この記事のまとめ
- 志望動機を書く前に会計事務所が求める人物像を理解しよう
- 会計事務所の志望動機は3つのステップを意識しよう
- 例文を参考に会計事務所に受かる志望動機を作ろう
会計事務所で働きたいと思い、履歴書や職務経歴書を記載していると、必ず志望動機を記載する欄があるかと思います。ほかの仕事でもそうですが、会計事務所で働く際も、どうしてその企業に応募したのかという志望動機が、採用の可否を分ける大きなポイントです。
志望動機はどれだけ自分自身とその企業のことを理解しているかで、内容が変わります。面接官は志望動機を見て、その人が企業研究や自己分析をできているかできていないかがすぐにわかります。
それでは志望する会計事務所に入るために、どのように志望動機を作れば良いのでしょうか。この記事では、キャリアアドバイザーの桑田さん、吉田さん、板谷さんと一緒に、会計事務所ではどんな人物が求められていて、志望動機にはどんな要素を盛り込めば好印象を与えられるのかを解説していきます。
この記事を最後まで読んで、希望の会計事務所に受かる志望動機を一緒に作っていきましょう。
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会計事務所の志望動機は3ステップを意識して面接官の心をつかもう
会計事務所の志望動機は、履歴書や職務経歴書に記載する必要がありますし、面接でも必ず聞かれる項目です。そのため、文章として記載することも必要ですし、口頭で話せるように準備しておくことも必要です。
志望動機は、何も準備をしなければかなり薄くなってしまい、面接官に本気度が伝わらず採用されなくなってしまいます。しかし志望動機をしっかり作り込めば、本当にこの企業に入社したいという熱意が伝わり、採用される確率も高くなります。
この記事の前半では、会計事務所に求められている人物像はどのようなものか、志望動機を書く際はどのようなステップを意識すれば良いかを解説します。記事の後半では会計事務所の面接官に好印象を与えられる志望動機例と、悪い印象を与えてしまう志望動機例を紹介していきます。
この記事を最後まで読んで、良い印象を与えられる志望動機を作り込み、自信を持って面接官に志望動機を話せるよう準備していきましょう。
志望動機にも役立つ! 会計事務所の業務内容を紹介
会計事務所の業務内容
- 記帳代行
- 決算業務
- 税務申告
- コンサルティング業務
会計事務所の志望動機を書く前に、そもそも会計事務所ではどのような業務をおこなうのかを知らないと、志望動機が書けません。
なんとなく業務内容は理解しているつもりでも、より詳しく業務内容について知ることで、さらに厚みのある志望動機を書くことができ、面接官にもしっかり企業研究をしているのだという印象を与えられます。
志望動機を書く前に、まずは会計事務所での業務内容を一緒に見ていき、これからどのような働き方をするのかイメージを膨らませていきましょう。
記帳代行
会計事務所の業務内容の一つとして、記帳代行が挙げられます。記帳代行は、日々の取引内容を正確に記録し、適切な帳簿を作成します。
具体的な作業としては、領収書や請求書、通帳の明細をもとに仕訳入力をおこない、現金出納帳や売掛金・買掛金管理表を作成するといったことが挙げられます。
さらに、顧客ごとに科目のカスタマイズや経費処理の分類を見直し、月次の試算表を作成することで経営状況を可視化することもおこないます。
顧客が本来やるべき業務に集中できるよう、経理面からサポートをおこないます。
決算業務
決算業務では、年度末に企業の経営成績を確定するため、貸借対照表や損益計算書を作成します。
減価償却費の計上や、未払費用や前受収益の調整など、専門的な知識を要する作業を代行し、正確な財務情報を反映します。
また、法人税や住民税の計算をおこない、税制優遇制度や特別控除などを活用した節税対策の提案もおこないます。
決算にかかわる作業をすべて代行することで、経営者に経理面の専門知識がなくても書類を作成し国に提出できるよう、サポートをおこないます。
税務申告
税務申告業務は、法人税、消費税、所得税などの各種申告書類を作成し、期限内に提出する手続きをおこないます。
具体的には、帳簿や決算資料をもとに申告内容を精査し、所得計算や税額計算をおこないます。また、税務署に提出する際の電子申告手続きも代行します。
万が一税務調査が発生した際にも、顧客の負担が軽減するよう適切なサポートをおこなってくれます。
コンサルティング業務
コンサルティング業務は、財務データの分析を通じて、経営課題を可視化し、具体的な改善策を提案します。
キャッシュフロー分析や予算管理の支援、資金繰り改善のプラン作成などを通して、より利益を出すために必要なことを提案します。
また、財務状況を踏まえた事業計画書の作成サポートや補助金・助成金の申請手続きも支援し、企業が実施しようと考えている施策を円滑に進められるようサポートします。
- 若手のうちは上記のなかでもどのような業務を任されることが多いでしょうか?
