この記事のまとめ
- 四則逆算は時間との勝負! 3つの法則を暗記して乗り切ろう
- コツを活用するためにも四則逆算の基本をマスターする必要がある
- 解答スピードと解答の質を上げて適性検査突破を目指そう
- WEBテストパーフェクト問題集
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この記事を読んでいる人におすすめ
就活の適性検査の非言語問題では、四則逆算が出題されるケースがよくあります。四則逆算とは計算式の中に空欄があり、その空欄に当てはまる数字を求める問題です。
一見簡単な問題に見えますが、問題数に対する制限時間が短いため、実は難易度が高い問題といえます。正確に解答するだけでなく、解答スピードも求められるのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの瀧本さん、平井さん、高尾さんと一緒に四則逆算の解き方や対策方法、コツなどを例題付きで解説します。四則逆算の解答スピードが上がらず困っている人は参考にしてください。
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完璧に計算する必要はない? ポイントをつかんで四則逆算を攻略しよう
四則逆算を攻略するには、基本法則とスピードアップのためのコツを押さえることが大切です。ポイントを押さえずに完璧に計算しようとすると、制限時間内にすべての問題を解答できなくなってしまいます。
しかし、「どんなポイントを押さえるべきなのか」や「解答スピードを上げるテクニックがあるのかな」など、疑問を持つ人もいるでしょう。
この記事では、前半で四則逆算の基本情報や基本的な解き方、問題例などを解説します。まずは四則逆算の基本を押さえて対策に備えましょう。
そして、記事後半で高得点を獲得するためのポイントや解答スピードを上げるコツなどを解説します。最後まで読むことで、解答スピードを上げながら正答率を上げられるようになりますよ。
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最初に確認! 四則逆算の基本情報
最初に確認! 四則逆算の基本情報
- 四則逆算とは
- 問題数・制限時間
- 適性検査で四則逆算が出題される理由・目的
四則逆算を対策するにあたって概要を押さえておくことは重要です。解答に迷ったときでも、基本を押さえていれば解答のヒントとなるからです。
ここからは、四則逆算の基本情報を解説します。まだ「四則逆算とは」を把握できていない人は最初に確認しておきましょう。
そもそも適性検査について詳しく知らないという人は、以下の記事もおすすめです。全体像を把握して対策の準備を進めましょう。
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四則逆算とは
四則逆算とは、四則計算を逆計算した式を指します。なお四則とはたし算、ひき算、かけ算、わり算のことです。
四則計算は「5×10=〇」といったように、計算によって導き出された答えを求める問題です。一方で、四則逆算は「5×◻︎=50」と答えはすでに示されていて、空欄部分にその答えを導き出せる数字を当てはめるという問題になります。
受検時は計算プロセスが見られないのが前提なので、どんな解答方法でも答えが合っていれば良いという点は覚えておきましょう。
- 簡単に解けそうですが、対策する意味はあるのでしょうか?
