この記事のまとめ
- 履歴書を書く際は下書きがおすすめ!
- 下書きはできるだけ薄く書くことがポイント
- 修正テープや修正ペンの使用は厳禁
エントリー時や面接時など、就活の大事な局面で提出することが多い履歴書。「どうすれば見栄えの良い履歴書を作成できるのだろうか」と考えている就活生もいるでしょう。
見栄えの良い履歴書を作成するのに有効なのが、下書きです。下書きを活用することで、採用担当者に良い印象を与える履歴書を作成しやすくなりますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えながら、履歴書の下書き方法を解説します。
履歴書の基本的な書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
本選考前に必ず使ってほしい厳選資料ランキング
履歴書の下書きを丁寧に仕上げて書類選考を突破しよう
間違えるともう一度初めから書き直す必要がある履歴書。何度も書き直すのを防ぐのに有効なのが下書きです。
とはいえ、「効果的な下書きの活用方法がわからない」という人もいるでしょう。
本記事では、メリットとデメリットを比較して、下書きをすべき理由を解説します。また、下書き前にしておくべき準備や手順を紹介。
さらに、下書きを始める前に把握しておくべき注意点を取り上げます。下書きを効果的に活用して、採用担当者に良い印象を与える履歴書を作成しましょう。
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
履歴書を下書きするメリット
履歴書を下書きするメリット
- 書き間違いを防げる
- 文章の流れや意味を確認できる
- 文字の大きさや間隔を確認できる
- 何度も書くことで志望動機や自己PRをスラスラ話せるようになる
履歴書を下書きするメリットはいくつかあります。何も考えずに下書きをしても、大きな効果は期待できません。
メリットを意識しながら下書きを進めていくことで、下書きをより効果的に活用できます。
これから、履歴書を下書きするメリットを紹介していくので、下書きの効果を最大限活かすために、参考にしてみてください。
①書き間違いを防げる
下書きをしておくと書き間違いをなくせます。履歴書に誤字や脱字があると、「いい加減な仕事をする」「志望度が高くない」のようなマイナスイメージを与えてしまいます。誤字や脱字があった時点で、選考を通過できない可能性もあります。
ビジネスの場では修正液や修正テープの使用は厳禁なので、下書きなしだと途中で間違いに気が付いても後戻りはできません。また、訂正印も良い印象を与えないので、使用は避けましょう。
下書きでは間違えても何度も修正できるので、きれいな履歴書を作成できます。
履歴書の書き間違いが数個であれば、選考結果に影響するほどマイナス印象にはなりません。
しかし、書き間違いが3個以上ある場合や、名称などの重要箇所を書き間違えた場合は、注意力がない学生という印象を与えてしまいます。
②文章の流れや意味を確認できる
いきなりボールペンで履歴書を書き始めると、作成途中に文章の流れがおかしかったり、意味が理解しにくかったりすることに気が付いても修正できません。
しかし、下書きでは何度書き直してもOKなので、文章の流れや意味を確認しながら作成できます。そのため、履歴書の内容が相手に伝わりやすくなります。
また、下書きなしで履歴書を作成すると、内容のほかに字の大きさや枠の使い方などさまざまなポイントに注意しながら記事を作成しなければなりません。集中するポイントが分散させられて、内容だけに集中することが難しくなります。
下書きを作成しておけば、内容だけに集中して書けるのでより良い文章に仕上がる可能性を高められます。
③文字の大きさや間隔を確認できる
ぶっつけ本番で履歴書を作成すると、「文字の大きさがバラバラで読みにくい」「枠が足りずにはみ出してしまった」「文字と文字の間隔がバラバラ」のような不具合が起きてしまいます。
せっかく入念に考えて仕上げたとしても、体裁が乱れていると採用担当者に良い印象は与えられません。
しかし、下書きをしておけば文字の大きさや間隔を整えられます。そのため、見栄えの良い整った履歴書を作成できます。
下書き時に確認するポイント
- 文字の大きさ
- 行間の間隔
- 字と字の間隔
- 記入スペースの使い方
- 読みやすい文字量か
以上のようなポイントを意識しながら、履歴書の下書きをしてみてください。
④何度も書くことで志望動機や自己PRをスラスラ話せるようになる
下書きすると、1枚の履歴書を作成するために2回書くことになります。そのため、書く回数が2倍に。何度も書くので内容が頭に染み付き、志望動機や自己PRをスラスラ話せるようになります。
とはいえ、志望動機や自己PRを丸暗記するのはおすすめできません。なぜなら、ド忘れした際にまったく話せなくなってしまうからです。また、覚えた内容を一言一句違わずに話していると、機械的な印象を与えてしまいます。
重要なのは、根幹部分の要素を覚えておくことです。履歴書ごとに要素は変えずに、表現や文章の組み立てを変更することで、大事な部分を覚えられます。
履歴書の自己PRと志望動機の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
履歴書の自己PR
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
履歴書の志望動機
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る履歴書の下書きはメリット多数!
