「ゆるブラックって聞いたことがあるけど、どんな企業なのかよくわからない」という人は多いのではないでしょうか。「ゆるブラックとブラックってどう違うの?」「ゆるブラックは楽だと聞いたけどホワイト企業と同じではないの?」と疑問を抱いている人もいるでしょう。
「楽に働ける」というメリットばかりに目を向けて企業を探すと、気付かずゆるブラック企業に入社し、後悔してしまうかもしれません。その結果、短期離職につながることもあるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉田さん、板谷さん、永田さんとともにゆるブラック企業について詳しく解説します。ゆるブラック企業の実態について知りたい、会社選びに失敗したくないという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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ゆるブラック企業で働くのに苦痛を感じる人もいれば納得して働ける人もいる
ゆるブラック企業は文字通り「ブラック」という言葉が入っているため、マイナスイメージを持っている人は多くいます。しかし、ブラック企業は労働環境が劣悪なことと比較して、ゆるブラック企業は働きやすい環境ではあるため、実際のところは別物です。
反対に働きやすさから、ホワイト企業との区別が付かない人は多くいます。ホワイト企業だと思って入社してゆるブラック企業だとわかり、後悔するかもしれません。そのため、自分が仕事に求めることを明確にしてゆるブラック企業に向いているか、あるいは向いていないかを理解しておくことが大切です。
記事ではまず、ゆるブラック企業とホワイト企業の違いを説明します。そのうえでゆるブラック企業の特徴を5つの面から詳しく解説するので、失敗しない企業選びをするために、ゆるブラック企業と自分の価値観を比較しながら基本情報を押さえていきましょう。
基本情報を押さえたうえで「自分が仕事で重視すること」と比較しながらゆるブラック企業の実態について理解を深めていきましょう。
中盤では、ゆるブラック企業で働くことに苦痛を覚える人とのびのびと働ける人の特徴をそれぞれ紹介します。自分はどちらに当てはまるのかをチェックしてみてください。
ゆるブラック企業が多い業種や、行きたい企業がゆるブラックかどうかを調べる方法も紹介するので、後悔のない仕事選びができるようにぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ブラック企業といっても、人によってはやりがいを感じられたり、残業があることでより多くの給料を得られたりとネガティブな面ばかりではありません。自分にとって何が重要で何が重要でないかという判断軸を明確にしていくことが大切です。
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ゆるブラックって? まずはホワイト企業との違いを理解しよう
「そもそもゆるブラックって?」「働きやすいと聞いたことがあるけどホワイト企業とどう違うの?」と疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。「違うことはわかるけど、具体的にどんな違いがあるのかわからない」という人もいるでしょう。
下記の表では、7つの項目に分けてそれぞれの特徴を紹介しています。まずは、ホワイト企業との違いを比較してゆるブラック企業の基本情報をチェックしていきましょう。気になる項目から一つずつ確認してみてくださいね。
なお、人によってホワイト企業の定義は異なるので、あくまで参考としてください。
ゆるブラック企業 | ホワイト企業 | |
---|---|---|
働きがい | 変化が少ないためほとんどない | 働きがい・やりがいを感じる人が多い |
将来性 | 将来活かせるスキルが身に付きづらい | 長期的なキャリアを築ける |
労働時間 | 残業がほとんど発生しない | 適切でバランスが取れている |
給与 | 比較的少ない傾向にある | 適切 |
業績評価 | 実力が評価されにくい | 公正で透明 |
離職率 | 低い傾向にあるが一定程度離職が発生している | 低い |
こちらの記事ではホワイト企業・ブラック企業の特徴をさらに詳しく解説しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。
ホワイト企業
おすすめ企業40選| ホワイト企業の特徴を業界・職種別に徹底解説
ブラック企業
ブラック企業の特徴|4つの場面でアウトな企業を見抜く方法を紹介
- どう考えてもホワイト企業が正義だと思うのですが、ホワイト企業でも働きづらいと感じる人はいるのでしょうか?