四則逆算は短い時間で解けるようになる対策が必須
上の例題を一つだけ見れば、対策などいらないように見えるかもしれませんが、対策はマストでおこないましょう。なぜなら、四則逆算は時間との闘いだからです。
玉手箱の四則逆算は満点を取る必要はなく、だいたいボーダーラインは6割とみられます。
しかし問題は時間です。最新情報では50問を9分で解く必要があるので、一問あたり10秒程度ですね。6割の正答率を取るにはまず問題に慣れる必要があり、どう解いていくのかの作戦を立てることも必要です。しっかり準備して、次の選考まで進みましょう。
問題数・制限時間
四則逆算は、適性検査の中でも玉手箱で出題されます。玉手箱での四則逆算の問題数と制限時間はこちらです。
問題数 | 50問 |
制限時間 | 9分 |
このように、問題数に対する制限時間が短いのが特徴で、一問あたり10秒前後で解答しなければなりません。
問題自体の難易度は高くありませんが、この制限時間の短さにつまずく人が多くいます。そのため、解答スピードを上げるための対策をしたりコツをつかむことが必須なのです。
玉手箱についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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適性検査で四則逆算が出題される理由・目的
適性検査で四則逆算を出題する理由・目的は、短時間で正確に計算できるかを確認するためと考えられます。
仕事において、短時間かつ正確に作業することを求められるケースは多々あります。その際、締切までに作業を完了させられなかったり、締切に間に合ってもミスが多いと、仕事が滞ってしまいますよね。
そのため事務的な作業が基盤となる仕事などでは、採用する前に四則逆算を出題することで、学生のスキルレベルを判断しようとしているのです。
四則逆算は効率的に問題を解く方法を見つける力や、ストレス下での集中力と正確性を保つ能力も試されます。
また基本的な数学的思考も要するため、論理的思考力や数的センスを評価するのにも適しています。
玉手箱の四則逆算以外にも、適性検査の計算問題を解いてみたいという人は、こちらの記事もおすすめです。SPIの非言語問題の例題と対策ポイントを紹介しています。
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四則逆算で活用される3つの法則
四則逆算で活用される3つの法則
- 交換の法則
- 結合の法則
- 分配の法則
四則逆算の問題はある3つの法則で成り立っています。この法則を理解し、出題された問題がどの法則に当てはまるか判断できるようになると、さらに解答しやすくなるでしょう。
ここからは、四則逆算で活用される3つの法則を解説します。四則逆算の基本なので、覚えておいて損はありませんよ。
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就活の山場、WEBテストで躓かないためにはしっかりした対策が必要です。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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①交換の法則
交換の法則とは、数字の順序を変えても結果が変わらない法則です。たし算とかけ算で交換の法則が使われます。
たとえば、「2+6」は「6+2」と入れ替えても答えは一緒です。また、「2×6」は「6×2」と入れ替えても答えが一緒になります。
複雑な問題でも交換の法則を活用して計算式を単純にできる場合もあるため、覚えておきましょう。
②結合の法則
結合の法則とは、いかなる組み合わせで数をグループ化しても結果が同じになる法則です。たし算とかけ算で結合の法則が使われています。
たとえば、「5+(10+15)」と「(5+10)+15」は、どちらも答えが30になります。また、「1×(2×3)」と「(1×2)×3」はどちらも答えは6です。
結合の法則を活用することで、複雑な問題も自分の解きやすいように式を組み直せるようになります。自分の得意な形にして計算できるため、活用することで解答スピードを上げられるでしょう。
③分配の法則
分配の法則は、結合された2つの数字にある数をかけ算した場合、2つのそれぞれの数字に同じ数をかけ算しても、それを足した解と同じ解になる法則です。
文章だとイメージしにくい人もいるかもしれませんが、たとえば「(2+3)×2」は、「2×2+3×2」と同じ答えになります。
分配の法則を活用することで、複雑な問題をより単純な形に分解できるようになります。特にカッコがある問題が出題された際に活用できますよ。
