警察官の自己PRの書き方|説得力で差別化する秘訣を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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  • キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー

    Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める

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この記事のまとめ

  • 警察官の自己PRは強みの種類を見極めて説得力を出そう
  • 警察官の自己PRで説得力に差をつけるには2つのコツを押さえよう
  • 警察官に活かせる強みが最大限に伝わる自己PRの例文8選

警察官を目指す人の中には、一般企業とは違って特殊な業務をおこなう警察官の自己PRの作り方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

人々や社会の安全を守るために優秀な人材が集まるからこそ、自己PRではいかにほかの人よりも自分の強みを魅力的に伝えられるかが成功の秘訣です。

この記事ではキャリアアドバイザーの桒田さん、田邉さん、古田さんとともに、警察官の自己PRでほかのライバルと差をつけるための秘訣について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

警察官の自己PRは強みに説得力を持たせることが重要

人々の暮らしの安全を守っている警察官。警察官になるためには警察学校での訓練や採用経験など一般企業とは異なる就活対策が必要です。自己PRにおいても自分の強みに説得力を持たせることができなければ、面接官からの高評価は得られません。

はじめにこの記事では、警察官の自己PRを作成する前に必須の知識について解説していきます。まずは警察官という仕事への理解を深め、働くイメージを膨らませていきましょう。

次に、警察官に活かせるおもな強みを2種類に分類し、説得力を出すための秘訣について解説します。自分がアピールしたい強みは何か、どうやったら説得力を出せるのかを押さえて魅力的な自己PRを作成しましょう。

最後は、面接官を惹きつける警察官の自己PRの例文を強み別に紹介します。まずはお手本を見たいという人や自分の自己PRの見直しをしたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。

警察官の仕事は、救助活動や犯人確保などで命にかかわるという点で一般企業とは大きく異なります。

そのため、選考で聞かれる自己PRについても対策をしなければ、警察官として活躍できることがアピールできません。本文をしっかりと読んで自己PRの対策をしましょう。

警察官の志望動機の書き方については以下の記事でまとめているので併せて参考にしてみてください。
警察官の志望動機を魅力的にするには? 就活のプロがコツを伝授

まずは情報収集が大切! 警察官への理解を深める3ステップ

警察官への理解が深まる3つのステップ

  • 警察組織の種類からそれぞれの組織の役割について把握しよう
  • 警察官の仕事内容から働くイメージを具体的にしよう
  • 警察の動向から警察官に求められることを把握しよう

警察官の自己PRでは自分が警察官に必要な人材であることをアピールしなければいけないため、警察官についての理解を深めておくことが大前提です。

いきなり自己PRを考え始めても警察官のどのような部分に自分がマッチしているのかを明確にできず、理解度の不十分さを見抜かれてしまいます。

ここからは警察官についての理解を深めるための3ステップについて解説していくため、参考にして自己PRを書くための準備を整えましょう。

①警察組織の種類からそれぞれの組織の役割について把握しよう

警察組織の種類

  1. 都道府県警察
  2. 警察庁
  3. 皇宮警察本部

警察官への理解度を高めるための最初のステップは、警察官にどのような種類があるかを把握することです。

警察組織は大きく分けて「都道府県警察」「警察庁」「皇宮警察本部」の3つの種類があり、その種類によって受ける試験や職場も違います。

「警察官」と一口にいっても誰のために働いているのか、「人々の安全を守る」という仕事の中でもどのように携わっているのかなどを明確にしていきましょう

都道府県警察

都道府県警察は各都道府県に置かれた警察本部や警察署、駐在所や交番のことで、地元住民の安全を守っている組織です。東京都の警察本部のみ「警視庁」と呼ばれていて、これらの警察施設の名前はテレビやドラマなどで聞いたことある人も多いのではないでしょうか。

またこれらの警察施設はそれぞれの都道府県が管轄していて、就職するためには応募する都道府県の警察官採用試験に合格し、警察学校を卒業する必要があります。

都道府県警察のおもな役割は、地元の犯罪や事件の対処や住民の安全な暮らしを守ることです。配属部署によって業務は多岐にわたりますが、身近な人の安全を直接的に守ることができるため、地元地域への貢献度の高い組織といえます

古田 文子

プロフィール

都道府県警察には昇任制度があるため、警察学校に入学して巡査から始まり、卒業して2〜4年で昇任試験を受けることができます。合格すれば巡査長、巡査部長、警部補、警部といった流れでキャリアアップできるでしょう。

警察庁

警察庁は警察組織の中枢を担い、都道府県警察を束ねる組織です。警察全体を指揮する組織であるがゆえに、警察庁の警察官はいわゆる「キャリア警察」と呼ばれ、警察官の中でも出世を目指す人材が集まります

地方公務員である都道府県警察とは違い、警察庁で働くためには国家公務員として採用されることが必須です。

警察庁のおもな役割は都道府県警察の運営や方針の企画、組織の調整などであるため、基本的には都道府県警察のような実務はおこないません。しかし、現場経験を積むためや組織の現状把握などのために都道府県警察に出向する場合もあります。

警察庁では具体的にどういったキャリアプランがあるのですか?

桒田 里絵

プロフィール

警察組織のエリートとして早いスピードで昇進する

警察庁はいわゆるキャリア組といわれ、警察組織を統べる官僚です。

採用後すぐ警部補の階級からスタートし、幹部となるべく警察大学校で研修を受け、都道府県警察勤務で現場を学びます。その後は警部として警察署に勤務する人や海外研修に出る人という形で分かれていくでしょう。

さらに数年後警視に昇進し、警察署長や県警・本庁の管理職、大使館勤務といったポジションが待っています。

ノンキャリアが20年以上かかるところを10年もかけず出世していき、最優秀の人材が警視総監や警察庁長官に行き着くのです。

組織のエリートとして凄まじいスピードで昇進を繰り返すため、常に自分の限界に挑む努力や相当な知力・気力・体力、そして人間力が要求される仕事といえます。

皇宮警察本部

皇宮警察本部はその名の通り皇宮の安全に携わる組織です。皇宮警察本部概要によると皇宮警察本部は1886年に 宮内省に皇宮警察署として誕生し、1954年に警察庁の付属機関となりました。

皇宮警察本部は、天皇皇后両陛下や皇族各殿下の護衛、皇族が利用する施設の警備がおもな仕事です。皇居のある東京都に加え、京都府、神奈川県、栃木県、静岡県、奈良県の御所や御用邸も勤務地となります。

皇宮警察学校では警察官として必要な法律や武道、拳銃などの扱いに加え、乗馬や茶道などの情操教育などもおこなわれます。皇宮警察は要人の中でも皇族にかかわる仕事だからこそ、教養や日本文化への知識も求められるでしょう。

皇宮警察はほかの2つの組織よりも就職するのが難しいですか?

