履歴書のベストな文字の大きさは? パソコンと手書き別に解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 谷所 健一郎

    キャリアドメイン代表 保有資格:キャリア・デベロップメント・アドバイザー(登録番号CDA130542) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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  • 瀧本博史

    キャリコンリンク代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16235717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17408980号)/産業カウンセラー(登録番号11007524) 著書:オンライン就活は面接が9割(青春出版社)/本気で内定! 面接対策(新星出版社)他  

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この記事のまとめ

  • 履歴書の基本の文字サイズはパソコンは10.5~11pt、手書きは0.5~0.7cm
  • 履歴書は項目ごとに文字の大きさをそろえて統一感をつくる
  • 履歴書の文章記述欄は文字の大きさと字数を調整してバランスを整える


選考で自分の第一印象を決めるともいえる履歴書。しかし、履歴書の用紙やテンプレートを目の前にして「どれくらいの文字の大きさで書けば良いのだろう」「適切な大きさがわからない」と悩む学生も多いですよね。

採用担当者のもとに無数に届く履歴書の中で、思わず読みたくなるような目を惹く履歴書にするには内容だけでなく、見栄えにも気を配らなければなりません。そして、見栄えを決める重要な要素が1文字1文字の大きさです。

この記事ではキャリアアドバイザーの谷所さん、遠藤さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ履歴書の最適な文字の大きさを解説します。これから履歴書を作成する人にとって必ず役に立つ情報なので、ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

履歴書は適切な文字サイズにそろえて見栄えを整えよう

採用担当者が読みやすい文字の大きさはおおむね決まっているので、それさえ守って書きそろえれば文字の大きさでマイナスな印象を受けることは回避できます。

しかし、それはほとんどの学生が実践していることです。さらに、ほかの学生から一歩リードするためには、見栄えを整えるさまざまなコツを習得する必要があります。

記事ではまず、パソコンと手書き別の最適な文字の大きさを解説。加えて、学生が最も苦戦する文章記述欄を美しく仕上げる方法を伝授します。さらに履歴書の第一印象を良くするための方法として、パソコンの文字フォントやボールペンの太さについてもアドバイス。

コツを押さえたうえで履歴書を作成したら、最後は提出前のチェック項目で履歴書全体の見栄えを確認しましょう。そうすることで、誰が見ても好印象な履歴書に仕上げられますよ。

谷所 健一郎

プロフィール

大抵の人は、読みやすい適切な文字の大きさで書いていますが、書く内容が少ないため故意に大きな文字で空白のスペースを穴埋めしようとする人や、読みにくい小さな文字で記載して、文字量で熱意をアピールする人が少なからずいます。

マイナスな印象になりやすいので、読みやすい文字の大きさで書くことが重要です。

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実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。


履歴書をパソコンで作成したときの最適な文字の大きさ

まずは、パソコン作成における最適な文字の大きさを解説していきます。

パソコンで作成する場合、就活サイトなどにある履歴書のテンプレートをMicrosoft Word形式にダウンロードして、ファイルを開けば自分の情報を入力することができます。

入力したい項目にカーソルを合わせたら、これから解説するフォントサイズに指定して入力しましょう。フォントサイズの指定をせずにそのまま入力すると、文字が小さすぎたり、統一されていないことがあるので、必ず確認したうえで入力を進めてくださいね。

基本フォントサイズは10.5~11pt

パソコン作成の場合、履歴書のフォントサイズは基本的に10.5~11ptを指定しましょう。

履歴書のフォントサイズには、正式な規定があるわけではありません。そのため、採用担当者がもっとも読みやすいと思える文字サイズにすることがベストな判断になります。

そのことを踏まえると、ビジネスの場でもっとも使われているフォントサイズが10.5~11ptのため、担当者が日頃から見慣れているという点から、この大きさで作成するのが良いと考えられます

名前欄など枠が大きい項目のサイズは13~18pt

履歴書の項目の中でも、名前欄など枠が大きい箇所は、13~18ptで調整しましょう。

名前欄はほかの項目よりも枠が大きく設定されているため、枠に合わせてフォントサイズを大きくした方がバランスが良くなります。18ptを超えると、全体を見たときに名前の主張が強すぎると感じてしまうので、18pt以内で調整するのがおすすめです。

住所欄についても、基本のフォントサイズでは余白が空きすぎる場合は、18pt以内で調整してください。

また、このように項目ごとにフォントサイズを調整するのは問題ありませんが、あくまでも項目内のサイズは統一するのが前提です。

遠藤 美穂子

プロフィール

名前欄や住所欄のほかに、学歴の欄も比較的余裕を持って書けるスペースです。正式な高校名、大学(院)名、学部学科専攻と、「卒業(修了)見込」まで、同じ大きさできちんと記入してください。