- これらの法則を頭では理解できるのですが、実際に計算する際にどう活用すれば良いかわかりません。
問題を解きやすくする法則を積極的に活用してみよう
四則逆算は問題を数多くこなすことが一番のおすすめですが、基本暗算で解いていくので、上の3つの法則が役立つ場面があります。
例①交換の法則
「7+5+3」は「7+3+5」と解いた方が直感的に答えやすい
例②結合の法則
「5+(10+15)」は「(5+10)+15」と前から解いた方が解きやすい
例③分配の法則
「(2+3)×2」は「2×2+3×2」でも同様の答えになる
できるだけ暗算で解けるように、法則をうまく使ってみてくださいね。
押さえよう! 四則逆算の基本的な解き方
四則逆算で活用できる3つの法則を紹介しましたが、これを活用するためにも基本の解き方もおさらいしておきましょう。この基本を押さえずに解答すると、正しく解答できたつもりでも間違ってしまうこともあるので注意が必要です。
ここからは、四則逆算の基本的な解き方を解説します。テクニックやコツの土台となる解き方でもあるため、必ず押さえるようにしましょう。
カッコの計算が一番最初
四則逆算ではカッコ付きの問題が出題されることがありますが、カッコの計算は一番最初にするのが基本です。カッコの計算の順番を誤ると正しくない解答になってしまうので注意しましょう。
たとえば、「(3×3)×2+2×(4×8)」という式があった場合、カッコを先に計算すると答えは82になります。一方で、2+2を先に計算すると答えは45になり、誤った解答となります。
このように、カッコがある場合は計算の順番によって解答が変わるケースがあるため、カッコの計算を一番最初にするようにしましょう。
かけ算・わり算はたし算・ひき算よりも先に計算する
計算をする際、かけ算・わり算はたし算・ひき算よりも先に計算するという基本があります。この基本を把握しておらず、たし算・ひき算をかけ算・わり算よりも先に計算すると誤った解答となってしまいます。
たとえば、「2×3+5」という式の正しい解答は11となります。しかし先に「3+5」を計算してしまうと、16という誤った解答を導き出してしまいます。
これは四則逆算に限らず、計算するうえでの基本であるため必ず押さえておきましょう。
四則逆算では、カッコの中を先に計算してからかけ算とわり算を計算し、最後にたし算とひき算を計算することになります。
焦っていると左から順番に解きたくなりますが、まずは解く順番を考えてから落ち着いて解答しましょう。
適性検査対策講師に聞いた! 四則逆算を攻略するために意識すべきこと
ここまで四則逆算の基本的な解き方を解説してきましたが、「基礎だけではなく、より本質的な対策が知りたい」という人もいるでしょう。
そこで適性検査対策講師の中村さんに、四則逆算で判断されている能力をもとに、どのように対策を進めるべきなのかを聞いてみました。対策の前提となる内容なので、具体的なテクニックを調べる前に、まずはどんな姿勢で対策していくべきなのかを把握しましょう。
アドバイザーコメント
中村 彰
プロフィールを見る四則逆算は「速さ×正確さ」を意識して対策を進めよう
四則逆算は問題を解けるかどうかを問われているのではなく、いかに速く、正確に解けるかを問われています。つまり、要領よく処理する能力が問われているわけです。
そのため問題を見た瞬間に、どのように解いたら効率が良いかを瞬時に判断し、問題に応じてさまざまな工夫をしていくことが大切です。
そして、この瞬時の判断や計算の工夫は、日々の演習の積み重ねで得られるものです。頭で考えて1回解いたらできるというものではありません。何度も何度も繰り返し問題を解いて、頭で判断せずとも手が勝手に動くというレベルまで持っていきましょう。
よく使う数字の変換は暗記しておくとスピードアップにつながる
また、よく出る分数は小数に素早く変換できるようにしておくと便利です。
たとえば、「1/2=0.5」「1/4=0.25」「1/5=0.2」などは暗記しておくと、計算のスピードがかなり増します。
加えて、余力のある人や暗記に自信がある人は、「11×11=121」「12×12=144」「13×13=169」など、2桁の掛け算も覚えておけば、比較的短時間で問題を解くことが可能です。
このように速く、かつ正確に解けるように頑張っていきましょう。
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パターン別! 四則逆算の例題8選
パターン別! 四則逆算の例題8選
ここまで四則逆算の基本を解説してきましたが、「実際にどんな問題が出題されるかわからない」と不安な人もいるでしょう。
ここからは、四則逆算の例題をパターン別で解説します。実際の出題内容を見て四則逆算のイメージをつかみましょう。
