この記事のまとめ
- 出世する人の特徴を把握して出世へと近づこう
- 出世する人は日々の過ごし方から意識している
- 自分のキャリアプランを見据えた目標設定が重要
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
働く中で「一生懸命働いているのに出世できない……」と悩む人もいるかもしれません。また、若手の社会人の中には「いずれは出世して活躍したい」と理想を思い描いている人もいると思います。
出世する人=仕事ができる人というイメージを持つ人が多いですが、ただ仕事ができるからという理由だけで出世ができるとは限りません。
この記事ではキャリアアドバイザーの柴田さん、加藤さん、小松さんとともに出世できる人の特徴や出世の機会を逃す人の特徴を解説するので、自分と照らし合わせながら参考にしてみてくださいね。
出世する人の特徴をマインド面とアクション面の両方からつかもう
出世する人=仕事ができる人だけではないと上記でもお伝えしましたが、出世する人の特徴は何事もポジティブに捉える人や目標を明確に持つ人などさまざまです。
出世したいと思うのであればどんな人が出世するのか、どの部分が優れているのか特徴を把握し、自身に取り入れていく必要があります。
記事ではまず「出世する」とはどういうことなのか説明します。出世する人の定義を理解した後に、出世する人はどんな人かマインド面とアクション面から特徴を解説します。普段自分に足りていない行動などが明確にわかりますよ。
その後に出世する人がおこなっている習慣を解説しているため、自分に取り入れられるものがあればぜひ、実践してみてください。
最後に出世を遠ざけてしまう人の特徴を説明しているので、自分に当てはまっていないか振り返る機会にして、理想とするキャリアへ近づきましょう。
そもそも「出世する」とはどういうことか
出世するとは、職場で現在のポジションから地位や役職が上がり、責任や権限が増えること。たとえば一般社員から主任、課長、部長など組織内で階層が上がることです。
出世したいと思う理由は人それぞれですが、おもな理由は下記が考えられます。
出世したい人の理由
- 今よりもっとやりがいのある仕事がしたい
- 出世してもっと収入を増やしたい
- 自己成長につなげたい
出世したい人は、今より現状を変えたい人や出世を通して自己実現を果たしたい人が多いです。
しかし、「あの人そんなに仕事できるほうではないのに、なんで出世したのだろう?」と思った経験があるのではないでしょうか。
これは、ほかの人からは仕事ができない人と見えているかもしれませんが、上司からは見えている部分が違っている可能性があります。
もちろん出世するためには仕事ができるのは大切ですが、上司へ自身を売り込む交渉力や魅せ方が重要です。まずは自分の能力をアピールするためにも、出世する人の特徴を把握し、自身を振り返りましょう。
会社の規模や社風によって役割や権限委譲に差があるので何とも言えませんが、20代で部下を持つ立場で活躍していると、世間一般では出世していると表現できるでしょう。
出世したい人は周りからの見え方を知ることが重要です。以下の記事は、面接で周りからどう見られているか聞かれた際の答え方について解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
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出世する人の特徴10選を性格面・行動面に分けて紹介!
「出世する人はどんな人?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。出世する人の特徴はさまざまあります。
今から、出世する人の特徴を性格面と行動面に分けて10個紹介していきます。出世したいと考えるのであれば、出世する人の特徴を理解して自分を客観的に捉え、取り入れていく必要があります。
自分に当てはまっているものはあるか、足りていない部分は何か自身を振り返るためにも具体的に理解しておきましょう。
出世する人の性格面の特徴5選
まずは出世する人の性格面の特徴から把握していきましょう。自分の性格を日常的に振り返る機会は少ないですよね。
生まれながらに持った性格は、遺伝的な要素もあるためすぐに大きくは変えられませんが、行動次第で取り入れられる部分も多く存在します。
まずは自分の性格を客観視して、少しずつ段階を踏みながら自分の性格を見直していきましょう。
①何事もポジティブに捉える
仕事をしていると失敗は誰しも経験するはずです。しかし出世する人は失敗で落ち込むのではなく、失敗を成功の糧として前向きに反省しつつ、新しいことにも積極的に取り組むチャレンジ精神があります。
ポジティブな人は笑顔が多く明るい表情になり、自然と周りに人が集まってきて良い影響を与えるため、社内全体が活気付きます。結果として上司から高評価を得られます。
たとえ仕事で失敗しても落ち込むだけでなく、同じ失敗を繰り返さないために対策を講じながら、今後の仕事に活かしていくことが大切です。
自分のおこなった仕事の実績を記録に残しておき、評価面談や1on1の際に上司にアピールすることが有効です。
上司も部下の仕事のすべてを観察しているわけではなく、また時間とともに記憶も薄れていきます。記録というデータで実績を示すと、あなたの会社への貢献度を事実ベースで伝えることができるので、説得力が高まります。
いつも仕事でうまくいっている人は多くはないはずです。以下の記事では仕事がうまくいかない場合、状況に応じた対処法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
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②謙虚で人を見下さない
人を見下すような態度を取る人は、たとえ仕事で大きな成果を上げても周囲からは尊敬されません。
出世する人は、若手社員として働いているときから後輩などにおごった態度を取るのではなく、謙虚な姿勢の人が多いです。