皇宮警察は都道府県警察・警察庁と同じくらいの難易度で就職できる

皇宮警察と聞くとエリートの仕事のように感じますよね。しかし、実際の試験内容に大きな違いはなく、就職難易度が大きく変わるということはありません。試験内容は基礎能力試験と論文、人物試験、身体・体力検査を受験することになります。

また、都道府県警察は試験区分や男女比によって異なり、2023年の就職倍率は4〜20倍ほどです。同年警察庁警察官は4〜10倍の倍率であるのに対し、皇宮護衛官(皇宮警察で働く職員)の倍率は6.5倍でした。

②警察官の仕事内容から働くイメージを具体的にしよう

都道府県警察、警察庁、皇宮警察の3つの種類の警察官の中で、民間に近い場所で実務を担っているのは都道府県警察です。

警察官の自己PRを考えるうえで、都道府県警察を目指す場合、あるいはそれらを取りまとめている警察庁への就職を目指す場合でも、警察官の一般的な実務内容を知っておく必要があります

ここからは現場の警察官の詳しい仕事内容について解説するため、参考にして、自分が目指す仕事がどのようなもので、警察官としてどのように携わりたいのかなど、具体的なイメージを膨らませてみてください。

地域警察部門

地域警察部門(地域課)は交番や駐在所で勤務し、地域に密着して人々の安全を守る、いわゆる「お巡りさん」と呼ばれる仕事です。おもな職務には以下のようなものがあります。

地域警察部門のおもな職務

  • パトロール・巡回連絡
  • 遺失届・拾得物対応、地理案内
  • 事件・事故発生時の初動対応
  • 犯罪者の検挙
  • 防犯指導
  • 交通指導の取締り
  • 事故防止活動

地域警察は日々の業務を通して地元住民とのコミュニケーションを取り、信頼関係を深めることが必要です

また、事件や不測の事態が起きたときには一番に駆けつけなければいけないため、24時間体制で勤務し、非番中であっても緊急時などは出勤が必要になるなど迅速さや臨機応変さも求められるでしょう。

地域課で活かす強みとしてアピールすると良い資質は何ですか?

古田 文子

プロフィール

体力面、精神面、両方の強さのアピールが重要

地域課に限らず、警察組織は24時間365日稼働しているため、日勤や当直(夜勤当番)など、生活が不規則になりがちです。

そして、日々の業務では体力だけでなく忍耐力といった精神的な強さも必要になります。スポーツなどで培った体力と忍耐力がある場合は、しっかりアピールしましょう。

体力面、精神面での負担が大きい仕事なので、自分なりのストレス解消法を知り、オンとオフのバランスをうまく保つ必要があります。

それに加え、どんな環境でも自身をコントロールし、柔軟に対応できる資質が求められるでしょう。過去に環境の変化に適応できた経験がある人はアピールしておきましょう。

生活安全部門

生活安全部門は地域住民の日常生活をさまざまな犯罪から守るための部門であり、職務には下記のようなものがあります。

生活安全部門のおもな職務

  • 防犯対策や防犯教室
  • 子ども・女性の安全対策(DV、ストーカー被害、性犯罪など)
  • 少年犯罪対策、立ち直り支援活動
  • 風俗営業、古物営業、鉄砲などの許認可
  • 環境犯罪や経済犯罪の取締り
  • サイバー犯罪対策

地域警察のような日常的なパトロールはおこないませんが、住民同士のトラブルやストーカー被害、詐欺、窃盗、性犯罪など身近に起こるさまざまな問題や犯罪に対してより踏み込んだ捜査をおこない、相談窓口としての役割も担っています

街全体の安全に加え、住民一人ひとりの個人的な問題や犯罪にも対処するため、親身になって話を聞く傾聴力や、犯罪を未然に防ぐために些細なことにも気がつく洞察力が求められるでしょう。

刑事警察部門

犯罪が起きる前に防犯に向けた取り組みをおこなう地域警察や生活安全警察とは違い、刑事警察部門は犯罪や事件が起きてから解決に向けて動き出します。刑事警察のおもな職務は以下の通りです。

刑事警察部門のおもな職務

  • 事件の捜査、聞き込みなど
  • 犯人の取り調べ
  • 鑑識
  • 検視

「刑事」と呼ばれる刑事警察の警察官は、事件現場への立ち入り調査や検視、鑑識などを通して事件の凄惨な場面を目の当たりにしなければいけないため、犯罪の実態に向き合う強い精神力が必要不可欠です

また、犯人と直接対峙する機会も多く、殺人や強盗などの重要事件発生直後におこなう機動捜査では被疑者の早期確保に向けて危険な現場へ急行しなければいけません。けがをしたり、場合によっては命を落とす危険性があることも理解しておきましょう。

桒田 里絵

プロフィール

刑事は、その行動次第で事件関係者の一生を左右するシビアな仕事です。常に公正をもって誠実に物事に向き合い、自分の主義主張や感情に流されることなく冷静に判断できる力が求められます。

交通部門

交通部門はその名の通り交通環境における安全を守ることが仕事で、職務には以下のようなものがあります。

交通部門のおもな職務

  • 交通指導・取締り
  • 交通整理・交通規制
  • 交通捜査
  • 道路標識の整備、道路使用許可
  • 運転免許に関する事務
  • 交通安全教育

交通警察の仕事の多くは交通規制や交通指導などであるため、ドライバーから疎まれるようなこともあるでしょう。それでも安全な交通環境を維持するために心を鬼にできる強い正義感や責任感が求められます。

また、交通警察内の組織に交通機動隊がありますが、その中でも白バイ隊員はさまざまな関門をくぐり抜けなければなることができません。

年に一度しかない白バイ隊員の研修に参加するためには上官からの推薦が必要となり、研修後の試験に合格することで晴れて白バイ隊員になることができます

警備部門

警備部門は日常の治安を守るための警備活動や要人警護などによって事件や事故を未然に防ぎ、災害時などの救助や救出などもおこないます。おもな職務は以下の通りです。

警備部門のおもな職務

  • 治安警備
  • 国際テロ対策
  • 爆発物や化学物質の処理
  • 要人警護
  • 不法滞在者の取締り
  • 災害救助(水難救助、山岳救助)

災害やテロ、そのほかの事故や事件はいつどこで起きるかわかりません。そのため警備部門には10隊の機動隊に加え、特殊部隊や東京国際空港でのテロに対処する部隊があるなど、各専門分野のスペシャリストが集まる組織が集まって構成されています

警備部門の日常的な仕事は「何も起こらないために」することがほとんどですが、何か起こったときにも100%の実力を発揮できるよう、常に訓練をおこない準備しておかなければいけません。

SATやSITといった組織もあると思いますが機動隊との違いは何ですか?