履歴書を下書きする主なメリットは、以下の4つが考えられます。
記載内容を整理できる
履歴書を下書きすることで、記載内容を整理することができます。特に志望動機や自己PRを下書きせずに記載すると、記載中に文脈がおかしな文章になったりすることがあります。しかし、下書きをしながら記載することで事前に修正が可能です。
レイアウトを確認できる
下書きをして記載すると、スペースが余ってしまうことや逆に文字が入らなくなるようなトラブルを防ぐことができます。下書きをすることで、文字の大きさやレイアウトを確認できるので、読みやすい履歴書を作成できることもメリットです。
誤字・脱字がなくなる
下書きをせずに記載して誤字や脱字があると、修正液などで消すことができないので、再度書き直すことになります。書き直すことで気持ちがイライラして、雑な文字になってしまう可能性が高くなります。
下書きをしてから履歴書を記載すると、誤字や脱字があらかじめ確認できるので間違いがなくなります。いきなり履歴書を記載して書き直すことを考えたら、下書きをして誤字や脱字のない履歴書を提出する方が、メリットが大きいでしょう。
記載内容が頭に入る
面接では、履歴書の記載内容から質問を受けることが多いですが、下書きをおこないながら記載することで、志望動機や自己PRなどの記載内容をしっかり頭に入れることができます。志望動機や自己PRなどの記載内容がしっかり頭に入ることも、下書きをするメリットと言えます。
履歴書を下書きするデメリット
履歴書を下書きするメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットも存在します。今から2つのデメリットを紹介するので、メリットと天秤にかけて下書きをするかどうか判断してください。
手間がかかる
もちろん下書きは手間がかかります。いきなり清書をするのであれば、一度書くだけで履歴書は完成します。
しかし、下書きは下書きの作成だけではなく、ボールペンで清書したり、下書きを消しゴムで消したりしなければなりません。1工程で終わるはずの作業に、追加の工程をおこなう必要があります。
履歴書が1社だけなら、手間はそれほど問題ではないでしょう。ただ、新卒就活では何枚も履歴書を作成する必要があります。面接対策やES提出などやるべきことの多い就活期間に、履歴書作成に長い時間をかけたくないという人も多いでしょう。
- もう何社か履歴書を書いて、段々慣れてきました。履歴書作成に慣れてきたら、下書きをしなくてもいいのでしょうか?
履歴書作成に慣れたときほど下書きをしよう
履歴書作成に時間をかけたくないために、下書きをせずに書こうと考えるかもしれません。
しかし、慣れたときほど履歴書作成が作業になってしまい、誤字脱字が起こりやすいです。誤字脱字の見落としを防ぐためにも、下書きをすることをおすすめします。
また、下書きをしないと書き直しが発生しやすいため、最終的に手間を省くことにもつながりますよ。
綺麗に消さないと履歴書が汚れてしまう可能性がある
下書きは何度も消したり書いたりできますが、綺麗に消さないと履歴書が汚れてしまいます。また、綺麗に消していたとしても書き直す回数が多すぎると、下書きの跡が残ったり、紙がヨレたりします。
印象の良い履歴書を作成するために下書きをしているにもかかわらず、履歴書が汚れてしまっては元も子もありません。
消せるのが下書きのメリットですが、履歴書が汚くなるまで消してはいけません。パソコンで文章を作成しておくなど、何度も書き直さないための工夫が必要です。
履歴書を書く際は事前に下書きしておこう!
