Q
その他
回答しない
郵便局への就職はやめとけと言われるのはなぜですか?
就職活動中の大学生です。現在、郵便局への就職を視野に入れています。
しかし、インターネットの掲示板などを見ると、「郵便局への就職はやめとけ」という意見が非常に多く、不安を感じ始めました。
長く安定して働きたいという思いが強いため、入社してから後悔するような事態は避けたいです。
キャリアコンサルタントの専門的な視点から見て、「郵便局への就職はやめとけ」と言われるのはなぜなのか教えてください。世間で言われているようなネガティブな情報は事実なのか、郵便局で働くことのメリット・デメリットが知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
営業ノルマや人員削減の厳しさが背景にある!
郵便局はかつて「安定した職場」として広く認識されていましたが、2007年の郵政民営化以降は経営の効率化や合理化が進み、労働環境は大きく変化しています。
特に営業ノルマの増加や人員削減が進み、多くの現場社員が厳しい働き方を強いられているのが実情です。
業務範囲の広がりに対して人員が追い付いていない状況にある
郵便局員は郵便物や荷物の配達に加え、かんぽ生命保険やゆうちょ銀行の金融商品販売にも営業目標が課せられ、過剰なノルマやプレッシャーによる精神的負担が問題となっています。
また、地方の郵便局では人手不足が深刻化し、一人当たりの業務量が増加、過重労働やサービス低下が懸念されています。こうした状況は近年の合理化計画でさらに強まっており、2025年までに数万人規模の人員削減計画が推進中です。
地域への貢献性がやりがいになる! 自分に適性があるかを判断しよう
一方で、郵便局は地域に根差した公共性の高い仕事の場であり、地域住民との信頼関係や社会貢献を実感できる職場でもあります。福利厚生の充実や全国各地に勤務地があることも働く魅力として挙げられています。
営業や労働環境の厳しさを理解したうえで、地域密着の仕事にやりがいを感じる人には適した職場といえます。
就職を考える際には、世間の評判だけで判断せず、説明会やOB・OG訪問で最新の現場情報を収集し、自身の価値観や「安定」「やりがい」の定義に照らし合わせて判断することが重要です。
労働環境の課題を正しく理解したうえで、それでも地域に貢献したいという強い思いがあれば、郵便局は十分に前向きな選択肢となり得ます。
「安定」だけで選ぶのは危険! 変革期の今を研究しよう
郵便局は、現在大きな変革の渦中にあります。創業は明治4年と非常に長い歴史を持ちますが、2007年の民営化以降、株式会社化を経て、今もなお改革と挑戦を続けています。
そのため、「安定した企業」というイメージだけでとらえるのではなく、現在の事業環境や企業の方向性が自分に合うのか、しっかりと企業研究をおこなうことが大切です。
窓口業務だけではない! 郵便局の業務内容を深く知ろう!
郵政事業に関心を持ったきっかけは何だったでしょうか。郵便局は非常に大きな事業体であり、「街の郵便局の窓口業務」のイメージだけでは全体像を把握することはできません。
実際には、職種の異動や転居をともなう転勤、新規事業への参画など、予想外の配属がある可能性も十分にあります。それでもなお、郵政事業を仕事として取り組みたいと思えるかどうかを考えてみてください。
やりがいと大変な点を天秤にかけて判断することが重要
まずは企業の全体像を理解し、自分の価値観や働き方と照らし合わせてみることが重要だといえます。
実際、社会に不可欠なインフラを支えるという点で、郵便局で働くことには大きなやりがいがあります。一方で、変革期の環境変化に対応する力を求められることが、大変な点でもあると覚えておきましょう。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります。
自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。