ホワイト企業でも働きづらいと感じる人はいる
たとえば、新人で会社のシステムを使いこなせるように試行錯誤したいという人がいたとします。
残業して、はやめにキャッチアップしてシステムを使いこなせるようになりたいと思っても、ホワイト企業の中には、残業が禁止されていて定時で部署全体が閉まってしまうケースや照明が落とされてしまうケースもあります。
個人の働き方の希望と企業文化のミスマッチによって、もっと働きたいという思いや力を付けたいという思いを叶えることができずに、働きづらいと感じてしまう人もいます。
企業選びをする際は、「ホワイト企業かどうか」を軸にするのではなく、自分の価値観をもとにしていくことが大切なのです。
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ゆるブラック企業の特徴! 5つの面から押さえよう
ゆるブラック企業の特徴! 5つの面から押さえよう
ブラック企業・ホワイト企業と比較してゆるブラック企業の概要をチェックできたら、ゆるブラック企業ならではの特徴をさらに詳しく理解していきましょう。
ゆるブラック企業の特徴は一見働きやすいように見えますが、人によっては働きづらいと感じる人もいます。そのため、ゆるブラック企業の特徴について、表面的ではなく深く理解することが大切です。
ここでは、5つの面に着目してゆるブラック企業の特徴を紹介します。「自分は仕事で何を重視しているか?」を考えながらチェックしていきましょう。
ゆるブラック企業の特徴を押さえておくことで、より自分が働きやすい環境に身を置くことが可能になるでしょう。
ホワイト企業だと思って入ったら実は自分にとってはつらい環境だったということもあるので、そのような事態を避けるためにも重要です。
金銭面:年功序列で少しずつ上がる
ゆるブラック企業は、個人の業績や能力よりも勤続年数を重視して社員の昇進や給与を決定する傾向にあります。つまり、勤続年数が上がるごとに給料が増える年功序列の制度を取り入れていることが多いのです。
評価時に個々の業績や能力が考慮されにくいため、昇進のペースが遅く感じられることもあるでしょう。
また年功序列とは言いつつも、ゆるブラック企業の場合は給与の上り幅が少ないことがほとんどなため、若手とベテラン社員の給料の差に大差がない場合があります。昇進できたとしても、期待するような給料のアップは見込めない可能性があります。
仕事に「給料の高さ」を求める人は、こちらの記事をチェックしてみましょう。給料が高い仕事を紹介しています。
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業務内容面:単純作業やルーティーン業務が多い
社員にとって楽な仕事が多いといわれているゆるブラック企業は、定型的なルーティン業務が多い傾向にあります。
マニュアルに沿った業務内容が多く覚えやすいため、単調な仕事をコツコツとこなしていくことになります。仕事に慣れてしまえば負担を感じにくいでしょう。
また、単純作業やルーティン業務は、特別なスキルや経験を必要としないことが多いため、未経験者やスキルがない人でも挑戦しやすいです。しかし、こういった業務を日常的におこなうことになるため、コツコツとした業務や代り映えのない業務が苦手な人はモチベーションを保ちづらいかもしれません。
キャリア面:キャリアアップが図りづらい
上記で述べたとおり、年功序列の制度を取り入れている企業が多く勤続年数が重視されるため、個々の成果や能力が昇進に直結しにくくなります。そのため、実績を残しているような優秀な社員でも、早期に昇進することは難しくなってしまいます。
またゆるブラック企業のなかには、上層部が労働環境の改善のためにパワハラをしないように意識しすぎるあまり、部下や新入社員への指導をしっかりできていない企業もあります。この状態では社員の成長が促進されず、スキルが身に付かないためキャリアアップが難しくなってしまうのです。
さらに、前述の通りゆるブラック企業の業務は特定のスキルが求められなかったり、単純な作業だったりするような業務が多いです。他社に流用できるスキルが身に付かず市場価値が上がらないため、転職をしてキャリアアップを目指すことが難しくなることも考えられます。
