この記事のまとめ
- 警察官の志望動機は4つのステップで考えるべき
- 警察官の志望動機が魅力的になる構成を解説
- 注意点を把握すると志望動機の減点を防げる
市民の生活を守るために日々奮闘する警察官は、志望する就活生が多い職業の一つです。一般企業と違うこともあり、「志望動機の作成方法がわからない」「どうしてもありきたりな文章になってしまう」という声が多くあります。
憧れを感じて警察官を志望する人が多いですが、憧れている事実だけを伝えても選考突破は難しいです。伝えたい内容が頭で整理されていると、魅力的な志望動機に仕上げやすくなります。
この記事では、キャリアコンサルタントの吉野さん、前田さん、野村さんのアドバイスを交えつつ、警察官の志望動機を作成する方法を解説します。例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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警察官の業務内容を把握して解像度の高い志望動機を作成しよう
警察官と一括りに言っても役割によって業務内容が大きく異なるため、職種や求められる能力を把握してから志望動機を作成する必要があります。仕事への理解が浅いまま志望動機を作成すると、警察官になりたい気持ちが弱いと判断されかねません。
記事では、志望動機の作成に欠かせない警察官の基礎知識を解説します。その後、警察官の志望動機を考える手順を、4ステップに分けて説明。志望動機を作成しやすいように、順を追って丁寧に解説します。
また、差別化に役立つ警察官の志望動機でのアピールポイントも説明しています。多くの志望者がいる中で確実に選考を突破できるようぜひ参考にしてください。最後に志望動機の例文とキャリアコンサルタントの添削も掲載しているので、志望動機の完成イメージを持つためにぜひチェックしてみてくださいね。
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志望動機を書くには理解必須! 警察官の基礎知識
志望動機を作成するにあたって、警察官の仕事内容や今後の動向に関する理解は欠かせません。無知な状態で作成しても現実味がなく、魅力的な文章にならないからです。
特に志望動機はその仕事をしたいという意思を示すものです。そこでそもそも警察官がどんな仕事をしていたり、どんな動向にあるのかを把握していなければ、警察官の仕事をしたいという意思を示すことも難しくなります。
ここから警察官の基礎知識として、仕事内容と動向を解説するので、志望動機を書くベースを築けるようしっかりチェックしてください。
警察官のおもな仕事内容
警察官は市民の安全を守るという目的のもと、部署を分類してさまざまな業務に取り組んでいます。具体的にどのような仕事があるのかを把握することで、志望動機を作成しやすくなります。
ここから警察官の組織内の仕事内容を解説するので、参考にして志望動機のベースづくりをしましょう。
警察官の仕事内容を理解することは、あなたの志望動機を深化させ、よりリアルで温かみのあるものにする秘訣です。
地域や生活安全、刑事、交通、警備など、5つの分野で市民の安全を守る仕事。これらを把握することでより情熱を伝えやすくなり、志望動機が輝きます。
地域警察
地域警察は、地域に密着して住民の安全な生活を守っていて、いわゆる「おまわりさん」と呼ばれている仕事です。交番や駐在所が拠点で、地域住民にとって最も身近な存在です。
地域警察のおもな仕事
- 地域のパトロール
- 遺失届対応
- 事件や事故発生時の初動対応
- 交通取り締まり
住民の困りごとを助けたり、事故現場へ駆けつけたりと、地域に関する多様な業務に携わっています。
地域警察の仕事の最大の魅力は、さまざまなやり取りを通じて地域住民と信頼関係ができることです。
自分の働きが目に見える形で地域住民のためになり、彼らから直接感謝されることは、やりがいを実感できることでしょう。
生活安全警察
生活安全警察は、犯罪の取り締まりや防犯対策をおこなっています。市民が犯罪被害に遭わないようにすることがメインの仕事です。
地域警察のおもな仕事
- 防犯対策や防犯教室
- サイバー犯罪対策
- 子どもや女性の安全対策
犯罪の被害者になることを防ぐために開催される学校での防犯教室は、生活安全警察が担当しています。近年ではスマートフォンの普及にともなって、SNSの使い方やワンクリック詐欺対策を伝える講演会もおこなっています。
生活安全警察は市民の安全を守り、防犯教室やサイバー犯罪対策にも従事します。感動の瞬間もあれば、緊張感もあることでしょう。
知り合いの警察官から聞いた話ですが、「被害者を減らす実感」が仕事の魅力であり、同時に人々の期待に応えるプレッシャーも大きいとのことです。
刑事警察
刑事警察は、市民の生命や安全を脅かす犯罪の解決を目指す仕事です。ドラマや映画でよく見るような、事件を解決する刑事さんがこれに当たります。
刑事警察のおもな仕事
- 事件の捜査
- 聞き込み
- 犯人の取り調べ
- 鑑識
殺人や強盗などの凶悪犯罪に対応するため、危険と隣り合わせです。刑事になりたくて警察官になる人は多く、希望が通らない可能性もあります。
