Q
大学4年生
女性
エントリーシートの得意科目には何を書くべきですか?
エントリーシート(ES)の「得意科目」の欄で、何を書くべきか非常に迷っています。
正直に言うと、成績が良いからという理由で「統計学」を得意科目として書こうと考えているのですが、志望している営業職と直接的なつながりがあるのかどうか不安です。
周りの友人は「国語」や「体育」など、一見すると仕事とは関係なさそうな科目を書いて、「そこで得たスキルがどう活きるか」をアピールしているのを見て、私もそうすべきか悩んでいます。
企業側は、ESの得意科目から具体的に何を知りたいと考えているのでしょうか? また、「成績が良くて仕事との関連性が薄い科目」と「成績は普通で仕事と関連性が高い科目」では、どちらを選ぶべきでしょうか?
自分の強みを最大限にアピールできる得意科目の選び方についてアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
得意科目は仕事との関連性を最優先にして書こう
企業は得意科目そのものよりも、その科目を通じてみえる学生の強み・興味・何に努力したかをとらえたいと考えるのです。
具体的には、どんな分野に熱心に取り組んできたかを通じて、学生の価値観や好奇心を知りたい、志望職種に関連する科目を選んでいるかどうかで、業務との親和性を確認します。
たとえば、マーケティング志望なら統計学や社会学を学ぶのは大切なことです。さらに、学んだことを仕事にどう活かせるかを想像し、配属や育成の参考にしたいという意図もあります。
学びをどう活かすかを具体化するのがポイント
成績が良くて仕事との関連性が薄い科目と成績は普通で仕事と関連性が高い科目では、成績は普通でも関連性が高い科目を選ぶべきです。
たとえ成績が普通でも「この科目を通じて〇〇を学び、御社の□□業務に活かせる」と結び付けることが重要です。
関連性が高い科目は、企業が「この人はうちの仕事に直結する知識を持っている」と理解しやすく、評価されやすいです。成績だけでなく「ゼミで研究した」「課題で工夫した」など具体的な成果やエピソードを語れる科目が有利になります。
得意科目は「語れる学びがある教科」を書こう
エントリーシート(ES)の得意科目は、多くの学生が何を書けば良いか迷うところですが、企業が見ているのは科目名そのものよりも、その科目をどう学び、どう活かそうとしているかという学びの過程や思考の内容です。
つまり、そこから読み取れるあなたの強みや姿勢、価値観に注目しています。
したがって、仕事に直接関係のある科目を選ばなければならないという決まりはなく、営業職でも事務職でも、科目名よりも学びのエピソードの質が重要となります。
学びの過程と仕事への接続が評価の軸になる
周囲の学生が国語や体育などを選ぶのは、単に科目名を仕事に結びつけているのではなく、その科目から得た力を具体的に言語化できているから評価されるのです。
たとえば、統計学を得意科目に挙げるのは十分に意味があります。営業職に直接関係ないように思えても、データを客観的に読み解く力や仮説を立てて検証する姿勢、数字に基づいた判断力は業務上必要なスキルだからです。
むしろ、一見関連の薄い科目を仕事にどう結びつけて説明できるかが、あなたの応用力や考え方の柔軟性を伝えられます。
一方、仕事との関連性は高いが成績は普通の科目を選ぶ場合は、成績よりもその科目に取り組んだ体験や意欲を中心に書くのが効果的です。
どちらを選ぶかは、そのエピソードの強さ、科目から得た力を明確に説明できるかの2点を基準にすると失敗を避けられます。
これらのことから具体的な書き方のポイントは次の3つです。
「なぜその科目が得意なのか」という背景や理由、「その科目でどんな力が伸びたのか」という具体的な行動や成果、そして「その力が志望職種でどう活きるのか」という企業との接続です。
この3点が揃えば、どんな科目も強いアピールにつながります。
結論としては、成績ではなく語れるエピソードの質を優先して科目を選ぶことが大切です。
たとえば統計学に自信があるなら、それを営業の仕事でどう活かせるかを具体的に示すことでほかの学生と差別化できます。あなたの学び方そのものが強みになるので、自信をもって選択し、丁寧に説明しましょう。
以下の記事では履歴書における得意科目の効果的な書き方を解説しています。自身の得意科目をアピールしたいと考えている人は、事前にチェックしておきましょう。
効果的なES対策をしたいなら
「内定者ES100選」を使いましょう!
「ESに何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?就活は限られた時間で効率的に進める必要があります。ESだけに時間をかけすぎるのはNGです。
そんな時に役立つのが、「ES回答例100選」。大手企業に内定した先輩たちの実際のESが無料で見られます。
業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!





