Q
大学3年生
女性
就活で成績証明書はいらないですか?
現在就職活動中です。エントリーシート(ES)の提出を進めており、いくつかの企業から成績証明書の提出を求められました。
ただ、正直なところ大学の成績があまり良くなく、この成績を企業に見せたくありません。ネットでは「成績証明書は内定後の提出で良い企業もある」「選考では見ない企業もある」といった情報も見かけるのですが、これは本当なのでしょうか?
成績証明書を選考時に提出しなくても問題ない企業は、どのような特徴があるのでしょうか? また、もし提出がいらない企業があったとしても、私の成績の悪さが後で響いてしまうのではないかと不安でたまりません。
成績が悪い就活生として、成績証明書の提出を求められた際にどのように対応すべきか、何かアドバイスはありますでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
成績証明書は卒業予定を確認するために使う
会社にもよりますが、不要な場合もあります。企業にとって肝心なのは、学生が問題なく卒業できるかどうかです。3月になってから「卒業できない」と連絡されてしまっては、企業側の人事計画が崩れます。
つまり、成績証明書の提出は、見込みや履修状況の確認がおもな目的で、選考にはほぼ影響しません。
むしろ、企業は学生がどの分野に興味があり、大学の授業に対してどのような考えや姿勢で取り組んでいたのかという点を確認しています。
変に理由をつけて出さないでいると、逆に疑われてマイナス評価になりかねません。素直に提出するのが良いです。
仮に成績が良くなくても、それまでの対応から担当者にあなたのポテンシャルは伝わっていると考えます。気にしすぎる必要はありません。
成績よりも学生のポテンシャルのほうが大切
選考時に提出しなくても問題がない企業の特徴としては、人物評価重視型やポテンシャル重視型が挙げられます。
面接やESを通じて、前者なら人柄・コミュニケーション力・志望動機などを重視し、後者ならインターン経験・アルバイト経験・課外活動・研究テーマなどを評価する傾向が見られるはずです。
どんな企業であっても、重視するのは成績ではなく、取り組みへの姿勢や熱意だといえます。成績の良し悪しにこだわるのではなく、どのように学び、どのように成長しようとしているのかを語りましょう。
企業によって成績証明書の扱いは異なる
成績証明書については、企業ごとにその重視している割合や提出時期に差があります。
実際の調査では、成績証明書の提出を選考時に求める企業は約6〜7%と少数派です。多くの企業は人物評価や面接での受け答えをより重視しています。
成績自体が選考の主な要素になることは少なく、成績が平均以下でも選考が通らないとは限りません。
外資系や専門職種ではGPAが見られることもある
ただし、一部の外資系企業や専門性の高い職種では、GPAを含む成績を選考の参考にすることもあります。内定後の成績証明書提出も実際に存在し、これは主に卒業見込みの確認や履歴書等の内容検証のためです。
特に文系職種、人物重視の企業、ベンチャー企業、また通年採用を行う企業でこの傾向が顕著です。
一方で、総合商社、大手メーカー、インフラ業界などの大企業では、選考過程の早い段階で成績証明書の提出を求めることもありますが、それでも面接や人物評価のほうが選考比重ははるかに大きいと言えます。
指示があれば必ず提出を! 成績が不安なら人物重視の企業へ応募
成績証明書は企業から指示があった場合には必ず提出が必要で、隠すこともできません。大切なのは成績の数字そのものよりも大学生活で何を学び、どう取り組んできたかを面接で具体的に伝えることです。
ゼミ活動や課外活動、アルバイト経験などで得た力を面接でアピールできれば、成績への不安は大きく軽減されます。成績に不安がある場合は、人物重視、ポテンシャル採用、通年採用などを掲げる企業にも応募先を広げるとよいでしょう。
成績だけで結果が決まることはない! 面接準備が最も大切
選考は成績だけで決まるものではなく、総合的な評価によって判断されます。多くの学生が成績に悩みつつも内定を得ており、成績の数字だけで将来が決まるわけではありません。
以上のことから、成績証明書の扱いは企業によって異なり、成績が選考を左右する割合は決して高くないことを理解し、大学生活での経験や自己成長を伝える準備をすることが重要です。
成績証明書はあくまで一つの資料であり、面接でのアピールこそが合否に大きくかかわります。これらのポイントを押さえたうえで就職活動に臨みましょう。
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