①たし算・ひき算のみの問題
たし算・ひき算のみの問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①15+◻︎=20
②7-◻︎=2
③10+◻︎=-2
答え
①5
②5
③-14
四則逆算ではたし算・ひき算のみの問題も出題されます。四則逆算の中でも特に簡単な問題であるため、5秒前後で解答できるのが理想的です。
なお、◻︎に当てはまるのは整数だけではなく、負の数も当てはまることがあるので注意しましょう。
②かけ算・わり算のみの問題
かけ算・わり算のみの問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①25×3=◻︎
②100÷◻︎=4
③150÷◻︎=10×5
答え
①75
②25
③3
かけ算・わり算のみの問題も出題されますが、上記の①②のように単純な計算だけではありません。③のようにかけ算とわり算が混ざった問題も出題されます。
とはいえ、かけ算・わり算だけの場合は計算の順序は答えに影響しないため、自分にとって解きやすい方法を見つけて、素早く解答できるようにしましょう。
③四則が混じっている問題
四則が混じっている問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①◻︎+3×2=8
②10÷◻︎-4=6
③100÷5+15-◻︎=25
答え
①2
②1
③10
たし算・ひき算・かけ算・わり算の四則が混じっている問題は、四則逆算の基本です。前述のとおり、かけ算・わり算をたし算・ひき算よりも先に計算するのを忘れないようにしましょう。
複雑に見えますが、瞬時にかけ算・わり算を先に計算して、式をシンプルにすれば簡単に解くことができますよ。
④カッコが含まれる問題
カッコが含まれる問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①(◻︎×3)+(5×2)=16
②(◻︎÷15)-30=-24
③(◻︎×30)×2=300
答え
① 2
② 90
③ 5
前述のとおり、カッコが含まれる問題が出題された場合、先にカッコ内を計算する必要があります。
カッコを後から計算すると問題によっては誤った解答を導き出してしまう可能性があるので、必ずカッコが先と意識して解くようにしましょう。
⑤空欄が2箇所ある問題
空欄が2箇所ある問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①◻︎×◻︎=49
②◻︎+36=◻︎×7
③◻︎÷5+◻︎×5-5=◻︎
答え
①7
②6
③1
四則逆算では◻︎が2箇所以上ある問題が出題されるケースもあります。このような問題は、◻︎には同じ数字が入ることを頭に入れて計算することが大切です。
◻︎がわかりにくい場合は、Xなどの文字に置き換えて方程式のように解答するのもおすすめですよ。
- 空欄が2箇所以上ある問題の場合、どこから計算したら良いかわからなくなってしまいます……。
選択肢をうまく使ってスピーディーに正解を見つけよう
四則逆算の基本的な解法として、逆の操作をおこなうことが挙げられます。たとえば、たし算の結果から元の数を求めるにはひき算を、かけ算の結果から元の数を求めるにはわり算をする必要があります。このような基本的な原則を理解することが第一歩です。
また問題によっては、選択肢から答えを逆算することで解を見つけることができる場合もあります。この方法は、特に選択肢の数が少ない場合や、選択肢の値が離れている場合に有効です。
選択肢を一つずつ代入してみて、問題文に合うものを探すことで、より速く正確に答えを見つけることができます。実際の問題に取り組みながら、これらのコツを身に付けていくことが大切です。
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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
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⑥分数が含まれる問題
分数が含まれる問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①1/3+2/3=◻︎
②◻︎×3/10=3
③1/5-11/5=◻︎
答え
①1
②10
③2
分数が含まれる計算では、分母がバラバラでは計算が難しくなるため、先に分母を揃えることが大切です。
また、約分ができそうであれば積極的に約分することで、計算式をシンプルに組み直せますよ。
扱う分母がバラバラの場合、分母の最小公倍数を見つけ、それに応じて分子も調整することが必要です。