記帳代行業務から徐々にステップアップする
まずは記帳代行業務からおこなうことになるでしょう。記帳代行を通じて、企業財務の礎となる仕訳の基本を身に付け、徐々に応用できるよう経験を積み、月次の試算表など財務分析に必要な資料を任されることになります。
簿記2級程度の知識があり、ある程度能力を認められるようになると、顧客先で記帳指導を任されるかもしれません。これは本来会計士や税理士がおこなう業務ですが、補助者として若手のスタッフに担わせ、顧客とのコミュニケーションを経験させる事務所も少なくありません。
このような形で、若いうちから実務経験を積んでいけるように簿記の勉強をし、できれば資格を取得しておくことをおすすめします。
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エントリーする企業数が多く、志望動機の作成時間を短縮したいと悩む就活生は多いでしょう。
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会計事務所に求められる人物像を知って志望動機に活かそう!
会計事務所に求められる人物像
会計事務所の志望動機を書くうえで、会計事務所にはどのような人材が求められているのかを理解しておくことは必須です。
求められている人物像がわからないまま志望動機を書いてしまうと、的外れな志望動機になってしまい、会計事務所が求めている人材とマッチせずに採用を見送られてしまう可能性があります。
それでは会計事務所はどのような人材を求めているのでしょうか。
計算が得意
会計事務所では、税金の計算やキャッシュフロー分析など、複雑な計算をおこない数字を見て経営者にアドバイスをおこないます。そのため、計算が得意な人材が求められています。
学問としての数学の知識が求められるというよりは、各税金の計算方法を正しく理解し、素早く正確に計算をする能力が求められています。
パソコンを使って計算をすることが多いものの、計算能力があれば数字を見て入力ミスに気付きやすいため、ケアレスミスを防ぐことにも役立ちます。
数字を扱う仕事なので、計算が得意に越したことはありません。
淡々と作業ができる
会計事務所でおこなう作業は、パソコンにデータを入力したり、書類を作ったりと、どちらかというとパソコンで淡々とおこなう仕事が多くの割合を占めます。
そのため、一人で淡々と作業をこなすのが得意であれば会計事務所の仕事に向いているといえます。
一方で、常に人とコミュニケーションを取ることが好きでそうした仕事に就きたい、という場合には会計事務所は向かない可能性があります。
作業が得意である、一つのことを集中して取り組める、という強みがあれば会計事務所でも強みを発揮して働けます。
整理・管理が得意
会計事務所での業務は、顧客の財務管理をおこなうことがメインです。財務に関する専門知識を用いながら、顧客の財務状況をわかりやすく整理し、損失が出ないよう管理することが求められるため、整理や管理が得意な人材が求められています。
お金にかかわることを整理するため、数字をわかりやすくまとめる能力や、顧客にまとめたものをわかりやすく提示する能力も必要です。
また顧客の状況をこまめにヒアリングする気遣いや、定期的に報告をもらいながらモニタリングする管理能力も求められています。
コミュニケーションが得意
会計事務所での業務は、パソコンや数字と向き合うことが多いですが、時には資料を用いて経営状況などについてわかりやすく説明することが求められます。また顧客の希望を聞き、その希望に沿って数字を入力したり資料を作成することも求められます。
そのため、顧客と円滑にコミュニケーションを取れる能力が求められます。特に相手が求めていることを詳しく聞き、アウトプットとして提出できる能力が求められます。
ヒアリングをおこなうだけでなく、資料を用いて経営状態などを説明しなければならないため、専門的な情報をわかりやすく噛み砕き、相手がわかりやすいように伝える能力も必要となります。
責任感が強い
会計事務所は責任感が強い人材を求めています。会計事務所がおこなう仕事は、顧客の財務状況をすべてみたうえで、それらをまとめて時には改善案を提示するという業務です。
どれだけの収入があるのか、どれだけの支出があるのかは、人に見せたいと思う人は多くはないのではないでしょうか。顧客があまり見せたくないと感じている数字を預かり分析することになるので、責任感がある人にしか任せられません。
特に情報が漏洩してしまったら、会計事務所としては大きな損失を被ってしまうため、責任感があり信頼できると思える人にしか業務を任せられないため、責任感の強い人材が求められています。
会計事務所で働くうえで重要な点は、一言で言うと「人間力」です。もう少し具体的に言うと、信頼関係の構築や信用を得るスキルが求められます。会計事務所の仕事は「他人の財布を見る」ことなので、人として信用、信頼されることはとても重要です。
会計事務所の志望動機の書き方3ステップを解説!
