この記事のまとめ
- 就活の面談はミスマッチを防ぐために不可欠
- 参加できる面談の種類は4つある
- 3ステップで準備をすれば良い情報をたくさん引き出すことができる
- 適職診断
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就活を進めている中、面接ならぬ「面談」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「面談って参加すべきものなの?」「どうやって参加したら良いの?」と、参加する意義や参加方法などに疑問を持つと思います。
面談が選考に直接かかわることは少なく、それゆえ参加しない学生も多くいますが、非常にもったいないです。長期的に見ればたくさんのメリットがあるので、ぜひ参加を検討してみてくださいね。
記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、隈本さん、小峰さんとともに、面談の特徴や参加方法、良い情報を引き出す質問例など解説するので、ぜひ参考にしてください。
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ミスマッチを防ぐなら面談は不可欠! 3ステップで準備をして臨もう
学生のときに魅力的に思えていた企業も、入社してみると想像と全然違う……と戸惑うことがあります。単に説明会に参加したり選考を受けたりするだけでは、企業のことは深くわかりません。面談に参加すると、詳しく話を聞けるので、企業への理解を深められ、ミスマッチを防ぐには大変有効なのです。
面談にはもちろん参加したほうがいいです。面談はフランクな場となっており、対話を通してその会社で働く人のことや、どんなふうに働いているのかという雰囲気を知ることができます。
企業側も、自社を深く知ってもらう機会の一つとして用意しているので、安心して参加してください。
ただ、そもそも面談がどのようなものかわからない人もいるでしょう。そこで、記事ではまず面談の特徴を解説します。そのうえで、面談の種類を4つ紹介するので、参加できそうな、あるいは気になる面談をチェックしてみましょう。
また、「面談に参加すれば安心」と思う人もいるかもしれませんが、それは誤りです。しっかり準備することで有意義な時間になりますよ。面談に必要な準備を3ステップで解説するので、参考にして臨みましょう。
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そもそも就活における面談とは
面談という言葉が聞きなれない人もいるでしょう。そもそも就活における面談とはどんなものを指すのでしょうか。
面談は、一言で言えば企業とのすり合わせの場です。ざっくばらんに社員と話し、会社の情報を仕入れ、選考を受けるべきか、入社すべきかを決めるために役立てましょう。
面談によっては、話したい社員の部署を指定できるなど、学生の要望を柔軟に聞いてくれることもあります。
面接との違い
面接と面談、似ているように感じるかもしれませんが、性質は異なります。面接は選考であり、合否が下されます。しかし面談では、基本的には合否が出ることはありません。
もちろんあまりにもマナーが悪かったり、熱意が感じられない場合などは、本選考も通過できないケースがあります。
しかし、基本的には評価をされることはないため、リラックスして、気になることを質問できるのです。
面談は面接と違って求職者側から確認したい項目などを質問できます。面接では企業側が上の立場のように感じるかもしれませんが、面談は採用には直接関係ないためフラットな関係性で話ができるのです。
企業の視点
面接では、応募者がその企業にマッチしているかを測ることになります。学生から質問できる時間もありますが、多くは企業側から質問され、あなたの人柄や企業に貢献できる強みなどを問われます。
対して面談では、学生側が質問をする時間も多くあります。なぜなら、自社のことを知ってほしい、エントリーや入社の候補として考えてほしいという視点でおこなっているためです。
面談では、企業側は学生に対して、どんなことに興味があり、どんな目標やビジョンを持っているのかなど目的意識に関する視点でその学生の人柄を見ていると思います。
合否の有無
面談では、基本的には合否を下されることはありません。ただし、面談でぜひ入社してほしいと感じる学生がいれば、早期選考などへの案内を送ることもあります。
また、合否が関係ないからといって、まったく何も準備せずに臨むのは良くありません。横柄な態度を取ったり、質問が思い浮かばずにいたりすると、せっかく時間を確保している社員に失礼です。
合否が関係ないといっても、最低限のマナーは守って臨みましょう。
ただし、公務員試験では面談と称して面接試験(合否がある)をおこなう自治体があります。ここではコミュニケーション能力が問われ、暗記してきたものを発表するような人は不合格になることが多いです。
自分の軸を中心に、自分の言葉で発言することが必要です。
話す内容
面談では、企業の仕事内容や強み、社風など、入社後にミスマッチを起こさないための詳細な情報を、さまざまな角度から聞くことができます。また、学生からの質問も、「気になることはなんでも聞いてください」などと、特に制限なく情報を受け付けるケースが一般的です。
