この記事のまとめ
- 仕事のストレスがやばいときは「やばい」だけで片付けず迅速に対処すべし
- 仕事で溜め込んだストレスを解消するおすすめの方法10選
- 仕事中は3つのアクションを実行してストレスを溜め込まないようにしよう
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
仕事をするなかで、一定の身体的な疲労感や精神的なストレスを感じることは一般的ですが、そうしたストレスを溜め込み続けて「やばい」状態にまでなってしまうのは危険です。そうなれば毎日の仕事のパフォーマンスが下がったり、自らの健康を妨げたりしてしまいかねません。
そこでこの記事では、仕事のストレスがやばいと感じたときにすべき改善策について、キャリアコンサルタントの隈本さん、瀧本さん、キャリアコンサルタントで公認心理師でもある吉野さんとともに解説していきます。
仕事のストレスがやばいと感じているもののまだ動き出せていない人や、ストレスのやばさが自分ではどうにもならくなってしまっているという人は、ぜひ参考にして少しでも心を楽にしてくださいね。
仕事のストレスがやばい状況は放置すると問題がさらに深刻化する
仕事を含むあらゆる場面で感じるストレスは、程度によっては良い刺激になります。しかし、仕事においてストレスを異常なまでに抱え込むと、仕事をおこなうために最も重要である心身の健康に悪影響を及ぼすなど、問題を深刻化させてしまうでしょう。
そこでこの記事ではまず、仕事のストレスがやばいと感じる状況を改善するために必要なプロセスについて解説します。かなりのストレスを感じているにもかかわらず何もできていない人は、ここでの手順に沿って少しでも早く改善に向けて動き出しましょう。
次に、ストレスがやばいときに表れる心身の異変と、ストレスが溜まりやすい要因について解説します。自分に当てはまる部分がある人は放置せず、まずは自分のストレスのレベルを把握しましょう。
最後は、今抱えているストレスを解消するおすすめの方法や、仕事中にストレスを溜め込みにくくする3つのアクションについて紹介します。どれも取り入れやすい方法なので、ストレスが大きすぎて行動を起こす気力が下がってしまっている人は、できることから取り入れて少しずつ現状を改善していってくださいね。
仕事のストレスがやばい時、仕事のストレスが限界に達したときなどは、そのまま放置してしまうとメンタルヘルスの悪化や身体的な不調、パフォーマンスの低下、最悪の場合には燃え尽き症候群に陥るリスクなどもあります。
見過ごすことなくきちんと対処することが大切です。
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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「やばい」で片付けるのは危険! 仕事のストレス過多な状況を脱する3ステップ
仕事のストレスがやばい状況を脱する3ステップ
- 自分のストレスの原因とストレスの度合いを明確にする
- 現状のストレスを解消する
- ストレスの原因を改善するアクションをおこす
仕事のストレスがやばいと感じている人のなかには、ストレスが大きすぎて目を背けたりしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、このままずっと放置してしまっては、仕事のストレスはいつまで経っても改善することができないため、「やばい」だけで終わらせてしまうのではなく、正しい手順で今よりも良い状態に変えていきましょう。
ここからは、過剰なまでに仕事のストレスを感じている状況を脱する3つの手順を解説します。仕事のストレスに対してどう対処すべきかわからない人や、仕事でストレスを感じるのは全部自分のせいなのかもと投げやりになってしまっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
①自分のストレスの原因とストレスの度合いを明確にする
ストレスを感じるポイントやストレスへの耐性は人それぞれであるため、自分のストレスのやばさを周囲が完全に理解することは難しいでしょう。
だからこそ、ストレスのやばさをどうにかしたい場合は、まずは自分で自分のストレスレベルを把握することが重要です。
自分の抱えるストレスがどれほど深刻なのかを明確にできなければ、周囲から適切なサポートや理解を得られず問題が解決できない可能性もあるため、仕事のストレスをため込んでしまっているときほど、自分が自分を一番理解してあげるという意識を持ちましょう。
- 職場のストレスチェックや面談で本音を答えるのが怖いです……。
過剰に不安を感じずに自分のストレスを正確に調べよう
ひょっとして、本音の話しづらさ自体がストレスになっていませんか。 また実際に、本音を話すことで不都合な事態が起きる可能性はどれくらいありそうですか。
起きてないことが不安で仕方ない、いわゆる過剰不安もストレスサインの一つです。それを確かめるためにストレスチェックがあるので、正直に実施して、結果と助言に従ってみることをおすすめします。
②現状のストレスを解消する
ストレスの度合いや自分にとっての深刻さが明確になっても、これまで蓄積された大きなストレスによって心身に不調をきたした状態では、改善に向けて前向きに動き出せないでしょう。
そのため、仕事のストレスがやばくなる状況を改善するためには、まずは今あるストレスをリセットすることが大切です。