もし最小公倍数がぱっと見つからなかったら、「クロス乗算」と言われる、各分数の分母をもう一方の分数の分母にかけ合わせ、それを新しい分母として使用する方法が時短になることがあります。
ただし、この方法では分母が大きくなる可能性があるため、最終的な答えを簡単にするために約分が必要になることがあるという点は覚えておきましょう。
⑦パーセントが含まれる問題
パーセントが含まれる問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①1/5+2/10=◻︎%
②15/5=◻︎%
③200の◻︎%=64
答え
①40
②300
③32
四則逆算ではパーセントを求める問題が出題されることがあります。これは求めるべき数値が100のうち何パーセントを占めるかを計算する問題です。
また、パーセントを求める問題では分数が含まれていることが多いです。その分数が1の場合を100%として計算しましょう。
⑧小数と分数が混じっている問題
小数と分数が混じっている問題の例題
◻︎に数字を入れてください。
①0.5+1/2=◻︎
②1/5+◻︎=3.2
③◻︎×2.5=1/5
答え
①1
②3
③0.08
小数と分数が混じっている場合は、小数または分数のどちらかに統一して計算する必要があります。そして、分数に直す場合はほかの分数と分母を同じにすることが大切です。
一見複雑に見えますが、計算式を直すことでシンプルになります。瞬時に計算式を統一させられるかどうかがカギとなるでしょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る四則逆算は法則の活用と3つのコツを押さえて効率よく問題を解こう
四則逆算を迅速かつ正確に解くためには、いくつかのコツと練習が必要です。
そもそも四則逆算とは、前述のとおりで与えられた答えから四則演算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)の式を逆算して求める問題です。
この種の問題に対処するには、四則演算の基本法則、すなわち交換法則、結合法則、分配法則を理解し、適用することが重要です。これらの法則を使うことで、問題をより簡単に解ける形に変形できるでしょう。
四則逆算を解く際の具体的なコツは、式を「▢=〇△」の形に変形すること、割り算を分数にすること、分数の問題では分母に注目することの3つがあります。これらのコツを駆使することで、問題を解きやすくして計算をスムーズに進めましょう。
反復練習をおこなうことで解答のパフォーマンスを上げることも大切
さらに、四則逆算のスピードと正確性を向上させるためには、選択肢に注目して計算量を減らす、練習問題を多くこなして自分にとって理解しやすく速い解き方を見つけることが有効です。
特に練習を重ねることで、さまざまなパターンの問題に迅速に対応できるようになり、実際の適性検査でのパフォーマンスも向上します。
これらのポイントを押さえて実践を通じてスキルを磨くことが、四則逆算の問題に対する最良の対策ですよ。
四則逆算で高得点を獲得するためのポイント
四則逆算で高得点を獲得するためのポイント
- 空欄を式の最初に置いて「□=」とする
- 小数と分数はどちらかに統一させる
- 複数の分数がある場合は分母を統一させる
- わり算は分数に置き換える
ここまでは四則逆算の基本的な解き方や対策の前提を解説しましたが、より高得点を獲得するための具体的なポイントもあります。ポイントを押さえることで、より正確かつ短時間で解答できるようになります。
「正答率が悪い」「時間内に終えられない」と悩んでいる人は、ポイントを押さえて実践してみるのがおすすめです。
空欄を式の最初に置いて「□=」とする
四則逆算では「2×□=10」と、空欄が式の途中にあることが多いです。このままでの計算も可能ですが、空欄が複数あったり、複数の四則が使われている場合は計算式が複雑になってしまいます。
そこでおすすめなのが、空欄を式の最初に置いて「□=」と計算式を組み直すこと。式を組み直すことで求めるべきものと計算すべきものが明確に分けられ、計算しやすくなります。
小数と分数はどちらかに統一させる
四則逆算では小数と分数の両方が含まれる問題が出題されることがあります。小数と分数の両方が含まれる場合は、どちらかに統一させましょう。
たとえば「1/2×0.2」という式があった場合、小数と分数のままで計算することは不可能です。この場合は、「1/2×1/5」または「0.5×0.2」と直してから計算する必要があります。
どちらに統一させるかは自分の好みで問題ありません。ただ、回答の形式と異なる形式に統一した場合は、回答を選ぶために形式を合わせる必要があるということは覚えておきましょう。
複数の分数がある場合は分母を統一させる