また、場合によっては「自己PRをしてください」「志望動機を教えてください」というように、選考のような質問をされることもあります。そのうえで、面接を突破するために足りない部分などをフィードバックしてもらい、選考に活かすことも可能です。
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自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
種類はさまざま! 就活で参加できる面談の種類

一口に面談といってもさまざまな種類があり、タイミングによって参加できる面談は異なります。
面談によって目的も異なるので、自分の状況と照らし合わせて、何の面談に参加すべきか判断する必要があります。
ここからは、就活で参加できる面談の種類を解説します。全部で4つあり、どんな面談に参加すべきか考えてみましょう。
リクルーター面談
リクルーター面談とは
企業からの依頼を受けた社員が「リクルーター」となり、出身大学の学生や、選考の過程で優秀と判断された学生に連絡を取り、おこなう面談
リクルーターに任命されるのは、企業で活躍している人材であることが多いです。つまり、企業が求める人材にマッチしている人であり、言語化できない雰囲気や人柄などを学生に知ってもらう目的もあります。
面談は基本的には合否に関係ないと解説しましたが、リクルーター面談は、早期選考として実施する企業もあります。そのため、エントリーや書類選考提出後に案内されたリクルーター面談は、しっかりと準備して臨むべきです。
服装などは、特に指定がなければ、リクルートスーツなど、面接同様フォーマルな格好で行くことをおすすめします。
合否は無関係と案内しつつ、リクルーター面談で評価されなければ、その後一切選考に臨めないこともあります。
リクルーター面談の特徴や、準備の方法など、詳細はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
リクルーター面談は選考の一環です。リクルーター面談を実施する目的を理解し、対策を進めましょう。この記事ではリクルーター面談を取り入れている業界や必須準備、突破するための心構えなどについてキャリアコンサルタントが解説します。
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リクルーターの特徴はこちらの記事で解説しています。この記事を読めば、リクルーター面談で用意すべきことをより理解できますよ。
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リクルーターとはどんな役割? 就活を攻略する活用方法を大公開
リクルーターとは? リクルーター面談の案内が届き、疑問に思う人もいるでしょう。基本的には学生の就活をサポートする役割を担います。リクルーター面談が選考になるケースもあるので要注意です。記事では、キャリアコンサルタントとリクルーターの特徴や制度、うまく活用する方法を詳しく解説するので参考にしてくださいね。
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カジュアル面談

カジュアル面談とは
選考を受ける前におこなわれるものであり、書類の提出は求められないケースが多い。IT企業に多く、ざっくばらんな雰囲気でおこなわれる
先に解説したリクルーター面談は、選考として扱われるケースもあると解説しましたが、カジュアル面談は評価を下されることはほとんどありません。
カフェなどでリラックスした雰囲気でおこなわれることが多く、服装も自由であり、上のイラストのようなオフィスカジュアルな格好で行くことをおすすめします。もちろんリクルートスーツでも問題ありません。
スカウトサービスを通して企業から案内が来たり、企業HPや企業のSNSなどを通じて自ら応募することも可能です。
カジュアル面談の特徴や参加方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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カジュアル面談の8つの特徴|3つの準備でたくさん情報を引き出そう
カジュアル面談の案内が来て、参加すべきか迷っている人もいるでしょう。カジュアル面談は、評価を気にせず聞きたいことを聞ける貴重な機会です。ぜひ有効活用してください。記事では、キャリアコンサルタントとカジュアル面談の臨み方や質問方法を解説します。
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内定者面談
内定が出た後に条件の擦り合わせなどをおこなう、内定者面談もあります。希望する部署を聞かれたり、入社後の流れについて説明されたりすることが多いです。
内定者面談の振る舞いで内定を取り消されたりすることなどは基本的にはありませんが、それでも社会人としてマナーを守って話しましょう。ともに働く仲間になるので、そこでマイナスな印象を残すと、入社後親交を深めにくくなってしまいます。
- 面接のときに志望していた部署と、内定後に希望する部署は異なるのですが、内定者面談と面接で違うことを言っても良いのですか?
