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電子部品・半導体業界の将来性について教えてください。
現在大学生で、就職活動を控えています。電子部品や半導体業界に興味があるのですが、今後どのような動向が予想されるのか、将来性があるのかどうか、気になっています。
ニュースなどを見ると、半導体不足や地政学リスクなど、不安になる情報も目にする一方で、AIやEVといった新しい技術の発展には不可欠な存在だと感じています。
この業界は今後も成長していくのでしょうか? 就職先として、どのような企業に注目すれば良いか、また、今からどのような準備をしておけば良いか、具体的なアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
将来性は抜群! 次世代の技術を支える業界
電子部品・半導体業界は、一時期は半導体不足などの影響で業績が悪化した企業があったものの、将来性を考えるとまだまだ発展の余地のある業界だといえます。
通信機器や自動車の製造業界で、製品を動かすために使用されるニーズも高く、部品の生産量も拡大基調にあります。
また、次世代の社会を支えていくAI(人工知能)やEV、自動運転システム、IoTなどの導入にも不可欠で、将来性がある業界です。
近年は、外資系企業が日本に進出して大きな工場を建設するなど、世界的にも成長の期待が大きい市場になっているといえます。
リスクも直視して最新の業界動向を追おう!
ただ、近年発生した半導体不足の影響もまだ残っているため、何の心配もないとは言い切れません。まだまだ収まる気配をみせない世界の紛争による地政学リスクも予断を許さないでしょう。
外部環境の変化にさらされている業界ではありますが、その状況に左右されることなく、電子部品・半導体業界でなぜ働きたいのか、何を成し遂げたいのか、改めてよく考える必要があります。
業界を取り巻く変化が激しいので、常に最新の動向を把握したうえで、準備を進めていきましょう。
将来性は高いがリスクもある! 業界の特性を理解しよう
半導体は、AI(人工知能)、EV(電気自動車)、再生可能エネルギーの制御といった分野の基盤技術であり、中長期的に需要が拡大すると見込まれています。
一方で、地政学リスクや景気サイクルによる価格変動の影響を受けやすいという側面もあります。業界全体の成長性だけでなく、個々の企業が持つリスク耐性にも目を向けることが重要です。
3つの指標で安定企業を見極めることが重要!
この業界で企業を選ぶ際の基準は、以下の3つです。
①特定の技術に依存しない分散された技術ポートフォリオを持っているか
②製造装置や材料といったより川上の領域で強みを持っているか
③そして研究開発への投資比率が高いか
これらの指標に着目すると、企業の安定性を測ることができます。
特に理系の研究職などを志望する場合は、学生のうちに半導体の製造プロセスに関する基礎知識や、Pythonを用いたデータ解析のスキルを学んでおくと、選考の場で他の候補者との差別化につながります。
半導体業界の将来性については次の記事でも詳しく解説しています。具体的な仕事内容と活躍しやすい人の特徴も説明しているので、半導体業界を選択肢として考えている人は参考にしてみてください。
次のQ&Aでも「半導体業界の10年後も需要はありますか? 」の質問にキャリアコンサルタントが回答しています。半導体業界の将来性が気になる人はぜひチェックしておきましょう。
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