キャリアアップが図りづらいことの一番のリスクは、給与面ではないでしょうか。
その会社でもなかなか給料が上がらず、さらに転職をしようにもスキルがついていないため、キャリアアップではなく給与や待遇を下げるなどキャリアダウンをしないとほかの会社に入れない可能性があります。
ワークライフバランス面:残業が少なく整えやすい
ゆるブラック企業は、働き方改革のような社会の風潮に合わせて社内の働き方を見直し、残業を減らす方向にシフトしている傾向にあります。
そもそもゆるブラック企業は仕事量自体が少なく残業が発生しづらいため、社員は就業後の自分の時間を確保でき、プライベートの時間を充実させることが可能です。
しかし、働き方改革の導入で「残業をしないこと」を重視するあまり、逆に社員が残業したくてもできないという場合もあります。「キリの良いところまで業務を終わらせたい」「明日の分もやっておきたい」と思っていても、絶対に残業はさせないという上層部の意思で残業ができないこともあるのです。
職場環境面:働きやすく離職率が低い
ストレスが少なく働きやすい環境が整っているゆるブラック企業は、比較的離職率が低い傾向にあります。業務へのプレッシャーが少ないことが理由だと考えられます。
離職率が低いというと一見メリットのように見えるかもしれませんが、ゆるブラック企業の場合は仕事ができる人や優秀な人に業務が集中する場合が多くあります。「自分がやらなくてもなんとかなる」という考え方の人が多いことから、一部の人が苦しい思いをすることがあるのです。
しかし、業務が特定の人に集中したとしても、前述の通り同僚やほかの社員との給料に大差はないことがほとんどなため、会社全体の離職率は低くても、優秀な人は仕事にストレスを感じたり、納得のいく環境で働きたいと考えたりして退職や転職をしてしまうことがあります。
離職率が低く、同じ環境で働く従業員が多いと新しいアイデアなどが出にくい側面があります。
現状に不満があってもほかの企業へ転職するほどではないと現職に留まる従業員が多い場合には、表面的には安定しているように見えても、全体的にモチベーションが低くなってしまっていることもあります。
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ゆるブラック企業で働くことに苦痛を覚える人とは? 3つの特徴を紹介
ゆるブラック企業で働くことに苦痛を覚える人とは? 3つの特徴を紹介
- キャリアアップを目指したい人
- 仕事にやりがいを求める人
- 実力を評価されたい人
上記で紹介したゆるブラック企業の特徴からわかるように、ゆるブラックであることをメリットと感じる人もいればデメリットと感じる人もいます。なぜなら、人によって仕事に求めることや重視する項目が異なるからです。
向いていないことを理解せずに入社してしまえば、「思っていた働き方と違った」「自分らしく過ごせない」と感じて短期離職につながってしまう可能性があります。
ここでは、ゆるブラックで働くことに苦痛を覚える人の3つの特徴を紹介するので、自分が仕事に求めることと同じ項目がないか一つずつ見ていきましょう。
①キャリアアップを目指したい人
ゆるブラックの特徴で述べたとおり、年功序列の制度を取り入れている企業が多いです。そのため、成果を上げてもすぐには昇進や昇給につながらず、スピード感を持ってキャリアアップを目指すことが難しくなると考えられます。
また、業務自体がマニュアルに沿ったものが多く難しいスキルを必要としないため、ある程度慣れてしまえば簡単だと感じる人もいるでしょう。このような業務では深い知識や専門的なスキルが身に付きづらく、長年勤めていてもスキルを大幅に伸ばす機会が少ないです。
転職してキャリアアップをしようとしても、ほかの会社で活かせるスキルを持ち合わせていないことから、転職自体が難しくなる可能性もあります。そのため、仕事を通してキャリアアップを目指したいという人はゆるブラック企業は避けておいた方が良いと言えます。
- ゆるく働きながらキャリアアップしたいです。ゆるブラックは絶対にキャリアアップできないのでしょうか?
