CABの「命令表」は、与えられた命令の順序にしたがって図形を変化させていく問題です。逆さま・入れかえ命令、図形を消す命令、取り消し命令という複数の指示を正確に処理する能力が求められます。
この記事では、これまで300名以上の学生のWebテスト支援をおこなってきた小寺さんとともにCAB「命令表」のコツを紹介します。各命令パターンを解くコツを理解して、効率良く正確に解答することを目指しましょう。
記事の後半には、練習問題10問を用意しています。CABの「命令表」は独特な形式の問題なので、問題に慣れるために挑戦してみてください。
CAB「命令表」の概要
- 問題パターン:逆さま・入れかえ命令、図形を消す命令、取り消し命令
- 1問あたりの時間:25秒
- 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(なし)Webテスティング(高)
- CAB「命令表」を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
正確さ重視! 実際に紙に書き出して順番に整理しよう
文章で書かれた操作ルール(命令)を読み取り、指定通りに処理した結果を答える問題です。計算力よりも、手順を正確に追う実務的な読解が問われます。
得点の鍵は直感ではなく順番に処理することです。具体的には、元の並びに元1~元4と番号を振り、各命令によってどんな変化があったかを都度メモするようにしましょう。
焦って頭の中だけで処理しないことが最大の対策となるので、メモ帳と筆記用具を用意したうえで問題を解くようにしてください。
CAB「命令表」練習問題10問|Webテストの専門家によるアドバイス付き
ここからは、CAB「命令表」の練習問題をWebテストの専門家による解説付きで10問紹介します。異なるタイプの指示が組み合わさった問題を用意しているため、命令表を解くうえで必要な処理能力を総合的に鍛えてみてください。
CABの「命令表」を初めて解く人は「問題を解く前に確認! CAB「命令表」のコツ」で各命令パターンを解く手順を理解してから、練習問題に取り組みましょう。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 上半分が黒いひし形
2. 左向きの白い矢印
3. 右半分が黒い長方形
4. 下半分が黒い丸
各図形への命令:
1. 上下を逆さまにする
2. 前の図形を消す
3. 左右を逆さまにする
4. 上下を逆さまにする
入れかえ命令:
全体の順番を「3・2・4・1」の順にする。
選択肢
正解:A
上から順に元1、元2、元3、元4とする。時間短縮のため、図形を消す命令と入れかえ命令から確認する。「前の図形を消す」という元2への命令により、元1の図形が消える。全体の入れかえ命令は「3・2・4・1」であるため、新4(一番下の図形)は元1となり、空白になる。この時点でAとDとEに絞られる。
新3は元4であり、「上下を逆さまにする」命令を受けるため、「下半分が黒い丸」は「上半分が黒い丸」となる。これを満たすのはAとDであるが、Dには空白が2カ所含まれている。消去命令により空白となった図形は1つだけであるため、Dは不適切。よって正解はAとなる。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 上向きの白い矢印
2. 右半分が黒い円
3. 下半分が黒い正方形
4. 左向きの黒い三角形
各図形への命令:
1. 上下を逆さまにする
2. 前の命令を取り消す
3. 次の命令を取り消す
4. 左右を逆さまにする 入れかえ命令:
全体の順番を「4・3・2・1」の順にする。
選択肢
正解:C
取り消し命令を最初に確認する。元2の「前の命令を取り消す」によって、元1の変形命令が取り消される。また、元3の「次の命令を取り消す」によって、元4の変形命令も取り消される。取り消し命令自体も実行後は無効になるため、図形を変形させる命令はすべてなくなる。残るのは全体の順番を入れかえる命令のみである。元の図形を「4・3・2・1」の順にするため、正解はCである。Dも一見合っているように見えるが、元2が左右反転した状態になっているため誤りである。
問題3(難易度:★★☆☆☆)

問題
上記の命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群をA〜Eの中から1つ選びなさい。【命令記号の定義】
◎:左右を逆さまにする
☆:上下を逆さまにする
×:前の図形を消す(空白にする)
選択肢
正解:A
