Q
大学3年生
男性
「志望動機」と「入社後にやりたいこと」の違いは何ですか?
就活のエントリーシート(ES)や面接で志望動機と入社後にやりたいことを聞かれることがありますが、2つの違いをあまり理解できていません。
志望動機も入社後にやりたいことも、その企業でやってみたいことを伝えるのだと思っていたため、どちらも質問された場合は同じ回答になってしまいそうで不安です。また、企業によっては「その企業でやりたいこと」がないときもあり、回答に困っています。
志望動機と入社後にやりたいことには、どのような明確な違いがあるのでしょうか? それぞれの回答のコツや、特にやりたいことがない場合の対処法も教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「志望動機」と「やりたいこと」は時間軸で分けよう
まず、志望動機は「応募に至った動機」です。「なぜその業界、その会社を選んだのか」という理由やきっかけであり、過去〜現在について述べます。
一方で、入社後にやりたいことは 「入社後の未来像」です。「その会社でどのようなキャリアを築きたいか」「どんな人物になりたいか」というキャリアプランであり、未来に焦点を当てます。
このように時間軸の違いを認識することで、両者の違いが見えてくるでしょう。
やりたいことがない場合は理想の人物像を考えよう
その企業でやりたいことが特にない場合は、「年齢を重ねたときにどういう人でありたいか」という点を考えてみましょう。
「将来に向けて資格を取得したい」「マネジメントに挑戦したい」といった、ざっくりしたものでかまいません。
入社後にやりたいことは長期的な将来像を伝えよう
なお、好印象な回答としては、「入社後にやりたいこと」が、2〜3年の短期的な目標で終わっていないことが重要です。
実際、3~4年程度の短期間でスキルを上げるために転職したいと考える方が多くいらっしゃいます。
そのため、40・50代になってもその会社で続けられるような、長期的な視点での目標が語られていると、「長く働いてくれそうだ」と好印象を持ちますね。
「なぜその会社か」「どう貢献したいか」の違い
志望動機と入社後にやりたいこと、似ているようで混同しやすいですよね。
以前、学生の添削で「どちらも同じ内容になってしまう」と相談されたことがありました。
その方は「貴社の環境で成長したい」とだけ書いていたため、企業側にはなぜその会社なのか、入社後にどんな価値を生むイメージかが伝わりにくい状態でした。
視点の切り替えをお伝えしたところ、言葉が整理され、最終的に内定につながりました。
動機は「共感の理由」やりたいことは「行動のイメージ」
志望動機は「なぜその会社に魅力を感じたのか」という動機面が中心です。価値観や経験と、企業の事業内容、文化、ビジョンとの接点を語るイメージです。
一方、入社後にやりたいことは「その環境でどんなことに挑戦し、どんな成果を出したいか」という未来の行動や貢献の話です。企業は志望意欲と入社後の再現性を分けて見ています。
やりたいことが見えていないときは無理に具体的に伝えなくてOK
まだはっきりとやりたいことが見えていない場合は、無理に具体的な職務名を出す必要はありません。
「自分の強みを活かして、まずは○○の領域で価値を出したい」「情報収集や現場理解を深め、ゆくゆくは△△に挑戦したい」という成長段階の描き方も立派な回答です。自分の言葉で、少しずつ輪郭を描いていきましょう。
面接での効果的な志望動機の作り方や答え方は以下の記事で解説しています。例文も紹介しているので、「どのような志望動機が刺さるかわからない」と疑問を持つ人は事前にチェックしておきましょう。
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