Q
大学3年生
女性
菓子メーカーの中堅企業に就職するにはどうすれば良いですか?
現在、就職活動中の大学3年生です。私はお菓子を作ったり食べたりするのが好きで、将来は菓子メーカーで働きたいと考えています。
ただ、大手の菓子メーカーは非常に人気が高く、選考を突破するのは簡単ではないと感じています。そのため、視野を広げて中堅クラスのメーカーにも注目しはじめました。
そこで質問なのですが、中堅の菓子メーカーに就職するにはどのような準備が必要でしょうか?
大手とは異なる選考の特徴や、評価されやすいポイントがあれば教えていただきたいです。
また、自分のお菓子が好きという気持ちをどのように伝えれば、志望動機として説得力が出るのかも気になっています。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
中堅企業は企業理解の深さや商品への愛情を重視する傾向がある!
大手メーカーの就職活動は、その知名度から応募者が殺到し、エントリーシート(ES)から面接まですべての段階で厳しい競争となります。
一方、中堅の菓子メーカーは、大手ほどの知名度はないかもしれませんが、地域に深く根ざしていたり、特定の分野で非常に強い商品を持っていたりするケースが多く、企業や商品に対するあなたの「理解の深さ」や「愛着」が、ほかの応募者との大きな差別化ポイントになるのです。
つまり、「うちの会社や商品をどれだけ知ってくれているか、好きでいてくれるか」という点を重視する傾向が強いと言えます。
そのため、面接でも「うちのどの商品を、どんな時に食べていますか?」「その商品をさらに良くするには、どう改良すれば良いと思いますか?」といった、より具体的で商品に踏み込んだ質問をされる可能性が高いでしょう。
志望動機には「好き」の気持ちだけでなく「どう貢献するか」を盛り込もう
具体的な準備としては、まずスーパーやコンビニに足を運び、そのメーカーの商品を実際に手に取って、「この会社の強みは何か?」を自身の言葉で説明できるようにしておくことが重要です。実際にいくつかの商品を食べ比べて、味の特徴、価格帯、どのような顧客層をターゲットにしているのかを分析し、整理しておくと、話に説得力が増します。
次に、中堅メーカーは地域とのつながりを大切にしている場合が多いため、会社のWebサイトやニュース記事などを通じて、そのメーカーが地域社会にどのように貢献しているか、あるいは地域の伝統とどのようにかかわっているかを調べておくと、企業理解の深さを示すことができるでしょう。
そして、志望動機を語る際には、単に「お菓子が好き」という気持ちだけでなく、自身のアルバイト経験やサークル活動などを、「菓子業界で働くうえでどのように活かせるか」という視点で具体的に結びつけることが大切です。つまり、「お菓子が好き」という気持ちに、「あなた自身の経験」と「その会社ならではの特徴」を結びつけてストーリーを作るのがコツとなります。
たとえば、「小さい頃から親しんでいる御社の〇〇は、家族との団らんの時間を象徴する存在でした。私自身もアルバイトで商品を通してお客様の笑顔を見る喜びを経験し、今度は御社の商品でそれを実現したいと考えています」といった形です。
中堅菓子メーカーは「現場視点」で攻略! 店舗観察から始めよう
中堅の菓子メーカーを目指す場合、大手企業とは少し異なる視点が評価されやすい傾向があります。特に、入社後すぐに活躍できそうな「即戦力としての素地」や、地域に根差した「地域密着」への関心は、採用担当者が注目するポイントです。
そのため、準備段階から具体的な行動を通じて、これらの資質を示すことが効果的でしょう。
たとえば、実際に店舗を訪れて棚割りや陳列、販促方法を観察し、自分なりのレポートにまとめることで「売場起点の視点」をアピールできます。
また、そのメーカーの商品ラインナップについて、プライベートブランドとナショナルブランドの比率や、季節限定商品と定番商品の構成(ポートフォリオ)を分析することも、企業理解の深さを示すうえで役立つでしょう。
さらに、工場見学に参加したり、食品衛生管理について学んだりすることで、「現場への理解」もアピールできます。
「好き」を「企画」に昇華! 具体的な提案で差をつけよう
志望動機を伝える際も、単に「お菓子が好き」という気持ちにとどまらず、具体的な「顧客インサイト」で具体化しましょう。
たとえば、健康志向の高まりからプロテイン菓子の需要が増えている、単身世帯向けに小容量パッケージが求められている、などが挙げられます。
上記を踏まえて、それにもとづいた「商品企画のアイデア」と結びつけて語ることで、あなたの分析力と提案力が伝わり、採用担当者の心に強く響くはずです。
中堅の菓子メーカーのなかには、非上場の企業もあります。こちらの記事では、上場と非上場の違いについて詳しく解説しています。
中堅の会社の場合は、社長面接になることがあります。こちらの記事では、社長面接の逆質問について解説しています。
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