説明のため、元の図形を上から順に元1から元4、新しい配置を新1から新4とする。まず、図形を消す命令(×)がある新3行目に注目する。ここには元4が配置されるが、×によって空白になる。この時点で選択肢を絞り込む。新1行目は元3(⇗)を上下逆さまにするため、右下向き矢印(⇘)になる。新2行目は元1(◑)を左右逆さまにするため、左半分が黒い丸(◐)になる。新4行目は元2(△)を上下逆さまにするため、下向き三角(▽)になる。したがって正解はAである。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 上向きの白い三角形
2. 左側が黒い円
3. 十字マーク
4. 下半分が黒い正方形
各図形への命令:
1. 上下を逆さまにする
2. 左右を逆さまにする
3. 前の図形を消す
4. 左右を逆さまにする
入れかえ命令:
全体の順番を「3・1・4・2」の順にする。
選択肢
正解:D
元の図形に各図形への命令を反映させる。
1は上下反転により、下向きの白い三角形。2は左右反転により、右側が黒い円。3は前の図形、つまり2を消去するため、3の図形自体は変化せず、2が空白となる。4は左右反転だが、反転させても図形は変わらないため、下半分が黒い正方形。
これらを入れかえ命令にしたがって並べ替えると、十字マーク、下向きの白い三角形、下半分が黒い正方形、空白となる。よって、Dが正解となる。
空白がどこに出るかを確定すると楽になります。
最初から4つ全部を回転させ時間切れになる失敗が多いですが、消去位置→空白の段→残りの変形の順での処理がおすすめです。
CABでは複雑な作業を手順管理に落とし込める人が安定して得点します。実務の「ボトルネックから潰す」考え方に通じていますね。
問題5(難易度:★★★☆☆)

問題
命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群をA〜Eの中から1つ選びなさい。上記の【問題図】の命令フローにしたがって、位置1〜4の図形を変換した結果を求めなさい。
※図形記号の補足
◑:右半分が黒い円(左右反転すると ◐ になる)
▲:上向きの黒三角
◩:右上が黒い四角(上下反転すると ◪ になる)
+:十字
選択肢
正解:C
時間短縮のため、すべての命令を順におこなうのではなく、図形の移動と消去の命令を先に確認する。まず、全体の入れ替え命令により、位置1と位置2、位置3と位置4の図形がそれぞれ入れ替わる。次に消去命令により、位置4の図形が消える。すなわち、元の位置3の図形が位置4に移動したのち消去されることとなる。
ゆえに、元の位置3に対する上下反転は実行するだけ無駄であるとわかる。元の位置3が消え、元の位置4の「+」が位置3に移動する選択肢を探すと、当てはまるものは一つに絞られる。元の位置1は左右反転して位置2へ、元の位置2はそのまま位置1へ移動するため、正しい結果はCとなる。
問題6(難易度:★★★☆☆)

問題
上記の命令表を参照して、上から順にすべての命令を実行した結果の図形群をA~Eの中から1つ選びなさい。【記号ア】:すべての図形の上下を逆さまにする
【記号イ】:すべての図形の左右を逆さまにする
【記号ウ】:1つ前の命令を取り消す
【記号エ】:図形の順序を上下逆に入れかえる
選択肢
正解:A
命令表を確認すると、【記号ウ】は1つ前の命令を取り消す役割を持つ。このような取り消し命令は、最初に探して処理するべきである。
本問では【記号ウ】が2つあるため、直前にある【記号ア】および【記号イ】が取り消される。本番では双方に打ち消し線を引いておくとわかりやすい。
結果として残るのは最後の【記号エ】のみとなる。したがって、図形の順序を上下逆に入れかえる処理だけをおこなう。すべての図形の順序が逆になったものを選ぶため、正解はAとなる。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 右上がりの矢印
2. 左上が欠けた正方形
3. 上半分が黒い星型
4. 横向きの長方形
各図形への命令:
1. 左右を逆さまにする
2. 上下を逆さまにする
3. 左右と上下を逆さまにする
4. 前の図形を消す
入れかえ命令:
全体の順番を「2・4・1・3」の順にする。
選択肢
正解:A
元の図形に各図形への命令を反映させる。
1は左右反転により、左上がりの矢印。2は上下反転により、左下が欠けた正方形。3は上下左右反転により、下半分が黒い逆さまの星。4は前の図形、つまり3を消去するため、4の図形自体は変化せず、3が空白となる。
これらを入れかえ命令にしたがって並べ替えると、左下が欠けた正方形、横向きの長方形、左上がりの矢印、空白となる。よって、Aが正解となる。
問題8(難易度:★★★★☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 左半分が黒い六角形
