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民間企業で働いたことだけが社会人経験とみなされる風潮がある気がします。
民間企業での勤務経験だけが社会人経験として見なされる風潮があるのはなぜですか?
業界研究をしていると、必ずと言っていいほど「公務員や教員は民間企業で働いたことがないから社会人としての自覚がない」「独自の閉鎖的な空間で働いているから社会を知らない」という主張を見かけます。
私としては、むしろ民間企業の方が(BtoCは除き)同じような世界の人々としかかかわっておらず、公務員や教員の方がより深く社会とかかわっているのではないか、と感じています。
また、同じ会社に何年も勤めていれば、必然的にその会社のことしか知らないということになると思います。それなのに、「民間企業で働く=公務員や教員とは違い社会人経験を積んでいる」ということになるのも釈然としません。
なぜこのように言われる風潮があるのでしょうか? こう言われているのを見ると、仕事の選択を躊躇ってしまいます。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
公務員も民間も種類の異なる社会人経験を積める
公務員でも教員でも民間企業でも、働いて報酬を得て経済的・社会的に自立しているのであれば、それは同じく「社会人経験」なのではないでしょうか。
質問者さんの質問内容に、公務員や教員に対して「社会人としての自覚がない」「社会を知らない」という主張を見かけるとありますが、それは「社会人経験がない」ということとは若干異なるかと思います。
ではなぜそのような主張がなされるかというと、公務員や教員は「利益を追求する」ことが目的ではないため、そこで培われた考え方や行動原理などが営利企業(ビジネス分野)と相いれないことがあるためではないかと思います。
「独自の閉鎖的な空間で働いているから社会を知らない」という主張をしている人は、その「独自な社会」に触れたことや、きちんと調べたことがないのかもしれません。
私はこれまで民間企業でも働き、教員としても働き、公務員として役人をしていた経験もあります。私の経験から言えば、質問者さんが書いているように「公務員や教員の方がより社会と深くかかわっているのではないか」という主張も、ある意味当たっている部分があります。
自分に合った「社会人経験」ができる環境にチャレンジしてみよう
民間企業だとしても独特な閉鎖的環境であることもしばしばあります。どちらが良い悪いということではなく、それぞれの特徴があるだけということです。
どの組織、どの業界だとしてもある程度は独自の組織文化や風習がありますが、自分たちでは普通のことと感じています。それを外部から見ると「独特で閉鎖的」と見えることもあるでしょう。
民間企業でも、公務員でも、教員でも、それぞれに目的があり役割があります。質問者さん自身の価値観や大切にしたいことと合致すると思えるのであれば、その感覚に自信を持って挑戦してみてはどうでしょうか。
民間企業での勤務経験だけが社会人経験としてみなされることはない
質問者さんの問いにあるように、民間企業でも同じような世界の人々としかかかわっていなければ、狭い視野になることもあります。公務員や教員から民間企業へ転職する人も多くいるので、公務員や教員は社会人経験がないと考える必要はまったくありません。
仕事の目的の違いから「社会人経験がない」と考える人がいる
公務員や教員は社会人経験がないのではなく、民間企業は利益を追求する仕事であり、公務員は市民や生徒のための仕事といった違いだけです。しかし公務員や教員は安定した収入で、無理せず長く働くことができるといった、間違った捉え方をしている民間企業の採用担当者がいることも事実です。
転職では、ジョブ型雇用が多く職種や職務で募集をおこなう企業が多いため、公務員や教員の経験をどのように民間企業で活かせるかを考えてみる必要があります。たとえば経理職の募集で、教員経験だけでは採用につながらないこともあるでしょう。
仕事の選択は、何をやりたいかを軸として考えてみてください。教員として活躍したいならば教員を目指すべきですし、公務員として市民のために汗を流したいならば、目指すと良いでしょう。
繰り返しになりますが、民間企業で働くことが社会人経験を積んでいるわけではありません。
こちらのQ&Aでは、公務員から民間企業への転職は不利かという疑問にキャリアアドバイザーが回答しています。
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