この記事のまとめ
- 「私の特徴」は自己PRとして活用してアピールの場を増やそう
- 採用担当者が見ているポイントを意識して「私の特徴」を書くことが重要
- 「私の特徴」に書く内容が思いつかない場合は探し方を工夫すべき
履歴書に設けられている「私の特徴」の欄を見て、「何を書くべきかわからない」「そもそも自分の特徴がわからない」など、不安に思っている人もいるでしょう。
履歴書の「私の特徴」欄は、書き方を工夫することで自己PRの場として活用することができます。自分の特徴を十分にアピールするためにも、「私の特徴」の書き方を把握しておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの平岡さん、岩﨑さん、秋田さんのアドバイスを交えつつ、履歴書の「私の特徴」の書き方を解説します。これから履歴書を作成する人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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履歴書の「私の特徴」は自己PRとして活用しよう!
履歴書の「私の特徴」は自己PRや長所などと同様に、自分の魅力を伝えられる項目です。採用担当者の視点や作成時のコツを把握し、魅力的なアピールができるように作成しましょう。
記事では、まず履歴書の「私の特徴」に書くべき内容を紹介します。その後、「私の特徴」を通じて採用担当者が見ているポイントや書くコツを説明するので、履歴書で自分の魅力を十分に伝えるためにぜひ意識してみてください。
また最後には、「どんな文章を書けば良いかわからない」という人のために、強みと職種別に例文を記載しています。「私の特徴」に書く内容に迷っている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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履歴書の「私の特徴」の欄には長所や特技を書こう!
履歴書の「私の特徴」に書く内容に迷っている人も多いかもしれませんが、ただ特徴といっても何でも良いわけではなく、自分の魅力が伝わる内容を書くようにましょう。
「私の特徴」におすすめな内容
- 長所
- 趣味・特技
- 学生時代に熱心に取り組んだこと
もし何を書くか迷ったら、忍耐強さやリーダーシップなど、長所をアピールしてみましょう。ただ内容は何でも良いわけではなく、企業の求める人物像に合わせて書くのがポイントです。
長所以外にも、趣味や特技を書く人もいます。これらは人柄やあなたの興味・関心が伝わりやすくおすすめですが、趣味の内容によってはマイナスな印象につながる可能性もあるので注意しましょう。
また「私の特徴」を書く際は、履歴書のほかの項目をチェックして、用意されていないものを書くのがおすすめです。すでに自己PRで長所を書いていたとしても、2つ目にアピールしたい強みがあれば、「私の特徴」に書きましょう。
自己PR以外でも自分の長所や強み、経験、成果などもアピールできるのが「私の特徴」です。
採用担当者が興味を持ち、面接などで話題にすることもある重要な項目なので、アピールチャンスと思い取り組みましょう。
こちらの記事で長所の書き方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文25選|履歴書の長所・短所の書き方と選考通過に導くポイント
また、趣味や特技の書き方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
学生時代に熱心に取り組んだことは「ガクチカ」とも呼ばれます。ガクチカのの書き方については、こちらの記事で紹介しています。
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
履歴書の「私の特徴」を通じて採用担当者は何を見ている?
履歴書の「私の特徴」を通じて採用担当者は何を見ている?
- 性格や人柄が自社に合っているか
- 入社してからどのように働いてくれそうか
- 自己分析が正確にできているか
履歴書の「私の特徴」を書く前に、この項目から採用担当者が何を確認しているか把握することは非常に重要です。重視しているポイントを理解しないまま書くと、担当者に刺さる文章を書くのは難しいからです。
ここでは担当者が「私の特徴」を通じて見ている3つのポイントを紹介します。
①性格や人柄が自社に合っているか
性格や人柄が合っていなければ、その企業で長く働き続けるのは難しいため、学生と企業の相性を重視する担当者は多くいます。企業側の立場で考えてみると、これからの企業を支える人材を確保する新卒採用で、既存社員と性格が合う良い学生を求めるのは当然ともいえるでしょう。
そのため、「私の特徴」でも企業との相性の良さをアピールすることが重要になります。たとえば営業系の企業なら忍耐力、接客業の場合なら臨機応変さのように、社風に合った特徴を選択するようにしてみてください。
なお、事前に企業の雰囲気をチェックしたい人は、OB・OG訪問がおすすめです。こちらの記事で手順を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
- マッチ度よりも能力の方が大事な気がします。マッチ度を重視する採用担当者は本当に多いのでしょうか?