人間関係や年功序列が重視される職場ではキャリアアップしづらい傾向にある
絶対にとは言い切れないですが、組織の中の人間関係が重視されるような職場では能力に対しての評価はされにくいかもしれません。
また、年功序列が重視される職場では、新人や数年程度の勤務年数ではなかなか自分にキャリアアップのチャンスが巡ってくることは少ないと思っておいた方が良いと思います。
そのような職場でキャリアアップを望むのであれば、根回しをしたりある程度権力のある人間の懐に入り込んだりするぐらいのしたたかさが必要になってきます。
本来の業務とは関係ない「人間関係のための行動」が必要になってくるので、そのようなことが苦手な人にとっては煩わしいと感じるかもしれません。
②仕事にやりがいを求める人
ゆるブラック企業の業務は単純作業やルーティン業務などのような定型的なものが多いため、新しいことに挑戦する機会があまりありません。企業自体が新しい事業や企画などに挑戦するような社風ではなく安定志向なため、新しいことをあまりやらない傾向にあるのです。
また、月の残業時間が厳しく取り決められていたり、業務範囲などが明確に定められていることから、自分の役割以上の挑戦をしづらい環境でもあります。
新しいことに挑戦することなく、日々同じ仕事を繰り返しおこなっているだけでは飽きてしまうという人も多いのではないでしょうか。厳しいノルマやプレッシャーがなく働きやすい反面、やりがいをあまり感じる機会がないため、業務を通してやりがいを感じたいという人はやめておいた方が良いと考えられます。
仕事にやりがいを感じられないことで組織への帰属意識が薄れてしまったり、業務の品質が下がってしまうリスクがあります。また、仕事と連動して自分の人生そのもののやりがいや生きる意味を見失ってしまうリスクもあるでしょう。
こちらのQ&Aではやりがいのある仕事についてキャリアコンサルタントが回答しています。どんな仕事がやりがいを感じられるのか気になる人はチェックしてみてください。
「そもそも自分が何にやりがいを感じるのかわからない」という人もいるでしょう。そんな人は、こちらの記事を参考に自分なりのやりがいを見つけてみてください。
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③実力を評価されたい人
重ねてになりますが、ゆるブラック企業は年功序列の制度を取り入れていることがほとんどです。これは、どんなに頑張って実績を残したり成果を出したりしても、勤続年数が重視されるためキャリアを大幅に上げることは難しいと言うことができます。
また、ゆるブラック企業は安定志向で、経営層が保守的な考え方なことがあります。企業の変革が推進されていない場合は、新しいアイデアや挑戦が評価されにくい傾向にあります。
自分の実力をしっかりと評価されながら仕事をしたいという人にとっては、モチベーションの低下につながることがあるでしょう。
そもそも単純作業が多く難しいスキルを必要とされる場面が少ないため、実力を十分に発揮できないことも考えられます。
ほかには、他人の目が気になる人もゆるブラック企業で働くことに苦痛を感じやすいです。友人や知り合いがキャリアアップや出世、起業などで活躍している姿を見て、嫉妬や羨望が強くなることがあります。
ゆるブラックの会社にいると差は開く一方なのでとても辛いでしょう。
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ゆるブラック企業でのびのびと働ける人とは? 3つの特徴を紹介
ゆるブラック企業でのびのびと働ける人とは? 3つの特徴を紹介
- 仕事にスピード感を求められたくない人
- 難しい仕事をなるべくしたくない人
- 安定志向が強い人
ゆるブラック企業で働くことに向いていない人の特徴を紹介しましたが、人によっては「ゆるブラック企業が合っている」「自分らしく働ける環境だ」と納得して過ごせる人もいます。
ゆるブラック企業はストレスを感じづらく業務のプレッシャーが少ないため、仕事で求めることや重視することが合致すれば働きやすい環境なのです。
ここではゆるブラック企業の環境に合っている人の特徴を3つ紹介するので、自分の考えと同じものがないか見ていきましょう。
ゆるブラック企業での業務は基本的に指示を受けてからやるものが多いため、「自分で考えるより言われたことだけをやっている方が楽だ」と感じる人は、ゆるブラック企業で気楽に働けると思います。
①仕事にスピード感を求められたくない人
ゆるブラック企業は仕事量が少ない傾向にあるため、残業時間も少ない傾向があります。ノルマが課せられることもほとんどないので、仕事に対するプレッシャーをあまり感じずに業務に取り組むことができます。
日常的な業務は決まっていることが多く、業務内容に急激な変化があったりスピード感を求められることはあまりありません。ゆるブラック企業では安定して同じ業務を続けることを求められるため、スピード感を追い求める必要はないのです。
また年功序列の制度が根付いていることから、業務のスピードや業績よりも安定した勤務が評価される傾向にあります。そのため、「頑張って成果を出さなければ!」と焦る必要はなく、自分のペースで仕事を進めることができます。
仕事にスピード感を求められたくないという人にとっては働きやすい環境だと言えます。
こちらの記事ではのんびりした性格に向いている仕事を紹介しています。「スピード感を求められたくない」「のんびり働きたい」という人は参考にしてみてください。