SAT・SIT・機動隊は所属と任務が異なる

SATと機動隊は警備部に所属していて、SITは刑事部の捜査一課のことです。所属以外にも、このようにそれぞれの任務が異なります。

・SAT(Special Assault Team):警視庁と全国8都道府県警察本部に設置されている特殊部隊のことで、テロリストなどの犯罪組織の対処が任務

・SIT(Special Investigation Team):各都道府県警察本部の刑事部捜査一課のことで、人質救出と犯人逮捕が任務

・機動隊:各警察本部の警備部に設置されている警備部隊で、治安警備や災害警備などが任務

任務と所属が異なるため、自己PRをするときにはこれらの違いを理解して、それぞれの仕事内容に必要となる力をアピールしましょう。

③警察の動向から警察官に求められることを把握しよう

警察業界の動向

  1. 多様化する犯罪への対応
  2. 警察官の就職適齢人口への課題

警察官の自己PRを書く前の3つ目の準備として、業界の動向についても把握しておきましょう。警察組織のどこを目指すとしても、警察官として働くうえで警察組織の動向や目的、社会から求められることを理解しておくことは大切です

ここからは警察全体の使命や目的について解説するため、参考にして、警察官そのものに求められる資質と自分のアピールしたい強みを照らし合わせてみましょう。

多様化する犯罪への対応

世の中の犯罪の形はさまざまな技術の発展や社会情勢とともに変化し、多様化してきていて、中でもデジタル化にともなうサイバー犯罪が増加しています。

法務省による令和4年版犯罪白書第4編/第5章/第1節によると、サイバー犯罪の検挙数は2003年以降から増加傾向にあり、2021年には1万2,000件を超える結果となりました。

警察ではこうしたサイバー犯罪に関する取り組みが積極的に進められ、警察庁の安全・安心で責任ある サイバー市民社会の実現を目指してによると、2004年には警察庁に情報技術犯罪対策課が設置されています。

現在では警察庁にもサイバー警察局が設けられ、サイバー事案への捜査や技術提供などがおこなわれています。これまでのような交番勤務や事件のために走り回る捜査だけでなく、新しい警察官としての形が求められているといえます

警察官の就職適齢人口への課題

高齢化の進行にともなってさまざまな業種で人手不足が深刻化していますが、警察でも高齢化による退職者の増加は無視できない課題です

また、犯罪の多様化によってこれまで以上に優秀な人材を確保する必要があるため、こうした状況に対する取り組みが進められています。

令和5年版警察白書第7章 警察活動の支え 第1項 警察の体制によると、退職した警察官を交番相談員などで非常勤職員として再雇用したり、SNSやWebサイトを通して警察官の魅力を発信することで、2001年から2022年の間に3万人以上の地方警察官の増員をおこなったとあります。

このように、昨今の警察組織には未来に対して警察力を維持・向上させていくという責任が求められているといえるでしょう。

アドバイザーコメント

多種多様な人材登用は今後も拡大する

サイバー犯罪や特殊詐欺のように、賢く巧妙な手口の犯罪や、予測できない部分への犯罪は時代の流れと共に増えてきているため、それらに対応できる専門知識を持つ人材登用や育成への動きが進められています。

警察官の仕事と関連があるとは想像がつきにくい国家資格でも、犯罪捜査への活用を目的として特別採用されることもあります。これらの動きは今後もさらに拡大されるでしょう。

語学力も警察官として今後必要となる資質の一つ

日本には観光、就職、留学など、長期にわたって滞在する外国人が増えています。デジタル化が進むのと並行して、翻訳ソフトも開発が進んでいるとはいえ、市場に出回っているものは使い勝手が抜群というわけでもなく、数も多くありません。

都市部で勤務する警察官には、すでにある程度の語学力が求められ、研修制度が設けられているところもあります。トラブルの悪化を防いで早期解決するためにも、語学力が高い人材は採用率も高くなるでしょう。ぜひ身に付けることをおすすめします!

自身の英語力をアピールしようと考えている人は以下の記事もおすすめです。就活のプロであるキャリアコンサルタントが英語力の効果的なアピール方法について解説しています。
商社への就職は英語がカギ! 求められるレベルとアピール方法を解説

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 (リーダーシップが強みの場合) 
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自己PRする強みを決めよう! 警察官で活かせる2種類の強みとは

強みというのは、その人がもともと持つ力や性格、これまでの経験によって培われた力や価値観などさまざまな部分から見つけられるため、強みの形に応じて伝え方を変えることが自己PRを魅力的にするためには重要です。

警察官で活かせる強みはアピールの仕方によって大きく2種類に分けられます。それは「第三者の声を根拠にすべき強み」と「自分の行動や結果を根拠にすべき強み」です。

伝えたい強みがどちらの種類に属するかを理解しないまま、やみくもにアピールしても説得力が出せず高評価は狙えません。ここからの強みの解説を参考にして、自分が自己PRで伝えたい強みの有効なアピールの仕方を考えていきましょう。

警察官で活かせる強みやエピソードを探すために、具体的にどんな自己分析をすれば良いですか?

桒田 里絵

プロフィール

自分の目指す生き方をもとに自分だけの強みを見つけよう

まず最初に考えるのは自分の目標とする人物像です。具体的には「どんな人間としてどんな生き方をし、社会にどう貢献したいか」ということですね。

次にその人物像にとって警察官として働くことにどんな必然性があるか考えます。その答えが出たら、その目的を実現するために自分の中のどういう特性が活かせるかを考えましょう。この内容を順に書き出してみましょう。

このとき「警察官には○○という資質が必要→自分の特性の中にそのうちのどれがあるか→それを裏付けるエピソードを探す」という順番では考えないように注意してください。

「自分の目指す生き方→警察官となる必然性→目指す生き方のために活かすべき自分の特性」の順に考えます。その特性こそ誰の受け売りでもない自分だけの強みとなるのです。

①第三者の声を根拠にすべき強み

第三者の声を根拠にすべき強み

  1. 正義感
  2. 責任感
  3. 誠実さ・真面目さ

警察官に活かせる強みの中でも、正義感や責任感、真面目さなどは自分だけで証明することが難しいため、第三者からの声を根拠にアピールすべき強みとなります

たとえば「私は正義感が強いです」と言われても、相手は本当にそうか判断できず説得力がありません。対して「あの人は正義感が強いよ」という第三者からの声があれば、少なくともその第三者からは正義感の強さが認められたという事実があるため、前者よりも説得力が増します。