会計事務所の志望動機の書き方3ステップ
- 自己分析をして自分の強みを書き出す
- どうして会計事務所で仕事をしたいのかを明確にする
- 企業研究をおこないその企業でないといけない理由を明確にする
会計事務所の面接を突破して採用をもらうためには、面接官が魅力的に感じる志望動機を作成しなくてはなりません。
志望動機には魅力的に見せるための書き方があります。この書き方に沿って志望動機を作れると、面接官からはまさに求めていた人材だ、と感じてもらえます。
一方何も意識せずに志望動機を作ってしまうと、特に印象の残らない志望動機になってしまい、採用される確率が下がってしまいます。
それでは志望動機を作る際はどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。魅力的な志望動機に見せるための3つのステップを紹介します。
自己分析をして自分の強みを書き出す
まずは、自己分析をしっかりとおこない、自分の強みを書き出してみましょう。志望動機では、自分の強みと企業が求めていることとをリンクさせることが重要です。
自分の強みと企業が求めているものがマッチすると、面接官はこの人を採用すると強みを活かして活躍してくれそうだというイメージが湧き、採用したいと感じてもらえます。
自分の強みを知るためにも、過去に自分がやってきたことを振り返り、自分が何を意識していたのか、どんな強みを活かしてきたのかを分析してみましょう。
自己分析は何から始めたらいいかわからないという方に向けて、自己分析のやり方を詳しく解説している記事もあるので、併せてこちらも参考にしてください。
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自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
自己分析とは、自分に合う就活の軸を定めたり、自身の長所を活かした志望動機などを書くための準備工程です。この記事では自己分析のメリットや正しいやり方をキャリアコンサルタントとともに解説します。活用しやすいフレームワークも紹介するので、就活のはじめに自分を知り、納得のいく就活をおこないましょう。
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どうして会計事務所で仕事をしたいのかを明確にする
志望動機を作成する際、企業はどうして会計事務所で働きたいと考えているのかが気になるポイントです。
自分が得意なことができるとう伝え方をしつつも、自分の価値観とつなげながら会計事務所で働きたいという理由を伝えられると説得力があります。
たとえば自分は計算が得意で、得意なことで人の役に立つことがうれしく感じるため、会計事務所に就職しようと思った、などの内容です。
自己分析をしっかりとおこなったうえで、どうして会計事務所で仕事をしたいのか言語化して伝えられるようにしましょう。
企業研究をおこないその企業でないといけない理由を明確にする
どうして会計事務所で働きたいのかも企業が知りたいポイントですが、それ以上に数ある会計事務所のなかでどうして自社を選んだのかが、最も企業が知りたいポイントです。
ここを明確に伝えるためには、企業研究が欠かせません。たくさんある会計事務所のなかでも、この会計事務所は何が違うのか、この会計事務所でしか実現できないことは何なのかをしっかり理解したうえで、自分の価値観や強みと紐づけて話しましょう。
企業分析をしっかりおこなわないとこの部分は話せません。逆に面接官はこの部分をしっかり作り込めているかどうかで、自社について理解を深めているかどうかを判断しているため、その企業でなければならない理由をしっかり作り込みましょう。
しかし初めて就職活動をおこなう場合、どのように企業研究をおこなえば良いか迷うかもしれません。こちらの記事では、企業研究の具体的な方法についてまとめているので、併せて参考にしてください。
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企業研究ノートは企業選びと選考対策に有効! 就活は情報戦で情報を収集するだけでなく、いかに活かせるかが重要です。記事では企業研究ノートの作り方、必須の情報16項目から情報収集の方法まで、キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説しています。企業研究ノートで情報を整理し、企業研究を効率的に進めましょう。
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会計事務所が社会企業やNPOの会計を専門としているなどの独自分野や特徴を深掘りしたり、社風や組織文化などを知った上で、会計事務所の強みを活かして、就活生自身が将来的にどんな分野で専門性を高めていきたいという理由を探っていくようにアドバイスします。
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会計事務所に好印象な志望動機例5つを紹介!
