アイリストの採用面接で、技術面以外にどのような点が見られるかという質問ですね。アイリストの場合、技術力はもちろん重要ですが、それ以外にも非常に大切な点が多数あります。

最も重要な点として、まず第一に、顧客と直接接する「顧客商売」であるため、対人能力が非常に重要になります。顧客の気持ちに寄り添う共感力や、円滑なコミュニケーション能力は不可欠です。

また、万が一クレームが発生した際に、冷静かつ臨機応変に対応できるかどうかも見られます。

次に重要なのは、安全管理や衛生管理です。直接目に触れる施術をおこなうため、不潔な状態だと非常に危険であり、顧客の目にトラブルが生じると重大な問題につながります。そのため、衛生管理がきちんとできているか、清潔感を保てているかどうかが重視されるでしょう。

向上心・協調性やエネルギッシュさも大切

そのほか、基本的な点としては、向上心や学習意欲があるか、ほかの同僚とチームで働くことになるため、協調性や責任感があるかなども見られます。

しかし、最も重視されるのは、顧客とのコミュニケーション能力と衛生面です。新卒の状態で良い印象を与えるには、技術面よりもエネルギーや体力面も重要になってくるでしょう。

ハキハキとした態度や、エネルギーに溢れた印象を与えることが効果的です。

アイリストの面接で最も大切なのは、経験が浅くても「素直に学ぶ姿勢」と「頑張り続ける意欲」をアピールすることです。専門学校を卒業したばかりで技術や経験が不足しているのは当然のことなので、そこを気にする必要はありません。

面接では、特に以下の2点に焦点を当ててアピールすると良いでしょう。

接客への適性：アイリストは技術職であると同時に、顧客と直接かかわる接客業でもあります。顧客とのコミュニケーションを円滑におこなえるか、丁寧な対応ができるかといった、接客スキルやその素養があることを示しましょう。

成長意欲と継続力：この業界では、技術は日々の実践と学びのなかで向上していくものです。面接官は、あなたが新しい技術や知識を素直に吸収し、困難な状況でも諦めずに努力できるかどうかを見ています。「言われたことを素直に受け止め、実践できる」「大変なことがあっても、一人前になるまで努力を続けられる」といった、学びへの積極性とへこたれない根性を具体的に伝えることが重要です。

素養から長期的に貢献できる人材であることを示そう

実際の美容師も「素直に学ぶ姿勢」が何よりも大切だと話しています。

上司や先輩のアドバイスを謙虚に受け入れ、実践する意欲がある人材は、長期的に成長し、サロンに貢献できると評価されるでしょう。

技術や経験は入社後に身に付けられるものですが、学ぶ姿勢や精神力は、あなたがどれだけこの仕事を続けたいかを示す大切な要素になります。