ここからは、第三者に評価されるエピソードでアピールすることが効果的な強みについて解説するため、強みを根拠づけるエピソード探しの参考にしてみてくださいね。

正義感

正義感は不正や悪を憎み、正義を尊ぶ気持ちのことであり、世の中の犯罪、つまりは悪に立ち向かう警察官にとって大切な価値観です。

しかし、自分が正しいと思うこと、つまりは正義の定義が周囲とずれていたり、正義感にこだわりすぎてしまうと、正義感の強さが逆に周囲とのトラブルを引き起こしてしまう場合もあります。

そのため、自己PRでも伝え方次第ではただ自分の正義感を押しつけているだけ、というマイナスなイメージを与えてしまうため注意しましょう。

自分が正義感を意識していなくても、正しいことをすべきだと考えてとった行動が周りから評価されたエピソードなどを用いて、潜在的に自分の中にある正義感の強さをアピールすることがポイントです

正義感をアピールするときには、ルールを守ることが目的になっていないかに気をつけてアピールしましょう。

ルールを守ることが目的になってしまうと、警察官として働くうえでも目的を見失ってしまうと思われかねません。

あくまでも目標を達成するために、正義感を活かしてルールを守ったエピソードになっているか確認してください。

責任感

警察官の職務は人々の安全を守るためのものであるため、職務を怠れば人の命や生活に危険がおよびます。そのため、日々の仕事に責任感を持って行動できることは警察官として必要な資質といえるでしょう。

しかし、責任感というのは、勉強や仕事など日常的におこなわなければいけない義務に対して、強さの度合いはあるものの誰もが持っているものでしょう。そのため、ほかの人よりも秀でている「強み」として差別化するためには、第三者からの評価が効果的なのです。

自分の行動や与えられた課題に対して責任感を持って取り組んだ結果と合わせて、他者からどのように評価されたのかを明確にすることを意識しましょう

誠実さ・真面目さ

真面目で誠実な性格も警察官に向いている資質の一つです。しかし、こうした強みは発揮できることを証明することが難しい強みでもあります。伝え方次第では本当にその強みを発揮できるのかが相手にはわからず、説得力に欠けてしまうため、他者から評価された事実をエピソードに盛り込むことで強みであることを証明しましょう

誠実さや真面目さというのは、人や物事に対して噓偽ることなく向き合うことです。まずは、自分が真剣に取り組んだ経験を思い返してみます。

そして、それによって自分が他者からどのような人だと評価されたのかを客観的に掘り下げることがポイントです。

誠実さを自己PRするためのポイントをもっと詳しく知りたいという人は以下のQ&Aも併せてチェックしてみてください。「誠実」という自分でアピールすることが難しい強みの自己PRのコツをキャリアコンサルタントがアドバイスしています。

自己PRの強みに対して第三者から評価された経験が見つからないときはどうすれば良いですか?

古田 文子

プロフィール

第三者に自分の強みをどう思うか尋ねてみよう

家族、友人、サークルの先輩や後輩、学校の先生など、周囲にいるさまざまな立場の人に、自分の特徴についてどう思うか質問してみると良いでしょう。

就活に必要な情報であることをあらかじめ伝え、そのうえで自分が強みだと思うことに対してどう思うか尋ねてみましょう。

そのほかの方法として、自分の強みを改めて振り返ることも有効です。

自分が考える「自分の強み」に対して、第三者から評価された記憶がない場合は、なぜその強みを「自分の強み」だと思ったのか? 強みだと感じた根拠や理由はどこにあるのか? 本当にそれが自分の強みだと思えるのか? など、自分自身に質問してみましょう。

紙に書き出すと思考が見える化できるのでよりイメージしやすくなりますよ。

他己分析によって自分への理解を深めるやり方についてもっと知りたいという人は以下の記事がおすすめです。豊富な就活ノウハウを持つキャリアコンサルタントが他己分析のポイントを解説しています。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説

②自分の行動や結果を根拠にすべき強み

自分の行動や結果を根拠にすべき強み

  1. 体力
  2. コミュニケーション能力
  3. リーダーシップ
  4. 協調性
  5. 状況把握力

警察官に活かせる強みには、自分の行動や結果を伝えて説得力をぐっとアップさせることができる強みがあります

そもそも自己PRとは、自分には応募先で活躍できる能力があり、その中でも特に発揮できる力を示すことであるため、自己PRで説得力を出すには「強みが発揮された実績や行動」が大切です。

ここからは実績や行動によって説得力を底上げできるそれぞれの強みについて解説するため、参考にして、自分の経験や行動を振り返ってみましょう。

体力

警察官採用試験には、警察官としての必要な身体条件を確認する身体検査に加え、職務を遂行する体力があるかを確認する体力検査が設けられています。このことからも体力があることや運動神経が良いことは警察官で活かせる大きな強みといえるでしょう。

しかしながら、体力は試験の中でも検査され、結果を示せる強みでもあるため、自己PRで体力を強みとするのであれば体力を活かして何かに貢献できたエピソードを選ぶことがポイントです。

警察官にとって体力が発揮されるのは人々の安全を守るために活動するときであるため、自己PRでも自分のためではなく周囲の人のために体力を役立てられた経験を伝えることで、警察官として貢献できる人材であることを具体的にアピールできます

警察官は身体検査や体力検査があることからもわかる通り、健康であるかどうかも見られています。以下のQ&Aでは面接時に健康状態を質問されたときの対処法についてキャリアコンサルタントがアドバイスしているため、ぜひチェックしてみてくださいね。

コミュニケーション能力

警察官は人々の安全を守るため昼夜活動し、街の住民や被害者、犯人などさまざまな人とかかわる仕事です。そのため、人とかかわるうえでのコミュニケーション能力が高いことは警察官にとって大切な資質といえます。

コミュニケーション能力はいろいろな活かし方があるため、警察官での職務と照らし合わせて考えることがポイントです。

相談者の話を聞く際に心を開かせる力なのか、自分の意思や考えをわかりやすく伝えられる力なのかなど、自分の強みとするコミュニケーション能力が警察官の職務でどのように活かせるかを考えましょう

そこから逆算して、同じようなシチュエーションに対し、自分のどんな行動によってコミュニケーション能力が活かされたのかを明確にしましょう。

警察官の各職種の中でどんなコミュニケーション能力が活かせるのかわかりません……。

桒田 里絵

プロフィール

さまざまな場面において自分が警察官ならどう話すのかを考えてみよう

たとえば、地域課は地域住民の苦情や訴えを聴き、適切に対処し、安心してもらえるよう説明する力や、各所に協力を取り付ける力としてのコミュニケーション能力が活かせます。