さらに謙虚な姿勢は、出世するためだけでなくビジネスでも大切なマナーです。役職を持ったうえで会社の顔として礼儀正しい態度が取れると、人として尊敬されさらに出世できるチャンスが広がります。
礼儀とはそもそも他者を尊重し、敬う言動を意味します。礼儀をわきまえている人は常に相手に配慮しながら業務に当たるので、円滑に物事を進めることができます。
一方で礼儀知らずな人は他者とトラブルを起こしやすいので、上司からも「信頼関係が形成しづらい」と評価されがちです。
③他人の意見を素直に聞き入れる
自分では無意識である、悪い点を指摘してくれる人の話を聞き入れなければ、いつまでも自分の欠点を改善することは難しいです。
自分が上司の立場になって考えると、アドバイスを素直に聞いて直そうと努力している部下の方が、より優れたリーダーへ育てたいと思いますよね。
上司だけでなく部下の意見も柔軟に聞き入れることで、後輩からも信頼されるリーダー的存在になれます。
さらに素直な人は広い心を持っているため、たくさんの人から好かれやすく職場でもより良い人間関係が築けます。
自身の好き嫌いで人を判断せず、自己成長のためにもさまざまな人の意見を柔軟に取り入れると出世へと近づけるはずです。
④コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人は社交性や協調性があるため、周囲から好感を持たれやすく、人脈を広げることに長けています。
さらにコミュニケーション能力が高い人は、聞き上手な人も多く相手の話を理解することにも長けています。話を聞いてもらえて、なおかつ的確なアドバイスがもらえると上司や部下からの評価も高くなり、より信頼されます。
また、自分の考えをきちんと周囲に言語化して伝えられるため信頼して仕事を依頼されやすいです。
コミュニケーション能力はすぐに伸びるものではないため、まずは日頃から相手の立場になって考え、話をしっかり聞くことから始めてくださいね。
- 人付き合いは苦手な方です……。出世するためには、やはり上司との飲みなどには参加しないといけないのでしょうか?
会社は仕事の場なので業務上のコミュニケーションの方が大切
多くの仕事はチームワークで進めていくため、最低限のコミュニケーションは欲しいところです。
とはいえ、コミュニケーション能力とは必ずしも、話が上手であったり、社交的であったりすることを指すのではなく、ましてや飲み会に行くことではありません。
業務上必要な報告・連絡・相談をこまめにおこない、情報共有を密にできることの方がよほど重要です。それは口頭に限ったことではなく、チャットやメールなどの文章によるコミュニケーションも含みます。
人付き合いが苦手であれば、むしろテキストコミュニケーションで相手の信頼や評価を勝ち取るという戦略も有効でしょう。上司が飲み会好きの場合、飲み会によく来る部下はかわいく思うものですが、あくまでも会社は仕事をする場です。
飲み会に来るよりも、きちんと仕事をして、しっかりと成果を出すことの方が、上司の信頼を得られるでしょう。
どんなにコミュニケーションが上手な人でも上司が嫌いな場合、うまく付き合うのはなかなか難しいですよね。以下の記事は、ストレスをためずに上司とうまく付き合うコツについて解説しています。ぜひ、確認してくださいね。
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⑤向上心があり努力し続ける
仕事で向上心を持って努力していく姿勢は、どんな仕事でも大切です。しかし出世するためには、必要なスキルの獲得や能力を伸ばす努力をしなければなりません。
会社は向上心が強くモチベーションを高く持って仕事に取り組む人に期待し、評価をして役職を与えてくれます。向上心がある人はたとえ一つの仕事で成果を出しても、十分に満足せずさらに高みを目指して自己研鑽をおこない努力し続けます。
モチベーションも高いため仕事での努力は苦にならず、目標達成に向けて足りないスキルがあれば、どんどん習得し成長していけるはずです。
そうすることで、出世するスピードも早くなり理想のキャリアを築いていけますよ。
社会人とひとくくりに言っても、身に付けるべき能力やスキルは人それぞれ違います。
「自分が今、与えられている業務を100%でこなすために、必要な能力・スキルは何だろう」という視点で考えてみると自己研鑽で取り組んでいくべきことがわかるはずです。
努力をしたくても、自分に今の仕事が向いていないと感じると努力するのも苦痛ですよね。以下の記事は、向いていない仕事でも楽しくするコツなどを解説しているため、ぜひ確認してください。
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あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい
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出世する人の行動面の特徴5選
出世する人の特徴として、性格面以外に日頃からどのような行動をしているのか気になりますよね。性格面ではなかなか変えられない部分もありますが、行動面は意識次第ですぐに日常に取り入れることができます。
さらに出世する人の行動を取り入れることで、自分の仕事に対する意識も変わってきます。
今から、出世する人の行動面の特徴を5つご紹介します。出世する人がどのような行動をしているのか、一つずつチェックしてくださいね。
①物事を冷静に判断できる
仕事でトラブルを起こしてしまい、パニックになることがあるかもしれません。そうした際に、瞬時に落ち着き冷静な判断や決断ができる人は、仕事で重宝されます。
急なトラブルが起きた場合に最善な解決策を打ち出すには、物事を本質的に見抜く力である「洞察力」を身に付けることが大切です。
洞察力が身に付くことで、問題の本質を見抜き最適な解決策を熟慮できるため、的確な判断力や解決策を考案する力が発揮できます。