刑事警察の仕事の大変さとして、「秘密を守ること」があるといわれます。捜査を通じて知った情報は家族にも言えない、うっかり愚痴もこぼせないという、高い責任感が必要な仕事です。
それを厳守できる精神のタフさは、憧れと敬意に値するものです。
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交通警察
交通警察は、事故のない安全な社会を目指して、交通取り締まりや交通整備をおこなう仕事です。
交通警察のおもな仕事
- 交通指導取り締まり
- 交通事故の捜査
- 交通整理
- 交通規制
日常生活における取り締まりのほか、イベントでの交通規制や交通事故の捜査などを担当し、交通警察によって、人や車がスムーズに通行できる環境が整備されています。
近年高齢者が関係した交通事故や「あおり運転」などの事件が話題となり、交通警察の役割が注目されています。
スピード違反の取締りなどでは煙たがられる彼らですが、車社会の安心・安全を守るという自負を持って、業務に臨んでいるとのことです。
警備警察
警備警察は、人命を守るために災害救助や要人警護をおこなっています。ドラマや映画にスーツを着て登場するSPは、警備警察の一員です。
警備警察のおもな仕事
- 要人警護
- 災害時の救助活動
- 国際テロ対策
- 災害救助(水難救助、山岳救助)
- 爆発物や化学物質の処理
イベントや祭りでの雑踏警備、テロの防圧など、社会の安全を守るために、任務を遂行しています。
警備警察の魅力は、要人警護や災害救助などを通して人々や社会の安心・安全を支えていることでしょう。
一方で、厳重な任務や危険な状況に直面することも多々あります。彼・彼女らの勇気と専門知識が、社会を支え続けているのです。
警察官の動向
志望動機の解像度を高めるためには、警察官の動向を把握しておく必要があります。未来の展望が的外れだと、警察官についてあまり調べていないと思われてしまうからです。
入社意欲の高さをアピールできるよう、警察官の動向を理解しておきましょう。
多様化する犯罪への対応力が求められている
インターネットやデジタル技術の普及により、犯罪は多様化しています。従来のような殺人や窃盗に加えて、サイバー犯罪が登場しました。フィッシング詐欺やハッキングなど、サイバー犯罪の種類もさまざまです。
警察もデジタル技術を駆使し、サイバー犯罪対策に注力しています。ただ、すぐに新しい手口が考案されるため、いたちごっこになっています。
働き続けていると、これまでにはなかった手口の犯行も出現するでしょう。知識をアップデートしながら、そのような犯罪にも臨機応変に対応していかなければなりません。
サイバー犯罪は、物理距離を超えてきます。また犯罪の多様化として、「国際化」も挙げられます。次の犯罪の種はどこから出てくるかわかりません。
警察官を目指すなら、新聞・ニュースなどで、広く社会事象に目を向ける習慣を付けることが大切です。
就職適齢人口が減少している
就職適齢人口とは、職に就くのに適している年齢の人口です。少子高齢化の進行にともなって、日本では就職適齢人口が減少しています。
その一方で、毎年9,000人以上が離職しているのが現状です。総務省の地方公務員の退職状況等調査によると、令和元年度は9,821人、令和2年度は9,279人、令和3年度は9,503人が退職しました。
現在50歳前後の第二次ベビーブーム世代の定年退職も控え、今後はますます警察官の人口の減少が見込まれます。市民の安全な暮らしを変わらず守り続けるためにも、人員確保は急務となっています。
警察官の志望動機を考える4ステップ
警察官の志望動機を考える4ステップ
- 警察官を目指すきっかけになったエピソードを考える
- どうしてその自治体を志望するのか明らかにする
- 警察官に求められる力を整理する
- どのような警察官になりたいか明確にする
警察官への理解が深まったら、志望動機を考え始めましょう。ただ、「何から始めれば良いかわからない」という学生も多いはず。
ここからは警察官の志望動機を考える手順を、4ステップに分けて解説します。手順通りに進めることで、熱意の伝わる志望動機に仕上げることができますよ。
①警察官を目指すきっかけになったエピソードを考える
警察官を目指すきっかけは、志望動機において欠かせない要素です。警察官になりたい理由が曖昧だと、熱意がないと判断され、選考を突破しにくくなってしまいます。
「交通事故に遭った際に優しく助けてもらった」「白バイ隊員を見て同じように事故から市民を守る存在になりたくなった」などが、警察官を目指すきっかけとなったエピソードの例として挙げられます。
志望度の高さをアピールするために、警察官を目指すきっかけになったエピソードを明らかにしておきましょう。自分が経験したことや感じたことを文章にする自分史を作成することで、具体的なエピソードが思い浮かんできますよ。
自分史を活用した自己分析の方法をこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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- 刑事ドラマが好きで憧れるようになったのですが、「ドラマを見て刑事を志すようになった」と正直に伝えても良いのでしょうか?