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②難しい仕事をなるべくしたくない人
ゆるブラック企業では、業務内容が単純作業やルーティーン業務に偏っていることが多く、複雑なスキルや高度な専門知識はあまり必要とされないため、難しい仕事を避けたい人には適しています。
多くの企業ではこれまでの経験を活かしてステップアップをしたり、新たな挑戦をしてスキルアップを図ったりすることが求められますが、ゆるブラック企業では実績よりも長く安定稼働することが評価につながることがほとんどです。
業務のマニュアルを覚えて仕事に慣れてしまえば続けられるケースが多いため、コツコツとした作業が好きな人や難しい仕事をなるべくしたくない人はプレッシャーを感じずに働けるでしょう。
- 難しい仕事はしたくないですが、業務を通じてスキルを身に付けたいです。ゆるブラック企業のなかでもスキルが身に付くものがあれば教えてください。
社会人に必須なスキルは身に付けられる
業務内容にもよりますが、ゆるブラック企業でも最低限のビジネススキルは身に付けることはできるでしょう。
たとえば名刺交換や敬語などといったビジネスマナーや、Word・Excel・PowerPointなどのPCスキル、会議や営業など社内外で活かせるコミュニケーションスキルなどです。
これらは今後どのような企業に転職しようが、必要となる社会人として必須のスキルとなります。
「難しいことをせずに楽に働きたい!」という人はこちらの記事をチェックしてみましょう。楽な仕事について詳しく解説しています。
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受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
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- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
③安定志向が強い人
繰り返しになりますが、ゆるブラック企業は年功序列制度であることがほとんどなため、勤続年数を重ねていけば着実に昇給・昇進することができます。上昇幅は少しずつであるケースもありますが、安定した給与を得ながら仕事をすることができるのです。
またゆるブラック企業の仕事は、リスクが少ない仕事が多いと言われています。社員が大きな失敗や損失を恐れてプレッシャーを感じることなく働くことができる環境だといえます。
突発的な仕事がほとんどなく予測可能な範囲の業務が多いため、急な異動やキャリアアップを求めず、安定を重視する人には過ごしやすい環境です。
「安定した職業に就きたい」という人はこちらの記事もチェックしておきましょう。安定した職業と就職するコツについて詳しく解説しています。
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「安定した職業に就きたい」「将来性のある仕事がしたい」という人に向けて、記事ではキャリアコンサルタントとともに安定した職業11選を紹介します。就職を決める前に知っておくべき情報も解説しているので、ぜひ仕事探しの参考にしてくださいね。
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ゆるブラック企業が多い業界・業種もチェック! 傾向を押さえて仕事選びに活用しよう
ゆるブラック企業が多い業種もチェック! 傾向を押さえて仕事選びに活用しよう
- インフラ・運輸
- メーカー・商社
- 行政機関
ゆるブラック企業はどの業界にも少なからずあると考えられますが、多いとされる業界や業種もあります。厳しい仕事が少なく成長しづらいものにゆるブラック企業は多いのです。
ゆるブラック企業で働きたい人も、働きたくない人も、ゆるブラック企業が多い業種を押さえておくことで就活に活用できるはずです。
ゆるブラック企業が多い3つの業界・業種について解説していくので、志望している業種が当てはまっていないかチェックしていきましょう。
ゆるブラック企業は、ある程度の安定性や規模があるからこそルーティーンの作業が多くなり、成長や進化が見込めなくなってしまっている側面があると思います。そのため、ゆるブラック企業の数は業種や業界によって偏りがあるのです。
インフラ・運輸
人々の社会生活の基盤を支えるサービスを提供するインフラ業界や、食品・生活雑貨などの日常品や大型貨物を運搬する運輸業界は、日常の業務が定型化されています。突発的な業務がほとんどなく単純作業・ルーティン業務が多いため、業務は基本的に予想可能な範囲内です。
またインフラ業界や運輸業界では、インフラ整備や運輸サービスなど公共性の高い業務を扱っています。そのため、保守的な経営方針を持つ企業が多いとされているのです。
社会的責任が重く安定したサービスの提供が求められることも、新しい挑戦をしにくい環境になっている要因の一つだと考えられます。
インフラ・運輸業界は、定型業務で年功序列が多く、実力を発揮したり成果を出したりしてキャリアアップを図ることが難しい会社もあるのが特徴です。
こちらの記事ではインフラ業界の志望動機の作成方法について詳しく解説しています。インフラ業界を志望している人はぜひ参考にしてみてください。
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メーカー・商社