アドバイザーコメント

文字の大きさは読み手の立場になって判断しよう

履歴書の文字の大きさは、読み手の立場になり、読みやすい文字の大きさかどうか考えてみる必要があります。

パソコンで作成する文字の大きさは、名前や住所欄は余白のバランスを考えたフォントサイズで記載し、ほかの文字は10.5pt~11ptで記載すべきですが、10.5ptだとやや小さい文字といった印象を与えてしまうので、スペースに問題がなければ11ptで記載すると良いでしょう。 

スペースからはみ出さければ11ptがベスト

志望動機などで文字量が多い場合でも、10ptを下回ると読みにくくなります。小さな文字で何とかスペースに収めても、読み手の立場を考えず伝えたいことをとにかく伝えれば良いといった印象を与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。

一方、フォントサイズが大きすぎると、ごまかしている印象を与えてしまう可能性があります。多少スペースができても読みやすさを重視して、11ptのフォントサイズで作成すると良いでしょう。

その他、学校名の入学と卒業の位置について、同じ学校であれば上下同じ大きさの文字サイズでそろえるよう記載すると見栄えが良くなります。

履歴書を手書きで作成したときの最適な文字の大きさ

手書きで作成する場合、文字の大きさは1文字1文字自分の手先の加減で調整しなければなりません。フォントサイズの指定だけすれば良いパソコンでの作成に比べると、見栄えを整えるのは難しいといえるでしょう。

そのため、文字の大きさに失敗している履歴書の多くは手書きで作成されたものです。文字の大きさがバラバラであったり、小さすぎて見づらいとされてしまうことが多々あります。

ただ、手書きの履歴書はパソコンで作成されたものに比べて、個性が出やすいため採用担当者の印象にも残りやすくなります。適切な大きさで統一感がある履歴書に仕上げられれば、その分良い印象として記憶される可能性も高まります。手書き作成における最適な文字の大きさを押さえて作成に取り掛かりましょう。

そもそも、履歴書をパソコンと手書きのどちらで作成するべきかわからないという学生もいますよね。こちらの記事で使い分け方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説

学歴や資格欄の文字サイズは0.5~0.7cm

履歴書の学歴欄の文字の大きさ(手書きの場合)

学歴や資格欄の文字サイズは0.5~0.7cmを目安の大きさと考えてください。ただ、手書きで書くときに1文字1文字サイズを図りながら書くのは難しいという人もいますよね。その場合は、文字の高さが枠の高さに対して8~9割になるように意識して書くと最適な大きさになります。

また、手書きで書くときは画数の多い字を大きめに書くと、文字ごとのメリハリがついて文章全体が整って見えます。文字列が美しく見える黄金比は、漢字100・カタカナ80・ひらがな70といわれているので、この比率を意識しながら書きましょう。

文字列が美しく見える黄金比

  • 漢字:カタカナ:ひらがな=100:80:70

自己PRや志望動機を記述する文章記述欄のベストな文字の大きさは、履歴書の形式や文字数によって異なります。どのように文字の大きさを決めるかはこの後解説します。

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名前欄など枠が大きい項目の字の大きさは1cm程度

パソコン作成の場合と同様に、手書きの場合も名前欄は枠に合った大きさで書きましょう。大きさとしては1cm程度を目安にしてください。

住所欄も同様に余白が空きすぎないように調整します。ただ、住所については建物名やマンション名がある人は、むしろ枠内に収めることに苦戦する人が多いようです。

名前を書いた勢いでそのまま同じ大きさで書き始めると、住所の後半の文字が入らず段々とサイズが小さくなったり、はみ出してしまうといった事態になります。そのため、住所欄を書くときには特に項目内のバランスに注意して書き始めてください。

アドバイザーコメント

履歴書の字の大きさは枠の大きさとのバランスが大切

枠からはみ出そうな大きな字では、良く言えば元気ですが、悪く言えば大雑把な人という印象になりますし、ぎっしり埋まっている小さな字は几帳面さの表れの反面、読み手のことを考えていない印象にもなります。程良い余白があることで、文章を読む気持ちが湧きます。

氏名や学歴など1枠に1行しか書かないものはバランスがとりやすいですが、文章を書く欄は少し気を遣う必要があります。

学生時代に頑張ったことや自己PR、志望動機など同じ大きさの枠内には同じ大きさの文字で、同じくらいの分量を書きましょう。

丁寧に心をこめて作成しよう

いきなりペンで清書すると、文字列が曲がったり、終わりの方が入りきらずうまくまとめられなかったりすることがあります。消せるボールペンや修正テープを使うのはNGなので、下書きしておくことをおすすめします。

