多く、たとえば、マーケティングや営業企画、コンサルティングなどのように、文系職でもこれらのスキルが活かせる場合は理系学生が有利になることがあります。
ただし、理系学生は就活仲間が少なく、文系業界に関する情報収集やネットワーキングが不利に働くこともあるため、積極的な情報収集が必要です。
メーカー
メーカーとはいわゆる製造業のことで、さまざまな業界・分野にメーカー企業は存在しています。
メーカーは業界・分野それぞれに市場のトレンドがあり、企業がどのような顧客をターゲットにしているかによって需要の形も異なるため、それらを分析したうえで、ニーズにマッチする商品を作らなければいけません。
理系学生が文系就職を目指す場合、あらゆる事象を分析し、論理的に考えてきた経験は理系学生がメーカー企業で活かせる強みといえるため、興味のある業界や分野がある人はメーカー企業も視野に入れて探してみるのがおすすめです。
メーカーの就職術については以下の記事でも詳しく解説しています。気になる人はチェックしておきましょう。
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営業職
営業職は、BtoCやBtoBなど誰を顧客として営業するかは企業によって異なりますが、企業の売り上げを最前線で獲得する職種の一つです。
営業職では、自社の商品やサービスをターゲットである顧客に気に入ってもらえなければ成約につなげることができないため、相手にわかりやすく、かつ魅力的に説明できるコミュニケーション能力が求められます。
また、営業職は顧客の要望に合った商品を提案することも求められるため、顧客の課題や潜在的なニーズを見抜く分析力も重要な資質の一つです。こうしたわかりやすく説明できるコミュニケーション能力や分析力は、理系学生の多くが日々の実験や研究発表などで養っています。
ほかにも理系学生は、論理的に考えたり発言する機会によって論理的思考力が培われていること、また数値を読み解く力や技術系の知識もあることから自社商品やサービス、業界のビジネスモデルなどの理解をいち早く深められ、説得力のある営業をおこなうこともできるのです。
理系学生としての経験から、わかりやすく説明できるだけでなく、顧客を納得させられるような説得力のある提案もできることが示せれば、営業職でも即戦力として活躍を期待されるといえます。
- 論理的思考力には自信があるのですが、文系の友人からは話が難しいと言われます。わかりやすく話すことが苦手でも営業職を目指せますか?
簡潔に話すだけが営業ではないため目指すことは十分に可能
上手に話すことが営業の仕事ではありません。営業は、お客様の話をじっくりと聞き、ニーズを引き出し、そのニーズに応じた商品やサービスを提案する仕事です。ニーズに合っていなければ、分かりやすく説明しても、良い結果は得られません。
営業職に必要なのは、お客様との関係を構築する力とアクティブリスニングの力です。寡黙でも優秀な営業マンを何人も知っていますが、皆さん話を聞くことに徹しています。
もし話が難しいと言われるのであれば、なぜそう言われてしまうのか原因を分析しましょう。早口だからなのか、多くの情報を一気に話してしまうからなのか、はたまた相手が知りたいと思っていない余計な話題まで多く話してしまっているからかもしれませんね。
コミュニケーションは相手あってのものです。相手の立場に立って考えてみてください。
営業職で入社したあとのキャリアプランについて知りたい人は、以下の記事でキャリアコンサルタントが解説しているため、併せて読んでみてくださいね。
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企画職
企画職は、企業が推し出す商品やサービスを決定する重要な職種です。企画職で決定した施策をもとに企業全体の業務が進み、企画の内容次第で得られる売り上げは大きく変わるため、経営においても最も重要な部分を担っているといっても過言ではありません。
企業の売り上げを左右する重要な職種だからこそ、企業としてどんな商品・サービスを打ち出すべきなのかを決めるためのリサーチは必要不可欠であり、高い分析力が求められます。
また、企画職ではマーケティングも並行しておこなう場合も多いです。その場合、ただ商品やサービスを企画するだけでなく、各商品やサービスの売り上げ状況などの数値をもとに新たな施策を考えることも仕事の一つとなるため、数値を読み取るスキルも重要になります。
理系学生は研究結果を読み解いて結論を出したり、さまざまな数値を精査して仮説を立てたりする経験を多く経てきているため、同様の力が求められる企画職もおすすめの職種といえるのです。
新卒から企画職に配属されるには競争が激しいですが、理系学生でも目指すことはできます。
準備として、マーケティングの学習やインターンシップでの実務経験が有効で、分析力や問題解決力をアピールすることが大切です。
企画職の詳しい仕事内容や就職方法が気になる人は以下の記事がおすすめです。就活の専門家であるキャリアコンサルタントが、企画職について詳しく解説しています。
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事務職
事務職は、そのほかの職種がおこなう業務の補佐をおこなうことがおもな仕事となるため、業界や業種を問わず幅広く需要のある職種です。
具体的な業務としては、資料作成や経費や法的手続きの代行などが挙げられ、データを正確に処理するスキルやPCスキルが求められるため、理系学生のように複雑な数値を扱う経験が多い人にとっては、活躍しやすい職種といえます。
また、事務職は従業員の補佐をおこなうことがおもな業務となるため、相手の求めている要望を的確に把握してサポートできる理解力の高さも求められる要素の一つです。
そうした点においても事務職は、これまで高度な文献を読んだりハイレベルな知識を含めたコミュニケーションを求められたりしてきた理系学生にとって、高い理解力を活かして活躍できる職種といえます。
事務職の具体的な仕事内容や求められる資質については以下の記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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総合職
総合職とは、各部署の業務を幅広く経験し、ゆくゆくは管理職や幹部候補として企業をまとめる存在となる人が在籍する職種です。
これまで紹介してきた営業職や企画職などはもちろん、企業に存在するさまざまな部署の仕事を転々とする可能性もあるため、そこで働く人材は、各部署で求められる資質を兼ね備えておく必要があります。
また総合職で働く人は、将来的に管理職や幹部となる可能性もあるわけなので、経営計画を戦略的に考えたり、社内の方針を従業員にわかってもらえるように論理的に説明したりするスキルも必要です。
そうした点で理系学生は、論理的に考えたり説明したりする機会が多いため、企業からも総合職で活かせる資質があるとして評価されやすく、総合職としての活躍の場が多いといえます。
以下の記事では、総合職と一般職の違いについて詳しく解説しているため、総合職の特徴についてより詳しく知りたいという人は参考にしてみてください。
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「理系の文系就職」入社後の差は歴然? キャリアの専門家に聞いた!