長い歴史のあるメーカー業界では保守的な経営方針が多く、業務の改善や新しい挑戦が少ない傾向にあります。一般的に製造業務はルーティン化していることが多いため、職種によっては業務の内容が固定されて変化が少なくなることがあります。
商社業界は、取引先と長期的な関係を築くことが多く安定したビジネスモデルを維持しているため、新しい挑戦や急激な変化が少ないです。また、社員に対しては長期的な雇用が前提となるケースが多いため、実力や実績よりも勤続年数が重視される傾向になります。
取引先の商談ややり取りも定型化されることが多いため、業務が定型化しているとも言えます。
どちらの業界も特性上リスクを回避する傾向が強く、技術革新や業務効率化よりも安定した運営が重視されることが多いため、ゆるブラック企業が多いのです。
こちらの記事ではメーカーの志望動機の作成方法について解説しています。メーカー業界に興味がある人はチェックしてみてください。
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商社業界を志望する場合、複雑な業界への深い理解が必須となります。こちらの記事を参考にして業界研究を深めたうえで志望動機を作成してみてくださいね。
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ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
行政機関
国や地方公共団体などにおいて行政活動をおこなう行政機関も、ゆるブラック企業が多いとされています。行政機関の代表的な機関としては、首相官邸・内閣官房・内閣府・官公庁などが挙げられます。
より身近な仕事では、病院や福祉施設を作って県民の健康や福祉を守る仕事や、広い地域にわたって水道・下水道を作る仕事、幹線道路や都市公園を作る仕事などがあります。
こういった行政機関は、公務員制度に基づいていて雇用が非常に安定しているため、長期間同じ職場にとどまって仕事をすることができます。
伝統的な業務プロセスが重視されるため、新しいアイデアやプロジェクトを導入するような変化に対しては保守的な傾向があります。法令や規則に基づいて業務がおこなわれるため、業務はルーティン化されていることが多いです。
また、評価制度が固定されていることが多く昇進や昇給が年功序列に基づいている場合も多いため、キャリアパスが安定する一方で、個人の能力や実力は評価されづらいことが考えられます。
あくまで私の主観になりますが「インフラ・運輸」に関してはゆるブラック企業が多いと思います。
特に運輸業に関しては、最近は法整備もされてきていますが、時間的な管理が厳しい関係で労働環境が過酷な企業は今なお存在していると思われます。
リスク軽減! ゆるブラック企業で働くことの実態の把握も必須
ゆるブラック企業は一見魅力的であり、惹かれる求職者は多くいます。しかし、実際に働くことの実態を知らないままでいると、入社後にギャップを覚えて不満を感じてしまう可能性があります。後悔のない決断をするためには、ゆるブラック企業で働くことの実情も理解しておくことが重要なのです。
マイナビが2024年4月12日~13日にかけて、20歳~59歳の会社員300人を対象に実施した“ゆるブラック”に関する調査によると、ゆるブラック企業に就職した人のうち、6割以上が転職を検討しているというデータが出ています。
理由としては、収入が増えない、やりがいを感じられない、昇級できない、スキルが身に付かない、やる気のある社員が少ないといったものがおもに挙げられています。「指導してくれる先輩がいないから」「もっと働きたいのに働けないから」と感じている人もいるようです。
つまり、入社当初は不満を持っていない、あるいは納得して働けると思っていたとしても、勤続年数が増えていくにつれて不満が募り、「このままではダメだ」と転職を考える人が多くいるのです。
転職を希望する人のなかでも、ゆるブラック企業では他社に通用するスキルが身に付かずなかなか転職先が見つからないという人もいます。
このような実情を理解したうえで、本当にゆるブラック企業に就職しても後悔しないかをしっかりと考えておく必要があります。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見るゆるブラック企業のデメリットはブラック企業よりも表面化しづらい
ゆるブラック企業は表面上は魅力的に見えていたものの、実際に数年働くことでリスクやデメリットが見えてくることがあります。ブラック企業に比べて表面化しづらく見えにくい問題です。
頑張りや成果が正しく評価されず、不公平感を抱きながらも「この企業よりも酷い企業や世の中には数多くのブラック企業もあるみたいだし、まだマシなのかな」と仕方ないこととして受け入れてしまうこともあるかもしれません。
業界の慣習や企業文化であるという認識でいることで、健全な職場環境や働き方の基準に気付けなくなってしまうこともあるでしょう。
企業選びをする際は何よりも「自分に合っているか」という視点を持つことが大事
長期間にわたってゆるブラック企業で働き続けることで、精神的な健康を損ねる危険性を感じたら、転職を考えるのも一つの方法です。
まずは、入社する前に自分がどんな企業が合うのかをきちんと考えてから選択しましょう。必ずしもゆるブラック企業が悪いわけでもありません。入社する企業への納得度を高めてもらえたらと思います。
自分に合った仕事の探し方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