きっかけとしては問題ないが実際の姿を理解していることも伝えよう
志望動機で自分の思いを正直に表現することは重要ですね。
刑事ドラマが刑事への憧れにつながるのは一般的な事例であり、とても多いパターンですが、その情熱を具体的な業務理解と結び付けて説明できるとさらに良いでしょう。
ただし、リアリズムを保ち、ドラマと現実の違いを理解していることも強調してくださいね。
ドラマ上の虚像への単なる憧れではなく、ドラマへの感動はあくまできっかけとして共有しつつ、現実の警察業務に対しての自己認識と専門性も併せて十分にアピールできると良いでしょう。
②どうしてその自治体を志望するのか明らかにする
警察官は自治体ごとに採用されるため、「なぜその自治体で働きたいのか」を明確にしましょう。実家や通っている大学のある自治体なら、地元に貢献したい想いを伝えやすいです。
しかし、縁もゆかりもない自治体ではそうもいきません。「最も人口が多い東京に身を置いて、より多くの市民の生活を守りたい」のように、面接官が納得する理由を考えましょう。
自治体ごとの志望理由を考える際、まずはその自治体について詳しく調べることが重要です。「最も人口が多い東京」のように要素を掴むことで、関連のない自治体でも志望理由を作成できます。
もし縁もゆかりもない自治体を受けるなら、どんな小さな事柄でも良いので、志望する自治体と自分のつながりを探ってみましょう。
それもない場合、その自治体独自の特徴や魅力と、そこで働く将来の自分の姿を結び付け、「自分の強みをより発揮できるから」といった理由にするのも良いですね。
③警察官に求められる力を整理する
志望動機では、なりたい想いだけではなく、採用後に組織内で貢献する方法も同時に伝える必要があります。入社後に貢献してくれるかどうかを、面接時にチェックしているからです。
ただ、求められる力がわかっていない状態では、アピールポイントにズレが生じるかもしれません。的確にアピールできるように、警察官に求められる力を整理しましょう。
警察官に求められる能力
- 正義感(地域警察・生活安全警察・刑事警察・交通警察・警備警察)
- 判断能力(地域警察・警備警察・警備警察・交通警察)
- 基礎的な身体能力(地域警察・生活安全警察・刑事警察・交通警察・警備警察)
- 臨機応変な対応力(地域警察・生活安全警察・刑事警察・交通警察・警備警察)
警察官に求められる能力を整理する際は、説明会やOB・OG訪問を活用して企業分析をおこなってください。
こちらの記事では企業分析の方法を紹介しています。求められる能力を整理する際に役立つので、ぜひ確認してみてください。
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企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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④どのような警察官になりたいか明確にする
最後に警察官としての将来像を明らかにしましょう。将来の理想の姿が決まっているほど警察官になりたいと真剣に考えていることが伝わり、意欲の高さをアピールできるからです。
「地域住民から愛される駐在員になりたい」「難解な事件を解決へと導く刑事になりたい」などが、将来像に当てはまります。説明会やOB・OG訪問で、現場で働く警察官のリアルを聞くことで将来像が見えてくるでしょう。
理想を実現するためにどのような努力をするのか整理できていると、より熱意は伝わります。
より良い社会を自分たちが努力して実現していくのだという意欲は、純粋性があります。
「理想の姿が壮大過ぎるかも」と心配になる人もいるかもしれませんが、理想を描かなくては、かなえることもできないのです。
他責や評論家のような他人事として捉えるのではなく、主体性を持って伝えましょう。
差別化可能! 警察官の志望動機でアピールできると効果的な要素
面接官は大勢の学生を相手にするため、ありきたりな内容だと埋もれてしまって印象に残りません。そこで重要になるのが差別化ですが、大切なポイントを押さえていないと、誤った方向にアピールしてマイナスイメージにつながる恐れも。
ここでは効果的に差別化できるように、2つの大事な要素を解説します。志望動機で言及しない場合でも、面接官から質問される可能性があるので、自分なりの回答を用意しておきましょう。
どんな配属先でも努力する熱意を伝える
志望職種が決まっていても、配属先が希望通りになるとは限りません。配属先によってはやる気を失う可能性があると判断された場合、選考突破は難しくなります。
ただ、面接時に配属先がわかる人は、誰一人としていません。また、基本的に最初は交番に配属されることが多いため、交番勤務希望でなければ、希望していない場所で働くことになります。
そこでの成果や人員状況を総合的に判断し、次の所属部署が決定します。努力して結果を出せば、希望職種に就けるのです。選考に落ちて希望職種への夢が閉ざされてしまわないように、どんな配属先でも努力する熱意があることをアピールしましょう。
- 「配属先が希望通りではない場合どうしますか」という質問への良い回答が思い浮かびません……。
ほかの業務を経験することが希望の配属先にどう活きるか考えてみよう
たとえばこう答えると、熱意が伝わるのではないでしょうか。
「たとえ配属先が希望通りでない場合でも、その状況での経験を通じて、対人コミュニケーションや危機管理のスキルを向上させ、地域社会との信頼関係を築くことに努めます」
また、広範な業務に対応する中で法律や地域の特性に関する知識を深めることで、緊急時に冷静な判断を下す能力を向上させられるという考え方もできると思います。
こだわりがある場合でも、「将来的に理想の職種で、より高い専門性を発揮できるような自分自身へと成長できるように努めていきます」という意志を伝えましょう。
どんな配属先になっても努力する姿勢が大切です。
特別な動機がなくても大丈夫!