理系の文系就職を目指す人のなかには、文系職として入社した後、理系の知見を持つ自分がどのようなキャリアを歩めるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、仕事や人生形成の専門家であるキャリアコンサルタントの隈本さんに理系で文系就職した場合のキャリアの違いについて解説してもらいます。入社後の働き方をより有意義なものにするためにも、今の時点から長期的なキャリアについて考えてみてくださいね。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る出世スピードには個人差があるが理系学生が優位な点もある
理系学生が文系就職をした場合、将来的に文系学生よりも出世コースに乗りやすいかについては、個々の状況や業界によって異なりますが、理系出身者が文系職で優位に立てる点はいくつかあります。
たとえば、営業職やマーケティング職など、数値に基づく分析力や問題解決力が求められる職業では、理系出身者は早期に結果を出し、組織内で信頼を得やすくなるため、出世のチャンスが広がることがあるのです。
また、理系学生が文系職を選ぶことが珍しく、差別化がしやすい点も大きなメリットです。企業の採用担当者や上司の目に留まりやすく、重要なプロジェクトに抜擢される可能性があります。
自分のスキルを文系職でどう活かすかが出世を早める鍵
一方で、専門知識を直接活かせない職種では、文系出身者と同じ土俵で勝負することになるため、優位な出世コースに乗れない可能性もあります。たとえば広告業界など、コミュニケーションスキルや発想力などが重視される場合があり、理系出身者が不利になる可能性もあります。
理系学生が文系就職で出世を目指すには、自身の持つスキルをどのように文系職に応用するかが重要です。理系出身者の強みを活かすことができる業界や職種を選び、強みを最大限に発揮すれば、文系学生以上のキャリアを築くことが可能です。
キャリアプランを考える、すなわちキャリア形成の詳しいやり方は以下の記事で解説しています。キャリアプランは選考の際にも採用担当者から質問される場合があるため、記事を参考にしっかり対策しておきましょう。
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理系の文系就職は入念な情報収集と計画的な対策で内定をつかもう
理系はその基礎能力の高さから就職先の選択肢の幅が広いため、皆さんのなかには文系就職も視野に就活を進めようと考えている人もいるかもしれません。
しかし、理系学生だから文系就職が有利に進めるわけではなく、準備を怠ってしまうと、どんな企業であっても就活はうまくいかなくなってしまいます。
理系学生の自分は、文系職種でどのような点が強みになるのか、逆にどんな点がデメリットになり得るのかなど、さまざまな点を考慮したうえで決断してください。
また、文系の採用スケジュールを事前に把握し、大学3年生のうちから余裕を持って就活準備を始めましょう。就活で最も重要なことの一つは情報収集です。入念に情報を集めてスピーディーに動くことで、文系就職を成功させてくださいね。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る仕事に文理の区別はないからこそ何がしたいかで進路を決めよう
あまり文系・理系を考えすぎないようにしてください。専攻学科の知識を活かして仕事を始めるのは当然です。しかし、理系だから理系、文系だから文系の道と決めるのはそれほど意味がありません。なぜならば仕事に理系・文系の区別はないからです。
薬剤師になりたい場合は薬学部に進みますが、薬学部だからといって全員が薬剤師や製薬会社を目指すわけではありません。介護の仕事が自分のやりたい仕事だと思えば、薬学の知識を介護職で活かせば良いだけなのです。
そうした知識がある人が入社したら職場から喜ばれるでしょう。要は自分が社会に出て何をしたいのかなのです。
どんな職種に就職したとしてもその後のキャリアは変わっていく
また、技術者として出発しても最終的には経営の道を歩むケースもあります。本田技研工業の本田宗一郎氏、日立製作所の小平浪平氏など、そうした導を歩んできた人の名前を挙げればきりがありません。
また、文系の人であっても情報通信企業のトップになっているケースがあります。日本電信電話株式会社の島田社長は一橋大学商学部卒、楽天の三木谷社長も同じく一橋大学商学部の出身です。
就職は社会人としての入り口でしかなく、その後キャリアが続いていくなかで職務と立場は変化していきます。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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