C-GAB・Web-GABの「計数」は、図表を読み取って数値を計算したり、グラフから情報を抽出したりする問題です。かけ算・割り算、足し算・引き算、文字式などの5つのパターンがあり、それぞれ正確に解答する力が求められます。
この記事では、延べ300名のWebテスト支援をおこなってきた小寺さんとともにC-GAB・Web-GAB「計数」の解答のコツを解説します。C-GAB・Web-GABの「計数」に苦手意識がある人は、各パターンの解き方のコツを理解することから始めてみてください。
記事の後半には練習問題を10問用意しています。5つの問題パターンに慣れて、図表を素早く正確に読み取る力を身に付けましょう。
C-GAB・Web-GABの計数の概要
- 問題パターン:かけ算・割り算、足し算・引き算、文字式、読み取り、選択肢に「わからない」がある問題
- 1問当たりの時間:C-GAB約25秒、Web-GAB約52秒
- 出題頻度:テストセンター(高)ペーパーテスト(なし)Webテスティング(高)
- 計数を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
計算する前に3つの点を確認! 問題文の数量の見間違いに注意
計数は条件を数字に翻訳してミスなく処理できるかを見ています。計算ドリルのようなイメージではないことに注意してください。
電卓なしでもボロボロにならないようにするために、解く前に①何を求める問題か②使う数字はどれだけか③途中式をどこまで書くか、を先に決めておきましょう。まずは、これくらいかな?な感覚でもOKです。振り返りの際に微調整していきましょう。
焦って手を動かすほど、単位・%・増減の向きを落として失点します。まずは問題文の数量(個、円、%、倍)を二度見する気持ちでしっかりと確認し、式の形が見えたものから確実に取り切りましょう。
C-GAB・Web-GAB「計数」の練習問題10問|就活のプロによる解説付き!
ここからは、C-GAB・Web-GAB「計数」の練習問題を就活のプロの解説付きで10問紹介します。5つのパターンを複数問ずつ用意しているので、繰り返し練習して図表を読み取るスピードと正確性を高めましょう。
「計数」を初めて解く人や図表読み取りに苦手意識がある人は、「問題を解く前に確認! 計数の解答のコツ」を読んでから、練習問題に取り組むようにしてください。
問題1(難易度:★★★☆☆)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
パーソナルデータの提供に対して、ドイツで「やや不安を感じる」と回答した人の割合は、日本で「あまり不安を感じない」と回答した人の割合の何倍か。最も近いものを、次の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
図表から、ドイツで「やや不安を感じる」人の割合は43.1%、日本で「あまり不安を感じない」人の割合は23.9%であるとわかる。求める倍率は「43.1÷23.9」という計算式で導き出せる。これを計算すると1.803……となり、選択肢の形式に合わせて小数点以下第2位を四捨五入すると1.8倍となる。したがって、最も近い数値であるCが正解となる。
倍率問題で、「AはBの何倍か」を考えるときは、A÷Bを計算します。緊張すると分母と分子を逆にして間違えてしまう学生がいるため注意しましょう。
「ドイツは日本の何倍か?」のように、式を書く前に改めて何を問われているのかを確認することがおすすめです。
さらに概算で44÷24≒1.8と当たりをつけてから計算すると、選択肢の中で迷いにくくなります。概算は見直しにも効果的です。
問題2(難易度:★★★★☆)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
日本と米国において、パーソナルデータの提供に「とても不安を感じる」または「やや不安を感じる」と回答した人の合計割合を比較したとき、その差はいくらか。最も近いものを、次の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
まず、日本における不安を感じる人の合計を求める。18.2+37.9=56.1(%)となる。次に、米国における同様の合計を求める。31.8+29.5=61.3(%)となる。これらの差を求めると「61.3-56.1=5.2」となり、差は5.2%であることがわかる。よって、選択肢Cが正解として導き出される。単純な一項目の比較ではなく、2つの項目の和を求めたうえで比較をおこなう必要がある。
問題3(難易度:★★★☆☆)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
2019年における木製家具製造業(漆塗りを除く)の従業員一人あたりの現金給与額は、およそいくらか。最も近いものを、以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:D
2019年の木製家具製造業(漆塗りを除く)について、現金給与総額を従業者数で割って求める。表より、2019年の現金給与総額は137,280(百万円)、従業者数は36,338(人)である。式は「137,280,000,000÷36,338」となる。これを計算するとおよそ3,777,863円となるため、選択肢Dが最も近い。
問題4(難易度:★★★★★)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
2015年から2019年にかけて、マットレス・組スプリング製造業の事業所一つあたりの付加価値額は、およそ何%増加したか。最も近いものを、以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
まず、各年の「付加価値額÷事業所数」を算出する。2015年は12,280÷30≒409.33百万円。2019年は17,671÷30≒589.03百万円となる。増加率の計算式は「(589.03-409.33)÷409.33×100」であり、これを計算すると約43.9%となる。よって、選択肢Cが最も近い。
問題5(難易度:★★★☆☆)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
1995年の全体における貿易額をMとおくとき、日本とロシアを合わせた貿易額はどのように表されるか。正しいものを以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:A
1995年における各国の割合を確認すると、日本は15%、ロシアは5%である。したがって、これらを合わせた割合は20%となる。全体の貿易額をM、日本とロシアを合わせた貿易額をNとおくと、100:20=M:Nという比の式が成り立つ。これを計算すると100N=20Mとなり、N=20M/100と導き出せる。分母と分子を20で約分すると、M/5となるため、正解はAである。
問題6(難易度:★★★★☆)