きちんと今のストレスを自分なりの方法で解消できるようになることで、これから先新たにストレスを溜めてしまってもリセットしなおして、ストレスとうまく付き合えるようになるでしょう。
③ストレスの原因を改善するアクションをおこす
収入を得て日々の生活を維持するためにも、基本的に仕事は継続する必要があるため、ストレスがやばいと感じている原因を放置したままでは、この先ずっと状況を改善させることができないかもしれません。
そのため今抱えているストレスを解消できたら、これ以上不必要なストレスを溜め込まないためにどうすべきか考えましょう。
仕事のストレスというのは、人によって感じ方も感じるタイミングも異なり、この違いはその人の価値観や考え方が違うからこそ起きています。つまり言い換えれば、日々の考え方や行動を少し工夫するだけでもストレスの度合いを変えることができるのです。
ストレスがやばいときほど、現状を良くするために行動するモチベーションが持てないかもしれません。しかし、放置したままでは現状が何も変わらず、今よりも悪化することもあり得ます。自分のことを最優先に考えて行動する勇気を持てるようにしましょう。
心のSOSかも? 仕事のストレスがやばいときに現れる7つのサイン
仕事のストレスがやばいときに現れる7つのサイン
- 頭痛・めまいがする
- 消化器官の不調や食欲不振の症状がある
- 眠れない
- 暴飲暴食してしまう
- うつ症状によって気分が沈んでいる
- イライラしたり怒ったりすることが増える
- 少しのことで驚いたり急に涙が出たりする
厚生労働省のストレスのサインによると、人はストレスを過度に感じ取ったときに上記のような症状が現れるとあります。
仕事だけでなく、人はさまざまな場面でストレスを感じているものですが、特に仕事では自分の希望どおりに物事が進むわけではないため、ストレスの種となる要素が多いのです。
たとえば、顧客や仕事仲間の行動などは自分の意思だけでコントロールすることはできません。そのため、仕事によってため込んでしまった心身のストレスは、疲労感や身体的不調として表れたり、イライラやうつ症状などの精神的な不調として表れたりします。
このような不調は仕事のストレスが溜まりすぎてしまった証拠、つまり心や身体のSOSなのです。そのため、これらのサインが出てしまうほど仕事でストレスを感じている場合は、放置せずに以下のような相談窓口や医療機関などで適切な処置を受ける必要があるでしょう。
相談窓口名 | ホームページ(HP)・電話番号 |
---|---|
まもろうよこころ | https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/ |
#いのちSOS | HP:https://www.lifelink.or.jp/inochisos/ 電話番号:0120-061-338 |
よりそいホットライン | HP:http://www.since2011.net/yorisoi/ 電話番号:0120-279-338 |
こころの健康相談統一ダイヤル | HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html 電話番号:0570-064-556 |
仕事のストレスによって身体的・精神的なサインが現れている場合、心身の健康を守るためにも一人で抱え込まず、カウンセラーや医師の助けを求めましょう。家族や信頼できる友人に話し、支援を受けることも大切です。
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原因を明確にしよう! 仕事のストレスがやばくなりやすい4つの要因
仕事のストレスがやばくなりやすい4つの要因
- 仕事の量が多い
- 仕事内容や業界が自分に合っていない
- 待遇が悪い
- 職場の人間関係がうまくいっていない
自分の抱えているストレスのレベルがわかったとしても、そのストレスの原因を明確にできなければ、適切な対処ができません。
そこでここからは仕事のストレスがやばいときに考えられる4つの要因を解説します。今の自分の状況と照らし合わせて、何が自分のストレスを増幅させてしまっているのか明確にしておきましょう。
①仕事の量が多い
物理的な仕事の量が多いことで、残業など想定よりも長く働く必要があったり、山積みの業務を前にすると一つひとつは難なくこなせる仕事でもやる気が出なかったりすることもあるでしょう。
また、仕事の量が多いと感じるということは、自分が勤務時間内にこなすことができる仕事の量と実際に与えられた仕事量にギャップがあるということです。
自分ができること以上のことを指示されたり求められたりすることは、人によってはそれに応えたいというやる気につながるかもしれませんが、そうではない人にとっては重責やストレスに変わってしまうでしょう。
- 調整したつもりでも仕事量が多くなってしまいます……。
仕事量が増えてしまうのは職場環境や働き方が原因
仕事の量が多くなってしまう原因はいくつか考えられます。
まず、他人のフォローをするために自分の仕事量が増えているケースです。これは周りの作業が遅かったり、効率が悪い場合に発生する可能性があります。
また、周りの目を気にして自分から仕事を引き受けてしまうことも原因の一つです。特に他人に良く思われたいという気持ちや、評価を上げたいという思いから、過度に仕事を抱え込んでしまうタイプの人に多い傾向にあります。