採用担当者は基本的に自社と相性の良い学生を探している
採用担当者にも価値観の違いがあるので、能力重視で採用して、入社後に職場環境に合わせてもらう考え方の人もいるでしょう。
しかし、会社の環境に合う前に離職してしまう人が多いのも現実です。そもそも採用担当者は、能力とマッチ度のどちらも高い人材を採用するのが役割です。
どちらを優先するかという違いはありますが、自社のことを充分に理解し、社員と会社が幸せになることに重きを置いている採用担当者ならマッチ度にこだわるでしょう。
そのため自分を評価してもらうことよりも、自社にマッチしているかを判断してもらうために選考を受けている気持ちで就活を進めてみてください。
②入社してからどのように働いてくれそうか
実務に必要なスキルや知識は研修や実務で身に付けられますが、働き方や仕事に向き合う姿勢はなかなか変わらないものです。そのため企業側は、「私の特徴」から見える人柄や特性から、組織内での立ち回りをある程度予測したいと思っています。
たとえば、サークルやアルバイトでリーダー経験が豊富な人はマネジメントが得意な可能性が高いのに対して、一人でコツコツと努力を継続できる人は細かい作業が向いている可能性が高いでしょう。
このようにおおまかに入社後の働き方を予測できるため、「私の特徴」では自分の特徴を踏まえてどのように貢献できるかまで書くように意識してみてください。
どのように貢献できるのかを考えても、うまくまとまらない人もいるかもしれません。以下の記事を参考に、会社に貢献できることを整理してみましょう。
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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③自己分析が正確にできているか
自分の特徴を正確に捉えるためには、自分を客観視する必要があります。そのため、現時点で自分を第三者目線で分析して、特徴として理解できているのかも企業は重視しています。
もちろん、自己分析ができているのかは自己PRや志望動機などほかの質問でも判断されています。そのうえ「私の特徴」でも確認するのは、この項目が主観で記入できてしまうものだからです。主観になりがちな質問に対しても客観的に説明できるかを確認して、本当の意味で自己分析ができているのかを判断しようとしているのです。
そのため、たとえば自己PRで決断力をアピールしているにもかかわらず、特徴に慎重さを記載するといった一貫性のない回答は避けるようにしましょう。
自己分析の方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
面接では、自分の特徴を自分がわかっているだけでなく、他者にわかりやすく伝えることが必要です。
また、どのようなときにその特徴が活かされるのかを採用担当者は知りたいので、チームで仕事をする際はどんな役割が得意なのか、どんなときにポテンシャルが発揮できるのかなど、想定できる質問に対する準備をしておくことは必要ですね。
履歴書で「私の特徴」を魅力的に伝えるための3つのコツ
履歴書で「私の特徴」を魅力的に伝えるための3つのコツ
- 短所ではなく長所をアピールする
- 具体的なエピソードを入れる
- 仕事にどのように活かせるか記載する
企業側の視点を理解したうえで、「どうやって書けば印象に残るだろう」「魅力的に伝えるための方法を知りたい」という人もいるでしょう。
「私の特徴」を魅力的に伝えるためにはコツがあるので、周りの学生と差別化するためにも事前に把握しておきましょう。ここでは3つのポイントに分けて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
①短所ではなく長所をアピールする
「特徴」を書く欄といっても、何を書いても良いわけではありません。履歴書は自らの魅力を伝える書類なので、採用するメリットをアピールできるように、短所よりも長所を記載しましょう。
また短所のみを特徴として書いていると、「自分に自信がないのかな」と思われてしまう恐れもあります。短所を回答するのは聞かれた場合のみで十分と覚えておきましょう。
②具体的なエピソードを入れる
自分の特徴の根拠となる具体的なエピソードは、必ず記載しましょう。長所だけが書かれていても、エピソードがなければ信ぴょう性がないからです。
たとえば「リーダーシップがあります」だけなら、たとえリーダー経験がない人でも言えますよね。担当者に信じてもらうためには、リーダーシップがあるといえるエピソードが必要なのです。
もし上記の場合、具体的には部活動のキャプテンやサークルの代表としてメンバーをまとめた経験など、リーダーシップの根拠になる出来事を入れて、自分の特徴をアピールしましょう。