四則逆算では複数の分数が含まれる問題が出題されることがありますが、その問題がたし算・ひき算の場合は、分母を統一させる必要があることを覚えておきましょう。
たとえば「1/3+1/4」の場合は、このまま計算することはできません。分母を最小公倍数である12に直して、「4/12+3/12」と直してから計算する必要があります。
なお、かけ算・わり算の場合は分母を統一させなくても計算可能です。ただ、わり算の場合はわる数の分母と分子を入れ替えなければいけないことには注意しましょう。
わり算は分数に置き換える
四則逆算では、割り切れないわり算が出題されることがあります。その際、無理に割り切って小数にするよりも、分数に置き換えることで楽に計算できるようになります。
たとえば「(3÷4)×2」という問題が出題された場合、先に「3÷4」を3/4と置き換えることで、「3/4×2」という簡単な式に組み直せます。
小数と分数では、分数の方が計算式がシンプルになるケースが多いため、わり算は無理して小数まで割り切らず、分数に置き換えるのがおすすめです。
ここまで見てきたように、四則逆算では分数を使いこなすことが重要なポイントです。
分数は小学校で習うことですが、大学生になると計算は電卓を使うのでなじみがなくなっている学生も少なくありません。もう一度分数計算を思い出して、慣れておきましょう。
時間が足りない場合は? 四則逆算の解答スピードを上げるためのコツ
四則逆算の解答スピードを上げるためのコツ
- 選択肢を先に把握しておく
- 対策時から制限時間を意識して練習する
- 何度も練習問題を解いて計算に慣れる
前述のとおり、四則逆算は問題数に対する制限時間が短いため、時間との勝負とも言えます。正確に解答するのも大事ですが、解答スピードを上げて素早く解くことも必要なのです。
ここからは、四則逆算の解答スピードを上げるためのコツを解説します。時間内に解答できず悩んでいる人は以下3つのコツを意識して対策を進めましょう。
選択肢を先に把握しておく
実際の適性検査では設問の中に選択肢が用意されていて、選択肢の中から答えを選ぶ形式になっています。そのため四則逆算を解答する際は、先に選択肢を把握しておくのがおすすめです。
なぜなら先に選択肢を把握しておけば、「一の位が合っていれば良い」というようにすべてを計算しなくても済むケースがあるからです。計算をする過程で合致する部分があれば、その時点で答えを選択できるでしょう。
一方で選択肢を把握していないと、すべてを計算してから導き出した答えと一致する選択肢を探さなければいけません。時間を短縮するためにも、先に選択肢を把握しておきましょう。
対策時から制限時間を意識して練習する
四則逆算は、本番で急に解答スピードが上がることはほとんどなく、むしろ緊張や焦りで解答スピードが落ちてしまうという人の方が多いでしょう。
そのため本番で実力を発揮するためにも、練習から制限時間を意識することが必須です。1問10秒以内の目標を設定し、ストップウォッチなどを使いながら時間内に解答できるようにしましょう。
問題を解く際には俯瞰して各問題の特徴をとらえ、類似問題を迅速に識別できるようになれれば時間効率は上がります。
また実際の問題を解く際には、解答の選択肢もうまく利用して正解を導き出す方法もおすすめですよ。
適性検査の時間が足りないと悩んでいる人は、以下の記事で解答スピードを上げるコツを習得しましょう。SPIの記事ですが、玉手箱に応用できる点もありますよ。
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SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
SPIの所要時間がわからない人やSPIを時間内に解けないなど、SPIの時間に関する悩みを持つ人向けに、キャリアコンサルタントとSPIの時間の特徴やスピーディーに解くコツを解説します。記事を参考に、SPIをマスターしましょう。
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何度も練習問題を解いて計算に慣れる
四則逆算の問題はパターンが限られるため、何度も練習問題を解けば慣れることができます。慣れたら自分なりの解答方法が身に付けられるため、本番でも素早く解答することが可能です。
なお、練習する際は苦手意識のある分野を中心に取り組むのがおすすめです。苦手分野を何度も練習し、実力を底上げをすることで全体の解答時間を短縮できるようになります。
苦手分野は何度も練習する中で見つけられます。本番で素早く解答するためにも、何度も練習して四則逆算に慣れておきましょう。
- 苦手分野は何回を目安に繰り返し練習するのが良いでしょうか?