ほかには、職場全体の効率が悪いことも影響していると言えるでしょう。たとえば、ペーパーレス化が進んでいなかったり、システム化されていない作業が多かったりすると、無駄な時間がかかり、結果的に個人の仕事量が増えてしまいます。
もちろん、完璧主義の性格で自分から仕事を長引かせる、自己管理ができていないなども原因となり得るため、自分の仕事量の多さの原因がどれに当てはまるのかを明確にすることが大切です。
仕事が終わらないことに悩んでいる人は以下の記事もチェックしてみてください。仕事が終わらない状況を脱する秘訣をキャリアコンサルタントが解説しています。
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②仕事内容や業界が自分に合っていない
自分が苦手なことやできないことほど、やりたくないといったネガティブな気持ちになるものです。
たとえば、ほかの人は問題なくできるのに、自分は苦戦してしまう仕事があれば、周囲と比較して劣等感を感じたり、求められたことに応えられなかったことで自分を責めてしまったりと不必要なストレスを自ら感じてしまうでしょう。
このように、どんな業界や業種であっても自分の適性や能力が適していない場合は、その仕事が得意な人と比べると感じるストレスは大きくなるのです。
今の仕事に飽きてしまったことでストレスがより大きくなってしまった人は、以下の記事もおすすめです。さまざまな人の就職をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、仕事に飽きたときの対処法について解説しています。
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あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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③待遇が悪い
どのくらいストレスを感じるかは、仕事の量や内容だけでなく、待遇や働く環境も深く関係しています。
たとえば、昇給や賞与、評価制度といった待遇は、それが社員の目標やゴールとなり仕事を頑張る理由にもなるでしょう。ほかにも、さまざまな手当や福利厚生といった、そこで働くことで社員が得られるメリットなども、ストレスに耐え、仕事を頑張ろうというモチベーションにつながるのです。
しかしそうした制度が乏しい、または設けられていても実際には反映されていないなどという企業では、仕事の大変さに見合う待遇が得られず、その差がストレスとして積み重なってしまうでしょう。
さまざまな仕事のストレスによって、「仕事に対してやる気が出ない」という人は、以下の記事でキャリアコンサルタントが自分のモチベーションを改善する方法を解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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④職場の人間関係がうまくいっていない
仕事というのは、どんなものであれ人と一緒におこなうものであり、企業は人が集まって構成されている組織です。そのため、仕事上で毎日かかわる人と良好な人間関係を築けなければ、職場に出向くたびに憂うつな気持ちになり、ギクシャクした相手と仕事をするのは相当なストレスが溜まります。
しかし、仕事はこの先の人生のなかでも多くの時間を費やすものであるため、仕事上の人間関係が悪い状態を放置してしまっていては、有意義な社会人生活を送ることが難しいでしょう。
さらに、人間関係がうまくいかなかった原因を理解しない状態では、たとえこの先自分の周りの人間関係が変化したとしても改善の仕方がわからず、同じ問題を繰り返してしまうため、余計にストレスがたまってしまいます。
仕事でストレスを感じたときは、一般論よりも自己観察をしっかりおこない、「自分にとってはこれがつらい」という気持ちに目を向けてみましょう。
「ほかの人はもっと大変なんだから」「こんなこと大したことないんだから」と、自分の心身のSOSから目をそらすのが、一番「やばい」ことですよ。
仕事のストレスが「やばい」を通り越して「つらい」とまでなってしまっている人は、以下の記事を参考にしてみてください。仕事で疲弊した心を楽にするための方法をキャリアコンサルタントがアドバイスしています。
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できることならストレスの少ない仕事がしたいと考えている人は多いでしょう。以下のQ&Aではストレスを感じづらい仕事の具体的な特徴をキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアコンサルタントに聞く! 仕事のストレスをため込んでしまう人の共通点
前述のとおり、仕事でストレスが溜まりやすくなってしまうのは働く環境や仕事内容など外的な要因が多く考えられます。しかし、ストレスというのは人によって感じ方や感じるポイントが異なるため、同じ環境でもストレスをため込んでしまう人とそうでない人がいるのです。
では、仕事でストレスをため込みやすい人には具体的にどんな特徴があるのでしょうか。ここからは、仕事や就職の相談を数多く受けてきたキャリアコンサルタントの隈本さんに、ストレスをため込んでしまう人に共通する特徴を解説してもらいます。