冷静に的確な判断ができる上司は頼りがいがあるうえに、信頼も得られるため出世しやすいです。
常に「最悪の事態」を想定しておくことで、多少のことには動じなくなるでしょう。
そのうえで、問題が発生した際に「なぜ」という理由を探すのではなく、「どうやって」その問題を解決するか、未来志向で方法を模索することを習慣にしましょう。
問題解決力が高まれば、事象を構造的に分解してとらえられるようになり、洞察力も高まります。
物事を冷静に判断するには状況把握力が大切です。以下の記事では状況把握力を身に付ける方法について解説しているのでぜひ参考にしてください。
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②目標を持って仕事している
自分が将来どうなりたいのか、キャリアを明確に決めて目標を持ちながら仕事をする人は出世する人が多いです。たとえば「◯歳までに役職者に就く」や「◯歳までに◯に挑戦する」などの長期的な目標です。
目標を持って仕事をすると、その達成に向けた具体的な行動計画を立てることができ、効率的に仕事を進められます。
しかし長期的な目標だけでなく、最終目標達成のための必要な行動を示す、中長期での目標設定も大切です。たとえば「今月は新規顧客を2件増やす」など、具体的な数値を提示した目標などです。
若い世代の人は今後ライフイベントによって生活が変化する可能性も大きいため、結婚や出産後も働き続けられるよう、よりキャリアビジョンを明確に決めることが大切です。
- 自分なりの目標やビジョンってどう決めれば良いですか?
自分が人生に求めるものを明確にしたうえで考えよう
「自分の人生を真剣に考えてどうしたいのか」「それはどのような思いから来ているのか」を把握することが、まずは大切です。自分の人生に求めているモノ・コトを知ることは、自分の信念、つまりは軸を持つことにもつながります。
そこから逆算して考えることによって、今、置かれている立場・状況での目標やビジョンも見えてくるはずです。自分の軸を徹底的に意識していきましょう。
「自分のキャリアってどうやって考えれば良いの?」と疑問に思う人もいるはずです。以下の記事では、キャリア形成の考え方について解説しているので確認してくださいね。
面接でキャリアプランの伝え方
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キャリア形成を考える際のポイント
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③見た目の清潔感を大事にしている
心理学者のアルバート・メラビアン氏が提唱したメラビアンの法則によると、コミュニケーションで矛盾したメッセージが発せられた場合、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるとされています。
このように人は見た目から判断する割合が大きく、人はまず外見からその人のことを判断する傾向があります。見た目の清潔感とは以下の通りです。
見た目の清潔感のチェックポイント
- 髪型は整えられているか
- シャツはシワシワのものを着ていないか
- 靴は汚れていないか
ほかにも、デスク周りやカバンの中身など人から見られていない場所を整理し、ものを取り出しやすくするのも良い職場環境作りとしておすすめです。
見た目はすぐにでも改善できる要素なため、今一度上記に当てはまっていないか確認し改善していきましょう。
④能動的に業務に取り組む
能動的とは自分から積極的に働きかけ、ほかの人の指示を待たずに行動することを指します。能動的に行動できる人は、その分成長できるチャンスがたくさん訪れます。
さらに自分で物事を判断し行動する人材がいると、上司からの指示を待たずに迅速に行動できるため、企業成長のスピードアップにも貢献できます。
また、自分が上司の立場になり、どう行動してほしいのか想定して動くことも大切です。上司の求める状況に応じて、的確な判断や行動ができると高評価へとつながり、出世へ近づけるはずです。
言われたとおりにきっちりと仕事をしている、というのは能動的に業務に取り組んでいるとは言えません。言われたことだけやっているのならむしろそれは受動的なのです。
言われなくとも自分で仕事を見つけ、進んでおこなう姿勢がないと、会社では評価されません。
能動的に行動するためには、何事にもチャレンジすることが大切です。以下の記事では、企業が求めるチャレンジ精神について解説しているので参考にしてくださいね。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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⑤効率的に仕事ができる
出世する人は仕事をどう効率良く進めるか常に考えて行動しています。
しかし仕事が早いと雑になるのではないかと思う人もいるかと思いますが、仕事を効率的にこなせる人はスキルも備わっているため、クオリティの高いものに仕上がるのが特徴です。
初めての仕事は時間がかかってしまうのは仕方がありませんが、回数を重ねるごとにクオリティはもちろん、時短も意識して進めていくことが大切です。
効率的に仕事を進めるには、業務を自分なりにマニュアル化しておこなうとミスも減り、スムーズに作業を進められます。
しかし業務をマニュアル化してしまうと、新しいアイデアや思考回数が減ってしまう可能性があるため、簡易的に作成して常に想像力を働かせながら進めると良いでしょう。
優先順位を決めて仕事に取り組むことをおすすめします。
ポイントは、仕事を早くこなせるものから先に手を付けていくということではなく、与えられているミッションを考えた際に、手を付けるべき業務から優先しておこなうということです。
頑張っているのに仕事が遅くなってしまうこともあるでしょう。仕事が遅い人は適切な対処法を知ることが大切です。以下の記事はスピードを速める仕事術について解説しています。ぜひ、参考にしてください!