会計事務所に好印象な志望動機例5つ
会計事務所の志望動機を作るうえで押さえておきたいポイントを意識しながら志望動機を作れると、面接官に好印象を持ってもらえます。
しかしいきなり志望動機を作るようにいわれても、どのように書けば言いか迷ってしまうかもしれません。参考になる志望動機があれば書きやすさも変わってくるのではないでしょうか。
ここからは、キャリアアドバイザーもお墨付きの、会計事務所の面接官が好印象を持つ志望動機の例を5つ紹介していきます。
企業研究の結果を詳細に記載した例
その会計事務所でないといけない、という理由を明確にするために企業研究は欠かせません。企業研究を十分におこなったことを伝える志望動機の例を紹介します。
企業研究の結果を詳細に記載した例
私は御社の「中小企業支援に特化した経営改善サービス」に共感し、志望しました。
数多くの企業を対象にしている他社とは異なり、御社は地域に密着し、企業規模や業種ごとにカスタマイズしたサービスを提供しています。
特に、経営者向けの財務勉強会を開催し、企業の成長に寄り添う姿勢は非常に魅力的だと感じています。
私自身、学生時代に地域経済の発展に貢献するプロジェクトに参加した経験があり、そこで分析力を磨いてきました。
御社ではその分析力を武器として、顧客の企業成長を支えるパートナーとして貢献したいと考えています。
PREPパターンに則って端的に述べられており、わかりやすく書かれている点が評価できます。 また学生時代に磨いた分析力についてもう一歩踏み込んで具体的に述べられるとさらに良くなります。
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キャリアプランを明確に記載した例
志望動機を伝えるうえで、今後のキャリアプランも話せると、将来設計もしっかりできていて計画性があると思ってもらえるうえ、入社した後もどのように活躍してくれるかイメージさせられます。
キャリアプランを明確に記載した志望動機の例を紹介します。
キャリアプランを明確に記載した例
私は、会計の専門知識を活かしつつ、中小企業の経営課題解決を支援する会計コンサルタントを目指しています。そのため、まずは記帳代行や決算業務など基礎的な業務に真摯に取り組み、経験を積みながら税務申告や経営コンサルティング業務に携わりたいと考えています。
学生時代は簿記資格取得のための学習を継続し、課題を管理しながら定期的な模試で成績を確認することで着実な成果を上げてきたため、成長意欲は誰にも負けません。
私は課題解決に向けて粘り強く努力する姿勢を持っており、業務遂行に対する誠実な姿勢を大切にしています。早期に信頼される担当者となり、御社の成長に寄与できる存在を目指します。
結論ファーストでキャリアプランが述べられていて、学生時代に頑張ったことを根拠として書けている点はgoodです。なぜ会計コンサルタントになりたいのか、ここの背景などを述べられるともっと自分らしさを伝えられるようになるでしょう。
自分の強みを全面に押し出した例
自分の強みを志望動機に盛り込むことは重要です。そのうえで、公認会計士に求められる自己紹介であれば面接官の目にとどまりやすくなります。
自分の強みを全面に押し出した志望動機の例について紹介します。
自分の強みを全面に押し出した例
私の強みは、淡々と業務をこなす集中力です。大学のゼミ活動では、数カ月にわたる財務データの整理業務を担当し、膨大なデータを一つひとつ確認しながら、正確に分析結果をまとめました。
同じ作業を繰り返すなかでも集中を切らさず、地道に成果を積み上げたことで、最終的にはゼミ内で模範的な報告書として認定されました。この経験を通して、正確かつ効率的に作業を継続する力を身に付けました。
御社の記帳代行業務や決算業務では、正確な処理が不可欠です。私の強みを活かして、日々の業務を安定して遂行し、御社の業務効率化も貢献したいと考えています。
大学でのゼミ活動で培った財務データの整理業務で培った正確かつ効率的に作業を継続する力が会計事務所での記帳代行業務や決算業務の正確な処理で活かすことができることを具体的に述べているところが良いポイントです。
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会計事務所で働きたい理由を全面に押し出した例
会計事務所で働きたいという理由を情熱的に語れると、面接官にもその思いが伝わり採用の可能性が高まります。会計事務所で働きたい理由を全面に押し出した志望動機の例を紹介します。
会計事務所で働きたい理由を全面に押し出した例
私は、会計を通じて企業の成長を支援したいという思いがあります。大学時代、財務管理を専門とするゼミで、資金繰りが悪化した企業の事例をもとに経営改善案を研究しました。その経験から、企業経営の成否は財務管理が鍵を握ると痛感しました。
御社は顧客に寄り添ったサポート体制を整え、きめ細やかなサービスで企業の経営安定に貢献していると感じています。
御社だと、私が取り組みたいと考えている企業の成長を会計面から支えるということが実現できると考えています。
