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縁のない自治体の試験を受けるときには、どんな志望動機が良いでしょうか?
在住している自治体の公務員試験を受験することを検討していますが、近隣の自治体も併願すべきという声をよく聞きます。しかし、縁もゆかりもない自治体のことは正直よくわからず、今後志望動機を尋ねられた際にうまく答えられる自信がありません。
自治体のホームページを見て、その自治体にしかない魅力や政策を探せとも言われますが、もしかするとほかの自治体でもやっていることかもしれないし、本当にその自治体の独自の魅力や政策なのかどうかも判断できません。結果的に、薄っぺらい付け焼き刃のような志望動機になってしまいそうです。
縁のない土地の自治体の試験を受けるとなった場合、ほかの受験者と差別化のできる志望動機にするには、どのような切り口から考えれば良いでしょうか。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
公務員試験はほかの自治体との違いを見出すことは重要ではない
自分が住んでいない自治体の公務員試験を受験するのはよくあることです。縁もゆかりもない自治体だとしても、HPでその自治体が発信している情報を調べ「あ、これは素敵だな」と共感できるところがあればそれを正直に伝えればいいのです。
ある取り組みについて、ほかの自治体でもやっているかもしれないということは確かにあります。しかし自治体は、ほかの自治体の成功ケースをモデルにしていることが多いのでさほど気にする必要はありません。
大切なのは施策単体で見るのではなく、市長や町長など首長の考えをきちんと押さえておくことです。
自分の持つ地域貢献への考え方と施策との相性をアピールすることがポイント
自治体は選挙で選ばれた首長の考えをベースにしてさまざまな施策が展開されているので、そこを理解すればなぜその施策がおこなわれているのか、特に何を大事にしているのかがわかります。
もし質問者さんがいいなと思った自治体があったとしても、首長の考えがどうしても自分と合わないと感じるのであれば、そこへの応募は慎重に考えたほうが良いでしょう。
首長の考えは自治体のHP内にある、「市政方針」「予算編成方針」といったものから確認することができます。「首長の考えのこういうところに共感した、なぜなら私の価値観はこういうものだから」という方向性で志望動機を作ると、独自のPRができるはずです。
違いに固執するのではなくそれぞれが持つ強みや課題を理解して作成しよう
隣接している自治体の場合、気候はそれほど変わらないはずなので、特産品の農作物は同じ作物を育てているケースもありますよね。そのような場合は、在住している自治体と近隣の自治体を比較することで、それぞれの自治体の強みや課題が浮き彫りになっていくのではないでしょうか。
在住している街のお祭りに参加した、行政のイベントに参加したなどの経験や知見、そこから得た学びを別の自治体へ活かしていくという視点で書いてみるのも良いでしょう。移住促進などに力を入れている自治体の場合は、実際に数日間「お試し移住」をして、現地の住民や対応してくれた行政の人と接点を持ってみることも有効です。
在住する自治体の取り組みを併願先でどう活かしたいかをアピールするのもおすすめ
自治体のWebサイトや市の広報などを観察して、自治体の特徴や取り組んでいる事柄についての知識を得たうえで、これまでのどのような経験を活かしていくことができるかを言葉にしてみましょう。
高齢化問題や若者の人口流失、特産品の開発による税収増加に向けた取り組みなど、多くの自治体に起きている事柄に対しての思いはどこの自治体の公務員試験を受ける際にも活用できるはずですよ。
市役所の志望動機を魅力的に書く方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。志望する分野ごとの志望動機例文を紹介しているので、当てはまるものがあれば参考にしてみてください。
県庁を志望している場合は、以下の記事がおすすめです。こちらも志望職種ごとの例文や、その県庁だけの価値を見出す方法などを解説しています。
公務員試験の面接では、志望動機と同様に自己PRが重視されます。自己PRを作るコツは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
市役所でやってみたい仕事を聞かれたときの回答例文はこちらのQ&Aを参考にしてみましょう。
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