「私の特徴」は具体的なエピソードや経験など、裏付けとなる根拠を記載する必要がありますが、長くなりすぎないように簡潔に説明するのが効果的です。
企業の目に留まることを目標とし、詳しくは面接で伝えられるようにしておきましょう。
③仕事にどのように活かせるか記載する
忘れがちな学生も多いですが、特徴をアピールする際は仕事への活かし方まで記載しましょう。その特徴を活かして働く姿を面接官がイメージできないと、業務への再現性があると認識してもらえないためです。
具体的には、「傾聴力を活かして顧客と良い関係を築きたい」「持ち前の忍耐強さで根気強く取り組みたい」など、長所と入社後の姿をセットで書いてください。
アドバイザーコメント
岩﨑 千夏
プロフィールを見る企業が求める人物像とかけ離れたアピールにならないように注意しよう
特に業界や職種が定まっていない状態で複数応募するときは、「私の特徴」の書き方に注意が必要です。
たとえばスタートアップ企業で「新たなことにチャレンジする姿勢を持った人を求めている」と書いているのに、「ルールを守りコツコツと努力できる」という特徴を示してしまうと、うちの会社と合わなさそうだと思われてしまいます。
求められている人物像を明確にするには企業研究が欠かせない
人にはいくつもの特徴があり、そのどれを見せていくかはそのときの状況にもよるでしょう。応募企業がどんな会社で、これからどうなっていくためにどんな人に入社してほしいのか、これは企業研究をしないとわかりません。
よって、企業研究をしっかりしたうえでどのような表現が最適なのかを見極める必要があります。同じエピソードでも視点を変えることで違う見え方があるので、「自分がいかにその企業で活躍できる人材だと説明できているか」、この考え方を忘れないようにしてください。
企業分析にはさまざまなやり方があるので、効果的な方法が知りたい人はこの記事を参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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減点を回避! 履歴書に「私の特徴」を書く際の注意点
減点を回避! 履歴書に「私の特徴」を書く際の注意点
- 自分を良く見せようとしすぎない
- 複数の内容をアピールしない
- 特になしと書かない
選考を受けるにあたって減点は避けたいものですよね。特にほかの学生と差を付けにくい履歴書で減点されると、選考突破は難しくなってしまうでしょう。
そのためここでは、履歴書に「私の特徴」を書く際の注意点を紹介します。減点されないためにも最後まで確認してくださいね。
「私の特徴」欄以外にも履歴書全体の書き方もおさらいしたい人は、以下の記事もおすすめです。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説
①自分を良く見せようとしすぎない
求められる能力や会社の雰囲気に合わせようとして、自分の特徴について嘘を書いてしまう人がいます。しかし、事実と異なることを書くのは絶対に避けましょう。
もし嘘だとバレても、それだけで選考に落ちることはないかもしれないですが、企業からの信頼はなくなってしまいます。また、気が付かれずに内定をもらったとしても、どこでバレるかわかりません。
周りの学生と差別化するために嘘を書きたくなるかもしれませんが、自分を過度に良く見せようとせず、正直に記載しましょう。
好印象を与えたい気持ちはわかりますが、嘘はよくありません。
面接で深掘りされたときに、自信を持って答えることができるでしょうか。面接官はちょっとした違和感にも敏感なので、素直に答えるようにしてくださいね。
履歴書で嘘の情報やアピールポイントを書いた際のリスクについては、以下の記事で紹介しています。
履歴書で嘘を書くと犯罪? バレた際のリスクや意外な落とし穴も解説
②複数の内容をアピールしない
アピールしたい内容が多いと、複数の項目を書きたくなる人もいるでしょう。しかし、「私の特徴」に複数の要素を詰め込むのはおすすめしません。一つのエピソードが薄くなり、あなたの魅力が伝わりにくくなるからです。
「私は忍耐強さとリーダーシップ、臨機応変な対応力に自信があります」と書いた場合、どのエピソードも中途半端になってしまううえに、あなたが一番アピールしたい強みが何なのかも伝わりにくくなります。
2つ目以降の長所は面接で聞かれるケースもあるので、文字数に制限のある「私の特徴」では自信のある一つを全力でアピールしましょう。
- アピールポイントが多いのでたくさん記入したいです。やはり1つに絞るべきなのでしょうか?