御社の一員として、顧客に寄り添い、ともに企業の成長を支えられる、信頼のおけるパートナーを目指して働きたいと考えています。
企業の成長を支援するという自分の目標を明確に打ち出し、その軸に沿って一貫した論調でまとめた点に信念と責任感の強さが感じられました。残念な点としては、三段落の文頭「御社だと」が口語表現で軽々しい印象を与えることです。また、この部分は自分がやりたいことができるから志望したと読まれかねないので注意です。
会計事務所に求められる人物像を全面に押し出した例
会計事務所はこんな人に向いている、という人物像を記事の冒頭で紹介しました。自分が会計事務所が求める人物像であることをアピールすることも、志望動機を書くうえで意識したいことです。
会計事務所で働きたい理由を全面に押し出した例について紹介します。
会計事務所に求められる人物像を全面に押し出した例
会計事務所で求められるのは、誠実さと責任感、そして課題解決力だと考えています。私は大学のプロジェクト活動で、期限の迫る課題を整理し、チームメンバーと役割分担を徹底することで無事に成果を出しました。
資料作成を効率化するためにテンプレートを作成し、個々のタスクの進捗を定期的に確認することで作業遅延を防ぐという工夫をおこない、プロジェクトを予定通り完了させ、教授やメンバーから信頼を得ることができました。
この経験を通じて、私はチームの調和を保ちながら、責任を持って業務を遂行する力を身に付けました。こうした経験を活かし、御社でも私にできることを一つずつ正確におこない、顧客からの信頼を獲得し、チーム全体の成果に貢献できる存在として活躍します。
会計事務所で求められている人物像を言語化し、自分のエピソードを根拠としてアピールできている点はgoodです。プロジェクト内容と自身の役割が曖昧なので、そこをもう少し具体的にすると、よりイメージしやすくなるでしょう。
要注意! 会計事務所のNGな志望動機とは?
会計事務所の志望動機を作る際に、意識したいポイントを押さえておくことも重要ですが、避けておきたい表現なども理解して志望動機を作ることも重要です。
志望動機に入れると面接官の評価が下がってしまう表現やワードなどを知らずに盛り込んでしまうと、知らず知らずのうちに悪い印象を与えてしまい、面接の通過率がなぜか上がらないということにもなりかねません。
それでは会計事務所の志望動機に含めてはいけないNGな表現やワードにはどのようなものがあげられるのでしょうか。
活かせる強みの抽象度が高い志望動機
活かせる強みの抽象度が高い表現は避けましょう。会計事務所が求める人材に、淡々と作業ができる、責任感が強い、というものを冒頭であげましたが、志望動機に「私は責任感が強いです」と記載するのはNGです。
たとえば責任感といっても、自分で決めたことを最後までやり通すことや、他人との約束は絶対に破らないこと、頼まれたことは期待以上の結果で返すことなどさまざまな責任感があります。
自分はどんな部分が強みなのか、エピソードを交えながら具体的に話すように意識しましょう。
ポイントは過去のストーリーを交えることです。ストーリーがあることでより具体的に強みが伝わるうえ、本当に起きた出来事なのだと面接官に感じてもらうことで信憑性が増します。
数字が得意というだけの志望動機
会計事務所は税金など複雑な計算をおこなうため、計算が得意であることが求められます。しかしそれだけを自分の強みとして志望動機に記載するのはNGです。
計算が得意という強みを活かせる職業は、会計士以外にもあるのではないでしょうか。計算が得意というのは前提条件であり、それ以外にあなたにはどのような強みがあるのかを企業は知りたいと感じています。
就職活動ではスキルよりも、人柄や人間性を評価されることが多いです。自分の人柄でアピールできる部分を探して志望動機を作りましょう。
資格を持っているというだけの志望動機
会計事務所に入るために、簿記などの資格を持っていた方が有利に働く可能性はあります。しかし資格を持っているからという理由で会計事務所に応募した、という志望動機の書き方はNGです。
持っている資格から職業を選ぶと、仕事の幅がかなり限定されてしまいます。自分が本当にやりたい仕事は何なのかを考えて、その後に必要な資格があるのであれば取得するというのが本来の順番です。
資格ありきで職業を決めると後々後悔する可能性もありますし、資格を持っているという理由だけだと会計事務所で働く理由としては弱いので、志望動機では特に資格には言及せず、自分の人柄を押し出すようにしましょう
簿記を就職活動で活かしたい人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。アピール方法を詳しく解説しています。
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簿記が就職の役に立たないって本当? 活かす方法やアピールのコツ
