Q
その他
回答しない
転職活動での面接で家族構成を聞かれる意図は何ですか?
現在転職活動中で、先日ある企業の面接を受けました。その際、家族構成について質問されたのですが、少し疑問に感じています。転職活動で家族構成を聞く意図は何なのでしょうか?
具体的には、配偶者の有無や子どもの年齢、親との同居などについて聞かれました。
企業側が家族構成を知りたがる背景には、どのような意図があると考えられますか? また、正直に答えるべきか、どの程度まで話すべきかについても教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
家族構成に関する質問はそれぞれの意図を理解して答えることが大切
私のこれまでの経験からお答えすると、企業が配偶者の有無を知りたがるのは、パートナーの転勤の有無やそれに伴っての退職の可能性、出産の際の産前産後の休業や育児休業の可能性などを事前に把握しておきたいという意図が背景にあると考えられます。
また、お子さんの年齢については、時短勤務やお子さんの体調不良に伴う急な欠勤の可能性などを探りたいという意図があるでしょう。
親との同居に関しては、自宅から通勤できるか、もしくは社宅などの住居の補助に関連することや、お子さんの面倒を親御さんがみることができるか、あるいは将来的な介護の可能性などを見極めようとして質問するケースが、私のこれまでの経験上、実際にありました。
無理に答えず働く環境を自ら確認するのが一つの方法である
厚生労働省のガイドラインの中では、採用時に本人の適性や能力に関係しない項目を聞くのは「望ましくない」と明記されています。
ですから、私がいつもアドバイスしているのは、答えたくないことには無理に答える必要はなく、むしろこちらからワークライフバランスに関する制度や支援について質問し、働き方の詳細を確認するのも有効な手段だということです。
業務への影響や長期で活躍してくれるかどうかを見極めたいという意図がある
「話すかどうか、どの程度話すかはご自身の価値観や職場に求めるものに応じて判断して構わない」と私は普段からアドバイスしています。大切なのは「仕事への影響があるかどうか」に焦点をあて、必要な範囲で前向きに伝えることです。
家族構成は本来「業務に直接関係しない個人情報」であり、厚生労働省のガイドラインでも、採用時に不適切な質問の一例として挙げられています。とはいえ、面接で聞かれる場合もあるのです。このように企業が家族構成を尋ねる背景には、業務への影響があるかどうかや長く勤めてくれそうかなどを確認する意図があると、私のこれまでの経験上考えています。
たとえば、単身者か既婚者か、お子さんが小さいかどうかなどを把握することで「急な出張は可能か」「残業や休日出勤に対応できるか」などを判断する材料にしているケースが実際にありました。
また、家庭があることで「長く勤めてくれそう」と期待する企業もあれば、逆に「家庭の事情で辞めるリスクがあるかもしれない」と懸念する企業もあるので一概には言えませんが、いずれにしても「採用後の継続勤務」に関する情報を得たいと思っている可能性が高いと、私は多くの採用担当者から話を聞くなかで感じています。
無理に答える必要はないが自分にとってメリットになる場合は伝えることも一つの手である
基本的には、無理に詳細まで答える必要はありませんが、介護中の家族がいて柔軟な働き方が必要な場合など、応募者自身にとっても家族構成を企業に理解してもらっていたほうが、メリットになる場合もあるでしょう。そういった場合は、「〇〇だからできない」ではなく、「こういう状況だが、こう対応するつもりである」という前向きな伝え方で伝えることを意識してください。
面接で家族構成について聞かれたときは無理に答える必要はありませんが、事前に対策をしておくとスムーズに回答できます。こちらの記事を参考にして万が一に備えて準備しておくと、安心して面接に臨めますよ。
中途採用の面接を受ける人はこちらの記事もチェックしてみてください。よく聞かれる質問やその回答例、アピールのコツを解説しています。
転職理由の伝え方のコツは、こちらの記事を参考にしてください。転職理由をどのように伝えるべきか悩んでいる人は必読です。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人