数よりも質を重視してアピールポイントを選定しよう
前提として、アピールポイントが多いのは魅力的なことです。しかし、たくさん書くというよりは、「ここだけは絶対誰にも負けない」と自信を持って言える長所や、就職したいと思う企業が求めている人材にマッチする自分の特徴を書くことがベストです。
業界や職種によっては求める人材が異なるので、自分が思っているアピールポイントが企業によってはマッチしない場合もあります。
そのため、自分の特徴をしっかりと把握して、企業研究などで企業が求める人材や社風、今までの内定者の傾向などを洗い出し、自分のアピールポイントの取捨選択をおこないましょう。
③特になしと書かない
自己PRや学生時代に熱心に取り組んだことをすでに記載していると、「私の特徴」に書く内容がなくて困るケースもあるかもしれません。しかし、それでも「特になし」と書くのはやめましょう。
あなたが採用担当をしていて、特になしと書かれた項目があったらどう思うでしょう。「やる気がないのかな」「何かを書こうと絞り出す気がなかったのかもしれない」と感じる人が多いと思います。
企業側は、学生の人柄以外にも志望度の高さも重視しています。入社意欲を伝えるためにも、スペースの8割以上は埋めるようにしましょう。
内容や職種別に解説! 「私の特徴」を伝える例文5選
内容や職種別に解説! 「私の特徴」を伝える例文5選
- 営業×粘り強さ
- 事務×真面目
- 販売×コミュニケーション能力
- 経理×丁寧さ
- 接客×臨機応変
ここまで「私の特徴」欄を埋めるためのコツについて解説してきましたが、「結局どんな内容を書けば良いかわからない」「入社後の姿の書き方がイメージしにくい」という人もいるでしょう。
そこでここでは、強みの内容や職種別に「私の特徴」の例文を紹介します。キャリアアドバイザーによるアドバイスも記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
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(リーダーシップが強みの場合)
例文①営業×粘り強さ
「営業×粘り強さ」の例文
私の特徴は粘り強さです。この強みは訪問販売営業の長期インターンシップで発揮されました。
顧客の自宅を訪問してウォーターサーバーの販売をしていたのですが、最初はなかなか契約してもらえませんでした。それでも諦めずに先輩とのロールプレイングを実施し、朝から晩まで1日に100件以上の訪問を継続した結果、インターン先の社員の最高成績よりも上回った成績を残せました。
入社後も、最初は営業として契約に結びつかなくても、忍耐力を活かして結果が出るまで試行錯誤を重ねながら挑戦し続けます。
顧客の自宅を訪問する営業の仕事をしてきただけでなく、そこで成績も挙げているため粘り強さは武器なのでしょう。端的にまとめられていて、この良さを活かしていけそうだと可能性を感じます。
しかし自分目線のエピソードが多いため、ただ成果を挙げただけでなく、「顧客から感謝の言葉をいただいた」などの客観的な評価もあればなお良いでしょう。
粘り強さをアピールするほかの例文が見たい人は、こちらの記事も併せて確認してみてください。
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
例文②事務×真面目
「事務×真面目」の例文
私の特徴は細部まで丁寧に取り組む真面目なところです。
大学1年生から現在まで書店でアルバイトをしていますが、顧客に本や漫画の位置を聞かれた際にスムーズに答えられるようにメモをしています。書店には新しい本が続々と入荷されるため、その都度陳列する本をきれいに整えつつメモの更新作業を続けていました。
その結果、常連の顧客が増えて、大学3年生の頃には2年前と比較し店舗の売り上げが1.2倍に増加しました。自分に頼ってお店を訪れてくれる人もいて、働くモチベーションにもなっています。
入社後も真面目に業務に取り組み、事務作業を丁寧に、かつ正確に進めたいと思っています。また、先輩からのアドバイスやフィードバックを真摯に受け止め、成長を目指します。
真面目さがエピソードの内容から伝わってくるので、とても理解しやすくて良いですね。
特徴をもっとアピールするとすれば、売上よりも店舗側からの評価なども付け加えるとさらに良くなるでしょう。
真面目さに関するほかの例文はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
例文③販売×コミュニケーション能力
「販売×コミュニケーション能力」の例文
私の特徴は傾聴力です。特に相手の話を引き出す力があると思っています。
私は飲食店のホールスタッフとして2年間働いているのですが、たまに注文を聞く際におすすめを聞かれることがあります。最初はお店のおすすめをただ提案していたのですが、あまり反応が良くなかったため、お客様の好みや要望を聞いてから伝えるように意識的にコミュニケーションを変えてみました。
