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自動車業界は100年に一度の大変革期と聞いたので実態が知りたいです。

現在就職活動中で、自動車業界について情報収集をしているのですが、「自動車業界は100年に一度の大変革期」という言葉をよく耳にします。これは一体どういうことなのでしょうか?

自動車業界で具体的にどんな変化が起ころうとしているのかイメージが湧きません。私たちのような就活生にとって、この変化は就職にどのように影響してくるのでしょうか? ぜひご意見やアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

柴田 登子

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自動車業界は100年の一度の変化を求められている

近年、技術の進歩や人々の価値観が大きく変化するにあたり、「自動車業界は100年に1度の大変革期」といわれるようになりました。そのおもな要素は以下の3つとなります。

①電動化:既存のガソリン車から電気自動車への移行
②自動化:AIによる自動運転の実現
③コネクテッド化:自動車がインターネットなどを介して交通情報や他車と通信しながら走行すること

この中でも特に自動化やコネクテッド化は、AIや通信技術をモノづくりに付加させます。そのため、自動車業界各社は既存のビジネスモデルからの脱却や転換を求められているのです。

今後の自動車業界では他分野の知識や柔軟性が強みとなる

これらの変革から、自動車業界を希望する学生は、これまで必要とされた「製造業」のスキル以外にも求められるものが増えました。

たとえば、ITやデータ分析などといった分野の知識があれば、採用のチャンスはかなり広がるといえるのです。また、現在の急速な技術革新の流れに臨機応変に対応できる柔軟性や、さまざまな分野と連携できる姿勢なども重要になってきます。

それらを充分アピールできるよう、自身の強みをしっかし分析しておきましょう。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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技術革新によって自動車業界は根本から変わろうとしている

自動車業界が「100年に一度の大変革期」と呼ばれる背景には、CASE(ケース)と総称される四つの重要な技術革新が同時に進行していることがあります。

CASEとは、以下の頭文字を組み合わせた造語であり、これらの要素が自動車産業の今後を大きく左右すると言われているのです。

・Connected:通信技術による自動車のIoT化
・Autonomous:自動運転
・Shared & Services:カーシェアリングやモビリティサービス
・Electric:電動化

特に、脱炭素社会への移行が世界的に進むなかで、ガソリン車からEVやハイブリッド車などの電動車へのシフトが加速していますが、国や地域によって普及の度合いには差が見られます。

これにより、エンジンを中心とした従来の製造技術やサプライチェーンのあり方が根本から変わろうとしているわけです。

また、自動運転技術の進化により、車は単なる「移動手段」から「移動空間」「サービス提供の場」へと変化しつつあり、IT・通信・デジタルサービス業界との融合も進んでいます。

これにより、自動車メーカーだけでなく、IT企業、ベンチャー、異業種からの参入も活発になっていて、業界の構図そのものが再編されつつあるのが現状です。

変革する自動車業界において何がしたいのかを語れるようにしよう

就活におけるポイントは、「変化を恐れるのではなく、変化を前提とした柔軟な視点を持つこと」です。技術系だけでなく、文系でもデータ分析やマーケティング、UX(ユーザー体験)の設計など、多様な役割が求められ始めています。

企業の安定性だけを求めるのではなく、「自分はこの変革のなかでどのように価値を提供したいのか」を語れることが、今後ますます重要になってくると私は考えます。

業界研究にあたっては、「どの企業がどんな変革を進めているのか」、「自分はその変化のどこに共感するのか」を軸に整理していくと、選考時にも一貫性のある志望動機が語れるようになるはずです。

自動車業界は大変革期だからこそ、若手の柔軟な発想や挑戦意欲が歓迎される土壌が広がっているといえます。業界の変化を認識して、自動車業界の就活に臨んでみましょう。

自動車業界への就職を目指している人は、次の記事もチェックしてみてください。自動車業界に特化した志望動機を作るための5ステップを解説しています。

こちらのQ&Aでは、「自動車業界の10年後はどうなるか? 」という質問にキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみましょう。

あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう

就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。

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