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自分に合った仕事は、価値観を整理して多角的な視野を持つことで見つかります。この記事では自分に合った仕事を探すためのステップに加えて、やってはいけない選び方もキャリアコンサルタントが解説します。
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行きたい企業がゆるブラックかどうか調べる方法

就職活動をしている人のうち、すでに行きたい企業が決まっているという人もいるのではないでしょうか。そんな人は、応募前に志望企業がゆるブラックに当てはまるかをチェックしておきましょう。
志望企業がゆるブラックだという事実を知らずに選考に挑み就職した場合、ギャップを感じてしまい理想の働き方ができなくなってしまう可能性があります。
行きたい企業がゆるブラックかどうかを調べる3つの方法を紹介するので、実践してみてくださいね。
応募先の企業がゆるブラック企業だということを知らないままでいると、就職した後に後悔することになります。
ゆるブラック企業かどうかは事前に調べることである程度わかる部分も多いため、就職したあとに「なんで調べなかったんだろう」と後悔することとなってしまいます。ゆるブラック企業に就職したくない人は、必ず事前リサーチをしておきましょう。
①口コミサイトで実際に働いた社員の意見を参考にする
企業についての状況が書かれている口コミサイトでは、実際に働いた社員の意見が記載されています。そのため、わざわざ企業に足を運ばなくても企業の環境を知ることができます。
しかし口コミサイトは退職者が記載していることが多く、基本的にはマイナス意見が多いため、参考程度に留めておくように注意が必要です。どんな企業でも不満を感じる人もいるため、必ずしも正しいとは限らないからです。
そのため、「こんな意見もあるんだ」と客観的な視点を持ってチェックしていきましょう。ゆるブラック企業がどうかを確認するために確認すると良い口コミ内容について下記で紹介するので、参考にしてみてください。
ゆるブラック企業がどうかを確認するために着目すると良い口コミ
- 給与水準についての口コミ
- 昇給の頻度についての口コミ
- 評価制度・昇進の仕組みについての口コミ
- 業務内容についての口コミ
- 企業の経営方針についての口コミ
- 退職理由についての口コミ
②説明会やOB・OG訪問をして実態について質問する
企業のホームページ(HP)や募集要項でも企業について知ることはできますが、実際に働く姿を見ない限りは自分が働くイメージがつかみづらいです。社員に会って質問することで実際に現場で働いている人の生の声を聞くことができるため、実態を把握しやすくなります。
企業説明会やOB・OG訪問では、学生から企業への質問をする時間が設けられていることがほとんどなので、積極的に参加して実態について聞いてみましょう。
下記に企業の実態を知るための質問例を紹介しているので、社員の人に実際に質問をする際の参考にしてみてください。
企業の実態を知るための質問例
- 給与の昇給や昇進の基準について教えてください。
- 評価制度はどのようになっていますか?
- キャリアアップの機会はどれほどありますか?
- 入社後の業務内容はどのようなものですか?
- OB・OGとして、入社後の業務に対するギャップがあれば教えてください。
- 〇〇さんの1日のスケジュールや過ごし方を教えてください。
こちらの記事では、企業説明会やOB・OG訪問について詳しく解説しています。聞くべき質問や就活を有利に進める方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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OB・OG訪問
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③インターンシップに参加して職場の雰囲気をチェックする
インターンシップに参加して実際に業務を体験してみることで、職場の雰囲気をある程度理解することができます。企業説明会やOB・OG訪問では、企業は自社をアピールするために良い面ばかりを伝えようとするものです。
そのためインターン生として実際に働いたり、周りの社員がどのように仕事を進めているのかを身近で見たりすることで実際の雰囲気をつかむことができます。
インターンに参加する際は、成果に対してどのように評価がおこなわれているのか、定期的なフィードバックがあるか、自分の改善点についてどのようにフィードバックがされるのかなどを意識してみましょう。
また、業務改善についての提案が受け入れられる文化があるか、社員が意見を言いやすい環境かもチェックすることで企業の柔軟性を測ることができます。
「従業員一人当たりの責任の量が多い職場」はゆるブラック企業の可能性が高いので注意が必要だと思います。
人の入れ替わりが激しかったり、人手が不足していたりする職場ではこのような状況になりやすく業務が属人化してしまっているため、働いているうちに次第に苦しい状態に陥るパターンがあります。
こちらの記事ではインターンで質問しておくと良いものを紹介しています。これからインターンに参加しようとしている人はチェックしておきましょう。
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ゆるブラックって本当にダメな企業なの? 専門家に聞いてみた!