内定者面談では面接と異なることを言うのは避けよう
その会社に入社することを決めているのならば、わざわざ面接と違うということを伝えるのは避けましょう。
これから一緒に働く可能性がある中で、初対面の場で相手に配慮せずに何でもあけすけに語るような人は信頼されにくくなるため、デメリットしかありません。
また、内定者面談で話した内容が採用人事に伝わらないという保証はまったくありません。配属面談がある場合、採用面接で語った希望部署などが面談者に伝わっている可能性もかなり高いです。
話したい気持ちを心に留めておいて、実際に配属面談がある際に心変わりした理由を添えてから希望を伝えましょう。
内定者面談については、以下の記事でより詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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内定者面談は何をする? 当日の流れ・持ち物・服装・質問例を解説
内定者面談を実施する企業の目的、当日の服装や持ち物、逆質問についてキャリアコンサルタントとともに解説。心から納得した状態で就活を締めくくるために、内定者面談を有効に活用しましょう。
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電話・WEB面談
対面の面談と同様の内容で、電話上で面談をおこなう電話面談や、WEBでの面談もあります。従来は対面での面談が主流でしたが、感染症拡大防止の観点で実施する企業は増えています。
特に電話面談は、対面での面談よりも気軽なコミュニケーションを取ることができるため、聞きたいことをリラックスして聞ける傾向にあります。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
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企業が面談をする理由
企業が面談をする理由
- 仕事内容を詳しく説明するため
- 細かい条件のすり合わせをするため
- 応募者に社風を理解してもらうため
- 応募者の志望度を上げるため
「選考ではないのに、企業は何のために面談をするのだろう」と不思議に思う人もいるかもしれません。
企業が面談をするのには、4つの目的があります。この目的を把握することで、面談をより有意義な時間にすることができるので、ここから解説する内容をしっかりチェックしていきましょう。
仕事内容を詳しく説明するため
どんなに企業のホームページ(HP)やパンフレットを見ても、具体的な仕事内容がイメージしづらいという人は多いのではないでしょうか。入社後に仕事内容とのミスマッチを感じてしまうと、苦手なことをやり続けるストレスを感じてしまうかもしれません。
しかし、特に専門的な職種では、仕事内容も複雑になるため、入社前にしっかりと理解できていない学生も多いです。
そこで、仕事内容を詳しく説明するために、面談をおこなう企業があります。人事部だけでなく、応募する職種の社員を面談相手に設定し、部署の仕事内容を理解してもらうための説明をするのです。
面談では、実際に働く社員がどんな仕事をどのようにしているのか、事例に沿って具体的に説明しています。
これによって、学生がその部署に配属となった場合、どんな仕事をどのような働き方でおこなえるのかイメージしてもらおうとしているのです。
細かい条件のすり合わせをするため
内定を出す前後におこなわれる面談では、給与や残業時間の規定など、細かい条件のすり合わせがおこなわれます。特にベンチャー企業や外資系企業では、一人ひとり給与や固定残業時間が異なることがあり、面談ですり合わせがなされるのです。
面接中はなかなか条件について言及しづらいものですよね。そこで、選考には関係ない面談の場で、細かい条件をすり合わせ、最終的に入社を決める判断を下してもらおうとしているのです。
応募者に社風を理解してもらうため
社風とは
会社独自の文化やカラー
会社とのマッチ度を測るためには、社風を知ることも重要です。社風とは社員や会社が持つ独自の雰囲気のことで、どんなに優秀な学生でも、社風にマッチしていなければ居心地が悪く感じてしまうでしょう。
面談はリラックスした状態で、雑談なども多くおこなわれるので、学生は社員の雰囲気をつかみやすいです。また、社員の口から会社の雰囲気などの説明もおこなわれ、学生は社風を深く理解することができます。
説明会や面接などは、緊迫したり厳かな雰囲気でおこなわれることが多く、社風はわかりにくいです。その反面、面談では会社の素の雰囲気を知ることができるのです。
応募者の志望度を上げるため
面談をおこなうことで、企業の魅力をアピールし、応募者の志望度を上げるという目的もあります。