いったん鉛筆で薄く5mm程度の罫線を引き、本文を下書き、ペンで清書をして乾いてからきれいに消しゴムをかけると書き損じのない、整った文が書けます。

字の上手下手は気にしすぎないようにしましょう。丁寧に心を込めて書いたものであれば、必ず採用担当者の目に留まりますよ。

履歴書の文章記述欄はバランス重視! 字数から最適な文字の大きさを導く5ステップ

文章記述欄はバランス重視! 字数から最適な文字の大きさを導く5ステップ

  • 字数指定がなければ文章を200~300字程度にする
  • 1行あたりの文字数を35~40字にする
  • 行数を計算して1文字の大きさの目安を決める
  • 1文字あたりの目安を参考に下書きをしてバランスを調整する
  • 下書きを見本にしながら正式な用紙に書き起こす

自己PRや志望動機を書き込む文章記述欄は、バランス良く書き込むのが最も難しい項目といえるでしょう。経歴や資格などに書き込む学校名や資格名は、文字数が決まっているので、適切な文字の大きさであれば余白が広くても問題ありません。

しかし、文章記述欄は自分の裁量で文字数が変わるため、余白が空きすぎると熱意に欠けると判断されてしまい、枠をはみ出してしまうと、決まりやルールを守れない人という認識をされてしまいかねません。

つまり、枠を埋める程度の内容を盛り込んだうえで、枠からはみ出さない1文字あたりの文字の大きさを導く必要があります。文章記述欄をバランス良く書き上げるために、文章の字数から最適な文字の大きさを導きましょう。

①字数指定がなければ文章を200~300字程度にする

履歴書の文章記述欄は主に自己PRや志望動機といった内容になります。企業によっては「志望動機を400字程度で記述してください」というように、字数を指定する場合があるので、まず募集要項にそのような指示がないかを確認してください。

指定がない場合は、一般的に読みやすいとされている200~300字程度にまとめましょう。自己PRや志望動機は、いずれも読むのが負担にならず、また要点を漏れなく盛り込める字数が200~300字程度とされています

履歴書の用紙に書きながら考えるのではなく、先にパソコンやメモで文章をまとめることから始めましょう。

自己PRや志望動機は履歴書の中でも特に重視されます。こちらの記事を参考にして、採用担当者の心をつかむ内容にしてくださいね。

自己PR
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介

志望動機
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素

瀧本博史

プロフィール

指定がない場合は、200~300字で書けば問題ありません。

指定文字数がある場合、少なくなればなるほど要点をまとめる力が必要となります。まとめるには国語力が必要となるので、できるだけキャリアセンターなどで添削を受けて納得のいくものに仕上げましょう。

②1行あたりの文字数を35~40字にする

1行あたりの文字数をカウントしたことがない、書ききれるだけ書くという人が多いかもしれません。しかし、1行あたりの文字数が行ごとに異なるより、そろっていた方がバランス良く見えます

一般的なA4サイズの履歴書であれば、1行あたり35〜40字がベストな文字数です。この文字数でそろえると、記述欄全体を丁度良い文字の大きさで統一することができますよ。

③行数を計算して1文字の大きさの目安を決める

文章全体の文字数が決まって、1行あたりの文字数も定まると、行数が算出できます。たとえば文章が250字で1行に37字ずつ書くとすると、250字を37字で割って7行になることがわかります。このようにして、行数を計算してみましょう。そのうえで、算出した行数が入るだけの高さ幅があるかどうかを確認します

文章量が枠に対して多すぎると、1文字1文字を小さく書くしかなく、最終的に読みづらくなってしまいます。パソコンの場合は10.5~11pt、手書きの場合は0.5~0.7cmで書くことを前提として、文章すべてが入るかどうかを確認してください。

もし記述欄の枠の大きさに足りない場合は、枠に合わせて文章を削りましょう。逆に余白が空きすぎてしまう場合は、増やすなどして調整が必要です。

履歴書はテンプレートによって枠の大きさが異なるみたいですが、おすすめはありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

