Q
大学4年生
女性
私が目指す看護師像を作文で伝えるには、どのような書き方が効果的でしょうか?
看護師採用試験で「私が目指す看護師像」というテーマの作文を書くことになりました。
患者さんに寄り添い、思いやりのある看護師になりたいという理想はありますが、ほかの人と似た内容になってしまうのではないかと不安です。
また、実習で感じた現実とのギャップや、忙しさのなかで理想を保てるかという不安もあります。
作文では、どのように理想の看護師像を描き、実現に向けた努力や意識を具体的に伝えれば良いでしょうか? 採用担当者に伝わる構成や書き方のポイントを教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
看護師像の作文は現実と行動設計を語ろう!
面接官はきれいごとよりも、現場の制約下でどう振る舞いを設計するかを見ています。 書き方の基本構成としては、以下のような形で4段構成にするのがおすすめです。
①導入:理想を20〜40 字の一言で定義+背景
例:「『痛みと言葉の間をつなぐ看護師』を目指す」
・なぜそう思うに至ったかを実習・救急外来・終末期などの一場面で描写
②現実とのギャップ:具体的なつまずきを事実で、「時間不足/多重課題/患者・家族との価値観差/記録量」を数字・状況で示す
例:「夜勤帯、観察・投薬・記録で優先順位が崩れ、Aさんの不安表情に気付くのが遅れた」
③私の看護観(原則)×行動設計(方法)
・看護観は3原則に要約する
例:①安全最優先 ②意思決定の支援 ③尊厳と情報共有
・各原則に具体行動を1つずつ紐付ける
例:SBAR活用/痛みスケール採点/家族説明の同席依頼/5分前倒しの観察ルーチンなど
④実現計画と検証:配属直後〜1年の測り方を記載する
例:6~12カ月→プリセプターと指標で振り返り(インシデントゼロ週の割合、痛み評価の実施率、遅延記録ゼロ日数など)
さまざまなコツを意識することであなたならではの文章に
文章づくりのコツとしては、
・抽象語→観察可能な行動に必ず翻訳する。抽象語が行動文になっているか、「誰が・いつ・何を・どう」を確認しましょう
・一場面×一教訓で描く:場面を増やしすぎない。事実→自分の解釈→次の行動の順で記載する
・優先順位の葛藤を正直に書き、どう意思決定したかを述べ、きれいにできた話だけにしない。失敗/葛藤を1つは入れると信頼度が上がるのでおすすめ
・専門用語は最小限+意味を一言記載する
・結尾は決意ではなく運用で締める。測れる約束で締めたか・頑張るで終わらないかを確認
このように「理想→現実→方法→検証」の流れなら、同じ思いやりでもあなたにしか書けない看護として伝わります。応援しています!
理想だけでなくきっかけと具体的な行動で看護師像を伝えよう
まず質問文から、医療と真摯に向き合う尊い姿勢を感じました。
「患者さんに寄り添いたい」という気持ちは多くの方が抱く理想ですが、作文ではあなたらしさをどう表現するかが大切です。
まず意識したいのは、理想だけでなく、「その理想に至ったきっかけ」や「実体験」を具体的に描くことです。
たとえば、実習中に印象に残った患者さんとのやり取りや、先輩看護師の姿に感動した瞬間などを挙げ、「この経験から、私は○○な看護師を目指したいと感じました」と書くと、説得力が生まれます。
理想をどう実現していくか具体的に伝えよう
次に、「どう実現していくか」を示すことが重要です。理想を掲げるだけでなく、努力や成長への姿勢を描くと、採用担当者に対して将来伸びる人材として印象づけられます。
たとえば「忙しさのなかでも笑顔を忘れないために、毎日一つ良かったことをノートに書く」など、小さな習慣でもかまいません。
理想と現実のギャップに前向きな姿勢を示すのもコツ
最後に、「理想と現実のギャップ」にも前向きな姿勢を見せましょう。現場の厳しさを理解したうえで、「それでも患者さんに安心を届けられる看護師でありたい」と締めくくると、現実を見すえた芯のある文章になります。
大切なのは理想を語る人ではなく、理想を行動で形にしようとする人として伝えることです。このポイントをおさえたうえで、あなたの魅力が存分に伝わる、素敵な作文を書いてみてください。
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