認知度が低い企業や人手不足の企業では、学生の確保に苦心する傾向にあります。そこで、単に説明会やインターンなどを開催するだけでなく、面談をおこない応募者に会社の魅力を伝えようとしているのです。
また、接触回数の多い企業には、親近感を感じますよね。面談を通して接触する機会を増やし、学生の志望度が自然と上がることを狙っている企業もあります。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る面談は入社意欲の確認や内定辞退の防止にも役立つ
面談の大きな目的は本文に記載があるように、学生の不安点の解消や社風、就労面での細かい条件の共有といった意味があります。それ以外にも、以下のような目的を持って面談をおこなう企業もあります。
①入社意欲の確認をするため
内定前におこなわれる面談の場合は、求職者の入社意欲がどれくらいかを確認するという狙いがあります。
実際に応募して入社する意思がある人数を把握することで、中途採用を含めた継続的な採用活動が必要かといった判断材料にもなるためです。
面談は合否には直接関係ないとはいえ、明らかに条件面などに不服な様子が見受けられれば、企業側は入社意欲が低そうだと判断するでしょう。
②内定者の辞退を防ぐため
内定後におこなわれる面談の大きな目的は、内定者の入社辞退を防ぐためです。内定を受けた学生の中には、「本当にこの会社で良かったのか」「他に良い会社があるかもしれない」といった考えを持つ人も少なからずいます。
特に、内定式までに時間が空く場合は、入社に対しての不安感が高まる恐れがあります。そのため、企業側は内定式の前に面談をおこなうことで内定者の不安を払拭し、入社の意思を固めてもらおうとしているのです。
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迷っているなら参加しよう! 面談に参加する4つのメリット
面談に参加する4つのメリット
- 評価を気にせず気軽に聞きたいことを聞ける
- 条件面など詳細の認識齟齬を防げる
- 社風とのミスマッチを防げる
- 社員に顔を覚えてもらえる
就活では、書類選考や面接対策、インターンシップへの参加など、やるべきことがたくさんありますよね。そんな中、選考でもない面談に参加する必要性を感じていない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、面談に参加する4つのメリットを解説します。これを踏まえて、参加の検討材料にしてくださいね。
①評価を気にせず気軽に聞きたいことを聞ける
面接などでも質問できる時間はありますが、選考の場であるため、なかなか腹を割った質問はしにくいのではないでしょうか。また、アピールにつながる質問をしようと考えてしまう人もいると思います。
しかし面談であれば、基本的には選考に影響しないので、気軽に聞きたいことを聞けるメリットがあります。
もちろん、失礼にならない範囲で質問をする必要はありますが、入社を決めるうえで必要な情報を納得がいくまで集めることができるのです。
以下のような質問は避けたうえで、気になることを聞いてみましょう。
避けるべき質問の例
- 社員のプライベートに関する質問
- 企業の悪評価やゴシップに関する質問
- 福利厚生面や給与に限った質問
- 評価を気にせずといっても、選考で面談での内容が参考にされる気がして、ざっくばらんに聞く勇気が持てません。
面談に参加していること自体が企業への理解度の証明になり評価につながる
面談という質問をしやすい雰囲気の中で、疑問に思うことを解消したうえで入社してくれた社員は、結果としてミスマッチが起こりにくいことを採用担当もわかっています。
そのため、面談を経た学生は説明会に参加しただけの学生と違って、それだけ会社のことを理解し前向きにとらえてくれていると評価する会社が多いのです。
このことから面接担当は面談時の負の評価を参考にするのではなく、よく理解できている部分を評価する傾向にあるので安心してください。
②条件面など詳細の認識齟齬を防げる
内定前後の面談では、給与や残業時間などの擦り合わせができると解説しましたが、このような、働くうえでの詳細な条件をマッチさせられる利点もあります。
詳細な条件の認識がマッチしていると、入社後も納得感を持って働くことができます。
反対に、気になることを聞けないままでいると、入社後、想定していた内容と下回る条件で働くことになることがあります。面談を利用すれば、そのようなリスクを回避できるのです。
条件面について詳細に聞く質問例は後ほど解説しているので、参考にしてくださいね。
③社風とのミスマッチを防げる
どんなに優秀であっても、企業が持つ独自の雰囲気や、社員の価値観などと合わないと、入社後ミスマッチを感じ、働きにくい思いをしてしまうかもしれません。
そこで、面談を通してざっくばらんに話したり、直接会社の雰囲気などを聞くことで、社風とのミスマッチを防ぐことができます。
