Q
大学3年生
女性
就活が早期化しているのはなぜですか?
現在、大学3年生で就職活動を始めたばかりの者です。
周囲の友人がすでにインターンシップから内定に直結するような選考に参加しており、「就活の早期化」を肌で感じて焦っています。私自身は、もっとじっくりと自己分析や業界研究に取り組みたいと考えていたのですが、この流れについていくべきか迷っています。
そもそも、なぜ日本の就職活動は、国が定める正式な選考開始時期よりも早くなっているのでしょうか? この早期化は、企業側と学生側のどちらにメリットがあるものなのでしょうか?
就活が早期化している背景にある構造的な理由と、この早期化の流れのなかで、私たち学生が後れを取らないために具体的にするべき行動について、アドバイスやご意見をいただけますでしょうか。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
企業が優秀な人材を早期に確保したいから!
就職活動が早期化しているのは、労働人口の減少にともない、企業が優秀な人材を早期に確保するために選考時期を前倒ししているからです。米不足のときに人が米を求めて店頭に殺到する現象に似ています。
企業と学生では、圧倒的に企業側のメリットが大きいです。
学生にとっては早く内定を得られるメリットがある一方で、学業に影響が出ることが大きな懸念点として挙げられます。本来知識を蓄えるべき時期に就活に時間を取られてしまうからです。
こうした背景から、文部科学省は3年の終わりに就活を始めるスケジュールを推奨しています。
就活の早期化が進む社会では、本業がおろそかにならないよう、学業と就活のバランスをコントロールしていくことが学生に求められます。
早めの情報収集で、就活に乗り遅れないようにしよう
早期化に遅れを取らないためには、情報収集を早期からおこなうことが重要です。興味のある企業が定まっていなくても、まずはインターンシップなどに参加して生の情報に触れ、感覚を磨きましょう。
場数を踏むことで企業や働くことに対する理解が深まり、自己分析にも役立つはずです。
選考が本格化する前に、業界研究や自己分析を済ませておくことが、納得のいく結果を得るための土台となります。3~4年で慌てないためにも、早めに一歩踏み出し、悔いのないように就職活動に臨んでください。
優秀な人材を求める企業間の競争激化が原因
少子化にともない、優秀な人材を採ろうと企業間の競争が激しくなっていることが就活早期化の背景です。この流れはおもに企業側にメリットがあります。
学生にとっては、早く決まるメリットはありますが、学業を脇に置いて就活に注力する必要があり、デメリットがあることは否めません。また、乗り遅れた学生にしてみれば、その後の就活は難航を極めます。
2年生の時点で自己分析をはじめよう
この流れに対応するため、理想を言えば、学生は2年生から自己分析を、3年生の前期からインターンシップの情報収集を始めることが必要です。この流れであれば、3年生の夏休みにインターンに参加できます。
質問者さんは3年生のため、もし何もやっていないならすぐに自己分析とインターンの情報収集を始めましょう。可能な限り早めから動くことが重要です。
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