自分がなぜ仕事でストレスを過度に抱えてしまうのかわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る4つの特徴に当てはまる人は仕事のストレスを蓄積しやすい
仕事のストレスをため込みやすい人は、4つの特徴に分けられます。これらの特徴は心理的な要因や行動パターンに根ざしており、仕事から受けるプレッシャーや外部からの要求にどう対処するかに深く関係しています。
まず、完璧主義な性格の人はストレスをため込みやすい傾向があるでしょう。こうした人は高い基準を自分に課し、失敗を許せないため、業務に対しても相手の要求を超えるほどの完璧さを求めて行動しようとしてしまうため、プレッシャーを感じやすいのです。
同様に、責任感が強い人も、他者の期待に応えようと過度に努力する傾向にあり、ストレスを蓄積しやすくなります。
ストレスは過剰に突き詰めたり心配したりする働き方で増幅してしまう
次に、心配性や取り越し苦労をする人もストレスをため込みやすいです。仕事中だけでなく普段の生活でも最悪のシナリオを考えがちになり、周囲の評価や結果に対して過剰に気を配ります。
また、せっかちで融通がきかない人も、柔軟な対応ができず、何度も確認しないと気が済まない強迫的な行動パターンを取るなどの傾向があり、ストレスを感じやすいと言えるでしょう。
現状の心を軽くしよう! 今日からできるおすすめストレス解消法10選
自分のストレスの原因が理解できたら、それに対して適切な対処をおこなって現状を改善していく必要があります。しかし、改善のためにアクションを起こすのは労力を要するので、ストレスをため込んで疲弊した心身では前向きに行動する気力が持てないでしょう。
だからこそ、今たまっているストレスを解消し、自分の心身を安定させることが重要なのです。また、自分なりのストレス解消法を見つけておくことで、この先ストレスがたまってしまったとしてもやばくなる前に自分で対処できるようになるでしょう。
そこで、すぐにでも始めやすいおすすめのストレス解消法10選を紹介していきます。やばい状態にまで蓄積されてしまった仕事のストレスをいったんリセットし、いつもの自分を取り戻しましょう。
発散系のストレス解消法5選
発散系のストレス解消法5選
ストレスの解消法は、ストレスを外に発散する方法と、自分のなかでストレスを浄化させる方法の2つに分けることができ、発散系のストレス解消法には上記のような5つがおすすめです。
過剰なストレスは、体のなかに不必要な毒を取り込んでいるのと同じような状態で、それを涙や汗、声など体から何かを出すことで一緒に排出することができます。
ここからは、発散系のストレス解消法のやり方や効果などについて解説していくため、参考にして、日頃のストレスを出し切ってくださいね。
①大声を出す
ストレスを発散する方法の一つとして大声を出すことがおすすめです。皆さんのなかにも大声を出した後に、心や身体がスッキリするような感覚を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
ストレスは、交感神経と副交感神経の2つで構成される自律神経と深い関係があるとされていて、人はこの自律神経のバランスが乱れると、ストレスがたまりやすくなってしまうのです。
大きな声を出すことで、自律神経がたくさん張り巡らされている横隔膜が刺激されるため、自律神経の切り替えがスムーズになりストレスを解消することができるのです。
大声を出してストレスを発散させたい人はカラオケやライブ、スポーツ観戦など大声を出せる場所に足を運んでみてくださいね。
②笑う・泣く
先で解説した自律神経のなかでも、交感神経は興奮や集中、副交感神経がリラックス効果を司っているといわれています。そのため副交感神経を優位にすることでストレスを解消することができます。
笑うことは交感神経を促進させる行為の一つですが、交感神経が優位になった後にそれが落ち着くことでリラックス効果があります。ほかにも、泣いて涙を流すことでも交感神経を落ち着かせ、副交感神経に切り替えることができるのです。
ストレスを感じすぎてしまっているときは、笑う・泣くといった感情表現ができなくなっているかもしれません。そのため、おもしろいテレビ番組や泣ける映画を観るなどして意識的に自分の感情を変化させ、自律神経を刺激することでストレスも一緒に発散していきましょう。
③体を動かす
一般的に人はストレスを受けると、そのストレスから心身を守るためにコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されるといわれています。しかし、過剰なストレスでコルチゾールが常に出続けてしまうと睡眠障害やうつ症状といった心身の異常につながってしまうのです。
しかし、体を動かすことで、過剰に出ると悪影響を及ぼすコルチゾールを抑制することができます。
さらに運動は、ストレスの軽減やイライラを抑制するセロトニンやエンドルフィンと呼ばれるホルモンを分泌させるため、日常的に取り入れることで、ストレス耐性をアップさせることができるでしょう。
④信頼できる人に話を聞いてもらう
ストレスがやばい状態の人のなかには、自分一人で問題を抱え続けてしまっている人も多いでしょう。しかし、自分の気持ちや状況を理解してもらえない孤独感は、自分のストレス耐性をさらに下げてしまいます。
