アニメスタジオに就職するためには、ただ「アニメが好き」というだけではなかなか厳しいです。

アニメスタジオのなかでも、制作進行やイラスト制作など、仕事の工程が細かく分かれています。それぞれの職種に合わせたスキルを身に付けていくことが不可欠です。

アニメ制作には納期があります。そのため、現場の進行を管理しスケジュールを立てて進めていける段取り力、体力、そしてコミュニケーション力などが求められます。

また、イラストを描く職種であれば、IllustratorやPhotoshopといったツールを使うスキルも必要です。

ポートフォリオ作成は必須！ 独学でも企業の納得する実績を作ろう

まずはスキルを磨くことが必須です。

IllustratorやPhotoshopといったスキルは独学も不可能ではありません。スキルを習得したうえで、ポートフォリオとして作品を作成しましょう。「このデザインがどれだけの期間でできました」というように、数字ベースで伝えることができるかがポイントの一つです。

また、ものを作った経験があれば、それを代用してスケジュール管理力などをアピールしてみましょう。

一方で、企業としてはデザイン系の専門学校出身者のほうをより評価するのも事実です。実績ありきの世界になってくるので、いかに独学でも実績をカバーできるかというところが重要になります。

まずは、アニメスタジオのどの部署で、何をしたいのかを明確にしてください。どんな仕事があるのか、どんな職種があるのかをしっかりと見つけなければ何も始まりません。

専門性を求められるような職種を希望するのなら、専門学校や美術系の学部への入学を検討する必要があります。

まずは、アニメスタジオの企業研究から始めてみましょう。

「入社して何をしたいのか」が明確でないと、入ったら満足してしまい、続く意欲がわかないことにもなりかねません。入社後の展望は志望動機にかかわってもきますので、深い自己理解をおこなってください。

専門性のいらない職で、将来の姿を描こう

未経験で採用されたいのなら、専門性を持たないような職種（制作進行、営業など）をしっかり見極めましょう。見極めたうえで、入社して長期的にどうなりたいのか、目指すものを探しましょう。これが見つかれば問題ありません。

たとえば、5年後、10年後はどうなりたいのか、どんなポジションで働きたいのかなど、具体的な将来のビジョンまでしっかり持っておくことが大切です。

入りたいという熱意だけでなく、入社後にどのような価値を発揮し、キャリアを歩みたいのかを具体的に示すことが、採用に大きくつながります。