その結果、お店側の意見を押し付けずにお客様とも良好な関係を築けるようになり、「〇〇さんに会いに来たよ」とご来店してくださる方もいらっしゃいました。
入社後も、自分の意見をまず言うのではなく、顧客や取引先の要望やニーズを理解した提案をおこない、信頼される販売員を目指します。
アルバイト経験を通して傾聴力を活かした具体的なエピソードや仕事への活かし方がうまくアピールできています。
「たまに注文……」の「たまに」は、傾聴力がたまにしか発揮されていない印象となるため、削除するとより良くなるでしょう。
コミュニケーション能力は被ってしまいがちな強みですが、少し工夫すれば差別化できます。こちらの記事で差別化のポイントを紹介しています。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
例文④経理×丁寧さ
「経理×丁寧さ」の例文
私の特徴はミスをしない丁寧さです。これは工場でスピードと正確性の両方が求められる、箱詰めのアルバイトをしていた際に発揮されました。
始めたばかりの頃は、丁寧さを意識しすぎてスピードが追い付かずに迷惑をかけていました。しかしどこに時間がかかっているのかを振り返り、慎重にやる部分と多少ズレても良い部分を切り分けたところ、だんだんスピードが上がりました。
結果的に、丁寧な作業とスピードを両立できるようになったため、1日のノルマである500個を超える800個を箱詰めしましたが、ミスなく終えることができました。
入社後も、持ち前の丁寧さを活かして経理処理をおこない、御社の社員の皆さんがスムーズに業務を進められるよう努めてまいります。
そのときの情景が目に浮かぶような、わかりやすいまとめ方ですね。長所としてミスをしない丁寧さという言葉で書かれていますが、全体を通して読んだときにもっとほかの言葉で特徴を表したほうが良い可能性がないか考えてみましょう。
具体的には、「改善策を考え実行する力」などに言い換えてみると、より伝わりやすくなるかと思います。
例文⑤接客×臨機応変
「接客×臨機応変」の例文
私の特徴は臨機応変な対応ができることです。
アルバイトで小学生の指導をしていた時、一人の生徒が感情的になり、周りの生徒に危険な行動を取りはじめたことがありました。まずは周りの安全を確保するためにも、私はほかの生徒たちを安全な場所に移動させた後、当事者である生徒の話を聞きました。
突然のトラブルにも冷静に対応した結果、二次被害が発生することはありませんでした。この経験から、どんなときでも冷静に周りを見ることで臨機応変な対応ができるという自信になりました。
入社後も業務上の問題やトラブルに対して冷静に向き合い、柔軟に対応することで自分自身の役割をはたしてまいります。
臨機応変に対応する様子が伝わるエピソードですね。とても良いと思います。
臨機応変に対応するためには、瞬時に判断することができる「冷静さ」も兼ね備えているという点もアピールできると、さらに好印象を残せるでしょう。
臨機応変さの自己PRを魅力的に仕上げたい人は、こちらの記事を確認してみてください。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
書くことがないなら要チェック! 「私の特徴」を見つける3つの方法
「私の特徴」を見つける3つの方法
- 長所と短所をいくつか書き出してみる
- 短所を長所に変換する
- 他人の意見を取り入れる
例文を参考にしても、どうしても自分の特徴の見つけ方がわからないという人もいるかもしれません。自分では意識していない部分が特徴であるケースや難しく考えすぎているケースも多いため、発見しにくいこともあるでしょう。
履歴書を作成する際に困らないように、ここでは「私の特徴」を見つける方法を紹介します。3つの方法を記載しているので、簡単なものから実践してみてください。
①長所や短所を思いつく限り書き出してみる
特徴がすぐに浮かばない人は、長所のアピールをしようと思わず、まずは自分に関して当てはまる性格を書き出してみましょう。自分では短所だと思っていることが、捉え方によっては長所になるため、良い面と悪い面の両方を書き出してみてください。
自分の長所も短所も思い浮かばないという場合は、今日一日の行動を振り返ってみて、当たり前のようにできたこと、無意識的におこなっていたことまで詳細に振り返ってみましょう。
自分にとってはなんてことないことでも、他人からしたら長所として認識されていることもあります。当たり前を疑って、自分の良さを引き出してみましょう。
- アピールにつなげようと思わなくても自分の特徴が思い浮かびません……。
周りの人の意見を聞いてみることでヒントが見つかるはず
自分のことを他者に開示しづらい、どんな説明をしたら良いのかわからないという人も多くいるでしょう。
「何も思い浮かばない」というときに、切り口として以下の3つの質問をよく投げかけることがあります。
①学生時代にどんな部活やアルバイトをしていたか?