履歴書作成は就活のファーストステップであるとともに、仕事に向かう姿勢が表れるものです。
「丁寧に準備して間違いのないように仕上げる」という仕事の基本姿勢が身に付いていることを示すためにも、面倒がらずに下書きをしてください。
下書きのデメリットを2つ紹介しましたが、上回るメリットがあります。手間はかかるかもしれませんが、いきなり清書から始めると間違えたときにやり直しとなってしまいます。
また、下書きをすると文字の大きさや間隔を確認できるので、見栄えが格段に良くなります。良い印象を与える履歴書を作成するためには、下書きは必須です。履歴書を書く際は、事前に下書きをしておきましょう。
- 履歴書を下書きするに越したことはないと思いますが、応募社数が多く時間もないので、全ての企業の履歴書に下書きするのはしんどいです……。どうすればいいでしょうか?
下書きしながら作成した履歴書を見本にして書くことも手
下書きする時間がない場合は、下書きをしながら作成した履歴書を見本として、レイアウトや文字の大きさに注意をしながら記載する方法もあります。
ただし、応募企業向けに作成する志望動機などは、それぞれの企業で文章を変える必要があるので、面倒でも下書きをして、文字の大きさやレイアウト、誤字脱字を確認しながら作成した方が良いでしょう。
多くの企業へ応募する場合でも、手を抜かず丁寧な文字で記載してください。
下書きが求められる手書きの履歴書は、負担が大きく感じる人もいるでしょう。そんな人にはこちらのQ&Aもおすすめです。
書く前にチェック! 履歴書の下書きをする際の5つの準備
メリットとデメリットを比較して、「履歴書は下書きして作成しよう」と考えた人もいるでしょう。履歴書の作成には必要な準備があります。
必要な準備を把握して下書きを始めると、印象の良い履歴書を効率よく作成できます。下書きを利用して早く綺麗な履歴書を作成したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
①書きやすい環境を整える
下書きをする前に書きやすい環境づくりから始めましょう。机の上が散らかっていたり、集中力が損なわれたりする環境では、綺麗な下書きはできません。
特に飲食物には注意が必要です。目の前にあると集中力を損なう可能性があるうえに、こぼすと履歴書が汚れてしまいます。
また、工事の音や周辺の生活音が聞こえる空間では、集中力の維持が難しくなります。下書きをする際は、自宅の机やカフェのような落ち着いた集中しやすい環境で作業しましょう。
履歴書の下書きをするときは、友人や家族からも話しかけられない環境がおすすめです。
話しかけられたり、肩を叩かれたりしたときに履歴書が折れてしまう可能性がありますよね。短時間に1人で集中して履歴書を作成しましょう。
②書く内容は事前に決めておく
下書きでは何度も書き直しができるとはいえ、消しすぎると履歴書が汚くなってしまいます。書き直しの回数を減らすために、書く内容は事前に決めておきましょう。
志望動機や自己PRを、下書きする際に0から考えるのはおすすめできません。納得のいく文章を書くために、何度も消したり書いたりする可能性があるからです。
別の紙に書いたり、スマートフォンのメモ機能に打ち込んだりしておくのがおすすめです。
③濃すぎないシャープペンシルや鉛筆を用意する
シャープペンシルや鉛筆の濃さには注意が必要です。濃すぎると下書きを消しても跡が残ってしまい、見栄えの悪い履歴書になってしまいます。
芯の濃さはJIS規格で、最も薄い9Hから最も濃い6Bまで17種類に分類されています。とはいえ、9Hはなかなか取り扱っている店はないので、見たことがある人も少ないでしょう。購入しやすい範囲では、H・F・HBがおすすめです。
筆圧が濃い自覚がある人は、この中でも最も薄いHを選んでおくと履歴書が汚くなりにくいです。
④使いやすい消しゴムを用意する
シャーペンや鉛筆だけではなく消しゴム選びも重要です。綺麗に消せる消しゴムでなければ、下書きがうまく消えずに履歴書が汚くなってしまいます。
また、消しゴムの汚れにも注意が必要です。なぜなら、表面が汚れていると消しゴムの汚れが履歴書に移ってしまうからです。
もし、消しゴムの表面が汚れている場合は、白紙を使用して表面の汚れを落としておきましょう。
⑤綺麗に書けた履歴書はコピーしておく
