Q
大学3年生
男性
塾業界への就職を「やめとけ」と言われるのはなぜでしょうか?
現在、就職活動中の大学3年生です。教育に興味があり、塾業界への就職を検討しています。
しかし、インターネットで「塾 講師 就職」と検索すると、「やめとけ」「後悔するらしい」といったネガティブな言葉が目につきます。
本当に塾業界は「やめとけ」と言われるような業界なのでしょうか? また、どんな人なら適性を持って働けるのかも気になります。塾業界の実情について、詳しく教えていただけないでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
幅広い業務を担う事やノルマがネガティブな口コミにつながっている
友人が塾講師として勤めていましたが、塾業界が「やめとけ」と言われがちな背景には、働き方の厳しさがあります。
多くの塾は生徒が通いやすい夕方から夜にかけて授業をおこなうため、就業時間が午後から夜遅くに及びます。土日も模試や保護者面談などで出勤が必要なことが多いです。
また、授業だけでなく、生徒募集や入塾説明会の運営、保護者対応、進路指導など幅広い業務を担います。
営業的なノルマが課される場合もあり、精神的・体力的な負担を感じやすい点がネガティブに語られる要因になっているのでしょう。
やりがいも大きい! 求められる適性とスキルを知ろう
ただし、塾業界には生徒の成長に直接かかわれるというやりがいがあります。
また、教える力やプレゼン力、保護者とのコミュニケーションを通じて社会人としての幅広いスキルを磨くことができ、こうした経験は将来のキャリアにおいても活かせる財産となるでしょう。
適性がある人の特徴としては、学ぶ楽しさを伝えたい、生徒の可能性を伸ばしたいという熱い思いがあることです。また、生徒一人ひとりの個性に合わせた指導や、保護者との信頼関係構築が欠かせないため、コミュニケーション能力も必要でしょう。
さらに、夜型の生活や不規則な勤務にも対応できる体力とストレス耐性をもっていることも大切です。
塾の経営状況によって給与が安定しないことが厳しい理由の一つ
私は実際に大学生時代から大学受験専門塾でアルバイトし、そのまま塾講師として就職した、という知り合いが複数おりますが、その後の待遇や本人の状況には大きな振れ幅がありました。
いわゆる「ブラック環境」で給与も安く、深夜の残業も多いという人から、大手塾のカリスマ講師となってかなりの給与を稼ぎつつ、退勤は必ず定時、という人もいます。
キャリアコンサルタントとして率直に言うと、カリスマ講師となって大いに活躍し、将来は独立して学習塾などを経営することも考えているような人でなければ、塾講師としての就職はおすすめできません。
本人の能力とモチベーションが高く、そして就職する塾の経営状態が良好でなければ、安定した稼ぎや働き方は期待しにくいからです。
厳しい業界で戦っていく強い意志と覚悟が重要!
学生たちに勉強を教えることに強い魅力を感じ、独立心が強く、自分の就職した会社にこだわりを持ちすぎず、転職を苦に感じないといった人であれば、適性があると言えるでしょう。
今後、少子化がさらに進行することで塾業界の将来性は暗いと言われています。そのなかでも、自分で新たに需要を作り上げていけるような人になれるかが重要です。
こちらの記事では、教育業界について解説しています。塾講師を含め、教育業界への就職を検討している人はぜひご覧ください。
塾講師に興味のある人は、人をサポートする仕事に適性がある可能性があります。こちらの記事では、人をサポートする仕事について解説しています。
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