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警察官の試験でおこなわれる「ロールシャッハテスト」ではどんな点を見ているのでしょうか?

警察官や警察行政の採用試験で「ロールシャッハテスト」というものを受検しました。

試験監督が「採用には無関係のため深く考えずに回答してください」と説明していましたが、このテストは何の目的で実施されるのでしょうか?

よくある「性格診断(適性検査)」であれば受検者の人となりがわかると思うのですが、ロールシャッハテストの回答からは何がわかるのか検討がつきません。

実際にロールシャッハテストでは、受検者の何を判断しているのでしょうか? また、採用に無関係であるのは事実ですか?

教えていただけますと幸いです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

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キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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適性を判断するために活用! 思考や性格の傾向などを見極めている

ロールシャッハテストは、一般的な性格診断とは少し異なっており、その人の深層心理、思考パターン、性格的傾向、精神状態などを知るための検査となります。

警察官の採用試験でロールシャッハテストが実施されるのは、警察官としての適性を判断する材料にするためです。

「採用には無関係」と説明されたとのことですが、それは「あくまでも参考資料として使いますよ」「これだけで採用が決まるものではないですよ」という意味だと思います。基本的には筆記試験、面接、体力試験などの評価を総合して合否が決定されるはずです。

しかし、ロールシャッハテストの結果で、極端にストレス耐性が低いとか、他者に対して攻撃的な性格が顕著に見られるといった、警察官としての適性に疑問を感じさせる場合は、合否を左右する可能性があります。

対策は不可能! 筆記や面接の準備に集中しよう

ロールシャッハテストはれっきとした採用試験の一環ですから「採用にまったく影響しない」とは言い切れません。しかし、位置付けとしては、あくまでも補助的な材料であるということです。

ロールシャッハテストは対策のしようがないので、その場で素直に回答するしかありません。そのため、応募者としては、筆記試験の勉強や面接の準備に集中するのが一番です。

国家資格キャリアコンサルタント

馬場 岳

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見られているのは思考パターン! 冷静に自分を伝えよう

ロールシャッハテストは、インクのしみのような曖昧な図形を見て「何に見えるか」を答える心理検査です。回答の内容や説明の仕方、反応の速さなどから、その人の物事のとらえ方・感情表現の傾向・思考の柔軟性などを分析します。

警察官採用試験では、職務特性上、冷静な判断力や対人対応力を持っているかを確認するほか、無自覚の反社会性や衝動性の有無をチェックする目的で用いられることがあるのです。

正解探しは不要! 構えすぎず自然体で臨もう

とはいえ、多くの場合は合否を決める直接的な基準ではなく、入職後の配属やメンタルサポートの参考資料として活用されます。そのため「正解」を探す必要はなく、普段通りの自分を出すことが大切です。

警察官の仕事には多様な性格や強みが必要ですし、テストはその一部を知るためのものとなります。構えすぎず、自然な気持ちで臨んでください。

また、ロールシャッハテストは受検者自身が意識していない内面の特徴を探ることができるため、自己申告だけではわからない資質を把握するのに向いています。

警察官は予測不能な事態に直面することも多く、こうした検査は事前にリスクを察知し、安全に職務を遂行できる環境づくりにも役立っているのです。

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