大学所定の履歴書を利用しよう

履歴書は面接に進むための大切な書類です。できるだけ多くの思いや情報を伝えたいところです。

どのテンプレートを使用しても構いませんが、大学所定の履歴書の多くはA41枚で、その半分くらいが自己PRや志望動機といった文章を書くスペースになっています。

履歴書はプロフィールのみで、文章は別紙の自己紹介書に記入する学校もあるので、キャリアセンターで確認してみてください。

ChatGPTを活用すれば受かる自己PR文が作れます

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 (リーダーシップが強みの場合) 
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④1文字あたりの目安を参考に下書きをしてバランスを調整する

行数まで決まったら、下書きをします。文字サイズを調整するための下書きなので、実際の記述欄と縦と横の幅がまったく同じ紙に下書きをしましょう。正式な用紙をコピーして使用するのがおすすめです。

文章を書き始める前に、ここまでで算出した文字の大きさを目安に、一文字のサイズの印をつけましょう。

その大きさを目安にして、文章を下書きしてください。下書きができたら、大きすぎる字はないか、字の中央はそろっているかなど全体のバランスを確認しましょう。

履歴書に下書きをする際のコツは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
履歴書の下書きはメリット大! ミスを防ぐ書き方5ステップを解説

⑤下書きを見本にしながら正式な用紙に書き起こす

下書きで記述欄全体のバランスが整った状態に仕上げられたら、それが見本になります。正式な用紙でも同じように、余白を取ったり、文字の大きさを真似しながら書き進めましょう

正式な用紙に書き起こすときは、この後解説する文字の大きさ以外のコツも押さえたうえで書き始めてくださいね。

アドバイザーコメント

1文字の大きさを把握するために手書き用原稿を作成しよう

最初にあらかじめパソコンなどを使って手書きで記入するための文章の原稿を作成し、プリントアウトしておきます。

次に、別紙に文章記述欄と同じ大きさの枠を作り、等間隔に水性ボールペンなどで罫線を引きましょう。そしてその罫線上に、漢字は大きめ、ひらがなは小さめを意識し、数字は右斜めに傾けるようにして原稿から1行分の文章を手書きで書き写します。

その際、書きあがった1行の文字数を数えておき、自分の字の大きさだと何文字ぐらいが1行に収まる文字数なのかを調べておきます。

完成された手書き用原稿を手本に正式な用紙に書き写そう

あとはプリントアウトしている原稿を手書き1行ごとに文字数で区切り、文章の続きを罫線上に記述していき完成させます。

このようにして作成した「手書き用原稿」を横に置きながら、それを真似るように手本として履歴書の文章記述欄に書き写していくとバランス良く書くことができます。

合否にも影響? 履歴書の文字の大きさから採用担当者が抱くイメージ

合否にも影響? 履歴書の文字の大きさから採用担当者が抱くイメージ

  • 常識のなさを感じる? 文字が大きすぎる場合
  • 自信のなさの表れ? 文字が小さすぎる場合
  • 大雑把な人物をイメージ? 文字の大きさが不揃いな場合
  • 丁寧な仕事ぶりが期待できる! 文字の大きさが適切な場合

履歴書は内容次第であって、見た目はそこまで気にする必要がないと感じる人もいるかもしれません。しかし、いくら内容を重視する企業であっても、履歴書の第一印象は、その後の評価に少なからず影響を及ぼします。

また、第一印象によって、読み進めていくモチベーションが左右される可能性は充分考えられます。応募が殺到する企業では、見た目が良くない履歴書はそれだけで落とされる理由になってしまうことも。

採用担当者が文字の大きさから感じる印象を理解したうえで、作成に取り掛かりましょう。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

常識のなさを感じる? 文字が大きすぎる場合

枠があるにもかかわらず、はみ出るほど字が大きすぎるということは、周りに合わせることやその場にふさわしい行動を取ることができない人だという印象につながりかねません。常識ある行動が取れないということは、社会人としての評価にかかわります。

また、内容が充実していないことをごまかすために、大きい字で書いて空白を作らないようにしているのではないかという疑念も抱かれやすいです。そうなると、志望度が低いという評価にもつながってしまいます。

自信のなさの表れ? 文字が小さすぎる場合

まず前提として、小さすぎる字は採用担当者が読めないリスクがあります。書いている自分は普段から見慣れている字なので違和感なく読めるかもしれませんが、採用担当者からすると内容以前に、文字の大きさに読みにくさを感じてしまうケースが考えられます

そして、声と同じで小さい字で書かれたものは、弱々しく自信のない雰囲気になります。採用担当者によっては、「積極性がない」や「暗い」との印象を持ってしまうリスクがあります。