社風のミスマッチを防ぐ質問例は後ほど解説しているので、参考にしてくださいね。
社風に魅力を感じ、入社熱意が上がったのであれば、選考では社風を志望動機として伝えることができます。こちらの記事で、社風の志望動機のコツを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
安易に社風を志望動機にすると選考通過は難しくなります。社風を志望動機とするメリットを理解し、盛り込むべき内容を押さえて志望動機を作成しましょう。キャリアコンサルタント監修の例文も紹介するので参考にしてください。
記事を読む

社風と求職者の価値観がずれている場合、入社した後に自分の思った職場と違うという気持ちが徐々に強くなり、最終的に退職してしまう恐れもあります。
マッチ度が高ければ自分の存在価値を実感しやすくなるため、ミスマッチを防ぐことは重要です。
④社員に顔を覚えてもらえる
面談を通せば、企業との接触回数が増えるので、社員に顔を覚えてもらいやすくなります。すると熱意が伝わり、選考に参加した際有利になることがあります。
また、社員とのコネクションができ、選考に有利に働く、非公開のインターンやセミナーなどを紹介してもらえることもあります。
さらに、社員に顔を覚えてもらえれば、入社後もすぐになじむことができるメリットも考えられます。
- 顔を覚えてもらうと、逆に選考を受けないと決めた時気まずいような気がします……。
面談は学生に企業を理解してもらう場なのでまったく問題ない
企業から見れば、面談とはあくまで選考を受ける前に企業理解をしてもらう場という位置付けなので、そのうえで選考を受けないと判断してもらうことについては、まったく問題ないと思います。
また、選考を受けないならば、その後に顔を合わせることもないので、気まずい思いをするシーンを気にする必要はあまりないかもしれませんね。
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面談に参加するなら3ステップで準備をしていこう
面談に参加するための準備3ステップ
- 企業HPやパンフレットで基本情報を調べる
- ノートに情報をまとめる
- 面談で聞くべき内容を見つけメモしておく
面談のメリットを理解し、参加しようと考えた人も多いでしょう。しかし、何もしないままただ面談に参加するのでは意味がありません。
ここからは、面談に参加するために必要な準備を3ステップで解説します。少なくとも前日までに、一つひとつ丁寧に用意し、当日はたくさんの情報を得られるようにしましょう。
①企業HPやパンフレットで基本情報を調べる
面談は多くのことを質問できる場ですが、調べてすぐにわかる情報を聞くのは失礼であり、かつ時間がもったいないです。
まずは企業HPやパンフレットで、企業の情報を調べましょう。調べるべき情報は以下があります。
調べておくべき企業の基本情報
- 企業理念
- 設立年
- 資本金
- 株式公開
- 商品やサービス
- 顧客のターゲット
- 売上高
- 営業利益
- 今後展開する新規事業
- 職種
- 給与や勤務地などの労働条件
まずは下調べをして、基本的な内容は質問しないようにしましょう。
②ノートに情報をまとめる
下調べをしたら、それをノートにまとめておきましょう。そうすることで、情報を整理し、かつインプットしやすくなります。
ここで調べた内容は、面談以外にも、面接などでも活かせるように、見やすい状態にまとめましょう。
就活情報は一冊のノートにまとめると便利です。こちらの記事では、就活ノートの作成方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう
就活ノートを作成すると、情報を整理できたり、自己分析がはかどったりと選考対策がかなり進みやすくなります。この記事では、就活ノートの作成方法や、差をつけられるまとめ方について、キャリアコンサルタントと解説します。おすすめの文房具も紹介しているので参考にしてください。
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③面談で聞くべき内容を見つけメモしておく
ノートに企業の情報をまとめると、よくわからない部分や具体的にイメージしづらい部分、気になる点が出てくると思います。そこで、それらの疑問を晴らせるよう、面談で聞くべき質問を考えましょう。
質問内容をメモした箇所に付箋を貼るなどすると、当日あたふたせずに聞くことができるので便利です。
質問をしたら、疑問点の近くの箇所にメモを取り、ノートを整理しましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るマニュアル通りの対応は避けて個性を伝えよう
質問を考えたら、面接官が「またか」と思うような質問になっていないかどうかを確認しましょう。