問題
図表を見て次の問いに答えなさい。
1985年のコメコン諸国への貿易額をTとしたとき、1985年における全体の貿易額を表す式として正しいものを以下の選択肢の中から一つ選びなさい。
選択肢
正解:B
1985年の表を参照すると、コメコン諸国の割合は35%である。全体の貿易額をWとおくと、全体(100%)とコメコン諸国(35%)の関係は、W:T=100:35と表すことができる。この比の式を解くと 35W=100Tとなり、全体を表す式はW=100T/35となる。分母と分子を5で約分して整えると、W=20T/7と導かれる。したがって、正解はBとなる。
問題7(難易度:★★★☆☆)

問題
表を見て、問いに対する最も適切なものを一つ選びなさい。
4つの支店のうち、4月から6月にかけての売上の増加率が最も大きい支店を一つ選びなさい。
選択肢
正解:D
各支店の4月から6月の増加率を計算する。W支店は1,400/1,300で約1.08倍、X支店は1,150/1,000で1.15倍、Y支店は1,650/1,600で約1.03倍である。対してZ支店は1,000/400で2.50倍となっており、伸び幅が最も大きい。4月時点の数値が極めて小さいことから、増加率ではZ支店が他を圧倒している。したがって、正解はDとなる。
問題8(難易度:★★★★☆)

問題
表を見て、問いに対する最も適切なものを一つ選びなさい。
4月から6月までの3カ月間における1カ月あたりの平均売上が、4月の売上に対して1.2倍を超えている支店はいくつあるか。
選択肢
正解:B
各支店の3カ月間の平均売上を算出する。W支店は(1,300+1,350+1,400)/3で1,350となり、1,300の1.2倍(1,560)を下回る。X支店は平均1,083.3……で、1,000の1.2倍(1,200)を下回る。Y支店は平均1,600で、1,600の1.2倍(1,920)を下回る。Z支店は平均733.3……で、400の1.2倍(480)を大きく上回る。条件を満たすのはZ支店のみであるため、正解はBとなる。
このパターンは計算力よりも、条件の読み落としで失点しがちです。
「平均>4月×1.2」という不等式に直してから、各支店で同じ手順を繰り返し計算しましょう。
よくあるミスは、①平均の分母を3にし忘れること、②比較対象を4月ではなく最大月にしてしまうこと、③「超えている(>)」を「以上(≧)」で処理すること、の3つです。
回答に必要な数値と記号(>)をメモしてから着手するよう心掛けましょう。
問題9(難易度:★★★☆☆)

問題
表を見て、問いに答えなさい。
2024年における火力の発電電力量は、2022年と比較して約何%増加したか。最も近いものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:C
2024年の火力は4,860億kWh、2022年は4,410億kWhである。増加率を求める式は(4,860-4,410)÷4,410となり、計算すると450÷4,410で約0.1020……となる。これを百分率に直すと約10.2%となるため、選択肢Cが最も近い。2023年の数値を用いた計算ミスや、分母を2024年の数値にするミスに注意が必要である。
問題10(難易度:★★★★☆)

問題
表を見て、問いに答えなさい。
2025年における水力の発電電力量が、2022年から2024年までの年間平均増加量と同じだけ前年から増加すると仮定したとき、2025年の水力の発電電力量は何億kWhとなるか。最も近いものを一つ選びなさい。
選択肢
正解:B
まず、2022年から2024年までの水力の合計増加量を求める。890-842=48億kWhであり、2年間での増加であるため、1年あたりの平均増加量は48÷2=24億kWhとなる。2025年の数値は、2024年の890億kWhに平均増加量の24億kWhを加算して、914億kWhと算出できる。増加の起算点や期間の設定を誤ると、異なる数値が導かれるため注意を要する。
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!計算パターンごとの注意点を把握することがカギ
国家資格キャリアコンサルタント
小寺 一綺
プロフィールを見る計数で安定して点を取るには、パターン別で間違いやすいポイントを潰すのが最短です。
①かけ算:割合・単価×数量・面積など形は単純ですが、%を小数に直すタイミングには注意しましょう。
②割り算:単位量(1個あたり、1分あたり)を作る発想が鍵です。割る数=基準(人数、時間、個数)を取り違えないようにしましょう。
③足し算:合計・差分の問題は、重複したものや内訳の一部を足してしまうミスが多いので、図や表にして漏れなく並べましょう。
④引き算:差を考える時には、どちらを基準に引くかを言葉で確認してから式にしてください。特に「xよりyが多い/少ない」は向きを間違えやすいです。
⑤文字式:「何をxにしたか」を忘れないようにしましょう。式変形は最小限にし、選択肢があれば代入で検算すると強いです。
後から見直しができるように必ず途中式をメモしておこう
また、これは計数問題全体を通して気を付けたいことですが、暗算で進めて桁を落としたり、途中式が無くて見直せなかったりする就活生が多くいます。
対策として、最後に検算で妥当性を確認できるよう、必要最低限な記録は残しておくようにしましょう。練習から習慣化しておきたいですね!