瀧本博史

プロフィール

一方で「字が小さい=自信がない」は、昭和や平成の買い手市場のときにはよく言われましたが、どんな根拠に基づくのかが怪しいため、採用側の偏見でしかないといえます。

良識のある企業なら、字が小さいだけの判断で優良な人材を逃してしまうのはもったいないと考えるので、最低限の大きさを守って読み手が読めるように書けば問題ありません。

大雑把な人物をイメージ? 文字の大きさが不揃いな場合

一つの項目内で大きい字と小さい字が混在している場合も、読みづらさやバランスの悪さを感じます。このような統一感がない履歴書からは、読み手への配慮ができない大雑把さを感じます。

仕事は個人作業だけでは完結せず、役割を分担して成り立っています。1人がいい加減な仕事をすると、周囲に迷惑がかかるため、ある程度の几帳面さが求められます。文字の大きさが不揃いな場合、丁寧な仕事ぶりが期待できず、一緒に働きたい人物からは遠ざかってしまうでしょう

丁寧な仕事ぶりが期待できる! 文字の大きさが適切な場合

各項目が適切な文字の大きさで統一感がある履歴書は、単に読みやすいだけではありません。仕事に置き換えて考えたとき、任せた仕事を丁寧に進めてくれそうな印象を持ちます

仕事のほとんどは1人で完結せず、社内外の人と連携して進められます。一緒に働く人を選ぶのであれば、丁寧な仕事をしてくれる人の方が良いですよね。

よって、履歴書を作成するときは、読み手に配慮して丁寧に作成し、誰が見ても読みやすいものに仕上げましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

読み手の立場を考えた読みやすい履歴書は、人の気持ちを汲み取ることができ、きちんとした仕事をおこなう応募者だといった印象を与えて、採用担当者がしっかり読みたいと考えます。

提出前に要確認! 履歴書の文字の大きさのチェック項目

履歴書の文字の大きさのチェック項目

  • 文字が枠からはみ出していないか
  • 項目ごとに文字の大きさが統一されているか
  • 不自然な余白はないか
  • 文字の並びは真っすぐになっているか
  • 行間はそろっているか
  • 全体としてバランス良く見えるか

履歴書を作成し終えたら、最後まで書き上げた勢いでそのまま提出するのではなく、一度時間を置いて落ち着いてから見直しをおこないましょう。

見直しというと、誤字脱字がないかという点にのみ意識が向けられますが、文字の大きさに関しても確認が必要です。長時間履歴書と向き合っていると、文字の並びの乱れやサイズの不揃いなどに違和感を抱きづらくなっています。

そのため、以下の項目を参考にして漏れなく確認するようにしてください。

文字が枠からはみ出していないか

履歴書には枠があるにもかかわらず、はみ出しているということは、ルールや指示に従えないルーズな印象を与えてしまいます。

手書きであれば枠からはみ出してしまうときは書いているときに気付き、その場である程度調整できますが、パソコンの場合は気付かずに提出してしまうリスクが高いです。

なぜなら、パソコンの入力画面と、プリントアウトしたときの画面が完全に一致しない場合があるからです。そのため、パソコンで作成するときは、プリントアウトした後に必ず、枠をはみ出している文字がないか確認してください

履歴書がはみ出してしまって書き直すべきか悩む就活生もいるようです。こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントがアドバイスしているので、ぜひ参考にしてください。

項目ごとに文字の大きさが統一されているか

履歴書全体の文字サイズが一致している必要はありませんが、名前欄、住所欄、学歴欄、と見ていったときに各項目ごとでは文字の大きさが統一されているのが基本のため、見直しましょう。

パソコンで作成した場合は、プリントアウトする前に、入力した文字を項目ごとに全選択して、フォントサイズの欄に「10.5~11」が表示されているか確認しましょう。

手書きの場合は、1文字ずつ確認するのは難しいため、少し距離を取った状態で履歴書を眺め、極端に大きく見える文字はないか、項目ごとに文字の大きさが統一されているかを確認してください

不自然な余白はないか

余白も見た目のバランスを決めるうえで重要な要素です。文章記述欄で余白が空きすぎる場合は、文字を大きくするのではなく内容を増やすことを検討してください。枠を埋めるために文字を大きくしてごまかそうとしても、採用担当者には見抜かれてしまいます

学歴や資格欄は左寄せで書くため、右側に余白ができるのは問題ありませんが、字と字の間に不要な余白がないかは注意しなければなりません。学校名と入学や卒業の間には1文字程度の余白が必要ですが、それ以外の字間で不要な余白がないようにしましょう。

履歴書の経歴欄はかなり枠に余裕がありますが、左に寄せて書いても良いですか? そうすると右に余白ができますが問題ないですか? 