「ゆるブラックにはメリットやデメリットがあることはわかったものの、結局本当にダメな企業なの?」と思っている人もいるでしょう。
実際、ゆるブラック企業が性に合っていて、働きやすさを感じる人もいます。ただし「ブラック」という言葉がつくように、入社すべきでないのか、それとも良い会社といえるのか、実際の声が気になるかもしれません。
そこでキャリアコンサルタントの吉田さんに、ゆるブラック企業は本当にダメな企業なのかについて聞いてみました。専門家の意見を参考にして、自分が納得できる最終的な決断を下しましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る「ゆるブラック企業」自体がダメなわけではない
就活はよく恋愛にたとえるとわかりやすいと言われますが、「ゆるブラック企業は本当にダメな企業なのか」という問いは、恋愛や結婚にたとえると「ちょいダメ男と付き合ったり結婚するのは本当にダメなのか」と言っているのと同じです。
非常に失礼な話で、当事者同士が良いと思っていたら他人がとやかく言うことではないと思いませんか? 就職も恋愛も、本質は「幸せになること」がゴールなはずです。ホワイト企業に勤めることや、良い人と付き合うことがゴールではありません。
自分自身にとって何が幸せなのか、そしてそのためにどんな条件が必要なのか、といった自己分析をすることによって、自分軸で判断をすることができるようになります。
ゆるブラック企業で働いていて幸せな人もたくさんいて、ホワイト企業に勤めていて幸せになっていない人もたくさんいます。
大切なのは「自分は何が大事なのか」を明確に理解すること
個人的には、ゆるブラックやブラック、ホワイトといった他人が評価した軸ではなく、自分にとって良いか悪いかという自分軸で判断することが重要だと考えています。
給料が高い/低い、残業が多い/少ない、成長がしやすい/しづらいなどの軸によってブラックかホワイトか、そしてゆるブラックなのかが評価されています。しかし、これはあくまで他人が決めたものです。
その評価に対して良いか悪いかを判断するのは、他人ではなく自分であるはずです。給料が低くても良い、残業が多くても良い、成長がしづらくても良いという考えの人は存在します。それは人それぞれの考えです。
あなた自身はどうなのか、自分は何が大事なのかを一人ひとりがしっかりと考え、意思決定していくことが重要です。ぜひあなた自身の軸をしっかり見つけていってください。
ゆるブラック企業の良い面・悪い面を理解して後悔のない仕事選びをしよう
ゆるブラック企業の特徴は一見良さそうに見えるものが多く、自分に合っていそうだと感じる人は多くいます。
もちろん実際に働きやすいと感じている人もいますが、なかには苦痛を感じる人もいるため、表面的な特徴だけでなく実態をしっかりと理解することが大切です。
記事で紹介したゆるブラック企業で働くことに苦痛を覚える人と、のびのびと働ける人の特徴と自分を照らし合わせて、決断をする際の参考にしてください。
応募企業がゆるブラック企業かどうかのチェックも忘れずにおこない、後悔のない仕事選びをしてくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る会社に育ててもらうという前提を忘れずにいよう
「ゆるブラック企業」「働きやすさ」など、あらゆるキーワードで自分に合った会社を探すために皆さん苦労しているのだと思います。
ここ最近出てきた概念だと思いますが、以前からゆるブラックのような企業はたくさん存在していました。
可能な限り過酷な環境を避けるため、ピッタリと自分に合った働き方ができる会社を探すことも大事ですが、新人のうちは実際は即戦力というわけにはいかず、未経験の場合はある程度の期間は会社に一人前にしてもらうことがほとんどです。
そのため、謙虚な姿勢であることは前提として意識しておきたいところです。
ホワイト企業への道のりとしてゆるブラックになっている企業もある
過酷でブラックな環境で従業員を働かせるような企業は許されるべきではないのですが、一方で従業員ができるだけ働きやすいように工夫して一生懸命努力して環境作りしているにもかかわらずゆるブラック企業になってしまっている企業も存在します。
たまたま今の現状で対応が追いついていないという場合もあるので、それぞれ企業の取り組みをしっかりと見据えて検討していってくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
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