周囲に信頼できる人がいる場合は、声に出して悩みを打ち明けてみましょう。そのときにはまだ改善に至らなかったとしても、自分のことを理解してくれる人がいるというのは大きな心の支えになるはずです。
仕事のストレスがやばくなりやすい人は、良くも悪くも考えすぎてしまうため、相手に迷惑かもしれないからと頼ることをためらってしまうかもしれません。そんなときは、まずは自分を知らない他人に話してみるという方法もあります。
友人や家族などかかわりの深い人に話しづらい場合は、以下のような相談窓口でも仕事の悩みを聞いてくれるため、積極的に活用してみてください。
仕事のストレスがやばいときにおすすめの相談窓口
支援事例の一つにこんなものがあります。
Aさんは職場でのストレスが限界に達し、退職を考えていましたが、キャリアコンサルタントとの面談で自身の感情を整理し、職場での改善策を見つけたことで、退職せずに仕事を続ける決心ができました。
このように、悩みを誰かに聞いてもらうことは、心の負担を軽減し、自分の考えを整理するために重要です。話すことで新しい視点や解決策が見つかり、心の安定を取り戻す手助けとなるでしょう。
⑤自分の気持ちを書き出す
自分の気持ちを誰かに聞いてもらえれば少しは心が軽くなることもありますが、なかには周囲に悩みを打ち明けられる人がいなかったり、仕事のストレスによって人と会話する気になれない人もいるかもしれません。
そんなときは自分の心のなかだけで抱え込むのではなく、ノートなどに自分の思うままの気持ちを書き出してみましょう。
ノートは仕事仲間でも、嫌な上司でもないため、誰かに気を遣うことなく気持ちを吐き出すことができ、ストレス解消に効果的です。
自分の気持ちを文字として書き起こすことで、自分のストレスを目に見える形で理解することができるため、ストレスの原因を見つけるためにも役立ちます。
浄化系のストレス解消法5選
浄化系のストレス解消法5選
ストレスがたまりやすくなっている時、仕事以外に考えられる原因の一つとして心身の状態が不健康であることが考えられます。
こうした状況は、上記のような行動によってストレスを浄化させることで改善することができるのです。
ここからは浄化することで心身のストレスを解消する方法を5つ紹介していきます。仕事のストレスのせいで仕事が終わっても暗い気持ちを抱え込んだままの人は、自分のために使う時間を少しでも確保して、疲弊した心身を労わってあげましょう。
①湯船に浸かる
仕事が忙しくなると、入浴時はシャワーだけで手早く済ませてしまうという人も多いのではないでしょうか。
しかし睡眠と同じで、入浴も一日の疲れをリセットするために大切な時間であるため、ストレスをため込み過ぎているときは、ゆっくり湯船に浸かってみることがおすすめです。
湯船に浸かって体を温めることは、体の疲れがとれるだけでなく、副交感神経も刺激されるため、シャワーを浴びるだけよりもリラックス効果が高いといわれています。ほかにも、血行が促進されることで代謝や免疫力をアップさせる効果もあるのです。
特に高い免疫力は、ただ病気にかかりにくくなるだけでなく、ストレスをため込みにくくもなります。
このように、湯船に浸かることはストレスに対してあらゆる効果があるため、日常的に取り入れてその日のストレスをリセットしましょう。
②森林浴や日光浴をする
森や林を訪れたときなど、自然のなかにいると不思議と気持ちが落ち着くと感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
草木などの植物の香りにはフィトンチッドと呼ばれる物質が含まれていて、これにはリラックス効果があるといわれています。具体的な効果としては、血行促進、疲労回復、自律神経の調整などです。
こうした自然の力によるストレス解消法としては、森林浴のほかに日光浴も効果的といわれています。人は日光を浴びると幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌され、脳の興奮を抑えてくれるのです。
仕事において大きなストレスがかかっている状態は、言い換えれば常に精神的に負荷がかかっている興奮状態のため、仕事中に感情が高ぶってしまいやすい人は自然に触れる機会を作ってみましょう。
③健康的な食事を摂る
人が感じるストレスの度合いは、その人の健康状態や生活習慣によっても大きく異なり、健康な人ほどストレスをため込みにくいため、健康的な生活を意識することでストレスを解消することができます。
とはいえ、今すぐに昨日までの生活習慣を変えることはなかなか難しく、何から始めれば良いかわからないという人もいるでしょう。そんな場合は、毎日の食事から健康を意識してみることがおすすめです。
食事で摂取できる栄養素のなかには、ストレスやイライラを和らげる効果があるものもたくさんあり、ビタミンやミネラルなどがそれに当たります。そのほかの栄養素もバランスよく摂取できれば、免疫力も高まり、ストレスに負けない体を作ることができるでしょう。
④掃除をする
前述のとおり、ストレスの解消にはセロトニンやエンドルフィンといったホルモンが効果的です。これらのホルモンは日常のさまざまな行為で分泌を促進させることができ、掃除をすることも有効な方法として挙げられます。
つまり、掃除をすることは身の回りがきれいになることだけでなく、このセロトニンやエンドルフィンの効果によって気分までスッキリとリラックスすることができるのです。