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現場のリアルな大変さを踏まえて前向きさを見せる
警察官の現場では、一般人が体験しないさまざまな状況に立ち会います。現場に出ると、ギャップを感じて退職する人がいるのも事実です。
ギャップを減らすためにおすすめなのが、実際に働く警察官から現場のリアルを聞くことです。ただ、いきなり交番や警察署に訪問しても、忙しい警察官と話ができるかわからないので、OB・OG訪問を活用してください。
現実と向き合ってギャップをなくすだけでなく、当時の試験内容や難易度などの選考に役立つ情報も聞けます。そして、OB・OG訪問を通じて把握した現場の大変さを踏まえながらも、自分なら大丈夫だと前向きな姿勢をアピールしましょう。
OB・OG訪問の具体的な手順は、こちらの記事で解説しています。
関連記事
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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- 交番なら事件がないときだと話を聞いてもらえそうですが、いきなり訪問するのは非常識でしょうか?
突撃訪問は避けよう! OB・OGを調べて連絡するのがおすすめ
交番や警察署は24時間、地域住民の暮らしや安全を守り、さまざまな相談に乗ることを業務としています。
また、いつ重大事案が発生するかわからない職場でもあります。そのためいきなり訪問するのは得策とはいえません。
やはり、あらかじめ学校の就職支援課などを通じてOB・OGを紹介してもらい、業務に支障のないときに訪問するのが良いです。
また中には、ホームページ(HP)上でOB・OG訪問を積極的に受け付けている自治体もあります。一度自分が志望する自治体のHPを閲覧して、そのような制度がないか確認してみましょう。
伝え方が最も重要! 警察官の志望動機の構成3ステップ
伝え方が最も重要! 警察官の志望動機の構成3ステップ
- なぜ警察官を目指すのか
- 警察官を志望するにいたったエピソードは何か
- 警察官として社会にどう貢献できるか
構成にまとまりがないと、話が行ったり来たりしてしまい聞き手に内容がうまく伝わりません。内容が良くても、構成が原因で魅力が半減してしまうことも。ここから説明する構成通りに作成することで、聞き手に優しいまとまりのある文章を作成できます。
志望動機の構成については、こちらの記事で詳しく解説しています。より詳しく知りたい方は、ぜひ確認してみてください。
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志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
志望動機の構成は採用担当者に伝わりやすい型が決まっています。この記事では志望動機を聞く企業の意図を把握してから、志望動機を構成する要素と順番を解説していきます。キャリアコンサルタントによる解説と業界別の例文もあるので、参考にしながら自分の志望動機の構成を整えていきましょう。
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なぜ警察官を目指すのか
警察官を志望する理由を最初に述べましょう。結論が最初にあることで、相手がアピールポイントを理解しやすくなるからです。このテクニックは文章術の一つであるPREP法です。
PREP法とは
話を構成する際に役立つシンプルなフレームワーク。Point(結論)・Reason(理由)・Example(例)・Point(再度結論)の頭文字を取っている
実際の文章をイメージしてみましょう。「地域住民から愛される駐在員になり、地元の安全を守りたいので警察官を志望しています」は簡潔なパターンです。
一方で、「私は20年間にわたって地元で暮らしてきました。たくさんの恩があり、この地域がとにかく大好きです。そんな地元の住民の暮らしを守るために、警察官を志望しています」だと、3文目まで結論が述べられません。そのため、担当者にあなたの主張が伝わりにくいのです。
面接カードなら再び最初に戻って読み直すことも可能ですが、面接ではそうもいきません。結果的に面接官が内容をうまく理解できず、アピールは失敗に終わってしまいます。志望動機は警察官を志望する理由からスタートしましょう。
結論が後回しになると、読む側はそこまでの流れを覚えておかないといけません。同時に複数のことを覚えるのは労力がかかり、理解のエラーが起きやすくなります。
一番大切なことを間違いなく伝えるには、「結論ファースト」が重要なのです。
警察官を志望するにいたったエピソードは何か
先述のPREP法にならって、結論の次に記載すべき志望理由を整理します。