キャリア支援のプロに聞いた! 企業は出世する人をどう決めている?
ここまで、出世する人の概要や特徴を、性格面と行動面から解説してきました。しかし、「実際企業はどういった基準で出世する人を決めているの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
そこで就活支援のプロであるキャリアアドバイザーの小松さんより、出世する人はどのように決めているのかを解説してもらいます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る出世したいのであれば日々の成果を着実に積み上げよう
多くの企業では人事制度が整備されていて、昇格や昇進の条件を規定として定めています。従業員数が数人の小規模事業者や、創業社長のワンマン経営でもない限り、経営者の一存で従業員の昇進や昇格が決まるということはほぼありません。
昇格は等級制度と評価制度に則って決められることが通例です。従業員の賃金を体系的に決めるために、多くの企業では従業員に等級(グレード)を割り当てています。
このグレードは、在籍年数や評価によって決まることが多いです。評価制度は企業によってさまざまですが、一般的には成果・能力・勤務態度の組み合わせで構成されます。
そして、高評価を獲得することで昇格します。たとえば「当該等級においてA評価を3回以上取得する」など、評価基準と回数、または年数を組み合わせて昇格条件とすることが多いです。
出世は必ずしも規則的にできるわけではない
しかし昇進は昇格ほどシステマチックに決まらないことがあります。たとえば、事業拡大に伴い管理職ポストが増えたり、管理職が急に離職・退職するなどしてポストに空きが出た場合には、突発的に昇進が決まるかもしれません。
一方、定年退職や役職定年など、既存の管理職が制度上ポストから外れて登用されるなど、計画的に昇進がおこなわれる場合もあります。
いずれにせよ、日頃から誠実に仕事をして成果を上げ、それを自分からアピールして印象づけをおこない、ポストの空きや増加があった際に、上級管理職や人事から真っ先に指名してもらえるようにしておくことが有効です。
今からでも取り組める! 出世するための4つの習慣
今からでも取り組める! 出世するための4つの習慣
- 健康的な生活を送って心身を強くする
- 業務の効率化を考える
- 他人の意見に流されない自分軸を持つ
- 仕事に役立つスキルを勉強する
出世するためには、日常的な過ごし方が重要です。今から出世するための4つの習慣をご紹介します。
「出世する人の習慣は難しそう……」と思う人もいるかと思いますが、明日からでもできる内容もあるため、ハードルが高すぎるものではありません。
ただ、すぐにすべてを変えることは難しいでしょう。まずは1週間を目処に続けてください。周りの人に宣言したり、達成できたらご褒美を用意するなどで強制的に習慣化するのも良いです。
無理のない範囲でできることから少しずつ取り入れて、習慣化してくださいね。
①健康的な生活を送って心身を強くする
仕事でいつでも高いパフォーマンスを発揮するためには、心身ともに健康的な状態を維持しなければなりません。
特に成人の最適な睡眠時間は6時間以上を推奨されていますが、令和3年度 健康実態調査結果の報告によると、実際に6時間以上睡眠時間を確保できている成人の割合は男女ともに3割弱と少ない傾向です。
またパフォーマンスを発揮するために睡眠時間の確保も大事ですが、適度な運動やご飯を3食しっかり食べることも健康的な生活を送るうえで大切です。
仕事に全力で熱意を持って取り組めるように、もう一度自分の生活習慣を見直してみましょう。
- 激務でストレスをため込んで、生活習慣が乱れてしまいます……。
日頃から生活リズムを整えて乱れを最小限に抑えよう
激務のときには気持ちに余裕がなくなってしまい、どうしてもストレスをため込みがちです。
それがやがて眠れない、バランスの良い食事を取れないという事態を引き起こし、生活習慣も乱れることにつながります。
そうなると、業務にも身が入らなくなるので、いつまで経っても激務が解消しないどころか、さらに大混乱という事態を招きかねません。
忙しくてもしっかり眠り、食事をして、たまには時間を取って休息するなどして、ストレスをため込まないように日頃から注意しましょう。
②業務の効率化を考える
先ほども出世する人の特徴で仕事を効率的におこなえる人を挙げました。業務の効率化を考えるうえで、まず自分がなぜ効率的におこなえていないのか分析してください。
そもそも仕事自体に集中して取り組めていないのか、計画を立てて仕事の優先順位をつけられていないのか原因を明確にしましょう。
原因がわかれば、自身でどのような対策ができるのか考えます。仕事をする環境を変えたり、時間を決めて集中して取り組むことで無駄な時間が省けて残業が少なくなりプライベートの時間も充実させられます。
さらに身の周りにいる仕事が早い人に実際に話を聞いて参考にすると、自分では思いつかない解決策のアイデアが生まれるかもしれませんよ。
仕事が早い人に話を聞いて効率化を参考にできますが、自分自身を客観視して改善策を考える必要もあります。以下の記事を参考に考えてみてくださいね。
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仕事が終わらない! 今すぐやれる4つの行動と磨くべき力とは
仕事が終わらなくて辛い人へ、考えられる原因とそれを解決するために磨くべき力をキャリアコンサルタントとともに解説します。仕事が終わらないループを脱するアクションなども細かく解説しているので、参考にして仕事をスムーズに終わらせましょう!