刑事課であれば、いわゆる聴き込みと言われる質問する力や情報を「引き出す」力に加えて、大勢の刑事が協力して効率良く動くための指揮命令を共有・報告・協議して役割分担をおこなったり、その場をまとめたりするときにもコミュニケーション能力が必要です。

また、生活安全課は身近な防犯や非行を扱うため、人の心理を読み解く必要もあります。

交通課や警備課ではパトロールでの職務質問や取締りで恨みを買ったり文句を言われることもあるでしょう。そんなとき警察官はどんなふうに対処しているのか? 自分なりに想像し、それに必要な力を考えてみてください。

コミュニケーション能力の言い換えワードについて気になる人もいるのではないでしょうか。以下の記事ではコミュニケーション能力を言い換えて魅力的にアピールするポイントについて解説しているので、併せてチェックしてみてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき

リーダーシップ

警察官は犯罪や事故に対処するだけでなく、犯罪や事故そのものを起こさないための行動を自分たちが手本となって示さなければいけません。また、緊急時には人々を先導したり、さまざまな組織のまとめ役をおこなうこともあるため、リーダーシップは警察官に必要な資質の一つです。

リーダーシップのアピールには、部活動やアルバイトなど集団や社会の中で周囲の人を先導するために、自分がどんな行動をとったのかを具体的にしてみましょう。

面接官に対して、自分が集団のリーダーとしてどのように立ち回れるのかを想像させることができれば、警察官に向いている資質があるとして高評価を得ることができます

リーダーシップを警察官の採用試験でアピールしたい人は以下の記事もチェックしてみましょう。多くの就活生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、リーダーシップを最大限にアピールする秘訣を解説しています。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

協調性

警察は大きな組織を細分化して成り立っているため、組織の中で働くうえで重要となる協調性の高さは警察官の自己PRのアピールポイントとして有効であるといえます。

警察官は、予期せぬ状況でも瞬時に正しい判断をしなければいけません。そのため、警察官には、ただ上から言われたことをやるだけの協調性ではなく、自分が属する集団の中ですべきことを考えられる協調性が求められているのです

そのため自己PRでは、自分が集団の中で考えて行動した結果や、どのように考えたのかの意図を明確にすることで協調性の高さに説得力を持たせることができます。

協調性の自己PRについてより詳しく知りたいという人は、下記の記事にて、例文付きで魅力的に協調性をアピールできる自己PRの書き方の秘訣をキャリアコンサルタントとともに解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ

状況把握力

警察官は緊急時であっても常に正しい判断ができなければいけないため、どんなときでも冷静に周囲の状況を把握できる力は自己PRでも高評価が得られる強みといえます

状況把握力のアピールに説得力を持たせるには、判断と結果を明確にすることがポイントです。

そのときの状況を正しく把握できていたかどうかは、判断の内容や結果がないと伝わりません。その当時の場面がどんな状況だと判断したのか、その判断によりどんな行動をし、どんな結果が得られたのかを具体的に書き出してみましょう。

警察官は地域の状況を把握して日々巡回することで、地域の事件や事故を最小限にすることができますよね。

また、事件が起きたときには、地域の状況や人々の話を客観的に理解しなければなりません。このように、警察官は状況把握することが必要な資質なので、適切にアピールできるよう自己分析をおこないましょう。

社会人として必要とされる状況把握力の自己PRについてより詳しく知りたいという人は、下記の記事を参考にしてみてください。人事を惹き付ける自己PRの書き方をキャリアコンサルタントとともに解説しています。
社会人に必須の状況把握力とは? 鍛え方や自己PRでの伝え方を解説

差をつけよう! 警察官の自己PRで強みに説得力を出すための2つのコツ

警察官の自己PRで強みに説得力を出すための2つのコツ

前述の通り、警察官に活かせる強みには2つの種類があり、自己PRでは自分の伝えたい強みの種類によって効果的なエピソードが異なります。

ここからは自己PRでの説得力を最大限に高める2つのコツについて解説するため、自己PRでライバルと差をつけられるポイントを押さえましょう。

①強みの種類によってエピソードの伝え方を工夫する

警察官に活かせる強みには、自分では強みだと思っておらず無自覚的に備わっているものと、得意であるという自覚を持って発揮できるものの2種類があります。

前者の場合、他者からその特性を見つけてもらって評価された経験から逆算して、そのとき自分がどんな行動をとっていたのかを考えて伝えましょう。そうすることで、自分の潜在的な強みや性格が第三者に対して良い影響を与えられるというアピールにつながるのです。

逆に後者は自分でも意識的に発揮できる能力であるため、どんな意思を持って行動したかやそれによる結果を示すことで説得力を持たせることができます。

見極め方としては、自分がアピールしたい強みである力が、自分の潜在的な価値観や性格によるものなのか、普通の人よりも秀でていて自分がコントロールできる能力なのかで判断することがポイントです

このように、自分の強みの種類を見極め、それによって自分か第三者かのどちらの目線からエピソードを伝えれば良いのかを明確にしましょう。

第三者からの声をエピソードに用いた自己PRの例文

第三者からの声をエピソードに用いた自己PRの例文

私の強みは真面目な性格にあると考えます。

私は大学でサッカークラブに所属しているのですが、昔から器用な方ではなく未経験だったので上達も遅い方でした。しかしそれでもうまい人なら学年を問わず手ほどきをお願いしたり、自主練をおこなったりと真剣に取り組んできました。

その結果、クラブメンバーから私がいることで「チームの気持ちが引き締まる」と態度を褒められたり、コーチからも「真面目に練習している成果が出ている」と成長を認めてもらえて3年目の春に大会のスタメンに選ばれることができました。

このように、私には何事にも正面から向き合ってやり遂げられる真面目さがあり、この力は地域警察として身近な人々に寄り添ったサポートや相談をおこなう際にも役立てられると考えます。

古田 文子

プロフィール

他者の評価があるかどうかで、その特性が独りよがりではないと判断することができます。

自分が思っているだけでなく、他者の評価や結果を残しているという事実は説得力があり、好印象を与えることができるでしょう。

真面目な性格の自己PRは伝え方次第では印象が薄くなるため注意が必要です。以下の記事では、多くの就活生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが真面目さをアピールする際の失敗例や対策ポイントを解説しています。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策

自分の行動や結果をエピソードに用いた自己PRの例文

自分の行動や結果をエピソードに用いた自己PRの例文

私は人の心を開かせるコミュニケーション能力があります。

私は大学でボランティアサークルに所属しており、そこでは老人ホームでの活動を定期的におこなっていました。

ホームの入居者さんには家族と会えない寂しさで塞ぎ込んでいる人や、年齢とともにできないことが増えることに苛立ち攻撃的になる人などさまざまでした。

どのように接するべきか迷うこともありましたが、その人の人生の明るい記憶を引き出せるような会話を心掛けたり、親身に相手の話を聞いたりするなどして、根気強くコミュニケーションを取りました。