綺麗に下書きできた履歴書はコピーしておきましょう。履歴書は企業ごとに何枚も作成する可能性があるので、コピーを残しておくと次に作成する際の参考になります。
コピーが手元にあると、すべての箇所を下書きする必要がなくなるので、履歴書作成にかかる時間を短縮できます。
個人情報や経歴などは提出企業によらず、内容は同じです。そのため、履歴書の作成に慣れてきたら下書きをせずに作成時間を短くするのも一つの選択肢です。
ただ、志望動機は企業ごとに異なるので毎回下書きしておくのがおすすめです。志望動機はES提出時に作成しているケースが多いので、参考にしながら下書きしてください。
企業によっては提出後のESが閲覧できない設定になっているところもあるので、Microsoft WordやGoogle ドキュメントなどに残しておくと安心です。
下書きをしっかりおこなっても、清書で書き損じてしまうことがあります。そんなときに慌てないように、履歴書は多めに準備しておきましょう。
残ったらもったいないということよりも、きれいに書けた履歴書を提出することの方が大切ですよね。
慎重さが大事! 履歴書を下書きする6ステップ
履歴書を下書きする6ステップ
- シャーペンや鉛筆を使って薄く書く
- 内容をチェックする
- ボールペンで上からなぞる
- にじまない程度まで乾かす
- 下書きを消しゴムで消す
- 清書の状態で改めてチェックする
「履歴書を下書きするべきだと判断したが、どのような手順ではじめれば良いかわからない」という人もいるでしょう。
下書きは手順を理解して慎重におこなわなければ、履歴書が汚くなり、もう一度最初からやり直す必要が出てきます。
これから、履歴書の下書きを6つのステップに分けて解説していきます。見栄えの良い履歴書を効率的に作成したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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①シャープペンシルや鉛筆を使って薄く書く
下書きの跡が残ると、履歴書の見栄えは悪くなってしまいます。そのため、シャープペンシルや鉛筆を使って薄く書くことが大切です。
「薄い鉛筆を使っているから大丈夫だろう」と考えている人もいるでしょう。しかし、力を入れて書くと、芯が薄くても文字は濃くなってしまいます。
消す際に困らない程度の薄さをキープして、下書きをしてください。
また、下書きの後は上からボールペンでなぞります。下書きから丁寧に書くよう心がけてください。
②内容をチェックする
下書きが完成したら内容をチェックします。誤字脱字がないか、文章がおかしくなっている箇所はないか、主語と述語の関係は正しいかなどを重点的にチェックしてください。
下書き後にチェックすべき項目
- 誤字・脱字
- 文章は自然か
- 文字の大きさ
- 文字の間隔
- 記入項目に漏れはないか
下書き直後と、少し時間をおいた2回に分けてチェックするとより効果的です。
また、文字の大きさや文字の間隔に問題がないかも、一緒に確認してください。バランスチェックは非常に大切です。
清書をしながらバランスを整えようとする人がいますが、文字を書くこと以外にも気を取られて、失敗する確率が上がります。
失敗する可能性がある点は、下書きで排除しておきましょう。
まずは、内容で言いたいことが抜けてしまっていないか確認しましょう。言葉遣いについては、文章のねじれや言葉の使い方、敬語を重ねすぎていないかもチェックしてください。
また、「バイト」や「後輩の子」といった話し言葉にも注意が必要です。
文字の間隔や大きさだけでなく、枠とのバランスも重要です。万が一枠からはみ出してしまった場合は、こちらのQ&Aを参考にしてください。
③ボールペンで上からなぞる
内容に問題がなければ、ボールペンで下書きを上からなぞっていきます。
下書きをそのまま上からなぞってください。少しずつ清書がずれると、せっかく確認した文字の間隔や大きさのバランスが崩れてしまうからです。これでは、下書きをした意味がありません。
また、下書きをしていてもなぞり間違えるケースがあります。清書で失敗するとやり直す必要があります。なぞるだけだからといって手を抜かず、1文字ずつ集中して書きましょう。