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③他人の意見に流されない自分軸を持つ
他人の意見を柔軟に聞き入れながら仕事をすることは大切ですが、その意見に流されない自分の軸を持つことも大切です。
自分のキャリアを決めるときに周りの意見を耳に入れつつも、「自分はどうしたいのか」を基準に行動することが重要です。
ミツカリのプレスリリースによると、10〜20代の若い世代ほど「他人からの評価や見られ方をより大切にする(他己評価)」人が多く、全体の56.1%と高い割合となっています。
世間体を気にするとどうしても他人軸になってしまい、自分の考えがブレるため本当にやりたいことができなくなってしまいます。
自分の考えがブレないためにも、自分が本当にやりたいことや目標は何か明確にし、日常生活の中で自分で意思決定する機会を増やしましょう。
管理職の仕事は意思決定であり、時には苦渋の決断が迫られることもあります。
その際、優柔不断で決断ができなかったり、感覚的に意思決定をしたりしてしまうと、その後の仕事に悪影響が出てしまいます。
自分の信念や価値観などを明確にして軸を持っている人は「ブレない判断」ができるため、責任ある立場を任せられるようになることでしょう。
企業選びの際、就活の軸を持つことは大切です。以下の記事を参考に自分の就活の軸を見つけてください。
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就活の軸の決め方に悩む就活生向けに、「就活の軸の見つけ方」や「答える際の注意点」をキャリアコンサルタント監修により解説する記事です。就活の軸一覧90選と面接での回答例45選も紹介するので、あなたに合った就活の軸がきっと見つかります。
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④仕事に役立つスキルを勉強する
自社の出世する条件として資格取得や昇進試験などがあれば、勉強する必要があります。しかし、企業や職種によって出世する基準は違うため、ただやみくもに勉強するのではなく評価基準を知っておくことが大切です。
たとえば昇進試験があるならば、求められる知識レベルをリサーチし、自分に足りていないものがあれば、身に付ける必要があります。
まずは自社がどのような基準で出世できるのか情報収集から始めましょう。
アドバイザーコメント
加藤 賀子
プロフィールを見る出世したいなら周囲の人たちから信頼される人間になろう
自分・自分の利己心ではなく、他人の利益・幸福を第一に考える利他の心を持って、日々の生活や仕事に取り組むことが、出世を望んでいる人には大切だと考えます。
能力があるから、仕事ができるからというだけでは、人の上に立つことはできません。人として、他人から信用してもらえる・この人についていきたいと思ってもらえる人間性も必要です。
私の周りで出世や成功を収めている人に共通するのは、美点凝視に長けているということです。
人は、他者の失敗や短所ばかりに目がいってしまうことが多いものですが、相手の強みや長所を瞬時に把握し、それを相手に言葉にして伝えることができると、周囲からの信頼を得やすくなります。
日頃から人の長所に目を向けて言語にすることが大切
この人たちは、たとえば飲食店の店員さんに対して、食事を運んでもらった際に「笑顔が素敵だね。元気になるよ!」「丁寧に置いてくれてありがとう。料理を丁寧に置いてもらえると気持ちが良いね」など、相手の良いところだけではなくプラスアルファの言葉も付けて伝えます。
その人たちはさらに、相手の弱みも強みに変えて伝えることにも長けています。まさに相手が嬉しくなる・気持ち良くなるかかわりが、どんなときでもどんな状況でも自然とできるのです。
これは簡単そうに見えて意外と難しいことです。人の上に立って活躍したい人は、日頃から人の長所や強みを発見することを習慣づけ、そして言葉に出して相手に伝えるよう心掛けてください。
出世するうえで自分の得意なことを見つけて伸ばすことも大切です。以下の記事では、得意なことを見つける方法について解説しているので確認してくださいね。
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得意なことを見つける10の方法|得意を仕事にする方法も解説
「得意なことがない……」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この記事では、得意なことの見つけ方に加えて、得意なことから「自分に合った仕事」を見つける方法をキャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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当てはまると危険! 出世しない人の特徴4選
当てはまると危険!出世しない人の特徴4選
- 日々の業務をただこなすだけになっている人
- ネガティブ思考で他人の成功を喜べない人
- 言い訳をして責任逃れする人