瀧本博史

プロフィール

行頭がそろっていれば問題ない

はい、問題ありません。履歴書は書き方(書式)が重要なのではありません。

履歴書は労働基準法第109条に記載されている保管が義務づけられている書類であるため、変に装飾する必要はなく、記載漏れがないだけで十分な書類となっています。

経歴欄は行頭がそろっているほうが見栄えが良いので、余白は気にする必要がありません。

文字の並びは真っすぐになっているか

手書きで作成する場合は、文字のならびに注意しなければなりません。繰り返しになりますが、人によって文字が右上がりになる人や中心がそろわないなどの癖があります。

書いている最中に気付くのは難しいため、書き終えた後に、定規をかざしたり、履歴書から少し顔を離して文字の並びを見直しましょう

行間はそろっているか

罫線がない文章記述欄は、行ごとに行間がバラバラになってしまっていることもあります。行間が保たれているかだけでなく、各行ごとの行間がそろっているかどうかも確認してください

全体としてバランス良く見えるか

最後に履歴書を提出する前に、もう一度時間を置いて、新鮮な気持ちで履歴書に向き合うようにしてください。一目見たときに、全体としてバランスよく見た目が整っていると判断できれば、封筒に入れて提出しましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

書きあがった履歴書を封筒に入れる前に、もう一度しっかり見直しましょう。

誤字脱字や記入漏れはないか、文字列・写真・印鑑はまっすぐか、下書きはきれいに消してあるか。声に出して読みながら、指差し確認してみてください。

文字の大きさ以外にも! 第一印象が良い履歴書に仕上げるコツ

履歴書の最適な文字の大きさを解説してきましたが、履歴書の見た目を決めるのは、文字の大きさだけではありません。字体や文字の太さ、余白など履歴書の見た目を工夫するコツはさまざまです。

ここでは適切な文字の大きさを守ったうえで、さらに履歴書の見た目を良くするコツを解説します。企業のもとに届く多数の履歴書の中で、ほかの学生に引けを取らないためにも、ぜひここで解説するコツを実践してくださいね。

パソコン作成の場合

パソコン作成の場合

  • 文字フォントは明朝体ですべて統一する
  • 英文履歴書の文字フォントはTimes New Romanを使用
  • ショートカットキーで文字サイズや余白をそろえる
  • フレームに余裕がある場合は適度に改行する
  • 強調したい部分を太字にする

パソコン作成の場合、ほとんどの学生がビジネスマナーにのっとった文字フォントやフォントサイズで提出するため、これを逸脱していると悪目立ちしてしまう危険性が高いです。よって、まずはフォントサイズと併せて、文字フォントについても適切なものを使用しましょう

そのうえで、余白が整っていたり、適宜改行されていると、見た目が整った読みやすい履歴書になります。パソコンの方が余白を簡単に調整できるという利点を活かして、適宜プレビュー画面を見ながらここで解説するコツを実践してみましょう。

文字フォントは明朝体ですべて統一する

字の大きさを指定するのと同時にフォントの種類も指定しましょう。履歴書の定番のフォントは明朝体です。フォントサイズと同様に共通の規定があるわけではありませんが、明朝体はビジネスシーンで使われることが多いため、採用担当者にとって見慣れた字体です

そのほかにも、ビジネスシーンでの使用傾向が高いものとして、以下のフォントが挙げられます。これらのフォントであれば、企業の誰が読んでも違和感なく読むことができるでしょう。

履歴書で使用するフォント

  • 明朝体
  • メイリオ
  • MSゴシック

谷所 健一郎

プロフィール

もし「ほかの応募者と差別化したい」と考えて上記以外のフォントを使っていたとしても、採用担当者は、履歴書にふさわしくないフォントだと感じてしまうリスクがあります。

通常使用するフォントで記載しないことで、悪い意味で人と違う行動をする応募者だといったイメージを与えることもあります。

英文履歴書の文字フォントはTimes New Romanを使用

外資系の企業などでは英文履歴書の提出を求められる場合があります。

英文履歴書では、セリフ体であるTimes New Romanを使用しましょう。文字の大きさは10.5~12ptが基本で、見出しは本文より2pt程度大きくするとメリハリがついて見やすくなります

ショートカットキーで文字サイズをそろえる

履歴書では、各項目の大きさがそろっていると、履歴書に目を通したときに統一感を感じます。

小さな違いであればそこまで気にならないという人もいますが、さまざまな履歴書を見ている採用担当者は違和感に気付きやすいです。細かいところまでこだわって、誰が見ても隙がない履歴書に仕上げましょう