その結果、多くの入居者さんと強い信頼関係を築くことができ、スタッフの方からも以前より明るい表情を見せる入居者さんも増えたと言っていただけました。

警察官になった際には、被害者や身近な人との信頼関係を築くためにこの強みを活かし、人々の安全を守るという使命を果たしていきたいです。

桒田 里絵

プロフィール

「強い信頼関係を築けた」とありますが、あくまで自分の感覚であるためより客観視した結果を述べると良いでしょう。入居者さんからもらった言葉を用いるなど、具体的な方が説得力が増しますよ。

②自分の強みが警察官の仕事のどんな部分で活かせるか具体的にする

自己PRの説得力は、強みに対する他者の評価や実績などの過去の出来事によって高められるだけでなく、「未来の可能性」を伝えることでさらに説得力を出すことができます。

自分が警察官になったときに強みをどのように活かすつもりなのか、強みを活かしてどのようになりたいのかを伝えることで、警察官として活躍する姿をイメージさせられることに加え、熱意や意欲のアピールにもつなげられるのです

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (チームワーク力が強みの場合) 
私は異なるバックグラウンドを持つメンバーをまとめ、成果を上げるチームワーク力に自信があります。大学時代、地域の高齢者支援ボランティア活動に参加した際、異なる学部・年齢層のメンバーが集まる中で意見がまとまらず、作業が滞りました。私は全員が意見を出しやすい環境を作るため、まず少人数グループで意見を整理し、その後全体で共有する形式を導入。さらに、メンバーの得意分野に応じた役割分担を行いました。その結果、当初予定より1週間早くプロジェクトを完了し、地域からの感謝状もいただくことができました。異なる意見をまとめ、全員で成果を出すチームワークを、御社でも活かしたいと考えています。

キャリアコンサルタントに聞く! 警察官の自己PRで面接官が見るポイントとは

面接官が自己PRにおいて何を重要視しているのかがわかれば、自分の強みの掘り下げるべきポイントが見えてくるため、強みの伝え方と併せて理解しておくことが大切です。

ここでは、人材コーディネーターとして多くの就職や採用に携わってきたキャリアコンサルタントの田邉さんに、警察官採用試験の自己PRで面接官が着目しているポイントについて解説してもらいます。

アドバイザーコメント

警察官の自己PRでは再現性があるかを重視している

警察官の自己PRではエピソードで説得力を出すことが大切であることは理解できたのではないでしょうか。とはいえ、具体的に面接官が重視しているポイントがわからず、自己PRが作成できずにいるかもしれません。

警察官の自己PRで評価されるためには、再現性があることを伝えましょう。どんなに魅力的な強みやエピソードがあっても、就職した後に活かせないと就職するメリットが感じられませんよね。そのため、入職した後の仕事で活かせることをアピールしましょう。

強みの発揮のために自ら行動したことを具体的に述べよう

たとえば、「大学教授から声をかけてもらいゼミ長を務めて、ゼミのルール作りに取り組みました」のようなエピソードだと、受け身のエピソードで再現性が低く感じてしまいますよね。

一方で、「アルバイト先の飲食店で接客ルールがなかったことに課題を感じて、ルール作りをおこないました」であれば自ら行動しているため再現性があるように感じられます。

このように、警察官として就職した後にも、警察官の仕事で同じように強みを活かせることをアピールしましょう。

魅力的な伝え方とは? 警察官の自己PRは3つのステップで組み立てよう

警察官の自己PRを伝えるときの3ステップ

  • まずは結論として自分の強みを述べる
  • 自分の強みを裏付けるエピソードを伝える
  • 自分の強みが警察官としてどのように活かせるかを伝える

伝え方の手順がわからないまま自己PRを書いてしまうと、話の筋が見えづらくなったり、伝えたいことがまとまらず、長々とした内容になってしまいます。

では実際にどのような手順で伝えれば魅力的かつわかりやすく相手に伝わるのか、ここからは警察官の自己PRをより魅力的に伝えるための3つのステップについて解説していきます。

まだ自己PRの組み立て方に自信がない人は、強みやエピソードの伝え方の参考にしてみてくださいね。

①まずは結論として自分の強みを述べる

警察官の自己PRの最初の切り出しは、「自分の強みはこれです」という結論から述べるようにしましょう。

まず最初に結論として自分の強みを述べることで、その後の説明につなげやすく、聞き手である面接官にとっても自己PRのテーマとなる部分が見えているため、より応募者の話が理解しやすくなります。

「この人の強みは〇〇で、今からそのことについて話すんだな」と面接官にわかってもらうために、自己PRで伝えたい自分の強みは何か、その強みを自分はどう解釈しているのかなどを言語化できるようにしておくことが大切です

自己PRの書き出しについてまだよくわからないという人は以下の記事も参考にしてみてください。多くの就活生の自己PRを添削してきたキャリアコンサルタントが人事を惹き付ける自己PRの書き出しのコツを解説しています。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖

②自分の強みを裏付けるエピソードを伝える

強みを結論として述べたあとは、その強みの証明となる過去のエピソードを展開していきます。

ただ「自分にはこんな強みがあって警察官で活かせると思います」と言うだけでは本当に活かせそうなのか面接官はイメージできません。そのために強みを発揮できた過去のエピソードを伝えることで将来的にも強みが発揮できる裏付けとなるのです。

エピソードを伝えるときは、当時の状況を簡潔に述べ、自分の行動や結果を具体的に表現することがポイントとなります

面接官にエピソードの内容をわかりやすく伝えるには、前提となる当時の状況と時系列は簡潔に述べるようにしましょう。そのうえで、エピソードのメインとなる自分の行動や結果は、自分の人間性や価値観を明確に伝えられる部分であるため、できるだけ具体的に述べることが大切です。

③自分の強みが警察官としてどのように活かせるかを伝える

自己PRの最後の締めくくりは、アピールした強みが警察官として発揮できることを明確にしましょう。

その人の強みは一つではありません。数ある自分の強みの中で警察官の自己PRで伝えたい強みは、警察官の仕事で活かせると考えたからこそ選んだはずです。

自分が自己PRしたい強みを選んだときの気持ちを思い出して、警察官の仕事のどんな部分で自分の強みが発揮できるのか、警察官の仕事内容や警察官の担う使命などから考えてみましょう。