- パフォーマンスは高いが自分の仕事しかしない人
出世したいと思うのであれば、出世を遠ざけてしまう特徴を把握する必要があります。これから、出世しない人の特徴を4つ解説していきます。
出世しない人の特徴を把握しなければ、いつまでも自身を振り返ることができずに、出世への道をどんどん遠ざけてしまいます。
もしかしたら自分に当てはまるものがあるかもしれません。出世へ着実に近づくためにも、一つずつ確認して改善していきましょう。
①日々の業務をただこなすだけになっている人
自分を成長させようとする意識が低く、毎日の仕事をただこなすだけの人は多いのではないでしょうか。目の前の仕事をただこなすだけでは、新しい気付きや発見は生まれず、やはり仕事のやりがいに欠けるものです。
出世する人は自ら成長できる環境に身を置き、日頃から学ぶ姿勢で過ごしています。
ただ自分の与えられた仕事だけでなく、会社のためになるように自ら行動しアイデアを出したり意見して会社をより良くしたりと能動的に動きます。
ただ日々の業務をこなすだけになっている人は、まず成果にこだわり自分の付加価値を見つけてみると、自分だけにしかできないことが見つかるはずです。
- 毎日ただ仕事をこなすだけになっています。どんな思いで毎日仕事をすると出世につながるでしょうか。
自分の仕事の背景を知って主体的な行動を取ろう
最近よく「主体性」という言葉を耳にします。与えられた仕事をまっとうするのは会社員であればごく当然なことです。
評価され出世したければ、与えられた以上のことを自分で見つけてこなしていく姿勢、つまり主体性を持つことが大切です。
それは誰よりも長時間働き、誰よりも量をこなさなければならない、という意味ではありません。
自分がやるべき作業の背景を知り、もっとできることはないのか、などと全貌を俯瞰して考えていれば、自ずと評価され、それが出世につながります。
自分がどんなことにやりがいを感じるかいまいちわからない人もいますよね。以下の記事では、やりがいを感じない原因や、やりがいにつながる要素について解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
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やりがいは働き方に大きな影響があります。記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、やりがいが見つけられない原因と、見つけるための3ステップを解説しています。やりがいがどうしても見出せないときの対処法も紹介しているので参考にしてください。
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②ネガティブ思考で他人の成功を喜べない人
何事にもネガティブ思考で、他人の成功を素直に喜べない人がチームの中にいると、全体の雰囲気が乱れてしまいますよね。
ネガティブ思考の人は、やる前から「できない」と決めつけて自分の可能性の幅を狭めてしまう傾向にあります。
そうすることでせっかく到来したチャンスをつかめずに、自分はダメな人間だとさらにネガティブ思考になり負のループに陥ります。
ネガティブ思考はすぐに改善できるものではありませんが、考え方や自分の発する言葉を前向きなものに変えるだけでも気持ちは変化します。
自分がポジティブ思考になれば、モチベーションが高くなるため同期が成功した場合でも、素直に喜び自分も負けないように行動できるはずです。
さらにポジティブな人と親しくすることは、一緒にいるだけでもその人の思考は移りやすいためおすすめですよ。
③言い訳をして責任逃れする人
言い訳ばかりして自分を正当化して、責任逃れをする人は意外と多いのではないでしょうか。
たとえばミスをしてしまった人が「忙しくて確認する暇がなかった」など、言い訳を並べ自分のミスを認めない人を見たことがある人もいるかもしれません。
ミスを認めなければ、同じ失敗を繰り返さないようにする努力をしないため、また同じ失敗をしてしまい成長できません。
さらに責任逃れをするような人に仕事は任せられないため、部下や上司に悪印象を持たれて出世への道は遠ざかる一方です。
④パフォーマンスは高いが自分の仕事しかしない人
仕事はできるが自分の仕事しかせずに、周囲へ気を配らない人を見たことがあるのではないでしょうか。
確かに、自分の与えられた仕事をきちんとこなしているのであれば問題はありません。
しかし出世をして管理職になれば自分の仕事だけでなく、後輩のマネジメントやほかの業務へも気を配らなければらないため、自分だけの仕事をすることはできません。
自分の仕事だけでなく会社のためになるような仕事やほかの人が時間がかかっている仕事は手助けし、周囲に気を配る必要があります。
今まで自分の仕事以外に目を向けていなかった人は、視野を広く持って自分にできそうなことがあれば率先して手伝いましょう。そうした気配りが周囲から評価され、出世へと近づけるはずです。
- 自分の仕事で精一杯で、ほかの人を手伝う余裕がない場合はどうすれば良いでしょうか?