検索すると簡単に出てくるような質問の多くは面接官がすでによく聞いているので、そのまま使うよりは自分なりのアレンジを加えるほうが面接官にとっては好印象となります。
たとえば、どこの会社に対しても使えるような質問例として、「入社するまでにやっておいたほうがいいことは?」という質問があります。
この質問には「きちんと卒業してください」という回答になり、「入社までにとっておいたほうがいい資格は?」という質問なら、「特にありません(入社後に必要と自分が感じたら取得するで構わない)」という企業が大半です。
質問する内容が良い印象を残せるものなのかチェックしておこう
たとえ自分の中で閃いた質問であったとしても、それが適切であるかどうかはわからないものなので注意しましょう。
面談は印象が大切なので、マニュアル通りの就活をして個性が感じられない学生だと思われる前に、質問内容が適切かをチェックをしてから面談へと臨むようにしましょう。
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簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
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企業理解が深まる! 面談で聞いておくべき質問20選
面談で聞くべき質問がまったく思い浮かばないという人もいるのではないでしょうか。そこで、今後に活かせる有効な質問例20選を紹介します。
これを参考にすれば、企業理解が深まったり、入社後のミスマッチを防げる情報を得られるので、ぜひ参考にしてくださいね。
社風に関する質問の例
- 職場の雰囲気を教えてください。
- 社員の方はどのようなビジョンを見すえて仕事をしていますか。
- 社員同士はどれくらいの交流がありますか。
- 気軽に質問できる雰囲気はありますか。
- どのようなバックグラウンドを持つ社員が多いですか。
- 独り立ちするまで、周囲はサポートに協力的ですか。
- 活躍する社員の特徴を教えてください
- 企業の雰囲気を色で表すと何色だと思いますか。
条件面に関する質問の例
- 30歳までに年収〇万円を目指していますが可能ですか。
- 〇〇部署の残業時間はどれくらいですか。
- 残業を強いられることはありますか。
仕事内容に関する質問の例
- 仕事で大変なときはありますか。
- つらいときはどのように乗り越えますか。
- やりがいを感じるのはどのような時ですか。
- 仕事が楽しいと感じる時はありますか。
- 業務時間外で、業務のために日々勉強されていることはありますか。
- 業務時間内に収まる以上の仕事を依頼されることはありますか。
- 1日の業務スケジュールを教えてください。
- 仕事で活かすために必要なスキルや資格はありますか。
- どんな人に向いている仕事だと考えますか。
企業からのキャリアサポートや育成方針、自分が希望している部署のロールモデルとなる人物、同じ職種の人のキャリアパスなども今後入社して成長していくうえでは欠かせず、企業がどれほど社員を大切にしているかを確認できるので、積極的に質問してみると良いでしょう。
入社後の後悔を防ぐ! 面談を通して企業理解を深めマッチする企業を選び抜こう
面談は選考ではないため、参加しなくて良いと考える学生も多いもの。しかし、入社後の公開を防ぐために、面談に参加することはおすすめです。
企業から案内が来るものもあれば、カジュアル面談など自分からオファーできるものもあるので、積極的に利用しましょう。
そして、社員との交流や企業理解を深め、マッチする企業を選び、納得のいく形で就活を終えましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る面談は社会人になるための成長の場
面談は、面接と違ってその目的や趣旨がわかりにくいため、参加したほうが良いのかどうか迷いますね。
結論からすると、参加してもしなくても良いと思います。ただ、参加しなくても良いのは、意思にしっかりと軸がある場合です。
なんとなく行きたくないからとか、よくわからないから、ということであれば、この記事をしっかり読んだうえで参加しておくのがおすすめです。
面談に積極的に参加し、就活の軸を磨いて納得の内定へつなげよう
何事も経験しなければわからないことがたくさんあります。社会人になればなおさらです。
面談は、企業とのかかわりが持てる貴重な機会であり、その経験によって、社会人に向けた成長が望めると思います。就活とはある意味、社会人になるための準備として必要な「成長の場」とも言えると思うので、機会があれば積極的に参加し、経験を積み上げながら成長していけるといいですね。
その成長によって就活の軸が磨かれていき、自身の希望に沿った内定へとつながっていくと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細