④にじまない程度まで乾かす
ボールペンで清書ができたら、下書きを消しゴムで消す作業に移りますが、その前に乾かす必要があります。
なぜなら、乾く前に消しゴムを使用するとインクがにじんで、履歴書が汚くなってしまうからです。
また、文字がにじむと何を書いているのかわからなくなる可能性があります。せっかく手間をかけて書いた下書きを、やり直さなければなりません。
ボールペンでなぞり終えたら、必ずにじまない程度まで乾かしてください。
湿度の高い時期はインクが乾くまでに時間がかかるので、注意が必要です。
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⑤下書きを消しゴムで消す
ボールペンのインクが十分に乾いたら、下書きを消しゴムで消していきます。その際に意識してほしいのが、1文字ずつ消すことです。
なぜなら、全体をまとめて消そうとすると、消し忘れが発生しやすいからです。また、1文字ずつ消すことで下書きを綺麗に消せます。
消しゴム表面の汚れにも注意が必要です。表面が汚れていると、履歴書が黒ずむ可能性があります。黒く汚れている場合は、事前に別の紙をこすって表面を綺麗にしておきましょう。
下書きを消している途中に黒くなってきた場合も同様に別の紙にこすっておくと、最後まで綺麗に消せます。
⑥清書の状態で改めてチェックする
下書きを消し終えたら、最終チェックをおこないます。最終チェックも、消しゴム使用後すぐと、時間が経過してからの2回に分けると効果的です。
清書後は消し忘れがないかを中心に確認します。1文字ずつ丁寧に確認してください。
また、誤字や脱字など下書き後も確認したポイントをもう一度チェックします。最終チェックの間に改善点が見つかれば、次回以降の履歴書作成時に活かしてください。
せっかく下書きをして誤字脱字がない履歴書を作成しても、消し忘れがあると見栄えが悪く読みにくい履歴書になってしまいます。
消しゴムで全ての下書きの文字が完全に消えているか、さらに消しゴムのカスが履歴書に残っていないか、重点的にチェックしましょう。
清書後に誤字を見つけた場合の対処法は、以下の記事で解説しています。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
履歴書を下書きする際の注意点
見栄えの良い履歴書を作るために有効な下書きには、気をつけるべき注意点があります。
注意点を把握していないと、採用担当者に悪いイメージを与える履歴書を作ったり、何度もやり直したりする必要が出てきます。
これから、下書きを効率的に進めて、一度で見栄えの良い履歴書を作るための注意点を紹介していきます。
「見栄えの良い履歴書を作りたい」「何度も履歴書を作り直したくない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
修正ペンや修正テープを使用しない
ビジネスの場では、修正ペンや修正テープの使用は避けましょう。
修正ペンや修正テープで修正が加えられた書類は、正式な書類としての信頼性を損なってしまいます。下書きをなぞり間違えたら、新しい履歴書を作成してください。
中途半端な履歴書を提出すると、志望度が低いと採用担当者に受け取られてしまいます。
また、二重線と訂正印もできるだけ避けた方が無難です。修正ペンや修正テープよりはましですが、やはり志望度が低い印象につながりかねません。
ボールペンで書き間違えたら、必ず新しい履歴書を作成しましょう。
履歴書の書き間違いで悩んでいる人は多いと思います。以下の記事では履歴書で書き間違たときの正しい対処法とNGな対処法をまとめています。
履歴書を書き間違えたときのベストな対処法|NG対応も解説
- 修正ペンや修正テープが使用されていると、どんな印象を持ちますか? そこまで気にしないんじゃないかとも思います……。
仕事に対する考えが甘い人だという印象を持たれる可能性も
ビジネスの場面においては、正式な書類に修正ペンや修正テープは用いません。
改ざんを疑われてしまう恐れがあるだけでなく、「修正箇所があったら手間を惜しまずに初めから書き直す、印刷し直す」というのが読んでもらう相手に対するマナーでもあるからです。
細かい修正を気にしない人もいるかもしれないですが、気にする人もいます。履歴書の内容がよくても、白いテープの跡があるだけで選考対象から外されてしまうこともあります。