業務そのものの手伝いでなくともチームへの貢献はできる
確かに自分の仕事が精一杯のときには、ほかの人の仕事を手伝う余力はないですよね。しかし、具体的に手を貸すことはできなくても、気にかけたり声をかけることはできるかもしれません。
まずは、周囲の人たちの仕事に対して「関心を持つ」ところから始めてみてはどうでしょうか。組織は役割分担と相乗効果を前提としているため、チームワークで仕事が設計されています。
たとえ自分の仕事が完遂できていても、ほかの人の仕事が滞ってしまうと、チームとしての目標達成が困難になります。
個人としての視点から、チーム全体を俯瞰する視点へと切り替えると、自分の仕事よりも周囲を援助することが優先になる状況が見えてきます。
その際、チーム全体のことを考えて、進んで他人の支援に入ることで、物事を俯瞰できる人物だと評価されるようになり、結果として出世への近道になることでしょう。
出世したい人は実は減っている? 出世に関する近年の実態も把握しよう
出世したい人は実は減っている? 出世に関する近年の実態
- 出世したい20代はわずか22%弱
- 出世したいおもな理由は「お金」
- 出世したくないおもな理由は「ワークライフバランス」
最近の若い世代では出世したくないという若者も増えているのが実情です。
なぜ20代の若者を中心に、出世したくない人が増えているのでしょうか。それは働き方の多様化が進み、「働く目的が変化したこと」が大きく関与していると考えられます。
転職サイト比較plusが2022年に20〜29歳の男女を対象におこなった出世欲に関するアンケートをもとに、近年の若者の出世に対する実情を紹介していきます。
出世したい20代はわずか22%弱
将来役職者になりたいと思いますか? | |
はい | 22.4% |
いいえ | 77.6% |
全国の20代のうち、今後出世したいと考える人の割合は22.4%と非常に低い結果でした。
20代のうちは転職する人も多くキャリアプランが固まっていないことから、出世したいと思って仕事をしている人は少ないことがうかがえます。
上記の数字は、おおむね実態を捉えている数字だと感じます。
以前は会社員になったら出世するのが当たり前、と考えている人がほとんどでしたが、近年ではそういう考えはむしろ少数派です。
理由として「管理職はみんな大変そうで、楽しそうに見えない」という声をよく聞くので、私たちの世代が管理職の魅力を若者に伝えられていないことに責任を感じます。
出世したいおもな理由は「お金」
出世したいと答えた22%の人の中で、「お給料を上げたいから」が理由の人は300人以上と圧倒的に多い結果でした。
次いで「キャリアを積みたいから」「社会的地位を上げたいから」の順番でした。
2位以降は数値的に大きな差はないことから、20代のうちは比較的給料が低い傾向にあるため、いずれは役職者へと出世して、生活水準の高い生活をしたいと思う若者が多いことが予測されます。
出世したくないおもな理由は「ワークライフバランス」
約7割の出世したくないと答えた人の中で最も多かった理由は「責任のある仕事をしたくないから」で、約500人近くという結果でした。次いで「プライベートを大切にしたい」「目立ちたくない」と続きます。
出世して管理職などの立場になると、責任のある仕事を任されるようになります。仕事の量も増えてくるため、時にプライベートの時間を削らなければなりません。
そうしたプライベートの時間を削るのを避けて、ワークライフバランスを優先する若者が多いことが推測されます。
働くことに対する価値感や企業の体質も変わってきていることも原因と考えられます。
たとえば少し前までは、婚姻数も高く、子どもが生まれると女性は専業主婦として家庭に入ることが一般的でした。
そのため、給与を上げて家族を養うためにも、出世していくことが仕事をするうえで一つの目標になっていましたが、昨今は結婚しない人も増え、共働き世帯の人が多く、仕事に対する価値観が変わったという背景もあると感じます。
ワークライフバランスを重要視して自分に合った仕事をしたいと考える人は多いです。以下の記事では、自分に合った仕事の見つけ方を解説しているので見てみてくださいね。
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出世だけがゴールになるのは本末転倒! 仕事の目的も考えよう
「出世したい!」と思うことは素晴らしいですが、キャリアアップのゴールは出世することだけではありません。
出世したいというただ漠然とした目標だけでなく、「出世したい」中身をきちんと分解して考え、言語化することが大切です。
出世したいと思う理由や目的をきちんと把握することで、出世に必要なスキルが見えてきます。
たとえば「同期が出世していて悔しいから自分も出世したい」と同期に勝つことが目的になってしまうと、自分の希望しないポジションに行ってしまうなど、結果と理想がずれる可能性があります。
そうならないためにも、今一度「出世したい目的」を明らかにし、自分の理想とするキャリアプランを構築できているのか考えましょう。
出世がしたい理由
- ①目標
→出世がしたい - ②なぜ?
→今よりもやりがいのある仕事がしたいから - ③何にやりがいを感じる?
→自分が教えた新人や後輩が成長したとき - ④向いていると考えられる職種
→人事・教育担当者 - ⑤どんなスキルが必要?