ただ、「昔から憧れていた警察官になりたい」だけなら誰でも言えるため、納得感を与えるためにエピソードと結びついている必要があります。エピソードによって志望理由が決まっている場合、担当者も納得感を抱きやすいからです。
事前にエピソードを整理しているはずなので、「事故に合った際に駆けつけてくれた警察官の対応が丁寧だった」「大学で法律について学んだ結果、犯罪防止に貢献したいと考えるようになった」のように適切なものを盛り込みましょう。
中には「昔からなりたいと思っていた」というように、志望理由が曖昧な人もいるかもしれません。読み手がイメージしやすいように、志望理由を多面的に書いていくとより具体的になります。
たとえば警察官のどのような業務にどのような感銘を受けたか、社会においてなぜその業務が必要だと考えるのかなどを丁寧に表現してみましょう。
警察官として社会にどう貢献できるか
警察官になった後、どのように社会に貢献していくかという展望が最後です。その際、自分の長所と掛け合わせることで、担当者が入社後の姿をイメージしやすくなります。
たとえば臨機応変な対応が強みの場合、「予測不能な事態が発生する災害時にも臨機応変に対応し、多くの方の命を助けたいです」だと、強みと貢献する内容がかみ合っています。
そのため、実際に現場に出てからも、強みを活かして貢献する姿をイメージしやすいです。
志望動機の印象を大きく左右する締めくくりの例文をこちらの記事にまとめています。
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志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
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アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る構成を意識すると読みやすいだけでなく自分の良さが詰まった内容になる
採用担当者は、限られた時間で膨大な量の応募書類を読みます。理解に時間がかかるわかりづらい文面では、本当に伝えたい意欲や自分の良さも伝わらないかもしれません。
「構成」には、文章上手な人のコツがぎゅっと詰まっています。型をまねることで、再現性が高まるのです。
書き出してみて、文字数が足りない、内容が薄っぺらいと感じたときには、構成要素で足りてないところがないかを見直しましょう。
たとえば、応募先についての誉め言葉ばかりを書いていて、この仕事の大変さについての考えが書けていない、「自分の強みは〇〇です」とは書いているが、根拠になるエピソードが抜けている、といった具合です。
3ステップの構成要素を守れているか見直そう
上手な人は、構成要素を漏らさず網羅したうえで文字数を埋めていくので、同じ文字数でも内容が濃くなります。対して苦手な人は、文字数が少ないまま提出してしまったり、構成要素が足りないままで、説得力に欠けた内容になったりすることも。
自分の文章のどこを直せば良いの? と思ったときには、ここで紹介した構成に立ち返りましょう。
事前に要チェック! 警察官の志望動機を作る際の注意点3選
事前に要チェック! 警察官の志望動機を作る際の注意点
- 警察官への憧れだけで終わらない
- 警察官以外の仕事でも成し遂げられる目標にしない
- 安定した収入や福利厚生を理由にしない
自己分析や企業分析によって整理した情報を用いて、先ほど紹介した構成通りに志望動機を作成すると、相手に伝わりやすい文章が出来上がります。
ただ、ここで紹介する注意点を知らないまま作成し始めると、アピールにつながりにくいです。マイナス評価になる恐れもあるため、事前にチェックしてやり直す手間を省きましょう。
①警察官への憧れだけで終わらない
小さい頃からの憧れで、警察官を志望している学生もいるでしょう。昔からなりたいと思っていた職業を目指すことは、悪いことではありません。
ただ、憧れだけを語って終わる志望動機では、熱意がうまく伝わりません。事件が続いて起きると睡眠や休憩が取れない警察官は精神的にも肉体的にも大変なので、憧れて入ったとしても、現実を見て辞める可能性が高いと判断される恐れがあります。
仕事内容を把握したうえで、なりたい警察官像や志望するにいたったエピソード、組織への貢献方法を明確にしましょう。
②警察官以外の仕事でも成し遂げられる目標にしない
ほかの仕事でも成し遂げられる目標にすると、「警察官ではなくても良いのでは?」と思われる恐れがあります。
たとえば「人を笑顔にしたい」という目標を掲げている場合、警察官ではなくても人を笑顔にできるので、志望理由として不十分です。