そこで、パソコンで作成するときは、ショートカットキーがとても役に立ちます。パソコンの使用に慣れていないという人も、決まったキーを押すだけで簡単に文字サイズを調整できるので、ぜひ参考にしてください。

文字サイズを調整するときに使えるショートカットキー

  • サイズを1ポイント上げる:[Ctrl]+[ ] ]キー
  • サイズを1ポイント下げる:[Ctrl]+[ [ ]キー
  • サイズを大きくする:[Ctrl]+[Shift]+[ > ]キー
  • サイズを小さくする:[Ctrl]+[Shift]+[ < ]キー

フレームに余裕がある場合は適度に改行する

文章記述欄で余白が多めにできそうなときは、内容に応じた改行を検討しましょう。枠の上部に文字が固まって下部は余白が広いという履歴書は少なくありませんが、バランス良く見えません。

また、枠内に長文がびっしり書き込まれたものより、適宜改行されている文章の方が気軽な気持ちで読むことができそうですよね。気軽にテンポ良く読めた方が内容の理解度も高くなります。

そもそも枠が大きくなければ改行は難しいので、絶対にしなければならないものではありませんが、余裕がある人は試してみてください。

遠藤 美穂子

プロフィール

A4の履歴書で150字前後、4行程度であれば改行なしでも読めます。それより多い場合は適宜改行を入れると読みやすくなります。

行の8割程度のところで文章が終わり、内容的にも切りが良ければ、続きは改行すると見やすくなります。

強調したい部分を太字にする

採用担当者の目を惹く手段の一つとして、強調したい言葉を太字にするという方法があります。

多くの履歴書に目を通す採用担当者が、一人ひとりの履歴書にじっくり目を通すとは限りません。そこで、強調したい部分のみ太字にしておくと、じっくり読まずともアピールポイントがすぐに伝わるようになります

しかし、太字や下線を装飾とみなし、履歴書にはふさわしくないという考え方も一部ではあります。企業の採用方針や採用担当者によっても捉え方が異なるので、太字を使うかどうかは慎重に判断してください。

瀧本博史

プロフィール

最近では、採用担当が応募書類を「流し読み」する確率は低くなっています。

私は職業柄多くの人事担当と話す機会がありますが、「どんな応募書類でもちゃんと読みますよ」という意見が圧倒的に多いです。このことから下手な装飾はする必要がないと考えます。

手書き作成の場合

手書き作成の場合

  • 期日に余裕を持って書き始める
  • 下書きをする
  • ボールペンの太さは0.5mmと0.7mmを使い分ける
  • 消せるボールペンは使用しない
  • 文章記述欄は定規で薄く線を引いてから書く

繰り返しになりますが、履歴書を手書きするのにはパソコンで作成する以上に時間がかかりますが、個性が表れやすいというプラスになり得る側面もあります。

手書きで起こりがちな、全体の統一感に欠ける、文字の並びが整っていないなどの事態を回避し、手書き特有の熱量が感じられる美しい履歴書に仕上げることで、ほかの学生と差別化しましょう

期日に余裕を持って書き始める

当たり前のことですが、履歴書を提出するときは期日に余裕を持って書き始めましょう。見た目のバランスを整えるにはさまざまな工夫がありますが、期日に余裕を持つことで細部まで配慮した美しい履歴書に仕上げることができます

手書きの場合は、パソコンよりも倍以上の時間がかかると見て、期日に余裕を持って書き終えられるようにしましょう。

下書きをする

文章記述欄で全体のバランスを調整するために下書きが必要であることを解説しました。しかし、文章記述欄だけでなく、すべての項目を下書きすることをおすすめします。

下書きをすることによって自分が書いた文字と向き合うことができ、字の癖を直し、綺麗な履歴書を作成できます

大きく書きすぎてしまう、文章の後半にかけて段々と字が小さくなるなど、人によって傾向があります。

採用担当者の誰が見ても「統一感がある」と感じられるように、履歴書全体の下書きをしましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

下書きをした鉛筆の跡が残っていると、見栄えが悪くなります。また下書きをした文字を消すときに消しゴムの汚れが履歴書についてしまうと、せっかく文字のバランスを取るように下書きをしても汚く見えてしまうので、注意して消しましょう。

ボールペンの太さは0.5mmと0.7mmを使い分ける

ボールペンの太さは枠の大きさに応じて、0.5mmと0.7mmを使い分けるとメリハリが付いて、他の就活生の履歴書と差別化できます。

0.3mmが一概に悪いわけではありませんが、線が細いと弱々しく自信のない印象を与えます。最適な文字の大きさが0.5~0.7cmという点からしても、0.3mmは字とのバランスが良くありません。