自分の強みが警察官になっても活かせることを示すことで、面接官に自分のことを採用すべき人材として印象付けることができます

自己PRの締め方について迷っている、もっと詳しく知りたいという人は以下の記事もおすすめです。さまざまな就活生の自己PRを添削してきたキャリアコンサルタントが人事に刺さる締めくくりのコツを徹底解説しています。
自己PRの締め方が決まる3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授

強み別! 面接官を惹き付ける警察官の自己PR例文8選

ここまで、警察官の自己PRで説得力を出して高評価を狙う秘訣や伝え方の構成について解説してきましたが、実際にこれらのポイントを押さえた自己PRはどのようなものなのか気になる人も多いでしょう。

そこで最後は、説得力を高めて面接官を惹き付ける警察官の自己PRの例文を強みごとに紹介していきます。まだ自分の自己PRに自信がない人や例文を見てみたい人はぜひ参考してみてくださいね。

例文①正義感

正義感を強みにした自己PRの例文

私の強みは見て見ぬふりをしない強い正義感です。

私は大学でバスケットボールサークルに所属しているのですが、いつも練習で利用する体育館から一部のサークル員のマナーの悪さについて苦情を受けたことがありました。

苦情を受けサークル全体に注意喚起をおこないましたが、数日後に同じようなマナー違反をしている同期達を見かけ、サークル全体での意識改善が必要だと感じました。

体育館の人にお願いして、ポイ捨て禁止を促す自作の貼り紙を貼らせていただいたり、練習終わりにサークル員全員で周辺のゴミ掃除をしたりと、根本的な意識改善に向けて積極的に取り組みました。

その結果、サークル員のマナー違反を目にすることもなくなり、体育館の管理人さんには「正義感のある行動をしてくれてありがとう」と感謝の言葉をいただきました。

こうした些細なことでも目を背けずに行動できる正義感は、警察官として人々の日常的な安全を守るためにも活かせると考えています。

この例文のように管理人さんからの感謝の言葉が書いてあると、実際に試行錯誤して行動したことがわかります。ついエピソードの内容ばかりに注目してしまいますが、行動した結果どのようになったのかも具体的に伝えましょう。

例文②責任感

責任感を強みにした自己PRの例文

私の強みは、一度決めたことは最後までやり抜く責任感です。

私は飲食店でアルバイトリーダーを務めていたのですが、その際、社員の方によりお店が良くなるような提案をしたことがあります。

具体的には、毎日の徹底したトイレ掃除です。飲食店はトイレの清潔さで印象が大きく変わると思います。この提案をする前まではアルバイト先もトイレに清潔感がなく、口コミに書かれたこともありました。

このイメージを払拭するために提案し、採用してもらったのですが、やる気がある人は多くありませんでした。そこで、私が提案した以上、私がなんとしてでも達成させなければいけないと思い、シフトが入っている日は毎日トイレ掃除をしました。

その結果、ほかのスタッフも協力してくれるようになり、口コミには「トイレがきれいで使いやすい」と書いてもらえるようになりました。

このように、一度決めたことは必ず最後までやり抜き、責任感を持って日々の業務に努めたいと考えております。

古田 文子

プロフィール

責任感から有言実行するエピソードがよく伝わる内容です。私が面接官なら、意思を貫く姿勢は組織ではときどきマイナスに働くことがあるため、心配な印象も受けます。アピールの仕方には十分注意した方が良いでしょう。

責任感をアピールする自己PRの例文についてもっと見てみたいという人は以下の記事がおすすめです。OK例文だけでなく、失敗例も交えながら人事に響く書き方を詳しく解説しています。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化

例文③誠実さ・真面目さ

誠実さ、真面目さを強みにした自己PRの例文

私の強みは、誰かに見られていなくても努力をし続けられる誠実さです。

大学では柔道部に所属していました。高校ではほとんど成績を残せなかったのですが、大学では全国大会で3位に入賞することができました。

このように、大きく成長できた要因に、毎日の一人での自主練習があります。私は全国大会で入賞するという目標を達成するために、全体練習以外でも自主練習に努めていました。誰かにやれと言われたり、見られたりしていたわけではないのですが、ただ目標を達成するために続けました。

その結果、大きく成長することができ、目標を達成することができました。

警察官として採用された場合は、この誠実さを活かして、市民が安全安心に暮らせる街づくりに努めたいと思います。

桒田 里絵

プロフィール

誠実さや真面目さは誰かのために発揮するものではなく、自らが課した信義を貫くことです。それは心の中にあるもので、易々と他人にわかるものではありません。ゆえに誠実に取り組んで得た「成果」を具体的にわかりやすく述べることが重要です。

例文④体力

体力を強みにした自己PRの例文

私の強みは、常に動き続けられる体力です。

私は小学生から現在まで陸上部に所属しており、短距離を専門としております。

短距離は体力がないイメージを持たれることもあると思いますが、短距離でも技術を磨くためには練習をたくさんこなすことが必要なため、私は体力を付けることも重要視して練習に取り組みました。

具体的には、毎日総距離10km以上は走るようにしており、ときには20kmになることもありました。その結果、陸上に活きただけでなく、普段の生活でも朝から晩まで動き続けられるようになりました。

警察官には体力が必要な場面が多々あると思います。その際、私が先頭に立って市民の方々や同僚を引っ張っていけるように努めたいと考えております。

この例文のように数字を使ってエピソードを伝えると、面接官もイメージが湧きやすくなるため高評価につながりやすいです。

ただし、「朝から晩まで動き続けられるように」は具体性に欠けてしまうため、自己PRのすべての内容を具体化することを忘れないようにしましょう。

テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます

自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。

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 ツールで作成した自己PR例文 
 (主体性が強みの場合) 
私は主体的に課題を見つけ、解決に導く力を持っています。大学時代、所属していたダンスサークルでは、イベントの参加者が年々減少していることが課題でした。私はその原因を分析し、SNSを活用した広報戦略を提案。具体的には、ターゲット層である高校生や新入生向けに、YouTubeやInstagramでの練習風景やイベントの魅力を発信しました。その結果、イベント参加者が前年の2倍に増加し、サークルの存続危機を乗り越えることができました。課題に気付き、主体的に行動する力を、御社の新規事業やマーケティング活動で活かしたいと考えています。


例文⑤コミュニケーション能力

コミュニケーション能力を強みにした自己PRの例文

私の強みは、どんな人でも気さくに話しかけられるコミュニケーション力です。

私は、高校の恩師がおこなっている全国のボランティア活動に参加したことで、もっと自分の目でいろいろなものを見て、人として成長できる経験がしたいと考え、1年間休学しさまざまなことに取り組みました。