「別の面接でも同じ内容を話している」と思われ、警察官になりたい気持ちが弱いと判断されてしまいます。志望度の高さは面接の結果に影響を与えやすいので、警察官だからこそ成し遂げられる目標を設定しましょう。
警察官でないとダメな理由が思い浮かばない人は、身近なことに焦点を当てると良いです。
たとえば地域巡回での業務における周辺住民との信頼構築の重要性や、防犯教室での予防活動の大切さなど。
ほかの仕事でも達成できるような目標は避け、自身の価値観や経験が、地域社会の貢献にどうつながるかという具体的な方法を考えてみてはどうでしょうか。
③安定した収入や福利厚生を理由にしない
警察官は公務員なので、収入は安定していて手当てが充実しているとされています。ただ、「生活が安定するから」のように、待遇を志望理由にするのは避けましょう。
志望動機が表面的で短絡的だと見なされ、受け身で熱意が足りないと判断されてしまうからです。また、自分中心的で警察官にふさわしくない人だと認定される恐れもあります。
収入や福利厚生に魅力を感じる人もいると思いますが、志望理由にはしないようにしましょう。「将来は私生活との両立を目指しており、警察官であれば実現可能だと考えて志望しています」のように表現すると、うまく言い換えられるでしょう。
- 入社後のことを考えて待遇面に関する質問をしたいのですが、マイナス評価につながりそうで心配です……。
聞くこと自体は問題ない! 質問の仕方を工夫してみよう
ハードな仕事を引き受けるわけなので、それに見合った待遇や保障があるかは気になりますよね。
ただ、「出張手当はありますか」のような細かい制度のことを聞いても、現実にはどんなことなのか、わかりづらいと思います。
たとえば、働きやすさや退職防止への組織努力について聞きたい場合、OB・OG訪問などで「以前に比べて、働きやすくなったと思う点はありますか?」といった質問をすることも可能です。
待遇を聞くことで自分が本当に知りたいことは何なのか、整理して質問の表現を工夫してみましょう。
キャリアコンサルタントに聞く! 警察官の志望動機の作り方のコツは?
思考を整理して集めた自分に関する情報で正しい構成の文章を作成すると、及第点の志望動機を作成できます。ただ、よりクオリティを高めるために、知っておくべきコツがあります。
就活のプロとして何人もの就活生を見てきたキャリアコンサルタントに、警察官の志望動機を作成するコツを聞いてみましょう。
アドバイザーコメント
前田 恵美
プロフィールを見る警察官の志望動機では社会の問題に目を向けた広い視野が求められる
警察官の志望動機を魅力的にするコツは、「個人的なエピソード」と「自分の強み」、そして「社会の変化に敏感である姿勢」を含めることです。
これらを盛り込むことで、より広い視野を持って警察官という職業を選んだのだということが読み手に強く伝わります。
多様な犯罪や事故に対して自分がどう働きかけたいのかを考えよう
まず、警察官に興味関心を抱いた個人的なエピソードを具体的に述べつつ、自分の経験から培った強みについて触れましょう。
その後、現代社会の急速な発展・複雑化に伴って新たに生じた、もしくは生じつつあるさまざまな犯罪・事件・事故などについて、具体例を挙げながらどのように対応していけるかを書くことがポイントです。
これにより、あなたが社会全体の動向に広く関心を持ち、その中にある問題の発見・解決に対して意欲的であるということを明確に伝えられます。
そのうえで、今後日本社会に求められる警察官の姿を自分なりに想定してみてください。そして警察官として多様な問題に対応するために、自己の強みをどのように活かすことができるかを力強く述べましょう。
この流れで作成することで、魅力的かつ具体的で説得力のある志望理由になります。
評価付き! 警察官の志望動機の例文6選
評価付き! 警察官の志望動機の例文6選
- 過去の経験に基づいた内容
- 希望職種と目指す警察像を伝える内容
- 強みを活かす内容
作成時のポイントや注意点といったこれまでの内容を踏まえて作成した警察官の志望動機の例文を掲載します。過去の経験に基づいた内容・希望職種と目指す警察像を伝える内容・強みを活かす内容の3つの視点に分けているので、自分のアピールポイントに合った志望動機を作成できます。
キャリアコンサルタントによる評価も掲載しているので、志望動機のイメージがなかなかつかない人や、一定作っていて完成形と照らし合わせたい人はぜひ参考にしてください。
過去の経験に基づいた内容
警察官を志望するきっかけになった過去の体験がある人は、具体的なエピソードとして志望動機に盛り込みましょう。説得力が増し、納得感のある志望動機に仕上がります。
たとえば「交通事故に遭った時の対応に感動した」「家庭のトラブルから守ってもらった」などが、これに当たります。それらの題材をエピソードにした志望動機の例文を紹介するので、近い経験がある人はぜひ参考にしてください。