苦手分野は回数ではなくできるまで練習することがポイント
苦手分野は克服するまで繰り返すことがおすすめです。学習の進捗や理解度には個人差があるため、自分の学習の進捗や理解度に応じて練習の量を調整することが必要となります。
ただ単に練習問題を解き直すだけではなく、テストなどを挟んで自分の理解度を確認して、問題を解いた後は解説や答え合わせをしっかりとおこない、間違えた問題は何度も復習することが大切です。
活用しよう! 四則逆算の対策におすすめのWebサイト・アプリ
四則逆算を対策するときは、数をたくさんこなすためにも問題集よりもWebサイトやアプリを活用するのがおすすめです。しかし「どのWebサイトやアプリを活用すれば良いかわからない」という人もいるでしょう。
ここからは、四則逆算の対策におすすめのWebサイト・アプリを紹介します。無料で利用できるものもあるため、まずは試してみて自分に合っているものを探してみましょう。
通常、試験対策本は1冊を繰り返しやることをおすすめしていますが、四則逆算は答えを覚えてしまう人もいるので、新鮮な問題を数多く解く方が良いと思います。
その意味で、アプリでもサイトでも、やりやすい方で対策してみてください。
おすすめのWebサイト
四則逆算の対策におすすめのWebサイトは以下の3つです。まずは無料のサービスで実力を把握してから、有料のサービスで本格的に対策するという流れが良いでしょう。
以下の特徴を踏まえて、自分に合ったサイトを活用してみてくださいね。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
一般常識一問一答.com | 適性検査だけでなく、さまざまな問題が一問一答形式で掲載されている。SPI系というカテゴリー内に玉手箱の四則逆算の問題が収録されている。 |
WTI(WebTest for Internship) | 1,500円/12カ月でSPIや玉手箱、TG-WEBを対策できる。本番と同じ環境で実践可能なため最終の対策におすすめ。無料体験版テストも用意されている。 |
四則逆算プリント | 四則逆算の問題を最大50問、PDFでダウンロードできる。解き方の解説もあるため、疑問を残さずに対策することができる。 |
おすすめのアプリ
四則逆算の対策におすすめのアプリは以下の2つです。
アプリは電車の移動中や休憩時間など、隙間時間を活用して対策できるのがメリットです。特にまとまった時間を対策に充てられない人は、以下のアプリをインストールして対策してみましょう。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
CAB(WEB-CAB)一問一答(App Store/Google Play) | ベネッセコーポレーションと連携して開発されたアプリ。学習記録が蓄積されて、苦手問題が自動的に抽出される。 |
玉手箱 Webテスト 解説付き 就活対策問題集(Google Play) | 過去問を多数収録している。丁寧な解説が付いているため、隙間時間で苦手分野を潰せる。 |
時間との勝負の四則逆算を攻略して適性検査を突破しよう
四則逆算は制限時間9分の中で、50問解答しなければいけないテストです。とにかく時間との勝負であるため、高得点を獲得するには解答スピードを上げなければいけません。
解答スピードは対策によって素早くすることができます。一つひとつの難易度は高くないため、この記事を参考にして正答率と解答スピードの質を高め、四則逆算を攻略しましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る四則逆算の攻略には正しい対策と継続的な練習が必須
四則逆算は、パッと見ると簡単そうな問題に見えるかもしれません。とはいえ、侮ってはいけません。適性検査においては「正確に正解にたどり着く」ということだけではなく、「スピード感をもって解き進めていく」ということも必要となるからです。
そのために必要なのは、基本原則をしっかりと理解することです。「カッコの中を先に計算する」「かけ算とわり算を先に、その後にたし算とひき算をする」といった計算の順序を守ることが、正確な計算につながります。
苦手な問題でも自分のモチベーションを維持する工夫をして対策しよう
また、苦手な問題や間違えた問題を何度も繰り返し解くことも、速く正確に解く助けになるでしょう。とはいえ、これらの学習は退屈に感じることもあるかもしれません。
そういったときは、学習教材やWebサイト、学習アプリなど、自分がゲーム感覚で楽しむことができる方法を探してみましょう。
自分にあった学習法を身に付けることはモチベーションの維持にもつながり、今後の人生にも役立ちますよ。基本原則を理解し、繰り返し解くなかでコツをつかむことで、確実に得点を重ねましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
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