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パープル企業の特徴一覧が知りたいです。
就職活動中の大学生です。ブラック企業やホワイト企業はよく聞くのですが、最近「パープル企業」という言葉を知りました。
残業は少ないけど、やりがいや成長が見込めない企業だという話を聞いて、気になっています。
ブラック企業のように明確な基準があるわけではないと思うのですが、具体的にどのような企業がパープル企業にあてはまるのでしょうか? また、見分けるための特徴やどうやって探せばいいかなど、アドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
パープル企業は労働環境が厳しくないが成長しにくい特徴がある
パープル企業とは、ブラック企業のような過酷さはないものの、やりがいや成長機会に乏しい企業を指すようです。具体的な特徴として、まず単純作業が多く仕事量が少ないため、時間を持て余しがちになる点が挙げられます。
また、評価制度が形骸化しているため、たとえ頑張っても昇進や昇給につながりにくい傾向があります。新しいことに挑戦する文化がなく、全体的に保守的な社風であることも特徴です。
成長か安定か自分が求めるものを決めて企業を選ぼう
こうした環境では研修や教育制度も不十分なことが多く、市場価値の高いスキルが身に付きにくいという大きなリスクがあります。その結果として、社員のモチベーションが全体的に低くなりがちです。
求人票で「アットホーム」や「残業なし」を強調する一方で、キャリア支援に関する説明が薄い場合は注意が必要です。自身が仕事に何を求めるのか、成長したいのか安定を望むのかを明確にして、その企業が合っているか決めましょう。
パープル企業とは刺激が弱く成長実感が薄いという特徴がある
パープル企業とは、ブラック企業のような過酷さはないものの、ホワイト企業ともいえない「刺激が弱く、成長実感が薄い環境」を指す俗称です。安定はしているものの、キャリアの停滞につながる可能性があるとされています。
主な特徴として、まず仕事内容の面では、職務範囲が固定化され部署異動も少ないため、新たなスキルを学ぶ機会が限られます。評価制度も年功序列に近く、個人の成果が給与や昇進に直接反映されにくい傾向があるでしょう。
さらに、企業文化として新たな挑戦よりも失敗を避けることが重視され、社員がリスクを取って行動することをためらいがちです。
また、市場や他社との外部との接点が少ないために独自の社内ルールが重視され、キャリアパスも硬直化しやすいことから、主体的なキャリア形成が難しい場合があります。
言葉に惑わされず自分に合うかどうかを判断しよう
こうした特徴は、企業の採用サイトに掲載されている「育成、評価制度」の具体性や、社内公募制度の実績などからもある程度推測できます。OB訪問などで「入社3年でどのようなスキルが身につきましたか?」と質問してみるのも有効な手段です。
ただし、最も大切なのは、パープル企業が絶対的な悪ではないと理解することです。安定を最優先する時期には、むしろ最適な環境かもしれません。
「自分に合うかどうか」という軸で判断し、「合う人を選ぶ」という発想を持ちましょう。
パープル企業と似た言葉にゆるブラック企業があります。こちらの記事ではゆるブラック企業について詳しく解説しているので、併せて参考にしてみましょう。
次のQ&Aでは、ゆるブラック企業に入りたい相談者に向けてキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。併せてチェックしてみてください。
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