ほかにも、ほうきを左右に動かしたり、一定のリズムで拭いたりといった反復行動の多い掃除は頭が空っぽの状態でもおこなえるため、ストレスで疲れ切った頭や心を休めることもできますよ。
⑤瞑想する
仕事のストレスがやばい人のなかには、仕事のさまざまなことに気をとられ、悩みやモヤモヤなどで頭がいっぱいになっている人も多いのではないでしょうか。しかし、そんな状態で仕事をこなそうとしても、負の感情や沈んだ心によって集中したり冷静に判断したりすることができません。
いろいろな悩みで心や頭が疲れてしまった場合は、寝る前や休憩時間などに、目を閉じて余計な情報を遮断し、瞑想してみましょう。仕事のことなどは何も考えず、心も頭も空っぽにすることがポイントです。
瞑想には、何も考えずに心を落ち着かせること、心を静めて無心になること、という意味があり、不眠やうつ症状の改善、集中力や生産性の向上などに効果があるといわれています。
瞑想によって仕事について考える時間と何も考えない時間をはっきりと分けることで、ストレスがやばい状態から解放される時間を作ることができるため、ストレス解消法として取り入れてみてくださいね。
私自身、仕事でストレスがたまってきた際には、意識的に休憩を取るために席を離れるようにします。また、睡眠が何より重要だと考えているため、8時間以上寝ることもストレスをため込まないために心掛けていることの一つです。
公認心理師がアドバイス! 仕事のストレスがやばいときに心を軽くする考え方とは
ここまでは、ため込んだストレスを解消して元気な自分を取り戻す方法を解説してきましたが、ストレスは考え方次第で感じ方の度合いをコントロールすることもできます。
そこでここからは、キャリアコンサルタントと公認心理師という2足の草鞋で、多くの人の就職や仕事の悩みに寄り添ってきた吉野さんに、仕事のストレスがやばいときにおすすめの考え方について解説してもらいます。
普段からストレスを感じにくくなって、仕事を含むあらゆる時間を有意義に過ごしたいという人は、吉野さんの心を軽くする考え方をぜひ参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るストレス対処のカギは「コーピング」の習得にある
ストレスケアは、場数を踏むことで上達させることができます。
ストレスケアが下手なうちは「逃げる」と「我慢する」の2パターンしか対処できません。これではストレスを溜めて溜めて、最後は爆発してしまうのです。
適切なストレス対処のことを「コーピング」といいます。決定的な特効薬があるのではなく、小さく・いろんなことを・自分に合ったスタイルで実施していくのです。
やばい瞬間を成長プロセスのチャンスと捉えてストレスに対処しよう
スポーツをすれば、筋肉痛にもなるし、怪我もするでしょう。準備体操や応急手当を身に付けていくことで、長くスポーツを続けていくことができます。「スポーツは危ないから一切やらない!」というのも極端な行動です。
この準備体操や応急手当にあたるものが、「ストレスコーピング」になります。実践していくうちに技も増えるし、コツもつかめます。「やばい」と思う瞬間こそが、ストレスコーピング上達のチャンスと言えるでしょう。
今の皆さんは「やばいと思ったけど、なんとかなった」という成長プロセスの途中にいるのです。
「あの時、あきらめなくてよかった」「対処できる自分に成長できた」と、未来の時間と自分を信じてみましょう。
仕事中にストレスをため込まないためには? 明日から試せる3つのアクション
仕事中にストレスをため込まないための3つのアクション
- 自分で毎日目標を決めて達成できた経験を増やす
- 一日の業務内容を整理して仕事の比重を明確にする
- 仕事のなかで気分転換できる方法を見つける
ここまでは、一度たまってしまった仕事のストレスを、仕事以外の場面でリセットする方法について紹介してきましたが、仕事中にもできるだけストレスを増幅させないように行動できれば、ストレスがやばい状態になることを未然に防ぐことができるでしょう。
そのためここからは、仕事中にストレスをため込まないための3つのアクションを解説します。どれも明日から試せるものばかりのため、まずは自分のできる範囲で行動に移して、ストレスがやばくならない働き方を意識してみてくださいね。
①自分で毎日目標を決めて達成できた経験を増やす
仕事のストレスがやばいと感じている人のなかには、問題を自分一人で抱え込んだり、ストレスを受けすぎて自分に自信がなくなってしまっている人も多いでしょう。しかし、仕事でストレスを感じるのはあなたが仕事に対して真正面から誠実に向き合おうとしているからであり、あなた自身の問題ではありません。
だからこそ、自信をなくしたり仕事で気持ちが疲れてしまっているときこそ、自分の頑張りを認めてあげる機会を作ることが大切です。
毎日の仕事で自分なりに小さな目標をいくつか立ててみましょう。たとえば「この業務は〇時までに終わらせる」といった仕事に関することや、「人との会話のなかでポジティブな言葉を〇回以上使う」といった前向きな姿勢に関する目標などです。
こうした自分で決めた目標を書き出しておき、一日の終わりにいくつ達成できたか振り返ってみてください。自分は今日これができた、こんなに頑張れたという達成感を目に見える形で得ることができるため、その日の仕事の大変さが報われストレスを軽くすることができます。
- ほかの人と自分を比べて暗い気持ちになります。どうやって自分を褒めれば良いですか?