履歴書は、あなた自身をアピールする大切な書類です。ぜひ書き直してください。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
小さくて読みにくい文字にしない
文字の大きさが、採用担当者に読みやすくなっているかも非常に重要です。採用担当者は1日に何枚もの履歴書を読みます。
そこで、小さくて読みにくい文字の履歴書が出てきたら、最後まで読んでもらえないかもしれません。
また、小さくて読みにくい文字の履歴書を提出すると、「相手のことを考えられない」という印象を与える可能性もあります。
書きたい内容が多すぎて、文字を小さくしないと入らないという人もいるでしょう。しかし、採用担当者のことを考えて、読みやすい文字の大きさでも収まるように内容を厳選してください。
新聞の文字列は1文字約4mmですが、そのサイズで手書きするとぎっしりした印象になりますね。
手書きであれば、文章欄には5mm程度の罫線を引いて、そこに収まるように、ひらがなは小さめ、漢字は大きめでバランスを取って書くと読みやすくなると思います。
消えるボールペンを使用しない
消えるボールペンの使用はNGです。消えるボールペンで書いた文字は、熱に弱く消えてしまう可能性があります。
また、ビジネスの場では消えるボールペンを使用する機会はありません。なぜなら、改ざんや修正ができるからです。ゲルインクや油性のボールペンを使用して、履歴書を作成しましょう。
「水性か油性もしくはゲルインクの違いなんてわからないではないか」と考えている人もいるでしょう。しかし、基本的に水性の方がインクが薄いため、気づかれてしまいます。また、途中で消えてしまう可能性もあります。
下書きの跡をそのままにしない
下書きの跡は必ず消してください。ボールペンの下に下書きの跡が残っていると、採用担当者が読みにくいだけではなく、雑な印象を与えかねません。
細部までこだわっていないと、志望度が低いと受け取られる可能性もあります。
下書きの跡が、そのまま残っていることがないようにしましょう。
下書きの跡が残っていると、丁寧に作成しようとした努力は理解できるものの、読みにくく雑な印象を与えてしまいます。
さらに日常の仕事でも、下書きをしなければ丁寧な文章が書けない応募者だという印象を与えてしまうことがあります。
下書きをして採用担当者に刺さる履歴書を作成しよう
いきなり清書から始めて、履歴書の作成時間を短くしたい人もいるでしょう。しかし、下書きをせずに作成すると間違えたときに一からやり直しになってしまいます。
結果的に、下書きをしていた方が作成時間は短く済んだなんてことも。また、下書きした方が文字の大きさやバランスに配慮して作成できるので、見栄えの良い履歴書を作成できます。
次の選考にマイナスイメージを持ち込まないためにも、良いイメージを与える履歴書を作成しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る履歴書の下書きを作成するマメさが仕事の評価につながる
「下書きが大切」とわかっていても、履歴書の提出まで期間が短いと、つい下書き作業を省きたくなりますよね。たしかに、下書きなしで履歴書を書くことができれば、短時間で履歴書を仕上げることができます。
しかし、履歴書の下書きをきちんと書き、ミスなく丁寧な書類を提出する姿勢は、入社後の仕事にも求められます。履歴書の下書きは時間がかかりますが、限られた就活期間を上手く活用して履歴書を書く経験を通じ、ビジネススキルを学んでいるとも考えられますよ。
時間が限られていても履歴書は下書きから作成しよう
働くようになると、期限が決まった仕事も多く、手を抜きたくなる場面が出てきます。しかし、そのようなときにも面倒くさがらずに丁寧に仕事をすると、上司や取引先からの信頼が得られて成果につながります。
履歴書作成も仕事と同じで、時間をかけて丁寧に作成することで、ミスなく提出することができて高評価を得るきっかけになるのです。
計画的に就活を進めて履歴書の下書きを作成し、仕事の丁寧さをアピールすることができる履歴書を作成しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細