その期間の一つにヒッチハイクで日本一周した経験があります。

ヒッチハイクで車に乗せてもらった際、乗せてくれた人についてや住む街の特徴などを聞いていました。その際も一切躊躇することなく、気さくに話しかけることができました。また、宿のスタッフの方とも仲良くなり、一緒に晩ご飯を食べたり、観光地に行ったりするなどを経験しました。

警察官は市民とのコミュニケーションが非常に重要だと思います。自らコミュニケーションを取りに行き、市民が抱える悩みや課題を聞き出して、より良い街づくりに貢献したいと考えております。

古田 文子

プロフィール

コミュニケーションとは会話のキャッチボールです。「気さくに話しかける」は一方的でコミュニケーション能力のアピールとしては伝わりにくい印象があります。言葉の選び方や表現方法をもう少し工夫してみましょう。

例文⑥リーダーシップ

リーダーシップを強みにした自己PRの例文

私の強みは、チームを目標達成に導かせるリーダーシップです。

私は、高校・大学とサッカー部に所属しており、どちらでもキャプテンを努めました。サッカーは団体競技であるため、勝つためにはチーム全員が目標達成に向かうことが大切です。キャプテンとして、メンバーに常に目標を意識させ、目標達成に向けて何をすべきかを考え続けました。

具体的には、毎週月曜日の練習前と土曜日の練習後に30分だけミーティングを実施しました。そこでは、目標の再確認と目標達成に向けてやること、その進捗などを話し合いました。

その結果、チームの雰囲気やメンバーの能力などが良い方向に進み、目標達成に向けて努力し成長できる環境になりました。

警察官の仕事は一人でやるものではないと思います。メンバーと目的や目標を常に認識し合い、やるべきことを明確にするというリーダーシップを発揮して、市民の安全安心な暮らしに貢献したいです。

桒田 里絵

プロフィール

「チーム全員が目標達成に向かう」というポイントがブレることなく一貫しているため、伝えたいことが明確な点が良いですね。

また文章構成が結論→事例→結論とまとまっている点、警察官の職務までイメージがつながっている点も評価できます。

リーダーシップを発揮した経験の伝え方についてより詳しく知りたいという人は、下記の記事を参考にしてみてください。回答例を交えながらリーダー経験の魅力的な伝え方をキャリアコンサルタントが解説しています。
リーダーシップを発揮した経験が伝わる回答例12選! 作り方も伝授

例文⑦協調性

協調性を強みにした自己PRの例文

私の強みは、どんな背景を持つ人でも受け入れられる協調性があるところです。

私は大学3年生のとき、自宅に1年間カナダからの留学生を招き入れたという経験があります。

日本とカナダでは価値観や文化が大きく異なるため、最初は意見が合わなかったり、相手が日本の文化を不思議に思ったりすることが多々ありました。

しかし、どんなときでもまずは日本の文化を詳しく説明し、そのうえでカナダとの違いを聞くということをしたところ、互いの理解が深まり、良い関係を築くことができました。

日本でも市区町村によって文化が異なるため、小さな認識のズレは生じると思います。警察官になったら、ほかの街の文化も受け入れ、この街に住む人にとってさらに住みやすい街になるよう努めてまいります。

古田 文子

プロフィール

「協調性」をただ空気が読めることだと勘違いすると、相手の意見を肯定するだけで議論や反論しないという、ずれたエピソードになってしまいます。言葉の意味や特性をしっかり理解してアピールするようにしましょう。

例文⑧状況把握力

状況把握力を強みにした自己PRの例文

私の強みは、今何が起きているかを把握し、その状況への対処を素早く実行できることです。

特にこの強みを発揮したのは、大学3年生で学祭の実行委員会を務めたときです。

外部のゲストを呼んでおこなう企画があったのですが、交通トラブルによって遅延することが発覚しました。そのほかにも学祭の企画が詰まっているうえに、外部のゲストの次のグループの出し物は準備の関係で繰り上げが難しい状況でした。

そこで私はすぐに遅延時間を逆算するとともに、代わりのタイムテーブルを提案しました。どうしても埋められない枠には自ら舞台に立って模擬店紹介をおこない、学祭全体の売り上げにもつながるように行動しました。

その結果、無事に外部のゲストが到着するまで企画を止めることなく運営することができ、会場も盛り上がった状態でゲストを迎えられました。

警察官になった際にも、このように予期せぬ事態の詳細を把握し、迅速かつ最適な対処が求められることがあると思います。この経験を活かして、最善の行動を取り、市民の安全安心に貢献したいと考えております。

状況把握力を活かせた経験を見つけるには、課題を解決した経験を見つけましょう。解決できた理由を分析すると、状況把握力を活かしていることもあります。

いきなり状況把握力を活かした経験を探すと難しいですが、特定の経験を深掘りするとエピソードを見つけやすくなりますよ。

警察官の自己PRは2つのコツを押さえて高評価での突破を狙おう

警察官は人々の安全を守るという強い信念を持った優秀な人材が必要となるため、採用試験も狭き門です。特に自己PRは自分の強みに説得力を持たせることができなければ、高評価を得ることが難しくなります。

そのため、事前準備として業界理解を深めることはもちろん、2つのポイントを押さえて自分の強みに合ったエピソードでアピールしましょう。

自己PRで伝えるエピソードや強みは3つの手順で伝えることでわかりやすさや説得力が変わります。

警察官を目指している人は、ぜひこれらのポイントをマスターして、面接官を唸らせる自己PRで優秀な警察官を目指してくださいね。

アドバイザーコメント

警察官になったときの予行演習として自分の強みを客観視しよう

警察官は、ますます複雑になる犯罪や社会情勢に立ち向かい、人々の安全を守る非常に大切な仕事です。壮絶な目に遭うこともあるでしょう。そのような険しい道を選ぶあなたには何らかの覚悟があるのではないですか。

その覚悟が生まれた瞬間はいつでしたか? 小さい頃ですか? 誰かに何かを言われた時ですか? 辛い経験をした時ですか? その原点をしっかり意識してください。

そして「だから自分は警察官になりたいんだ!」という思いをあらためて心に刻んでください。それができたなら、あなたは警察官に必要な資質を必ず持っているはずです。

「自分にはこんな強みがある」とエールを贈って考えることがポイント

そしていま一度、どんな警察官になりたいかイメージしてみましょう。そうなれると信じて、自分にエールを贈るつもりで「自分にはこんな良いところがあるじゃないか!」と言ってみてください。それがあなたの一番の強みです。

強みがわかれば、あとはこれまでの記事にある通りポイントを押さえて淡々とまとめるだけです。警察官は情熱と冷静を常に行き来して仕事をする人たちです。自己PRも客観的に捉え分析し、文章化する練習だと思って取り組んでみましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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