①交通事故に遭った経験
交通事故に遭った経験
私は地域住民に寄り添いながら安心感を与えたいという想いがあり、警察官を志望しています。
中学生時代に事故に遭ったのですが、そのときに来てくれた警察官の方々の対応に感銘を受け、同じように人々に寄り添う存在になりたいと思ったからです。
この経験から、警察官として人々の安全を守り、困難な状況にある人々を支えることに貢献したいと強く感じるようになりました。
入社後は交通事故被害を減らすために、交通安全教育の推進に積極的にかかわりたいと考えています。また、私の経験を活かして事故に遭遇した人々に適切なケアを提供し、彼らの回復を支援したいと思っています。
地域の交通安全に貢献したい、という目標がとても良いですね。
「事故被害者の回復支援」は他機関との連携になるので、個人プレーとしてのイメージよりも、「他組織や専門家との連携を図り……」というように、視野を広げて述べてみてはどうでしょうか。
②トラブルから守ってもらった経験
トラブルから守ってもらった経験
私は家庭のトラブルから子どもを守る警察官になりたいと考えています。経験した家庭のトラブルと、その際に警察官から受けた支援に深く影響を受けたからです。
困難な時期でしたが、心のケアにも細心の注意を払い、家庭が再び安定するまで支援してくださいました。この経験から、私は人々の生活の安全と安心を守ることの重要性を深く理解し、警察官として社会に貢献したいと強く感じるようになりました。
入社後は家庭内のトラブルに遭遇した人々に対して、適切な支援を提供します。また、地域社会における予防教育や啓発活動を通じて、家庭内の問題が発生する前に対処する方法を広めることにも力を入れたいと考えています。
過去の経験を志望理由に使う際に重要なのは、主観的な思いに終始しないことです。
例の場合では、社会の動向を念頭に置き、家庭を巡ってどのような問題が発生・増加しているのかという客観的な考察を踏まえたうえで、警察官として具体的にどういう支援が可能かを掘り下げても良いですね。
希望職種と目指す警察像を伝える内容
「白バイ隊員になりたい」「こんな警察官になりたい」と、希望職種や目指す警察像が明確に定まっている人もいるでしょう。
その場合、その仕事を通じて社会にどのように貢献したいかを伝えると、志望度の高さが伝わります。将来像が決まっているほど、警察官について真剣に考えていることをアピールできるからです。
そう思うようになったきっかけまで言及していると、より納得感が高まります。
③白バイ隊員
白バイ隊員
市民の皆様が安心して生活できる環境を作るために道路上の安全を確保する白バイ隊員になりたいと考え、警察官を志望しています。
白バイ隊員に惹かれたのは、高度な運転技術とともに、瞬時の判断力、法律知識、そして人々とのコミュニケーション能力が求められるからです。
複数のアルバイトを掛け持ちしてマルチなスキルを習得してきた経験があるため、白バイ隊員としても成果を発揮できると考えています。
入社後は白バイ隊員として交通安全の向上に貢献したく、交通事故の予防や交通ルールの遵守を促進するための啓発活動に注力します。
白バイ隊員の志望動機では安全なバイク運転技術や交通安全への関心はもちろん大切ですが、それだけを強調するのではなく、地域社会や市民の安心・安全、法令遵守の重要性にも焦点を当てましょう。
自分の役割として熱意と信念を示し、貢献意欲を伝えることが肝要です。ただの憧れなどの浅い動機や自己中心的な理由は避けるようにしましょう。
④刑事
刑事
私は、捜査一課の刑事になりたいと強く願っています。この職種に魅力を感じる理由は、複雑な事件を解決し、社会の正義を実現したいからです。
一課の刑事は、重大な犯罪に対応し、緻密な捜査を通じて事件の真相を解明する責任を担っています。大学での法学の勉強と、実際の犯罪現場を学ぶインターンシップ経験を通じて、法律と犯罪学に深い関心を持つようになりました。
特に、事件の背後にある動機や心理を理解し、それをもとに犯罪を解決するプロセスに強い魅力を感じています。
入社後は、最新の捜査技術と法的知識を習得します。論理的思考と冷静な判断力を駆使して、難解な事件を解決し、安全に暮らせる社会の実現に寄与します。
社会正義を実現したいという目標が良いですね。ただ、複雑な事件や難解な事件に注目していますが、他者には「大した事件ではない」と感じることでも、被害者にとっては重要なことです。
そのため「複雑な事件であっても、粘り強く努力する」とすると、より意図が伝わるでしょう。
強みを活かす内容
警察官に求められる能力と相性の良い強みに触れ、志望動機を作成する方法もあります。強みは入社後すぐに活用できるので、組織で活躍する姿を面接官がイメージしやすくなるメリットがあります。
