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なぜ残業は発生するのでしょうか。

「残業をしたくない」と思うのは甘えでしょうか?

仕事を頑張ると同時にプライベートも充実させたいと思っているので、なるべく残業が発生しない仕事がしたいです。しかし、さまざまな仕事に関して情報収集をしていると、どの業種でも残業はあるようで困っています。

そもそも、残業はなぜ発生するのでしょうか?

最近は法律でも厳しく規制されているはずなのに、残業がまかり通ってしまうのはなぜなのか教えてほしいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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仕事の捉え方は人それぞれだからこそ「残業したくない」という考え方もあり

「残業したくない」と思うのは甘えではありません。仕事に対する考え方の一つです。お金をたくさん稼ぎたいと思っている人にとっては基本給だけでなく、残業をすることで残業代をもらえることが嬉しいと思うこともあるでしょう。

また、仕事とプライベートが地続きの人もいます。仕事が好きで好きでいつでも考えていられるという人であれば、残業を残業と捉えずに仕事をし続けられるでしょう。

どれが良い悪いということではなく、仕事や働き方、人生に対する考え方の違いなのです。もし会社全体や上司が「仕事は何よりも優先すべきもの」「仕事で成果を上げることが社会人として何よりも大切だ」のような考え方を持っていて、その考え方を社員や部下にも当然のものとして押し付ける傾向があると、価値観の異なる人は苦しく感じるでしょう。

社員に残業をさせない企業もあるため自分の希望とマッチする企業を見つけよう

質問者さんが「残業したくない」と考えるのであれば、自分が所属するかもしれない会社や部署がどのような組織風土か、しっかりと見極めることが大切です。

そもそもなぜ残業が発生するのかという問題について、要因はさまざまあり、クライアントや他部署など相手が原因となるケースが例として挙げられます。

たとえばあるIT企業で、クライアントにシステムを販売することになったとします。最初の取り決めで「◯月◯日に納品します」としていたところ、急遽クライアントから「この機能も追加してほしい。ただし納品日は取り決め通りでお願いしたい」と依頼されれば、通常の業務時間内では間に合わず、残業せざるを得ない状況になります。

もちろん「その機能を追加すると納品日は守れません。(社員に残業をさせることになるので)この案件はお断りします」と会社が言えば残業は発生しません。会社としてどのような判断をするかによって変わるわけですが、競合他社がいるなかで、大事なクライアントの依頼を断ることができないということもあるでしょう。

近年、時間外労働は低下傾向にはありますが、まだまだ存在しています。一方「社員に残業をさせない」という企業も出てきているため、そういう視点で企業研究をしてみてはどうでしょうか。質問者さんの価値観と合う企業が見つかるかもしれません。

たとえば残業時間や有休消化率は、大企業であれば就職四季報に記載されています。就職四季報に記載されていない企業については、ホームページ(HP)を調べたり、OB・OG訪問で直接質問するなどといった方法で知ることができるでしょう。

就職四季報では、企業に対する客観的な情報を一度にまとめて確認できます。就職四季報の活用方法は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

OB・OG訪問を就活に活かすコツやマナーは、こちらの記事を参考にしてみましょう。

キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

渡部 俊和

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残業は仕事の能力が未熟なうちは避けることが難しい場合もある

残業の問題は本質的には時間の問題ではなく、やるべき仕事の量とその仕事をするための仕事能力にギャップがあるから問題なのです。

法定労働時間は法律で決まっている時間であって、会社の業績や社員の能力を加味したものではありません。つまり、あなたが新しい仕事に就いた時、未熟で仕事が終わらないとしたら必然的に残業になるわけで、それを避けるとしたら仕事を放棄するかスキルアップするしかないわけです。

新卒で初めてやる仕事で最初からスキルが高いということはまずあり得ないので、覚えるまでは多少の残業はしてでも割り当てられた仕事をこなすしかないと思います。それが嫌なら、楽にできる報酬の低い仕事を選ぶことになるでしょう。

残業の有無を基準に仕事を考えることは本末転倒

そして、残業という概念はそもそも後付けで植え付けられていることにも注意してほしいです。1988年までは日本は週休2日制ではなく、法律上の週の労働時間は48時間でした。

また、あなたが経営者であったとしたら労働時間の法規制は適用されません。法定労働時間を守ったとしても会社がつぶれてしまったら元も子もないからです。仕事がしっかりこなせる場合に残業をしたくないと思うことは良いことだと思いますが、残業を基準に仕事を考えてしまうのは本末転倒だと私は思います。

こちらの記事では、自由な仕事を紹介しています。残業が比較的少なめの仕事も紹介しているので、参考にしてください。

こちらのQ&Aでもワークライフバランスを確立したいのは甘えではないかと疑問に思う就活生に向けた回答をしています。

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