②そこで工夫したこととは何か?
③周囲の人からどんな人だと言われるか?
自分一人では考えが言語化できないこともあると思うので、身近な人と話しながら考えてみると良いかもしれません。
自分の特徴や強みがわからない人は、以下の記事も参考にしてみてください。特徴を見つけるヒントになるかもしれませんよ。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
②短所を長所に変換する
自分の性格について書き出したら、短所と思われる性格を長所に変換してみましょう。
たとえば、「優柔不断さ」が短所だと思っていても、それは「慎重に取り組める」という強みに変換可能です。このように対応する強みがあるので、「私の特徴」に書く内容を見つけるために、以下の例も参考にしてみましょう。
長所と短所の言い換え例
- 心配性↔責任感が強い
- 優柔不断↔おおらか
- せっかち↔決断力がある
- 視野が狭い↔集中力がある
- 繊細↔感受性が豊か
このように、自分では弱点だと思っていることが、視点によっては長所にもなりうることは良くあります。隠れた自分の特徴を発見できるように、短所にも注目してくださいね。
短所から長所への言い換えはこちらの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
自己PRで集中力があることをアピールするときには注意点があります。以下の記事では効果的に伝えるコツを採用経験者が詳しく解説しています。
集中力の自己PRはリスクあり! 効果的な伝え方を採用経験者と解説
③他人の意見を取り入れる
家族や友人に聞いてみるのも選択肢の一つです。自分では考えもしなかった長所や短所を教えてもらえるケースもあります。
また、コミュニティや時期によって見られ方が違う可能性もあるので、サークルのメンバー5人に聞くよりも、サークル1人・アルバイト1人・高校の部活動1人・家族1人・学部の友人1人のように分けて聞くとより効果的でしょう。
質問をするときは、「一言で表すとどんな性格か」「どんなエピソードが記憶に残っているか」などを聞くとイメージしやすくなりますよ。
失敗や辛かったこと、そこから乗り越えられた経験、学びから努力していること、趣味や好きなことを通して達成できたことなども洗い出してみると、何かしら自分の特徴を見つけることができるはずです。過去を振り返り、前向きな表現をしてみましょう。
そのほか、他人から見た自分について聞く質問例はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
履歴書の「私の特徴」を魅力的に書いて選考を有利に進めよう
ここまで解説したとおり、履歴書の「私の特徴」には長所や特技、学生時代に熱心に取り組んだことを記載して、自己PRの場として活用しましょう。コツを押さえて作成することで、より魅力的な文章になりますよ。
また、「私の特徴」に書く内容の見つけ方も解説しました。短所を変換したり、他人の意見を取り入れたりすることで新しい自分の特徴を発見できるでしょう。
今回解説した内容を参考にして、自信を持って履歴書を作成してくださいね。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る履歴書を書く前に応募する企業をよく研究することも忘れずに
履歴書の「私の特徴」を書く際は、どのような業種でどのような職種があって、どのような人材が活躍できそうか、企業側の目線を考えてみてください。
どのような特徴があればマッチ度が高くなるのかを考えて、作成してみましょう。
人となりを「私の特徴」で伝える
自分の強みや自己PRなどは、エントリーシート(ES)などでも伝える場面があると思います。しかし、伝えきれなかった内容やアピールとしては弱い内容など、それらを「私の特徴」として伝えるのも良いかと思います。
そして最後に、採用は基本的に人物を評価しているのではありません。
そのため自信を持って「私の特徴」を伝えてください。自社にマッチする・しないの判断は採用担当者に任せましょう。不採用になっても気にしない、マッチしないという判断をしてもらっただけです。
あなたらしさを必要とする企業に出逢えるまで、諦めずに活動してください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Mika Hiraoka〇キャリア相談や求職者へのES・履歴書作成・面接対策などの個人支援に併せ、採用や育成・働き方改革などに人事として従事。講師歴は10年以上でセミナーやテレビ出演など幅広く活躍中
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
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