Q
大学2年生
女性
タイ語を就職活動で活かす方法はありますか?
大学でタイ語を勉強していて、それを活かせる仕事に就きたいと考えています。
具体的にどのような企業や職種でタイ語のスキルが求められるのでしょうか? 商社やメーカーの海外営業などをイメージしているのですが、ほかにおすすめの業界や職種があれば教えていただきたいです。
また、就職活動でタイ語のスキルをアピールする際、TOEICのような公式の資格がないため、どのように評価してもらえるのか不安です。
タイ語を活かした就職活動の具体的な進め方や、企業への効果的なアピール方法についてアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
想像以上に幅広い! 希少性を活かそう
タイ語を活かした就職は、実は想像以上に幅があります。英語ほど汎用性は高くないものの、タイ語は希少性のあるスキルとして、企業の人事に印象を残すことが多いです。
評価のポイントは業界選びとアピール方法です。タイ語専攻や留学経験者を支援してきたなかで、内定につながりやすい分野は次の5つに集中していました。
1つ目は、タイに生産拠点を持つ日系メーカーです。購買や生産管理など現地スタッフとのやり取りが発生する職種では、会話レベルの能力であっても評価されます。
2つ目は、自動車関連です。タイはアジアの製造拠点となっており、品質調整や報告対応に語学力が役立ちます。
3つ目は、観光・ホテル業です。特に関西圏ではタイ語対応できる人材が少ないため、英語との併用ができれば採用の可能性が高まります。
4つ目は、タイに拠点を置くIT企業です。ITスキルを持つブリッジSEとしてタイ語を活かす道もあります。
5つ目は、NGOや国際協力系の団体です。語学に加えて、文化理解や現地経験も重視されます。
資格より実際に使った経験が重要視される
タイ語には国内で広く認知された資格が少ないため、使える場面を具体的に伝えることが効果的です。
たとえば「タイ語で授業を受けた」「留学生の通訳を担当した」など、実際の使用事例を交えて話すと説得力が増します。現地の講師やインターン先から評価を受けたエピソードも有効です。
以前担当した学生は、資格がなくても現場で使える力を具体的に示すことで大手物流企業の内定を得ました。英語を使える人が多い一方で、タイ語を仕事レベルで使える人は少数です。希少性を活かせば、確かな強みに変えられます。
需要がある業界を探そう! 証明のために資格取得もおすすめ
タイ語を就職活動で活かす方法はあります。なぜなら、タイ語ができる人はそこまで多くないため、需要があるからです。
たとえば、商社、メーカー、旅行業界、タイの企業やタイ企業の日本法人、貿易関係などへの就職を検討してみてください。東南アジアの人を採用している企業だと、活かせる可能性は高いかもしれません。
自分の希望に合わせて職種を選択しよう
具体的な職種では、総合職のなかでも営業や、インフラ系プロジェクト、新規事業立ち上げプロジェクトなどが挙げられます。タイと関わりがある場合は、駐在の可能性もあるはずです。
ただし、多くの場合、駐在は入社してすぐではなく、ある程度日本国内で実績を残してからとなります。駐在ありきではなく、まずは目の前のやるべきことに対して対応をし、その延長線上に駐在の可能性が出てくると考えましょう。
「タイ語を使いたい」「駐在したい」という希望がメインなら、タイの会社やホテル業界で現地で日本人を採用している求人を受けてみてください。
資格がなくても「どう活かせるか」を具体的に説明しよう!
タイにも3種類の検定試験があるため、それを受けるのがおすすめです。タイ語を活かした就職をするのであれば、面接官も資格について理解しているはずです。自分のスキルを示す目安になります。
資格がない場合は、具体的な場面を想定してみましょう。「どのレベルで、どういう場面であれば自分はタイ語を使える」と伝えることが大切です。
また、どのように身に付けたのかも説明しましょう。「御社であればここまでは確実にできる」「こういうふうに活かせる」ということをステップを踏んで伝えられれば、検定がなくても能力は十分証明可能です。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります。
自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。