簿記の資格が就職の役に立たないと聞いて、不安になっている人もいるのではないでしょうか。この記事では、簿記を就職活動で役立てる方法をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。自分の目指したい方向性に合わせて、簿記の活かし方を考えましょう。
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どの企業でも実現できる志望動機
ありきたりな志望動機だと、面接官からすると「どうして自社で働きたいのだろう」と感じてしまいます。
たとえば計算が好きで会計の仕事に就きたいから応募した、という理由だと、どの会計事務所でも実現できるので、志望動機としては弱くなります。
その企業でなければならない理由を明確にするために、十分に企業研究をおこない、どうしてその企業に応募するのかを言語化して志望動機に落とし込みましょう。
給与面を全面にアピールする志望動機
就職活動をおこなううえで、少しでも給料が高いところで働きたいというのは就活生の本音でしょう。しかし、その本音を面接官に直接伝えるのはNGです。
給料面が条件なのであれば、会計事務所で働く以外にももっと給料をもらえる働き方があるのではないでしょうか。
また新卒の場合はまだ実務経験がないので、実務経験を積みながら学ばせてもらう身です。給料をもらいながら同時にスキルを身に付け人間的にも成長させてもらえるので、給料について言及するのは環境に対するありがたみを感じられていないとも受け取られかねません。
給料に関することは志望動機では言及しないよう注意しましょう。
- 自分のなかでは給与や待遇も企業を選ぶ一つの基準となっています。この場合は伝えない方が良いのでしょうか?
待遇だけを理由にするのは避けよう
企業側も採用に力を入れるべく、給与を上げたり待遇改善の努力をしています。待遇について、伝えない方が良いというわけではなく、真っ先に待遇だけを挙げることは避けた方が企業側の心証が良いということです。
たとえば、給与や待遇という部分に対して、「働きやすい環境が整っている」と言い換えるなど、伝え方を工夫することをおすすめします。
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面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
例を参考に会計事務所の志望動機を作り込もう!
この記事では、面接官に魅力的に映る会計事務所の志望動機の書き方について解説してきました。
志望動機を作る前に、会計事務所ではどのような業務をおこなうのか、どのような人材が求められているのかを知る必要があります。
そのうえで自分の強みを明確にし、企業研究をおこないその企業でなければならない理由を言語化できると、志望動機はスムーズに作れます。
会計事務所に受かる確率が高い志望動機の例や、NGな表現も紹介してきたので、こちらの記事を読み返して、納得のいく志望動機を作り上げましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見るまずは自己理解を深めることが重要
私は、祖父・父ともに税理士で、自宅が住居兼会計事務所という家庭で生まれ育ちました。個人経営ですが、数十年に渡り税理士として活躍してきた家族を見てきた経験からお伝えします。
会計事務所の志望動機を考えるうえで、押さえておきたいポイントは2つです。
1つ目は自己分析です。過去・現在・未来において自己理解をするための自己分析が必要です。
過去の経験を棚卸しし、その経験をしてきた自分が具体的にどんな強みを持ち、またどんな弱みを持ち、そしてこれからどのような人間となり、社会にどう影響を与えたいのかをデザインしていく必要があります。特に会計事務所は上記に述べたような強みを持っている人を重視して採用されるので、記事をよく読んで自分に該当しているか確認しましょう。
仕事に対してもさらに深く知っておこう
2つ目に仕事理解です。志望する会計事務所の魅力的なポイントを言語化し、あなたの価値観や大切にしたい思い、つまり志望するに至ったあなたにとっての魅力的な点を伝える必要があります。会計事務所の魅力だけを伝えても太鼓持ちになってしまいますし、自分のやりたいことだけを伝えていてもただの自分語りになってしまいます。会計事務所と自分のマッチしているポイントを伝えることが必要です。
特に学生の場合、会計事務所の業務内容は普段から接する機会が少ないため、業務内容の解像度が高いだけでライバルに差をつけることができる要素となります。また、会計事務所や税理士によって雰囲気や仕事の進め方が大きく変わるので、その点も考慮しながら仕事理解を進めていく必要があります。
上記2点を抑えることで、会計事務所の内定をグッと引き寄せることができます。記事を何度も読み返して、会計事務所就活を本気で取り組んでいきましょう!
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細