学歴や資格欄、文章記述欄などでは基本的に0.5mmを使用し、名前欄のように字を大きめにするところは0.7mmで書くと、文字の大きさとのバランスが取れますよ

遠藤 美穂子

プロフィール

いくら整った字でも細いペンで小さく書かれた字は、読み手への配慮が足りない人、細かい人という印象を受けます。逆に太すぎるペンで書いてある字は、書くことが少ないのをごまかしているような印象になります。

いずれも好ましくないので、ほど良い太さのペンで記入しましょう。

消せるボールペンは使用しない

消せるボールペンの使用は絶対にNGです。公的書類と同じで、誰かに消して書き換えられる可能性があるため、正式な書類と見なしてもらえなくなります。油性かゲルインクのボールペンを使用しましょう。

文章記述欄は定規で薄く線を引いてから書く

下書きをしたとしても、罫線がない枠内で文字の並びを綺麗にそろえるのは難しいですよね。文字の並びが右上がりになってしまったり、中心がそろわないという人は多いです。

文章記述欄をバランス良く書くのがどうしても難しいという人は、用紙に鉛筆と定規で薄く線を引いてから文章を書きましょう。定規を使うことで、まっすぐに揃った綺麗な履歴書になります。

最終的に線は消さなければならないので、なるべく薄く引くことと、文字がにじまないようにボールペンのインクが完全に乾いてから消すようにしてください。

アドバイザーコメント

履歴書でもっとも重要なのは丁寧さ

採用担当者は、字がうまい、下手ではなく、丁寧に書かれた履歴書なのかをチェックします。多くの履歴書を読んでいる採用担当者は、丁寧に書かれているか否かを見極めることができます。

雑に書かれた文字だとしっかり読みたいとは思わず、中には仕事も雑だと考える採用担当者もいます。一方丁寧に文字を書いている応募者は、仕事も丁寧で自社への入社意欲が高いと考えます。

漢字の「とめ」「はめ」「はらい」を丁寧に書くだけでも、丁寧な文字になります。下書きをして記載するなど、丁寧に書くことを意識すると良いでしょう。 

自分が書いた文字がどのような印象を与えるか考えながら書こう

小さな文字で書く特徴がある人は、バランスの取れたやや大きめの文字で記載し、逆に大きな文字で記載する人は、やや小さめに書くようにしてください。

また強めの文字を書く人は、やや力を押さえて書き、弱い人は少し強めに書くなど、自分の文字の特徴が採用担当者にどういった印象を与えるか考えて記載してください。

自分の字が斜め文字の人は、クセがある人だといったイメージを与えてしまう場合があるので、やや右上がりの文字を書くように修正すると見た目が良い文字になります。

文字の大きさを整えて第一印象で惹きつける履歴書に仕上げよう

履歴書を仕上げるにあたって、内容だけでなく文字の大きさを含めた見た目にこだわることは、それだけ読み手に配慮しているということであり、社会人には欠かせない心掛けです。

記事で紹介した文字サイズや見た目を良くするコツを参考にして、誰もが読みやすい文字の大きさや余白になるように調整しましょう。

履歴書は選考の中で自分を知ってもらう最初の機会です。重要な第一印象をより良いものにするために、1文字1文字の大きさにこだわって、採用担当者を惹きつける履歴書に仕上げましょう。

アドバイザーコメント

誰が見ても採用したいと思わせる履歴書に仕上げよう

細部にまで気遣いが感じられる履歴書は、誰が見ても印象良く映ります。

多くの場合、提出された履歴書は1人の採用担当だけが見るものではなく、複数の採用担当の手に渡ります。「見栄え」にこだわる人や「内容面」にこだわる人もいて、1枚の履歴書が多角的な視点から評価されることになります。

たとえ、あなたの想像の範囲外のことにこだわる人の手に履歴書が渡ったとしても、「採用につなげたい!」と思ってもらえるような書類を作成するためにも見栄えにはとことんこだわりましょう。

チェックすべきポイントで妥協しないことが重要

履歴書には明確なチェックポイントが多数あります。このチェックポイントがすべて満たされているということは、妥協せず書類を作成しているという証拠になります。

また、提出された履歴書の状態を見ることで、妥協せず、きっちりと最後まで仕事も完成させることができるだろうという「期待感」につながる可能性が出てきます。

「あのとき、履歴書をしっかり書いておけば、こんなことにはならなかったのに」と思うことがないよう、しっかりと妥協せず作成しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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