小さな成功や達成に目を向けて自分を認める機会を増やそう
自分を褒めるためにいくつかの具体的な方法を試すことが有効です。まず、小さな成功を経験することから始めてみてください。
日々の仕事のなかで達成した小さな目標や進展を意識し、自分に対して「よくやった」と声をかけてみましょう。今日のタスクをすべて終えた、自分なりに工夫して問題を解決したなど、些細な達成や成功体験で構いません。
また、感謝のリストを作成することもおすすめです。自分が持っているスキルや経験、日々受けている周囲からのサポートなど、小さなことでも良いので感謝できることをリストアップしましょう。
リストを見返すことで、他人と比べることなく自分自身の価値を見つめ直すことができます。
②一日の業務内容を整理して仕事の比重を明確にする
仕事のストレスがやばい状態になってしまっている人のなかには、仕事にかかわるすべてのことがストレスであるかのように感じている人もいるのではないでしょうか。しかし、そうした意識を持ったままで働いてしまうと、仕事中に心が休まる瞬間がなく、常にストレスを増幅させ続けることになります。
そのため、仕事という大きな枠組みでとらえるのではなく、一つひとつの業務を整理し、どの仕事がどの程度ストレスを感じるのかそれぞれの比重を明確にしてみましょう。
たとえば、チームでおこなわなければいけないストレスの大きい作業と一人でもおこなえるストレスの小さい作業など、その日の業務を整理することで自分にとってよりストレスをため込みやすいポイントが見えてきます。
そこから、「この仕事はストレスを感じやすいから早めに片付けられるように動こう」「この仕事は明日やっても問題ないからほかの仕事だけ頑張ろう」というようにストレスの度合いによっておこなう仕事の順序や働き方を工夫してみましょう。
そうすることで、仕事のストレスを「やばい」だけで片付けてずっと重い気持ちで働き続ける状況を脱し、一日のストレスを最小限に抑えることができますよ。
業務をうまく制御するにはまず、仕事の優先順位を明確にし、タスクを細分化して計画を立てましょう。
定期的な休憩を取り入れ、リラックスする時間を確保することも業務スピードを落とさないために重要です。また、同僚や上司とのコミュニケーションを密にし、サポートを得ることもストレス軽減に役立ちます。
③仕事のなかで気分転換できる方法を見つける
仕事でストレスを抱えすぎると集中力やモチベーションを維持することが難しくなるため、仕事のパフォーマンスが低下し、仕事でストレスを感じているのに仕事がなかなか終わらせられないという状況になりかねません。
だからこそ、自分なりに気分転換する方法を見つけておくことで、仕事中にストレスがたまってきたと感じたときに、その場でストレスを解消できます。
デスクワークが多い人であれば、ときどき背伸びやストレッチをして体のこわばりを解いてみるのがおすすめです。ほかにもコーヒーなどに含まれるカフェインは集中力を高めてくれる効果があるといわれているため、休憩の時間をとって気持ちを切り替えてみてくださいね。
気分転換におすすめの方法は、少しの時間でも音楽を聴くことです。こっそり鼻歌を歌うのも良いですね。
音楽は、たちどころに自分を違う世界へ連れて行ってくれます。歌詞に励まされたり、「推し」を思い出すことで、元気付けられることもあるでしょう。
ストレスをため込むループを断ち切る! 環境を変えて問題を改善する3つの方法
環境を変えてストレスをため込む状況を改善する3つの方法
- 部署異動を申し出る
- 転職を検討する
- 休職して仕事から離れる時間を作る
ここまで、ストレスをため込まない働き方や私生活のなかでストレスを解消する方法について解説してきましたが、ストレスがやばくなりやすい環境そのものを変えることも一つの改善方法としてあります。
しかし、今の慣れた環境を変化させることは場合によっては大きな労力が必要であり、新しい環境に慣れるためには少なからずストレスを感じることがあるかもしれません。だからこそ、そのことをよく理解したうえで自分に合った方法で問題を改善しましょう。
ここからは、環境を変化させることでストレスがやばくなる状況を脱する3つの方法を解説します。これ以上ストレスをため込み続ける場所にいたくないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
①部署異動を申し出る
仕事内容やその部署での人間関係がストレスの原因になっている場合は、部署を異動しておこなう業務や一緒に働く人を変えてみることがおすすめです。
企業は多くの部署がさまざまな仕事を分担することで成り立っているため、一つの場所でうまくいかなくてもほかの部署なら自分の強みを活かせる仕事があるかもしれません。上司に相談し部署異動を申し出てみましょう。
しかし、部署異動のデメリットは異動の申し出が必ずしも通るとは限らないことです。人間関係がうまくいっていない相手が上司だった場合なども、異動の申し出る際のハードルを高めてしまうかもしれません。
直接部署の上司に相談しづらい場合は、人事部門や企業内のホットラインに相談してみるなどして、今の勤め先を辞めずに改善できる方法を探してみても良いでしょう。
②転職を検討する
業界や業種そもそもが合っていない、企業の待遇や仕事の量にストレスを感じる場合は、転職によって自分の価値観にマッチする企業で働く方法が効果的です。
しかし転職を検討する場合は、きちんと自分に合った就職先を見つけることができなければ、せっかく新しい環境に移っても、これまで通りストレスを過剰にため込むことになるでしょう。
そのため、今の自分にはどんな仕事が向いているのか、自分はどんな働き方がしたいのかなど自分自身への理解を深めてから行動に移すことが大切です。
自分の理想とする働き方を見つけられたら、業界研究や企業分析、選考対策などもしっかりおこなって、次こそはいきいきと働ける企業への就職を目指してくださいね。
- 仕事のストレスがやばいときの転職理由はどう答えればマイナスな印象にならないですか?