→ティーチングスキルやコーチングスキルなど
仕事の目的は金銭的な報酬を得るだけでなく、自分のスキルや人間性を磨き上げて社会に貢献し、人生を充実させることも含まれます。出世はより大きな責任と権限を得るための手段にすぎません。
出世を目的にしてしまうと、たとえ評価や報酬を得られたとしても、達成感や成長実感を得ることができず、仕事が虚しく、苦痛になることもありえます。
自分自身と深く向き合い、自分が仕事に求めるものは何かをさまざまな切り口から自問してみましょう。
たとえば私の場合、「自分が楽しいと思う仕事を自分のペースでおこなう」ことを最優先しています。自分が楽しく意欲的に仕事に向き合えることで、自ずと結果が出て報酬も増え、とても幸せな職業生活を送っています。
仕事の目的を考える際は、自己分析が重要になります。以下の記事は、自己分析の方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
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絶対に出世したいなら会社との相性も考える必要がある
出世したいのであれば、本当に今の会社で出世ができるのか考えてみましょう。
たとえば、今の会社で出世する評価基準が年功序列制度であれば、20代での出世は難しいです。仕事で役立つスキルでも説明したように、自社の出世する条件を知っておく必要があります。
しかし上司の考え方や評価方法に違和感がある場合、出世に弊害をもたらす可能性があります。明確なキャリアプランを持ち、将来を見据えたうえで会社と合わなければ、思い切って環境を変えるのも一つの手です。
現在はスキルがしっかりあれば積極的に転職もでき、企業からスカウトが来るサービスも活用できる時代です。自分のキャリアプランと会社との相性を考えて選択してくださいね。
- 上司が苦手であまり良い関係性とは言えません。この場合、出世するのは難しいでしょうか?
上司からの評価は出世に影響する可能性あり
社内の人間関係が良くないことは出世に対して影響する可能性もあるでしょう。なぜなら、上司の評価が出世に直結する場合もあるからです。
ただ、所属している企業が、数年後に異動などがある会社の場合は、特に出世に対しての影響はないと考えます。
また、考え方を変えて、苦手な上司や同僚・部下に対してどのような働きかけをすると距離が縮まるかなどを勉強する場と考えて取り組むのも一つの手でしょう。
上に立つと、合う部下・合わない部下が必ず出てきます。その時、合わないからといって片付けるのではなく、歩み寄り、部下の能力を引き出していくことも、上に立つ人の役割です。
転職するのであれば、これから需要のある仕事について気になる人もいると思います。以下の記事は、将来性のある仕事や転職について解説しているので参考にしてください。
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将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?
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出世する人の習慣を取り入れて自分の理想のキャリアを実現しよう!
出世する人は、周りへ自身を売り込む交渉力や魅せ方が上手な人が多いです。特徴としては、ポジティブ思考の人やコミュニケーション能力が高い人などさまざまな要素があります。
出世する人は、学歴が高い人などと思われがちですがそれだけではありません。日々の生活の中でコツコツと努力していて、それを習慣にすることで出世への道を切り開いています。
出世する人の習慣を取り入れることで、少しずつ出世への道が見えてくるはずです。
そのためにはまず自分のキャリアを明確にし、「なぜ出世したいのか」を言語化してみましょう。そうすることで、出世に必要なスキルや能力が見えてきます。
習慣化するのには時間がかかるため、まずは自分のできることから始めて、少しずつ定着できるようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る出世する人は周囲や組織のことを考えて日々の仕事をおこなっている
以前、日本でも有数の大企業で、若くして本部長になった人に取材をしたことがあります。その年齢でそこまで抜擢された理由について、自分では何が評価されたと考えているのか、という質問にその人はこう答えました。
「世の中の人の大半は、実は納期を守れないとか、人の嫌がる仕事をやらないとか、基本的なことができていません。
若いうちにそのことに気付いたので、頼まれた仕事は納期よりも早く終わらせる、誰もが面倒だと避けるような仕事は『私がやります』と手を挙げる、そして困ったときには周囲を頼って相談する。
当たり前であるはずのこれらを着実にやってきたことで、自然に評価されたように思います」
ほかの人が気持ち良く仕事に取り組めるように行動しよう
その人の話を聞いて私は何だか恥ずかしくなりました。納期は守っているものの、いつもギリギリ間に合わせていて余裕がありません。
気が進まない仕事はほかの人がやってくれるのを待っている、できない自分を恥じてなかなか相談できずに事態を悪化させる、など自分に思い当たる節がいろいろとあったからです。
実はこれらのことを率先してやれる人というのは、誰もが気持ち良く仕事をするにはどうすべきかを常に考えているものです。
自分の利益ばかり優先せず、みんなで利益を分かち合う、そう考えている人が出世するものだと改めて痛感しました。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Yoshiko Kato〇人材会社で約15年間、18,000人以上のキャリア相談を受けてきた。独立後は企業や大学、個人と契約し、キャリア構築の支援をおこなう。キャリアコンサルタント歴は20年以上
プロフィール詳細中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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