2. 下半分が黒い星型
3. 右向きの白い三角形
4. 上半分が黒い正方形
各図形への命令:
1. 左右を逆さまにする
2. 上下と左右を逆さまにする
3. 次の図形を消す
4. 上下を逆さまにする
入れかえ命令:
全体の順番を「4・1・3・2」の順にする。
選択肢
正解:A
上から順に元1、元2、元3、元4とする。図形を消す命令と入れかえ命令を先に考える。「次の図形を消す」という元3への命令により、元4の図形が消えて空白になる。全体の入れかえ命令は「4・1・3・2」であるため、新1(一番上の図形)は元4となり、空白になる。この時点でA、C、Eに絞られる。新2は元1であり、「左右を逆さまにする」命令により「左半分が黒い六角形」は「右半分が黒い六角形」となるため、AとCに絞られる。新3は元3であり、自身の形を変える命令はないため「右向きの白い三角形」のままである。すべて満たすのはAである。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
4つの図形が上から順に並んでいる。それぞれの図形に対して以下の命令が与えられた後、最後に全体の順番を入れかえる命令が実行される。命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群を、A~Eの中から1つ選びなさい。元の図形(上から順):
1. 右半分が黒い五角形
2. 上向きの白い矢印
3. 左上が欠けた正方形
4. 下半分が黒い六角形
各図形への命令:
1. 左右を逆さまにする
2. 上下を逆さまにする
3. 次の命令を取り消す
4. 前の図形を消す
入れかえ命令:
全体の順番を「3・1・4・2」の順にする。
選択肢
正解:A
取り消し命令を最初に確認する。元3の「次の命令を取り消す」によって、元4の「前の図形を消す」という命令が取り消される。これにより図形が消えることはなくなる。有効な命令は、元1の「左右を逆さまにする」、元2の「上下を逆さまにする」、全体の入れかえ命令「3・1・4・2」である。新1は元3であり、変形はないため「左上が欠けた正方形」のままである。新2は元1であり、左右逆になる。すべて満たすものはAである。
問題10(難易度:★★★★☆)

問題
上記の命令表を参照して、上から順に命令を実行した結果の図形群をA〜Eの中から1つ選びなさい。【命令記号の定義】
◎:左右を逆さまにする
☆:上下を逆さまにする
×:前の図形を消す(空白にする)
※枠内に記号が2つある場合は、左から右の順に実行する。
入れかえ命令:
全体の順番を「4・1・2・3」の順にする。
選択肢
正解:A
図形を消す命令(×)から確認する。新3行目は元2が配置されるが空白になる。
次に新1行目は元4(⇖)を左右逆さまにし、さらに上下逆さまにする。左右逆さまで右上向き(⇗)になり、上下逆さまで右下向き(⇘)になる。
新2行目は元1(d)を上下逆さまにするため「q」になる。新4行目は元3(◒)を左右逆さまにし、さらに上下逆さまにする。
左右逆さまでは変化しないが、上下逆さまで上半分が黒い丸(◓)になる。すべての命令を順におこなうと、正解はAである。
CAB「命令表」を対策する際のポイント
CABに関する記事
Web-CABでハイスコアを取る! 例題付きで突破するコツを解説
主要なWebテスト「SPI」について知りたい人はこちら
言語の対策
SPIの言語の対策方法|短期間で高得点を取るコツを解説
非言語の対策
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説
英語の対策
SPI英語攻略ガイド|出題内容から勉強方法まで例題付きで解説
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!2つのコツを意識すると効率的な手順で解ける
国家資格キャリアコンサルタント
小寺 一綺
プロフィールを見る図形問題の本質は手順と優先順位の管理です。高得点者は反転より先に空白や取り消し等の作業量を左右する要素を確定させます。
コツは以下の2点です。
①命令を「操作」「参照」「全体」に分類すること
②現在の状態をメモで固定・更新すること
必要な情報は即メモ! 解くスピードを上げていこう
よくある失敗は、頭の中での処理によるミス、参照対象のずれ、処理順の変更です。
対策として、図形への番号振り、空白の即時確定、処理順の固定を徹底してください。メモがあれば不安な際も即座に復元でき、立て直しが速くなります。
練習では命令の即メモ化(番号・空白・向き)を癖付けましょう。そうすることで、処理スピードも後から付いてきますよ。