今の職場を下げる言い方は避け前向きな働く意欲を示そう
仕事のストレスが原因で転職活動をしていても、応募先企業に伝える理由は、ポジティブで建設的な視点で伝えることが重要です。
「現在の職場で多くの貴重な経験を積んできましたが、さらなる成長と新たな挑戦を求めています。」「自分のキャリアビジョンに合致しており、貴社での新しい役割を通じて、更なる専門性を高めたいと感じています。」などと伝えましょう。
そうすることで前向きな理由で転職を考えていることをアピールできます。
「現在の職場でストレスを感じている」「職場環境を変えたい」など、思っていることをそのまま伝えるとネガティブな印象を与えてしまう可能性があるため、本音ですべてを伝えるのは避けましょう。
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③休職して仕事から離れる時間を作る
仕事のストレスがやばすぎて「働くこと自体がつらい」と感じてしまっている人は、休暇を取ったり休職したりしてみても良いでしょう。
前述のとおり、ストレスの解消法にはさまざまなものがありますが、仕事のストレスが大きすぎて何もする気になれないのではどんな解消法も意味がありません。
一度仕事から離れて自分のためだけに過ごす時間を作ることで、ため込んでしまったストレスを解消できたり、自分がこれからどうしていきたいのかを前向きに考える心の余裕が持てたりするでしょう。
ストレスはどんな人でも感じていることであり、そのストレスから身を守ろうとするのは当然の行為です。だからこそ、自分の心身が仕事のストレスに対して「やばい」と悲鳴をあげているのであれば、無理をせずに仕事と距離を取り、自分を労わってあげることも忘れないでくださいね。
うつ病の症状の一つに「貧困妄想」があります。現実以上にお金がない、もしくはなくなったらどうしよう、と不安で苦しくなる症状です。
皆さんのなかには「休職すると給料がもらえないのでは?」という不安を抱えている人もいるかもしれませんが、実際は傷病手当金、自立支援医療制度など、各種社会制度が充実しているので、安心してくださいね。
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今感じている仕事のストレスのやばさを理解して適切な対処で自分を労わろう
仕事にかかわらず、人は日常生活のさまざまな場面でストレスを感じながら生きています。ほど良いストレスはその人の生活に良い刺激となりますが、過剰なまでにストレスを受けすぎると、体や心の健康を害してしまうため、一人で抱え込まず正しく対処することが重要です。
まずは、自分の心身のSOSやストレスの原因に気付き、「ストレスがやばい」の一言で片付けずに、自分の状況を理解しましょう。今のストレスを解消する方法も取り入れることで、心身をリフレッシュし、次にどう行動すれば問題を改善できるのかイメージしやすくなります。
自分の状態を冷静に見つめ直せるようになり、今の環境を変えるべきだと感じた場合は、環境を変えた後にまたストレスをため込んだり後悔したりしないためにも、自分に合った方法を見極めてアクションを起こしてくださいね。
このように、仕事のストレスはやばいまでにならないに越したことはありませんが、どんな状況であっても対処の仕方はたくさんあります。仕事のストレスがやばいと感じている人は、現状を悲観しすぎず、自分にできることから始めて、有意義な社会人生活を取り戻しましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る自分の健康と幸福を最優先に考えて仕事のストレスに対処しよう
日々の仕事で感じるストレスは、心身に大きな影響を及ぼします。そんな状況を改善するためには、まず自分が何にストレスを感じているのかを明確にしましょう。
現時点でため込みすぎているストレスは、きちんと清算することが大切です。悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してみましょう。友人や家族、同僚などに話すことで自分の気持ちが整理され、新たな視点や解決策が見つかることがあります。
さらに、適度な運動や良質な睡眠もストレス解消に効果的です。軽いジョギングやストレッチのような無理のない範囲での運動で気分をリフレッシュし、しっかりと睡眠を取って疲れた心身を休ませましょう。
特に睡眠は、不足すると逆にストレスを増幅させる原因となるため、寝室の環境を整え、リラックスして眠れるように意識することが大切です。寝る前にスマホを見る機会を減らす、リラックスする音楽を聴くなどの対策がおすすめですよ。
手に負えないストレスは一人で抱え込まず周囲に頼ることも大切
どうしても今のストレスが自分の手には負えないと感じたら、専門家に相談することを検討しましょう。産業医やカウンセラー、心療内科などの専門家は、あなたの状況を客観的に分析し、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。
最後に、職場の変更を検討することも一つの方法です。部署異動や転職により環境を変えることで、大きく改善できる場合があります。あなたの健康と幸福が最優先なので、自分を大切にしながら少しずつ実践してみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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