ただ、ガクチカや自己PRでも強みをアピールするため、被らないように注意が必要です。内容が同じだと、せっかくのアピールの機会を無駄にしてしまいます。
自信を持って語れる強みが複数ある場合のみ、強みを活かす内容で志望動機を作成しましょう。
⑤大学生まで取り組んだ柔道経験
大学生まで取り組んだ柔道経験
私は、長年にわたる柔道の経験を通じて培った身体能力と精神力を活かし、警察官として社会に貢献したいです。
柔道では相手を尊重する精神、状況に応じて迅速かつ冷静に判断する力を養いました。また、厳しい局面を乗り越えるための忍耐力やチームワーク、リーダーシップの重要性も学んでいます。
これらのスキルは、警察官としての日々の業務で、同僚や地域社会と協力して働くうえで大いに役立つと考えています。
入社後は精神力とチームワークを活かし、緊急時の対応や犯罪予防活動に貢献してまいります。
⑥甲子園を目指して野球に取り組んだ忍耐力
甲子園を目指して野球に取り組んだ忍耐力
私は甲子園を目指す過程で培った忍耐力を活かし、厳しい状況でも諦めない警察官になりたいと考えています。
きっかけは要人警護にあたる方に密着したドキュメンタリー番組です。あるイベントでの要人警護の任務中、拳銃を所持する不審者が現れ、一発の銃を放ちました。
幸いにもかすり傷で済み、そのまま不審者を捕えていました。傷を負いながらも銃を持つ相手に挑む姿を見て、自分も同じようになりたいと思いました。
入社後は持ち前の忍耐力を発揮して逆境に立ち向かい、地域社会の安全と安心に貢献したいと考えています。
「甲子園を目指す過程で培った忍耐力」について、もっと具体的に表現しましょう。
野球部でのどのような経験が忍耐力を培ったのか、また警察官としてのどんな業務にどのような形で忍耐力を発揮するのか。読み手がイメージしやすいように工夫してみてください。
自分ならではエピソードで志望動機を用意して警察官試験の面接に挑もう
ここまで解説した通り、ポイントを押さえて作成すると、魅力的な警察官の志望動機に仕上げられます。解像度の高い志望動機で警察官になりたい熱意を伝えられると、選考を突破する確率は格段に上がります。
また、志望動機の解像度を高めるためには、警察官の職種と今後の動向を把握しておくことが大切です。キャリアコンサルタントのアドバイスがセットになった例文も掲載しているので、志望動機の作成に困ったら何度も見直してください。
なお、構成が良くても注意点に該当していると、マイナス評価につながる恐れがあります。今回の内容を実践して志望動機を作成し、警察官試験に挑んでくださいね。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る警察官の志望動機ではその意欲の源や業務内容への理解を示そう
皆さんは、警察官という地域の安全維持と社会貢献ができる仕事に魅力を感じていることでしょう。
志望動機をはっきり固めることは、自身のキャリア形成・目標達成への初めの一歩です。作成するプロセスでは、自らの強みや意欲を端的に表現することがポイントになります。
はじめに、なぜ警察官を目指すのかを明確にしましょう。過去の経験や出来事から警察官に興味を持ったきっかけを探り、その情熱を伝えることが大切です。また警察官としてどのように社会に貢献できるかを考え、その意義を理解することも欠かせません。
次に、志望する自治体や警察部署について理解を深めます。地域社会への密着や安全確保のための活動にも共感する姿勢を見せ、その地域での貢献意欲をアピールすることが大切です。
社会貢献への意欲や活かせる力を明確に伝えることも大切
さらに、警察官に必要な力を整理し、自己の強みを活かす方法を考えます。過去の経験やスキルを活かし、具体的にどのように警察官として貢献できるかを表現してみてください。
最後に、志望する警察官像をはっきりさせます。たとえば、白バイ隊員や刑事といった具体的な職種や活動内容を挙げ、その仕事への情熱と意欲を伝えましょう。
以上のポイントを考慮し、しっかりとした志望動機を構築してください。自身の経験や意欲をもとに、地域社会への貢献意識を持つことが、警察官として求められる素質を示す重要なステップです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細行政書士
Emi Maeda〇大学・短大・専門学校などでの「文章力養成講座」や「公務員試験対策講座」において、論文対策から法律系科目まで幅広い分野で講師を務め、おもに公務員を志望する多くの人のサポートに従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
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